人狼議事


143 宵を待つ村

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―回想・木陰の中―

[伸ばされた手が頬に触れる。
そこから拡がる熱の心地よさに瞳を瞬かせ、クシャミの顔を見ていた。
おそるおそる……確かめるようなその掌から、逃げるはずもなく――
――そっと触れた唇が離れていくことに、寂しげな吐息を漏らす]

 ずっと……傍に居るっていっただろう?
 ……だから、離れるな。
 
[言葉を紡ぎ終えた唇を追いかけ深く重ね、
自由な片腕で閉じ込めた小さな身体を抱く。
胡桃の双眸をより独占するかのように密着し、
その視界だけではなく、意識すら奪おうと口付けの角度を変え、より深く]


[解放などしたくはなかった。
けれど、そうもいかない……ここは外で、昼で、しかもこんな状況なのだから。
離れた唇を、もう一度名残惜しく啄んでぼんやりした視界にクシャミを映す。
これだけ近ければこんな目でも表情もはっきり視えた]

 ズルい言い方だったな。
 もう一度だけ……、俺も、ずっとお前が好きだった。
 死ぬならお前の傍がいい。
 死んでも傍に居たかった……最悪で、最低な考えだけど、本心だ。

[身体も解放し、手を再び繋ぐ。
……情けないことに、いつもより身体を動かすのがぎこちなかった。
歩き難いといった仕草だけは苦心して隠しはしたものの、
手に力が籠ってきっと伝わってしまうだろう。
もっと、触れていたいと思っていることを]

 とりあえず……ふたりを、探そう。
 それとも一度休憩でもする……か?
 ミルフィたちには手紙でも残しておけば、きっと――


メモを貼った。


― 処刑場 ―

[又、縄が軋んでいる。
 その場に押し留めてくる手が消えた頃にはもう、辺りは薄闇に包まれていた]

……本当に。
どうして始まってしまったんでしょうね、黍炉先生。

[最早諦めの勝った声で、揺れる黍炉の身体に問いかける。黍炉に怯えを拭って貰って、その黍炉が死んで、かさついた心に残ったのは淡い疑問がひとつだけ]

[黍炉を送らなければならない。その一心で立ち上がろうとしたとき、喉に食い込むものがあって動きを止める。首に触れればささくれ立った麻縄の感触。ずっと脳裏に響いていた縄の軋む音は、今や自らの背後まで近づいていた]

あぁ、もう少し……待って下さい。
黍炉先生を送らないといけないんです。

[“私を縊るのならその後で”そう言って縄を引くけれど一向に解放されない。手だけではどうにも出来ない事を理解し、上着を探って、ベネットの縄を切るときに使ったナイフを見つける。縄を掴んで迷わず突き立てる]


……あれ……?

[確かに刃は突き立っているのに、いくら動かしても縄が切れない。ベネットの縄を切るときはこんなに困らなかった筈だ。無理に力を入れて引き裂こうとした所で、手が滑ってナイフを取り落とす]

あ……
まいりました、ね。黍炉先生を降ろすのにも、必要なのに……

[辺りはすっかり宵の帳に包まれてしまったらしい。黍炉の姿も、落としたナイフも、包み隠されてしまってどこにあるのか見つけ出せない。触れて探そうとしたけれど、いくら手を伸ばしても何にも触れられない]


[……自らの身体がどうなっているのかすら分からなくなった頃。処刑台の方に一度意識をやってから、ゆっくりと、最後に持っていたものも手放した]


メモを貼った。


メモを貼った。


[意識を引き戻したのは暁光でも鳥の声でもなく、どこか鉄錆の臭いがする声>>*0]

……すい、ろう?

今は……あなたひとり、なのですか

[まだ靄のかかった頭で、それだけを声の主に問いかける]


[優しく降る声に、離れない、と答えようとしたが、それは彼から重ねられた唇に遮られる。抱き締められれば、それに応えるように自らも背に腕を回して。
彼に求められるのが嬉しくて、辿々しいながらに舌を絡め返す。慣れない口付けで息苦しさに視界が滲むが、ぼやけた輪郭でも彼を映していたくて目は閉じられない。好きで、大好きで仕方がない、ずっと彼を見ていたい。
彼のことばかりを考えて、どれだけの時間が経ったか。
離れた互いの唇の間、つうと引いた糸が切れるのをぼんやりと眺めたまま、彼の言葉を聞く]

 うん、うん……
 ぼくも、……死ぬなら、ヒューとがいいな。
 置いてくのも、置いてかれるのも、いや。

[どこか陶然とした眼差しで彼を見上げていたが、繋ぎ直された手はぎこちなさがあって、彼の体に障りがないかと不安げな色を宿して]

 二人も探したい、けれど……
 ……少し、休みたい、かな。

[願いを聞いてくれる優しいヒューに甘える形で、休んで欲しいのだと伝える。こうすれば、きっと彼は断らないだろう、と思っていたから]

[彼が頷けば、一度家へ戻っただろうか]



 [時が、場所が、どうあろうと]

 [彼と共に終わりを迎えることが出来たこと]

 [それだけは変わりない事実で]

 [――それは、何よりの幸せだった]
 


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[休みたい――その言葉に、小さく肯いた。
不器用に引く手を、目的地へではなく、帰路へと転じる。
粘りつくような村の空気が、何故か逆に足取りを軽くしていることに苦笑し]

 ……あぁ、そうだな
 ふたりで、ゆっくりしたい。

[ゆっくりと、待宵草の咲く村の景観を眺めながら家へと戻るあいだ、
ふとこの騒ぎに紛れているはずの人狼のことを想う。
彼は――彼女は――、今、何を考えているのだろうかと]

 サミー。
 お前は人狼のことを、憎んでるか?

[自分はそうではないのだと自覚して、もう一度笑う。
今度は苦笑ではなく、柔和な微笑みだった]

 ……皆が、幸せになれたらいいのにな。


メモを貼った。


メモを貼った。


…そうですか。
………貴方の望みが否定されないよう、願っています。

[自らの行動に彼が抱いた思い>>*1など知らないまま、ささやかな祈りを告げた。ずっと私が怯えて暮らしていた結末を、彼が味わわずに済む様に]


[彼に手を引かれ、帰路を行く。村はこんな状況であるのに心地は穏やかで、ただ散歩をしているような気分でいた]

[村が待宵草に染まる光景を、眩しそうに見遣りながら、言い伝えの一節を思い出す。
待宵草が斜陽の頃に咲いたとき、宵の帳が村を包む。
ああきっと、今この村は深い深い宵の中にいるのだろう。暗闇では何も見えなくて、日の降る場所では有り得ぬことをして、傷付け合う]

[でも、見えない中だからこそ、伝えられた言葉もあって。自分には、この悪夢めいた宵を憎むことなど出来ない]

 ……憎い、かって言われたら……

[人狼騒ぎで殺されてしまった人たちが脳裏に浮かぶ。人狼などいなければ、彼らが死ぬことはなかっただろう]

 ……変だな、憎いはずなのに。

[少し苦味を帯びた笑み。憎いと、殺してやりたいと思えない。死んだ彼らは、こんな自分をどう思うだろうか。薄情だと罵るだろうか。
――ああ、なんと呼ばれたって、構わないのだ。自分には、彼が]

 そうだね、皆が……幸せに。

[大切な人の、隣で。そう呟いて、彼の隣へ寄る]


[狼の気配が遠ざかってから、彼が残していった言葉について思いを馳せる。
 ずっと一人。それはつまり、今まで死んだ誰も人狼ではなく、そもそも彼には仲間すらいなかったのだと……そういう事なのだろう]

……皆が皆、振り回されたんですね。
全く……

[誰にも答えられないと知りながらももう一度あの疑問を口にして、再び眠りの淵へ。次に意識を呼び起こすのは何なのだろうか]**


メモを貼った。


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[家が近付いてくるにつれ、歩調が早まっていく。
安らげる場所――決して、あの家が安全だという保障はないのに心が逸って、寄り添う身体の肩を抱いた。
支えられているのが情けないとも思えど、密着したぶん、満たされていく気持ちになりながら]

 俺も人狼には……ある意味、感謝してる。
 こんな騒ぎがなければ……お前のことを、ずっと――
 ――弟……なんだと、誤魔化していたままだっただろうから。

[扉の前に立ち、クシャミの手を借り押し開ける。
どこで休もうか――そんな問いかけをしながら、行く先を彼の手に委ね、言葉を続ける]

 不思議だな。
 俺が……こんな風に、誰かを欲しくなるなんて。
 もし、人狼とやもそうなら……叶うといいのに、そんな風にも思うなんて。

 なあ、サミー。
 もっと欲しいと思うのは……欲張りだと思うか?


メモを貼った。


[肩を抱かれ、隣り合う彼を支える形になりながら家へと歩を進める。ずっと助けられてばかりだったから、些細な事だけれど彼の力になれることが嬉しい。彼の怪我が治るまではこうして手伝うことが出きるのだろうと、決して言葉には出来ない仄暗い喜びを秘めながら]

 ……ぼくも、きっと、そう。
 好きだ、ってこと、気付いてない振りしてた。

[こんな感情、おかしいと思って。年上の綺麗な女性に憧れる、そんな有り触れた好意にすり替えていた。それは本当に、ただの憧れでしかなかったのだけれど]

[家の戸を開けると、後ろを着いてきていた黒猫が足元をたた、っと走り抜けた。一日ぶりの我が家にはしゃいでいるのを見ると、安らげる場所に帰ってきたのだ、と思えて、安堵の息が漏れる]

 人狼が……何を、誰を欲しがるのか、ぼくには分からないけれど。

 欲しいと思って、それが叶うものだったら……
 求めてほしいな、って。

[それは、人狼だけに言うつもりはなくて]

 ねえ、ヒュー。
 ぼくは、ヒューの願いに、応えられる?

[――寝室で、休もう? と小さく呟いて]


メモを貼った。


 俺もそう思う。
 もし……誰かを、何かを、……それが欲しくて必死なら。
 手にして欲しいってな。

[掌が伸び、くしゃりと髪を掻き混ぜるように撫でる。
同じ想いを抱いた、誰よりも大事で、かけがえもなく愛しい存在を確かめるように]

 何をいまさら言ってんだ。
 何でも望むことはしてやりたい、……そう言っただろ。

[寝室……その呟きに、表情の変化はなく。
ただ悪戯げに、繋いでいた手を引き上げると手の甲へ唇を押し当てる。
ぺろりと舐めてさえみせてその反応を窺うように笑いかけ]

 いいぜ。
 俺の願いも応えてくれるんだろ?


メモを貼った。


[髪を撫でられれば、その手に擦り寄せるように。触れられた箇所から伝わる温もりを、自分が独占出来るという事実にどうしようもないほどの喜びを感じる]

[引かれた手の甲に吐息と柔らかな感触、舌先になぞられれば、ぞくりと背が震える。その感覚に痺れを覚えながら]

 うん。
 ……ぼくの出来ること、なんでも。

[彼に合わせるように、笑う。ちらり赤い舌をのぞかせた口元にヒューの手を引き寄せ、その指先にそっと舌を這わせて]


メモを貼った。


[指先をちろりと舐める仕草に心地よさげな呼気を漏らし、瞼を落とす。
身体の芯に燈った熱の脈動を確かめるように、
そのままじっと動かずに――
――いられるはずもなく、繋がった手を引き、寝室の扉を開いた]

 許されるなら、最期まで。
 その後があるなら……その後もずっと。
 俺だけのお前でいてくれれば、それでいいさ。

[身を休めるに最適だろう長椅子には目もくれず、広い寝台のもとへと手を引いていく。
途中、躊躇いの様子を見せても、柔らかい所作ながらも強引に。
そうして軋む音響を響かせひとり寝台に深く座ると、杖を床へと落として両手をクシャミへと広げた]

 ……ほら。
 俺だけのものになってくれるんだろ……?


メモを貼った。


[自らの頬を撫で、髪を掬い、そっと引いてくれた、ヒューの手。それを包み込みながらも、愛おしげに舌先を這わせ。自分のものにしてしまえればと思いながらも、食べることなど出来ないから、指先をそっと唇で食むだけ]

[そんなささやかな戯れは手を引かれることで中断する。彼が帰ってきてから、過ごすのは三度目になる寝室へ。寝台に座って腕を広げるヒューに誘われるように近付く。足に乗っては重いだろうか、と考えて、彼の足の間に片膝を立てて、その身を支えながら。でも、倒れないようにと首に腕を回し、耳元に口を寄せ]

 ……ヒューのだよ。
 だから。なにしても――

[最後までは告げず、囁いた先に唇を落として。そのまま、頬に残る傷に、顎に、喉に、順に触れていき。
閉じていれば襟元を開け、顕になった鎖骨へと。それは時折舌を使いながら。音を立てながら。次に何をすればいいのか、彼の言葉を待って]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


[柔らかな抱擁を返される、ただそれだけのことなのにまるで全身が痺れてしまったかのようで。
瞳を細め、耳朶から徐々に下りてゆく唇が燈す熱が、理性の箍を緩めていくのをどうにも出来ずにいた。
むき出しだった鎖骨に下り、見上げる双眸をじっと見詰める――これから、何をするかを伝えるかのように]

 ……やっぱヤダとか怖いとか言われても、止まんないからな?

[指先が顎を掬い上げ、上向かせる。
その指先の親指だけで柔らかい唇を撫で、仄かな水音をたて吸い付くと、
余る片腕は背へと辿って服の裾から忍び入り、無防備な背筋を撫で上げた]

 膝に座っていい。
 お前を支えるくらいの力は、残ってるからな。

[姿勢を変えるたび軋む寝台の音色が心地いい。
それに混じるクシャミの呼気が、微かに乱れていくことも。
これが最初で――恐らく最期だろうことが、逆に急く気持ちを抑え余裕を持たせていることに苦笑しながら、
見詰めたままの視線は消して外さず、その瞳に子供が悪戯を思いついたかのような輝きを湛え、問いかけた]

 ……どーしてほしいか、教えてくれよ。
 それが俺の望みで、シタイコト、だからな。


メモを貼った。


― 処刑場 ―

[仄暗い中、誰かと言葉を交わした気がする。眠りの中で起きた事を覚えているのも、黒いものに纏わり付かれない目覚めも、随分と久しぶりだった]

……

……あれ……昨晩は、どうしたん、でしたっけ

[目覚めたばかりでぼやけた視界に映るのは、いつもの天井ではなく朝焼けの空。夢現で誰かと会話していたが、その前は何をしていただろうか。
 まだ辺りに人の気配はない。自分で考えるしかなさそうだった。片手を付いて上体を起こした所で、指先に硬い物が触れる]

[何気なくそちらへ目をやって……考えるまでもなく、全てを把握していた]

あぁ……随分勝手が違うと、思ったら……
縄なんか、なかったんですね……

[刃の欠けた小さなナイフの先にあったのは、白い物が見える程に首筋を何度も切り裂いた、自分の身体。
 最早動かないそれを眺めている内に、無意識に掌が自らの喉に伸びる。赤黒いものが溢れて首筋を伝った]


メモを貼った。


[一度死に様を自覚してしまったからだろうか、何をしても首筋からの血は止まらなかった。仕方がないから、外套のフードを巻き付ける様にして首筋を隠す。血の色が目立たない暗褐色の服で助かった]


[立ち上がってからは真っ先に処刑台へ向かってみたけれど、やはり何にも触れられない。今こうやって辺りを見回せている事すら奇跡のようなものなのだろう。やり残した事は諦めてしまうしかなさそうだった]

……送れなかった事も口惜しいですが……

もし先生も、私みたいになっているのなら……この姿を見せたくはないのですが。

[でも、ここに居た所でどうしようもないのだろう。引き留めるより先に目に入ってしまうから]

[黍炉がここに現れない事を願いながら、状況を確かめるべく村内へ歩みを進めた]


メモを貼った。


[くつり、と頭に響く水音がもたらされれば、重なる唇を割って舌を滑り込ませる]

 ……ふ、っ……ぁ、……っ

[その間も肌を直になぞられ、くぐもった声が漏れ出していく。自分ばかりだ、と、どこか悔しいような気持ちが湧いて、回した手がぎゅ、と服を掴むが、彼の動きに流され、翻弄されるばかり]

 ……ん。

[座っていい、という言葉に頷き、その身を全て預けて。触れ合い、次第にぼんやりとしていく意識の中に、問いかけが投げ込まれる]

 どうして、ほしっ……い……?

[既に荒くなった息を隠そうともせず、繰り返して。彼の悪戯めいた眼差しに気付いて、拗ねるように胸に顔を埋める。何と答えたらいいか、ぐるぐる、ぐるぐると考えて。どうしたい、という問いであれば、気持ちよくしてあげたい、なのだけれど。ちらり、見上げた先の表情を伺いながら]

[触れた胸、その布の隔たりが厭わしい、と思った。それに、彼の触れたところが、どこかしこも熱くて、仕方がないから]

 ……ぬが、せて?

[もう半ば、そうなっている部分もあるのを知りつつも]


[拗ねるような仕草が、密接した肌から伝わる熱が、そこを擽る弾んだ吐息が――
――その全てがたまらなく愛しくて、背を這う手指がその身体を引き寄せた。
熱を帯びた、自分よりも小さな身体を腕の中に収め、唇から覗かせた舌が耳朶をなぞり囁きを零す]
 
 ……それだけで、いいのか?

[意地悪な囁きだと理解しているけれど、止められなかった。
背を抱く腕が不器用に裾を手繰り上げ、白い素肌を晒して行くのを留めないまま、
衣服をするりと身体から抜き、寝台へと落として、触れ合う距離を僅かに離し胡桃色の双眸を覗き込む。
クシャミの手を取り、自身の上着……の内へも、それを脱がすことができる場所へも導きながら]

 脱がせるだけで……?


[熱を持った耳が舌に濡れ、声と共に漏れる吐息に触れて、温かさと、空気にあたる冷たさに身を捩る。意地悪な文言には、不満気な台詞を]

 ……こんなに意地悪だって、知らなかったよ。
 お兄さん、やめたから?

[裏腹、その声色は明るく。彼から受ける扱いが今までと異なることが、この関係の変化を示しているようで。視線を外したまま、それでも願いに応えて衣服を脱がす彼には逆らわず。逸らした視線の先に、意地の悪い笑みを捉えながら、彼に導かれるまま、肌に触れて]

 ……寒いよ。
 あったかく、してほしい。

[上着をそっと肌蹴させて、熱くなった互いの肌を直に重ねて。寒さなど、とうに忘れたけれど]


ー回想・ムパムピス君と墓地でー

 .....いいんですよ、ムパムピス君は生きていて。それに値する人物、でした。

[彼をそばに置いたのは当初の理由は別であったのにこんなにも今は彼を生かしてやりたいだなんて]

 役割、ですか。私こそ貴方のための役割を果たせているのか不安です

[彼を抱き締めてやりたい気持ちを抑える。自らはそんなにきれいなものではないから]

 えぇ、そうです。貴方がどうあっても、貴方が私を必要としてくれるなら。

[いつからだろう、魔術の本を集めるのが本当の意味で趣味になったのは。いつからだろう、この手で死んだ人間の体を開いて繋げて一つにしようとすることを止めたのは]


ー遠き日ー

[始まりはまだ成人して間もない頃。私には妻がいた。愛する妻に送り出され、研究職についていたわたしははその日も仕事に出かけ帰ってきたら妻が死んでいた。

物凄くあっけないように聞こえるかもしれない。だが本当にそのままなのだ。帰ってきたら冷たくなっていて二度と起き上がることはなかった。

あまりにも、あまりにも唐突すぎて心が受け入れられなかったのかもしれない。気づけば自分はこの村にいて、医者と名乗っていた。

もともと化学系の研究をしていたためか簡単な薬学は覚えるのに苦労せず、基本的に出きるだけのことをしてやってからそれでも駄目な人間はやすらかに眠らせ、夜な夜なその体を開きなかを見、怪しい学術書にもすがり彼女を生き返らせようとした。]


[開けて見て、時には中身をとってから空いた腹を縫って埋葬。そんなことを続けていた時にあらわれたのは彼であった。

はじめ、自分は埋葬時にばれるかもしれなかったためは酷く彼を邪魔に思っていた。それでも彼を邪険にできなかったのは、どことなく妻ににていたから]

[顔や姿ではなく、その出で立ちが、雰囲気がそっくりだとおもった。だから最初は“器”にしようと思っていた。だけれども、今は....]


ー首吊りブランコゆらゆら揺れるー

[彼に手渡された投票用紙も、自らの投票用紙にも自らの名前を書いた。ぐいと縄が喉元に絡み付く感覚にあぁ、これが死ぬということかと何となく納得した。

途中朧気ながら彼の姿が見えて、手を伸ばして、それでも届かなくて

ああ生きてくれと願う。あんなことをいってすまないと謝りたくなる。まだ、まだ、伝えていないことが]




[男にその言葉をいう資格などないというかのように男の長い夢は終演を迎えた]


.


メモを貼った。


― 集会所 ―

[処刑は見たくない。けれど生き残った村人達がどうしているのかは知りたい。集会所の隅、何度か腰掛けたことのあるソファから周りを見渡す。まだここには、誰が襲われたのかという知らせは入っていない様だった。
 首からの血は止まらなくて、時折視界が白く濁る。外套は重さを増しているのに、血塗れの手でソファに触れても何も残らないのを確かめて、僅かに笑んだ]

融通が、効くんだか、効かないんだか…
もう死なないのだから、貧血も、もう少し楽になってくれたらいいのに。

[背を預けて息を吐く。犠牲者を知る為に村内を動き回るほどの力はない。……だから彼がやってきたその時も、まだその場に留まっていた]


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