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[誰も居ないが耳寄せする。別段小さくもない声だが]
なあなあ、虎子、いったい鳥飼のどこに惚れたのかな…?
凄えよな、恋は盲目ってああいうんだと思うぞ、オレ。
[次いで]
オレがあんな風に告ったらどーよ?
オレはなんというか、お前は大好きだしもっとずっと一緒に居たいけどさ。
少しは周り気にしたいな…。 オレの為にもお前の為にもな。
[思い出に浸っていたら、耳元に声。]
ひゃ?!
え、あ、虎子?
[声が上ずる。]
んー。好き、とか、可愛い、とか、言ってくれる男のひとがいるって、それだけで自信になるからなー。愛されてるって実感するの、気持ちいいし。
[今日一日、いっぱい言われて、自分も虎子の気持ちが分かる気がした。自分を受け入れてくれる絶対の存在が、どれほど大切か。]
……ヤクマが?鳥飼みたく?
[考えて。ぶるぶると首を横に振った。]
アタシだけ、聞いてればいい。独り占めしたい。……そうやって、アタシの気持ちを考えてくれるトコも、大好き。
[繋いだ手に、力を込めた。]
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[驚いた葛飾を「なんだよ」と小突く。
もっともらしく頷いて]
なるほどなあ。 清流も、言葉にしてもらわないと不安ーみたいに言ってたしなあ。
オレとしちゃ、あんまり言うと安っぽくならないかなーなんて思ってんだけどな。
でもわかった。 そう言うんなら、もっと言葉にするさ。
[片目をつむって笑った]
大事な言葉はここぞって時に取っておくけどな。
[恋人同士が言いそうな言葉 ...は一つ 一度も言っていない言葉がある]
まあ、心配すんな。 ああなってほしいって言ってもオレは無理だ。
[頬に手を当てて親指で擦るように撫でた]
今回ばっかりは、ちょっと待たせすぎたよな。 ゴメンな。
…心配しなくてもひけらかしたりしねーよ。
[踊り場の床に手をついてもたれて、天井を見上げた]
ま、そーは言ってもお前の自慢の彼氏で居たいからな。
お前にもっともっと好きになってほしいし…。
いろいろ気ぃ付ける事で一杯だ。
[葛飾を見て微笑む。葛飾の友達が...を見て、葛飾を羨むくらい…とは言い過ぎだが。
それこそ、先ほどの論議だと格好いい…と葛飾に行ってもらいたい。
それを思えば、もっと良い男になりたいと思う]
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階段を降りる時、花萌の目に留まったかもしれない。
もしそうなら…多分手を振って「こけるなよ」なんて声をかけたろう
オレがこけても嫁はこけさせねーよ!
余計な心配しないで、前見て歩けよ。
[手を振って送った]
……可愛いモンだな。 犬飼とは大違い、って比べるのがマチガイかな?
/*
[流石の宣言
……気持ちがこもってるんなら、安っぽくなったりしないと思う、けど。
い、言われるたんびに、ドキドキするから、やっぱりそんな、言わなくていい。
[付き合い始めた頃のように、話す口から心臓が飛び出てしまいそうな感覚に、空いた手で左胸を押さえた。]
何かで聞いた話なんだけど。
動物って、一生の鼓動の回数が決まってるんだって。
だから、ちっちゃくて早く死ぬ動物は鼓動が速いんだって。
こんな、ドキドキしっ放しで、これ以上好きになったら、アタシ死んじゃうんじゃない?ただでさえ、一緒にいるだけで、こんななのに。
[繋いでいる方を心臓の上に持って行き]
ね?
[鼓動の速さを確認させると、手を下ろす。そこで、花をつけに来てくれた後輩の声
お互いばかり見て、に反論しようとした時]
そんなこt……え?!
[嫁
よめ?!
意外な言葉に思わず声の主をガン見した。]
それって、それって……?!
[そりゃあ確かにそうなったら良いなと何度も想像というか妄想したけど、まだ先の話だし、などぐるぐる考えが頭を巡って。
期待した目を向けてしまった後、男子特有の単なる「彼女」の別称だと気づく。]
あっ……そっか、ごめんね一人で舞い上がって。
[あちゃー、と顔に手を当てた。]
あー、それだ。 言う方も言われる方も慣れちゃったら嫌だなあと思って。
気持ちを込めて、ね。 ま、そこはお前が拾ってくれ。
オレは言いたい時に言いたいことを言うだけだからな。
…にしても、毎回そんな照れられちゃオレも言うの恥ずいな……。
まあ そうやって顔赤くしてるの可愛いけどな。
[ちょっと考えて、口元だけで笑って問う]
オレと一緒にドキドキして死ぬのと、つつがなーく人生送るのと、どっちが良い?
[ほんの少しの間そのまま見つめて、やがて表情を崩すと]
心配すんな、人間そうそう死にゃしないさ。 それにオレだって…?
[手が引っ張られ胸の上に 流石に言葉を切ってしまう
唾を飲み込む音 聞こえるはずないのに 物凄く大きな音に聞こえた
駆けるような鼓動を確かに感じる ややあって、その膨らみをきゅっと包む]
お前だってオレに負けないくらいドキドキさせてんだぞ…?
[そのまま顔を寄せて囁くように言う
胸に当てられた方と逆の手で葛飾の手を取って
自分の胸に当てようと…した所で
さっと離れたものの 改めてとった手は取ったままで
ちょっと皮肉を込めて「こけるなよ」と言った
言葉の応酬があって、やがて降りていく後輩
左を見たら何か一人で慌てて落ち着いてしている
頭を抱え込むように抱いて 自分の胸に当てた
誰か見ていても良いと思った(誰も居ないが)]
何慌ててんだよ。 オレが婿じゃ嫌か?
…分かるかな ドキドキしてんの。
[横向きに抱いた頭 頬から首のあたりを撫でる
くすぐったそうにしたらきっと軽く謝って放す]
心配すんな、嫁だ婿だ、結婚だなんて言わねーよ。
[そう言う表情は柔らかい 膝の上に頬杖をついて見つめる
言葉をつづけるが、視線は逆の壁の方に]
オレとお前と…もう一人くらい飯食わせれるくらいになって…
そん時かな? また改めて。
[照れくさそうに、自分の口角のあたりをつねるように触っている]
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―廊下―
[盛大にプロポーズをした後、皆の祝福を背に受けながら二人で教室を出た。
もう二度と離さない。そんな想いを込めて、繋いだ二つの手。
その薬指に輝くアクアマリンに、幸せだなあって顔をに焼けさせる]
へへっ。
義兄さんたちに追い出されちゃったな。
[隣の虎子ちゃん……いや、虎子にそう笑いかける。
彼女は笑っていただろうか。それとも恥ずかしさに顔を染めていただろうか。
どちらだったとしても、俺の大好きな表情に違いはない]
…………だ、誰も見ていない、よな?
[きょろきょろと周りを見回し、誰もいないのを確認して――踊り場の方に人がいるのは見えなかった――少し早いけれど、口接けをねだる様に顔を寄せるのだった]
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鳥飼たちは踊り場から6奇)丸見え:偶)死角
[はたして彼女はおねだりを受け入れてくれたかどうか、それはさておいて。
手を繋いだまま、階段の方へと向かう。
その先にいたのは俺たちよりも先に教室を出たバカップル二人]
よう、ばかっぽーぅ!
先に会場に行ったんじゃなかったんか?
[ぱちぱちと眼を瞬かせて問い掛けた]
[2人が来るころにはそれこそただ隣同士座っているだけで
見下ろしつつ笑う。からかうような呆れたような
けれど非好意的ではなくて]
アホ。 クラスで整列して行くっつう話だろ。
勝手に行ってどうすんよ。
んなバカにバカって言われたくないなー?
[吉家妹を見て]
ちゃんと手綱付けとけよ。 どこまでも行っちまうぞ、鳥頭だし。
[…と言っても、当の本人にとってはついていく事は辛くは無かろう
上を指差して]
上空いてんぞ。行ってきたらどうだ。
外から鍵かけてやるからさ。
そうなんか。俺、虎子ちゃんに見惚れてて、全然話し聞いてなかったからさ。
[いっひっひと、隣の彼女を見て笑う]
バカって謂う奴がバカなんだぜ?
俺はバカじゃねーっつの。
[指差された方をちらりと見る。
屋上で二人きりとか、この青春の衝動を抑えきれるか自信ないぜってことで、首を振って]
や。屋上はやめとくわ。
さすがに……な?
そりゃ、虎子ちゃんが行きたいっていうなら、断る理由はねーけど。
とりあえず、皆が来るまでここで俺らも待ってるよ。
お前らがいかがわしいことしないように、な。
[いっひっひっと笑うと、どかっと階段に腰を下ろす。
携帯を取り出し時間を見れば、式の始まる時間まではもうすぐで]
あいつらもそろそろ出てくるだろうしな。
[教室の方を見て、のんびりとそんな事を口にした**]
いやあ、それでなくても聞かないだろお前は。
[自分も整列していくと言うだけしか知らなかったが。
最後のHRだし教師は来るものと思い込んでいた]
その通りだな。 お前高いとこ好きだろ。
[適当に言って取り合わない。...は自分が秀才だとは思わないが
鳥飼ほどバカではない と自分では思っている。
お決まりの返答をして]
あーん。 オレがどうしたって?
何がサスガか知らねーけど、どこ行くにしても式は忘れんなよ。
[式を勘違いされて即答する
きっと言葉通りに受け取るのだろうと思いつつも憐れむような声で]
結婚式じゃねーよ卒業式だアホ。 …いいな、お前は幸せで……。
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失礼な事言うなよなー。たまに聞いてる時もあるぞ。
[頬を膨らませて抗議する。
そりゃ虎子ちゃんと付き合いだしてからと言うもの、ほとんど虎子ちゃんの事ばかり考えてる俺だけれどさ。
偶には人の話を聞いたりすることもあるんだぜ?と流石を見て]
ああ、忘れねーよ!
披露宴まで確りやっから、ぜってー出席しろよ!
[お色直しは五回ぐらいやろうな、と。隣の虎子ちゃんに話しかける。
流石の呟きには当然と言うように胸を張り]
俺は今、世界一の幸せ者だからな!
[わっはっはと、大笑い**]
たまに、って言うあたり正直っちゃ正直だな。
ま、お前の前向きなトコは嫌いじゃないぜ。
[虎子をもう一度見て言う。
プロポーズの件を知っているわけではないが]
旦那の面倒ちゃんと見ろよ?
[大笑いする鳥飼に、肩をすくめて首を振った]
慣れても嬉しいものは嬉しいけど、うん。
健康の為にも、温存しといて。
[赤い顔のまま、くすりと苦笑して。続く問い
それ、聞く意味ある?
勿論ヤクマと一緒がい――… っ、んゃ……ッ!
[びくりと身を捩じらせて、漏れた声に自分で驚いて片手で口を塞ぐ。顔を寄せられると、塞いだ指の隙間から、更に吐息が零れた。]
……えっち。
[小さく抗議したのは、後輩が去った後。
胸に当てられた耳は、同じくらい速く脈打つ鼓動を捉えて、嬉しさに口元が弧を描いた。肯定の頷きをひとつ。
撫でる手には、擽ったいというか、別の疼きが生じて、すぐに離させる。]
もう、ひと、り……。
……ん。
[その「いつか」が来るように願っているのが自分だけではないという思い。
照れた顔が可愛いと思いながら、笑顔で首肯した。]
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[しばらく呼吸を整えて、教室を追い出された二人と合流する。
頭が沸いているような鳥飼の言動に、虎子に同情の目を向けると――うっとりとした表情に見えた。
これが破れ鍋に綴蓋というやつだろうか。
まあ、屋上に行かない選択をした事だけは偉いと思った。
コンクリートは固いし制服敷いて式までに駄目にしたらいけないし、何より寒い。]
……大事にされてんだね。
[虎子に一言。]
―2人が出てくる前―
無理言うな。 どっちがだよ?
[少し赤い顔で咎めるように言う。抱いた頭はすぐに離れて
胸を張るように伸びをする いろいろと払いたくて]
……。
[階下を見る。誰も見えないし特に足音もしない。
葛飾を見て、一度ふっと目を逸らして、またもう一度見て]
もっかい、良いかな。
[そう言って彼女の唇に指を当てた]
棒読みで「とりかいくんすごいなー しあわせだなー」と言った
内心(本当に幸せだな…彼女居なかったらいつか捕まりそうだし)とか
アタシは、別に、そんな意味じゃなくて、心臓に当てただけだもん。
[咎められても言い返す。
内に籠る熱を悟られないように、ちょっと睨んだけれども、自分の表情がどんなのかなんて確認できないから効果があったかどうかは分からない。
唇に指が触れると慌てて辺りを見回して、逡巡して、結局小さく頷いて目を閉じた。]
。o(ったく)
[何か言いたげに、額を指で弾…かずにぐいと押した
何も言わないまま、顔を近づけて「好きだよ」とまた言った後5
奇)触れるだけの長いキス:偶)さっきよりも少し深くキス]
[時間にしては一分も無かっただろうが
抱き寄せてもう一度、と思った所で教室前の声。
鼻が小突きあうくらいの距離でクスッと笑うと軽く口づけて離れた
やがてやってきた二人に声をかけて
やれやれ。
ん……
[触れるだけなのに、触れられる所すべてから発熱するようで、目眩がする。
――やがて現れた二人には、変に思われていないだろうか?
鳥飼の「いかがわしい事」
[目を細めて]
心配すんな、お前じゃねーよ。
[むしろ吉家妹の方が乗っかる話なのだろうか。
そうは思えないが何しろあばたもえくぼな状態だし…
それにしても、別に不快ではないが
踊り場の所に...と葛飾が 廊下の方に鳥飼と吉家が座っている]
待ち遠しいような そうでもないような…。
フクザツな気分だなあ。
?何が?卒業式?
[二人の目があるので、心持ち離れつつ。]
待ち遠しい?
アタシはまだジョシコーセーでいたい!
ね、虎子もそう思わない?
[前に座る友人に同意を求める。]
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