人狼議事


199 Halloween † rose

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 ― 魔女の家で ―

 君の方こそ、どうして此処に。

[きっとこの会話も、朝がきてしまえば
 青年にとって朧げになってしまうだろう。
 
 それでも束の間の邂逅を愉しみ、
 荷物を青年に渡してから、帽子を脱ぐ]


 狼が君を食べたくなってしまったら、
 飴を代わりに渡すといいよ。

[住処を教えるという事は、正体を隠すつもりもない
 きっとそうなのだと友人を理解し、
 口元に三日月を描き、リーの頭を撫でる

 手元に皿が殘ったと報告を受け
 それは良かったと目許を細めて笑った。]

 ――リーが気に入ってくれたなら。

[それはなによりだと頷いて。
 また、と再会の挨拶と共に身を翻す。

 舞踏会へ赴くシンデレラのように
 0時より前にドナルドの元へ向かえるようにと

 誰の眼も届かない、二人だけの、――]


 しかし、君はグロリアによく似ているね。
 ………髪の色は違うが、目許の優しさが、

 ベネット。
 

[動くイルミネーションと化した南瓜の馬車。
 これだけ大掛かりな動力を与えてくれた
 盟友の子孫である魔女は、男の隣に座しており。

 ちいさな小窓から覗くその横顔を、
 若しかしたら「見える者」は見てしまったかも知れないが]


 君がなんの為にハロウィンを繰り返しているかは解らない。
 だが、私は君の邪魔はしないよ。

[二度目のハロウィンの夜、無限に繰り返される結界の境界まで
 蝙蝠に姿を変え羽ばたいた。
 ―――そこで出会ったのは、彗に跨る魔女だった。

 時計塔の上で話をし、帰りたいのかと問われ、
 暫し迷った後に、首を横に振った。

 相容れぬ存在ではあるが、もう少しだけ赦されるのなら
 もう少しだけ、赦してもらえるのなら。
 赦して、くれるのなら。 …彼の傍で過ごしたいから。]

 [ ごとり、ごとり。 ]

   [ 馬車に揺られ、目指す道に光が灯る。 ]


  しかし、これだけは約束だ。
  私の友人は、君だけのものではない。
  
  君の玩具ではない

[彼の生を脅かすことは、友人として許さないと。
 隣で笑う魔女に伝えて、告げる。

 懐中時計は自身の分とグロリアの分でふたつある。
 その片方を首に下げている魔女は、
 時計の蓋を開き、羅針盤を見せて笑った。]

 ――約束、してくれるね。

[魔女はなにも言わない。約束をするとも告げない。
 ただ隣で微笑んでいるだけ

 そうして、待ち人の家に到着する時には、
 隣に座っていた者の姿は、無かった**]


メモを貼った。


メモを貼った。


[初めてのダンスパーティーの喧騒に、僕は一人、取り残される。

顔見知りでも居たならば、恋人と一緒なんだとからかいの視線でも……相手が気付かないとしても、向けてみるのも良かっただろう。
そんなこともなく。

結局は、街をいくらか歩いてみたところで、自分と似たような状況になっている誰かを見つけることは出来なかった。

繰り返されるハロウィンは、ひとつ前、ふたつ前に出来なかったことを叶えてくれた。

こうして、ダンスパーティーに来ることも。
キリシマさんを探せたことも。]


[出来ないことも、増える。
シーシャさんやドナルドさんへと会えなくなること。
ロチョウさんへ、今度こそ直接お菓子を渡せたら。

……これらは、今の姿では無理なことでもあるけれど。]

『他に、いないのかなあ。』

[僕の呟きは、くるりとターンした誰かの靴が立てる音よりも、小さいものだったし、]

『…誰にも聞こえない、か。』

[それを再確認するようなものだった。]


[幽霊モドキに休息が必要かどうかは謎だったけれど、僕はホテルに戻る。

暇なら遊びに行くかも、なんて言ってみた部屋番号を思い出し、ノックできなかったドアを幽霊のごとくすり抜けて、小声で『ごめんください』、と言ってみた。

部屋の主は就寝中で、それもどうにも、一人ではない様子だったので……

僕は彼を、彼らを起こさないように、すぐに引き返したのだった。]


メモを貼った。


—— 3回めのハロウィンの夜に ——

[結晶を生み出す二つの緋色が、大きく近づく
触れたままの手が僅か、震えた。
ますます息苦しく、左の瞼は熱い。それは込み上げる思いを言葉にしても、とめどなく胸を打ち]

 参った、
 ……熱いな、

[熱に浮かされたように、ふわふわとした高揚感。
顔を寄せれば吐息は重なり、うるさい程の心音がニコラエに伝わってしまう。
同時に、彼からも感じる鼓動が、更に男を追いつめる。
行き場が無い程に、もっと彼を知りたいと。]


[耳をくすぐる、彼の声。自らの名前とその想いを、目を細めて頷いた。
言葉にならぬ唇の囁きに、頬に添えたままの手はゆっくりと首へ、項へ。なぞるように背中へと流して、さらに距離を縮めようと引き寄せる。]

 いくらでも、教えてやるさ。
 ……忘れられないように。

[男の唇は、熱を帯びてその冷たさに触れる。
ゆっくりと解け合うように、目を伏せた。
ヴァンパイアの体温は、こんなに低いのだろうか。
もし彼に血を啜られるのなら、この冷たさの中に少しでも温かさを残すことができるのなら、——それもいいかと、考える自らもいて。]

 ……、ニコラエ、

[ただ、今は。
願わくば、彼の涙さえも自らの熱で消えてしまいますように。
一度唇を離しても名前を呼んでもう一度、そんな願いをも込めて口付けた*]


[——しばらくの後、今度こそダイニングテーブルにニコラエを落ち着かせることは叶ったか。
熱に浮かされたような高揚感を保ったまま、精一杯の持てなしをする。
ニコラエが持ってきてくれたビールとトマトジュースで、作り慣れてしまったレッド・アイを冷えたタンブラーグラスで振る舞い、また自らも味わった。

グラスで頬を冷やしながらニコラエを見つめ小さく笑う。
天井からさげられたランプの明かりが、揺らめいた。]

 妙な、感じだ。
 ハロウィンが繰り返さなきゃ、こうして話すこともなかったかもしれねぇな。

[吐き出す息もやはり、熱さは消えず。
グラスを頬から左の目元へとずらすと、熱さの原点がそこに集中しているような気がする。
これが、薬の副作用だろうか。
だが男はそれを隠したまま、さらに言葉を続ける。
徐々に緩慢に、途切れがちになりながらも。]



 なあ、ニコラエ、
 お前も、…… そう、
 
[思わないか? と。
最後までその問いは告げられず、ゆっくりとテーブルの上に突っ伏した。
それは、酔いつぶれたかのように見えたかもしれない。
しかしその真実は。

椅子の隙間から、床に向かって垂れたやや太めの長いもの。
茶色と白の縞模様でふさふさとした毛並みのそれは、むりやり押し出されたかのように、腰元から飛び出していた。
それがレッサーパンダの尻尾だということは、眠る男はいつ気がつくだろう**]


メモを貼った。


[眠る必要もこの身体には必要ないのかもしれなかった。
ただ、得体の知れない自らの状況に、精神が高ぶって眠れなくなっただけだった可能性もあるけれど。

眠らないまま迎えた、四度目のハロウィンの街。
ホテルから外へ出ると、ゆったりとした速度で通りを歩く。]

『僕だけなら、それで良いんだけど。』

[相変わらず、誰かに声をかけられる事はない。
トリックもトリートも誰にもねだられず。]


― ドナルドの家 ―

えぇ、……溶けてしまうほど。

[こうして傍にいるだけで、
自身が発熱しない身だという事を忘れてしまう。
ニンゲンはこんなに熱い生き物であったのかと
己の認識を疑ってしまう程には――…。]

ドナルド、
……嬉しい、夢の中に、居るような…

[何百年と忘れていた感覚が呼び戻される。
ただ、誰かに焦がれる時は何時も憂いが強かった。
離れてしまう時を過ぎらせてしまい、
心から触れ合う事を喜べずに居た。

今まで抱いた思慕とひとつ違うのは。
別れを惜しみ、哀しむ気持ちよりも
共に存れる慶びの方が遥かに勝っている、ということ]


――…。
ありがとう、…こうして居ると、時間を忘れそう

……君のことで、胸が一杯……で、

[忘れようとも忘れられそうに、ない。
首裏を、背を通る指に心を委ね、安息を覚え。

重なる唇は熱くて、字面のみならず、
本当に芯から蕩けてしまいかねない、]

――ん……、
私のなま、え…。――もっと、…ドナルド

[ドナルドの声音で名を呼んで欲しいのか、
熱く痺れてしまうキスが恋しいのか。

己でも解し得ぬまま、求めてシャツの背部を掴む]


[涙を流すばかりだった眸は雫を流す事を忘れ潤み、
暖かく、弾性に富む感触を求めて。
熱を与えてくれる舌をねだり、甘く呼気を揺らす*]


本当に…。
此度ばかりは悪戯好きの魔女殿に
礼を告げなくてはならないな……

それにしても、ものもらいが治って良かった

[ドナルドの用意してくれたレッド・アイ。
互いに椅子へ坐ったまま心地良い酒気に
満ちてゆく感覚を堪能し、倖せそうに微笑む。

用意されたカットチーズを摘み、
ドナルドの口許へ運ぶ戯れを愉しんで。]

その眼の色だけ、……まだ、痛むかい?

[左目に緋色の魔法…細工を施したのは、
自身によるものなのだと明かすべく
口を割開くも、冷えたタンブラーで
瞼を冷やすのを目の当たりにし、心配そうに]


[常よりずっと緩慢に聞こえる口振りは
酒場で飲んでいた時すら受けなかったもの

眠いのだろうかと彼の頬に指を触れる。
泥酔するには少ないアルコール量を思えば
すこしだけ不思議だったが、疑問を飲み込んで
酒に弱いのかと茶化すより、甘く言葉を交わしていたくて]

ドナルド……?

[やがて、テーブルに臥す様子に
優しいランプの光の下、腰を上げ。]

寝るならベッドで……。
翌日足腰が辛くなりますよ、さぁ

[夜は吸血鬼が最も力を増す時分。
痩せた外見からは想像しがたい筋力で
ドナルドを上体から抱き上げ、
自身の肩口に顎を乗せさせる形で寝室まで。]


[途中、脛に何かが当たるという事に気づき、
ベッドへ下ろした所で、異変を漸く目の当たりに]

……どう、して?
君はニンゲンの筈なのに…… ?

[自身と交わした約を叶える為に
副作用を顧みず、キリシマの薬を使ったとは
知る由もなく、目を見開いて驚き。]

…… あぁ、でも

[そんな事がどうでもよく念えてしまう程、
指が触れる尾は手触りも良好だし、
まどろんでいるドナルドの寝顔は愛らしい

ただ共に過ごせるだけで満足していたのに、
膨らんでゆく願望は、際限を知らず。貪欲に、]


……ドナルド、……
お菓子をくれないと、……ねぇ、

―――…いたずら、してしまうよ。ふふ、

[邪魔なマントを接いで床へ膝をつき。
尻尾の根本が見える程、下衣をずらそう。

上体のみを寝台へ下ろし、ふかふかの茶白幕を撫で
熱を感じる根本の辺りへ唇を寄せ。

毛繕いするように、毛並みへ。
そして皮膚の表面に冷えた舌を寄せ、
音を立て吸い付いては、腰の付近を甘く噛む**]


メモを貼った。


[魔女殿、と繰り返して首を傾げるも、浮かれた頭ではいまいち理解できずに首を傾げるのみで。
ものもらいに関しては、笑みをにやりと深くする、
全ては彼のためだった。その副作用が今出初めているとは知らぬまま]

 よく効く薬を、……んぐ、貰ったからな。

[口許へ差し出されたチーズを唇で受け取り、食む。
微かに指先の冷たさが唇に触れて、随分と愛らしかったニコラエの様子を思い出し、さらに熱は増すような気がした。]

 ああ、いや、痛くはねぇんだけど、
 やたらと、熱くて……

[だから、心配そうな眼差しには軽く手を振って大丈夫だと示してみせたのだが、結局突っ伏してしまうまでにそう時間はかからなかった。]


[完全に意識を手放したわけでもなく、かといって身体を起こすことも叶わない。
目を閉じたせいで何も見えぬまま、ただ感じたのはニコラエの身体に寄りかかる感触と、頭を預けたときに感じた彼の香り
ベッドに下ろされる、その感覚もまたあったが、意識は相変わらず沈みそうな淵にいる。]

 ……、……

[ふと、どこかを撫で上げられた、気がした。
それは具体的に“どこか”と言われてもどこだとは答えられない。
あまり感じたことの無い、奇妙な感覚。

名を呼ぶ声がする、だから答えたいとも思うのに]



 —— っ

[また襲うのは奇妙な感覚、そして今度は冷えたなにかが腰元を這う。
心地良さと官能とを誘う様なその動きに、反射的に動きかけた唇は、それでもなお息を吸い込むだけに留まり]

 ……ニ コラエ

[やっと彼の名だけ、呼ぶことができた。]


メモを貼った。


[先程云っていた薬がどうという話と、
 この尻尾はなにか関連があるのだろうか

 薄い皮ごと硬い筋をあむあむと噛んで考える。
 患部が熱いともいっていたし、
 確か訪れた時にも冷蔵庫に向かった時も
 こんな目立つものは生えていなかった

 自分の眼が狂っていたとして、
 人狼のジェレミーとは異なる、と思う。
 彼からは、濃い獣の匂いはしないのだから]

 ドナルド……熱い、

[彼自身の主張と同じで、患部である目許から
 遠いはずの背も腰も、体温が高く感じてしまう]


[名前を呼ばれ唇を離し、伺うように顔を彼の目許に寄せ。

 そっと肩を押し、仰向けの体勢に誘うべく重力をかけた。
 特に熱を持っている気のする左の瞼に、
 唇を寄せ、舌先で睫毛や目尻を辿り、]

 ……つらいなら、――… 私が冷ましてあげる。
 どうしてこうなってしまったのか、…解らないけど

[彼に熱を移されているような感覚を覚えながら。
 寝台の上へ片膝をつき、足の間にある大きな尻尾を撫でる。
 元々同胞と異なる獣の存在は好む処にあり、
 愛しい彼に生えているのなら、尚更愛でたいと思う。]

 寝てしまっても、……良いんだよ。

[意識の重そうな様子を目の当たりにし、
 優しい声音を耳元に届け、また左の瞼に舌を伸ばし
 唾液を含んだ舌で、奥に潜む緋色を想像し、――
 恋しさで胸が、見たいと思う欲で脳髄がちり、と焦げてゆく]


メモを貼った。


 
 ン、……、ぃ

[吸気に喉から漏れた声が混ざり、得体の知れぬ感覚に再び反応する
食まれているのか、けれど痛みは無く、ただ往復するように這う感覚はもどかしくもあり、それ以上求めてはいけないようにも感じ。

なされるがまま、重く沈んだままの身体はベッドの上に仰向けになる
臀部の際に、不思議な違和感と、次いで熱を持つ瞼に冷やりとしたものが触れた。
今度はわかる、その感覚がニコラエの舌であることが。冷たさに縋るように、唇を開いた。]



 だい、じょうぶ
 そのうちきっと、……静まる、

[これが副作用であるなら、そのうち収まるときがくるはずだ。

未だ瞼は開かぬが、その二つの緋色はどんな視線を注いでくれているのだろう。
優しい声に導かれながらも、男は僅かながら首を振った。
そしてそろそろと、両腕を上方へと持ち上げた。
そこにニコラエが居るかはわからない、けれど]

 ——……寝るときは、 一緒に
 一緒じゃねぇと、……やだ、

[両の手のひらは彼の背を探し、小さく我侭を零した。
それは小悪党を更に通り越した、我侭でしかなかったのだけれど]


[キリシマが全うな薬も取り扱っていることは知っている。
 タキシードのポケットに入っているアレな薬の小瓶も
 痛み止めの薬も、彼から譲り受けたものだから

 瞼は腫れぼったくはないが、熱がある。
 時折ぴくりぴくりと跳ねる眼球運動の息吹を感じながら
 何処を辿っても熱いドナルドに、接吻を思い出して。

 五指を伸ばし尻尾をマッサージするかのように掴んでは、
 わしゃわしゃと指で遊ぶようにして揉む。

 唾液の筋を殘して、鼻の頭へ口づけを落とすと
 眼前で唇が動いた

 問題ないと告げる様子に、安堵は覚えるものの。
 今しか此の熱量を感じ得ないのなら、
 この状態の彼もまた、貴重な存在に思えてしまうのだ。]


 私は、君の寝顔を隣で見てるのも……

[夜行性なこともあり、直ぐには寝付けそうにないが
 ドナルドの体温を感じていれば、
 眠気にも誘われるだろうか。

 浮いた両腕に絡み取られ、我儘な子供のような言い分に、
 自然と口元も頬の筋も緩ませ、両肩へ手を預け]

 タキシードが、……皺に、

[明日着ていけるものが無くなってしまう。
 その位考えてから来るべきだったと思慮の甘さに苦笑し。]

 ……脱がせてくれませんか、ドナルド。

[耳元へ唇を寄せ、柔く耳朶を噛みながら伺いたてを。
 汗は流して来たが、香水の匂いは気にならないかと
 ほんの少しだけ心配を覚えつつ。]


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