258 【突発誰歓】鬼渡し弐
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数え終わったみたいね。
[耳をすませば、足音はこっちの方向へやってくる。 さて、何度乗り切れるか。
前方に睨みを利かせる。薄ら寒いと通り越して、底冷えしてきているというのに、額から頬を通って汗が流れ落ちる。
そうだ、あたしはこの緊張感を求めていたんだ。]
(10) 2016/11/18(Fri) 00時半頃
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そんなに緊張しなさんな。といっても、無理な相談か。
[これは鬼ごっこ。 見つかるまでは始まってすらいないんだ。
走って、走って、そこにちょっとしたスパイスがあって。 勝者だけが得られる何の価値も無い名誉。それに何の意味があるというの? だから、あたしは止まることができないんだ。
すぅ・・・・・・っと小さく息を吐いた。]
(11) 2016/11/18(Fri) 00時半頃
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[一歩、また一歩と鬼が近づいてくるのが分かる。 幽霊だというのに重量があるとはこれいかに。そんなことを暢気に思う。
前を向いたまま、後ろは振り返らずに少年の声に応える。]
そうだね。幽霊だなんて熊みたいなもんさね。 ゆっくりと鬼のほうを見ながら後ずさりをしよう。逃げるのは床に入ってからだよ。
[掌にふっと息を吹きかける。 ちょっとしたまじないみたいなもんだ。]
いいや、他の誰かの近くへ行くまでは同じ方向へ逃げよう。追い掛けるほうが直線になれる。分かれりゃ片方は捕まるよ。
[つくづく鬼ごっこってやつは本当に上手くできている。 いつまでも鬼が一緒じゃつまらない。だから、鬼が有利にできている。 だけど、こちらに手が無い訳じゃない。先に逃げるからこそ、道を変えることができる。そうやって丁度平等になるんだ。
それに、もしここが曼珠神社と同じに作られているってなら・・・・・・]
(24) 2016/11/18(Fri) 16時頃
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げほっ、げほっ。 ったく、どうして子供ってのは火遊びが好きなのかねえ。
[あっさりと見つかっちゃつまらないわ。あたしは隠れん坊はとんと向いてないみたい。
さて、どうする。風上へ特攻か、乗ってやって風下か。まだ風上は煙だらけ何も見えやしない。風下には鬼は見えないが何の罠やら。]
あの子、確か"童も守らねば為らぬもの"って言ってたよね。もし破ったら、どうなるのかしら?
[少しでも視界を晴らそうと、そっと姿勢を屈める。]
けほっ、ねえ君は、やせ我慢できるほうかい?
[何の危ない相談を持ちかける気やら。]
(30) 2016/11/18(Fri) 18時半頃
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そうかい、じゃあ話は早い。
[その間にもどんどん煙は充満してきている。都合の悪い事に、風向きは常に一定方向だ。
限界まであと4〜5分といったところか。]
作戦変更たい。たっぷり200秒、いいや300秒数えてからここを逃げ出しな。 あたしが鬼をできるだけ遠くまで引き離すよ。
[自己犠牲というように。大人の意地だと言わんばかりに。明らさまな笑顔を少年へ向けると、有無も聞かずに風下へと走り出した。]
あんたが要だ、信じているからね。
(36) 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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[美夜子は再び外へと躍り出る。 鬼が大口開けて待ちわびているだろうその場所へと。]
生憎あたしもこの神社はよく知ってんだ。
[幼い頃何度も遊んだこの地。あの日、摂社の床下から飛び出してきた少女と同じように美夜子は駆け出す。
勝負は5分。あたしの1500メートル自己ベストより少し長いくらい。
きっとあの子は耐えられない。禁忌を犯せば鬼はどうなる? 何か良からぬ事が起きるか、それともその前に引きずり出すか。 その間あたしが逃げ切れば、追跡続行は不可能だろう。上手くいけばこの悪夢に終止符を打つ事ができるかも。その後安心して助けにいけばいい。 少なくとも、美夜子はそう考えていた。
もし本当に死んでしまったら? 彼女も放っておくほど堕ちちゃいない。それでも、最後はあの子の動きにかかっている。]
(37) 2016/11/18(Fri) 20時半頃
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おーにさんこちらっ!
[やっぱり走るのは心地が良い。走っている時が、一番自分でいられる。 いつぞやの国体を思い出す。人生で一番輝いていた、あの瞬間を。]
(38) 2016/11/18(Fri) 21時頃
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おおっと。
[走りに自信があればこそ上体は突っ込む。一瞬バランスを崩しそうになったが、斜め前方に一歩を踏み出す事で、難を逃れた。]
その手には引っかからないよ。
――――ずりぃぞ、お前
なんたって、それはあたしの十八番だから・・・・・・っ!?
[左脚に電撃が奔り、顔を顰める。どんな治療をしても完治する事のなかった、この忌々しい痛み。
あーもう、ちょっと負荷かけただけじゃないの。しっかりしなさいあたしの左脚。昔から何度もやってきたじゃないの。
そうだ、この先には確か。]
(49) 2016/11/18(Fri) 21時半頃
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あんまり何度も投げられちゃたまんないね。じゃあ時間稼がせてもらうわ。
[前方に崖。飛び降りても運動神経が良けりゃ怪我はしないだろうけれど、大人からしてもちょっぴり怖い程度の高さ。]
こんなに高かったっけ? 子供の頃のあたし、よく降りられたねこんなの。
[ガガガと足場を崩しながら滑り降りていく。 どうあがいても鬼が有利なこの遊び。逃げる側の楽しみはここにある。]
――――ばーか、ばーか、みょんこの卑怯者!
[男の子達が地団駄を踏んで悔しがる幻聴が聞こえた。]
(50) 2016/11/18(Fri) 21時半頃
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困った子。 足場無しであれを降りるのかい。おお怖、さすが子供。
[なんて軽口を叩きながらも、こちらとてそこまで余裕がある訳じゃない。せめてあと10年早ければ負ける道理は無いのだが、彼女はいいかげん中年の域だ。故障が無くたってあちこちにボロは出る。]
一人じゃ厳しいか。 みんなどこへ消えたのやら。大体こういう時は大勢を巻き込んで自分は逃れるのだけれど。
[まだあの幽霊は追い掛けてきている。速いとは思わないのだが、一定の速度で諦めず追ってくる鬼ってのはなかなかいない。 しつこい。隣村のケンイチよりも、いつぞやゴール前で競ったマルキアよりもしつこい。]
(58) 2016/11/18(Fri) 22時半頃
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やな感じ・・・・・・
[中距離ランナーとはいえ長距離崩れ。このまま逃げ続けるのは決して不可能な事ではない。 そう思われたが、爆弾を抱えた美夜子にとって底冷えは大敵なのだ。]
早いとこカタ付けないと。 誰か、誰か他にいないの?
[いた・・・・・・! 誰だかはよく見えないけれど。ああ、この草さえなけりゃ。
藪に隔てられて向こう側はよく見えない。 この藪じゃどう見たって大人が不利。諦めるしかない。]
(59) 2016/11/18(Fri) 22時半頃
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[道の脇に灯籠が一本。 普通こういう物って並んで立っているものじゃない? おっと、そんな事考えている場合じゃなかった。
ちらりと灯籠を見やり、そのままの速度を保ったまま、数秒後に後ろを振り返る。]
きっかり9秒。
[なんとなくそんな気はしていたけどね! やっぱり近づいてきてる。あの歳であの速さ、幽霊にしておくにゃ惜しいもんだよ。っと多分あたしより年増なんだっけか。
5秒だ、5秒切ったら一気にスパートだ。それあたしのとっておき。絶対に逃げ切ってやる。]
(65) 2016/11/18(Fri) 23時頃
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っ!
[後ろからとてつもない殺気を感じて振り返ると、日本人形のような少女が信じられない程の速度で迫ってくる。
あの時だ。あいつがぶつかってきた、あの時も感じた。フェアプレーだの甘いものとは程遠い、恨みと怒りと悲しみに満ちたこの感じ。
追い詰められた獣のように、キッと鬼を睨み付ける。]
失敗した。畜生めが。 やっぱりあたしゃ最初から1人で逃げなきゃならなかったんだ。
[肩の高さに生えた荊だらけの枝を引きちぎると、血がこびり付くほどに握りしめ、半身で後ろへと投げつける。 その瞬間、一気にギアを上げる。これが今あたしにできる限界の速さだ。
スパート合戦のように。だがこの遊戯に終わりは無い。ゴールはどこにも見当たらない。]
(75) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[もう息が続かない。左脚もそろそろ限界だ。
どうしたらいい? どうすれば? そうだ!
正面に大きな鳥居が見える。ついさっき、鳥居から抜け出られなかった事を思い出す。]
あたしゃ最後の賭けにでるよ。 幽霊だろうが何だろうが、恨みっこなしさ。
[鳥居を抜けて、この神社のどこかへまた現れられれば、助かるかも知れない。 美夜子は最後の望みを賭けて鳥居へと飛び込んだ。]
(76) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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なんで・・・・・・
(77) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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[鳥居に飛び込んだ刹那、正面にあの恐ろしげな少女の顔があった。
美夜子の体は、一直線に鳥居から舞い戻ってきたに過ぎなかった。
ライバル関係だったあのランナーに転倒させられ、選手生命が終わったあの日のように、彼女の顔に絶望の表情が浮かぶ。]
こんちくしょおおおおお!!!!!
(78) 2016/11/18(Fri) 23時半頃
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