246 朱桜散華
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 00時半頃
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[先に駆けた二人を追った先で目にしたもの。 は、と息を吐いて頭を掻く]
……病と、帰ってきてない、ねぇ。 動けない、いない、って意味じゃあ、間違ってねぇわな、確かに。
[吐き捨てるように言って。 向ける視線は、険しいもの。**]
(5) 2016/04/27(Wed) 01時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 01時頃
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─ 亀吉の家 ─
[置壱と、子を追うを優先していた亀吉がぶつかり合う。 生と死を分けしは寸の間の判断か。 置壱の一撃が紅を散らし、亀吉が崩れ落ちる]
…………。
[置壱が倒れた亀吉と、その両親の目を閉じさせる間、言葉を出す事なく黙祷して。 目を開けた後、は、と小さく息を吐き。 哀し気に見える置壱の腕をぽん、と軽く叩いた]
(13) 2016/04/27(Wed) 21時頃
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……ん?
[ぐったりとしている子を見つけたのは、ほぼ同時。 連れだしてくれ、と身振りで訴えられれば、ひとつ瞬いて]
……ああ……うん、そだな。 その格好は、見せたくねぇよな。
[親子との経緯は知らぬけれど、返り血を浴びた姿は幼子に見せたいものではなかろうと。 合点がいったから、こう言って頷き子を抱え上げた。 突然の事に身じろぐ子の頭や背を、できるだけ優しく撫でて落ち着かせつつ]
(14) 2016/04/27(Wed) 21時頃
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……置壱。 こんな時になんだけど、さ。
お前が、このちびを助けたのは、確かなんだから。 ……そこは、胸張っていいんだからな?
[それは間違いのない事だから、とそう告げて。 足早に亀吉の家を出る]
……さて、どこにいっかな……一先ず、長んとこに連れてくか。
[確実に人がいて、休めそうな場所というと、他には思いつかず。 一先ずそちらへと足を向けて間もなく──異変に気付いた]
(15) 2016/04/27(Wed) 21時頃
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なんっ……。
[道に、何か転がっている。 余りにも無造作にあるから、それが何か、すぐにはわからなかった]
……んだよ、これっ……。
[幼子の目隠しをまだ解いてなかったのは、良かったのか、悪かったのか。 何が起きたかわからない──そんな表情で倒れた村人たちの屍に、一度唇をぎ、と噛んだ後]
……しっかり、捕まってろ。 走るからな。
[低くこう言うと、幼子の身体を確りと抱えて長の屋敷へ向けて走り出した。*]
(16) 2016/04/27(Wed) 21時頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/27(Wed) 21時頃
ま…待て!
待てよ!置壱!!
[呼び止めても止まらぬ置壱、廊下を走り進む先の居間に姿が消えれば、鞘を抜き捨てそのままの勢いに背後より刀を振るう。]
シュン――
[寸のとこで空を裂き切っ先の重さに耐えかね態勢を崩す、しかしすぐに突いて整えると二度、三度弾かれ4度目の打ち込みにその渾身を籠める。]
…はぁ…はぁ…邪魔する…な…
っぐぅ……
[競り合う刃をギリギリと押し進め、そのままいけるかに見えたそのときに急に胸が苦しくなり一瞬の隙をつかれて刀が上に弾けあがる。]
ああっ…
[片手でかろうじて握る刀にもう一度手を添えて跳ねる刀を抑えようとしたとき、はっきりと鮮明に映る自分の胸へと伸びていく鉈の切っ先]
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─ 長の屋敷 ─
[幼子を抱えて駆け戻った長の屋敷は騒然としていた。 どうやら、自分と同じものを見た村人が、先に状況を伝えに来たらしい]
……つまり、まだ『依り代』はいるって事……か。
[幼子を女中に預けた後、顔を合わせた父にこちらの見てきたもの、起きた事を話して。 辿りついた結論に、はあ、と息を吐いた]
ん……取りあえず、探しに行くわ。 ここでじっとしてても仕方ねぇし。
さっきのちびっ子、頼んだぜー?
[軽い口調で告げると、父はきつく眉を寄せる。 自分から危険に飛びこむような物言いに、思う所があるのだろうが]
(17) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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……んでもさ。 こんな時になんもしないわけにゃ、いかねぇじゃん。
ウチも、宮司の一族の端くれなんだろ? なら、やる事やらねーと、って思うし……それに。
[ここで一度言葉を切ると、父はそれに? と言いつつ先を促して来た]
……こんな、好き勝手されて。 黙ってるとか、やっぱ、ねーだろ?
[わざと軽い口調で告げた言葉は、父に何を思わせたか。 重めの息を吐き、無理はするな、と告げる父にに、と笑って。 再び、外へ向けて走り出したのは、そう、時を置かずしての事。*]
(18) 2016/04/27(Wed) 22時頃
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[ズンっ…と重い衝撃と痛みを覚え、両手で握る刀が横に流れ落ちて膝と共に床につく。]
ば…か、な…
[目の前が白くなり、全身の力が抜け落ちて力尽きる。 意思は寸断に途切れ、桜を想う暇さえ残さず崩れ落ちた。]
━━━しばらくして━━━
[夢は半ばに途切れ、悔恨に苛まれて魂は未だ正気に戻らず
囚われ彷徨う妖かしの一部と化して桜の元に向かう。繰り返す。死の痛みが何度も魂に刻まれ、叫びながらその桜の周りを漂うだろう]
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……さーぁて。
[長の屋敷を出てはみたが、さて、と。 門前に佇み、しばし思案する]
『依り代』がどんだけいるかわかんねぇけど。 いそうなとこって言うと……やっぱ、あそこ、だよなぁ、
[小さく呟き、足を向けるのは村外れの丘。 全ての発端である、桜のある場所。 ほんの数日前までは人が賑やかに行き交っていた通りは、今は異臭伴う静寂に閉ざされている]
……弔い、ちぃと待ってくれな。
[全てが終わらなければ、それは叶わぬだろうから、と。 小さく呟き、丘を目指す。*]
(24) 2016/04/27(Wed) 22時半頃
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[桜の根元にて静かに佇む]
─────…………
[ふ、と。
何かが桜へと飛来し、周囲を漂う気配がした]
……かめにぃ、
[叫ぶそれを、そ、と呼ぶように口にし見遣る]
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[丘に近づく。 視界に入るのは、風に揺れる桜花。 舞い散る花弁は小雪の如く、美しき幻想を織りなすものの]
……くらいっつーの。
[それが揺れる空は昏く、重苦しい。 言葉に出来ない息苦しさを感じつつ、桜目指して丘を登ればやがて。 先に向かった者たちの姿も目に入り]
あれは……。
[見えたのは、どちらも見知った姿だが。 一方にはどこか、何か、違和感を覚えるような心地がした。*]
(31) 2016/04/27(Wed) 23時半頃
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[いつしか桜の下には生者も集まり来る。
妖の者としての姿を隠すことも無く、桜の花びらを纏う丁助。
それに対峙するかのように在る日向。
坂からは辰次もやってきたようだ]
────………
[志乃は何も言わずその様子を見遣る。
ほんの少しだけ、悲しげに眉が寄った]
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[それが聞こえたのは、桜の近くまでやって来た時]
……はあ?
[マガツヒ、即ち災厄、と。 自らを称する者を包む気配は重く、どこか禍々しい]
災厄の神……ってぇ。 まぁた、とんでもねぇもんが出てきたなあ。
[は、と息を吐いて、頭を掻く。 仕種や物言いはいつもと変わらぬそれだが。 瞳に宿るいろはいつになく、鋭い。**]
(38) 2016/04/28(Thu) 00時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 00時半頃
オオオオ……
[周り漂う魂は朧気に思念体のように呻き声をあげて声のする方へ…]
オオオオ…イタイ…
ク ライ…
[声のするものを囲みやがて纏わりつくように体を覆い
始めると呻きが発する端的な叫びが聴こえることだろう。]
イタイ…イタイ…イタイ…イタイ…
[いたい、くらい、と亀吉であったものは言う]
……かめにぃ、もう、いたくないよ?
[そう呼びかけながら、纏わり付くものに指先を添えた]
いたくない。
[繰り返し、指の腹で彼を撫でんと手を揺らす**]
ォォォ…
[纏わりついた魂が人型となって志乃の前に現れる。]
いたい… いたいよ…志…乃…
[身体中に張り付いた桜、指が触れるとポロポロと桜は落ちて、しだいに姿もはっきりしていく。 しかし目は窪んだ穴となり瘴気を吐き出して、胸に突き刺さった鉈は深く食いこむ。悪霊の様相がそこにはあった。]
し…の…
うううう…とって…タスケ……
オォォ…
[志乃を認識し、縋るようにして足を掴む**。]
[人型となった纏わりつくものを指の腹で撫でてやる。
撫でる度に零れ行くのは桜の花弁。
剥がれた部分から亀吉の姿が徐々に見えてくるのだが]
──── っ!
[目は窪み、窪んだ箇所から瘴気を漂わせる姿に志乃は息を呑んだ。
悲鳴が上がらなかったのは良かったのかどうか。
胸へと視線を転じれば、これが亀吉の死因なのだろう、鉈が深く突き刺さっている]
[死の記憶に苛まれているのだろうと考え、もういたくない、と声をかけていたのだが、亀吉は死して尚、痛みから解放されていないらしい。
とって、と。
たすけて、と。
足に縋り願う様子に、志乃は逃げることなく亀吉へと向き直った]
…かめにぃ、
とってあげる、から。
── 自分を、ゆるしてあげて
[魂は強い未練を残してしまうと歪められてしまうという。
志乃は思い残しはあれど、ないてくれるひと、弔ってくれる人が居たから正気を失わすに済んだ。
もし、亀吉がそのような状態であるならば救ってあげたいと。
願いながら、鉈の柄に手を伸ばした]
んっ……!
[志乃は非力だ。
けれどここは魂の世界。
想いが強ければ。
亀吉を悪霊へ貶めんとするものよりも想いの力が上回れば。
きっと抜くことが出来ると信じて柄を引く*]
喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/28(Thu) 20時半頃
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[自分たちの前に立ちはだかるように進み出る置壱。 初めて聞く子の声が綴る言葉>>43に数度瞬いた]
ああ……確かに、なっ!
[日向の声>>45、そして、マガツヒが語る言葉。 それら全てに対しての思う所をまとめた一言と共に、日向を庇う置壱とは逆の方へと跳んで根を避ける。 衝撃に煽られ数度転がるものの、どうにか態勢を立て直しつつ。 懐に入れたままにしていた匕首の包みを出して分厚く巻いた手拭を解く]
(51) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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神とか魔とか。 結局は、ひとが名を与えて、ひとが作り出すもんなんだよな。
禍を招いて形を与えるのも、ひと。
[語り部としての智。 未だ、完全ではないそれへの教えを請うた時、亡き長から告げられた事を思い返しつつ]
でも、だからこそ。 ひとの手で、どーにかしねぇとならねぇんだよ、なぁ。 相手が、なんだろーと、な。
(52) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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[置壱が思いの丈を綴る。>>49 真っ直ぐな想いのこもったそれに目を細めるも束の間。 振るわれた刃が桜花を散らして空を斬る]
……っ! 置壱っ!
[子の頭上から迫る枝二本。>>50 考えるより先、身体が動いていた。 とっさに駆け出し、突き飛ばす事で枝を避けさせようと試みる。 言うまでもなく、それで自分に当たる可能性は、全く考えてはいない。*]
(53) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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……っ!
[置壱の方を確かめる暇もなく、耳に届くのはある意味では耳に馴染んだ声、ひとつ。>>54]
ちっ!
[とっさに身を反らすものの完全に避けられる距離ではなく、鋭い先端が胴を薙いだ。 冷たさの後に熱さが駆け抜け、じわり、滲み出るものが感じられる]
……は。 馬鹿で結構……こちとら、元から頭は不出来でい。
(58) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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でもなぁ。 頭よすぎて、余計なことばっかり考えてぐるぐる回って動けねぇよか。 余計な事で悩まねぇで、思うままに走れる馬鹿の方が、性に合うんだよ、俺ぁ。
[痛みを押し隠し、軽い口調で言いながらけらりと笑う。 上がる口の端は、殴り合いで意気が上がった時に見せるものとほぼ同じ形をしていて]
だから、馬鹿は馬鹿なりに。 自分のやるべき、と思った事にまっしぐらに進むしかねぇってこった!
[宣の後、地を蹴り走る。 真っ向勝負が好みだが、そればかりでも、という思いもあり。 真っ直ぐ突っ込むと見せかけ、直前で右へと回り込みつつ、匕首を突き立てようと繰り出した。*]
(59) 2016/04/28(Thu) 21時頃
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……っ!?
[舞う花弁は幻惑するかの如く、くらき空に映えて散る。 それに踏鞴を踏む間もなく、とん、と背が押された]
……っとと、とおっ!?
[均衡が崩れる、身体が揺れる。 置壱が自分の名を呼ぶ声に応える暇もなく、揺れる身体に任せてその場に転がった]
……あっ、ぶ、ね。
[文字通りの紙一重、鉈は転んだ上、すれすれを飛んで行く。 背に、冷たい汗がじわりと滲んだ。*]
(67) 2016/04/28(Thu) 22時頃
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[転がり避けて、どうにか難を逃れた、と息吐いたのも束の間。 マガツヒは置壱を狙い、桜の枝を繰り出す──が]
……とまった?
[子を貫く前に、止まった槍。>>69 この位置からは、置壱の痣は見えぬ。 故に、止まった所以も知れず。 ともあれ、このままではいられない、と立ち上がった]
(78) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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[宮司の一族は、時に不可思議な力を宿して生まれるという。 青年がそれに目覚める事はなかった。
だが、力なきが故に、撓む事なく、歪む事なく、迷う事なく。 己が在り方のままに生きる、という意志を強く持っていた。
この、生と死が近しく入り乱れる場に置いて、青年が自身を見失わずにあるのは、ひととして生きるという意志故の事。
力なきが故の力、それはこの状況において引くを是とはせず]
(79) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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……置壱っ!
[桜の槍が紅を散らす。>>77
自分とっては、他の子供たちと変わらぬ弟妹分のひとり。 最初は、ただ死を嘆く両親への反発もあった。 けれど、構っている内に、周りが言うようなものではない、というのが見えてきた。 真っ直ぐな心根を持つ子。 今だって、大事なものを死なすまい、傷つけまい、と強大なものに立ち向かっている]
……死な、すかっ!
[大体、年下に助けられてばかりなど、男が廃るというもので。 神楽舞台から響く声を聞きながら、置壱を守るべく、そちらへと駆けた。*]
(80) 2016/04/28(Thu) 22時半頃
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