266 呑花臥酒―盤楽遊嬉・春の乱―
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酒、持ってこーい……。
[ぐでーんと伸びたまま、大蛇は案外元気に寝言を言っていた。
腹出してひっくり返っている様は、鉄砲水事件の時並みに恥ずかしかったかもしれないけれど、今はまだ夢の中。]
[暫く経って、東の庵。]
……。
あ……。
い、いたたたたたっ……!?
頭が痛いっ!
まさかマムシ酒にされかけた時以来の二日酔いっ!?
[ぐってりしていた大蛇が目を覚ます。]
不覚……っ!二日酔いなんて事があっていい訳が……!
[蹲って悶えていると、救護係もとい避難済みの子鬼が駆けよってくる。]
『櫻子様!大丈夫です!
頭が物理的に割れているだけです!』
頭が物理的に割れているだけ!?
よかった!大丈夫だ!
[いいのかい!?というツッコミは入らない。
この蛇の石頭は鬼の間でも有名なのだ。]
あー……思い出してきた。
きっつい一撃だった。
しかしまあなます切りにされるより良いか。
なんか尻尾も切られた気が……ああ、皮が剥げてる。
[着物を羽織りつつ人化すると、裂けた尻尾の鱗を掴むとぺりぺりと剥がした。
一見すれば傷はないと見えたかもしれないけれど、鱗は暫く柔らかい状態だ。]
頭の方は帰ってからでいいか。
[ちょっと頭痛と傷は残っているが、脱皮すれば問題ない。]
おお、痛い。
これはもう酒を飲んで紛らわすしかないな。
君たちも付き合え。
[応急処置をと準備する子鬼を手招いて。
やはり子鬼が拾ってきてくれた朱塗りの大杯に酒をついて、ゆっくりと飲み始めた。]
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[>>2:119凄みに軽く肩を竦めて。 小鬼に運ばれる櫻子を見送って。]
って、あの、……あ、朝顔さん??? よく見たら、さっきから何やって……!
[>>4子狐Eが、狸の足下、きゅーんきゅーんと心配げな鳴き声を上げる中。 すっかり伸びた子狐Bを抱きかかえ、>>2狸を空に放り投げた犬神は。どうも相当、酔っているらしい。]
(9) 2017/04/29(Sat) 23時半頃
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もー、いい加減寝た方がいいよ? さっきも、酔って意識落としかけてたでしょ……?
[>>2:116ふら付いてたのがちらりと見えたが、決して素面では無いはずで。 近寄った先、足下の子狐Eは、飛んでいった呑み仲間を案じきゅうきゅうと泣き募る。]
まだ暴れたりないなら、ボクがお相手するのも吝かじゃ…………
[と、扇を取り出し構えた辺りか。]
(10) 2017/04/29(Sat) 23時半頃
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…………ぅぐふっ!?
[>>8巡り巡って飛んできた、鞠になった狸が、後ろから頭にがぅんと当たる。 凶器の類では無いものの。当たればそれなりに、痛い。ころんころん、地に転がる鞠を、すぐ様受け止めて。]
……うぅ……誰だよ毬投げ始めたの!
返すよ!?!?
[それが、己の同士の成れの果てとも知らず。 当てなく投げた先は、マリオ[[who]]の方向。]
(11) 2017/04/29(Sat) 23時半頃
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[さっきまで狸の居たはずの方角に、何故か彼の姿は無かったが。 その先、その彼方には、丁度ここからだと。志乃辺りの姿も、見えていたかもしれない。]
(12) 2017/04/29(Sat) 23時半頃
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[酒を飲みつつ、宴会場を眺めていれば、なにやら丸い鞠らしい物が飛び交っている。]
お、蹴鞠か。
昔君たちともやったな、覚えているだろう?
『高速回転させた水球をぶん投げたあれ蹴鞠だったんですか?』
『仲間10人がまとめて吹っ飛ばされて。
全部倒したぞー、と喜んでましたよね?』
はっはっは、細かい規範に囚われるものじゃないぞ。
なにせ無礼講だからな。
[無礼講関係ないだろ。
子鬼たちがそう言いたげな顔をしていたけれど、酒を飲んで再び上機嫌な白蛇は気にしない。]
あの賽、誰かが化けているのではないよな?
[子鬼が何処からか持ってきた遠眼鏡で、サイコロ勝負を観戦中。]
見事に入ったなあ、なかなか素早い。
いやあ、楽しそうだ。
やってみよう。
え?尻尾で張り扇掴むの禁止?わかったわかった。
[子鬼に道具を持ってきてもらい、意気揚々と振った賽の目は3
相手の子鬼も同時に振った目は5]
いったぁぁぁっ!!
[子鬼の振り下ろした張り扇は丁度割れた額に直撃。
額を押さえて再び地面を転げ回った。
張り扇振るった子鬼は巻き込まれて吹っ飛ばされたが、他は無事に避難できたようだ。]
「たたいて被って賽子ぽん」はよくない。やめよう。
やはりほら。
ああいう感じに直接の方がいいだろう。そうだろう。
いやあ、それにしてもあの刀で叩かれるのは痛いからなあ。
ははは。
[額からの血が何だか視界を赤く染めているけれど。
特に気にせず痛み止め代わりに、一升瓶を一気に呷る。]
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そこまで聴いたらさすがに、鞠には化けはしないかなー……?
[>>15>>16随分とまあ、ぼろぼろな様相で。 仕舞われた子狐に、同情の南無南無南無。]
(37) 2017/04/30(Sun) 22時半頃
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……焼かれちゃったら、枕にもなれないし、ねっ!
[見えた火花に、閉じた扇を朝顔の顔目掛け投擲して。 自らは屈みこみながら、脚を狙い足払いを繰り出した。]
(38) 2017/04/30(Sun) 23時頃
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そういえば飲み比べの筈が、途中から何やら力比べになってしまっていたなあ。
誰かこちらに来たら続きをするか。
[そう言いつつ周囲の一升瓶4本を縦に積み上げる。
ぷるぷる震える酒瓶タワーは今にも崩れそうである。]
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えっ、うわっ!?
[>>45朝顔の口から出ていた炎が、水干や被衣の裾へと燃え移る。 慌てて、朝顔同様地を転がるが。その先、頭の間近に大きな岩がある事には。まだ、白路は気付いていなかった。]
(50) 2017/04/30(Sun) 23時半頃
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、い、…………いだっ……!?
[そうして。 勢いよくぶつかった岩に。ちかちかと、視界は明滅して――――]
(51) 2017/04/30(Sun) 23時半頃
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