人狼議事


18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜

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―回想・昨夜―
今日はいろいろとあったしね。寝ればきっと少しは落ち着くよ

ん?どうかした?

[フランに返しつつ、名前を呼ばれると首を傾げる]

わっ。
もう、どうしたの?フランったら。

[抱きしめられると、驚きはしたが、拒むようなことはせず、優しく抱き返す]

じゃあ、今度こそ寝るね。

[そう言って、少女は階段に足をかける。その先にある無慈悲な運命など知らぬまま]


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―早朝・集会所―
[まだ日も上らぬ薄明の頃。何時ものようにゆっくりと目を開け]

――…え?

[目の前に広がる赤いに目を見張る。]

なに…これ…

[恐る恐る視線を自分の体へと落とすと、そこにあったのは透けた自分の体と、無残にも臓物を晒して倒れた、自分"だった"体]

――あ…あ、ぁああ…

[フラッシュバックする景色。ドナルドの声。闇の中で光る片方の瞳。]

っ!?私、私…!!

[何があったのか分からぬまま、ただ恐ろしさに震えた]


―未来へ続く、螺旋階段―

[ヨーランダに背を押され、少年は闇の世界に足を踏み入れた。
 数日前、案内人と共に下った階段。
 今度はそれを、上がろうとしている。]

 下るのは楽だけど、上がるのは大変だなぁ。

[闇に浮かぶ螺旋階段を上がりながら、自嘲気味に笑う。
 本当はもっと、両親と一緒に居たかった。
 愛し合う二人の姿を、この瞳に焼き付けたかった。]

 ……父さん、母さん。僕は、信じてる。
 僕が体験できなかったこと、過去の僕が体験できるって。
 
 大好きだよ、父さん、母さん。 


 あぁ、最後に言えば良かったなぁ。

[―――僕を生んでくれて、ありがとうって。
 下を見下ろすも、一歩下の階段は闇に紛れて見えない。]

 くそぅ、上りにくいなぁ。
 真っ直ぐ上ってるつもりなのに、どうも……

[違和感。
 下る時に、感じなかったもの。
 少年はまだ、重要なことに気付いていなかった。*]


[何があったのか。何も思い出せぬまま、ただ部屋の隅で怯え、震える。]

『――嘘、だろウ……?』

[聞こえて来た声に顔を上げると、そこには自分であったモノと対峙するヤニクの姿]

ヤニクさん…私――っ、

[声を掛けようと、するが、ヤニクの咆哮に体を竦ませて]

ヤニクさん。約束、守れなくてごめんね。

["また明日"なんでもない約束。気をつけるまでもなく、叶うと信じていた。簡単な、残酷な約束。]

本当にごめんね。……ありがとう。

[咆哮を上げるヤニクを抱きしめようとするが、体が透けてしまい、それでもヤニクの体を抱きしめるようにして傍に寄り添う]


[視界が揺れる。
 父に、母に揺さぶられた時とは違う揺れ。
 手すりのない階段、身を支えることなどできない。]

 何だよ、これ……。

[少年は忘れていた。
 母に払った対価が、最後の魔力だったこと。
 自身の魔力、全て使い果たしてしまったこと。そして……]

 っわ、ぅわっ、

 わああぁぁぁ――!!

[知らなかった。
 時の螺旋は、魔力を有する者しか先を許さないこと。
 階段を踏み外した少年は、床に落ちた林檎の如く、闇へと落ちていった。]


『うるせえぞ! 何だってんだ!』

――っ!?

[ドナルドの声が聞こえると、昨夜見た。闇ノ中に光る隻眼がフラッシュバックして、その場にへたり込み]

や…怖い…いや、助けて…
助けてヤニクさん。あの人が、あの人が…!

[頭を抱えたまま、何度も助けて。助けて。と呟いて、ただ何も出来ずに恐怖が去るのを待つ**]


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―過去・狭間―

 いた……っくねぇ、

[ぶつけた感触はあった。
 けれど、何故か痛みを感じない。
 倒れた体を起こし、再び足を踏み出す。
 そこに、時の螺旋があると思って。]

 ………?

 階段が、ない……

[焦ったように左右を見回すも、そこは闇。
 どれだけ足で探っても、そこは平坦な地。]

 どうなってるん、だ、よ……


[やがて、目が慣れたのか。
 闇が晴れる。
 見覚えのある景色。懐かしいとさえ感じるか。]

 今の声は……

[何処からか聞こえてきた女の声
 ″テッド君″と呼んでくれた声が響いた。]

 つぅか、此処は何処だよ……。


受付 アイリスの声の方に足を踏み出した。*


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[やがて、前方に頭を抱えて震え上がる女をみつけた。
 伏せた顔は分からない。
 けれど、この声、聞き覚えがある。]

 お前、どうしたんだよ。

[未来の少年は、助けてと呟く女の肩に手を置いた。
 少年は知らない。
 アイリスが死んだ事、そして此処が何処なのか。
 女はどんな目で少年を見ただろうか。*]


きゃああああ!?

[テッドの姿にはまったく気付く様子も無く、肩に手を置かれると、驚いてテッドの手を振り払う。]

来ないで、来ないで、来ない…で…?あ、あなた…

[手を振り払い、その場から必死で逃げようとしつつも、ようやく昨日の謎の青年。テッドである事に気付けばゆっくりと視線を上げて]

此処は何?どうしてあなたがここに居るの?どうして私は此処に居るの?なんで、皆私に気付かないの?
―あなたは、誰なの?

[この少年なら何か分かるのではないかと、次々と質問を重ねていく]


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