19 生まれてきてくれてありがとう
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――回想――
[>>0:429 ギリアンの塒からゆるりと出でる。
まだ急げば、夕闇から夜の幄へと村が変じる前に、村外れの自宅には辿り着けるかと思案しつつ。]
――…?!
[不意に、背から響く足音が耳に届く。セシルの気をつけての声が耳に残っていたので。僅かに身構えつつも、誰かしら?と振り向こうとした時。
女のくびれた腰に、だっこちゃんのように手が回されて――。]
(7) 2010/07/03(Sat) 02時頃
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[唐突な事だったので、声も出ずに暫くなされるまま。 鼓動が、どうしてとの疑問に跳ねるように鳴るも。
先程ギリアンの塒で見たその細やかな手には記憶があって。]
アイリスさん?
[枯れてなんて、いない。 アイリスにそう告げられると何処かこそばゆくて。]
ありがとう。 貴方も、気をつけて、ね。
[歳の事を気にした私の事を逆に慰めてくれたのかな、と思うと、嬉しくて。 追い抜くように走ってゆくアイリスを見送った。]
(10) 2010/07/03(Sat) 02時頃
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[>>11 ギリアンの塒で体内に取り入れた酒精で、白い肌を夕焼けに染めたように、仄かに桜色に染めた女は、ミッシェルが傍に駆け寄り、お出かけと笑顔で手を振るのをみれば、やんわりと首を左右に振って]
これから、戻るところ、かしら。
ギリアンさんの所で、ね。 アイリスさんやセシルさん達と一緒にすこし話していたのよ。
[主に、アイリスの愚痴大会だったけれども――。 彼女の笑顔に、柔らかな酒精の乗った艶のある声で告げる。]
(12) 2010/07/03(Sat) 02時頃
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珍しい、わよね。 ギリアンさんも驚いていたみたい。
若い人が墓場を訪れるなんて滅多にないでしょうし。
[ギリアンの驚いた顔はなかなか見れるもので無いので、その表情を思い出しつつ、珍しいには同意するように頷く。 ただ、何か納得したかのようなミッシェルの様子に、不思議そうにその瞳を見つめる。 酔ってると首を傾げる様に、はにかむように身体の匂いを嗅ぐような仕草をして。]
大丈夫、よ。 ほら、それに私の家――。
村はずれだから、ミッシェルさんの帰りも遅くなるわ。そうなったら、逆に悪いもの。
[その気遣いに嬉しいと謂うように目を細めて]
(17) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
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そう、なの。 アイリスさんをサイラスさんが――そう。
私と別れたのも、すこし前の事だから……まだ追いつくとは思うけど――。
でも、もうこんな時刻だから。 そのまま家に向かったのかも知れないわね。
[>>24 ミッシェルの言葉を反芻するように語りつつ。 アイリスの様子を思って、多少心配そうな声で語る。]
(35) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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お酒といってもね、すこし嗜んだ程度なのよ。 途中で倒れる程は飲んでいない、はずだから。
[お酒の色が肌に出やすいのは、体質もあるのだろう。
村はずれだから心配と、眉を寄せて語るミッシェルに。 心配してくれてありがとうと、足元はふらついていないから大丈夫と言うように、柔らかに微笑んで。]
ええ、また今度機会があったら、是非――。 ミッシェルさんに歌を聞いてもらうの、好きなのよ。
[笑顔で手を振り別れるミッシェルに、女も笑顔で手を振り返し。
ミッシェルがアイリスと出会えるか、アイリスの無事を祈りつつ、村外れの小屋を目指して歩み始めた――**]
(38) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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――昨夜・村はずれの小屋――
[ミッシェルと別れて、自宅へと辿りついた頃にはすっかりと夜の幄に辺りは包まれていた。]
何かしら――…。
[でも、その闇に覆われた暗い道をぼんやりとランタンの火を燈した何かが近づいてくるのに、気が付けば。 心がざわめく、こんな時間にこの街へと続く道をランタンを燈した誰かが通り過ぎる事など滅多にない事だから。
そのランタンの灯火が運んできた報せは>>#2]
そう、病が――。
[街の生まれでない女に、今から街に戻れば、治療もと言われたけど――。 翡色の瞳を揺らしながら、それは丁重に断り、知らせてくれた自警団の人に謝しながら、その姿を見送った。]
(148) 2010/07/03(Sat) 12時半頃
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お母さんも、私の可愛い弟も――。 病に連れて行かれた、わね。
[街にいた頃、母親は流行り病で亡くなり、父親は最初から知らなかった。 あとの家族は小さな弟だけ。
生きるために糸を紡ぐ生活は今と変わらなかったけど。 小さな弟に食わせるためは、街で生活するためには、それだけで足りるものでなく。 夜の街にも立っていた。
でも、14の時にその小さな弟も流行り病で死んでしまった。 あっけないほどに簡単に。
そんな生活をしている頃に出逢ったのが、あの人だった。]
(149) 2010/07/03(Sat) 12時半頃
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[とても澄んだ瞳をしていた、あの人。
吸い込まれるような綺麗な瞳だった。 汚れた都会の街に生まれた者には無いような、光を湛えていた。
最初は唯のお客だったけれども。 あの人が唯のお客から、恋しい人へと変わるのは早かった。
寝物語には、よくこの村の事を話してくれた。 とても優しい目をして。
街に住んでいた自分でも、やがてその村に実際に住んでいるかのような感覚になるくらいだった。]
(150) 2010/07/03(Sat) 12時半頃
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[あの人は、何時か一緒に村に住みたいね、と何度も囁くようになった。
冗談でしょ?と大人の女を演じて幾度告げただろう。 素直になりきれない酷い、女だった。
そう、この人は唯のお客と割り切ろうとしていた。 自らの汚れた身体を知っていたから。
自分の気持ちを押し殺して。 自分だけ全てを分ったような、卑怯な真似をして――。
最後に、真摯に一緒に村で過ごそうと愛を告げる彼にも。 拒絶の言葉を返して――。]
(152) 2010/07/03(Sat) 12時半頃
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[暫くして、彼の死の噂を人づてに聞いた。
私がこの仕事から足を洗えるだけのお金を造って。 大人の男になって、迎えにくると――。 戦に出たらしかった。
彼をそんな危険な場所に追いやったと知って――。 永遠に彼を失った事を知って――。
自分の愚かさに泣いて暮らした。 泣きつかれて、いくら悲しんでも戻ってくれない、逢えない彼を偲んで。
深い喪失の哀しみから逃れるように。 一抹の希望は、噂は噂であって――と。 あの人が優しい目で語ってくれたこの村で――、あの人を待って過ごす事にした。]
(154) 2010/07/03(Sat) 13時頃
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[でも―― あの人の生まれた愛しい村が死に絶えてゆく事を知った。
視線は窓辺から、銀の月を見遣る。 月の光が反射して、翡色の複雑な虹彩はいつしか真っ赤な緋色に、哀しく変わって]
ねえ…… あなたが生まれた村が――…。
悲しみに暮れるのなら……。 残される哀しみを、引き裂かれるのを、できるだけ味あわせたくはない、の。
だから――。
[この村を看取る覚悟で――。]
(158) 2010/07/03(Sat) 13時頃
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歌い手 コリーンは、店番 ソフィアをふと思う。リンダとあれから逢っていないけど、リンダと親しかったピッパとソフィア。
2010/07/03(Sat) 13時頃
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――墓場――
[何処か、ざわめくものを感じる。 リンダの昨日の何かを隠すような明るい様を思い出し。
死に関するような厭な予感に肌に漣が走って、気が付くと墓場へと足を向けていた。]
ソフィアさんに、ラドルフさん? もしかして、もう既に――… 誰か――…
[何処か物悲しい雰囲気の二人に出くわせば、軽く会釈して。
埋葬を終えたばかりの墓標をみて、予感が予感で無くなった事を知り、言葉が途切れた]
(163) 2010/07/03(Sat) 13時頃
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そう、リンダさんが――…。
[>>165 >>166二人から、事情を知れば。 深い掠れるような声で]
彼女は、笑って綺麗に逝けたのね……。 死に村が包まれるのを見る事もなく、幸せに――。
[リンダの墓標に、冥福を祈るように瞳を閉じて]
(169) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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>>171
そう、羨ましいくらい、に――…。
[その最後を知っているような、その言葉が耳に届けば。 閉じていた翡色がソフィアに向けられる。]
残される側は――。
いつも辛い、ものよね。 それを見ずに逝けたのなら、ほんとうに幸せだと、思うわ。
[自らの経験から、絞るように。 残された側である、ソフィアを癒すように呟いて]
(175) 2010/07/03(Sat) 13時半頃
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[ソフィアがラルフに告げる言葉には肯定するように。 瞳をラルフにそっと向けて]
人がいなくなる空白は――。 何によっても、埋める事ができない、のよ。
あなたの代わりなんて、いない、の。
教会を清めてくれたり――…。 この村で誰かがしてくれないと、できない事。
毎日、それをしてくれる人の代わりなんて。 いない、もの。
自信をもってとは、私はソフィアさんのように謂わないけど――。あなたも、この村に欠かす事の出来ない人だと、知って?
[そう、ラルフに柔らかに語りかけながらも>>179 ペラジーの姿が、よろめく姿が目に止まれば。
翡色の瞳が、僅かに緋色に染まり、暫くはその姿を瞳に宿すだろう――**]
(185) 2010/07/03(Sat) 14時頃
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[>>188 女から、何処か怯えたように駆け出すペラジー。
病気は余所者が持ち込む事が多いので、そう思われたのかと――。 彼女が怯えた理由を知らずして。翡色の虹彩が哀しげに揺れる。>>189のラルフの声を聞けば。]
私に怯えていた、みたい。 病気って余所者が持ち込むでしょ?だから、かも、ね。
[哀しげに微笑して。気まずそうに歩き出すラルフを見送ってから。女と同じ余所者の、墓場の手入れを黙々とするギリアンにそっと寄る。]
ギリアンさんは、此処から出てゆかないの?
[ぽつり、言葉を投げる]
(203) 2010/07/03(Sat) 17時半頃
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[シンプルに返された問いに、そうね、と頷く。 ペラジーに怯えられた後だけに、普通に会話してくれる彼に感謝しつつ。]
でも、どうして――。 この村に来たのか、聞いてもいいかしら?
謂いたくなければ、いいの。
わたし――…。 教会で出会うくらいでしか、ギリアンさんのこと知らなくて。
[死をイメージさせるこの村の墓場は、あの人の死を具現化させそうで、今まで避けてきただけに、すまなさそうな表情で]
(208) 2010/07/03(Sat) 18時頃
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[すこしばかりそっぽを向くのには、何か謂えない事もあるのかと微かに心を痛めたけど、続く言葉を聞いて――。]
そう、私もね。 知り合いから、此処の村の住みやすさを聞いてね。
この村に来たのよ。
[一緒ね、と仄かに笑み。]
村が、こんな事態になってしまった事を知ったら。 その知り合いの人は――、
戻って来たいと思うかしら。。
[遠くを見ながら、哀しげに呟いた]
(216) 2010/07/03(Sat) 18時半頃
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歌い手 コリーンは、流浪者 ペラジーを見れば、大丈夫というように、柔らかく笑み。
2010/07/03(Sat) 18時半頃
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[>>214 何処か普段と違うような躊躇いを秘めつつも、何時もの口調で声をかけてくれたペラジーを見れば。 この死病――が蔓延する村。 まだ歳若い彼女、不安になるものと、改めて思って]
大丈夫よ、ペラジーさんが不安になる気持ちも―― 十分に分るから。
だから、気にしないでいいのよ。
[謝意の言葉には、ゆるり首を振って、慈しむように微笑]
(217) 2010/07/03(Sat) 18時半頃
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>>218 本当に良い処だから――…。 どうして、なのって……。
出来うるなら、この村の人々が受ける悲しみが小さなものになれば、いいのだけれど……。
[村の最後を悼むように、哀しそうな翡色でペラジーを見詰めてから、その口ごもるような雰囲気に]
何か、私の顔についているかしら?
[不躾に見詰め続けるペラジーに小首を傾げる。 関わるものに死を振りまいて来た女の身に纏う死の馨が、匂うのだろう、か。]
(223) 2010/07/03(Sat) 19時頃
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そう、最後に居たい場所は……。 その人は、そう謂っていたの。
[>>219 何時か聞いた懐かしいフレーズが、 声と共に頭の中を駆け巡って。]
何時か、近いうちにその人の事を聞かせて――…。 ねっ、お願い……
[心にざわめく気持ちを抑えきれずに。 真っ直ぐに、ギリアンの瞳を見詰めて――**]
(224) 2010/07/03(Sat) 19時頃
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――回想――
>>228 そう、ね。 神様は慈悲を与えては下さらない、わね。
常に、私達から奪っていくわ。 大切な何か、を……。
[何かが欠けたような声で、そう告げるも、 続く、ペラジーの下手な口説き言葉を聞けば]
ペラジーさんみたいな若い綺麗な子が――…。 口説く相手は違う、でしょ?
[大人をからかうものではなくてよ、と謂うような口調だったけれども。 その言い訳に乗ってあげた。]
(315) 2010/07/04(Sun) 01時半頃
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[>>227 ギリアンの態度はあからさまに不自然で。 あの人の事を知っているような態度。
でも、いいと告げられれば、彼を真摯に見詰めていた女の表情は、微かに和らぎ。]
ありがとう――…。 ギリアンさん。
今は、まだ忙しいでしょうし……。 また、時間を見てお邪魔させてもらっても、いいかしら。
[リンダの埋葬の後でもあり。 >>228でギリアンに続きを促してくれたペラジーに感謝しつつ。
そうギリアンに告げれば、一度墓場から辞去した]
(316) 2010/07/04(Sun) 01時半頃
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――酒屋――
[病の事が知れ渡る前、平常な日に交わしたささやかな約束。 甘露を飲ませてやるとのゴドウィンの言葉を思い出して――…。
足はゴドウィンの酒屋へと向かっていた。
この村に惹かれ戻って来た、と彼は謂ってはいたものの。 出てゆく可能性もある。交わした言葉が果たされずに消えるのは切ない想いもあって。]
ゴドウィンさん――…
[酒屋では>>273 店先のテーブルで茶を啜る姿が見えて]
もし、お邪魔じゃなかったら――…。 お茶を、飲ませていただけない、かしら?
[柔らかな声で、そう告げた]
(335) 2010/07/04(Sun) 02時半頃
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[>>338 逃げ遅れたの言葉。 でも、その冗談のような何処か場を和ませるような言葉を聞けば。]
お茶で歓迎して呉れるって謂って貰ったでしょ。 ゴドウィンさんが逃げ遅れていて、助かったわ。
[冗談と知れるようにくすり笑みつつ。薦められるままに腰を降ろす。]
(344) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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[既に、村を出ると決めた人々は、この時間にはもう村から出て行ったのだろう。 酒屋前の通りも、周囲の家々も、今までの日常とかけ離れた静かな佇まいとなっていて。
そんな周囲をすこし見渡してから]
こんな大変な時だから、余計にかも知れないわね。
甘露をご馳走になるの言葉を果たせて――… ほんとうに良かったわ。
[しみじみと、噛み締めるように語って。]
そう、お酒が入っていても大丈夫、よ。 お薦めのを頂こう、かしら?
[一興の言葉に、微笑みながら頷いて]
(346) 2010/07/04(Sun) 03時頃
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[>>350 木のカップの紅茶にブランデーが注がれれたものが差し出されれば。ブランデーと紅茶の馨が絡み合った芳香が鼻腔を甘く擽る。
砂糖や蜂蜜などとは違う、芳醇な甘味を一口味わってから。 美味しいわね、と笑みを零し。]
そうね、もっとパニックになるものよね。 得体の知れない死病がこの村で、なんて話ですもの。
見えてくるものよね。 良さとか――、いろいろなものが。
あなたも、そのうちの一人なの、よ?
[こんな時に冗談で迎えたあなたも胆が据わっている、わね、と告げつつ。]
でも、病や他の何かで――。 もっと身近な人に死者がでれば、変わる人もいるのかしら。
[ふと漏れる呟き。]
(355) 2010/07/04(Sun) 03時半頃
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私も症状はまだ出て居ないわ。 だから、その時に……どうなるのかについてまだ分らない、わ。
でも、こうして気軽に話し合えるあなたを含めて――。 村の知り合いに症状が出たら――…、それを看取る人を含めて、ね。
私のできる事を、辛い想いをする前に。 ――…してあげたいとは思っているの。
安らかに、せめて逝くのであれば逝って欲しい、から。
[そのできる事は語らぬまま、何処か哀しげな色を瞳に湛えて。]
しんみりした最期は、あなたには似合わないもの、ね。 でも、涙を流す人はいると、思うわよ?
[言葉は一転して、笑むように。
残されたブランデーを含んだ紅茶を飲み干せば。 酒精の影響か艶ある声で、美味しかったわ、と礼を述べてその場を辞した――**]
(361) 2010/07/04(Sun) 04時頃
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――回想・酒屋――
[>>373 ゴドウィンの其の物言いは、彼らしい人生観を現しているようで。]
あなた―― らしい、わね。
[ただ、そう漏らす。
続く、アンタはの言葉を聞けば。 穏やかな微笑みを浮かべて]
(394) 2010/07/04(Sun) 14時頃
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