人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 01時頃


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執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 01時頃


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【人】 執事見習い ロビン

 ふうん。死にたくはないんだね。
 そんなに無様なのに。
 欲しいものも手に入らないのに。
 汚い息継ぎしながら、とりあえず生きるんだね。

[ベッドの上、両膝立てて腕を組む。その上に顎を置いてじっと男の様子を眺めた。臭いがする。カルキの臭い。精の臭い。あの悪魔の薔薇の臭いだ。香気が強くなった気がして、俺はミルウォーキを警戒する。親指の爪で自分の唇を弾いた]

 …………いいよ。
 違う誰かと何回やっても変わんないのに
 それでも続けたいってんなら、
 あんたはそれが好きなんでしょうからね。
 身体で繋がるのが何よりも。

 俺はお前の特別じゃないけど、だからこそ
 お前は死なずに済む。
 王家の血を貴様ごときの安易な願望に
 使えると思ったら大間違いだが、
 俺様の一存で≪特別に≫試してあげてもいいですよ。

[前髪を整えると、それだけでミルウォーキはミルウォーキ然として見えた。こいつもこうして、いつも元生徒会長としての自分を粉飾してきたんだろう。そいつは人に見せる虚飾というより、自分のための欺瞞じゃないのか?俺はこいつのプライドについて考え、薄く笑った。さぞ馬鹿にした笑顔に見えたことだろう]

(9) 2011/12/27(Tue) 01時頃

[意識だけが、はなれる。
それは、薔薇の精との事が終わった後。

医務室に運ばれた身体が見える]

 ――何、してんだ。俺。

[解放された意識は、漂うだけ。
同じ医務室のベッドには他にジェフやノックスの姿も見えたか。

不思議な並びに苦笑を一つ、零した**]


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【人】 執事見習い ロビン

 ……その代わりと言っては何ですが、ひとつ便宜を図ってもらえますか。
 
 ――まずは今後、俺の外出には一切目を瞑ること。
 後は、そうだな。
 あんたの特別な相手っていう奴の名前、
 一応聞いときましょうか。
 
[眼鏡をかけて、意地の悪い笑顔を浮かべた。つもりだった俺は、結局再び眉間に皺を刻むことになる。何だかミルウォーキの様子がおかしい。
 
 熱っぽい目元が色と艶を帯びていて、俺は奴の首筋と脇に腕を伸ばした。
 ひとつは誘うため。もうひとつは、

 倒れたミルウォーキを支えるためだ]

(11) 2011/12/27(Tue) 01時半頃

――夢のどこか――

[ベッドで、ロバートと会話をしていた筈だった。
 ふっと意識が途切れて次に気がついたときには知らない場所。

 辺りを見回しても、ここがどこだかわからない。
 何が起きているのかも解らない。

 一人でいるのは、恐ろしい。

 ゆるく首を傾げて、歩き出した**]


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【人】 執事見習い ロビン

 ――結局、ミルウォーキは起きなかった。

 自分を弁えなかったミルウォーキ。
 手に入らないものを手に入れるため、人と自分をすり潰す。
 偉そうな元副会長さまということらしい。
 下卑た望みでも最後まで貫こうとしたこいつは、
 忽然と夢幻に落っこちまったんだ。
 眠るように安らかに。なんてとても言えない。
 薔薇の悪魔に魅入られたであろうこいつは、きっと地獄に落ちるだろう。

 で、俺は?笑えるだろう?俺はガッカリした。

(18) 2011/12/27(Tue) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

[ こんなこと、とても人には言えない。
 これから起こることに期待してたなんてな。
 シーツの下で、俺はアホのガキみたいに固くなっていた。
 
 名前を呼び、肩をたたき、強く揺さぶってもミルウォーキは起きない。
 俺は部屋に誰もいないのをもう一度確認すると、
 この無茶な大男に唇を重ねた。
 緩く開いた口蓋に内側に舌を差し入れると、簡単に開いた。
 当然だ意思がないのだから。
 
 さほど力を掛けるまでもなく緩んだ内側はなめらかで
 つるんと湿っていた。動かない大きな舌と整然と並んだ歯の裏まで探り終えると、上唇を軽く吸うようにして唇を離した。

 あんたの特別な奴の名前は?

 もう一度耳元で囁き、奴の口元に自分の耳を寄せ
 返事を待った。
 
 しばらくして、俺は力を失ったミルウォーキの身体を自分の寝ていたベッドに苦労して移すことになる。死んだ馬みたいに重く、汗が出て不快だった。意識をなくして猶、どこかいやらしいにおいをさせ続けているのも気に障った。
 枕を膨らませ、上からシーツをかけてやった。この俺が、だ]

(20) 2011/12/27(Tue) 01時半頃

【人】 執事見習い ロビン

 天にまします我らの神よ、迷える子羊に導きの手を。
 御国に近づきますよう、お守りください
 
[俺は金のロザリオを取り出し、
 十字を切ってミルウォーキのために*祈った*]

(21) 2011/12/27(Tue) 01時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 01時半頃


執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 02時頃


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― 回想 ―

[ズブズブと夢に落ちる感覚は、蓑や繭にくるまるに
きっとよく似ている。]

 ああ、ごめんねー……―――。
 重いよねー……―――。

[意識を何かから防御する間に、
己の身体が小さな下級生に運ばれていく。
夢現で呟いた声は、きっと届かない。
触れる温もり。それだけで満足できる時に還りたい。

だから、カルヴィンに謝っても意識が戻ることはなく。
否、もう戻せることが出来なかった。]


[そして医務室のベッドの1つに横たえられる身体。
きっと日頃とは違い、真っ直ぐに整えられているのだろう。
その代わりに、ノックスの精神は、いつも以上に蓑虫の形。
繭の中に丸まり、外を見ようとしない。

――……男同士の恋愛なんてありえない。
    付き合うならスタイルも性格も良い女の子がいい。
――……いつか愛されて産まれた子を、両親に見せてあげたい。

それがきっと普通の感覚だと。
そこまで意識を戻す為に。
繭から一度放たれた焔を、逆再生するかのように繭に収まる。
自分の焔で、自分自身を傷つけない為に。

でも、そうすると、とてもとても寒いから。
歩きだすジェフとは対照的に
余計、身を固くして繭の中に閉じこもってしまう。
何かに折り合いがつくまでは、きっとそのまま*]


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【人】 執事見習い ロビン

― 廊下 ―

[ヤツの身体は医務室に預けることにした。きっとどこかの節介焼きが何くれとなく世話をしてやるだろう。俺と入れ替わりに入ってきたクライトンは、肩で息をしながら苦労して金髪の男を連れてきた。そいつの意識も飛んでたようだ。全く、クライトンはつくづく人の世話を焼くのが好きな奴だ。

 一方、クライトンに連れられたそいつの症状はミルウォーキの症状によく似て見えた。異様な雰囲気、薔薇の臭いを醸している。今後こうして倒れるものが増えるのかもしれない。何もかも]

 あの薔薇のせいなのか?

[コートを脇に挟んだまま、医務室へと続く廊下を振り返った。床のリノリウムが冷たく風景を跳ね返し、しんと静まり却っていた。何かが背筋を撫でた気がして、俺はすこし震えた]

(39) 2011/12/27(Tue) 11時頃

【人】 執事見習い ロビン

[角を曲がると、すぐそこに男が倒れていた。壁を背につけ、冷たい廊下にくっついた天頂がこっちを向いている]

 ……おい。

[こいつも薔薇の犠牲に倒れたのかもしれない。意思の力を失って、重みを増したミルウォーキやさっきの金髪の顔を思い出した。俺は些か慌てて駆け寄った。
 
片膝をついて、男の肩を揺さぶる。それは堅く暖かく、震えていた。力なく倒れこんだ上体を膝の上に乗せて上体を起こすと、意識まで失ったわけでないことはわかった。顔の表を開けると、いま涙が伝ったような跡があったんだ]

 ……良かった

[まずはほっとして息をついた。紛らわしい奴だ。慌てた自分が恥ずかしく、俺の声は尖る]
 
 どうした?何もこんなところで泣くなよ。
 自分の部屋があるだろう。薔薇がなくても風邪引いちゃうよ。

 ――君は、セレスト……先輩。だっけ。
 昨日、食堂でエリアスが紹介してくれた。

[しゃんとするよう、強い目でまっすぐに見つめた。状況が見えず、困惑する。暖かい部屋があるなら帰ればいいものを]

(40) 2011/12/27(Tue) 11時半頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 11時半頃


【人】 執事見習い ロビン

 ふん。君もミルウォーキやあの金髪みたいに
 気絶してしまったかと思ったのさ。
 紛らわしいぞ。こんなところで。

[問われれば元副会長と、名前は知らないが一人の少年が医務室で気を失ったままであることを説明してやる。この強い薔薇のにおいのせいで、倒れる者が増えるかもしれないことも]

 そんなわけだ。
 君はエリアスと同室、だっけか?
 たかがケンカでこんな所で寝るくらいなら
 早く謝って部屋に鍵でも掛けた方がいいと思うけど……
 
[だけど、帰れないというセレストの声はぐずぐずにふやけてしまっている。こいつにも張りたい虚勢があるのだろうか]

(42) 2011/12/27(Tue) 12時頃

【人】 執事見習い ロビン

 ふん。事情はよくわからないけど、
 本当に誰でもいいなら傷つけてダメになったら
 その関係は諦めて次に行けばいいんじゃないか?
 ひとつに拘るんだったら、それはもう誰でもいいわけじゃないだろう。
 ともかく、それでエリアスと揉めたっていうのはわかったよ。
 
 そうだな。とりあえず起きろよ。
 床は冷たいし、ふん。風邪ひくと面倒だろ。
 帰省してる奴の部屋は使えないのかな……

[弱ったが、俺の部屋に上げて中を見せるわけにはいかない。帰りたくないものを無理に帰させることもないし、俺は空いた部屋がないかと周囲を見回した]

(43) 2011/12/27(Tue) 12時頃

[ふわりと漂いながら、人のいない廊下を行く。
見える、けれど向こうは自分には気づかない。

自分の体に見えたのは茨の痕。
今もこの姿でもそれは映る。

廊下を行けば、見知った金髪が見えた。
焦がれた姿。今は――]

 ジェフも倒れたんだ……?
 あんな状態であんな事してるからだよ。

 ……俺もだけど。

[かける言葉にはどこか棘が残る]


[エリアスの体を抱いた記憶は、残っている。
途中からあやふやになってしまったそれは、最後まで行ってしまったのかどうかわからず、けれど残るのは後悔、と]

 せっかくだから少し話さない?
 ここなら、ジェフの大事な弟も、同室の彼も、いないしさ。

[いないというより、向こうから関知されないのだが。
こちらの声が届かないのであれば、同じ事だった。

ジェフェリーの方へと一歩一歩近付いていく。
すぐ側まで行けば、少し見上げる形]

 ……俺さ、知ってるんだ、ジェフが秘密倶楽部にいたことも、そこで何をしてたかも。
 ジェフが誰を見ているのかも。
 どうしてだと思う?

[問いかける口調はいつものもの。
棘が入り込んだせいか、視線には艶すら感じられて。

ジェフェリーの髪に、手を伸ばした**]


【人】 執事見習い ロビン

 いや、薔薇に気をつけろ

[ごめんなんか言われる筋合いはない。肩をすくめ目を瞑り、首を横に振り緩く否定した。冷たい廊下で帰れないと泣く先輩は、心元のない足取りでどこかへ*歩いて行った*]

(45) 2011/12/27(Tue) 13時頃

執事見習い ロビンは、メモを貼った。

2011/12/27(Tue) 13時頃


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[どこかの廊下を歩いている。
 自分はどうしたのか、それもわからない。

 後ろから知った声がかかる、振り返るとベネットの姿。
 独りでないことに、まずほっとした。]

 あんなこと?倒れた?私が?

[しらばっくれようとして、しかし続く言葉に無駄だと知る。
 それなりの距離感を保てる良い友だと思っていた。

 考えがまとまらない。見られていた、知られていた。何故だ。
 ベネットだけでない、カルヴィンも、ノックスも、皆に知ってしまった、もしかしたらロバートも。他にも秘密を知るものは居る。
 自分はどうしたらいい。]

 どうしてだ。私は……
 ベネットは何故。

[伸びてきた手からは逃れないから、指先に金が絡む。
 艶の籠もる瞳を見ているとまた、ろくでもない自分が動き出しそうで、目を閉じてそのまま受け入れる。**]


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 どうしてって、わからない?
 残念だな、ずっと見てたのに。

 この学校で初めて会ってからずっとさ、俺はジェフに憧れてたよ。
 ジェフがそういう事してるんだと知った時も、最初は驚いたけどね。

 でも、同時に寂しかった。


 俺じゃあ、大事な弟の代わりになれないから。

[髪を優しく撫でながら、口にする]

 隠す必要がないとまでは言わないけど、ジェフはそのままでいいんじゃないかな?
 そのプライドを持ったまま卒業して、その後で言ってみたら?
 誰よりも大事なんだって。

 俺はさ、ジェフのことが好きだったんだ。


[すんなりと出た言葉は過去形。薔薇の悪戯で表に出てきたのは、無意識下で抱えていた思い。
自分が倒れていなければ、看病くらいは友人としてするつもりでいたけれど]

 でも、今まで気づかなくて、良かった。
 もっと早く気づいてたら、俺は今でも、ジェフを好きなままだったから。

[髪からするりと指を抜いて、頬に触れる。触れたかったものが、今はこんな近くにあるのにそれほど欲さない]

 ――さてと。俺は素直になったから、ジェフだって素直になればいいんだ。
 誰が好きなのかはっきりしないと、誰も手に入らなくなるよ?

[そういって、にこりと微笑んだ**]


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[繭の中で丸まっていた魂は、
音と香りに反応し小さく身じろいだ。

部屋で起こされた時、そうするように
蓑虫がちょこっと顔を覗かせる様に
見聴きするのは……。]

 もう、やだなぁ……―――。

[もにゅもにゅと零す言葉は、何に対してか。]

 薔薇ちゃん、あんまりオスカー虐めないでね?

[それでも、雪うさぎを共に作れなかった
後ろめたさも手伝って願う音は
薔薇の音には成りきらない。

それでも、傷が疼くように彼らの声だけは聴こえて。]


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[入り込んだ棘はもう落ちてしまった。
けれど、棘があった、という事実が薔薇の精の声を耳に届ける。
棘に侵されたもう一人の声も]

 ま、素直にって言ってもここからじゃ声は届かないか。

[そういう口調はどこか楽しそうに]

 見てるだけなのは、切ないよな。
 手が届かなくて、こちらを見ない相手を見続けるだけ、なんて。
 って言っても、ジェフは今までもそうだっけ。
 弟には、中々手を出せないし。

[自分でも意地が悪い言葉だと思う。それでも、止められないのは湧く事のなかった嫉妬心の欠片かもしれない]


[オスカーを虐めないでと、願ったけれど。
その彼が、ベネットに触れるのを見れば、
アイスブルーは眼を逸らした。

     ――……自分は何も見ていない。

思いこんで思いこんで。
思いこんだと信じて、けれどその場には居られない。]

 やっぱり……。

[逃げ出すように、歩んだ先。
見えるのは2つの影。
聴こえる声は、ベネットのもの。
ジェフの秘密を知っていて、尚、彼は……―――。

唇が歪んだ。顔を覆う。
醜いと思うものよりも、己が酷い顔をしていると判るから。]


[顔を覆ったまま、彼らに見つからぬうちに……と。
聴こえるヴァイオリンの音に誘われるように、
その場を離れた。]


[言葉を切って、ふと感じた気配に振り向く]

 ……ノックス?

[ジェフェリーがいるのだから彼がいてもおかしくはない。
そして彼が今この場面を見れば、どう思うのかは明白で]

 ごめん、ジェフ。
 行って来る。

[その傍を離れて、遠くに見えた背中を追った]


[そして、辿り着くのは音の降る場所。
フィリップの近くで、星に願う音を聴く。]

 うん、やっぱり、いい音……――。

[顔を覆っていた手を落とし、呟く。
少し今まで2回聴いたそれと違う気がしたけれど。
それでも根幹は、きっと同じ。

大気圏に触れて燃えて消え堕ちる流れ星のように、
一度燃え盛った焔は穏やかに落ちついた。
このまま、どす黒い何かも消えてしまえばいい。]


[そして音が止んだ。
酷く穏やかな気持ちになったけれど、
セシルの唇から落ちる言の葉に、唯心配そうな顔をした。]

 願いを叶えたって顔じゃないけどなぁ。

[けれど、その声は、もう彼には届かない。
きっと、何をしてあげることもできない。
出来たとしても、それが彼の為になるかは

――……薔薇の声でのあれこれを思い出して
苦く微笑むしかない。

それでも、願うことは許されるだろうか。
部屋を貸してくれると言ってくれた彼の為に。]

 セシルにも、良いことがありますように。


[音の鳴り響く廊下。そこに、その背中を見つけた。
言えば、聞いてくれるだろうか、と思う。

彼を傷つけたのは自分で、恐らく誤解もされていて。
音がやむ]

 ――ノックス。

[声をかける。彼は、自分の言葉を聞いてくれるだろうかと]


[純粋に誰かの幸せを祈る背に、かかる声。
ぴくっと肩が一度震え、止まる。
振り返った顔は、いつもの微笑。]

 ――……ベネット先輩。

[感情を凍らせたようなアイスブルーが
同室の先輩の姿を映す。]

 なんで、此処にいるんです?

[そう言えば、そもそも何故という部分が抜け落ちていた。
これも薔薇ちゃんのお節介かな……とは、思ったけれど。
それプラス、先程彼が誰の前にいたか、知っているから。
何故、自分の前に立つの……と。]


 なんでって、……なんでだろ。
 薔薇に魅入られたから、かな。

[ノックスの前、ではなく、同じ空間にいる理由を告げる。
薔薇の精と何をしたのか、言えない]

 ちゃんと、謝ろうと思って。
 俺の態度が曖昧で、俺の言葉がノックスを傷つけたのなら、謝りたい。
 でも、俺はジェフの代わりだなんて、思ったことはないよ。
 
 俺は、確かにジェフの事が好きだったけど。
 もうそれはいいんだ。どんなに考えても、過去形にしかならない。

[首を振って、ノックスを見る。
あれから、事あるごとに思い出すのはジェフではなく、彼のことで。
どう言えば伝わるのだろうともがく]


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