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おにーさん、ありがとう。
[少しだけ笑うと、再び頭を撫でてくれる
その手が心地よくて、少しだけ目を閉じる]
あ、あと。
……首の手当て、してくれてありがと。
[見ていたのだ
彼が怒る所と、手当をする所を
事切れているという事は分かっているのにも関わらず]
ぶきよーなお兄さんが、モニカさん守ってくれる?
[こてり、首を傾げる
モニカ達が出て行く所を見て]
サイラスさん、モニカさんについて行きたいんだけど
[ダメかな、と男性の目を見てそう言った**]
―客席―
[男はまだ、客席に座っていた。鳴り響いた開幕ベルは今は静か。緞帳も開かれている。
音響効果のなにもない空間で、照明操作・ゼラも入ってない舞台で、
道化が一人パフォーマンスをしている。
いわゆるクラウンのような演技はせずに、男のようなステージパフォーマンス。
力強さと技の見栄えを重視した、悪人面に似合う、真剣な演技。
クラウンメイクの赤笑顔の下、道化の顔はどこまでも真剣で、怖いほど。
エクスカリバー、ウィンドミル、スティクリリース、インフィニティ、ジェノサイド。
様々な技を連ねるけども。]
だから、それじゃあ、笑ってもらえないって。
[客席で呟いた言葉は、静かに響く。]
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―客席―
[道化は舞台上での演技を終えた。中国ごまを横に置き、男を見る。
男も、道化を見た。
ただそれだけだった。]
―広場―
[もう道化は言葉を返さない。赤い口からは息を止めてるかのように、音が漏れることはなかった。
枯れ木が木に触れる。途端、根が鋭く切っ先を向ける。
当たるまえに殺せばいい。この足では避けるのも、難しいだろう。
引き攣れたような赤い笑みのまま、右足で前に飛ぶ。
伸びる右手けれど、これが、触れるころには
林檎の時と同じスローモーション再生の世界に、道化はゆっくり思考した。思考した末]
あは!
[木の根が体に入り込む。皮膚を裂き、肉を割って、骨を削り折り奥まで奥まで。
けれど右の爪もしっかり枯れ木に突き刺さった。
ごぽ 体の奥から音がする。それは肺を満たす血液か。それとも他のなにかだったのか。
口から溢れてくる赤い液体に花弁が含まれていないことに気付く前に――
道化の意識は熱くなって、千切れて燃えた。
道化が生きた期間はいったいなんなのか。それは道化自身にも分からなかったが――。]
―広場―
[男は一度、瞬きをした。夢を見て、目が覚めてみれば体が勝手に動いてる。
誰かの心の中に勝手に住み着いてしまったのではないか、そんなバカなことを考えるほど意味が分からなかった。
今までスクリーン越しに見ているかのような時間を過ごし、感覚に膜がかかったような感触を経て。少しだけ理解した。「道化」が喋ってる。約束までしてる。]
俺は、「道化」には何もしなかったですけど、ね。
[少しだけ考えるよう眉を寄せて、人差し指を立てて。
道化の死ぬ瞬間もそう、貫かれた部位をぐっと握って痛みに耐えていた。
道化の消えていく意識の中、その断片に触れる。零すことなく、逃がさない様に手で包む。]
何もしなかったけど、でも、消させない。
「道化」、おやすみなさい。良い夢を。
[咥えて飲み込んだ。あの黒い女からもらったクッキーと同じように。]
[気付いてみれば体から出ていて、死体を見下ろしていた。
上から見る自分は胸を貫かれてるし人相は悪いし、腕も足も途切れてるしで
逆に、どこか面白かった。
ええと。じゃあ、お疲れ様です。
[その相手の左足に―道化が刺したであろう枯れ木と似た位置に―傷があるのをみて]
ああ……。枯れ木か。まあ、同じようにちょっと枯れてそうです、ね?この方も。
結構お化けになるときには特徴が残るんでしょうか。
[
御嬢さんは、孤児院の。懐かしい。
そう、あなたもいたのか。大変だったろうに。
猫になってるとは思いもしなかった。
[ぽつぽつと対応するように返す。死体の手に触れる彼女
道化が約束をしてすみません。
死体なんて気持ち悪いですよね。
でも、ですね。
俺が「道化」を演じてた時も、モニカさんに、
猫嬢にお会いできて嬉しかったんですよ。本当に。
……道化みたいな、表現は俺には出来ませんが。ええ。
[
涙に弱いのは道化もネイサンも男も一緒らしい。]
あ、の!ごめんなさい、あんな約束のせいで!
道化には言って聞かせますんで!
[ちょっとした父親の台詞じみてる言葉を紡ぐ。
けれど囁かれる言葉に、男は静かになった]
……ええ。ありがとう、ございます。
道化といい、御嬢さんといい――
人が、いいですね?
[少しく細められた目。注意すればわかる位に輪郭がにじんで。
口元も柔らかく、あげられていた。
涙のかけらも見せないような、そんな笑みを浮かべた彼女に
男も手を振る。唇の形だけで「ありがとう」と紡いだ。]
[広場を見渡してみる。
生きていた時は一人しか見えなかった人間も、
こうして死んでみれば広場には多く見える。
幽霊になった五体満足で一歩一歩踏みしめて。
面倒くさいから街頭の上に座る事にした。
生きていたころには良くやった動作、幽体になってもうまくできるかは――気の持ちよう?
座って片足をぶらつかせる。
下に見るのは赤革の男と長身の――]
馬鹿と煙は高いところが好き、と言うが
まあ、道化やってたんだし?
で。彼はどうするのかな。背の高いやつを殺したい、ようだけど。
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[自分が手当てした事を見られたらしく少し申し訳無さそうに]
すみまセン、あれぐらいの事しか出来なくテ……。
医者だったら助けられたのかと、思いますガ。
[自分は薬を扱う事しか出来ない。スティーブンみたいに医者だったら、助けられるかも、と心の中で思ってしまったのか、一瞬少し笑顔に曇りが出る。
そしてヘクターの事を問われれば、黙って頷くと、モニカの後をついて行きたいと言われ、顎に手を当てて考える。
あの先にはきっと恐ろしい殺し合いがあるのだろう。されど、ゾーイはモニカの後をついて行きたがっている様子を見て、腹を据えた]
……分かりましタ。
では、一緒に行きまショウ。
[そっと手を差し伸べてみる。ゾーイが手を繋いでくれるかどうかは分からない。握ってくれれば離さない様にしっかりと*握るだろう*]
→広場へ
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[どうやら先にモニカは
何とか追いかけようとするが、ゾーイと一緒なので無理をして追いかけるのも難しい。
途中で誰か
もし気付いたら振り返りはするが、足を止めて話す余裕はあまりない]
生きていたナラ、何とか追いつくかも知れまセンガ……。
[フランケンシュタインだったら、追いつく事も出来るが、今はただの霊体。それも難しいのかもしれない。
そして、ゾーイが走るのが辛そうならば、きっと肩車なりおんぶなりして、走るのだろう]
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― 広場 ―
[死んでいるのに息苦しい気がする。いや、多分それは無いだろう。だけど、走りながら子供を背負っていた場合だったら、疲労感は半端無いと思うのだろう。
背負っていなくても矢張り走ってきたので“疲れる”と言う認識はあるようだ。]
何とか、広場に着き……ましたネ……ハァ。
[予想通り広場は修羅場、と化していた。
彼女の視線の先に居るのは花のお化け――否、
私ハ何と言う事ヲ……。
[何度か遭遇して、彼を追い詰めていた現実を今になって突き付けられる。顔を手で覆い隠しカタカタと震えてしまう。
不可抗力だったとは言え、あそこまで傷を負わさなくても良かった――なのに、戦っている時は本気で殺そうとすら思ってしまったのだ。
その恐ろしさを思い出してしまったのだ]
[花を散らしながらも再び咲かせてはまた散らす様に、そして左腕と片足を失っても尚立っている
そして
こうなったのも、私が貴方と戦ったから……デス。
[申し訳無い、と言って俯く。
そして「あの男の人」と「南瓜の子」の言葉を聞いて、今は此方の声は彼には届かない。
それでも叫ばずにはいられない]
私も、南瓜の子も死んでしまいマシタ!
これ以上誰かの命を落としてまでこんな事を続ける事に何の意味が有りまショウ。
――それは、貴方とて同じデス!
[決して聞こえない死者の声。されど、どうかこの思いだけでも彼に届いて欲しい。
――神に祈って]
[
貴方は……笑う事が出来ましたカ?
「 」は……笑う事が出来ましたカ?
[一番聞きたい事はそっと胸の中に仕舞って。
その命が尽きようとする今、自分に出来る事は――たった一つ]
私ハ……「 」を笑顔で迎え入れタイ……デス。
この痛みと悲しみの無い世界に入るであろう「 」を。
既にその世界に入ってシマッタ私が笑顔で「 」を受け入れる事……。
[それが彼にとって安らげるのであるならば、出来るだけ心を穏やかにし、本当の意味で“笑って”欲しいと願う。
否、それだけじゃない。“笑わせたい”と心の底からそう思った]
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[殺される為に殺しをしよう
それに対し
――……。
[
ゾーイが側にいるのであれば、彼女にはそれが見えないように手で目を覆い隠すか、自分の後ろに下げさせて、殺しの瞬間は極力見せない様にするだろう。
子供にはそれを見るには強烈過ぎるものだろうから。
そして、ネイサンが命尽きて、
それが何かの神聖な儀式の様に思える。それを邪魔する事は、儀式を汚してしまいそうで]
[
彼もきっと貴女に笑顔を見せてますヨ。
[勝手に自分だけがそう思っているのかも知れない。それでも矢張り――伝えたい]
そこの辺りは分かりませんガ……。
[
こうして会うのは二度目、デショウカ。――そしてハジメマシテ。
[そしていつもの笑顔を向けながら、ふとベンチに指を指してみた。
そう、この狂った世界に落とされる前に、この場所であったやり取りを記憶の海から引っ張り出してみて]
貴方、でしたカ?薔薇をくれたノハ。
男に薔薇を送るなんて……私は生憎そういう趣味は持ってませんヨ。
[皮肉も悪意も無く、ちょっとしたユーモアを混ぜたつもりで言って笑みを浮かべる。ただ、相手にとってはそう受け取れるのかどうかは分からない]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
[街頭の上、見下ろす世界はほとばしった赤で上塗りされたグロテスク。クラウンメイクならさぞかし似合うだろう、と男はぼんやり考えた。
いつか聞いた声
答える男の声は静かで波風立たぬ水面のよう。壊れたラヂオとも、道化の華やかさとも掠らない音。]
――俺が、見えるなら。
貴方も死んでそうです、ね?
[二度目、はじめまして。
その言葉と動作に促されてベンチをみた。]
ああ、お久しぶり、です。
薔薇が愛の証なら。俺は今頃殺されかねないくらい、愛を振りまいてしまいました。
[まあ、もう死んでますか。
そう軽く肩を竦める男は、冗談を混ぜるときでも静か。]
貴方もお化け、だったんでしょう?
どんなお化けでしたか?お会いしました?
[尋ねたのは単なる気まぐれだったのかもしれない。なにしろ死ぬ前のこと、死んだ後から知ってもどうにもならないだろう]
[血を血で洗うあの赤い世界は、最早自分からは何も出来ない。ただ見ているだけ。
此方の呼びかけに対し静かに答えるその様子から、憑き物が落ちた――そんな印象]
えぇ、私も死にマシタ。孤児院デ。
[いともアッサリと答える。どうやって死んでしまったのか、何故死んでしまったのか、今此処で話しても意味は成さないのだろう。
少なくても目の前の道化師にそれを話しても、彼にとっては無関係の事かも知れない]
そうデスネ……フランケンシュタインによるフランケンシュタイナー。
[しばし、考えた後出てきた言葉はそれだった]
貴方の事を知らなかったままダッタラ、そんな風にして殺していたのかも知れマセン。
コウイウ小洒落た演出をしながら、愛に応えたのかもデス。
ま、愛に応えるとしても、素敵な女性に限りますガ。
[ふと見るのは吸血鬼の姿になっているコリーン]
何故でしょうカ。
こう死んでみると、生きている人達ガ、とても輝いて見えマス。
[何処か寂しげでもある視線を注ぎ続けるだろう]
メモを貼った。
[さらりと答えられた「死」に、男は一つ頷いた。けれど怪物の名前が聞ければ]
ああ、あの継ぎ接ぎの、ですか。
生前はお世話になりました。
何度かお会いしましたね。
またこうして会うとは思いもしませんでした。
[あの時、手のひらに埋まった左手を、あの青黒い肌を傷付けようとした手に僅か視線を落とす。]
殺していただいても、構わなかったです。
愛を体現して頂けるのなら。
そしたら変態と罵っていたでしょうね。
ああ、女性でないのが残念。
[大真面目に頷く。静かな声のなか、少しだけ面白がるような響きを織り交ぜて。]
[視線につられるよう、自分が傷付けた女性を見る。
感情を見せない瞳でその女性をじっと眺めてから]
きっと、まだ、可能性がありますからね。
生きて帰れる可能性が。
帰れるなら帰って欲しいものです。
……俺たち、どうなるんでしょうね。
この世界で朽ちていくんでしょうか。
[死体も幽霊も。]
それとも、ハロウィンのお化けみたいになるんでしょうか。
現実で仮想のお化けのように扱われて。
そっちの方が面白そう。
[今度こそ、笑わせられるかもしれない。くだらない思い付きに微かに目を細めながら]
貴方も帰りたかった口、です?
他人を殺して、お菓子を奪って。
[丁寧に答える道化師に、これまでの無礼に対し非常に申し訳無さを感じつつ]
いや、あの時は本当に失礼シマシタ。
そうですネ……こうして何度も出会うのも何かの縁を感じマス。
それは貴方に限ラズ……。
[側に居るのかも知れないゾーイや、モニカの方を見やる。
この世界に来る前、お菓子をあげた子供達。特に色々と話した訳でも無いのに、何かと今は関わりを持っている。
縁とは本当に不思議なものだ、と実感]
いや、無理デス無理。
[“愛を体現”と言う言葉を聞いた瞬間、すかさずそれを否定し手を振る]
それを実現してしまったら、それこそ私が変態になってしまいマス。
そもそも……。
私が本気で愛を答えようと想う人は、ただ一人デス。
[故郷に残してしまった――大事な人]
生きて欲しいデスネ……死んでしまった今、特にその気持ちが強いデス。
死者に捉われ過ぎず生きていって欲しい、よくそんな言葉を聞きましたが、実際にその立場になると分かるものデスヨ。
[この先の事を問われ、一つの未練を漏らす]
出来れば、夢であって欲しいデス。
でも、それが無理だとしても、別れを告げタイ。これ以上私に捉われないで欲しいカラ。
[自分の死を知ったら、あの人は悲しみに暮れる日々を送るだろう。
でも、生きていると信じながら延々と待ち続けるのも酷な話。だとするなら、ちゃんとけじめをつけて新しい一歩を踏み出してくれれば、と願う]
それが終った後に、お化けになって色々な人を吃驚させるのも面白そうなのデスガ……。
何か私の性に合わない気がしマス。
[帰りたかったクチかと問われれば]
帰りたかった、と言うのはありマス。
されど、他人を傷つけ殺してでも、と言うのは流石ニ……。
でも、実際に他人を殺してお菓子を奪って帰れたのでショウカ。
どうやってやれば元の世界に帰れるノカ、本当に帰れるのかスラ……。
[ふと思い出すは、あの黒のドレスを着た女性がお菓子を渡した事を思い出しつつ]
そもそも、何故彼女が私達にこの世界に連れてきて、こんな事をさせたかったのでデショウカ。
何を見たかっタ?見せたかっタ?
[多分この世界の何処か、はたまたこの世界と言う箱庭の外から眺めているのだろうか。
そんな事をしている彼女の思惑を考えてみる――が、分からない]
[謝る異国の男に僅か首を捻り、それから振った]
謝ることなど、ないでしょう?
俺は、生きて帰りたかったから攻撃した。
貴方はそれに反撃した。
それでいいでしょ。
[男は無愛想に答える。こんなグロテスクな世界で罪の意識に縛られる事が無意味だと言うように。
愛する人の話、死んだ後の話、それら聞きながら。]
別れを告げたい先のは、その「ただ一人」ですか。
でも、俺には少し、不思議ですね。
そんなに愛する人がいても殺す事に必死にならなかった貴方が。
[まあなんとなく、は分かります。と男は頷く。]
全ての元凶はあの黒い服の女、ですね。
お菓子を集めろ、と言ったきり。
でもそこに小さな可能性でもあれば縋りたいですからね。
[思案するよう、右の人差し指を唇の前に立てて]
何しろ、ほとんど情報がありませんでした。
あの女の目的も、何もかも、知らされないまま。
――殺し合ったんですねぇ。
[しみじみと零して]
馬鹿みたいだな
[眉を寄せながら呟いた言葉は、他人に向けたよりも自嘲の言葉に近い]
[この狂った世界では罪悪感は無用、と言う事なのかと感じつつも、己の心も殺したくない気持ちが高まる]
ある意味、弱肉強食の世界ですね、ここハ。
この世界だけではなく元の世界でも同じなのかも知れまセン。
ただ、恐怖がそれをより強く引き立てただけ――そんな感じなのでしょうカ。
[不思議がられてる事に思わず苦笑してしてしまう。ある意味図星を突かれた様な気がするのもあって]
ハハハ……ある意味矛盾?葛藤ですかね。
愛する人の為に他の人を殺してでも自分は生きなくてはならないのに、人を殺めるのに抵抗がアル。
かと言って、他の人の為に自分の命を差し出すにも抵抗があって、結局は人を殺めて自分の為に生きてイク……。
結局は自分のエゴであり、それを認めようとしないのかも知れまセン。
と、言っても……まだ私の中では答えは決まって無いのデスガ。
[愛する人の事を思い、今まで出会った人達の事を思い、殺めてしまったローズマリーの事を思い――ポツリと呟いた]
自分を貫いて生きていく強さを持ってる貴方が、少し羨ましいデス。
私も可能性に縋りたかっタ。
この殺し合いが横行する世界に、別の方法で脱出出来る方法がある可能性ヲ。
人間なのダカラ、話し合って考えながらこの世界から出る方法を考えてみたかったのデス。
[遠くで見える
はぁ……こんな時に浮かれてて如何するんデスカ……全ク。
これだから、奥さんにも……。
[関係無い事なので、ぼそぼそと独り言を漏らすまでに留める]
目的……殺し合い……。
彼女はそれを求めたかったのでしょうか。一番腑に落ちる所はソコだと思いマス。
そして、私達は彼女の駒にされた、のでショウカ。
[眉間に皺を寄せて、不快感の色を出してしまう]
――私達は駒ではありまセン。
へクターのやり取りはとても残念そうに見えて仕方が無い。
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