人狼議事


65 In Vitro Veritas

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双生児 ホリーは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 10時頃


─ B2F/倉庫前(回想) ─

 だって食料これしかねーんだぜ?
 もっと沢山あるとか、もーすぐ出れる見込みあるってんなら、お前らにも分けてやりてーけど。

[ニックが不満を訴えても、やはりあまり態度は変わらず。
 危機感を覚えたらしいフランシスカに、14に分けると言われれば、明らかにいやそうな表情を浮かべた。]

 ……俺ら優先でいいと思うんだけどなー。

[ぶつぶつ言いながらも、小分けにされた食料の幾つかを渡されれば、そのうち1つをニックへ向けて放り投げる。]

 あんまり食うなよ?


 んじゃ、俺は上の階に持ってくわ。

[ヴァイオリンの音が聞こえていた。
 誰かいるのだろうからと、食料の袋を持って階上へ向かう。
 分けられた食料をニックに持たせず、自分で持ったままでいるのは、奪われてしまわないように。]

 あ〜ぁ……早くこんなトコからオサラバしてー……。

 野球観てー……。

[文句を言いつつ、だらだらと非常階段をのぼってゆく**]


― 回想:地下二階 倉庫前 ―

 キャッチボールを、教えろ……?

[赤毛の予想外の一言には、きょとんと瞬いて。
それから、にかっと晴れやかに笑う。この廃病院に来てから、一番の笑顔。]

 おゥ、いつでも来い!
 俺のクローンってなら、上手くなんねェワケがねェ。

[手を伸ばし、嫌がられなければ肩や上腕に触れ。]

 ン……鍛え方は全然だが。
 何しろアンタは、この天才遊撃手の岩瀬ドナルドサマと同じ遺伝子持ってんだかンなァ!

[大げさにおどけて胸を叩き、後でなァ!とひらり、手を振った。]


【人】 双生児 ホリー

―病室―
ああ、ありがとう。
此処には、あたしとクロが居るわ。

[人数分に分けられた食料。
その小袋を見ると、あまりおいしそうには見えずに居た。
まあ、それでも無いよりは良いかと苦笑すると]

クロ、ご飯みたいよ。
仲良く分けましょうね。

[持って来た本人には見えないように、クロを見て片目を瞑って見せた]

(44) 2011/09/30(Fri) 23時頃

[億劫そうに階段をのぼっている時だろうか。
 背後に誰かの足音が聞こえ、振り返った。]

 何だニック、どーした?

[食料を投げ渡したあと、岩瀬のクローンを追ってその場を離れたはずの自分のクローンが、またそこにいた。]

 何だよ、食料だったら渡したろ。
 ちゃーんと等分に分けてあるってーの、疑うンなら他も見せっか?

[舌打ちし、他の食料袋を見せながら言う。]

 ったく。
 これっぽっちしかねーんだから、お前らクローンはちっとは遠慮しろよなー。
 俺らあってのお前らだろ?


 何だよ、そんな目で見んなって。

 ほら、映画とかドラマなんかによくあんじゃん。
 尊い犠牲ってヤツ。

 ……って、あぁ、映画だドラマだなんて知らねーか!

[声を出して笑いながら、続ける。]

 そりゃまーな、お前らも助かるってーのなら、万々歳なんだろうけど、やっぱまず優先されんのは俺らでしょ。
 心配すんな、もし死ンじまっても、お前らの事は忘れねーって!

[まず助かるべきは、オリジナル。
 クローンは二の次。
 それを、さも当然のように考えて。]

 美談だよなー、美談!


 ───……あ?

[その浮遊感は、唐突に襲ってきた。

 ぐるりと回転する視界。

 身体が何度も、硬い階段に打ちつけられる。

 ごきり、という鈍い音を、頭の奥で聞いた気がした。


         ───が、それが一体何だったのか。

                        己では、分からぬまま。]


【人】 双生児 ホリー

ねえ、クロ。
せっかくだし、私が食べさせてあげようか?

[目の前のこの子は。
ロボットなり、自分なりの指示が無い限りは食べようとはしないだろうから。逆にそれならちょっと遊んでみるかとばかりに声を掛けた。]

口移しでもいいし。
あたしが指で運んであげてもいいし。
どんな風に食べたい?

[悪戯っぽく笑いながら、何か不安を誤魔化そうとでもするかのように。クロの頬を撫でると、耳元で甘く囁いていた。]

(74) 2011/10/01(Sat) 00時頃

 ………………。

     …………………………。


[階段から落ちたらしい。
 そう気付いたのは、己の身体が、階段の下に横たわっていたから。]

 ンだよニック! あぶねーだろ!

 つーか言ってるイミがわかんねーよ。
 お前らも人間かもしれねーけど、人間のコピー、クローン!
 つかなぁ、もしここで俺が怪我したら、困んのはお前なんじゃねーの?

 ……って、聞いてんのか?!

[返事がない。
 カッとなって、ニックに掴みかかろうとした。

 しかしその手は空を切る。]


 な、んだ……?

    なんだ、これ……!!?

[そういえば。

 何故自分は、自分を見ている?
 階段から落ちた筈なのに、何故どこも痛くない?

 なぜ……?]

 おい……待てよ………。

    冗談、だろ………………?

[震えが止まらない。
 ただ呆然と、動かなくなった己を見つめる。

 ニックがどこかへ立ち去った事すら気付かぬほどに。]


― 回想:地下二階 倉庫前 ―
[食べ物を分けて回る途中、視線を感じてそちらを見やれば、アマ……なんと言ったか、野球の嫌いな例の男のクローンの姿。服装からそれと知れた。どうやら、肌の色も多少違っていたか。]

 うン、アンタはまだ貰ってねェのか。
 ほい、こんだけが一人分、らしいぜェ。

[一袋渡して、それから。先ほど、彼のオリジナルが言った言葉をそのまま、彼にも伝える。]

 いつ出られっか分かんねェ、大事に食えってさ。

[手を挙げて歩き出そうとしたときに、呟きが聞こえて振り返る。]

 目……?

[クローンには怪我が珍しいのだろうかと、軽く首を傾げ、再び廊下を他の者を探して――*]


メモを貼った。


[やや暫くして。
 また、別な人の声が聞こえてきて。
 そしてハッと我に返る。

 知らない女が、自分をあれこれ調べている。

 ああ、自分は死んだんだと、いやでも理解させられる。

 そこにまた、人が増える。
 彼はたしか、雨宮とかいったはずだ。]

 ………なんだよ、それ。

 まるで、俺が悪いみたいじゃねーか。

[自分はただ、当たり前の事を言っただけなのに。

 クローンは、自分達に万が一の事が起きた時のため、存在する。
 だから、万が一の時に犠牲となるのは、仕方がない。
 憐れみがないわけではないけれど、それが、クローンの存在意義なのだから。


 なのに、何故?
 何故、怒りを向けられた?

 わけがわからない。]


[医者らしき女と雨宮の話は、あまりよく理解できなかった。
 そも、真剣に聞いていなかった。
 何故自分が殺されなくてはならなかったのか、まだ納得しきる事ができていなくて。]

 ……なんだ、今の声。

[その時聞こえてきた声は、雨宮と似たものだった。
 彼のクローンが、誰かを呼んでいる?]

 おいっ、まさか……!

[ニックが他にも殺したか!?
 まず頭を過ぎったのはそれだった。]


メモを貼った。


[ふわふわと浮遊する身は、おそらく、雨宮達より早くコントロールルームへ着いたろう。
 扉など、あってもなくても今の自分には関係なく、するりと中へ入り込む。

 そこに見えたのは、赤いもの。
 ああ、また血だ。
 やっぱりまた誰かが死んだ。殺された。]

 おいおい、今度は誰……───。


 岩瀬さん!!!
 何で、何だよコレ!!
 どういう事なんだよ!!!

[目の前の光景は、状況を理解するのに時間を要した己の時より、ずっと衝撃的だった。

 首に巻き付いた荒縄。
 血に染まった顔。
 怪我をした左目が、ひどく不自然で……]

 岩瀬さん……岩瀬さん!!
 な……一体、何があったんすか!
 まさかニックが……俺のクローンがアンタの事を……?!
 ンな冗談…………勘弁して、くださいよ……?!

[縋り付き、その身を揺さぶろうにも、腕はするりとすり抜ける。
 何故、なぜこんなことに……。]

 おぃ………何で……だよ…………。


 なん、で…………。

[声が震える。
 身体から力が抜け、血溜まりの中にへたり込む。

 けれど、その身に血は付かず───**]


メモを貼った。


メモを貼った。


メモを貼った。


― 回想 ―
[それは、予想もしていないことだったから、反応が出来なかった。
或いは――予想はしておくべきだったのかもしれない。けれども、まだ非日常に対する心構えが出来ていなかった、という方が正しいか。]

 ぐッ……やめ……ッ!

[助けを求めて叫ぶような余裕すらなく、首に巻きついた何かに力が込められる。

皮膚が痛い、息が出来ない、何かがこみ上げるような感覚。
―――苦しい、苦しい、苦しい。]

 なん、で……俺、は……ま、だ……。

[それは、言葉にすらなっていなかったかもしれない。
もう、もがくのすら苦しくて。徐々に朦朧としてきた意識を、すとんと手放した。]


― 回想:コントロールセンター ―
[ふいにぽかりと意識が戻る。]

 あァ……生きて、る……?
 俺、てっきり死んじまうかと……。

[仰向けのまま、ゆっくりと目を開ける。飛び込んできたのは、何やら機械だらけで人気のない部屋。制御室かなにかだろうか。]

 あー…あの廃病院に連れてかれたンは、夢じゃァねェのな。

[がしがしと頭を掻きながら体を起こし、辺りを見回す。ふと、足元に人が倒れているのに気がついて――、]

 うぉっと、うっかり踏んじまうトコだったぜェ。
 あっぶねェな、誰だよこんなトコで寝てるヤ……ツ……?


[見覚えのある赤銅色。]

 赤毛……?

[見覚えのある上着。]

 いや、別のクローン……、

[左目には眼帯、首元には荒縄が巻きついて。]

 …………俺?


― 回想:コントロールセンター ―
[手を伸ばせど、首に絞めた痕の残る己のからだには触れることが出来なくて。
目の前にあるからだにめり込むように、その手は何の感触もなくすかっと空を掴む。]

 まさか、まさか、――俺が死んじまってて、ユーレイ、とか?
 ハ、ハハ……ンな、出来の悪りィホラー映画みてェなコト、あるわきゃねェだろ……。

[口からは乾いた笑いが洩れる。
けれども、近くの配電盤らしきものに触れてみようとしても、やっぱり同じこと。
しばらく立ちすくんでいたが、何かを堪えるような溜息をついて。]

 チックショウ、まだ俺、ソリテスウルブズを優勝させてやれてねェ。
 三冠王だって、取ってねェ。

 何より――、

[震える声で吐き出した。]

 まだ……、野球がしたかった……ッ。


― 回想:コントロールセンター ―
[じきに、扉を開けてやってきた赤毛。ただ、起きて、と繰り返す。]

 ハハ、ハ……なァ、アンタ。
 もう移植手術なんて必要ねェ、好きに生きられンだぜ。
 よかったじゃねェか。

[オリジナルを失ったクローンが処分されることなど知らず、言葉には知らず苛立ちが滲む。]

 なんなら、俺の代わりにスタジアムに立つか。え?

[声を掛けても、全く赤毛は聞いていない様子で。]

 や……聞こえて、ねェのか。
 そうだよなァ、俺、首ィ絞められて。

[死んだんだもんな、とは、言葉には出来ず。]


─ コントロールセンター ─

[牧野とかいう医者が、岩瀬のクローンを治療している。
 会話の断片から、クローンは岩瀬を殺していない事、クローンが自ら目を抉り、岩瀬に与えようとした事は分かった。]

 バカじゃ、ねぇの……。
 抜いて、嵌めて、ハイおしまい。

 ンなワケ、ねぇじゃん……。

[ぽつぽつと零しながら、岩瀬の左眼に手を伸ばす。
 触れようとする……すり抜ける。]


[赤毛の次の行動に、肝を潰した。左目に迷わず指先を突き立てる、自分と同じ背格好の男。ぼたぼたと流れる血にも、意を介さない様子で。]

 なに、を……オイ! やめろよ、何すんだ!

[けれど、声は届かず、その動きは止まらない。
己の死体――信じたくはないが、そうなのだろう――の傷ついた眼球に手を伸ばして、刳り貫く赤毛。そのまま、手に持った赤毛の眼球と、己の"駄目になった"眼球を取り替えようとする。

移植手術が必要だと、言ったから――?]

 やめ、ろ、ンなコトしたって、俺、もう死んでんだぜ!?

[見ていられなくて、眉根を寄せて目を逸らす。ぐちゃり、と耳に痛い音に、その場を去ろうと。
扉を開けようとしてドアノブを掴んでもすり抜け。
そうか、と、そのまま肩を扉にぶつけてみれば、何の抵抗もなくするりと廊下へ――。]


― コントロールセンター ―
[一通り、周りをぶらついて。
漸く戻ってきたときには、牧野医師と赤毛の姿。傍には蛯江もいただろうか。
蛯江が死んだことは未だ知らず、ちらと見やるだけで気にも留めずに。]

 やっぱ、俺ン姿、誰にも見えねェのな。
 ッたく、ユーレイになったんだとして、死んだ選手のユーレイと喋れるくれェのオマケ、あってもイイと思うんだが。

[牧野医師から治療を受ける赤毛の姿には、目を眇めた。]

 ……まだ、いたのか。

[じいっと見ていれば、彼は子どものように泣きじゃくる。目を上げたかったのだと、起きてほしかったのだと。]

 ……ンなコト、しなくてイイんだよ。
 アンタ、キャッチボール上手くなりてェっつったろ?

[思い出したのは、ボールの投げ方を教えてくれと頭を下げた彼の姿。]


[ふ、と苦笑を洩らした。]

 好きに生きろよ、俺は俺、アンタはアンタ。
 こんなコトになんなら、移植手術は止めるって伝えてやりゃァ良かったな。

 ……ボール上手く投げられるようになりてェって言うヤツの目なんざァ、取れっかよ。

[ぼそり、呟くと、手を伸ばして。]

 あーあー、泣くんじゃねェよ、俺とおんなし顔してる癖ェしやがって。
 傍から見たら、俺が泣いてるみてェじゃねェか。

[赤銅色を、ぐしゃぐしゃとかき混ぜるように、動かした。もちろん、その手は髪に触れることなどなかったけれど。]


メモを貼った。


[ずっと俯き、岩瀬の顔───左眼ばかりを見ていた為か、すぐそこに、岩瀬自身がいる事には気付いていなかった。

 けれど、同じ声がだぶって聞こえる。
 混乱しているのだろうか。]

 そーっすよね……。
 なんか、岩瀬さん泣いてるみたいで……。

[そのうちのひとつに、独り言のように答える。]


[ぱたりと糸が切れたように眠り込む赤毛。何やら穏やかな寝顔を見つめて。]

 俺が触ったの分かったハズもねェけど……そンで、寝ちまうとか。
 なァんか、気ィ抜けちまうなァ?

[横合いからの言葉に何気なく返事をする。]

 だよな、オトコマエな俺の評判がガタ落ちだってェの。
 おまけにアイツ、今ァ俺の眼帯してやがるし。
 ……アレ。

[今のは、自分の言葉に対する返事ではなかったか。]


[瞬いて、そちらの方をゆっくりと見やった。そこには、己の遺体を見つめる蛯江の姿。]

 俺の声、誰にも聞こえねェはず、だよな?
 けど、そこに死体あるし、俺が死んでんのはどォも間違いなさそうで……。

[蛯江が死んでいるという考えには至れず、出した結論は。]

 何、アンタ、実はイタコとかそォいう?

[たまにチャチな配信局で作っている、B級のバラエティ動画を思い出しながら、ぶつぶつと。]

 まァ俺、オカルトとか信じねェ性質だけどよ、実際に自分が死んでユーレイになっちまってる以上は……。


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