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――夢の中の邂逅――
……おは、よう。
ええと、ヒュー、だよね。ヒュー、ルック?
[暫く前に食堂で会った、という記憶はある。
名前を聞いて覚えたと思っていたが、まだどこかうろ覚えで。
ただ、包帯を巻くような怪我をしていた気がする、と探るような、疑問に満ちたような視線で、下級生を見た。]
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
― 夢の中 ―
……はは、 うん
ヒューでいいよ
[夢なら、望むことは叶うかもしれない。
今も、ほら。
ポケットから出した手のひらに、
珠抱く羽がころん、と転がる]
これのお礼、 言いたいなーって思ってて
お気に入り ……ううん、違うか
宝物、 かも
[重い意味なんてどこにもない。持ちえる理由もない。
それは、幼い子どもが引き出しの奥に隠すような。
小さな独占欲。
お気に入りに鍵ちなく近いけれど、
ちょっとだけ、特別の気分を味わいたい気持ち**]
「 しさいさま、
きょうはなにのおはなしをされるのですか?」
「 しさいさま、
せいたんさいのじゅんびをしましょう! 」
「 しさいさま、 ─────………」
[ 朧気な過去を、 夢のうつつに。]
[ 彼が"あい"していたのは、
"少年"という 一種のレアリティなのか、
"kevin"だからなのか、
…其れを聞く機会は永遠に失われてしまった。
今の己であれば、 面と向かって聞けたような気もする。
"あんたは あい を 知っているのか?"…なんて
少年らしさを時間と共に捨て去った身体をもって。]
[ 彼と 己の違いなんて、
そのくらいしか、思い付かなかったんだ!]
[ "彼"を……彼であるから その手に掴み
欲をなしたのだから、 と─── 惨めな言い訳に近い。
夢の中で"目覚めた"ときに、 思わず、
おおきな手を掲げてしまったのは、
─── 漸く倫理と背徳心が 己に戻ってきたからか
なにもない空の手を 物言わず眺めてしまうだけ**]
メモを貼った。
【人】 執事見習い ロビン……へぐしっ。 (12) 2018/05/23(Wed) 00時半頃 |
【人】 執事見習い ロビン毛布……予備、どこにあったかな。 (14) 2018/05/23(Wed) 01時頃 |
【人】 執事見習い ロビンヴェルツ先輩……と、ピスティオ? (16) 2018/05/23(Wed) 01時頃 |
ヒュー。
[記憶力にはあまり特化していない脳は、後輩の名前がファーストネームだけになった
改めて確かめるように呼んでから、彼のポケットから出てきたものを見る。
ころり、転げるような小さな木彫細工に、軽く目を見開きつつ。]
あれ、これって確か先月の。
そうか、あの時そういえばそのままあげたんだったか。
……宝物……これが?
[仕上げの飾り彫りがまだ足りない木彫の翼。
それを宝だと言われれば照れくさいやら何やらで、憮然とした口振りになる。
人の宝物になるという感覚は、まだ未体験だ。
くすぐったくて、どういう顔をしていいかわからない**]
【人】 執事見習い ロビン今の僕に、あまり近づくな…… (34) 2018/05/23(Wed) 09時半頃 |
[ 恋とはどんなものなのかしら。
熱したかと思えば冷め、
楽しみかと思えば苦痛に変わる。
そんなものを持っているかだなんて
ただ、これだけは言える。 ]
[ And love itself is just as innocent as roses in May
I know nothing can drive it away
Though love itself is just as brief as a candle
in the wind
And it's greedy just like sin ]
( 私の心を解き放とうとしないで。
きっと私の手には終えないから。 )
[ 願う声
言葉とは裏腹に縋るよう絡み合う指
伝わる温度の薔薇の香り。
逃げられなんてしない空間。
なんて返せば良いのか分からなかった。
熱に浮かされる躰は譫言を。 ]
君は、どこまでいっても君でしかないのに。
何も違っちゃ、いない。
[ 彼自身が口にしたとは知らず
今更何を隠す必要があると笑った。 ]
[ だが、それっきり。
蝶は花の蜜を吸い、ひと時の眠りにつく。
そのあと彼が何を感じたのかだなんて、
知る由もなく
きっと、かみさまだってしらない。 ]**
[ 自分から音楽を取れば何が残るのだろう。
考えたところで笑った。
きっと何にも残りやしなかった。
それをこわいと思わないのか。
かつてモリスに尋ねられたことだ。
その時にだって答えを出したし、
見解も告げたけれど、
もっと深くを告げるなら明かそう。 ]
[ 繋いだ絲を、つながりを、切らさないよう
懸命だったのはきっと同じ。
ただ、呑まれてしまう恐怖よりも
呑まれてでもいいから縋り付きたい想いがあった。 ]
[ その為ならピアノだってやめよう。
代わりにヴァイオリンを弾くから戻ってきて。
それがだめだったなら次は――……
そうやって諦めて棄てて、自分という存在が
気薄に感じられてでも無かった事にはしたくなかった。
それは音楽を愛していたというよりは、
きっと、音楽を通じて愛していた人達を
失いたくなかった。
そんな子どもの戯言だった。 ]
[ だがそれさえも強欲である事は知っている。
分かりきっているから望む事など許されない。
神の赦しも最早求めず、
己の意志で枷をつけた。
それが正しい答えだと決め込んだ。
だが、誘発される己の望み。
膨れ上がった慾の果て。
自らの深淵に潜む本心。
完全に引き上げられなくて良かったと思う。
狂わずにはいられたから。 ]
[ だが、薔薇の木を中心に囁かれた言葉など
なにひとつ知らぬ身である故に。
今現在どんな事が起きているのかは蚊帳の外。
しかしだからこそ守られた安寧があるのかもしれない。
自覚した想いは言葉になり形になれど
それを何が何でも奪い取りたい慾にはならなかった。
まだ誰かの幸せを願う為に棄てられる。
また、奪って失敗する事はもうない。
だから、良かったと思う。 ]
[ 咲いた花は薔薇ではない。
死人の口をふさぐ梔子。
この想いも全て、秘めてしまおう。 ]*
―夢の世界、医務室―
[ ぱちり、と瞬きをした。
花開くように一瞬の出来事だった。
周囲を見渡せば此処は医務室だろうか。
あの後誰かが運んで来てくれたのかと
考えながら身動ぎすれば軋むベット。 ]
…………ここは。
[ 言葉にしながらもすぐに起き上がる気にぬれず、寝そべる。
なんだか違和感がある気がする。
まだ此処が夢の世界だと分かっていなかった。
そんな悠長さも重苦しくない躰を自覚すれば、
のそりと起き上がって目を丸くするのだが。 ]**
[戸惑いと面映さで所在なくしていた後ろから、不意に声がした
誰もいなかったはずなのに、と瞬いて振り向けば、そこには同室の。]
……何してるの、こんなとこで。
[おそらくお互いさまな一言を、遠慮なく放り投げた。]
【人】 執事見習い ロビン ゴッ (49) 2018/05/23(Wed) 20時半頃 |
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