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【人】 調律師 ミケ―2回目のHalloweenの夜更け― (18) 2014/10/24(Fri) 16時半頃 |
【人】 調律師 ミケ―朝・街外れの小路― (19) 2014/10/24(Fri) 16時半頃 |
[ふらついて、物思いに更けて、ホテルへと戻った。
殆どのお菓子を配り終え、いくつかだけ残された和菓子を着物の懐へと仕舞い。
そして、"ハロウィンの夜"と同じように、狐の仮装のまま、ベッドに沈む。]
[次の朝の目覚めは、また可笑しなものだった。
着ていた服は、眠りに落ちた瞬間の仮装のまま。
窓の外には賑やかな、3度目のハロウィンの街並みがあったのだ。]
これこそ、夢、だね?
[僕は、僕の言語で呟いて、部屋の外へ出る。
ドアは開かなかった。
けれど、それをすり抜けて廊下へと出ることはできた。
すれ違うホテルの従業員に、見向きも挨拶もされなかった。
これが夢ではないはずがない。]
メモを貼った。
[この国ではじめて耳にする、自分以外の同じ言語に振り返る。
派手さのある着物の男。
ひらりと振られた手。]
……『こんにちは。』
『僕は、落司明之進。
僕のこと、幽霊に、見えます?
毎日ハロウィンが来る夢だから、
いっそのこと、本物のゴーストになっちゃったのかな。』
[同じ響きの言語で返し、警戒心も何もなく、にこりと軽く微笑む。
どうせ夢なら好きに動けばいいだけの話。]
『沖元、華月斎さん、手品師、なるほど。』
[目立つ服装に合点し、一つ頷きつつ、僕は普通に話をする。]
『こうなった、理由ですか?
昨日は……
ハロウィンが何故か二回目で。
夢かと思ったけれど、何もかも夢には思えなかった。
街に出たのはいいけれど、気疲れして、部屋のベッドに横になった。 覚えていますよ。
もしかして、僕、寝ているうちに死んじゃったのかな?』
[此方を幽霊かどうか確かめているらしい相手へと、冗談めかしてそう言ってみる。]
『僕がゴーストなら、折角のハロウィンに、こう言わない手は無いですよね。
とりっく・おあ・とりーと?』
『理由も原因もわからないけれど。
これが夢じゃないなら、それこそ慌ててどうにかなるものでもなし。
なら、折角だからちょっと楽しんでみることにしました。』
[太平楽な幽霊もどきは、ちょっとどころではない些細な疑問を全部気にしないことにした。
沖元さんが、幽霊に驚かないことも、今はどうだっていいことなのだ。]
『……いただきます。』
[彼の好意に甘える理由だって、普段ならばこんな渡し方は恥ずかしいとか何かと断る文句を探しそうな現状を、ぱくりと咥えて租借する。
甘い、と感じたのは、チョコレートは甘いものだという先入観のせいだろうか。
彼の手元のお菓子には、歯型も何も残せてはいないのに。]
『……それって、僕褒められてます?』
[くすりと笑って、沖元さんの感想に意地の悪いツッコミを入れる。
お供え物の理屈には、なるほどと相槌を打って。]
『事情がわかりそうな相手に心当たりがあれば良かったのですが、残念ながら、僕には何一つ。
これがもしも夢じゃないのなら、ですけれど。
沖元さんは、この状況を元に戻したい、ですよね?
…幽霊モドキを、増やしたくないから?』
[手品師であり、おそらくは同郷の彼を、僕は深くは知らないから、問いかける。]
[わざとらしい笑顔に、僕は数秒だけじとりと視線を向けるも、まあ、その話は置いておいて。]
『……よくわからないけれど、何となくは、わかりました。』
[不安げな視線の沖元さんに、曖昧に笑って軽く息を吐く。
理解にはきっと遠いけれど。]
『…困らせてごめんなさい。
髪、腕を伸ばしたって整えてあげられないのも、ごめんなさい。』
[彼なりに考えを伝えようとしてくれたことは分かったから。]
『まあ、僕のことはそのうち考えるとして、折角ハロウィン三度な訳ですし、出かけなくていいんですか?
…それとも、流石に飽きちゃいました?』
【人】 調律師 ミケ[ありがとう、と言う言葉に口元は笑うように歪めたが何せ犬なので逆に威圧感を逆に与えてしまったかも知れないとは、自分では思わずに。 (80) 2014/10/24(Fri) 23時半頃 |
『いえいえ、どういたしまして。
お役に立てたのでしたら、嬉しいです。』
[感謝を素直に受け取って、ゆったりと微笑み返す。]
『僕は、別に会いたい人は…』
[シーシャさんやロチョウさん、あとキリシマさんにはお菓子を渡ししたかったけれど、この身体では無理なこと。]
『伝言まで頼んでしまうのは、ご迷惑でしょう。』
[遠慮を口に、苦笑する。
夢の中で幽霊モドキになってもなお、僕は良い人でいたいらしい。]
【人】 調律師 ミケ[相手の身が引けるのに気付けば>>89すこし、悲しげに大きめの耳を伏せる。 (99) 2014/10/25(Sat) 00時頃 |
『……ありがと、沖元さん。
暇で暇で寂しくなったら、遊びに行くかもしれません。』
[彼の部屋番号を聞くと、背中を見送る。
沖元さんの言うように、自由を満喫するのも、きっと悪くない。
のびのびと、何にも縛られる事無く。]
『もしかしたら、僕はこのままを望んでいるのかな?』
[一人きりになった廊下で、自嘲気味に、呟いた。]
メモを貼った。
【人】 調律師 ミケうん、覚えてる…というか、所々欠損はしててるけど。 (124) 2014/10/25(Sat) 01時頃 |
【人】 調律師 ミケんー大体は覚えてるけど曖昧。 (143) 2014/10/25(Sat) 02時頃 |
【人】 調律師 ミケ[するっと無意識に口にした言葉は、相手の琴線に触れたらしい。 (161) 2014/10/25(Sat) 03時頃 |
【人】 調律師 ミケあーうん、その警戒心はわかるような気がするよ。 (162) 2014/10/25(Sat) 03時頃 |
【人】 調律師 ミケ[渡された飴を見たなら目を輝かせて、嬉しそうに。 (163) 2014/10/25(Sat) 03時頃 |
【人】 調律師 ミケ―広場へと― (166) 2014/10/25(Sat) 03時半頃 |
―騒がしい街中―
[ホテルの前で子供の集団とすれ違っても、当たり前のように、お菓子を強請られる事はなかった。
するりと脇を通り抜け、誰にも見つからない街中を歩く。
人ごみの中、二日前の今日には捜しても見つけることができなかった姿を見付け。
手を上げて声をかけようとするものの、かけて気づかれる筈もないと、口を閉じ手を下ろす。
そのまま何となく、キリシマさんの背中を追いかけた。
ぶつかり人の波に飲まれることのない身体は、意外と便利だと感じた。]
[キリシマさんの入って行った一軒の店の前。
出会った時に彼は自分を薬屋だと言っていたのを思い出す。]
『ごめんください。』
[無断で入るのは躊躇われ、自国の言葉でぽつりと言ってみる。
OPENの看板があるのだから、入ってもいいのだろうけれど。
店の前で、うろつき。
姿が見えていれば不審人物でしかないだろうが、幸運なことに僕は今、幽霊モドキである。]
メモを貼った。
[不審な幽霊モドキの僕店の前をうろつき、地面に自分よりも不審な跡を見付け、眉根を寄せて。]
『これって』
[もしかして、と呟こうとした所に、扉の開かれる音がした。]
……来客中お邪魔しマシタか、ごめんなサイ。
[顔を上げ、へら、と笑う。
夢のような世界でも、僕はイントネーションを少し間違えている。]
ああ、でも、キリシマさんに名前覚えていただけてたのは、素直に嬉しいデス………あれ?
[咄嗟に、気付くのが遅れたけれど。]
キリシマさん、僕に話しかけてマス?
見えている?
[首を捻りながら、招かれる店内へ。]
[大人しくしていろと言われ、逆をしたがる僕ではない。
ただ、珍しさにきょろきょろと見回したりはするけれど。
カウンターの上には、小さな生き物がいるようだ。
いや、リアルなぬいぐるみかもしれない。
大人しくしていろ、が僕以外に向けられたかもしれないなんて、考えもしなかったけれど。]
……『生きてる?』
[動きが見える。
ぬいぐるみではなかったらしい。
何となくこちらを向いているような。
この小さな生き物にも自分が見えているのだろうか、軽く手を振ってみる
[キリシマさんを悩ませてしまったらしい。
見えている事は確認できたので、まあいいか、と僕の分の思考は投げた。
考えて、何かがわかるような気もしない。]
わ……わー!
すごいデスね、変身しマシタね?!
何デショウ?!
神秘的デスね?!
[小動物が人と同じ姿、しかも美形になるのを見て、思わず感嘆。
彼が何を啜っているのかは
よくよく思い出してみると、病院で見かけるアレのような気も少しするのだけれど…まあ、これもぽいっと放り投げておく。
五月蝿いと店主に怒られるかもしれないと気付き、口を噤むのは遅かった。]
[睨まれたら大人しく口は閉じる。
キリシマさん曰く、変身男の名前はニコラエさんというらしい。]
……スーツ貸してあげるナラ、下着も貸してあげればいいノニ。
[幽霊モドキは、思わずぼそり。]
メモを貼った。
【人】 調律師 ミケ[魔物仲間と、もう一人誰かが一緒にいる小路をそのまま通りすがろうとしたところで、人間の方>>181と目が合った。 (194) 2014/10/25(Sat) 17時半頃 |
下着、新品とか、持ってないんデスか?
[ニコラエさんを見送った後。
服装にはあまり執着がなさそうだとは思うけれど、代えくらいはあるのではと、返された言葉にさらに返し。]
いえ、死んだというか…
寝て起きたら、こうなっていマシて。
[さっきのやつ、つまりニコラエさんは人を殺すようには見えなかったが、キリシマさんの口振りからすると、そういう可能性もあるらしい。
不思議な生態の謎の生き物に要注意、と脳内でマークは付けておくことにする。]
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