291 Fate/Goddamned Omen
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わざわざこの子どもが 『狂戦士』なんてクラスとやらを 与えられているんだとしたら。
子どもらしくいつ火の点くか分からない理性なんて そもそも頼りにしない方がいい、と 頭を少し回せば分かったのかもしれない。
だが、水場で顔を洗って置き忘れたついでに この灼熱の炎天下でまともに頭を働かすには、 些か襲撃ってのが早かった。
(15) 2019/02/12(Tue) 14時頃
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ただ、─────>>9>>10 言葉を返しちゃいるがなんとなく 小さな唸りに” 何かがあったようにでも ” 混ざった不機嫌の不協和音に何となく気づいたら 退いた距離を保ったまんま伺っちゃいた、けど。
「 ...、 ...........? 」
様子を判別し切る前に>>12 まるで今更ただの一般人ぶった声喚き立ては 思考の邪魔にもなる。そこに無遠慮な指刺しでも 加われば、チ、ッ...と舌の一つでも 打ってやりたくなんのは人でも人魔でもトーゼンだろ。
(16) 2019/02/12(Tue) 14時頃
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「一番最初に言い出したのはアンタだろ... つーか、何? 今日会う人型は礼儀も知らねえやつばっかか?」
そもそもこんな砂漠にマナーや礼儀なんて 求めるのが可笑しいのは分かっちゃいるし、 ド底辺のオレが持ち合わせてるわけもねーから ただの買い言葉に過ぎねえけど。
「人を何だって言うなら そっちからこそ名乗るんだな、って言いたいけど この世界って言ったよな。アンタもサーヴァント...?」
(17) 2019/02/12(Tue) 14時頃
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「 ここの世界、ってことは...どう言う意味だよ。 ─────それはアンタの考えか? それとも、誰かに言われたのか。 」
(18) 2019/02/12(Tue) 14時半頃
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( もし、そうだとしたら。 サーヴァント同士でも争ってんのか? )
最初はただの人間か、 何かやらかして狙われてるのかと思ったが。 いや、何かをやらかしてたって、 だとしたら。
考え方を改める必要性と、状況整理。 どっちに着くか、それとも、 何処にも”着かないか”まで考える必要まであった。
(19) 2019/02/12(Tue) 14時半頃
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「 ...あと、デモノイドもそこに含まれてんの? 」
(20) 2019/02/12(Tue) 14時半頃
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この世界じゃ殆どが滅んじまってるのと同じだ。 守られべき得る世界なんて大凡は神都に集約されている。 荒野に住んでる人魔なんて放逐されたり 祖先が野放しにされてる時点でいつ死んでも可笑しくない、 むしろ神都の連中からしたら死んだも同然で 死んで構わない、むしろ死んだほうがいい存在だろう。
──────だから、
世界と言っても、” どう言う意味で ” ” 何の為に ” それから、” 守られるもの ”の範囲や意味はどのみち重要だった。
(21) 2019/02/12(Tue) 14時半頃
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...そう聴くと同時に、蛇が首から絡むのをやめる。 正確には盛り上がった外套の肩からそれは伸びていた。 意図的に抑えられてる炎は知らねえけど 庇われようとしたくらいの恩義は返すように、 左の一匹が膨れ上がるように体長を肥大させて ” 回答はどうあれ ”>>14帯に向けて振られる斧に 絡んで邪魔しようとする。
ただでさえ乾涸らびそうな日差しの中で、 上がって行く上昇気温にそれにしたって急に熱くなったな... なんて手で扇ぎながら、幼子の絆の淀みどころか 繋がりさえ知らないまま、ひとつ────
巻き込まれないようにされてたとは気づかなくても、 考えていたものと一緒に、視線を幼姿に向けた。
(22) 2019/02/12(Tue) 14時半頃
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「 なぁ、カグ。 ...オレは居ない方がいいか? 」
あるいは、戦いたくないようなら別のことも考えたが。 それより今は” 殺す気はない ”やつがいた方が邪魔なら、 もっと聞きてえこともあったが、さっさと退くも考える。 引き際の重要さくらいは知っちゃいるもので。*
(23) 2019/02/12(Tue) 14時半頃
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独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/12(Tue) 15時頃
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「いいとこのお嬢さん? そりゃ悪ぃけど、随分シツケがなってない─── って言うか、そもそも聞き流してんじゃねえか 」
>>28 とんだじゃじゃ馬な 『いいとこのお嬢さん』も居たことだ。 上層階級なんて言葉につい反吐が出そうな ド底辺脳は寸でのところで堪えたものの。
ついツッコミが捗ったところで コントをする気もさらさらねえが、>>29 こっちはこっちでなるほど、『狂戦士』らしく、
...とさえ思う。
(55) 2019/02/12(Tue) 20時半頃
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「いかに無実だって、 実際に斧振るってちゃ世話ねえな。 なんだ、バーサーカーってやつ流行ってんの?」
見渡しても左も右もバーサーカー、って 冗談を言えるくらいに 『サーヴァント』を知るわけでもないけど。
よろしくするにも物騒な肩書きと 名乗りの圧を感じるテンションの高え笑みを前に 黙殺してやっちまうかは、...数秒くらい悩みかけた。
「まあ、...しがない人魔、くらいに思っとけよ。 どーしても名前が聞きてえ、ってなら考えてやるけどね」
(57) 2019/02/12(Tue) 20時半頃
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最も、知るとこじゃないが 「マザーグース」────は 神都の上層に近いお偉いでさえ知らないものを いちデモノイド風情が知るわけもない。 この世界には『存在しない』国の詩と人名だ。
はためいたヴェールを靡きを見ながら、 背後にまるで泣きそうな子どもの声を聞けば そいつは、その時にはまだ尻餅もついたままだったか。
(58) 2019/02/12(Tue) 20時半頃
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>>43上がるのは。 どうやらどちらも”違う世界”の存在らしいのに まるでこっち世界を守る、と言う行為を胡乱にする声だ。
つまり、『サーヴァント』は 侵略者みたいなもんなのか───? なんて そもそも括りの前提が間違ってるのを 気づくにはいかんせん知識が無かった。
───なら、目の前のこの『リジー』とやらが 異端ってわけだが、それはまぁ、 >>30>>31 頭をぐるぐる回すがごとく、周る指の先が理由を語った。
(62) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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「 はッ、 ...成る程なぁ。 その気持ちは分からなくもねえよ 」
( >>31害したい、って気持ちだけは。 )
(64) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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「で、...そうかよ。”黙認”か。」
ド底辺からは仰げないくらいの高さにあるとは言え、 シュメールの統率責任者や最高評議会の一員ともなれば 名くらいは聞いたことがあったか。
どこのお偉いさんか一瞬分からなかったが、 砂霞に飛んできそうな記憶も手繰れば、 はぁ、...と嘆息した。
つまり、>>30こいつがいた世界を害す為に守るけど それはきっと神都がバックに着いてるなら。 お偉いさんらしく偉ぶった言い方でも分かる、 きっと、守る範疇にゃ含まれてないんだろうってな。 いいとこ、都合好く動くなら今は見逃すくらいだろう。
(75) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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すっきりした表情を 浮かべてくれてるとこ悪いが、 酷く顰め面をフードの下に翳して─────
たちどころに伸びた蛇は、 斧を振り回す女をレディ扱いなんざする気もない。 ぶんぶん振り回された斧をひょいと首通されないよう 避けながらしつこく絡もうとする最中 時折蛇鱗に傷を掠めもするけど>>32 >>46巻き添えのように帯も裂かれたか。
(76) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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>>32劈く悲鳴と、 >>45なんで、が重なったところで。
「そりゃ、オレは死にたかねえけど。 デモノイドだけを守ってやる、ってならともかく 神都を守られるのは───都合がわりぃからだよ。」
(79) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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( 結局、現状維持じゃ、 ────胸張って、”あいつ”に生きてるまでは言えねえし )
(80) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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「結局誰もかも殺すんだとしても その順番を後にして、もし神都の、 それもお偉方からやってくれんなら オレにとっちゃ逆に都合がいい───ってだけで。
ま、そんなとこ。 オレにもオレの都合があるだけ。 で、そうか。
...いくら都合よくたって、巻き込まれたくはねえな。」
(83) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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合わさった視線が丸くなってるのを>>46 特に気にもせず、立ち上がったのを見届けてから あっさりと斧の軌道から逃げるように 蛇はまた首を外套の方に引っ込めて 小さくなって、隠れた。
「それじゃ、オレは退散するよ。 別に? 思いっきりやれんなら、神都を守るやつは ─────削いどいて欲しいだけさ。
今んとこ、オレはそっちのが気に食わねえから。 今、潰し合うよりおまえにも都合がいいだろ?」
(90) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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( ま、...殺される前には、────── )
道徳的には幼姿を取り残すのは悪いかもしれないが、 この荒野に道徳もモラルもへったくれもない。 そもそもそれに下手に加減させるよりは、と 「精精頑張れよ、” カグ ”」なんて 手を振って踵を返そうとした。
もっとも、『リジー』とやらが 見逃してくれるなら、の話だが。*
(91) 2019/02/12(Tue) 21時頃
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ツヅラは、ザーゴのことなんか思い出して、ふと目を細めた。
2019/02/12(Tue) 21時半頃
独尊隊 ツヅラは、メモを貼った。
2019/02/12(Tue) 21時半頃
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『優しい嘘』さえ許されない、 虚偽一つ断定的に悪と認める この世界の理不尽は──────
きっと分かるやつにしか 分からないんだろう。
(149) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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(ついでに、 何もしていなくたって遭わされる理不尽は、 何もしていなくたって殺す、なんて言われる 自然の摂理らしくもあるが、 理不尽ともよく似てる気もする、 ってな。
>>115────理不尽のループを見た時には、 鼻頭で皮肉も吹っ飛ばした。 )
(150) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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>>117どうやら流行ってわけではないらしい、 バーサーカークラスの真実は見えても来ない。
十二分にも十三分も受け取らなかった『礼儀知らず』が 一周させたセンスの塊みてえな 短絡的な渾名を名札に下げてきたら 信じられねえもんを見たような目でもしてやった。
それとは正反対に 出鱈目に振るわれる斧にひょいひょい遊ぶような蛇も、 切り傷はなんだかんだいくつかつけながら 甲高い声に纏わりついちゃいたが。
それがふと、 動きを鈍らせた時がある。
(151) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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「ワガママ、ねえ。ああ、そうなんだろーさ。 強調や秩序なんてもんは聞き飽きてウンザリさ。 じゃなけりゃ、こんなとこ居なかっただろうよ。
欲深くて自己中なんで、 善良だなんて言う割りにやってることは 優しさの欠片もねえやつらの 得になるよう動いてやるのも癪だし。
────身綺麗にしていたいってだけのは、冗談。 汚れ役になるのは今更気にしちゃねえけど、 手段は選んでられるほど手もねえからな。」
(152) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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「アンタも相当ワガママなお転婆らしいが、 生憎それが叶って、 教えようとする頃にはアンタは居ねえんじゃねえか。 マザーグースなんざ知らねえけど 寧ろ名が残るのは... 悪くねえかもな。
───オレが居た、って証にもなるんじゃねえの?」
いっそ。 そのひととおりの大笑いが止んだところで 機会があれば加えてくれよ、なんて嘲笑ってやった。 蛇に蛇足なんて、それこそ竹藪をつっつくもんだろう。
(156) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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( それでも、甘さが捨て切れてないのは 人魔であって、『悪魔』に寄り切ってはないからだ。 その自覚は、ないわけじゃなかった。
そして付き纏うんだろう。 まだ、オレがオレである限り、 融けた────悪魔の側に振りきれでもしない限り。 )
(159) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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「ああ、でもね──── その変な名前を刻むのだけは止めとけよ。 ...オレはアズだ。” そう言うんなら ”、覚えとけ。」
その儘、返そうとした踵で >>126きっと口にした言葉を この子どもは理解しちゃいないし、 その幼姿じゃ理解できないのかもしれない、と思った。
「...分からねえなら、無理に理解することもないだろうよ」 なんて言ったのも。見た目で年齢なんか分からねえと 言った癖に、なんだかんだその残酷の重なった無垢さと 幼姿への偏見だったかもしれない。
(170) 2019/02/12(Tue) 23時頃
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照り返す炎に輝いた瞳に、 「そうか、」と細やかな相槌だけを残した。
「それじゃ、その時にはまた会うかもな。 ────ま、 また会いたかはねえけど。 」
切られた炎帯の名残りを視界の片隅に置いて、 幼姿の力強い「やくそく」に頷くことは無かったが それはきっと嘘じゃねえとは思ったから、 腕だけ軽く振って、そのまま気にせず歩き出した
ところに────風切音。
(172) 2019/02/12(Tue) 23時半頃
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>>129それだけツッコミ役が惜しいのかよ? なんて自惚れる間もなかったが。
そのまま無碍にして、 どーせ当たんねえんだろうと思ったのは今度は慢心だ。 振り返らなかった斧が背中から首の近くの曲線へ 襤褸の外套ごと貫くようにざっくり埋まって、 ─────赤が滲んで、舌打った。
(174) 2019/02/12(Tue) 23時半頃
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