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― 昨日の街で ―
はい、陽の光を浴びても溶けずにいられますし
[
それなら質量が変わる訳、ない
己の問いかけに応じる聲を聞き、
その答え無き答えに、目を細めさせ]
―――…… 私は終わらないようにと元凶に願ったが
終わらせることも、止めません。
[それが正しき摂理だと分かっているのだから。]
どうしても円環の魔法を毀したいというのなら……
これと同じ時計を毀すか、魔法をかけている者を殺せばいい
[ドナルドから返された懐中時計。
対になるものは、未だ何処かに存在している
魔女の「所有物」となって]
これと同じものを持っている人物がいる。
それは、屋敷に隠れているかも知れないし
時計塔の上からじっと私たちを見下ろしているかも知れない
[ずっと見ているだけで満足しているかも知れない
悪戯を止めて貰うその為に、
探し当てられるのを待っているのかもしれない
魔女が何を望んでいて、どんな結末を求めているのか。
そんなことは知らないけれども、]
……若しかしたら、露店で菓子を売っているのかも
[友人が死ぬような終わり方だけは、
物語のハッピーエンドに相応しくないのだ。
此の街に自身を結びつけてくれた、大事な友人が。
嫌われ者だと思っているなら、それは大きな間違い。
露蝶の背を見送りながら、華月斎に助言を落とし]
弱点が見えているなんて、難儀なことだ
[
甘い聲を塞き止めて、零れないように。
自由になった尻尾が揺れるのを、視界の端へ捉え
彼らと別れた後に、また戯れようと思った
伝言がそのまま伝えられていくと
思わず苦笑してしまう。]
……あまい、気がする
[別れの挨拶を華月斎と交わすドナルド。
東洋人もまた何処かに行った頃を見計らい
菓子を「感じた」らしい彼の唇の表面を舐め、
その感覚を共有する
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……ねえ、ドナルド
[そのままゆるりと抱きしめて。
華月斎の「ベッドで」という言葉は記憶に新しいが
見える者が二人しか居ないのなら、と。
地を目指し垂れる尾の付け根を指で弄る
撫でるだけに留めず、擦り上げるかのように
指を艷かしく動かすのは、確信犯のそれ。
意趣返しの文句を受ける直前、
厭な訳がない、とドナルドは言った。
まあしかし、雑踏の中でもと返答を承けた訳じゃないが]
―→裏路地―
―――…家まで、“我慢”できる?
[誘うように手を引き、裏路地に入る。
子供達が通りではしゃぐ声。
パーティーへ向かうカップル達の会話。
そろり、壁に背を向ける彼を前にし
地面に両膝をつく己の鼓膜には、
とても遠いものとして届くもドナルドはどうか]
どうせ、誰も気付かない。
…………あの、出す時は、私の口に
[ジーンズのチャックを歯を噛んで下ろしながら
前に生えた雄にしかない尾も、
後ろで豊かな毛を纏うそれのように
反応を示していた、だろうか。
裏路地という場所に構わず、
彼の中心を、熱帯びる瞼にそうしたように
顔を寄せ、冷えた舌を這わせ、表面を湿らせてゆき。
片手は彼の尾を掴み、もう片方は大腿に添え。
先端から佗込むまでの間、ひとつ失念していた。]
……ん゛く、…ふ。
[己にとっては背を向けている側。
裏路地に存在する薬店、その窓。
ドナルドの視界の先には、窓の奥も窺えよう
窓から様子が窺える店内で話している
店主と透けた東洋人に
律動を伴う圧迫の繰り返しも、
他人の目が理由なら、中途に留めるのも吝かではない**]
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【見】 研修生 キリシマー 4回目のハロウィン ー (@0) 2014/10/28(Tue) 12時頃 |
【見】 研修生 キリシマ ………は? (@2) 2014/10/28(Tue) 12時頃 |
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[華月斎の密やかな声
話しができるあと1人が気になりつつも、アケノシンは心細い思いをしていないだろうか。]
ええ、わかりました。
では。
[こうなった切欠はやはりわからない、けれどできることは何かしたい。
もう一度華月斎に礼を述べ、ニコラエと共に別れた。
さてどうするか、アケノシンを探すが先決か。
ニコラエに問おうとして、その唇は冷たい感触に溶かされ
微かな甘さが、その上に残る。]
どうした……?
[呼びかけと、回される腕
通りに行き交う人々はこちらを見ることは無く。
何かあったのかと、同じようにニコラエの背に両手をまわすが、]
——…… っふ、!?
[不意にまた、その甘やかな感覚が這い上がる。
尻尾を撫で上げられる、その度に肌が震えた。]
待て、ここ、……表だから、ッ
…………、ぅ、
[背を軽く叩き、やめるようにと抗議をするものの
その指先が上下するたび、力も入らなくなっていく。
誰も見ていない、それは理解している。だが、見慣れた街並や見知った顔があちらこちらにある現状、羞恥が先に立つ。
けれど——厭では、ないのだ。困ったことに、こうして甘えていることができること、指先が尻尾を撫で行く度に、離さず居てほしいと願う自らもいて。
ただその肩に掴まり首筋に顔を埋め、声を押し殺そうとしていた——のだが、]
—— → 裏路地 ——
言う、……な、
[先程華月斎に言われたばかりだというのに、その問いかけ
色違いの目を細め、路地の壁に背を凭れれば、大きくため息が漏れる。
ジーンズの前がつらくて早く解放してほしいという本能も、ニコラエになら全て許してしまいたいという想いも、頷くことでしか伝えられず。
チャックがそろそろと下ろされて行く、その合間にも子どもたちの足音や、露天の呼び声が聞こえる。]
……、っう んん、
[その中に自らの漏れ出る声が混ざり、思わず右手の甲を口許に運び、表皮を噛んだ。
冷えた舌先が熱の中心に這わされて、同時に尻尾も掴まれて、また零れ落ちそうな声をなんとか抑えた。
何より、刺激が強いのは。
腰元に緋色の目が二つと、金色の髪が揺れる。その艶かしいニコラエの姿。
空いた左手は幾度か襲いくる快楽の波でびくりと震えながらも、その髪を撫でるように添えた。]
ニコラ、エ ……ぁ、っ
[ニコラエの指先は舌は、冷えているのに酷く——熱い。
飲み込みきれなかった声で彼の名を呼び、天を仰ぐ——前に、その動きは止まった。
仰ぐ途中で、目に入ったのは。]
っ は、
[路地の一角を切り取った様な空間。
否——切り取ったわけではなくて、その窓枠には見覚えがある。
つい最近尋ねたばかりの。馴染みの。よく知る。]
き、キリシマさ、 ん!?
[決定だは、窓越しに見えた店主
取り繕うことすら忘れて、その名を大声で呼び]
ニコラエ、あ、 う、そこ、キリシマさ——
[突如として再燃する羞恥が首を、耳を赤く染め
思わず身体を屈めてニコラエの両肩を揺さぶった。
小悪党でもさすがに、この経験は、ない*]
メモを貼った。
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ー 4回目のハロウィン ー
[お前の国は悪趣味だと。
元々、僕が嫌われたと感じた発端だったもの。
けれど今は、そう感じない。
キリシマさんの口から、絶対に嫌だと断る言葉ではないものが続いたから。
僕は、キリシマさんにもっと喋りかけたくなって、口を開いたのだけれど。]
……どうしマシタ、大丈夫デスカ?
[急にむせた、ように僕には見えた。
自分の背後に何かが見えたのかなんて知らずに、背を丸めたキリシマさんに駆け寄る。
背中を撫でる位はしてあげたいが、出来ないと気付いたのは腕を伸ばしてから。]
[何事かと、首を回して窓を見れば、キリシマさんの見つけたものが、見え。
咽る事は無かったが、しばし、固まる。]
―四度目の夜 魔女の家の屋根上―
[夜になると途端に風が冷たくなる。
街明かりとも星空とも遠い閑かな丘では、
腕の中の温もりが際立って大切なもののように思えた。
風音と街から伝う微かな音楽を聞くばかりの
短い沈黙のひとときは、
クシャミが話すぽつぽつとした声で終わり。
返事の代わりに抱いた体をぽんぽん撫でながら、
風にさえ呑まれる彼の微かな声までを聞こうとして。]
……ミーが翼のない黒猫になる前に、
抱き返してくれたらな。
猫の手じゃ背中までは届かないだろう?
[クシャミは人の形を失ってしまうのだろうか?
ハロウィンが終わると?どうして?…と深くは訊かず。
クシャミに回した両腕に少し力を込めた。ぎゅうと。]
─ 魔女の屋根の上・前日夜 ─
前に話したけど……おれ、使い魔なんだ。
だから当然、仕えてる悪魔がいるんだ。
悪魔と契約してるから、おれは、魔界とこっちの世界とを自由に行き来することが出来るし、いつでも好きなように、こうやって人の姿をとることができる。
けど、悪魔との契約がなくなったら、おれはロクな魔力もない、ただのちっぽけな妖魔になっちゃう。
そうしたら、自力じゃ魔界とこっちとの行き来ができなくなるんだ。
それで……もし、こっちに留まることを選んだら、おれは多分、昼間は人間の姿になれないし、月のない夜も多分無理だ。
[手段がないわけではないけれど……と、小さく付け加えながら、グレッグの様子を窺って。
それから、金色の瞳を伏せて]
うん……。
[グレッグの背に腕を回し、ぎゅっと、抱きしめ返した。]
メモを貼った。
[先程、自身の白く細い首に顔を押し付けて
必死に聲を耐えていたのを思い起こす。
今は当然地に膝をついているので、
ドナルドの甘い響きを殺す掌も無ければ、
対面に直立して壁と為っている訳ではない
ここを「応急処置」に選んだその時、
返らなかった
抑えるものが自分の手しか無い様子を目の当たりにし]
んふぅ………、んっ、
[屋外で淫らな遊戯に耽っていることも手伝ってか、
崩した衣より抜き出した昂ぶりもさることながら
発情しきった貌を見上げる限り、
上り詰めるまで、そう長くないと想像に足りる。]
[深く根元までくわえ込んでいたが、
時折震える内股を撫でていた指を中心へと移動させ
唾液で湿った幹根を握り、内頬に擦りつけるように揺らし
一度、唾液とも彼の体液ともつかない微温い糸を引かせ
先端を穿るように舌先を揺らしながら、音を交え息を吐く]
声、ころさないでいいよ、
……誰にも聞こえないのだし
[如何にハロウィンに浮かれた街が溌溂としていようとも
今は宵に近づいている頃合なのだし、
変な声がひっきりなしに漏れてくれば、明らかに怪しいが
誰も訊いていないのなら、部屋で戯れるのと仝じ。]
ねえ、だめ……?
[はふりと吐いた呼気は、湿気で熈る楔を擽った。
名前を呼ばれると、どきりとする
欲に濡れた眸が此方を見下ろすから、顔が、腔内が熱くなる]
[甘い声が更に鼓膜を揺らせば、此方まで煽られそう。
それでもいいかと思ってしまうほどには、
乱れきった彼の姿を求めてしまっていた。]
ぅん……、――ん、ん、……ん゛ぅ
[殺したいのなら、殺せないほど追い詰めてしまえばいい。
今度は浅いところへ擦り付けるのではなく、
咽喉にぶつかるように深く呑んでゆき、
ギリギリまでくわえ込んでから、意識して先端を締め上げ
尾を撫で回していた指にも、握力を強めさせ
そんなタイミングで、視線
思考をオーラルセックスに切り替えた男には
直ぐに察してやれる筈もなく。
制止の手と声が掛かってやっと、理解に及ぶ。
ただ、身が屈まれたのと肩を揺さぶられたタイミングが慝い
喉奥で強く締めあげながら、頬を強く窄ませていたのだから]
ヒ……んっ グ…… ふ、ぇ、
[角度に変化が訪れたという事と、
揺さぶられ、喉壁が激しく刺激された事象により、
苦しさが一層増して、緋色を大きく見開き、えづき。
キリシマの名を脳は追っていた、
彼は「見える」だろうという仮設も先程立てたばかり
でも、鼻で酸素を求めるのを忘れている為、
苦しさに空気を求め絞り上げるように、
繋がった場所を強く圧迫してしまう。
その圧迫感でドナルドが達せたか否かは
存ぜぬところではあるが、咳込みながら唇を離す]
けほ、……っうー……
[涙の浮いた目を伏せ、深く息をついた。
根を握っていた指を離し、とろ、と惚けた瞳で
ドナルドを見上げていたが
窓の奥に居る人物も此方に気付いたと視線で悟り、
顔を横向かせ、濡れた唇を手甲で拭う。]
………あれは。
[改めてもう一人室内に居る人物を見遣る。
涙の膜が目に張っているせいなのか、透けて見える。
否、本当に透けてるのだ――と判断したのは、
華月斎からの情報
彼が明之進さん?……確か東洋人が同じ状態になっていると…
メモを貼った。
あとは…そうだ。
ミーに、ちゃんとキスしても良いかい?
[人の姿が保てなくなるならその前にと考えた末に、
今朝の触れ合いを思い出して問い掛ける。
猫にキスをするのは簡単だが、
驚いて赤くなるような頬は黒猫にはない。
前髪の隙間から覗く金色の目が丸くなる様子や、
慌てて名前を呼んでくれる声も、
グレッグが知っている“ただの”黒猫にはない。
訊ねながら、話を続けるクシャミの唇に、
ほとんど邪魔するようにキスをひとつ。]
[そんな悪戯ひとつ挟んで、
抱き合う格好で改めてクシャミの話を聞いた後に。
月のある夜は人の四肢と言葉を持てるなら、
いつかまたこの街を訪れれば
話をして名前を呼び合う事は叶うのかと思ったが。
個人的に見えた希望よりも大きな気掛かりがある。]
ずっと悪魔と一緒には居られないのかい?
その…使い魔ってのとして。
[ちなみにグレッグの頭の中では、
悪魔は親方のような強面として想像されている。
ちっぽけなただの子供だった自分に力を与えてくれる人、
そんな親方との関係性を、クシャミの話に重ねてしまう。]
契約が無くなるのは……俺のせいか、
[クシャミの正体に触れたから。と。
眉根寄せた顔がにわかに青ざめた。]
メモを貼った。
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