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メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
メモを貼った。
そうですか。
[声は冷たいままで。]
…っ。
[携帯を見れば悲痛な表情になって。]
私は携帯持ってないからどうやって消せるかわからないです。だから、いっそ、それ壊しちゃいたいです。
[悔しそうに]
ピッパは他にどんなことされてたんですか?
――ROOM 09――
こ、壊すのは……家族からもらった大切なものだから……
[だめ、とかぶりを振って]
いやらしい格好させられたり、
お尻叩かれたり……した。
[しょんぼりして告白する。
でも、とマドカを見つめて]
今はマドカしか考えてないし、
ミルフィと関係を持つことももうないの。
だから、許して――?
メモを貼った。
メモを貼った。
じゃあ、早く消してくださいね。
[流石に壊せ、とまでは言わないけれど。]
…。
[ピッパとミルフィの過去は胸を抉る。]
許して、ました。
これから私だけを見てくれるならって。
私が初めての人になれるならって。
でも、こうやってピッパから名前が出てきたり。
そういう話を聞いたりするのは。
辛いし、許せないです。
ご、ごめん……
消し方がわからなく、て……
[超がつく機械音痴だ。やり方がわからない。]
名前は、ついうっかり――ごめんなさい。
[へこんでしまう。思わず口をついたとは言え
そのことをマドカが嫌がっているのは知っていたのに。]
こ、今夜徹夜で、消し方探してみるから。
本当にごめん――
[繰り返す謝罪の言葉。マドカを傷つけてしまった。
泣きそうになりながら、マドカが寝たら携帯をいじろうと
今はポケットに仕舞う。]
つい、うっかりでも名前が出てこなくてしたいんです。
ピッパの中から彼女を消し去りたいんです。
[めちゃくちゃ言っているのは分かってる。]
私がその人みたいなことしてあげれば忘れられますか?
[徹夜で消す、と言われればお願いします。と。]
[ デートの格好でヨーランダを迎えに行ったものの、
部屋に彼女の姿はなく。
返事の返らない空洞のノックに、残念のため息をついた。 ]
時間、決めてなかった……。
[ 失態である。
仕方ない。代わりに失踪の噂の方を追おう……。
そうしてやって来たのは。 ]
マドカ……そんなに想ってくれるのは嬉しい。
けど、私は――どうしたらいいかわからない。
[泣きそうなまま、少し顔を俯かせて]
マドカは、過去も思い出も引っ括めた私を
愛してはくれないの?
今、マドカだけだって愛を囁く私がいるのは
いろんな人と出会って、築かれてきた私なの。
……嫉妬してくれるのは嬉しいの、すごく嬉しい。
でも……ヨーランダやプリシラも?
関係していない、ただの知り合いすら
私の記憶から消してしまいたいの?
メモを貼った。
そんな事はわかってるんです。
別に私以外の全員を消し去りたいわけじゃないです。
詩文部の令嬢が、ミルフィが憎いんです。
…ごめんなさい。
私には認められないです。
ごめんなさい、ごめんなさい…。
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……そ、っか。
忘れる……忘れる努力、するから。
私にはマドカしかいないのは、本当のことなの。
もしあの子に会っても、もう関わらないって約束する。
だから――
[そんな顔しないで、とマドカを緩く抱きしめて]
別にピッパを信じてないわけじゃないんです。
ピッパの事は心の底から信じてます。
ただ、どうしても、これだけは納得できなくて…。
……ごめんなさい。
本当にごめんなさい。
[胸に顔を埋めて涙声。]
[自分にとっては過去のことであっても
マドカにとってはそうではない――
その差が、頭を悩ませる。]
私はマドカを犯罪者にはしたくないからね。
[抱き寄せたまま、一緒にベッドに横になると]
少し休みなさい。
疲れてるはずだし、悲しい気持ちは眠ってすっきりしてほしい。
……私はマドカが嫌いなあの子が残した痕を、
消してみるから。
[ポケットの携帯を指してから、マドカの額に口づけた。]
うん、寝る。
ピッパ、ありがとう。
[甘えるような口調でそう言うと、手を背に回してぎゅーっと抱きしめて、穏やかな寝息を立て始めた。]
おやすみ、……マドカ。
こっちこそありがとう。
[何に対してのお礼なんだか。
しばらくマドカの寝息を聞いて、寝顔を見つめて
この子は心底自分を愛してくれてるんだと実感する。
愛狂表現は、時に驚かされるけど
それも全て、愛しいマドカのすることだから。]
よし。
……携帯の待受を……
[変えるために、真剣に苦手な機械と向き合うことにした**]
メモを貼った。
メモを貼った。
[この画像を削除しますか? >Yes No]
[画像を削除しました]
……で、きた?
[ぱ、と待受画面に戻ると、そこにはいつものデフォルトの
シンプルな画像が広がっていた。
設定からではなく、画像のファイルを消すという強硬手段。]
やったー……
[マドカを起こさないように小声で喜ぶ。
ふと思い立ったように、カメラを立ち上げると
マドカの可愛い寝顔をパシャッ。
そして今の要領で、画像ファイルの一覧から
メニューを呼び出す。賢くなっている。]
[この画像を待受画面に設定しますか? >Yes No]
かーわいい。
[ベッドで眠るマドカの隣で毛布に包まって
6時間ほどの格闘が功を奏した。
ただ――]
っ、くしっ
[安静にしなかったので、良くはならない風邪**]
メモを貼った。
[まどろみの中、くしゃみの音にもぞもぞと身体を起こす。]
大丈夫ですか?
[まだ眠たそうに声をかける。
ちらりと携帯を覗けば自分の寝顔がうつっていて。]
えへへ、ありがとうです。
ピッパ、だーいすきです。
[甘えるように頬にキスをして]
寝てないですよね?
本当に嬉しいです。
使ってください。
[足を投げ出すようにベッドの上に座って自分は毛布を羽織ると、ぽんぽんと太腿のあたりを叩く。]
おやすみなさい。
[ピッパを膝枕すれば毛布を掛けて、額にキスを落とすと、髪を優しく撫ぜながら眠りに誘いつつ、自分もうとうとするつもり。]
メモを貼った。
メモを貼った。
起こしちゃった?
[眠そうなマドカに少し慌てたけれど
携帯を覗き込まれれば、へにゃ、と破顔した]
私も――大好きよ。
[頬に触れる柔らかい感触に、擽ったそうに目を細める]
……マドカ
[膝枕なんて――いや、マドカにしてもらったのは初めてじゃないけれども、あれは不可抗力というやつであって]
……えへ、嬉しい
[結局誘惑に負けてマドカの膝に頭を乗せて目を瞑る。
すぐに眠気はやってきた。
それから眠ったのは一時間ほどではあったが
心地よくて、深い眠りだった。]
メモを貼った。
――少し微睡みの夢――
[ワルツの流れる空間。
私は彼女に手を差し伸べて、彼女は私に手を重ねて
そして踊る、時間を忘れたような幸せな時間。
12時の鐘が鳴る赤ずきん。
もう帰らなきゃ。悪い狼さんに食べられちゃう。
赤ずきんが言う。
赤ずきんに恋をした狼は、その手が離せなかった。
行かないで。それなら私のものになって。
赤ずきんの首を掴む狼。
ぎりり、くい込む醜い指先。
私だけの赤ずきん。――いかないで。]
――少し微睡みの夢――
[ 私は胃袋に鳥かごをもっているんだ。
あなたをそこに閉じ込めてしまおう。
少女の形をしたあなたを飼ってしまおう。
いつでも私のそばにいるように
静かにさえずってほしいんだ。
何処にも、ゆかないで、と。]
[ 朝も夜もない 光のほころびる世界に ]
[ 優しい歌をうたおう ]
[ ねむっていいんだよ ]
[ 花の香りの純潔を破って 私は降りていこう ]
[ 嘘なんかつかないでよ ]
[ 嘆いたりなんかしないでよ ねえ **]
メモを貼った。
― 夢続き ―
[いつかの夢の続き、私は水の中優しい肌の温もりに包まれている。]
貴女はだぁれ?
[あの時上げられなかった頭は今なら容易に持ち上がる。]
――――……だいすき!
[首に腕を回して口付けようと顔を近寄せる。
そして……目が覚めた。]
[夢の続き。
周りにあるのは水じゃなくて毛布だけど、肌の温もりは変わらない。]
夢じゃさせてくれませんでしたらね。
愛してます。
[太腿の上のピッパに顔を近寄せて夢の続きをする。
目覚めの深いキス。]
メモを貼った。
メモを貼った。
ん……?
[口づけを受けて目をぱちりと開ける。
マドカの顔が至近距離にあって]
嗚呼、可愛い赤ずきん――
[ゆるく頭を抱いて口づけに応えると]
食べちゃいたいよ。
[声を低くして、言ってみた。
なんだったんだろう、あの夢。]
[唇を離すと視界一杯にピッパが広がる。]
ふふっ、お腹を空かせた狼さん。
私でお腹を満たしてみますか?
[いつもと違う低い声にどきどきする。]
[赤ずきんがあまりに素直で屈託がないから
きっと狼は惚れてしまったのだ。
自分の鳥かごに閉じ込めたいくらいに。]
食べてしまったら
私はきっと――貴女を閉じ込めて離さないよ?
[それでもいいかい?と笑って、上体を起こすと]
足、痺れなかった?ありがとね、マドカ。
[いつもの調子で微笑んだ。]
勿論です。
私を狼さんの一部にしてください。
でも赤ずきんは毒入りです。
食べたら、おかしくなっちゃいますよ?
赤ずきんしか食べられなくなって、赤ずきんが食べたくて仕方なくなる、そんな毒入り赤ずきんです。
[それでもいいですか?と笑い返す。]
どういたしまして。
足はだいじょ……ひっ!?
うぶじゃないみたいです。
[自分でつついて一人で痺れる。]
そんな毒なら――喜んで。
[ふわりとマドカの手を攫うと、人差し指にキスをしたあと
かぷり、と甘く噛み付く。
―――強く噛んで、その身体に廻る血を啜りたいくらいに
いとしい。]
……って、あら
[足が痺れているマドカに申し訳ない気持ちもあるけれど、なんだか可笑しくてくすくす笑う。]
赤ずきんも食べたいけれど、普通にお腹空いたわね。
服、服……と
[一人でショーツを上げつつ、動けないマドカに]
痺れが取れるまで40秒待ってあげる。
[どこかで聞いた台詞だった。]
メモを貼った。
いたっ…。
えへへ。
[甘噛みされると、嬉しそうに微笑んで、そのまま全部食べて欲しい、甘噛みじゃなくて本当に噛み切るくらいに痕がほしい。]
40秒!?
…えっと…ひゃっ…まって…ひっ!?
ぴっぱぁー。
[間に受けて慌てて準備しようとするけども、当然すぐには痺れは取れなくて、ベッドの上でのたうちまわる。]
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