人狼議事


194 花籠遊里

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視点:


旦那様、もう暁の空で御座いますよ。
あれ雀が鳴いておらしゃります。

[同じ褥で眠る男にそう呼びかけて、婀娜の様に声音は何とも態とらしく艶と媚を振り撒いて
琴の音奏でたかつて櫻貝の様だった爪は見る影もなく、栄養不足と睡眠不足でぼろぼろだ
肌の白さは病的な程になり、伸ばしたままの黒髪はもう臀部まで届きそうな程]

それともこのままもう一夜、共になさいますか旦那様。
沢山御奉仕致します故に…ね?

[この身の借金はあとどれ位あるだろうか
雪山の麓の故郷はもうとっくの昔に記憶の彼方へと運ばれて往った
花であった頃などもう昔のこと
今は下賤とも揶揄される様な――熟れ爛れた声音で、仕草で客の男を引き留める様な、そんな夜の住人がそこにはあった]


[他の男娼と違う所と云えば、時折月を眺めた後、視線を御山の向こうへと向け、やがて諦めた様に畳に落とす事だろうか

藤より先にこの界隈に暮らす先輩娼は月に焦がれているのかい?と揶揄し
藤より後にこの界隈にやってきた稚児の様な娼は山向こうにどなたか待つ人がおらしゃるのですか?と尋ね

そのたびどこか儚い笑みで否定するのだ

月を見れば哀しくなるのです
山向こうにはもはや、還る所などありはしませぬ、と*]


メモを貼った。


メモを貼った。


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 02時半頃


【人】 看板娘 櫻子

── 書斎 ──

[その日はずっと、霧雨が降っておりました。
 花の世話は恵みの雫にお任せする事にしまして
 僕は、埃の雪舞う書斎にて書物を読んでおりました。
 薄い唇が開かれ、深く息を吸い吐き出し。
 泣かぬとはいえ欠伸でくらい睫毛は湿ります。
 こしこしと瞼を擦っては、連なる文字を読んでおりました。

 昨夜は、ペティンガーさまが癒されてくださいますように
 優しく穏やかな声音にて夢の唄を囀り
 やがて東雲の頃になるまで、僕は一睡もしておりません。
 格子に近づく足音の粗雑さに>>3
 何方が近づいたかは判りましたが、僕は視線を向けませんでしたので
 その唇が何を紡がれたのかなんてわかりもしない事でございます>>4

 それから部屋へ戻ることもなく、書斎にて本を読んでおりました。
 『花』にお逢いする事も、ほぼなく。
 ましてお優しい鏡花が一輪減ってしまったことなど
 今もまだ知らずに居るのでありました。]

(6) 2014/09/19(Fri) 03時頃

ー回想・霧雨の頃ー

[自分が下町のに引き渡された日、空からは霧の様な雨が降っていた
根腐れ間引かれた鏡の花は、乱雑に扱われるであろう今後を予期していた

ぱたりぱたりと頬に当たる雨。傘など与えられず藤色の着物は濡れぼそる。だがそれは丁度良かったやもしれぬとひとりごちる
今なら泣いても、誰も涙と思うまい
雨が頬を流れただけだと思うだろうと

嗚呼でも今夜まで降り続くなら
今日は月は見えそうにない]


【人】 看板娘 櫻子

[辺りに散らばるは『夢物語』綴る書物にございます。

 零時に解けてしまう魔法。
 泡沫の泡となりゆく運命。
 錘に指を刺し落ち行く眠り。
 真っ赤な果実に塗られた毒。
 相容れぬ立場を嘆く窓辺。

 他にも沢山、取り出しては読み取り出しては読み
 そんな繰り返しを続けていたのが
 宵に差し掛かる少し前までの事でございます。]

 んー、っ…  ふぁ───…

[疲労に耐えかねた小さな身体は
 撒き散らかした書物を枕に転寝を始めてしまいました。

 宴始まる時分となっても
 書斎の奥、小動物が隠れるようにして
 小さく丸まり眠る姿がソファの上にあることでしょう**]

(7) 2014/09/19(Fri) 03時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 03時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 21時頃


―いつの日かの霧雨の日ー

[霧雨は嫌いだ。下町のこの娼館に引き取られた日の事を思い出すから

何時もの様に客に奉仕を終えれば気だるい身体を叱咤して、客に愛想を振りまいて]

旦那様、もう褥を仕舞うお時間でございます。

[客に旦那様と呼べと躾けられたのはここに来てすぐだった。一夜に何人も、なんてこともあるし覚えて居られないだろうからそれで統一しろと主から云われたのだ
上等な藤の着物はくたびれこそはしないが昨夜は乱雑に肌蹴られ追い遣られた為皺になってしまっているだろうか]

旦那様、旦那様。

[強請る様に口吸い交わし、またのお越しをお待ちしておりますとうっとりした笑みを見せる。心にもない笑みを
そうして得たいくばくかの賃金は、全てこの身に課せられた借金へ充てられてゆく
ああ、でも霧雨で好きな事がたった1つある
だって霧雨の日の夜は

月が、見えないから]


【人】 看板娘 櫻子

── 書斎 ──

[哀しげな雨の微かな音に、僕は目を覚ましました。
 『おうじさま』の接吻けなんてありません。
 櫻は緩やかにその射干玉を、数度瞬きさせます。]

 ………さ …む ぃ。

[寝起きは直ぐに動けない体質です。
 瞬いたあと、散らばる本をじいっと見詰め
 表題を読むでもないのに眸を滑らせ
 埃ゆるやかに舞う書斎を、暫くぼやりと視線泳がせておりました。]

(26) 2014/09/19(Fri) 22時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[ぼんやりとまだ射干玉の眸が宙を見詰めておりました。
 窓辺から差し入る月光も、今宵の泣き空では難しく
 薄暗い部屋の中から見詰める廊下は
 四角く切り取られたように、蝋燭の灯で彩られておりました。

 廊下からやってくる気配に、その射干玉を向けます。
 何方でしょう?
 薄らとした意識は、記憶に重なる陰を幻に見ては何かを紡ごうとして動きます。
 けれども言の葉になることを知らぬまま
 ゆうるりと首を傾げて、やってきた『花』を見上げました>>28

 お、ぼろ…… さん。

[いつもほやほやとしている声は、殊更のことでありました。
 見上げて、見詰めた朧月はどこか陰っているようにも思えます。]

 どうか、なさいましたか?

[首を傾げては訪ねてみるのです。]

(29) 2014/09/19(Fri) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……?

[これといって、何が原因で気がついたなどと明確なことはございません。
 そのお顔が『何時も通りの日常(もの)』ではないように思われたのです。
 この花籠にて、長きを共にしてきた『花』同士でもあります。
 仲のとてもよろしかった藤之助さんならば、きっと
 朧さんが謂わずとも何があったのかまで気付けたことでしょう。

 『何時も』なら優雅に微笑まれるお顔は
 どこか歪に、歪んでおられました>>34

 続く言葉も、不自然さを助長してならないのです。]

 ……お座りに、なられますか?

[追求するでもなく、僕はそっとソファの隣を空けました。
 散らかした書物は重ねて端に寄せましょう。]

(35) 2014/09/19(Fri) 23時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[空いた場所にお座りになる所作は、流石に崩れず美しいものでした。
 遅咲きの淡藤に『花』の作法を教える先生でもございます。
 優美なそれを射干玉に捉え、彼を見詰めておりました。

 しばしの間、霧雨の音だけが響きます>>38
 口を開かずあったのは先程、彼が僕の名前をお呼びになったからです。
 名を呼ぶということは、何かを伝えたいときでございましょう。
 そして名だけで止まってしまったということは
 なにか、言の葉になりにくい思いが胸の裡にあるからでしょう。

 やがて舞い降りた一片に、僕は射干玉をまあるくします。

 そしてまた少しの休符を添えた後に答えるのです。]


 僕は、後悔を『した』ことはありません。


[謎掛けのような一言を落とします。
 それから言の葉にはせず「あなたは?」と問うのです。]

(40) 2014/09/20(Sat) 00時頃

―回想・地下―

[藤の花には「お前はお前自身の言葉を持っていない」と言った。

昨日の彼の言葉は果たして彼の言葉だろうか。そんな訳がない。

しかし、盲信するのは簡単だ。
何故と問いかける隙も無視して、向かうのは扉のまた向こう。*]


【人】 看板娘 櫻子

[見詰めていた朧月は、ゆるりと瞼を伏せられました>>46
 吐かれた息は『しあわせ』が逃げてしまうような呼気。
 射干玉とは違うこげ茶色は、蔦色と共に揺れ
 やがて再び開かれたそのお眸は、足元を映しておられました。

 連なるお言葉の意味は、よくよく考えても
 僕にはわからないものでございました。
 けれども幾つか判ることもございます。

 朧さんは、何かを悔いておられるようです。
 何かを悲しんでおられるようです。
 何かに苦しんでおられるようです。
 それは『大事な物』が、原因であるのでしょう。

 そしてそれはきっと、藤之助さんなのではないでしょうか。
 『あいつ』などと呼ばれる御方は、藤の花しか思い浮かばなかったのでございます。]

(47) 2014/09/20(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 僕は、たくさん『大事な物』を持っておりますよ?

 亀吉さんは僕が教える、大事な花のお一人です。
 丁助さんは不器用ですが、気を使ってくれる大事なお一人で。
 藤之助さんも、大事な甘いもの仲間ですし。
 朧さんも、数少ない同い年の、大事なお人です。

 中庭の花々だって大事です。
 此処へ来ては花にとまっていかれる『蝶』も。

[話の内容がわからないだけに、何をどう伝えていいのか
 僕に出来る限りの言の葉を、僕は口に致します。]

(48) 2014/09/20(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

 それらを捨てろといわれても、きっと僕には出来ません。

 朧さんの『大事な物』は
 そんなに容易く捨てられるものだったのですか?

[指先をそっと、お膝の上に伸ばしましょう。
 触れることを許していただけるのならば
 慈しむようにそうっと撫でて、微笑むのです。]

 『大事な物』を、なくされてしまったのですね?

(49) 2014/09/20(Sat) 01時頃

【人】 看板娘 櫻子

[大切な物は『最初から』なかったのだと、言い聞かせるという言葉は>>55
 どうしてでしょう。
 微かに僕の胸の裡を、漣立てて行きました。]

 『大事な物』なら、そう簡単には捨ても忘れも出来ません。
 だって、大事…なんですから。

[そうでしょう、そうであってほしいのです。
 僕はそう思いながら、朧月を見上げました。
 厚手の雲がかかっているように思います。
 これがもし、琴爪弾く指先ならばきっと違ったのでしょう。

 僕の手は、両方に大切なものを抱え上げます。
 それはとても我儘で、何一つとして捨てたくはなくて。

 そして一番拾い上げたいものに伸ばす指先を失くすのです。]

(59) 2014/09/20(Sat) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[無くしたのだと判ったのなら探しに歩けばいいはずなのに。
 行けぬ理由があるのでしょう。]

 『大事な物』が少なければ少ないほど。
 ひとつを失くせば、辛く思います。

[飽和するほどに抱えた僕と
 少ないものを大事にする朧さんと>>55
 同じ歳月重ねていても、幾分違うものでございます。
 苦み走った笑みに、そして続いたお言葉に>>56
 僕は、射干玉を向けたまま
 微笑むことなく、真っ直ぐに告げるのです。]


 判りました。
 『憶えて』おります。

[小さな身体を傾かせ、朧さんへと寄せましょう。
 叶うのならば、その身をきゅうと抱いて差し上げるのです**]

(61) 2014/09/20(Sat) 02時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/20(Sat) 02時頃


ーとある日ー

[今日は十五夜と禿の子が告げる。はしゃぐ子を先達は叱りとばすも楽しみなのは皆一緒らしい
琴は爪弾かねど酷使で小指の爪先が欠けた手を眺めながら溜息ひとつ。紫も見なよと誘われるも辞して障子を閉めればぎゅっと部屋の隅で丸まった
満月は全てを見通すかのようで、怖いとばかりに

そういえば此方に来てから髪の飾り紐の色の名で呼ばれることが増えた。大抵は紫だが偶に藤と呼ばれることもある。その際胸によぎった痛みは無視して淡く微笑み浮かべるのだ

胸に痛みがよぎる度に思い出すのは花々
枯れぬ櫻、霧雨濡れる淡藤、灼熱の柘榴、そして――]

……

[心の虚には見ないふりをして
そっと 夢の中へと旅立った]


ーとある月夜の晩ー

[その日は久しぶりに客をとらずともよい晩だった
理由は簡単、駆け落ちした娼と客を探すのに廓総出での捕物となったからだった
障子をあけて久しく真夜中には見ていなかった月を見つめる
どこか霞がかった朧月、それを見るたび涙がこぼれそうになる

泣く資格すら、ないのに

年期がいつかあけたなら、彼に売られた際に捨てた名を
自分の本当の名を告げたかった。その名で呼んで欲しかった
彼と共にいられたならば、しあわせだったのだ

そんなことは土台無理な願いであるとは、分かっていてもそれに縋りたかったのだ]

……―――

[かつての友の名を、呼ぶ
願わくば手と手とりあった彼らが無事逃げ切れれば良いと願いながら、月を見つめて嘆くのだ]


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/21(Sun) 01時頃


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注目:櫻子 解除する

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(5人 60促)

櫻子
58回 注目

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