233 逢魔時の喫茶店
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[その注文>>180を受け取ったのは誰だったか。 オーダーを通されれば作るのは自分で、しかし美味しい物をと言われれば困ってしまう。
確か、豆の挽きをいつもより軽く。 湯はしっかりと沸騰させること。 時間は正確に。 最後にほんの少し、温め直して。
美味しいコーヒーとやらを淹れたのは、10年以上前に少年だった一人の男。 あの時は店員見習いで、今は店主として。 昔とまったく同じようにはいかなかったけれど普段よりは美味しい液体をカップに注ぐ。 もう二度と作らないと、そう決めたそれを。>>1:316]
はい、 コーヒー、ブラックで。
[しかし配膳したのは悪魔の前で、そこに座っているのはあの死神では無い。
だが、結果として捧げるのはアレへと知らず、白いカップの中で、黒が揺れた。]
(189) 2015/08/09(Sun) 00時半頃
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[居てくれてよかった発言>>182に、待っていた、とは言わない。 言うはずない、言えるはずない。 オレはマスターとブローリンの間に割って入っただけなんだ。
それでも日本を――見て、みたかった。 興味あるくせ、記憶もない。顔が馴染んでも、言葉も話せない国。 それは、実のところ、ずっと怖くて。自分から見たり触れたりは、していなかった。 だから、持ち込まれる少しの写真からなら、触れられる気がした。]
(190) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[>>183似合う、と心のまま答えたら、また真逆が口をつきそうな気がした。 なので、肯定は無言で、けれどはっきり頷く。
マスターの方に写真が向くなら>>188、身を引いてマスターの入る場所を作った。]
(191) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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ユカタ? ……ふうん
[付け焼刃の知識を用いての揶揄は、 冷静に正されてしまった。>>185 写真で観る分に違いはほとんどないように思うが、 彼がそう言うのなら、そうなのだろう。
不快ではないがなんとなく、面白くもなく。]
別、に ちょっと言ってみただけ
[しかし不満顔は長くは続かない。 祭りにも、日本にも興味はあるが大事なのは――… なんて、考えた矢先。]
(192) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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マスター。お帰り。
[店主の姿を見つけると、手を挙げて傍に来てもらうか 自分から彼の前へ進み出て、単刀直入に切り出す。]
トレイルが欲しい。 彼と一夜、此処で過ごす権利を、私に呉れ。
[そう言って、差し出したのは既に和紙で記した紹介状 最後の文章。
紹介状 トレイルを夜に。 ――千冬。
本名を刻んだ達筆の文字を見せ、他に何か必要かと伺う。 あれば、足を踏むことも無く 従順に付け足すか、書き直すか]
(193) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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どうやら私は 探していた人を 漸く見つけられたようだ。
[最後にマスターに囁いたのは、懐かしい友愛を込めて**]
(194) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[黒が揺れる。 ふわりと薫りの立つブラックコーヒー>>189の、カップの縁へそっと触れた。
昼にあまり来ないからもあるが、ブローリンはコーヒーを注文しなかった。 正確にはコーヒーのコーヒー抜きを注文した。 出されれば嫌がらずに飲む。けれど、平気な顔で他の店に浮気した。
理由は勿論、この店の店主が淹れるコーヒーの味にあり]
ありがとう …すまない
[カップを差し出したホレーショーの手へ僅かな間だけ、自分の手を重ねて引っ込めた]
(195) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[かえれのコール>>177にはどうも、とごく自然に片手をあげていた、馴染んだ相手。 ゴロウの隣で日本の写真を見ていた猿は、店主にも見せる、コテツは場所をあける>>191と見れば、
自分も移動してコテツの膝へ]
ちちちちち♪
[上機嫌に舌を鳴らして、 コテツの腹のあたりをぽすぽす叩いた。 捕まりそうになるなら素早く、逃げ出す姿勢*]
(196) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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あ、ああ……うん、
[落ち着いた矢先、 再び意識させられて、泳ぎかけた視線の先。 言い終わる頃にはもう、くちびるに届く冷たさに 否応なしに開かれ、 注がれる甘さはきっと砂糖だけじゃない。]
――…ちょ、 ッ、……
[触れた瞬間溶けて、端に垂れかけたそれを指先で拭い、 睨みつける目尻は朱く、潜む眉根は怒りでなく混乱の証。
立ちあがり店主の元へ向かう間、 何も言わず――否、言えずにただ目線だけで追う。]
(197) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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[はっきりとわかるように、大きく頷く虎徹。>>190 言葉は少ないが、その分態度で示されているのには気づいている。]
うん、それなら。 俺も緑の甚平、着てみようかな。 それで……あちこち案内、したいね。
[ぽつりと願望を漏らす。 旅行の楽しかった空気、分けてあげたいと。]
あ。ああ、赤と緑って何だかあいますし? 反対の色だから、一緒にいても色彩が映えるというか???
[自分でもよくわからない言い訳一つ。]
(198) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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はいはい、ただいま。
…なーに? どしたのヴェスさん、 アイス食べておなか壊した?
[彼のテーブルに見えるのは、コーヒーフロート。 確かこの前もアイス食べてたし、慣れない物食べておなかでも壊しただろうかと一瞬思って。 クレーム対応だったら面倒くさいなと、呼ばれた声>>187にひょっこり厨房から顔を出した。
のだが、]
(199) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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んっ、?!
[言われた言葉に目を丸くし、ついでに変な声も上げて、 噴き出さなかったのだけは褒めて頂きたい。 だって、あまりにもストレート>>193に言い放った物だから。]
――べつに、 いーと、思う、けど、
[そもそも俺トレくんの保護者じゃないし。雇用主だし。 どの道彼は今夜きちんと休みとってあるし。権利もなにもないっていうか。
トレくん、付き合う友人は選んだ方がいいとおもうけど。
なんて、悪魔と契約しくさったお前がそれを言うか?という言葉を飲みこんで、覗きこんだ紹介状は一部、どうも、漢字で読めない。 どの道夜に誘う契約は口約束の類でも構わず紙に記す者の方が珍しいというか、 店員は別に誘わなくても何時でもフリーで遊びに来れるというか、 それは全て置いておいて、]
(200) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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おめでとう。 アンタの欲しかった繋がりは、 ここにあった訳だな。
[>>194いつか彼が言った言葉>>1:116を思い出し、今は純粋に祝福を送るだけ。]
(201) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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……何だ、お前。
[ユニメンとは露知らず腹近くの猿>>196に手を伸ばす。 伸ばせば、避けられ。また伸ばせば、飛び退られ。 遊んでやってるのか遊ばれているのか、攻防戦のさなかで爆弾発言>>193を聞き逃した。 夜に二人を見るときに、おそらく目を向くほど驚くことになる。]
(202) 2015/08/09(Sun) 01時頃
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ー日本の祭りと、甚平の色ー
――緑?
[たっぷりの間を置いて>>169 彼が告げた提案は心が籠っている。>>170 指差された方向には 年月を重ねて渋みも増した綺麗な深緑の扉]
……成程 似合うと思う。 流石だな、コテツ。
[>>183似合うだろうかと不安がる梧郎に対し コテツの考えに賛同の頷き>>191を重ねた]
(203) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[>>198赤と緑の色彩 そういえば、冬に見る何かに似ている気がしたが 輪郭が浮かぶも、はっきりとは思い出せない]
来年、梧郎に緑の甚平をプレゼントしたら 2人とも、着てくれる …と、良いな
それとも、もっと早い時期の方が好い?
[微かに眼差しは、梧郎とコテツを交互に移し 何気なく語りかける、他愛の無い問い。
人はこの行為を、お節介の形容するのだが 冬の精霊は、全く持って、悪気だけは皆無なのだ**]
(204) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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な、に言って……
[抗議というか、何というか。 誰よりもしっかり耳に届く声が発した台詞に、>>193 空のグラスも、観衆も構わず側に駆け寄った。
宣言と共に店主に差し出された紹介状。 その意味を、トレイルは知っている。 ヴェスパタインという名が本名でないことも。
きっかけについては忘れてしまったが、 そのことを知ってから、 頑なに名を呼ぶことを拒んでいた。
知りたかった、意地を張って訊けなかった答え。]
(205) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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― 黄昏 ―
[店内の遣り取りやお猿の攻防戦とは離れたカウンター。 コーヒーのカップを、"定位置"へ。そして宙を撫でるように指を動かす。 そこに置いていかれた、誰かの心。萎びて朽ちた勿忘草の残滓]
…身勝手
[お前は逃げたのに。 真実の愛と己の存在理由の、崩れてしまった魂のバランスに堪え切れず。心を切り離した日、常連だった死神は壊れて消えた。 お前はもう戻らないのに、 愛したものを置いて逝ったのに、
わたしをわすれないで なんて]
(206) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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もう いい だろう
お前には謝らない
忘れない
[ゆっくりと、美味しいコーヒーは冷めていく。 それと同時、勿忘草の幻影も淡く薄れ、少しずつ黄昏の店内へ交じりとけるよう**]
(207) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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……………… ……… 招待状不要だったのなら それを早く言ってくれないか、駄マスター。
[>>200驚愕を呈するマスターの顔を、不可思議と見つめた後 もしや、と云う態度で、責任の無い彼へ睨みを利かす
>>2:300昨日の幸福そうな男の様子を遠目に観察し 勘違いした自業自得なのだが
御蔭で数日前から 如何トレイルを誘えば良いのか悩みの種だった故]
―――……
(208) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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……? オレは、着る。けど。
[夏祭りは、この甚平は、夏のもの。今年の夏はもう来ていて、これからこの日本の風景に近づくことは叶わないと認識している。 ヴェスパタインの都合もあるだろうし、早く、というのは求めない。まず、よくわかってなかった。 着るか着ないかで言われたら、来年突然体型が変わったり寿命を迎えたりなんて予定はないので、いま手元にある甚平を、来年も彼の前で着るのはなんてことない。
お節介の精霊>>204。しかし無意識に惹かれているだけの小鬼は、それを正しく捉えられない。]
(209) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[これは、なんと読むのだろう。
異国の文字で書かれた部分に見入っていたから 二人の間に交わされた囁きは届かなかったが。>>194>>201
いつもの澄ました顔が、じわじわと染まっていく。 夕焼けのような、茹で蛸のような。 燕柄の織物のような、幸せの色が滲む。
この気持ちは、何と呼ぶのだろう。
湧き上がる疑問と、 こみ上げる愛しさが花ひらくのは黄昏の先。もうあと少し]*
(210) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[差し出された写真>>188を覗きこんだのは、ヴェスパタインに呼ばれる少し前。
いいの? へえ、じゃあ、また後でじっくり見せてもらおうかな。
[別に今でも構わないが、ほら、一応は開店している訳だから。 それに図書館で借りた観光の本と照らし合わせてとか、そういう事もしたかったし。
冊子ごと置いて行く>>188と言った彼に甘える事にして、今見ているのは彼の手元の写真が一枚。 さて、写っていたのは何だったか。知らない国の、知らないマツリの、1ページ。 異国の文化を興味深そうにコテツ店員>>191の隣から覗きこんで、その後は、ヴェスパタインの襲撃を受けただろう。]
(211) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[ヴェスパタインと店主のやりとりはスルー…というか、何か込み入った話のように思えたので、距離もあいていたし聞き耳を立てなかった。
なので、爆弾発言についても知らず。]
ええ、ええ。 もし頂けるのであれば、俺何でも着ますって。 甚平は見た感じ、夏の服のようですから、秋や冬に慌てて送ってくれなくても大丈夫ですねえ。
[くれるものはもらう。>>204 遠慮しない辺りが日本人っぽくはないか。 その代わり、本当にくれるなら何らかの礼はするつもりだ。]
(212) 2015/08/09(Sun) 01時半頃
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[彼の笑みが作りものかは判断できずも 彼が呉れた祝福は、本物と伝わる]
―――………有難う。
[この一連の遣り取り。 とうの本人は気が気では無かった筈。 >>205傍まで距離を削った事実を歓迎し、眼を細め 招待状に視線を注ぐ姿に、小声で>>210]
ち、ふ、ゆ。 それが、私の名前。
[彼の耳を掠める微かな低音は、笑気を孕む。 空の片手がまた彷徨いて、そっと彼の頬を撫でて擽り]
(213) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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実際に呼ぶのは、夜まで遺しておいて。
[彼の反応は伺うが、名を告げられた事に素直に喜色を噛む。 ――――次いで、]
あと、お前さっきから アイスが口元に付いている。
[嘘である。 >>197さっき自分で拭っていた口元に ひんやりした指を添えた悪戯の御返しは>>192 3秒程]
(214) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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[さてどんな反応が返るか、解らないが 唯、静かに、大切に、彼を双眸に映す
頬を桃に色づかせ、そっぽ向きながらも 彼は、白氷の如く冷えた心に、腕を伸ばす。
―――私は子ども扱いする彼の こんなところが特に、好きだった**]
(215) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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[あー怒ってる。絶対怒ってるな。 じっとりじっとりとした視線>>181を受けても、店長はへらっと笑っただけで。
だってごめん。実際何も考えていなかった訳だから。 その場の感情だけで行動した事は正直謝っても謝りきれないし、ジャパニーズセイザとかもするし、ドゲザの方もするし。 今更になってちょっと――どころでは無い位にまずかったのは、なんか薄々感じ始めてきた訳で。
つまり先の笑みは、ごめんねゆるして!を含めた笑みだった。 多分これでは許してもらえない。絶対。 で、だ。]
――デビルフィッシュて、
[なに、それ。 なんかあの、触手みたいな、アレかな。 夜の常連さんにも、アレをいっぱいぶら下げてる人、居るけど。
それは勘弁してほしいなと思いつつも嫌だと言わなかったのは、一応は悪いと思っていたからだった。 彼には、かなりの迷惑をかけて居た気がするし。今まさにかけているし。 面目ない。]
(216) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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[>>209>>212 爆弾発言をスルーしてくれた優しい東洋人と、 親しい子鬼のコテツに、安堵の色を灯して、頷く]
本当? 良かった。
2人が並んで 甚平を着た姿を見たくてね。
[お節介と云うか、我儘と云うか。
さて、こんな無茶ぶりを 律儀な梧郎はお礼として受け入れてくれるだろうか コテツは頷いてくれるだろうか。 反応を双眸に焼き付けて、淡い笑気を溢すのみ**]
(217) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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知ってると思ってたし。
[>>208睨まれたって、どうしたものか。 知らないよとさっさと逃げて、生憎そっちの悩みまではカバーしきれない。 しかし向けられた礼>>213に関しては、]
どーも。
[きちんと受け取る。]
(218) 2015/08/09(Sun) 02時頃
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