78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
10日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
ヒューに2人が投票した。
オスカーに1人が投票した。
ドロシーに4人が投票した。
フィリップに3人が投票した。
ドロシーは村人の手により処刑された。
オスカーに2人が投票した。
カトリーナに1人が投票した。
コリーンに1人が投票した。
フィリップに5人が投票した。
フィリップは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
オスカーが無残な姿で発見された。
現在の生存者は、レティーシャ、ヒュー、ヴェラ、ケヴィン、カトリーナ、ペラジー、コリーンの7名。
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 00時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 01時頃
|
………はは。あはは。
(0) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
あはははははっ!!
[暖かき素敵な腕が織り成す漆黒の霧が晴れたその場所に。 死女神の姿は、跡形も無く消え去っていた]
(1) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
そうだ――
共に、この世界に零ノ華《CALL ZERO》を咲かせるのだ。 オスカー。
『俺』と一緒に――!!
[快活な少年の声。天空要塞に佇み、 虚空《そら》を見上げ笑うのは、小柄な姿。
それは……]
(2) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
これで、もうお前を手放す事も無い――!!
[深き黎《くろ》の夢想《ヤスラカナユリカゴ》に囚われた少年の肉体と。 その総てを支配した、死女神《母》の恍惚と開かれた唇だった]
(3) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
く……そがァァァァァァァァァァァァ!!!!
[かわさず、飛雲の蹴り脚へと突き上げられてくる剣。 彼の表情は―……焦りの色で充満していく。 一瞬の迷い、しかし―
ガチャン
両腕で自分の右足を「引っこ抜いて」剣の突き上げを躱す。 着脱式になっているようだ―彼もまた機械体《サイボーグ》化してある。]
(4) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 01時頃
|
俺の気は 決して 晴れない
[シャキィィン―……引き抜いた右脚の踵から刃が出てくる。 ケヴィンを見下ろす瞳は嫉妬《SHIT》に塗れている。 そう、まるで獣のような表情。何をしてでも勝ちたい、と。]
あたァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
[まるで棍棒でも扱うように右脚を抱えると、 ケヴィンの脳天目掛けて刃の右脚を降りおろした。]
(5) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
[ミシ ミシミシミシミシミシ バリン!!
ああ、凶運《ナッシング》。ケヴィンの足元の石畳が もともと老朽化していたのか―砕け散った。 降りおろしはケヴィンの脳天に向かって。]
(6) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
[黒の剣は、男の脚を斬ったのか、どうか。 それを確認する術は、男にはなかった。 男は飛雲の踵落としを全く避けなかったが、それを受けた上で飛雲を斬って殺れるのは、飛雲の踵落としが、人道的に真っ当な踵落としであった場合のみだったからだ。
そこに何が仕込まれていたのか、それを意識することもできない。 ただ、剣先は物にあたった感触はないのに、飛雲の脚が離れ。 それが己に向かって真っ直ぐと振り下ろされて、視界が、赤く染まる。]
(7) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
[放った矢と、鋼鉄天女のJACKPOT《アオキシンエンヘノイザナイ》がクロスする。 思い切り矢を絞った反動でがくりと身体が倒れそうになる。 こらえようとして、息を吸い―ガスも、共に。]
――、がっ、はっ……
[刹那、ものすごい衝撃。 ガスで神経が揺らいだのと、弟からの強烈な蹴り。 文句を言う前に、開かれた空間の向こうへ押しやられてしまった。
矢は、当たったのだろうか。 彼女は、その因果《カナシミ》を癒すことが出来たのか。]
アタシは…救え《アイ》せたのかな…。 アイツ…なに考えて…
[最後に思ったのは、蹴りを入れた弟のこと。 まさか自分をかばっ犠牲になった…なんて。]
(8) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
[嫌な音を立てて、足元が軋む。 男は巨漢だ。重さも、常人よりはあろう。そこに、飛雲の体重の乗った一撃。 大地は割れて、砕ける。 城の基礎の石塊に、身体を強かに打ち付けた。]
っ――――
[意識が白く明滅する。 頭が痺れ、体の動かなくなる感覚に、ごくりと息を飲んだ。]
(9) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
へ……へへへへ………。
[ケヴィンの脳天目掛けて、思い切り棍棒《メカニカルライト》を降りおろす。 確かな「手応え」を感じて、左脚で着地し右脚を嵌める。]
へへ……へ…どうよ?どうよどうよどうよ?? あァ?悔しいか??悔しいかァァ???悔しいかァァァ????
[挑発するように、ケヴィンに向かって左右の蹴りを連打する。 どういう状況になっていただろうか。 下品な笑い声と煽り文句を浴びせながら、連打を止めない。]
(10) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
ヒューは、ケヴィンが財布を持っていれば、それを奪い取ろうとするだろう。
2012/02/13(Mon) 01時頃
|
――、か、は。
[咳き込んで、また意識がぶれる…闇の中で上も下もわからない。 眠い。とても、眠い。
喘ぐように手を伸ばし、指先に触れた何か… 棒のようなものをぎゅっと掴んで、そこで、ぷつんと意識は途切れた。]
(11) 2012/02/13(Mon) 01時頃
|
|
[蹴りには、されるがまま。 脳天から斬られ、強か打ち付けた身体は"ケヴィン"の意志ではもう動かない。
笑い声と煽りに反論する唇も開かない。 財布を抜き取られそうになっても、それを止める指先すら、動きそうになかった。
代わりに、徐々に、徐々に。 動かない身体を、黒い煙のような闇が、うっすらと、しかしじわじわと確実に纏い始める。]
(12) 2012/02/13(Mon) 01時半頃
|
|
へへ、これは戦利品として―
[ほくほく顔で抜き出した財布を懐にしまい込む。 げひげひと品のない笑いをあげながらケヴィンに目をやると]
―…………あァ?
[ケヴィンの身体を徐々に黒い闇が覆っていく。 これは何だ―……飛雲の背中に冷たい汗が流れる。]
(13) 2012/02/13(Mon) 01時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 01時半頃
|
[黒いそれは、男の剣に対峙したことのあるものなら分かるやもしれぬ。 全く"気"を同じくするものであることに。
どっぷりと黒い禍気に男の体が包まれたあと、ずるり、とそれは起き上がった。]
『は――何だよ、コレ』
[真っ黒に染まった身体。口をついた音は、男の低音ではない。 刺青から何度も聞いていただろう、あの陽気な黒龍の。]
(14) 2012/02/13(Mon) 01時半頃
|
|
『飛雲、逃げなさい』『ああ、おまえ…やってしまったな』 『ああ、何ということをしてしまったんだ』 『ああ、それはいけないいけないんだ』
[飛雲の周囲に黒い塊が四つ浮かんで、口々に責める。 彼自身はといえば、ケヴィンに起こったことに目を見開くだけ。]
『『『『お早う、龍《ナシート ラハ バスティ ガッタ ノヴァーク ヴェルンブローム》』』』』
[四凶《マールフィクス》たちがそう告げる。]
(15) 2012/02/13(Mon) 01時半頃
|
ヒューは、汗を垂らしながら、目を白黒させている。
2012/02/13(Mon) 01時半頃
|
ケヴィン様!
[中庭の石畳に打ち付けられた巨体。 頭部に容赦なく振り下ろされる攻撃に、思わず目を背けた。 恐々と、目を開けて見れば、石畳の割れ目を伝い、赤が広がる。
手当てを、と駆け出しそうになった足を止めたのは、拡がってゆく黒い闇。]
(16) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
[身体が動く。 手を握り締めることも、口を開くことも、大地を踏みしめることも出来る。 何度夢に見たか分からない。自分の意思で肉体が動く感覚。 けれど。 この身体は己《龍》のものではない。ぴきぴきぴきりと全身を鱗で覆いはじめているが、この2mに足りぬほどの身体は、明らかに宿主の。]
『旦那! おい、旦那ァ!! どうなってんだよォ、これ! どういうことなんだよォ!!!』
[応答はない。そもそもただ喋るだけで意思の疎通ができるのか、それすらも定かではない。なんたって、この体を己が使うのは、これがはじめてなのだ。]
『おはよう、じゃねェよ犬ッコロども! 旦那は、旦那はどうなってんだよォ!』
(17) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
[欠けている。 明らかに欠けている。 その欠けたものとは何だったのか。
同じ重魂《デュアル》たるカトリーナと比べても、明らかに相違する点は。]
(18) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
『ああ、貴様は所謂重魂《デュアル》だろう』 『ああ、貴様がその身体を使うということは』 『ああ、羨ましい羨ましい』 『ああ、「死んだ」のかもな』
(19) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
『『『『ああ、凶運《ナッシング》だったな』』』』
(20) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
[過去の話になる。 男はある魔術師から依頼を受け、黒龍を倒し、魂を封ずるように命じられた。 その依頼通りに黒龍は男の手によって倒され、そして封印されるべき魂は、複雑怪奇な呪句の誤りにより、魂だけが男の体内に縛り付けられた。
つまり。 黒龍《ナシート》には、解放された後に還るべき己の身体がとうの昔に失われていたことになる。]
(21) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
[鳳凰《アリィ》は。 その姿見せることこそ稀なれど、己自身の身体を持っている。 故に、転じることも叶う。
だが、龍《ナシート》は。 肉体を一つとして持たぬ。宿主の身体にそれこそ寄生していただけだ。 故に、宿主が肉体を手放して《死んで》はじめて、動かすべき肉体を手に入れたのだ。]
(22) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
『飛雲、寝た子を起こすなんて』 『ああ、だから貴様は「子ども」なんだよ』 『ああ、後先考えずに―……恥ずかしい』 『ああ、しかも宿主をあんな「卑怯な手」で』
[口々に飛雲を責める。確かにケヴィンに喰らわせたのは 決して「まっとうな」一撃であったとは言いにくい。 拳法家を名乗る割にあまりに「卑怯な」一撃だった。]
(23) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
『何が、何が羨ましいってんだよォ!! 畜生!! 死なねェ!! 旦那は死んでなんかねェェ!!!』
[ウルヴェレアが崩壊であるならば。 人間がウルヴェレアを迎えるというのはどういうことであるのか。今己の力の解放を感じ、そしてそれが何を意味するのか。 分かる。分かってしまう。認めたくない幼稚さが、喉を裂いて叫びとして溢れる。
身体の中の魂がひとつになった。 吠えたけるような叫びと共に、男の背の肉は突き破られる。 ああ、あれほど待ち望んだ。 天を駆けられるだけの大きな龍翼が、背に広々と開いた。]
(24) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
『ああ、こちらも現実《リアル》を認められぬ「子ども」か』 『ああ、それでもまだ飛雲では勝てぬ』 『ああ、飛雲よ早く尻尾を巻いてお逃げなさい』 『ああ、宿主がこんなボンクラでなければ』
『『『『羨ましい、自分の脚で大地を踏めるなんて』』』』
(25) 2012/02/13(Mon) 02時頃
|
|
ひ……ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!
[目の前で鱗に包まれていく巨躯。広がる龍翼。 四凶《マールフィクス》に責め立てられつつ、飛雲は逃げた。 脱兎のごとく情けない姿を晒して、城から逃げていく。]
助けて―……助けて阿姨!! 俺を……俺を助けてくれよォォ!!阿姨!!
[しかし―……返答はない。むしろ、彼女の「気」が感じられない。]
(26) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
― 王都 洋菓子 ティアラ (従業員の日記) ―
『久しぶりに日記を書く余裕が出来たんだ。 ここんとこすっごく忙しくて…疲れちゃって、帰ってきてすぐ寝ちゃったの。 それもこれも、店長が…全然お店のことやってくれなかったせいなんだ。 シュークリームの上の飴細工、作れる人は店長しかいないのにね。
まあ、しょうがないといえばしょうがないん、だけどね。
1週間くらい前だったかなー、ゴミを外に出そうと思って、 お店の裏口から外に出たら、女の人が倒れてたの。
長い銀の髪の毛で、ボロボロになった黒いドレス着てた。 それと…すっごく大きな鎌持ってたんだ。 なんかね、両側に刃のついた、変わった鎌だったな。
私、びっくりしてお店のみんなを呼んだんだ。 店のみんなは同じようにびっくりしてたけど、店長だけはちがくって。 ワケのわからないことを叫んで、倒れてる人を抱きかかえたの。』
(27) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
[警護は厳重だったようだが、虚を突いて逃げ出したのだろう。 胸を刺す「嫌な予感」を抱きつつ、「大砲」の発射地点まで。]
―………阿姨。
[そこには、倒れ伏すフィリップと―…… 斬られ火花を散らしている阿姨《スロットマシーン》 もうそのドラムがまわることはない。 倒れるフィリップの頭あたりで脚を振り上げて 思いっきり踏みつけてやろうと思った。]
―………クソッ!!
[が、しなかった。]
(28) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
『実はその人、店長の娘さんだったらしいのね。 ネオ=イルーナでキャバ嬢してるって聞いてたけどどんな人か知らなかった。 なんか、あそこ壊滅しちゃったらしいって聞いたのに帰ってこないから、 死んじゃったのかと思ってたけど…生きてたらしくて、 どこかでたいへんな目にあってやっとたどり着いた…って感じなのかな。 そこのところはよくわからないけど。
それで、その日から店長がお店のことをほーり出しちゃったから、 私たちがたーいへんな目にあっていたっていうわけ。
薄々そんな感じはしてたけど、店長の親バカぶりにはちょっと引いたなぁ。 寝ても起きても娘さんのことばかり。 そりゃ…あれから一度も目を覚まさなかったから、心配は心配だけど。
あと、コリーンっていうのがその娘さんの名前らしいんだけど、 他にも、クローディアって呼んでいたような。 だれだろ?』
(29) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
『あ、あと、他にも店長は変なことを言ってたかな。 ハコが開いた、とか、たくさん死んでいるとか。 だから、起きて、って呼びかけてた。
店長って、本物の天使なんでしょ? そんな心配なら自分でどうにかすればいいのにね…。
そういえば、この前お城の方でもなにか騒ぎがあったらしいのでした。 びゅーんって何かが飛んできた、とかなんとか。 お城の方で騒ぎがあった少し後にお店でも事件だったので 何がどうだったのかはわからずじまい。ざーんねん。』
(30) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
死、んだ…?
[その言葉に、身体が凍りつく。 ひどく身体が冷たいのに、喉が乾いた様に声が掠れた。]
うそ…
[あまりにも動揺が大きいせいか、涙すら浮かばない。 がくんと膝から折れ、石畳に足をつけるとその身体は光に包まれた。]
(31) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
『で…今日。 店長の娘さんが意識を取り戻したんだ。 私も食事とか運んだりして少し話したけど、超キャバ嬢だった。 ベッドに寝てるのにばっちり化粧して、ネイルまで描いて。 なんか長い爪で使いにくそうに端末いじってた。 なにやってるのかわからなかったけど、ずっとむっとしてて、 あのバカ、ぶっ飛ばすとか、好きにさせるもんかとか…言ってたかな。
うーん。ちょっと、怖い人。
とにかく、これで明日からお店が通常営業に戻るといいんだけどなぁ。』
― 従業員の日記・了 ―
(32) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
コリーンは、父が雇っている人間に”怖い人”と書かれているなんて、想像だにしていない**
2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
なぁ―……阿姨。アンタ、趙帕特の生まれ変わりだったんだろ?
[それは趙一家の中で伝説のように語り継がれる人物。 凶運《ナッシング》を抱き、最後は子どもを残して入水した。]
言ってたよな。阿姨は「事故をきっかけに強運《オール》を手にした」って。 強かった―……まるで俺の有胆量的媽媽《キモッタマカアチャン》だった。 おばちゃんはこの世界どこでも「強い」んだろ?
―………もう一回。もう一回だけでいいんだ。 もう一回俺に説教してくれよォォォォォォォォォ!!!!!
[その嘆きは届かない。]
(33) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
『ひひひ―……飛雲貴様は愚か者だ。 運とかそういう問題じゃない。「足りない」んだ。 さぁ、見ただろう。貴様も早く自害して我らに―』
[黒い塊を無言で握り潰した―霧が彼の身体に吸い込まれる。]
―………ギャーギャー五月蠅ェんだよシャバ僧がよォ。
『き、貴様いったい何を―……ぎゃっ!!』
確かに俺は弱いさ。ぶっちゃけ他の連中が羨ましい。 仲間に囲まれて、強くて。俺は俺のことしかねェ。 テリーもドリーもいなくなっちまった。
[黒い塊を次々と握り潰し―吸収していく。]
(34) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
俺は俺のことで精一杯だ。だから、俺はこの感情がわからねェ。 ―……だがよォ。
[ぶちん ぶちんぶちん ぶちんぶちんぶちん 飛雲の身体に巻かれた包帯が千切れていく。]
阿姨《オレノ、オレダケノカアチャン》を殺った征華隊の連中。 ―………ヤツらだけは絶対に許すことはできねェ!!!
[髪は伸び、横顔にも毛が伸びて来て―]
(35) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
―……後悔を越えた後悔、させてやるぜィ!!!!
[その姿はもはや猩々《マヲヤドシシヤマザル》。 これから1週間、世界は少しずつ崩壊していくのだろう。 その間、彼は真の意味で零の華に協力していくことになる。 東方を根拠地に、世界の破壊に一役買っていく。 そして、征華隊vs零の華。 魔獣将軍《オリエンタルエクスプレス》も動いていく**]
(36) 2012/02/13(Mon) 02時半頃
|
|
[ドシャア、と派手な音と共に顔面から地面に激突したのは五色の髪の女だった。]
…ったぁ! いきなり何やってんのよアンタ!
[顔を押えて身体を起こす。 疲れていたせいもあり気持ちよく眠っていたのに何という目覚めだろう。 けれど、翼を広げた黒龍の姿を目の当たりにすれば、その怒気も消えてしまったらしい。]
……
[かしかしと頭をかいた。]
(37) 2012/02/13(Mon) 03時頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 03時頃
|
俺の気は決して晴れない。世界の闇も決して晴れない。
[―……憎しみを湛えた眼は地を眺める**]
(38) 2012/02/13(Mon) 03時頃
|
|
『させるか、よォォ!』
[尻尾を巻いて逃げろ、との言葉に背を押されるように、情けない声が飛雲から漏れる。 それを追わんとばかり、龍翼は羽ばたく。ばさりと風を孕んで、男の巨体を持ち上げる。 逃げ行く飛雲を追う。追う。追う。 その進路を止めたのは、結界《-Blaze Wall-》のまだ残された空。 結界の穴を抜けるために、穴を探す。その内に、飛雲自身を見失った。 拙い、と思った瞬間、ぐらり、と傾いで]
『――!? く、そっ、どうなって……』
[それから、ゆうらり、と意識が遠のく。 丁度凧から糸が切れてしまったように、制御を失い、黒鱗に覆われた異形の男は王都の門より少し外れた外壁の近く、どさ、と墜落した**]
(39) 2012/02/13(Mon) 03時半頃
|
|
― 王都 洋菓子ティアラ ―
[の、2階。 店主の部屋の隣の客間、の、ベッドの上。 銀色をくしゃくしゃとかいて、不機嫌真っ只中の表情の天使が一匹。
頭の中で繰り返されるのは、さっきまで部屋にいた父親の言葉と叩かれた頬の痛み。
「これはお前がやらなくちゃいけないんだ。 この世界の観測者《ホロウ・スコルプス》はお前だから。 お前には、全部見届けなければいけない…責がある。」
そんなの知るかと言い返した。 好きでそんなのになったわけじゃないし、 弟が自分なんかを庇って逝ってしまった事すら運命だというのか、と。 頼んでもいないのに勝手に庇って、勝手に死んで、ふざけるな!
そう、言ったら―思いっきり叩かれた。 すごく、痛くて―泣きそうになりながらも、頭の一辺がすっと冷静になっていく。]
(40) 2012/02/13(Mon) 13時頃
|
|
[父親は珍しく怒りを見せて、
「僕が何年生きてると思ってるの。 何度そういう思いをしてきてると思ってるの。 悲しくないわけじゃないじゃないか。 でもね、泣いて、悔いてばかりでは…なにも始まらないんだ。
こうなるかもしれないってことは、ママを、クローディアを失ったときから― なんとなく感じてた。 それをお前に伝えてなかったのは、申し訳ないと思う。 けど、あの子がどうしてお前にコレを…ママの瞳を預けたと思う? お前がやるべきことは、なんだい?」
と。]
―――、うるさい。
[頬を押さえてうつむいた。 出て行けと声を荒げ、追い出したのまでが、さっきまでのこと。]
(41) 2012/02/13(Mon) 13時頃
|
|
―――、ふざけんな。ふざけんなふざけんなふざけんな。 みんなみんな勝手なことばっか言って。 アタシはただ、人間として生きたかったのに。 あのまま、暮らしていたかっただけ、な―――。
[―そうだ。 つまり、元の暮らしが…したいのだ。それが出来れば何も求めはしない。 だったら――死に物狂いで取り戻せばいい。 世界の観測者《ホロウ・スコルプス》だって、自分の住む場所がなくなったら大変だろう? つまりは、そういう話だ。]
――ぶっ飛ばす。 キャバ嬢舐めんな―っ!
[むくり、起き上がって着替える。 とはいえここには自分が好むような服はないから、昔の自分の服に魔法をかけた。 白いシンプルなドレス。ふわりとしたスカートには深くスリットが入っていた。 それと、黒い編み上げのロングブーツ。ヒールの高さだってポリシーがある。 銀の髪をまとめる櫛には、ミッドナイトブルーの石が付いていた。]
(42) 2012/02/13(Mon) 13時頃
|
|
― セヴィアルファ城 謁見の間―
[黙って城へ向かおうとしたら、父親についでにと配達を頼まれた。 確かにシュークリームは持っているが、もう片方の手には物騒な大鎌である。 それで通れるのだから、城の警備は一体どうなっている―というのはさておき。]
こんにちは。シュークリームを、勇者様にお届けするついでにご挨拶に参りました。
[これは物騒な天使様だね、と、城主であり国王である彼はのんきに答える。 入ったときから素性は知れているだろうと思っていたが、その通りだったらしい。]
それから、フィルの遺品、お返しに来ました。
[右手に持った大鎌《サイス》と、宙に浮かせた電子端末《デジ・プール》を示すが、 いらないと即答され、さらに黒い鳥―エルを渡された。 思いっきり怪訝そうに見返した。]
「世界の観測者《ホロウ・スコルプス》なるもの、いろいろと大変だろうと僅かばかりの心づくしさ。 いつの代だったか―…星詠みの声がすごく素敵なヒトがいてね。 彼女になにもしてあげられなかったから、その代わり。」
(43) 2012/02/13(Mon) 13時半頃
|
|
―――、息子が勝手なヤツなら、親も勝手なヤツ。
「こらこら、仮にも天使様がそんな言葉を使うものじゃないよ。 それではこの星の民はキミの先導にはついていかないだろう。」
それは聖火の勇者様に任せればいい。アタシはアタシのために戦うの。
「当代の観測者は素直じゃないね。」
――どこかの親バカみたいにうるさいこと言わないでよ。
「彼と一緒にされるとは、心外だね。」
アタシから見たら、どっちもバカ親よ。
[指をパチンと鳴らすと電子端末《デジ・プール》と大鎌《サイス》はふっとかき消える。 悪魔の所持品を取り込む事が出来たのは、半分同じ血が流れているからかも。 櫛に付けた母親の眼が、媒介となってくれていることもある。
そして、左手に持ったシュークリームの箱を突き出し、勇者様は?と首をかしげた。**]
(44) 2012/02/13(Mon) 13時半頃
|
|
―東方/燕慶「酒池肉林」―
[パロニア・イゾラ、監督者《エピスコポス》、半辺天《オトメ》 そして、今ここで魔獣と薬漬けのヤクザの混成軍を率いるのが 零の華副将「趙飛雲《オリエンタルエクスプレス》」である。]
よっしゃァ、そろそろ敵さん《征華隊》と直接ぶつかってもいいだろ! 霹靂車《カタパルト》も用意しろ?魔獣だァ? ―……最低限で良い、最低限で。 俺たちは騎象隊《エレファンツ》だけで十分かつ最大戦力だァ!!
東方はなァ、世界の「華」なんだよ。 それが何だ、華を征するとか北狄《バルバロイ》や南蛮《バルバロイ》や 西戎《バルバロイ》や東夷《バルバロイ》がほざいてやがる。 蛮族どもがのさばる世界なら―……一回ぶち壊そうや?
(45) 2012/02/13(Mon) 15時半頃
|
|
よっしゃァ!全軍突撃だァァァァァァ!!!!!
[あれから1週間後の今日、零の華東方最凶軍《オリエンタルエクスプレス》が 王都向けて侵攻を開始。旗印は焦げた赤い布―見覚えがある?]
(46) 2012/02/13(Mon) 15時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 15時半頃
|
―東方/王都目指す行軍中―
――どうだ。この四面楚歌《バルバロイコーラス》。 世界中が、想い-キボウ-を籠めて、私達を討とうとしている。
[魔獣、そして薬漬けのヤクザの混成軍を率いる副将。 翻るは焦げた赤布。 誰も気づかない隙に。 奔る将軍の隣に何時の間にかその場所にあるは、小柄な少年]
飛雲……いや。魔獣将軍《オリエンタルエクスプレス》。 これだけの騎象隊《エレファンツ》を良く集めた物だな。
[少年の姿は、彼も一度見た事があるだろうが。 しかし、その中身が"別人《統領》"である事は、説明の必要もないだろう]
(47) 2012/02/13(Mon) 15時半頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 15時半頃
|
ふん、昔から東方は「世界の中心に咲く華」でね。 気に入らねェのよ。ただそれだけだ。
[飛雲自身は輿に乗って、王都へと向かっている。 傍らにオスカー《ヴェラ》を乗せて。]
あとは―……やめておこう。世界が零に還ったら話すぜ。
[何かを秘めるように眼を逸らす。]
(48) 2012/02/13(Mon) 15時半頃
|
|
良いではないか。以前にも言った。 東方が技術的な遅れを多少取るのは事実。
尤も。 私も東方の暮らしは長い。 嘗ての紅京には、零ノ華の本拠点があった。
[輿は奔る。将を乗せて、王都へ走る。 騎象隊《エレファンツ》の踏み鳴らす大地は、崩壊した大地と大地の狭間。 虚空《そら》の谷間すらも気にせずに突き進む勢いだろう]
……。まぁ、何が気に入らなかろうと構わん。 十数時間も後になれば聴く話さ。
[逸らした瞳を追う少年《死女神》の瞳は、薄く細められ]
(49) 2012/02/13(Mon) 16時頃
|
|
まァな。それは認めるが―……今回の敵さんにはそれが「良い」。 霹靂車《カタパルト》に象《エレファント》だぜ。 物理主体の無属性《ナッシング》と来てやがる。
―……奇遇な話だなァ。俺も紅京だ。
[崩壊してしまったあの紅京。今でこそ本拠地を燕慶に置くが、 もともとは飛雲自身も紅京の出身。 それも周知の事実か、諸君は過去を垣間見たのだから。]
(50) 2012/02/13(Mon) 16時頃
|
ヒューは、世界が端から少しずつ崩れる音を耳にする。
2012/02/13(Mon) 16時頃
ヴェラは、崩れ続ける世界の音色《モレルヒメイ》を耳にする。
2012/02/13(Mon) 16時頃
|
――先行する。
[小柄な少年《死女神》の身体が、輿から飛び降りる。 飽くまで、オスカーの肉体。本来の肉体が持つ、禍ノ翼は扱えないが。 星命《テュケー》を練り上げた尋常ではない脚力で、瞬く間に跳び立つ]
生き様、等と言う物。 私にはとうに縁ない物だが。
見せて貰うさ。お前《オトコ》の生き様。
[小柄な姿は、騎象隊《エレファンツ》の群を跳び越え、視えなくなった**]
(51) 2012/02/13(Mon) 16時頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 16時半頃
|
おーい、起きろー。
[飛雲を追って飛び立った黒龍が派手な音をたてて地面へと落ちる様遠目に見て、鳳凰《アリィ》は大きく息を吐き、ゆったりとした歩調で城壁の外へと向かった。 地面の上に転がっている黒龍を見つければ、脇腹の辺りを軽く足でつついて起こそうとする。
それでも反応が無ければ、踏んづける位の事はしたかもしれない。]
(52) 2012/02/13(Mon) 17時半頃
|
|
一先ず、城に戻るわよ。
[黒龍が意識を取り戻せば、簡潔に其れだけを告げる。 黒龍の宿主の事に関しては、何も触れない。
カトリーナも、呼びかけても全く反応は無かった。]
ヤケになって変な事したりすんじゃないわよ。
[ケヴィンは死んだ。 けれど、その黒龍の肉体事態は鳳凰《アリィ》の宿主の夫のものだ。 彼女《アリィ》とて、巫女《カトリーナ》の身体に憑いていないと存在できぬ身、彼女《カトリーナ》はどの様な思いで自分を宿しているのだろうか。
できれば、少しでも長く置いてやりたい。]
(53) 2012/02/13(Mon) 18時頃
|
|
[黒龍は、彼女に何か言葉を向けただろうか。
それでも、黒龍が何処かへ行くというのであれば、それを止めることはせずに、後を追うのだろう。
→一週間後へ。**]
(54) 2012/02/13(Mon) 18時頃
|
|
― 回想 / セヴィアルファ城 / 中庭 ―
――…ッ、
[予想だにしない凶運>>6に、横槍を入れる機すら失して。 その一撃>>9を、見ていることしかできなかった。]
――……、……
[ぎり、と短剣を握る手に力がこもる。 頭は――冷静だ。異常なまでに。 ただ、勝利に酔う飛雲の不意を討つ事だけ考える。]
[卑怯者が財布を懐に入れた>>13、その隙だらけの瞬間に 襲い掛かろうとして――…脚が止まった。 ケヴィンの身体に起こった異常を、目にしたからだ。]
(55) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
判ってしまえば……単純な話だった。単純な――……
[欠けているもの、その正体>>18は。 頭を振って、傍らの壁に背を預ける。]
―――…ごめんなさい。
……ごめん、なさい。
[単純な事に思い至らず、しかもこのような形で……最悪の形で 龍の解放を目の前で許してしまった。]
(56) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
[サシの勝負など、許すべきではなかった。 協力者の力を試したかった。 闖入者の力を見縊っていた。 後悔は、尽きない。]
―――ぁ、
[飛雲が逃げ、龍人が追うのを、ただ見送るしかできず――**]
(57) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
― 王都 / セヴィアルファ城 / VIPルーム2(掘り炬燵付き) ―
[それから、一週間ほどの時間が流れた。 女神の電波>>7:90の録画映像を、斉花は見ている。]
死、ね……。死。 私の周りで、何人がその命を散らせて逝ったかしら……
[フィリップの死は、彼の父から伝えられた。]
……貴方からの『宿題』は。誰が採点してくれるのよ。
[涙は出なかった。1000年前にとうに涸れたのかもしれない。 その記憶も、自ら封をしてしまったのだけれど。]
(58) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
[頭を振った。思考を打ち切る。 立ち止まる暇も、そんな資格も無い。]
……待ち人来たらず。
[互いのやる事を果たしたら、と再会を約束した友人も。 自分の理想の勇者の名を名乗った、妙な男も。 未だその行方は知れない。]
……、
[戦支度――…王様から譲り受けた長剣と、ペラジーから借りた 短剣を手に取りながら、溜息を一つ吐く。]
[シュークリーム持つ天使>>44が訪ねてくるなら、その時だろうか。]
(59) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
ヒューは、城への進軍の途上。
2012/02/13(Mon) 21時頃
ヴェラは、ヒューが率いる軍勢を随分と後方に。
2012/02/13(Mon) 21時頃
|
――王都――
『いってェ、な! なァにすんだニワトリ女! ってェ、あれ?』
[黒龍の目覚めには、しばらくかかっただろう。痺れ切らされれば、踏みつけは強くなったかもしれない。 やがてがばと起き上がって、叫んだのだが。 望みどおり空高く舞っていたはずの己が地に伏し、ついでにアリィに蹴られ踏まれとくれば、目を白黒した。]
(60) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
『……お、おゥ』
[城に戻る、と促されれば、ふらつきながらもアリィに従った。 長身に加え、全身を鎧鱗に包まれ、背に龍翼広げた姿はよく目を引いた。]
『つってもよ、あいつが、旦那を――』
[言いかけて、止まる。 カトリーナにも聞こえているのだろうそれを、今ここで口に出来なかった。 それに、言ってしまえば自分も認めてしまうような、気が、して。]
(61) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
[黒龍の墜落のメカニズムは至って簡単。 身体と魂の相違によるコントロール不良と、ウルヴェレアによる"解放"の影響だ。 ナシートの魂はケヴィンの魂と絡み合い一つの身体に入っていた。 片方が死《崩壊》して、もう片方のために身体が残る、というその意識こそが甘さである。 たとえるなら、ロープの結び目を切るようなもの。 絡まったロープの結び目を切り落としても、長い一本のロープには戻らない。二本のばらばらのロープになる。 絡み合った魂のつなぎ目が死《崩壊》して、単独になった魂は今、ケヴィンという存在自体から"解放"されようとしている。 この肉体は"ケヴィン"のものだ。"ナシート"ではいつか、遅かれ早かれ、限界が来る。]
(62) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
[まだ、それをこの龍が、気づくに至っていないだけ。]
(63) 2012/02/13(Mon) 21時頃
|
|
―王都侵攻途中―
よっしゃァ!!霹靂隊はこのあたりから投石開始だァ!! 騎象隊を先頭に井蘭《ハシゴ》は後ろからついてこいやァ!!
[だんだん王都が近づいてきた。霹靂車《カタパルト》が準備され、 城に向かって投石を開始する。巨石が宙を舞う。]
象《エレファンツ》はヤクと柘榴《パイナップル》持ったかァ? 恐れることはねェ!!テメェらは世界の「華」だァ!! 蛮族《バルバロイ》に敗れる道理はねェんだ!!
[象《エレファンツ》は進軍を続ける。 もはや薬の力で恐怖を失くした荒くれたちを乗せて。 空中から見れば歴然なのだが、この布陣。 ―……誘うように一本の道が見える。飛雲に続く道が。 彼自身も象に輿を背負わせて、王都への進軍に加わっている。]
(64) 2012/02/13(Mon) 21時半頃
|
|
[龍は、それからどこぞへ行きたいとはあまり言わなかった。 城に逗留し、中庭、屋根の上、その他諸々城内の敷地で、ただ一心にこの身体を己のものにしようと機動の修練をしていた。
甲斐あってか、墜落の日より先はひどい制御不能に陥ることもなく、全身を龍の鱗でぬらと光らせていた外見も、硬い鱗の鎧を身に纏ったような、黒騎士の姿に整えた。 脱ぐこと叶わぬ鎧のせいで、寝床の確保には困ったかもしれないが。 馬小屋を宛てがわれても構わず喜んで受け入れたろう。
空を駆けるのもずいぶんに慣れた。 翼はやはり良いものだと、時折無闇に飛び回ってはけらけらと笑っている姿も見受けられたかもしれない。
そして、一週間後。]
(65) 2012/02/13(Mon) 21時半頃
|
|
《黒 龍 騎 士》 ――――激誕―――― ドンケルドラグナー
(66) 2012/02/13(Mon) 21時半頃
|
レティーシャは、ケヴィンの身を使って飛ぶナシートの姿を見るたびに、どこか居た堪れない気持ちになる。
2012/02/13(Mon) 21時半頃
ヒューは、「焦げた赤い布」を旗印に掲げている。
2012/02/13(Mon) 21時半頃
|
― 王都へ続く道程 ―
[進撃の轟音は、遠く離れた場所からも響き渡る。 この先を抜ければ、そこが最期の戦場]
――……。
意識があるのか。流石だな。
[辺り総て零に還りし荒野に、立ち止まる。 少年《死女神》の身体。その奥深くから聴こえる。声>>+265。]
今更だ。
それが、執行者《エピディミオス》としての私の役割だ。 それ以上でもそれ以下でもない。
(67) 2012/02/13(Mon) 21時半頃
|
|
[巨石が王都の宙を舞う。 次第に追い付いた軍団が、攻撃を開始した>>64。 それを眺める、少年《死女神》の傍らに、眷属が用訊きに現れる]
マスア・ナもドゥ・シアーラも充分だ。 主力を王都へと集中させろ。
魔獣軍《オリエンタルエクスプレス》と連携までは要らん。 "副将"が望むなら、話は別、だが。
[既に、世界各地へ散らばった、死女神の眷属達>>6:81。 彼等は、無秩序な破壊と虐殺を繰り返しているのみ。
それらは、時間の経過とともに、その矛先を王都へと向けるだろう]
(68) 2012/02/13(Mon) 21時半頃
|
|
― 王都 セヴィアルファ城 VIPルーム2 ―
[通されたのはちょっと別格過ぎるでしょうとあきれる位の客室。 どんだけ金持ちのお客につけばこんな部屋で暮らせるのだろうと そんなことを思いながら、案内された部屋を見回した。]
―――、あ。やっぱり、あの時の。
[短剣を手にしている少女を見て、瞬いた。 あの時…『英雄の聖苑』 で目覚めたのを見た少女だ、と。 それに、確か…弟と図書館前で巨人を相手にしたときも、見た。]
ええっと。 ティアラのシュークリームを、勇者様にお届けに来ました。
[両手に持った箱を差し出しながら、]
それから…ちょっとした、報告も、一つ。
[にこりとして首を傾げた。]
(69) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
|
[眷属は御意の礼を示し、再び消え去り]
どうした? ……。
――………。 執行者《エピディミオス》とはそもそも何か。か。
…………まぁ良いだろう。 それを教えてやるくらいの余裕も私にはある。
[再び返る声>>+278。そして向けられる疑問。 死女神の裡に囚われた少年の問いに、ふと死女神は虚空《そら》を仰ぎ見る]
(70) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
|
――それは概念。そして現象。
それはこの銀河《カガヤケルバショ》を織りなした、 創世《ハジマリ》の権能者《エピタレンド》達。 超神格概念――つまり尤も大宇宙《そら》で高貴な神々だ。
監督者《エピスコポス》。救済者《エピカルディス》。執行者《エピディミオス》。
"私達"はその宇宙《そら》、その役割《そんざい》、その運命《さだめ》が呼ぶ元。 "私達"が現れるべくしてその場所に現れる、概念の具現体。
そも。 私や監督者《エピスコポス》の様に、感情を。 そして、"神《人》格"を持つ権能者《エピタレンド》こそが希少種なんだよ。
(71) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
|
"概念"に"神《人》格"など、本来は不要。
よしんば存在したとしても、その"神《人》格"の尽くは、 己が"概念"に基いて、その大部分が構成される。
そこには、あらゆる感情など無意味だ。 善も悪も無い。快楽も悲哀も無い。
――……お前達は。 この星《セカイ》を零に還す事を間違っていると言うがな。
私は元々、それが『ごく普通の最優手』と認識していた。
それだけのことだ。
(72) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
|
私にとっての"異常"とは、寧ろ。
今こうして、お前に絆されてる事。 お前の存在が、"概念"との天秤に掛かる事そのものだよ。
[1000年前の嘗て。この世界を零に還す事を当然と捕えていた、 覇気溢れる死女神の姿こそが、本来。 その行動、その執行は、善悪や欲望を超越した物。
話は終わりと、首を振った]
(73) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
|
……世界は突き付けられた選択≪ √ ≫に揺れている。
["征華隊"。世界に想い-キボウ-を馳せる者達は多く存在する。 しかし、死女神が降した神託を受け、絶望を覚える者もまた、確かに存在する。
無気力に、終末《ハルマゲドン》を迎える者。 死と破壊の女神へ、一心に慈悲を乞う者。 一部、果ては"征華隊"に敵対する様な者。]
精々と抗って見せろ。 零ノ華《CALL ZERO》咲き誇る、その前に
[どちらの力がどちらを圧倒するか。 どちらの想いがどちらを覆い包むか]
(74) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
|
― 王都 / セヴィアルファ城 / VIPルーム2(掘り炬燵付き) ―
うん?
[来客>>69にそちらへと視線を向けて、]
……寝起きに見た顔ね。たしか。 あの時は動転しててごめんなさいね。
[初対面の者に対しての聖女スマイル(営業用)を忘れてしまった。 決戦を前にして多少なりとも緊張しているのか、それとも そこまで気が回らないくらい疲弊しているのか。 それは自分でも判断が付かなかった。]
…シュークリーム屋さんの人だったの? いつも美味しく…美味しく頂いてるわ。
[箱を受け取って、「報告」の言葉に小首を傾げた。]
(75) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
レティーシャは、コリーンの格好はあまり……とても、シュークリーム屋さんには見えなかったが。
2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
― その頃/銀河《ウシナワレユクバショ》 ―
《 ポオオォォォ ・・・ 》
[同時刻――銀河《ウシナワレタバショ》の彼方から。 小さな星を、光を、大宇宙《そら》を。 総てを零に還す、"死女神の星"が、飛来しつつあった]
(76) 2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 22時半頃
|
―刃ノ間―
……。
[何もない白の空間に一人、少女が横たわっている。 目は閉じられており、着衣はボロボロ。 一見事切れているのかとも思えるが]
…すぅ…。
[微かに聞こえる寝息と、呼吸に合わせて上下に動く申し訳程度の胸が、彼女が生きていることを物語っていた。 彼女の表情はとても穏やかでまるで静かな野原で昼寝でもしているかのようだった。
そんな彼女の傍ら、何もないはずのその空間が、ゆらり、と揺れる。 最初は錯覚かと思えたそれも、徐々に形を成し、腕の長いケモノのような形の陽炎となる。陽炎は腕を大きく振り上げると、そのまま、少女へと無遠慮に振り下ろした]
……っ。
[陽炎が振り下ろされるとほぼ同時。 少女の眼がぱちりと開き、跳ね起きるようにしてその腕をひらりとかわして、宙を舞う]
(77) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
幻想ノ鏡《アルター》 降臨《アドヴェント》!
[少女の手の中に、純白の刀が具現する。 それは見慣れた、彼女の分身。 しかし以前と違うのは、それが纏う光は白ではなく…まるで陽光のような白金色だった。 彼女は分身を手に、一瞬その陽炎を見つめ]
…。
[静かに、その陽炎へと一筋、刃を通した。 その瞬間陽炎は動きを止め、溶けるように霧散する。 そして]
…っと。
[ここでようやく彼女の足が地面へつく。 陽炎が腕を振り下ろし、彼女が目覚めて分身を呼び、陽炎を無に返すまで、およそ2秒の間の出来事だ]
(78) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
…くぁ……もうちょっとマトモな目覚ましはないわけ、ライトニング。
[分身がス、と手の中から消え、あくびをしながら部屋の主にクレームをつける。 これがこの日の彼女、ペラジー=ミュートロギアの起床だった]
(79) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
あら。 《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》セイクリッド・レティーシャ様に覚えてていただけて、光栄だわ。
[寝起きに見た顔といわれて、にこりとわらう。 動転していたのは正直お互い様だし、 届いている崩壊に軋む星の聲が、自分お表情からも柔らかさを失っていた。]
それはよかったわ。きっとパパも喜ぶ。 これ、アタシのパパが作ってるの。 …アナタとは顔見知りだって言ってたけど。
[さらっと自分の素性を明かし、小首を傾げたのに、表情を改めて、]
零の匣は開かれて、世界に…”可能性”は齎されているわ。 新に太陽と月をなるべく星十字《アスタリスク》を抱いた大地が… 生まれてる。
だから、最後の匣は開かせるわけにはいかないの。 アタシは今の世界の観測者《ホロウ・スコルプス》だから、 この星の…再生を見届けなければいけない。
(80) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
[それが、「報告]の中身。 この1週間寝っぱなしだったから、状況把握はもっぱら父親の手によるものだったけれど。 もちろん、ここで《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》にそれを伝えろというのも、 父親の指図。]
まあ、どうしたらいいかなんて考える余裕は…なさそうだけどね。
[窓の方を見て、眉根を寄せた。]
(81) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
[第いくつかだったかの匣が開かれて、多くの命が失われた。 この星の星命《イノチ》を吸って大きくなるはずの新たな大地―《EDEN》は、 きっとそれ単体で新たな星となるのは難しい。
ならば、 この星を再生させる新たな核として《EDEN》を据えるしかない。 そのためにも、この星を崩壊させるわけにはいかない。
それが、自分の中で至った結論。 《EDEN》の鍵は自分が持っている。 なんとしても守り通して、星を再生させる―。]
(82) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
ヒューは、ついに王都付近に騎象隊とともに到着した。
2012/02/13(Mon) 23時頃
|
― 王都 セヴィアルファ城 VIPルーム2 ―
『失礼いたします勇者様《プリンチペッサ》!』
[その時、斉花が寛ぐVIPルームの扉から、兵士の声。 掛けられる入室の許可を尋ねる言葉は、斉花本人が徹底させたものだろうか?
入室を許可されると、兵士は片膝を跪き、恭しく背中を折る]
『勇者様《プリンチペッサ》へご面会の申し出が。
ごく普通の高校生の制服を着た少年ですが。 ……お通ししても宜しいでしょうか?』
[少年の肉体からは、死女神が放つ様な死と破壊に満ちた禍々しい気配は放たれない。 故に、一般兵士は、何の疑いも無かった様子だった]
(83) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
[オスカーを見送ってから1週間…といっても、この白の空間では昼夜の区別などないが…ペラジーはあの陽炎たちと戦い続けてきた。
最初は力を最大に使い、それを纏わせた分身で切り刻む、という方法をとっていたが、それでは一体相手ならともかく、複数の陽炎相手の時にあまりに効率が悪い。 ライトニングにも、『それは違う』と言われてしまった。 尤も彼が口にしたのはそれだけで、ヒントなどは一切なかった。
違うっていうならヒントくらい出しなさいよとペラジーは文句をいったが、それで陽炎が手を抜いてくれるはずもなく…。 結局、ペラジーは戦い方を考えることとなった。 最初のきっかけは、同じように刻んでいっても、陽炎が霧散するタイミングが異なるということだ]
(84) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
[十回斬っても霧散する気配すらないものもいたかと思えば、一刀で霧散するモノもいた。 よくよく意識してみると、普段殆ど斬った感触などない陽炎だが、霧散する一太刀のときだけは、『何か』を斬った感覚があった。 それは決して手ごたえではなく、恐らく、その刃が自身の分身だからこそ感じられる気配のようなもの。 そのことに気づいてから、更によく見てみると、陽炎の揺らぎに、ある規則性があることに気がついた。 つむじ…或いは台風の目のように、陽炎の中心となっている点が存在したのだ。 その点がある場所はまちまちで、最初は動く…その上視認しにくい陽炎相手のこの作業は非常にてこずったが、「見る」となく「視る」…とでも言うのだろうか。 意識してみると、その「台風の目」が陽炎の体の中で一番「気配」が濃いことがわかった。 この差はとても微妙なもので、無闇に力任せに戦っていてはまず気づけないものだった。 しかし、それに気づいてからは、最低限力をこめた刃で、しっかりとその点を斬ってやれば、豆腐を細切れにするよりも簡単に陽炎は霧散した]
(85) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
[この1週間、ペラジーは自身の力を使う事に対する持久力と、最低限の力で最大限の結果を出せる効率のいい力の使い方、そして…これは本人も意識して身につけたわけではないが…周囲に存在する力を、自身の力に上乗せする方法を身につけた。 先ほどペラジーの刃が白金色に輝いていたのは、この空間の主たるライトニングの力の一端を己の力の出力として上乗せした結果だった。 いうなれば、力を使う際に必要なエネルギーの何割かを、空間にある余剰エネルギーでまかなう、ということだ。今まで電池2本分全てを自分の力でまかなっていたところを、1本分を他のもので補えるようになったと言ってもいい。 その分力の純粋さは幾分薄れるものの、持久力がこれによりぐんと上がるのだ]
(86) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
……まぁ、つまりは、色々パワーアップ完了、ってことね。
[端的に言えばそういうことになるだろう]
(87) 2012/02/13(Mon) 23時頃
|
|
―王都付近―
チッ……嫌な場所だぜ。
[飛雲ら《オリエンタルエクスプレス》が陣を構えるは 彼にとって「よくわからない感情」を起こさせる場所。]
いいか。あれが―……奴さんらの本拠地だ。 なァに、心配はいらねェ。俺はテメェらを信じている。 「魔」に飲まれずとも、俺たちには俺たちのやり方がある、と。
(88) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
|
全軍総攻撃だ!俺たちに帰り道なんてねェぞ!!!
[柘榴《パイナップル》を携えた騎象隊《エレファンツ》が王都に突撃をしかける。 そろそろ霹靂車《カタパルト》の投石も見え始める頃か。]
(89) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
ヒューは、突撃《シュプレヒコール》をあげる。これ見よがしに「赤い布」を掲げて。
2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
[ばさり。 風をはらんだ羽音を立てながら、竜騎士はセヴィアルファ城付近を滞空していた。 その落ち着かない様子に、征華隊として集まった人々は何を思うだろうか。 実際、この竜騎士も己が何故こんなにも、こんなにもざわめいているのか、感覚でしかわからぬ。
だが、空中からは世界がよく見えた。]
『――来る!!』
[象(>>64)だ。土煙上げ、王都に向かい来る。 一度に急降下し、向かうのは城のバルコニー。]
(90) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
|
ったく、誰の特になるでもない説明なんて要らないのよ。 …っていうか一週間もこんななにもないところに監禁されてたわけ?
[うわー、と顔をしかめる]
…ま、いいや。 とりあえずもう良いんでしょ? じゃ、よろしく。
[言って、ライトニングに向けて両手を広げる。 と、それまでボロボロだった服が新品同様に復元され、更に、同じく新品同様になった白の外套がどこからともなく現れた]
ん…武器もちゃんとあるね。
[一週間ぶりの重みが、何処か心地いい]
(91) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
|
……とりあえずこれで準備完了ってことでいいの? …って、アンタ、なんか薄くなってない?
[気がつくと、もともと半透明だったライトニングの体が更に透明感を帯び、心なしか空間の白もぼやけ始めたように思える。 …『時間』、だ]
…まぁ…アンタも1000年、ご苦労さん。 …あとは適当にやっとくわ。
[後は任せろ、などと素直な言葉は出てくるはずもなく。 ライトニングからそらした視線が宙を泳ぐ]
…あ、今度はちゃんと、空中じゃなくて、地面に下ろしてよ。 ……あと…。
(92) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
|
ありがと、ライトニング。
[最後に、照れくさそうに呟く。 ライトニングはそれを受け、微笑むと、 『まったく、手のかかるペタンコだったよ君は。どういたしまして、ペラジー』 そう残し、光の中へ…空間と共に溶けていった]
……ペタンコ言うな、ばーか。
[景色に色が戻る。 風は何処か不穏な色を孕んでいたが、ライトニングを見送るペラジーの表情は穏やかだった]
(93) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
|
――セヴィアルファ城VIPルーム2――
[バルコニーから直接、レティーシャの座す部屋に向かう。 窓から直で入るのが、一番早い。翼があるとはなんと便利なことだろう。 それは、丁度兵士(>>83)の来るタイミングと重なったか。]
『敵襲だ! 王都に向かってる! 勇者サマ、出番だぜェ!!』
[声を張れば、扉の外にも聞こえるだろうか。]
(94) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 23時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
「釣り」だ。これは軍勢を率いての壮大な「釣り」 ………だが、乗ってくるさ。ヤツらは必ず。
俺の胸に憑依して離れねェ、この「気持ち」に名前をつけるには ―………俺は征華隊《ヤツラ》を叩きのめさなければなんねェ。
奴さんたちにも、俺を斃す理由は十分だろうしなァ。
[そう、これは軍勢を利用した壮大な「釣り」 巧妙に隠された「一本道」は飛雲へと繋がる。]
(95) 2012/02/13(Mon) 23時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/14(Tue) 00時頃
|
―……木端の相手は木端に任せて、俺とやろうや。なァ?
[「焦げた赤い布」が翻る。]
(96) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
―王都付近―
…空間よ断ち斬れろ…斬!
[王都を狙ったカタパルトによる投石。 宙を舞うソレらの先の空間が、ばっくりと大きく裂け、飲み込んでいく]
随分楽しそうに調理してるじゃない、料理人《コックさん》。
[そして、空間の裂け目とは大きくかけ離れた場所。 軍勢の真っ只中。 翻る赤に答えるかのように、白の外套が風にたなびく]
(97) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
私も、混ぜろよ。
[白は、不適に笑う]
(98) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
あァ、当然だ。双手をあげて歓迎するぜェ。
[象の輿から下りて、その白に応える。 飛雲の包帯はすべて取れ、まるで猿のような顔つきに。]
テメェら、コイツは俺が殺る……余計な手出しはするな。 別にテメェひとりじゃなくて構わないぜェ?
[翻る赤はまさしくペラジーの相棒の―]
(99) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
ヒューは、ペラジーにいろいろな感情の入り混じった顔で応える。
2012/02/14(Tue) 00時頃
|
これはまた随分と派手な…
[城の上空。 騎象隊《エレファンツ》の生み出す派手な足音、そして地響きは、空中にいても震えが伝わってくる様に感じられる程。 霹靂車《カタパルト》から放たれた石をひらりとかわしつつ、その金が向けられるのは、焦げた赤い布《旗》。]
あれは…
[見覚えがある様な気がする。 そして、赤い猩々の姿を認めると、金が僅かに細まった。 感じる気配は飛雲のもの。 四凶の気配も感じられない。
一体なにがあったのだろうかと。]
(100) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
>>99
[「赤」が何なのか、見間違うはずもない。 しかし、どんな結果でも受け入れられるようにと、この一週間で覚悟は固めた。 ペラジーは赤をしばらく見つめ、眼を閉じる。 そして、憎しみも殺意もなく、ただ決意だけを秘めた眼差しを、飛雲に向けた]
冗談でしょ。 『弱い卑怯者』相手に多人数だなんて、それこそヨワイモノイジメになっちゃうじゃない?
[言いながら、彼との間合いを一歩、つめた]
(101) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
ペラジーは、ヒューの顔に、「随分面白い顔になったのね」と肩をすくめた
2012/02/14(Tue) 00時頃
|
俺も一度しか使えねェだろうが―……行くぜェ。
[右手を南の方角に、左手を北の方角に突きだす。 ごうんごうん―……機械音が鳴り響く。]
破ァァァァ!!!!
[彼自身の星命《テュケー》を星動力《イリアトコン》に変換し、 それが左手で星命力《テュケイリア》に結実する。左手は大地に触れる。]
(102) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
[擬似的星命流動《ティケイ・ストーム》―………
ばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさばさ
左手から大地に叩きこまれた星命力《テュケイリア》は ふたりを囲む強固な竹の檻《プンジャビプリズン》を形成。 ―……邪魔が入らないように。]
(103) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
パパ…… そう、そっか。 私が目覚めたあの場に貴女がいたのも、何だか不思議な縁ね。
[天使のカードの贈り主を思い、顔が綻んだ。 続く報告には真剣なものへ表情を入れ替え、耳を傾ける。]
零の匣……! っ、そう。開かれてる…開かれてるのね。
[くっ、と微かに拳を握っていた。 ――可能性は、まだ途切れていない。]
貴女は、星十字《アスタリスク》を見届けてくれたのね。 ――……セレスト、は、
[どうだったか、と尋ねようとして、やめた。頭を振る。]
(104) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
――…《EDEN》の鍵は。貴女が持ってるのね? あ。出さなくていいわ。大切にしていて。
[口許に手を当て、何度か頷く。 それは、彼女が思考に耽るときの仕草。]
うん…うん…… よし、纏まってきた。纏まってきたと、思う。 ここに来てようやく、頭が回ってきたわ。
[ぱちん、指を鳴らす。]
(105) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
大丈夫――…ここに至るまでに、仕掛けは打った。 『匣』は…最後の匣は。 私が仕掛けたダミーは残念ながら不発だったけど。
[数を欺くために1000年前の自分が仕掛けたダミー >>6:68>>6:76は効果が無かったが――]
『じゅんびは これで できあがり』…報告は受けている。
(106) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
――…《 世界の炎環 》を発動させるわ。
[それが。『セイクリッド・レティーシャ』がこれまでに布いた 布石の、最後の目的。]
《EDEN》を新たな核に据えて、この星を再生させる。
[それは、コリーンが至った結論>>82と同じもの。 しかし、言葉は更に続いた。]
その上で……この世界の『記憶』を、新しい世界に引き継ぐ。 そう……継がせるのよ。 太陽《サイモン》の、そしてこの世界の火《ソウマトウ》を。 その子たち《新世界》へ。
……壊して。再生して。それだけじゃ、ただの作り直し。 この世界-ホシ-が今まで育んできた物は途絶えてしまう。 新しい世界を創る事ができても……それは"負け"よ。 そんなの、芸が無い。だから、あくまでも《新世界》は…… 《この世界》の"続き"である必要がある。
(107) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
――…サイモンは破壊されてしまった。 けれど、火は。まだギリギリ潰えていない。 『一等恒星クラリス』の渡した火-コア-は…そんなヌルくない。
["仕込み"は…間に合っている。>>2:514>>2:515]
粉々になって、地上に墜ちたそれらは……まだ、生きているわ。
[そして、あの生意気な"策士">>6:78は―― 決してその真意を悟らせるような真似は、しない。]
(108) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
…《EDEN》の起動と共に、《世界の炎環》も発動させる。 だから。やる事は単純ね。
[指を三本立てて、]
・最後の匣の解放、およびこの星の崩壊を阻止する ・邪魔しに来てる神様だかなんだかを追い払う ・《鍵》を持つ貴女が、《EDEN》を起動させる
……ね、簡単でしょ? その続きがどうなるかは……起動させる者次第。
[ゆるり、微笑んで。]
観測者《ホロウ・スコルプス》だから…、ね。 確かにその能力は"引き継ぎ"の助けになるでしょうけど。 でも、それで続く未来-カノウセイ-が…新しい世界がどうなるかは。 貴女個人。貴女次第よ。優しさに自信はあるかしら、天使の娘さん?
(109) 2012/02/14(Tue) 00時頃
|
|
ほォ………足りないのは相変わらずだが、 イイ顔するようになったじゃねェか。
[猿のように伸びた髪や頬の毛。 決意に満ちた顔を見て、ほぉ、というようにペラジーを見る。]
テメェがいない間に阿姨《ドロシー》は逝った。 俺は俺以外のことなんて毛ほども興味がない。 だが―………俺の胸に宿るこの「気持ち」は何だ?
[胸を押さえ、猿のような髪を振り乱す。 彼には抱いている「気持ち」が何だかわかっていない。]
別にあの女とLonglife Oldies Strongest Team《ダチ》と言う気もない。 俺には悪《Devil》も誓い《Oath》もどうでもいい。
(110) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
|
うまく言えねェが…阿姨を殺ったテメェらを俺は許さねェ!!
[それはお互い様である。飛雲も理解していることだ。 特に目の前のペラジーにとっては、彼は人のことを言えない。 ―………しかし、飛雲の胸中の「何か」はつき動かす。]
テメェらを殺れば、俺の「気持ち」にも名前がつくはずだ。 俺は……俺はコイツの名前を探しているッ!!!! 俺の気は決して晴れないんだろうな―……。
(111) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
|
ならば晴れぬ世界で俺は「コイツ」の名を掴むッ!!!!
[竹の檻《プンジャビプリズン》の中で、飛雲は右脚を退いた。 四凶の気はもう残っていない。そこにあるのは力のみ。]
―……俺らの勝負に斬った張ったは無用だろう? 卑怯な手も使わねェ―……俺にできることと言えば
こ の 右 脚 に 全 力 を 込 め る こ と だ !
さァ、放馬過來(かかってこい)!決着は一瞬だ!!!
(112) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
ヒューは、ペラジーに勇猛なる眼《オトコノミチ》を向ける―……
2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
――、出せって言われても、出さないわ。 たとえ、それがアナタの命令だったとしてもね。
[《EDEN》の鍵は、再生のための鍵。 かつて双子星に近い存在だったという観測者《ホロウ・スコルプス》が 持つのがきっと一番いいと思っている。]
やらなくちゃいけないことはわかったわ。 簡単、ね…あんまりそうも思えないけどな。
[ゆるりとした微笑に、肩をすくめて返し、]
さあ。 今までの観測者《ホロウ・スコルプス》―聖女様―達とは、 ちょっと違うみたいだから、アタシ。 自信ないなあ。
[言いながら、笑みを浮かべた。 伊達に聖母達の記憶を継いでいるわけじゃない。]
(113) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
|
― 王都 / セヴィアルファ城 / VIPルーム2(千客万来) ―
『ごく普通の高校生』……?
[兵士の言葉>>83に鼻を鳴らす。]
この状況で、随分とミスマッチだわ。いっそエラーだわ。
[『ごく普通の女子高生』という肩書きをとうに捨てている 斉花は、疑念しか抱けない。 しかし、]
良いわ、通しなさい。
[敢えて、部屋に迎え入れようとする。 コリーンはどうするだろうか。]
(114) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
|
――……任せるわ、黒龍騎士《ドンケルドラグナー》!!
[窓から入ってきた男の声>>94にはそう返す。]
少ししたら私も行く! 存分に……存分に、暴れてやりなさい!
[斉花は、彼の命が長くは無い事に、勘付いている。 ならば――ならばせめて、]
後の事は考えなくて良い。 死力の限り、魂を燃やしなさい!!
(115) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
|
わっ、だれ……それ。
[黒龍騎士《ドンケルドラグナー》と呼ぶのを聞いて、瞬いた。 といっても、そう暢気にしてられる状況ではないから、 それ以上を問うことはなかった。]
―――。
[普通の高校生。 そこに疑問を感じたのは自分も一緒。 そもそも、王城に高校生が何の用だろうと。 それに、さっきからどうも何かがざわざわしている。]
アタシ、いたらお邪魔かしら。 …ううん、もうちょっといさせてもらうわ。
[通しなさいという声に一歩引いて、壁に凭れた。]
(116) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
|
― 王都 / セヴィアルファ城 / VIPルーム2(死女神訪問) ―
[警戒心を以て、敢えて不審な存在を部屋に迎える斉花。 コリーンが警戒して、その部屋から出る時間程度は優にあったろう]
お前が、セイクリッド・レティーシャ?
俺は、オスカー・アルドル。 お前に会いに来たんだ。
[やがて程なく通された少年の姿は。 着ている制服は、事前の知らせと裏腹にボロボロではあった物の、一般的な高校の制服を着た少年である事には間違いなかっただろう]
(117) 2012/02/14(Tue) 00時半頃
|
ヴェラは、オスカーを演じている。軽くみた程度ではわからないだろうか
2012/02/14(Tue) 01時頃
|
…カトリーナ?
[男の声 >>111 に、僅かに彼女《カトリーナ》の気配を感じた。 ケヴィンが死んで、逃げる様に彼女《アリィ》を表に出してから、硬い殻にでも覆われてしまったかの様に、いくら彼女《アリィ》が呼びかけても反応しなかった。]
もし、あいつが生き残るような事があれば。 私が殺してあげるわよ。
[そんな言葉を口にしつつ、出来るかどうかはわからないが。 象や霹靂車に向けて金の焔を放つ。
太陽《サイモン》の計らいで一時的に繋ぎとめられている魂。 実体を持たぬ魂の存在だけでは、その焔は大きくなる事は無く、小さくなってゆく一方である。 その焔が潰えれば、彼女《アリィ》の魂もまた、消える。]
(118) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
『了解、勇者サマァ! 全身全霊ブチ込んでくるぜェ!』
[命(>>115)を受ければ、くるぅりと踵を返し、セヴィアルファ城の上空まで飛び上がる。 空中で背に負った神鉄《アダマース》の剣を抜き去って、征華隊の面々に叫んだ。]
『行くぞォ、お前らァ! 命惜しくねェヤツは、俺っちと来いやァ!』
(119) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
―王都付近―
やっちまえぇぇぇぇぇ!!!!!
[怒号が鳴り響く。象に乗った騎手たちは皆「恐怖」を失っている。
どがァァァァァァァァァ!!!
どがァァァァァァァァァァ!!!
柘榴《パイナップル》を手に手にそれを投擲し続ける。]
ぐあァァァ!!!
[放たれる炎。龍にも対峙することになるだろう。 しかし、象たちは決してひるまず立ち向かう。]
(120) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
……。
[渦巻く力の気配と、そして響く機械音の後、周囲が竹の檻《プンジャビプリズン》で囲われる]
足りない…ね。
[男の言葉>>110に、静かに答える]
…『足りない』のは…足りなかったのはアンタじゃないの? 興味がないなんて大嘘ついてさ。 他人を妬んで、羨んで、他人を人一倍気にしてる。 ソレが興味ないですって? …『灯台下暗し』。そんな諺があったわね。 アンタにぴったりよ。 ……アンタはもっと、近く《自身》にも眼を向けるべきだった。 アンタと、アンタの周りにあったものをもっとしっかりみるべきだった。
[キッ、と眼光鋭く飛雲を見つめる]
それに、前もいったでしょ…
(121) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
空は、誰の頭の上にでもある! そして、晴れない空なんてない!!!
…アンタ、幻想ノ刃《パンタシア》と戦いたかったんだっけ? いいよ…アンタは、幻想ノ刃《パンタシア》として倒してあげる。 …幻想ノ鏡《アルター》 降臨《アドヴェント》!
[ひと呼吸おいて、手を宙にかざす。 生まれたばかりの白が纏うは、ペラジー自身の光。 白銀の光。 白ノ軌跡《ミデントロキア》改め]
(122) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
……白銀ノ奇跡《アペイリアテラス》!
[白銀纏いし白。 白は、いってしまえば無色。 何色にでも染まり、何色でも取り込む]
その布…持ってきたのは失敗かもよ? ……いこう、ヤニク。
[にやりと笑みを浮かべると、相棒の名を小さく呟く。 ある種、彼と言う存在の象徴のその『赤』は未だ死んでおらず、ペラジーの白と混ざり合う。 その刃が…ペラジーが纏う白銀の光が、紅色に染まって行く。 飛雲にはソレがまるで、ペラジーが赤い外套を纏っているように見えたかもしれない]
良いね、わかりやすいのは好きよ? …ペラジー=ミュートロギア、参る!!!
[煌く赤が、力強い輝きを放つ!]
(123) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
ペラジーは、飛雲に決意の眼《シンネンノミチ》を向ける…
2012/02/14(Tue) 01時頃
|
―――、―――?
[その高校生が姿を見せた瞬間、ざわつきの正体に気がついた。 小さく指をパチンと鳴らし、宙に電子端末《デジ・プール》を出し、 指の腹で器用に操作する。
呼び出したのは、預かった使い魔。 弟が父親から渡され使役し、そして、今は自分が渡されている。
黒い使役魔は小さく鳴き、高校生をじっと見ている。 魂を餌にする悪魔が使役していた鳥は、その根本を見定める。 ―とは、弟が言っていたことだったか、それとも。
とにかく、肩に止まったエルは、じっと高校生を見据えて、 ひとつ、警戒の色を含んだ声で鳴いた。
もっとも、見抜いたわけではなく、 きっと―すごく大きな違和感を感じているのだろう。]
(124) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
邪魔になるかはわからない。わからないけれど。 ……私あんまり、人を護るの得意じゃないからね?
[コリーンが部屋に残る>>116のであればそう言った。 先日も、目の前で一人の男の命を亡くしたばかりだ。]
(125) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
[さて、「男子高校生」>>117を迎え入れたわけだが。 彼の言葉に、斉花が機嫌を悪くしないはずも無かった。]
お前。お前、って言った? 「お前」……ね。
[チッッッ!! と、どうやったら舌打ちでこれ程の音が出せるのか と思わずにはいられない大音量で不快感を示した。]
会いに来た。会いに来た、ね。 用件を言いなさい。10秒以内に。
いーち、
(126) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
レティーシャは、にーい、 しーち、 はーち、
2012/02/14(Tue) 01時頃
|
綺麗事を並べ立てる―……嫌いじゃねェ。 テメェの言うことも尤もだ。だが―……遅過ぎたなァ。
[ああ、まるでペラジーが赤い外套を纏っているように。 それは「ふたり」で飛雲に向かっているような。 ―………ヘッ、と口を上向けた。]
俺には過去なんてねェ。未来なんてもんもねェ。 俺が―………男《ヒュー》が生きるのは【今】だけだァ!! テメェの決意《シンネン》で俺の侠気《オトコギ》砕いてみろやァ!!!
そして―……俺の気と世界を晴らせるもんならやってみィ!!!
[飛雲はかくも不器用な男なのだ。]
(127) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
侠客《オトコ》は大輪に咲く―………
(128) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
[象騎手たちは、柘榴《パイナップル》をひたすらに王都外壁に叩きつけている。 辺りから火の手が上がり、逃げ惑う人々の声が聞こえた。]
『……ヘッ。何だよ、どうにも雑魚ばーっかじゃねェか……物足りねェ』
[笑う。が、徐々にその表情には覇気と余裕が失せ始めていた。 この竜騎士自身も気づいている。気づかざるを得なかった。 龍気は、解放されて強まるどころか、どんどんと拡散、それこそ"解放"されている。 わかる。隊長《アタマ》とやりあっても、足止めすらできない。]
(129) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
『お前らなら、一歩足りともこの門くぐらせずに止めてやるぜェェ!!』
[ならば。 雑兵と言えど、確実に止められるものを数多く止めるが今の己の仕事だった。 天に高く神鉄《アダマース》を掲げれば、士気高まったかのように征華隊《仲間》の声が返る。
翼羽ばたき、舞い飛ぶように群集に斬り込んでいく。]
(130) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
上等!
ミュートロギアの名のもとに!! 我が前に立ち塞がりし彼の者の『 』を…!!!
[刃に、籠める。 力を…そして、気持ちを。 紅放つ白銀を構え、ペラジーは漢《飛雲》へと翔んだ]
(131) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
―……春節大輪華咲誇《オリエンタルエクスプレス》!!!
[勝負は一瞬―飛雲はペラジーに向けて一気に間合いを詰めると、 跳び後廻し蹴り《ティミョ パンデ トルリョ チャギ》!!!! 右脚の蹴り軌道は黒を湛えた黄金色のラインを描く!!!!]
(132) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
だから。"お前"に会いに来たんだよ。
[口内で、舌が鞭かの様に撓る音を聴き流す。 有無を言わさず、詰問調のセイクリッド・レティーシャへ、そして。
詰問をはぐらかす様に、迷わずその胸へ両手を伸ばした。 本物の少年なら、本当に手を出すまでの度量は無いだろう]
(133) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
断ち斬れ!! 白銀ノ奇跡《アペイリアテラス》!!!!!
[男が間合いをつめるのと同時に、ペラジーも一直線に翔ぶ。 赤い残像を残し、その研ぎ澄まされた刃は、白銀の軌跡を描いた!!]
(134) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
――、エル。 何か気付いたのね。
[小声で問いかける。 肩の使役魔はまた小さく鳴いた。]
そう。いい子。
[高校生から視線を外さぬまま、手でエルを優しく撫でた。]
(何かあったら、カバー頼むわよ。 アレ、あんまり使い慣れてないのよ。)
[触れたまま、言葉を口に出さずに伝えた。]
(135) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
[―――……願わくば、この一太刀が彼の…
『悲しみ』
を断ち斬らんことを]
(136) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
おォ!!!やっちまェェェェェェ!!!!
[門の前に立ちはだかる龍人。 象の部隊《エレファンツ》は彼に集中して柘榴《パイナップル》を投げる。 斬り込んでくる気迫に―失った感情が蘇り始め]
う……ひぃぃぃぃぃぃ!!!
[隊から逃げる者も出始める。 しかし、攻撃の手は龍人に集中し続ける。]
(137) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
ヴェラは、コリーンが傍らで、違和に気付いたことに、未だ気付いていない様子
2012/02/14(Tue) 01時頃
|
ほあァァァァァァァァァァァァ!!!!!!
[これが飛雲の全身全霊を注ぎ込んだ蹴り《オトコノクンショウ》。 黒き黄金の軌道は白銀の起動と衝突し―………
ガイィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!!
竹の檻《プンジャビプリズン》が吹き飛ぶほどの衝撃!!!]
(138) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
[戦いの中、黒龍の鎧纏う騎士はきっと、笑みを浮かべていただろう。 脂汗落とし、ついには羽ばたく力すら失い、大地を踏みしめることになっても。 戦うことが、生きることがただ、楽しかった。
振るう剣は星明りを弾いて銀に照った。 人の命の赤を散らして、しかし神鉄の輝き失わず、一閃。
群衆の投擲は止んでいた。 もう弾を投げる役目のものがいない。 もう弾を打ち出すカタパルトがない。 群衆の攻撃は止んでいた。 もう剣を薙ぐ力のあるものがいない。 もう拳を叩く力のあるものがいない。]
(139) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
『 ヒュッ 』
[瞬間>>133、手にした長剣が翻る。 刃は"高校生"の眼前に突きつけられ、]
それ以上手を伸ばしたら、切り落とす。
……誤解が無いように言っておくと、首。首の方をよ。
(140) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
[征華の防衛は終わっていた。 もう、先頭を行く黒の竜騎士もいない。]
(141) 2012/02/14(Tue) 01時頃
|
|
[決意《シンネン》と想い《ジアイ》は折れなかった―……]
な……ん…だとォォォォォォォ!!!!!!!!
[めき めきめき めきめきめきめきめき
バリィィィィィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!
白銀の軌道は彼の右脚《オリエンタルエクスプレス》を押し切った。 彼の機械化された下半身は砕け散り―……地面が割れた。 引力が働かない。ふたりの真下の空間はどこまでも続く銀河。 飛雲は割れ目に手をかけた。ペラジーはどうしたろうか。 ―………少なくとも彼はペラジーに手を伸ばそうとした。]
(142) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
てぇぇぇええええぇぇぇぇぇ!!!!!
[これは狼煙。これからの再生への道への狼煙。 道を斬り開く一太刀《オンナノイジ》。 彼の蹴り《オトコノクンショウ》とソレがぶつかり合ったとき、彼の作り出した結界が、はじけ飛んだ。
そうして、後に立っているのは……]
(143) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
[高校生の手がセイクリッドの胸に伸びたのを見て慌てたけれど、 剣を突きつけたのに胸を撫で下ろした。]
その子、なんか変だって。 エルが言ってる。
気をつけて。
[壁際からは動かない。 けれど、いつでも行動に移せる位に隙がないのはわかるか。]
(144) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
ヒューは、自分の率いた部隊が壊滅したことを悟った。
2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
[最後には、身につけていた黒の鎧すら、ぼろぼろと崩れ落ちて。 まだ新しい生成のシャツに、古い革鎧だけをつけた、浅黒い肌の大柄な男が一人、倒れただけだった。
神鉄《アダマース》の大剣ひとつだけ遺して、男は月へ還る*]
(145) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
[逃げた兵たちは口々に語る。
「「「あんな気迫のあるヤツ―…… あんな楽しそうだったヤツは見たことがない」」」]
(146) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
もう、仕方ないわねー…。
[地に降り立ち、人の姿へと変じると、風の力を操り竜騎士が受けるダメージが軽減される様に、風の障壁を生みだす。 その風は竜騎士が剣を振るう際にも、助けになるだろう。]
……
[竜騎士自身も、気づいているだろう。 彼女達もまた、それに気付いている。]
(147) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
[長剣が翻る。刃を眼前に突き付けられ、手が止まる。 然し、その事に対して動揺を毛筋も見せて居ない、違和]
俺が揉む方が速いと思うよ? そんなにかったく緊張してたら、胸も固そうだけどな。
[随分と警戒されている。このまま本性を現そうか。 傍らの娘も見覚えがあった。六極の泉《ラキ・ユニヴァー》に居た。
ならば、実質の脅威は眼の前のセイクリッド・レティーシャのみ。 もう一人の娘に死を与える事など、雑作も――]
(148) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
…!
[彼の鋼鉄の右脚《オトコギ》を砕く白銀。 しかし、ソレと共に足元が裂け、機械の足を失った彼は闇の中へと吸い込まれるように落ちようとしていた]
っっ!!
[とっさに、彼の手を掴む。 彼が許すなら、地上へ引き上げようとしただろう]
…アンタは…「覚悟」が足りなかっただけよ…。 自分に対するじゃない…誰かを失う覚悟が…。 …覚悟してたからってどうなるモンでもないけど…いつまでもあると思ってたモノがいきなりなくなったら…そりゃ、キツイよね…。
…ま、私もそんな覚悟、あるかどうか怪しいけどさ…。 いつまでもあると思って、頼って、甘えてばかりじゃダメだってのはわかった。 ようは…『オトナ』にならなきゃダメなんだ、私も…アンタも…。 その為には生きなきゃ…でしょ!
[そういって男に向けるは、曇りのない笑み《アオゾラ》だった]
(149) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
[ぽた、と地に落ちた涙は、どちらが落としたものだったか。
ピキ、と音がして、鮮やかな髪を彩る翡翠にヒビが入った。 鳳凰石だとも呼ばれるそれ。 ケヴィンが彼女にそれを贈ったのは、それを知ってか知らずだったか。]
最期くらいは、甘えないで自分で見届けなさいよ。
[彼女は《アリィ》は、静かに言った。]
(150) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
誰かを失う覚悟……ね。ふん、テメェに勝てるわけがねェや。 だってよォ。テメェ、「俺」のことも考えてたろ?
[拳(便宜上)を交えたからわかる。彼は芽生えていた気持ちも理解した。 ペラジーは飛雲の『悲しみ』までにも想いを寄せていた。]
馬鹿。俺は生きるにゃちょっと咲き過ぎた。 ―……散り際もな。男ってのは美しくないといけねェ。
気をつけろ。あの女《ヴェラ》、何かしたみたいだぜ。 何かが世界に落ちてくる。時間がねェ。 早く希望《EDEN》へ向かえ!!俺のことなんてどうでもいい。
(151) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
[浅黒い男が地面に崩れ落ちる頃。 五色の色は鮮やかな金へと変じていた。**]
(152) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
創星《NOTHING》から日常《ALL》を取り戻せや。
―……俺は涅槃からゆっくり見ておいてやるからよォ。 畜生、最後まで強いところ見せられなかったぜ。
(153) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
……変。なるほど、そうね。変だわ。
[気をつけて>>144、言われるまでも無く警戒はしている。 エルの感じた違和とは別種だろうが、自分も感じるのだ。]
昔の知り合いに。 女の胸ばかり追っかけるバカが二人ほど居たんだけど。
――…アンタの眼は、サカってる男子高校生のそれじゃないのよ。
[世の男性諸君は気をつけるべきだろう。 女子高生という生き物は、彼らが思う以上に、その視線に 対して敏感だ。]
……『何者なの?』 そう聞いてあげるべきかしら。
(154) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
ヴェラは、少しずつ、死の意志を練り上げだす。
2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
再見《またあおうや》―……謝々《ありがとな》
[かちっ―……ペラジーの掴んだ右腕が外れる。 飛雲の身体はだんだん闇の空間へと遠ざかっていく。 その右手の中指が―……いや、親指が立っていた。
曇りのない笑み《アオゾラ》に向かう飛雲の顔もまた 曇りのない笑み《アオゾラ》であった。]
(155) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
[ 男 趙飛雲 ―……劇終**]
(156) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
……変?俺のどこがだよ。
[常軌を逸した違和。拘らず。 平然と両手を大きく広げ、小首を傾げて見せている]
サカれないのはそりゃ仕方ないだろ? お前はかったそうな胸だし。 そっちのお前は、何か偽乳入ってそうだし。
……『何者なの』。か。
[その時に初めて、にぃ、と。 口端を歪め、刹那に、ロクな抵抗も出来ないだろう娘に死を与えようと、飛び出す。 一瞬での肉薄。破壊を籠めた拳が、突き刺さろうと]
(157) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
『っやめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!』
[――――その寸前>>+475。 少年《死女神》の動きが、硬直し、口からは少年の声《オクソコカラノサケビ》が迸った]
(158) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
――。
[変だわ。というセイクリッドに頷く。
ただ、高校生の身体に何者が入っているのかも、 その人物に殺すのは雑作もないと思われていることも わかってはいない。]
―――!エル?
[不意に肩の上で使役魔がさっきまでと違う声音で鳴いて、 そこから羽ばたいて浮いた。 鳴きながら、頭の上を旋回するように飛び始める。
でも、その意図することがわからず、動揺して目で追った。 ―生まれる、一瞬の隙。]
(159) 2012/02/14(Tue) 01時半頃
|
|
当然。私は強いからね。 …なんてね。 ま…『二人』で挑んだんだもん。負けられないでしょ。
[そんな風に冗談めかして言いながら、「俺のことも考えただろう」との言葉には、何のことかしら、ととぼけて見せた]
…なに、言ってんの! 花は、咲いた後には種が残る! また咲けばいいじゃない!!
[言葉を紡ぎ、彼《今》を、生《未来》へつなげようとする。 が、気をつけろ、と…忠告と、激励を残し]
!?
[彼の体は闇《夢》へと落ちていった]
飛雲!!
(160) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
|
……ばーか…殆ど拠り所も無しに咲き続けてきたアンタは…充分強いわよ…悲しいくらい…。
[奥歯をかみ締め、最後に彼が自分へ親指を立て落ちていった暗闇を見つめる]
(161) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
|
[…あぁ…一瞬でも良い…彼の空《気持ち》は、晴れただろうか…]
(162) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/14(Tue) 02時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/14(Tue) 02時頃
|
――『オスカー』……!?
何故だ! お前の魂は、確かに私が深き昏りに沈めた筈……!
[誰にも予見できなかったその異常に。 今まで動揺を見せなかった死女神《少年》が、目に見え狼狽する]
……!!
[表情を狼狽に歪めたまま、再び、その拳に破壊を籠めて。 眼の前で致命的な隙を見せていた娘の、腹部へと、その星命ごと砕く様な掌底を――]
(163) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
|
――……ああ、
[その声>>158は、]
……そういう事?
[知っている。]
(164) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
|
――…… 背格好、全然違うじゃない。 丁度良いわ。痛そうな鎧もないし。
[剣ではなく、柄を握り締めた拳を、]
とりあえず、殴らせなさい。殴らせろ。 ――…ここで会ったが、千年目。
[延期していたそれ>>6:65を、少年の鼻面めがけて振るう。]
(165) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
|
――ぐぁっ!?
[叩き込もう、として。 剣の柄を握り締めた拳が、鼻面に真面に叩き込まれてしまった。
二度の死を邪魔され、死女神《少年》の身体が、部屋の隅にまで吹き飛ばされる]
(166) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
ヴェラは、そのらしくもない狼狽に、再びの、死を与える機会を逸した様だ。
2012/02/14(Tue) 02時頃
|
―――!!!
[エルに気をとられたその一瞬。 視線を逸らしていた高校生がこちらに向かってくる。
さっきまでは反応できたはずなのに、 タイミングをはずし避けられない。
そして、第二撃の動きを捉える。 今度は、さっきのような隙は見せない。 武器を具現化させようとしたとき―。]
――?
[吹っ飛んでった。>>166。]
ごめん、助かったわ。 ありがとう。
[勇者が勇者たる理由を目の当たりにしながら礼を口にした。]
(167) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
|
[炸裂。>>166 少年の身を吹き飛ばした拳を、ぷらぷらと揺らす。]
――……厄介なもんに付け込まれて。 先走って独りで向かって、負けた? 負けたんでしょ貴方?
[その言葉は――既に、死女神ではなくその身体の本来の主へ。]
……ふん。 貴方には……私は直接稽古を付けてやってなかったかしら。 ったく、ライトニングとのヌルいお遊戯だけで調子乗るからよ。
丁度良いわ。丁度良い。――……直接鍛えてやるわ。 その眼に灼きつけなさい。 その魂に刻みなさい。
勇者の技を、くれてやるわ。
(168) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
|
セイクリッド――レティーシャ!!
"再び"私の邪魔をするか……!!
[1000年前。禍ノ匣《BOX》へと封印された堕天使《パロニア》。 その眼を、その耳を通じて。 視ていた。その、勇者の姿を。
反撃と、斉花へ跳びかかるが、小柄な少年。 想像以上に身体の小回りが利きすぎて、隙が生じる]
(169) 2012/02/14(Tue) 02時頃
|
レティーシャは、長剣を頭上に高く掲げた。
2012/02/14(Tue) 02時頃
|
―――……っ!?
["勇者"が。長剣を頭上高くに掲げる。 ただの斬撃など、意味を為さない。 だが。 そこにある、恐ろしい"何か"を感じ取り、その動きが更に鈍りを見せる]
(170) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
レティーシャは、掲げた剣に、渦巻く黄金の焔をまとわせる。
2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
この焔は――――!? まさか!!
[掲げられた剣に、渦巻く黄金。 そこに籠められているのは、膨大な程の、この星《セカイ》の未来を望む者達の。 『想い-キボウ-』と言う名の、星命《テュケー》の"願い"、"祈り"。
星《セカイ》の想い-キボウ-をひとつに束ねるその力に、愕然を覚える]
(171) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
┠┥┰┓┗┨┯┫┣┨┿┛╂┓┿┛ $テ呀蛇伏(※1)
[※1: 牙持つ蛇は、静かに伏して好機を待つ。 転じて、決して隙を逃さないという意味。斉花の造語。]
(172) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
┷┨┯┫┯┛━┫┝┨━┓╂┥┯┥ $ッ下寡秀(※2)
[※2: 美しき星空の下、華美な飾りなど不要。 転じて、洗練された物はそれだけで美しい。斉花の造語。]
(173) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
┿┛┻┥┯┥━┫╂┫┏┓┿┨┯┥ $ャ果終落(※3)
[※3: 完全に熟した果実は最後には落ちる。 転じて、それまでの蓄積が放たれる様。斉花の造語。]
(174) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
┯┓┝┓┰┓┝┓┠┨┗┛┯┓┗┥ $ェ歌天響(※4)
[※4: 勇ましい歌は天運をも揺り動かす。 転じて、その勇気が因果律に干渉する事。斉花の造語。]
(175) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
┿┥┗┨┠┓┰┛┷┫╂┛┰┓┣┓ $ケ火必焼(※5)
[※5: 聖なる炎は悉くを焼き尽くす。 そこに慈悲などあるはずもなし。斉花の造語。]
(176) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
┏┓┝┨┯┛┝┛┿┨┝┫┰┫┿┛ $ト花必殺(※6)
[※6: 帝舎斉花の必殺技。 それ以外の意味などあるはずもなし。そして――]
(177) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
["必ず殺す技"――人はそれを、"必殺技"と呼ぶ。]
……生まれて初めて。神様とやらにお願いしてあげるわ。
(178) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
――……全身全霊で、避けなさい。
[その言葉と共に、剣が、ただ真っ直ぐに振り下ろされる。]
(179) 2012/02/14(Tue) 02時半頃
|
|
《 HOLY BLAZE - セイカブレイク -》
["空間"を、"存在"を、"概念"を――…… 全てを焼失させる必殺の一撃。
鍛錬が嫌いな斉花が唯一極めた、ただ溜めて集めたたものを 収束させ、最短最速、最高効率で打ち出すだけの一撃。
当たれば相手は死ぬ――……]
(180) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
レティーシャは、が、当てる気は、今回は無い。
2012/02/14(Tue) 03時頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/02/14(Tue) 03時頃
|
$テ呀蛇伏
[ゴゥ…]
$ッ下寡秀
[ ゴゥ… ]
$ャ果終落
[ ゴォゥ ]
$ェ歌天響
[ ゴォウ! ]
$ケ火必焼
[ ゴォオオウ!! ]
(181) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
|
$ト花必殺
[ ゴ ッ !!!!!!!!!! ]
[王城の天井を突き抜け、虚空《そら》をも焼き尽くさんばかりに。 燃え上がり、そして再びひとつに収束するのは――『聖火《 HOLY BLAZE 》』 ]
(182) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
|
貴様―― その力は、やはり……!?
["空間"を。"存在"を。そして、"概念"を。 天地開闢の神々。零を司る女神ですら、"零に還し還す"。 その、必殺の一撃の絶対的な破壊力の程とは。
――当れば、相手は、死ぬ]
(183) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
|
く…ぅうう……
(184) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
|
ぅうううううぅううう―――!!!
(185) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
|
ぅぅうううおおおおあああああああああああ!!!!!!!!
[死女神が、吠える。 全力で、全身で、全霊で、全心で、
全神《メガミノシニモノグルイ》で―――避ける!!]
(186) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
|
――――救済者《エピカルディス》ッ!!!!
[死女神自身へ当てる気はなかった、 総てを灼き尽くす、聖火《HOLY BLAZE》の必殺技《セイカ・ブレイク》。 "概念"をも葬り去る高みにまで到達したその必殺技《セイカ・ブレイク》を具現させた黄金の焔に――腹の底から叫ぶ]
(187) 2012/02/14(Tue) 03時頃
|
|
――……これが。これが勇者の技よ。 とは言え、《勇者の制限》のせいで…4割弱って所かしら。 その女神の本体相手には"必殺"とも言えない程度。
[黄金の火の粉-ヒカリ-舞う中、空の右手で髪を梳く。 剣は、今の一撃により一瞬で焼失してしまった。]
……さて、
[すぅ、と息を吸い込み、]
(188) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
――…ダークブレイズ!!!
[その名を。 夢見がちな乙女が描いた勇者の名を。 セイクリッド・レティーシャがかつて出会った男の名を叫ぶ。]
私闘。因縁。大いに結構だわ。結構よ。 けど、貴方は負けた。負けたわ。負けたのよ。 弱いから――…そして、それ以上に、"軽い"から。
(189) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
貴方が……貴方が本気でこの世界-ホシ-をどうにかしたいと願うなら!
この重さを……星《セカイ》の想い-キボウ-を背負うくらいの… それくらいの勇気を見せてみなさい!!! 神がそれを罪だと抜かすなら、その罪さえ背負って抗え!!
貴方が……貴方がそれだけの勇気を振り翳し…… 己の魂を燃やし、人の希望背負う勇者となって、世界を救うなら!!
その時は、
[こほん、と一度。]
大事なことだから一度しか言わない。よく聞きなさい。
(190) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
――世界を救えたら、好きなだけ胸揉ませてやるわ。
(191) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
レティーシャは、……少し迷ってから、続く言葉を紡ぐ。
2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
―― ナマでも良い。
[言ってから、かしかしと頭をかいて、]
……これで奮い立たなかったら。 私は貴方を勇者どころか男とすら認めないわ。
[腰から、ペラジーから借りている短剣を抜き放つ。 そこに僅かに残るのは、「斬る」力の残滓。]
(192) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
――― 《 勇の炎 - ブレイブ・レイズ - 》
["彼"が、真に勇気を持つ者なら。 その勇気を今、奮い立たせているのなら。 "死線"すら越える勇気に目覚めているのなら。]
[今やもう、彼を捉えていた存在と切り離す事もたやすかろう。 そうでなければ、死ぬだけだ。]
[俊敏な動きで、死女神《少年》へと短剣が振るわれた――……]
(193) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
[黄金の火の粉-ヒカリ-舞う中。 涼しげに髪を梳く少女のその姿は。
己を"魔女"と言い張る中で。 彼女もまた、誰もが間違えようの無い、"勇者"である絶対的風格《ブレイブオーラ》。
聖なる火を掲げ、総ての人々の心に火をともす。
死女神が織り成す夢想《ヤスラカナユリカゴ》に囚われた少年の魂にすら届く]
(194) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
[ ――《 勇の炎 - ブレイブ・レイズ - 》 ]
――やめろっ!!!
離さない…… 離しは………しない……
[幻想ノ刃《パンタシア》の短剣が、突き立つ。 その真の勇気奮い立たせる力]
(195) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
だめだ……オスカー……!!
くっ…私の中から お前を、解き放つ訳には……!
ここから出てしまえば……私は……
お前まで、零に還さねば―――!?
[抑えきれない。裡から湧き上がる"勇気"。 魂を死の色で囚える、夢想の揺り籠を打ち破る音が――]
(196) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
|
[ パ キ ィ ――!!** ]
(197) 2012/02/14(Tue) 03時半頃
|
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/14(Tue) 04時頃
1
2
3
4
5
6
7
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
7日目
8日目
9日目
10日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る