153 unblest blood
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シーシャは薬屋 サイラスに投票した。
サイラスはお針子 ジリヤに投票した。
クラリッサは薬屋 サイラスに投票した。
サミュエルは薬屋 サイラスに投票した。
ジリヤは露店巡り シーシャに投票した。
サイラスは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
露店巡り シーシャは、メモを貼った。
helmut 2013/12/08(Sun) 00時頃
薬屋 サイラスは、メモを貼った。
ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 00時頃
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
mituki_ka 2013/12/08(Sun) 00時頃
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そういうのを企てるなら、観客が大勢いる時に限る。 ――相手一人なら、もっと効果的な方法を選ぶさ。 奇策なんてぇのはリスクが多すぎるだろうよ。
[面白い論だとサイラスの言葉>>3:123を聞き口の端を釣り上げる。 紳士などと言われた片鱗はない。 今はただ非情なまでの殺意を宿して サイラスの肩をダガー持たぬ左の手で掴み、 その勢いのままに床へと押し倒そうとした。]
(0) helmut 2013/12/08(Sun) 00時半頃
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―1F廊下―
…………。
[2人――――そして男。 ぐらいの情報しかこの場所では得られなかった。]
…………。
[胸元の指輪に触れながらもう暫く様子を見る。 伝わる気配は穏やかではない気がしている。 そうなると――――ダンピールは生きているかもしれない。
自分が取るべき行動を考える。]
(1) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 00時半頃
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―グロリアの部屋―
[>>3:117サミュエルが意識を研ぎ澄ませて周辺を探るのを邪魔しないよう、女は口を噤み。 やがて彼の同意を受ければ、女は小さく頷いて。]
そう、なんだよね。 ――それに、誰かが死んだにしては、館内は静かすぎる。 まだ誰にも発見していないのか、それとも手を下した者が其処にいるのか…。
館内の様子を見に行った方が良いかもしれない。
[もしかしたら既知のマドカがダンピールの手にかかっているかもしれないと思うと、気が急いて。
先刻までとは違い、焦った様子の顔を彼に向けた。]
(2) 蒼生 2013/12/08(Sun) 00時半頃
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―リビング―
[「商人なら」と諭すように言われ>>3:121、苦笑を。]
今日アンタに会って、思い知ったさ。
俺は商人なんて向いてねぇ、 ……職人してる方がまだマシだったかね。
[自身の作の時計を誰かが売ってくれたなら。 それが理想だった。
例えば、貿易の商品として扱ってくれるシーシャだったり、 アレコレと客の話を聞いて世話をするマドカであったり。
もしもの話をしても仕方が無い。
マドカ男が殺してしまったし、シーシャはもう決めているようだから。]
(3) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 01時頃
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――そうかい。
だがよぉ……自信のあるヤツぁ、 リスクたっぷりの奇策を好むかもしれねぇだろ?
[疑われている。 目の前の男が口の端を釣り上げて笑っている>>0。
絶望的?
いいや、そんなことはない。 絶望なんてものは、望みがあってこそのものだから。]
(4) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 01時頃
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――ッ!?
[素早い身のこなしで肩を掴まれ、 気がつけば天井を見上げていた>>0。
シーシャが体術を得意とすることは知らなかったから、 どうにか逃げられるかもしれないと思っていたのだが……。
呪詛は一度使うとしばらくは施すことができない。 強く念じるという行為は、存外力を使うものだから。
加えて、彼を撃退出来るような武器も持ってはいない。
見上げる柘榴に、にぃ……と笑う自身の顔が映り込んだ。]
(5) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 01時頃
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シーシャ……、 吸血鬼は何故、ダンピールを産むんだろうな。
できちまっただけだっつーならさ、 どうして殺してくれなかったんだ。
[シーシャの過去>>2:26を知らず口にした言葉は、 自身がダンピールであることを認めるもの。]
(6) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 01時頃
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―グロリアの部屋―
そうだな。色々な可能性――。 それこそ一番信頼してたやつが、なんてこともあるし、な。
……あんまり一度に何人もとはいかないが。
[見定められる、と。クラリッサ>>3:120にそう頷きながら。 冗談めいた、けれどはっきりと忠告だと判る言葉を続けられれば、頷く他は無かった。 一瞬過ったのはクラリッサやフィリップを「見定めた」時のこと。 こればかりはどうしようもないと思えば、複雑な思いになりもした。]
(7) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[>>3:122フィリップのことについては一先ず話を打ち切った後。 グロリアの灰を掬うクラリッサの瞳が伏せられているのは見えたが、けれどそんな彼女に対して掛ける言葉も無く。 自分の方が弱い部分を零してしまいそうなこともあって、ただずっとその時は黙りつづけていた。
そんな弱さも、結局昔の自分があった所為。 今この場でクラリッサからそれ以上の問い掛けが無かったことには、安堵と、少しの感謝も、きっとあった。]
(8) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[目の前にいるサイラスがダンピールかどうかなどシーシャに知る術はない。 それでも刃向けるのは疑わしきを屠り仇なす者を消していけば 呪詛という二度目の死を避けられると思っているから。
サイラスの苦笑>>3を見据えながら、 返された言葉にまた喉を鳴らした。]
――ああ。 お前さんなら良い職人になれただろうよ。
[時計の取引をするはずだった相手が 時計に対して思い入れがあるのを感じていた。 職人として時計に情熱を傾けられたなら――、 言葉通り、彼は名のある時計職人となっていただろう、と。]
人里離れた山奥か、こんな人も訪れにくい小島で 職人として生きてみるか?
[害ある者なら屠るのみ。 なれど、仇となるかどうか見定めるように柘榴が静かに光る。]
(9) helmut 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[>>2そして、邸内の異変を察してからのこと。 静かすぎるという言葉には、小さく同意の頷きを返した。
サミュエル自身、マドカやサイラスに対し心緩んでいる節は有った。 スコーンや酒を楽しんだ時も、ギターを弾いた時も――。 けれど、クラリッサの表情に焦りが見えたこともあって。 自分からは、動揺や不安といった色は顔に滲ませなかった。]
そうだな。行ってみよう―― 一緒に。
[そう告げて、廊下へと駆け出した。 探るのは気配の在り処。 もしまだ「手を下した者」が居るのなら――その可能性を思い。 そうしているうちに辿りはじめるのは、リビングへと続く道。]
(10) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[耳に届いた物音にリビングにそっと近づく。 中の様子を見ることはできなかった。 リビングの外から中の会話に耳を澄ませる。]
………悪趣味、ね、これも。
[自分のことを嘲笑する。 声の主たちは、ここにきて顔と声が一致するが残念ながら顔と名前は一致しない。 これはもう長年のクセであるから仕方ないだろう。]
………。
[1人の悲哀の声(>>6)が聞こえれば、目を伏せる。]
(11) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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…………。
[女が身篭ったのはまだ人間のときであった。 産んだ子供はただの人子であり。 きっと今の自分にはひ孫だっていてもおかしくない歳。]
…………殺されてもいいから…。
[己なら子に会いたい、と――――。 親と子の絆で乗り越えられる、と――――。
そう願うのが母親なのかもしれない。 そんな風に考えた。]
(12) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 01時頃
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ま、俺なら成功させるだけの下準備して 盛大に奇策を披露するだろうよ。
[押し倒した手はそのままにサイラスを床へと押さえつける。 馬乗りに見下ろす男が見たのは彼のわらう顔>>5。]
――さあな。 人だった頃が忘れられず 人恋しさの末に、――…ダンピールを産む。
[己の経験と、知己の女吸血鬼の事を思いながらサイラスに答え]
殺せねぇのは断ち切れぬだけの情があったからだろ。
[断ち切った男は断ち切れぬ女を思う。 きっと彼女もまたダンピールを産んだのだろう。 音信不通となったのはそれしか考えられなかった。]
(13) helmut 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[>>10自分が焦っているからか、サミュエルが表情に感情を滲ませなかったのには気付かない。
知り合いのマドカを失うのは厭だったし、サイラスに対しても気のいい人、という印象を抱いていた。 どちらが犠牲者であったにしても喪失は女にとって痛みとなるだろう。 そしてもう片方がダンピールである可能性は捨てられない。]
うん、行こう!
[けれど一緒に、と言う言葉には大きく頷いて、女はサミュエルの後を追って走る。 やがてリビングの前へと至れば、扉の前に立つジリヤの姿が見えただろうか。]
(14) 蒼生 2013/12/08(Sun) 01時頃
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[自白めいたサイラスの言葉>>6に少しだけ眉が寄る。]
殺して欲しかったのか?
[誰にと言わずとも伝わるだろう。 過去形の問い掛けをぽつと投げて
ダガーの刃を、サイラスの喉骨の上へと宛がう。]
(15) helmut 2013/12/08(Sun) 01時頃
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………………。
[自分が愛した男との間にできた子。 己を吸血鬼だという素性も隠して男の前にいるとしたら。 女は人でありたいと願って子を産むのかもしれない。
化け物である自分を殺してもらうために。]
…………。 私なら…どうするかしら…。
[きっと間違いなく産むだろう。 それが――――幸せなのだと信じて。]
(16) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 01時半頃
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―リビング前―
[クラリッサ>>14と共に駆けた先、見える姿はジリヤのもの。 扉の向こう側に誰かがいる気配は察せられたものの。 その中を確かめるより前に、ジリヤへと声を掛けた。 手元には花の色が見えたから、確かにあの後花を取りに行ったのだとは判ったのだが。]
こんなところで、あんた、
……………
[微かな何かの呟き>>16が聞こえてきた気がして、一度間を置いてから。]
………何か、あったか。
(17) sakanoka 2013/12/08(Sun) 01時半頃
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―少し前・グロリアの部屋―
…そうだね。
[>>7もしもの話、グロリアがダンピールだったなら、自分は彼女を疑えなかっただろう。 グロリアの手に掛かっても、自分は恨まない。]
そう…。 やっぱり体に負担がかかるのかな。
[あまり回数はこなせないらしいと知れば、女は少し考えるように俯いて。 女自身も能力の事を調べる為に、行使を繰り返した事があったが、気付けば体がだるくなって動けなくなった事があったのを思い出す。
忠告にサミュエルが頷けば、女はふむ、と頷いて。 ――今、この時を生きている者を見るが故の複雑な思いには、女には至れない。*]
(18) 蒼生 2013/12/08(Sun) 01時半頃
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[>>8目を伏せていた事をサミュエルに知られていたのには、女は気付く余裕がなかった。 グロリアの死を事実として受け止められても、大切な友人を喪失の痛みが無くなるわけではなく。
それから二人して黙ったまま、グロリアの灰を箱に収める時間が暫く続いたか。*]
(19) 蒼生 2013/12/08(Sun) 01時半頃
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―リビングの前―
…は…。
――…。
[>>17サミュエルがジリヤに話しかけた頃に女は遅れて到着したか。 女は少し乱れた呼吸を整える。
彼女の様子からは、扉の向こうに誰かがいるのは察せられて。 花を持っているのは女にも見えたが、一度疑いを持ってしまったが故に、彼女に向ける視線は何処か余所余所しい。]
(20) 蒼生 2013/12/08(Sun) 01時半頃
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………しー。
[現れた人影2つ。 それに人差し指を立てて静寂を要求する。 リビングの中を覗き込むことをしない女は、中を探る様子をこの2人に委ねることにした。]
……………。
[マドカの死のことはまだ知らずにいる女。 けれど、彼女が姿を見せない以上。 そして、中から声が聞こえぬ以上。 導き出される答えは非情なものだと思えた。]
(21) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[喉を鳴らす男に肯定されたなら>>9、 「ふん」と不貞腐れたように、鼻を鳴らした。 「敵わない」そう思って。
「生きてみるか」の言には、]
あぁ、……俺が「人」だったなら、 そう望んだかも、な。
[吸血衝動も、 本能に駆られることもない「人」であったなら。
生まれてから両親に囲まれて育ち、 好きな仕事と、たまに訪れる友人があって、 ……高望みをするなら、愛した人が傍に居てくれて。
頭に浮かぶのは、 どれもこれも手に入らない、何度も振り払おうとした夢物語。]
(22) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[「俺なら」と言う男には分かるはずもない。
突如大きくせり上がってくる、 あの「殺さなければ」という衝動を前に
下準備をする余裕などないことが。]
アンタならやりそうだな……確かに。
[そう返すのが精一杯。 余計なことを言えば、それは決定的なものとなり得るから。
商人という者は、口が達者だ。 引き出したいものを、相手に言わせる術を持つ。]
(23) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 02時頃
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…………。 私は邪魔するつもりはないですが…。 貴方たちには…邪魔する権利はあるかもですね…。
[そんな風に小さく呟いた。
それは現れぬ少女のための権利か。 それは邸宅の主のための権利か。
言葉にはせず手元の花を弄った。]
(24) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[男の問への答えが落ちてくれば>>13、]
「人」だった頃、か。 最初から「人」じゃねぇ俺には、理解できねぇな。
情、情……ねぇ。
それすらも奪われちまう俺らは、化物……、か。
[殺してきた者たちの顔が浮かぶ。 傍らに居たかったはずであるのに、壊し続けてきた男の軌跡。]
(25) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[抗えた者が在ったなら、 心の拠り所になり得たかもしれないが。
ダンピールの知人など、今日のこの日まで無かったから。
今度は男への問が落ちてくれば>>15]
あぁ、……誰かに惹かれちまう前に、殺して欲しかった。
[マドカであった灰の方へと首を倒し、 はは、と力なく笑った。]
(26) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[“「人」だったなら”とサイラス>>22は言う。 彼の中ではもしもの話でしかないのだとぼんやり思った。]
――望まない。 いや、望めないのか。
[サイラスを見下ろす男の声に残念そうな響きが滲む。]
だろ。
[自信家な男は、確かに>>23なる肯定を受け取り 次の瞬間には自信に満ちた笑みを浮かべる。]
(27) helmut 2013/12/08(Sun) 02時頃
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―リビング前―
[後ろからクラリッサ>>20の気配と吐息を感じれば、共に来ていると判る彼女にここで振り返ることは無く。 それ故に彼女のジリヤへの視線には気づかぬまま、そのジリヤ>>21が口に指を当てる姿を見て。 口を噤んで、その後に呟かれたこと>>24に耳を澄ませた。]
……………
[この判り難い言い回し、まさに詩人だ、と内心でごちながら。 小さく頷き、それからクラリッサの方へ一瞥を投げた。 「邪魔」しに行こうか、という確認を籠めて。]
(28) sakanoka 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[それから、囁く程度の小声で。]
判ったさ、ジリヤ……
いや、 イリヤさん。
[ここでわざわざ「マミーさん」呼びに対する報復を行ったのは、自分の余裕を取り繕う為。 それ以外の意図は、何も、無かった。]
(29) sakanoka 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[化物なる言葉がサイラスの口>>25から漏れるのを聞く。 少し前にも同じ言葉をジリヤから聞いていた。]
――俺も化物だ。 親殺しでなく子殺しの、な。
[ダンピールをうむ事は生まれながらに親殺しの性もつ子をうむ事。 産声あげる前に屠った存在がどう思うかは知れぬが その性を己が持っていたなら苦しむと思うから 己の手で己の過ちとおもうものを消し去った。
サイラスが奪われた情にちらと思いを寄せ唇を噛む。]
(30) helmut 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[>>21ジリヤに静かにするように要求されれば、口を噤み。]
――…。
[女はリビングの中を覗こうと足音を忍ばせて扉へと近付く。 室内から聞こえてくるのは二人の男の声。
……ひとつ、ふたつ、みっつ。 女は中を確認する前に意識を集中させて再度同族の気配を確認する。 数は五つ。それは変わらない。
リビングの前にいるのは三人。中から聞こえるのは二人の男の声。 ―これで五人。]
…っ…。
[それなら、犠牲者は――…。]
(31) 蒼生 2013/12/08(Sun) 02時頃
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[――中にいるのはシーシャとサイラス。 犠牲者は、マドカだ。
また知人が失われた。いつに失われてしまっていたのかはまだ分からないけれど。 グロリア程でなくても、彼女は親しみを感じていた相手だった。
血の気が引く感覚。 くらり、と眩暈のようなものを感じた。 >>24花を弄るジリヤの声は何処か遠くに聞こえていて、女にはその内容を上手く咀嚼する事が出来ない。
それでも>>28サミュエルから視線が向けられれば、女は表情を引き締めて頷く。]
(32) 蒼生 2013/12/08(Sun) 02時頃
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想いは言葉にしなければ伝わらない。
[サイラスが首動かしても其処に宛がうダガーの刃は動かぬまま。 彼の視線が灰となったマドカに向くを見て>>26]
――…、伝えに、行くか? 愛する者に、殺す前に 愛する者に、殺されたかった、と。
[問い掛ける声を訥々と零した。]
(33) helmut 2013/12/08(Sun) 02時頃
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…………。 イリヤは娘の名前なんですけどね……。
[夫を殺した吸血鬼は人の子を育てる。 大人になった彼女が老いぬ母親を見て絶望したあの時のことを思い出した。
生きることで傷つけたなら。 私は、あの時死んでいたほうがよかったかもれいない。
けれど、娘の笑顔が咲いたあの日を思い出せば。 彼女のために生きなければならかったという思いと。
娘のから姿を消した女は名を変えた。 Julija――からJilijaへと。]
(34) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 02時半頃
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[uからiへ――――――。 自分の名前の中に娘の名残を残したかった。
そして――――愛する夫のことも。]
いってらっしゃい。
[部屋の中に入ろうとする2人にそんな言葉を送る。 あえて名前を間違えた男を責めることもせず。]
(35) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 02時半頃
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…………。 どちらの主張も正しいとは思わないけれど。
それでも大事な人のためっていう理由だけは。 どんな化け物でも持っていいとは思う。
だから……しっかり、ね。
[部屋に入る間際、大切なものを喪失した女(>>32)の頭をゆるく撫でる。
どんな結論が待っているかは分からない。 ダンピールの彼も、ダンピールの親である彼も。 それぞれが苦しみを抱いていることもほんの少し理解した。]
(36) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 02時半頃
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[ぼんやり聞こえてくる声はどちらも男の声。 そこから、マドカの気配はないのだと知れる。つまり――。]
(――――…馬鹿)
[そう内心呟いたのは、「死ねない」と言っていたマドカの姿が脳裏に過ってのこと。
そして、彼女とクラリッサの親しげな様子は宴の席で幾らか察していたから この場の様子を同様に察したであろうクラリッサが気に掛かりもしたが。 心配することは一先ず無いようだ、と。 一瞥に返ってきた頷き>>22から、思った。]
(37) sakanoka 2013/12/08(Sun) 02時半頃
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…………………え?
[適当に呼んだ名前が、まさか娘の名であったなど思いも拠らず、思わずジリヤ>>34の前で間の抜けた声を洩らしながらも。]
そう、か。
[一呼吸置いてから、ごく小さな声で返した。
吸血鬼の娘。 それが義理の子か、生前の子か、それともダンピールか。 そこまでは彼女の言葉からは判らなかったが――。
いってらっしゃいの言葉>>35に、少しだけ母親のような響きを感じた気がして。 懐かしいような、もう手に入らないもののような。 そんな思いがふっと出てきそうになるのを振り払い、ただ黙って小さく頷きを返した。]
(38) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[自身も化物だというシーシャ>>30を見上げて、 「あぁ」と息が洩れた。]
そうかい……。
[子が欲しいと言った女を思い出す。
「子に親を殺させたくなかったのだろう」と、 母の最期と同じ、自らの命を断つ道を選んだ女――。
男女差はあれど、目の前の子殺しの化物も、 その思いは一緒だったのかもしれないな、と。]
(39) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[それでもその腕に子を抱きたかった女。 下準備を怠らないと言った、慎重な男――。
この世に生まれてしまえば、情も芽生えてしまうかもしれない。
これは男の憶測であったから、 見上げた男がそれを懸念していたかは分からないが。]
(40) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 03時頃
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こんなに苦しいなんてな、ガキの頃には思わねぇもんなの。
[シーシャの言葉に>>33、自虐的に笑う。
――恋を知り、友を知り。
孤独を知ってからのそれの喪失は、 当たり前に親が在った時の喪失よりも大きかった。
傍らに誰かがいることは、当たり前ではない。
親の愛を知った時にはもう、 自身の宿命に抗おうなどという気は起きないほどに、 心が衰弱していた。
後はもう転がり落ちる一途――。]
(41) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 03時頃
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伝えに……?
そうだなぁ、 ――行けるもんなら。 詰ってやりてぇよ。 ふざけんなってなぁ。
[親に会うことがもしも叶うなら、 マドカに会うことも――。
どうしても考えてしまう。
彼女に求めたのは、渇きを紛らわす血だけではなかったから。 それは、失ってから思い知ったのだけれど。
柘榴を見据え、呪詛を紡ぐ。]
殺してくれよ――。
同じ化物のよしみで、……叶えてくれんだろ?
(42) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[シーシャ達のやり取りを最初から聞けたわけではないので、まだ女には彼らの事情は分からない。 >>36けれど、ジリヤに頭を撫でられて言葉を掛けられれば褐色を瞬かせ。]
…ありがと。
[背を押すような言葉に勇気を貰った気がして、素直に感謝の言葉を紡ぐ事が出来た。 ママみたい、というのはあながち間違っていなかったのかもしれない、と。
そして女はリビングの中へと入っていった。 目に飛び込んできたのは、押し倒したサイラスの首筋にダガーを当てるシーシャの姿。
――どちらがダンピールなのか、女には判断が出来ない。]
―…っ。
(43) 蒼生 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[クラリッサと共にリビングへと踏み込む。 そこに見えたのは、シーシャが床にサイラスを組み敷く姿、ダガーの刃が弾く光。 そして、呪詛に掛けられたものの灰とマドカの衣服。]
………
[どちらがダンピールだとは、話の内容までは捉えていないこの男にも未だ知れぬまま。 ふたりの男と、扉の側に置き去りにしていたギターケースとを交互に見、それからクラリッサへと視線を向けた。]
………ちと、あいつらの方、見といてくれ。
[そう囁いてから、ギターケースに手を伸ばした。]
(44) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[親殺しの性もつ子がうまれていたなら サイラスの思うように情を抱いていたかもしれない。 己が絆されやすいことなど、イヤというほど知っていた。 こうしてサイラスと言葉交わす度、彼を知る度、 少しずつではあるが思いが重なってゆく。 サイラスの苦しみは憶測の域を出ないが]
――…苦しんだ、か。
[重い息と共に吐き出して]
会って存分に詰ってやれ。 あっちにも情があるなら、待っててくれんだろ。
[紡がれた呪詛を受け止めるように、 自信家な男は、にっ、と、唇を歪める。]
(45) helmut 2013/12/08(Sun) 03時頃
|
|
[見逃した同胞の子が一瞬サイラスと重なり 鈍い痛みを男の胸に齎した。]
――ああ。 苦しみを終わらせてやるよ。
安らかに、逝け。
[サイラスの首筋に宛てがったダガーに己の体重全てを預け 鋭利な刃は連鎖を断ち切るように 力任せに獲物の向こうにある床めがけ下ろされた。**]
(46) helmut 2013/12/08(Sun) 03時頃
|
|
[>>44男達の姿に気を取られていたが、吸血鬼の灰とマドカの衣服が目に入れば、目に熱が集まってきて女は涙を堪える。 状況からして、どちらかがダンピールだ。
サミュエルはどちらがそうか見当がつくだろうか、と彼の方を見ると丁度視線が交差し。]
――…分かった。
[生きている者には自分の力は及ばない。 二人を見ているように言われれば、唇を噛み締めて頷く。]
(47) 蒼生 2013/12/08(Sun) 03時頃
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[武器自体はシーシャから借りたダガーが腰元にあるものの。 自身の得物はまだギターケースのポケットに忍ばされていた。 装飾付きのダガーより己の手に馴染むそれを、この場では選んだ。
ポケットから出したのは、男の掌に収まる程度の単発の拳銃。 それは吸血鬼として若かった頃、ある女から持たされたもの。
自分の傍に居てくれて、支えてくれた、人ならぬその女に。 信頼を寄せ、やがて焦がれ、想いを寄せて、口づけを求めて。
――その「正体」を、知ってしまった。]
(48) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時半頃
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止まない雨はないけれど。 降らない雨ってのもないのよね……。
[リビングに響く感情。 その1つ、1つを聞き逃さないようにと。 女は天を仰ぐ。]
降り注いだ雨は海へと還る。 海に注いだ水はやがて天へと昇りまた雨になる。
………この悲しみは繰り返されるのかしら…?
[1つの苦しみに終焉を――――。 望む死の向こうに免罪を――――――。
胸元の指輪を握り締め、女は祈る。**]
(49) mituki_ka 2013/12/08(Sun) 03時半頃
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[室温に馴染んでもなお冷たい銃を握り、クラリッサ>>47の方へと再び歩み寄った。 彼女への頷きと、手にした得物の存在から、もう大丈夫だという意図は伝わるか。
シーシャ>>45>>46がダガーを振り下ろす姿を目にしたのはそんな時。 その姿に呪詛を用いるダンピールの姿は重ならないものの。 彼が口にした言葉からはその正体は察しきれず――。 銃を握り締めたまま、サイラスに振り下ろされる刃の行方を見詰めた。**]
(50) sakanoka 2013/12/08(Sun) 03時半頃
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待っててくれる、か――。
だったら、いいのになぁ……。
[同じ呪詛でも、今は自身を殺す為の――。
にっと笑う自信家に、任せよう。 彼ならきっとやり遂げる。
男を殺すことに、痛みを伴っているとは露知らず。
知っていても、 彼に対するおかしな信頼を寄せていることは、
違わなかっただろうが。]
(51) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 03時半頃
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――じゃあな、「オナカマ」さん。
[柘榴に映る自身は、穏やかな笑みを浮かべていた。
共に生きることが可能だったなら、 やはり彼に委ねただろう。
男が作った時計を、多くの人に手に取って貰えるようにと。
宛てがわれた刃物は冷やりと冷たく、 長く男を悩ませ続けた熱から、
漸く、
――解放、された。**]
(52) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 03時半頃
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[>>48>>49サミュエルが何をしに行ったのかを目で追う事はせず、サイラスとシーシャの対峙を見守っていた。 やがて戻ってきたサミュエルの手には拳銃が握られており。―それがいわく付きのものである事は知らないが、恐らくは使い慣れた武器なのだろうと。]
―…。
[頷かれれば、相手の意図は読み取れた。女は目線だけでそれに応じ。 そこへ、シーシャがサイラスに向かってダガーを振り下ろす>>45>>46のが視界に入った。
――もしシーシャがダンピールだったら? 咄嗟にそんな考えが過ぎるが、女はきゅっと唇を引き結び。 まさに討たれんとするサイラスがこの館に紛れていた最後のダンピールである事を祈った。**]
(53) 蒼生 2013/12/08(Sun) 04時頃
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[サミュエルとクラリッサがリビングで ジリヤが廊下からこちらの様子を見ている事に シーシャは気づいていない。 今、意識傾けるは対峙したサイラス>>51ただ一人。]
想いが残るなら、待っているさ。 見当たらなきゃその足で走って追いかけろ。 言いたい事があるんだろ。 ――…とっつかまえてお前の想い、聞かせてやれ。
[極寒の地にしんと降る雪のように注ぐ言葉。 貿易商として過ごした時間は長く芯まで商人の基質に染まる男が こうして己の言葉で語るのは稀な事。
サイラスの傾けた信頼のほどは知れないが 彼の声音や表情から受け取った何かに応えるように シーシャはゆるく、彼の映る柘榴を細めた。]
(54) helmut 2013/12/08(Sun) 14時頃
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――じゃあな、
[穏やかな笑み浮かべたサイラスの別れの言葉>>52に シーシャは同じを返す。 「オナカマ」と彼が言うように、同じダンピールであれば また違った先があったのかもしれない。 化物同士、「オナカマ」として歩む別の未来を心に描きながら その可能性を、シーシャは自らの手で刈り取る。 己の手で断ったそれが、ごろ、と転がり、マドカであった灰との距離縮めた。 紅く紅く染まりゆく床。 白き灰に届く、生きた証の色。 彼の想いもまた届けば良いと思いながら]
……「相棒」。
[シーシャはその耳朶に秘そやかで柔らかな声を降らせた。]
(55) helmut 2013/12/08(Sun) 14時頃
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[――時めぐり]
[貿易商はめぐりあう]
[子を望まなかった男が]
[代わりにのこした多くの時計]
[眠る時計を喚び起こし]
[作り手の名が刻まれた時計は]
[眠る男の代わりに]
[海を渡り]
[貿易商と共に 世界を 旅する**]
(56) helmut 2013/12/08(Sun) 14時頃
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露店巡り シーシャは、メモを貼った。
helmut 2013/12/08(Sun) 14時半頃
クラリッサは、×志望○死亡…!!(泣)
蒼生 2013/12/08(Sun) 20時頃
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[>>55サイラスの首が断たれ、床に転がる。 その身体は灰にはならずに、流れた血液は床を深紅に染めて。 かつて男の身体を巡る命の根源だったそれは、マドカの灰をじわりと染めた。]
――…。
[途中から耳にしたサイラスとシーシャの会話。 それだけでは全てを察する事は出来ないけれど、二人の交わすやり取りは不思議と穏やかなもので。
その所為か、逝ったサイラスが会いたい人に会えればいい、とそう思った。 ――例え彼が敵であろうとも。死んだのなら、それくらいは許されたっていい筈だ、と。 激高はしないものの、復讐の炎を燃やし続けていた自分の心の変化に気付いて女は少し戸惑うが。]
(57) 蒼生 2013/12/08(Sun) 20時半頃
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[やがて女は少女の姿をしていた吸血鬼の灰の前に膝をつく。 触れたそれからは、温度は感じられない。 さらりと指の間を零れ落ちていく灰に涙が滲んだ。]
…マドカ…。
マドカ…っ。
[グロリアの死を知った時とは違い、激する事はない。只、知己のマドカの死を歎く。]
――ボク、マドカと一緒に
料理とか、話とか、もっと色々したかったんだよ。
[額を撫でてくれた手。 冗談混じりに食まれた指先。
あの酒宴で少しだけ彼女との距離が縮められたような、そんな気がしていたから。]
(58) 蒼生 2013/12/08(Sun) 20時半頃
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[―その先を願った。 グロリアと一緒に過ごす穏やかな時間にマドカが時折加わる未来を。
けれどそれは叶わない。 二人共、この世から失われてしまったから。
永きを生きる吸血鬼とて、その命は失われてしまうもの。 女はその事実を改めて思い知らされた。]
(59) 蒼生 2013/12/08(Sun) 21時頃
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クラリッサは、マドカに手をぶんぶんと振った。
蒼生 2013/12/08(Sun) 21時半頃
マドカは、クラリッサにむぎゅうした。
hisetu 2013/12/08(Sun) 21時半頃
クラリッサは、マドカに擦り寄った。えへへー。マドカ―マドカ‐。
蒼生 2013/12/08(Sun) 22時頃
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―死後―
[熱を失った男は、そこに立っていた。
まだ「そちら」に在った時には気付かなかったが、 リビングの中には栗鼠少女の姿と、銃を携えたサミュエルも。
リビングの外には、 祈りを捧げるジリヤの姿>>12も在ったが、 この時、部屋の中から見つけることは出来なかった。
その様を見ることがあったなら、 適当なことばかり言っていた女の身の上にも、 何かしらの悲劇が起きたのだろうと苦い笑みを洩らしただろうが。]
(60) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 22時頃
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[渇きと熱に悩まされたその身体は、 灰とならずにそこに遺った。
マドカだった灰を汚す自身の血。 死して尚彼女を汚す、憎み続けた血――。
いっそ灰となって消えてしまえば良かったのに、 そこに未だ在る。]
アンタって人ぁ、性悪だな。 ――あぁ、「神」だから「人」じゃねぇか。
.
(61) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 22時頃
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[リビングの中から天を見上げて、 ダンピールを作り出した「神」に悪態を吐く。
「ふん」と鼻を鳴らした後、ゆるり視線を下ろした先は、 「相棒」という言葉を>55を浴びる自身の首。
シーシャの顔は見えなかったが、 自身を作り出した神なんかよりも、余程――。]
相棒、か……。
[擽ったい。
ずっと孤独を感じてきた男に、 相容れぬ者と知って尚、「相棒」という言葉を贈る存在が。]
(62) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 22時半頃
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[ふと、意識を自身の亡骸から離す。
今ここに、身体を喪った男が在る意味を考え、 リビングの中を見渡す。
そこに、見つけることはできただろうか。
男と同じく、 吸血鬼を狩ることを背負わされ、生を受けた青年を。
男の呪詛によって、その身体を奪ってしまった女を。]
(63) ぶんちゃん 2013/12/08(Sun) 22時半頃
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[床上に迸る血色から伝うのはひどく甘美ないろ。 そんな血色と共に、マドカのものであろう灰の上に転がっていった男の首。 その面持ちに見えるいろは、
「安らかに」の言葉通りの、何処までも穏やかな笑顔に見えた。]
……………
[どちらの主張も、とジリヤ>>36は言っていたが――。 ふたりの間に交わされた言葉の多くをサミュエルは知らない。 けれど少なくとも、今目の当たりにしたこの光景からは、 まるでその男――サイラスの望んだ通りであるかのようにさえ思えた。]
(64) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[一歩、二歩、首の転がった灰へと距離を詰めながら。 よみがえるのは、何時かの苦笑い。 街灯りを快く思わないと己が零した時。 「奇遇だ」と答えた、その時のことを>>0:29。
そんな「奇遇」は、己の心と等しいものなんかではない、と。 何処までも「二度目の」死を避ける男は、この時思った。 譬え吸血鬼だったとしても、ダンピールだったとしても――。]
馬鹿。
どこまで思い詰めてた、って感じだよ――…
[あの時褒められた歌声とおなじ低い声で。 初めから「人」でなかった者の悩みを聞くことなく在った男は、無表情に、ぽつりとごちた。]
(65) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[シーシャの視線は此方に向かず、サイラスの首元で何かを口にする。 クラリッサはマドカだったものへと膝をつき、彼女の名を呼ぶ。
この男にとって、ふたつこの場で失くした気配の主。 「オナカマ」だ、なんて言い合っていた者同士であったけれども。 その正体も知れぬまま、心を解き掛けてしまう前に。 ふたりとも、いなくなった。 いなくなったのは、見舞いながらも救えなかったグロリアもそう。]
…………
[変わりゆくものに何かを感じるだけ無駄だと。 自分にとっての「変わりゆく」ものには、同じく世界から切り離された者たちも含まれているのだと。 そんな思いを口にすることもせずに、あの時はただ口角を上げていた。 「オナカマ」なんて言えない、ぎこちない「仲間」の語と共に。]
(66) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[それから、幾許かの沈黙の後――。 繊細な装飾の施された、ダガーを収めた鞘を腰元から取って。 その鞘で、シーシャの肩を軽く叩いた。]
返しに来たさ。
[勿論それが目的で此処に来た訳では無い。 ただ右手に拳銃を取り戻した今、もう必要のないものではあったから。 お気に入りだと言っていた、持つべき男の許へと。]
(67) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[それから再び、サイラスの首へと視線を落とす。 死した後も灰と化さずに在り続けるその男は、灰に血を落とすクラリッサの力では、見極めきれぬかもしれないもの。 未だ正体の判らぬものを前にして、過ったのはそんな冷静な思考と。 穏やかな顔で死んでいったこの男に対しての――。]
嫌がらせの一つくらい、させろっての。
[首の元へと膝を突けば、ジーンズに血が染みる。 鼻に近づく血の香りはあまりにも濃く、舌先はそちらに惹かれそうにもなる。 ふるりと首を横に振ってから、露でも拭うように額を手の甲で拭って。 それから、その額にそっとくちづけた。]
(68) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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( ああ、 )
[その甘さは血の甘さでは無く、]
[その熱さもまた血の熱さではなく、]
[その闇は既に、一つの終わりに辿り着いていて、]
( おなじ、だ )
[けれど確かに、かちりこちりと進み続けていた軌跡があった。]
(69) sakanoka 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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― 死後・リビング ―
[予想通り、そこにあの女性はいた。 響いたグロリア、の声に僅かに眉を顰めて。
死後も殺した吸血鬼への罪悪感が湧かぬのは、つまるところフィリップはそういう性格なのだろう。 母親を除いて、の話だが]
……ごめんね、フィリップ君でした グロリアさん、見当たらないんだよねェ まあ、探してもいないんだけど
[マドカは何か返しただろうか。 彼女が口を開いたとしても視線は傍らの同類に向かっただろう。
じっと、真っ直ぐに、一瞬も見逃さぬよう
彼が死ぬ瞬間を見ていた]
(70) シノ 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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まだこっち来なくていいって、言ったのにさァ……
[死んでからの言葉だ。彼に届いている筈もないが。
フィリップに他人の気持ちは追えない。他人の気持ちなど考えた事もない。 彼が笑顔で殺された理由も、よく分からない。
なら]
(71) シノ 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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……マドカさん もしサイラスさんもこっちに来たならさ
殴ってやんなよ さっき殴りたそうにしてたでしょ
俺もグロリアさん見つけたら殴ってもらおうかなァ
[声をかけられる前、サイラスを見ていたマドカの姿を思い出し。
分からないなら、語らえばいい。 吸血鬼とダンピールという相容れない種族の価値観と、同種の生き物の思考の違いを。
どれくらいこのままでいられるのか、そもそも彼はこっちにやってくるのかまでは不明だが。
サイラスに容赦なく怒りの鉄槌を下すマドカの姿を想像して
死んでから初めて、フィリップの口元が弧に歪んだ**]
(72) シノ 2013/12/08(Sun) 23時半頃
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[今ある結果は自身で選びとったもの。 それなのに失った感覚ばかりが胸を占める。 あの時――、最愛の、婚約者と、 彼女の腹に宿った小さな命の灯火を 屠ったあの時の感覚と似ていた。]
――――……。
[いつも笑みばかり浮かべていた男は 俯いたまま堪えるように顔を歪める。]
……。
[これで終わりか。 終わらなければ自分以外の誰かを屠ればいい。 単純明快、簡単な事だとシーシャは思う。 何にせよ、己がそうでないのは熟知しているのだから。]
(73) helmut 2013/12/09(Mon) 00時頃
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[マドカを悼むクラリッサの声がして 彼女の存在に漸く気付いた。 彼女の特殊な力は知らぬまま。 少しだけ絆されて仇討ちの助けを申し出はしたが その約もすでに満了となっているだろう。
肩に触れる硬質な感触>>67に男はゆると顔をあげる。 銀糸の間から覗く柘榴が見慣れた鞘の装飾を捉え、瞠り、 ややしてふっと、微かにわらう。 鞘の向こうにサミュエルの姿を映して]
――もう必要ないか。 ああ、確かに受け取った。
[サイラスの肩を掴んでいた手を緩め 己の肩に触れたダガーの鞘をその手に握った。]
(74) helmut 2013/12/09(Mon) 00時頃
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[シーシャの家に古くから伝わるダガーは 成人した折り、護り刀として父から受け継いだ。 将来の伴侶を護り、子を護り、家を護り、血脈を護る。 そんな意味合いで託されたダガーで 男は伴侶となるものを屠り、子を屠った。 何も護れはしないのだと悟ったから それからは大事なひとを作らぬようにもしていたのだが。]
――また、か。
[護るためのもので誰かの命を奪う。 業の深さに小さな吐息が漏れた。]
(75) helmut 2013/12/09(Mon) 00時頃
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[サイラスの額にサミュエルがくちづけるさまが見える。 怪訝そうに眉を跳ねさせたところで 彼がクラリッサにもくちづけていたことを思い出した。 フィリップへの行為はみてはいないがそれでも]
サミーはキス魔なのか。
[そんな風に結論付けて肩を竦める。]
(76) helmut 2013/12/09(Mon) 00時頃
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[どれだけ時間が経っただろうか。 女は涙に濡れた顔を上げて涙を拭う。
――弔いを、
してあげなきゃ。
マドカやグロリア、フィリップにサイラス。 四人の命が失われた。
死んだら終わり。 女はそう考えている。
だから恨みも、憎しみも、声の届かぬ相手に向ける事はしない。 ――もっとも、恨みを向ける相手は確りと分かってはいないのだけれど。]
(77) 蒼生 2013/12/09(Mon) 00時頃
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[マドカの灰に添ったまま、サイラスの身体を見やる。 遺体は未だ崩れることなくその場に在って。
自分は未だ灰でしか試した事はないから、きちんと見極められるかは自信がない。 ――どうすべきかと思っていたが。
>>68サミュエルがサイラスの額にキスをするのが見えた。 彼の力とその手段を知った女には動揺は浮かばない。
けれど、彼の力は生者を見極めるもの。 果たして有効なのだろうか、と目を瞬かせる。]
(78) 蒼生 2013/12/09(Mon) 00時頃
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─死後・リビング─
フィリップ? どうして……
[いるのはグロリアだろうと予想しつつ声をかければ、それは見事に外れた。 姿を現した少年>>70に驚き、けれどもその言葉は最後まで出る事はなかった。 死んだという自覚がある。そんな私の前に姿を表し、私を認識するという事は彼も同じ死人だという事だ。
グロリアを探してもいないと言われれば、再びどうしてと問いかけて。 けれどもフィリップは答えを返す事なく、ただ一点を見つめている。
その様に首を傾げながら、考える。何となくぼんやりとだが、声は聞こえる。 シーシャと、サイラスのものだろうか]
(79) hisetu 2013/12/09(Mon) 00時頃
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アンタ、何見てるの。何が見えてるの?
[>>71の独り言に問いかけても、答えは返らないだろうか。
そう思った矢先、告げられる言葉>>72に、少年が何を見ていたのかを何となく悟らせた]
……泣いてたら殴る。
[暫く沈黙を貫き、そうして頭の中の思考を整理する。 出てきた答えは、そんなものだった]
(80) hisetu 2013/12/09(Mon) 00時頃
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――…どうだい。
[彼はサイラスを無事に見極める事が出来ただろうか。 女は少し緊張走る声色で結果を問う。
フィリップがグロリアを殺した(かもしれない)。 サイラスがマドカを殺した(かもしれない)。
けれどそう考えるのが、疲弊した心にとっては一番優しい。 ――否、信じたかった。
この中にはもうダンピールはいないのだと。]
(81) 蒼生 2013/12/09(Mon) 00時頃
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[>>76シーシャのキス魔発言には、 女は瞠目した後にサミュエルに対して生暖かい視線を向けた。
――綺麗なお姉さんだったら良かったのにね。
何も知らない人間から見れば、確かにそう見える。 仕方ない事だが、些か可哀相な手段だ。]
(82) 蒼生 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[言葉を吐き出して、目を瞬かせる。
そうして、気づいた。 切り離された世界なら、もう見えなくてもいいと望んでいた為に知らず目を塞いでいた事に。
死後の世界は、存外ご都合的に出来ているらしい]
……馬鹿みたいな死に方してる。
[己で灰にした者に倒れる男の亡骸を見て、そうこぼした。 腕があれば、多分]
(83) hisetu 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[>>-100そんな事を思い、男の亡骸を見つめて。 そうして振り返る。
先ほど見つめた亡骸の男の魂が、そこにあるのではないかと。 そこにいるのではないかと]
(84) hisetu 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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アンタ、惜しい事したよ。 私を殺さなかったら、死んだアンタの事抱きしめてやれたのに。
[ただの無表情でそう告げて、それから耐えられなくなって噴き出した]
なーんて、そんなのいらないと思うけどね。
[殴る腕が欲しかった。殴って、ただ己の本能に従って吸血鬼を屠る者なのに、どうして狩りの最中に涙なんて流すのだと。
そう詰ってから殴って。
だけどサイラスが泣いているのはどうしても気がかりで。
だから腕が欲しかった。 泣いた男をあやし、抱いてやれる腕が。今なら、届くのだろうか]
(85) hisetu 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[それまで俯いていたシーシャの顔が漸く目に映ったのは、ダガーを返した折のこと。 シーシャ>>74が微かにわらう姿は目に映ったものの、それに笑みを返すことは無かった。 結局それは、彼の為すことを厚意などと信じ切れない節があった所為。 そこにどんな思惑>>3:89があったかなど察することもなく――。
そんなサミュエルの無表情は、サイラスの首の前に膝をつき、くちづけた時までは続いていた。]
……………
[シーシャ>>76からそんな結論を投げかけられた時には、おそらく誰の目にもその表情は捉えきれていなかっただろう。 軽く触れるだけだった心算のくちびるは、未だ額の上にあって。 幾らかの間を置いてから、漸く、離して]
何とでも言え。
[遅れて、低く掠れた呟きを返した。]
(86) sakanoka 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[どうだい、とクラリッサ>>81が問う声が聞こえた。 その声色に涙の色は感じられず、けれど緊張の色はあった。 此処で向けるべきはきっと安堵か、或いは単なる無表情か、そのどちらかだったのだろう。 ――けれど]
ああ。 こいつは、……ダンピール だった。
一度っきり生きてた、やつだった。
[やはり低く掠れた声で、端的に答えを告げた後。 漸く上げた顔には、無表情の中に、ほんの少しだが、苦しさが混じっていた。]
(87) sakanoka 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[思い出してしまった。 いつかの昔に、相容れぬ存在と知ってしまった者のことを。 そんな彼女に命を捧げるだけのこともできないまま。 それでも撃ち抜いて、殺めてからも、長い間その身に縋りついていた。
――違う死者の前で、そんな悲しみに浸るなんて。 それを拒むが故に無表情を貫こうとして。 けれど結局、声色と顔色に、それは僅かに滲み出てしまっていた。]
(88) sakanoka 2013/12/09(Mon) 00時半頃
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[サミュエルの低く掠れた響き>>86に怪訝そうに眉を寄せる。 クラリッサの問いの後、告げられる判>>87に、は、と息を吐く。
サイラス当人から聞いたから 知っている、というかのような頷きが一つ落ちた。]
――だから、殺した。
[でなければ手に掛けた意味がない。 相棒、と呼んだ男の明るい毛色を見遣り唇を噛む。]
(89) helmut 2013/12/09(Mon) 01時頃
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[>>87低く掠れた、結果を告げる音を女は祈る思いで聞いていた。
結果は、ダンピール。 状況的に見て、彼がマドカに手を下したと考えていいだろう。]
――…そう。
[漸く上げられた顔には、僅かに苦しさが混じっていて。]
……ありがとう。 それと、お疲れ様。
[今、女が彼に掛けられる言葉は、それだけだ。]
(90) 蒼生 2013/12/09(Mon) 01時頃
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―リビングの外―
……………。 人も…吸血鬼も…ダンピールも。
心があるのは一緒。傷つくし、傷つけあうし。 一緒にいるには…まだ…難しいのかしらね。
ねぇ……あなた。 だから、私はまだ会うことは許されないのかしら……。 生きたい…って思ってた子より長生きするなんて…許されないのに…。 死ねば皆一緒だと思いたいのに、そんな簡単じゃないのかしら…。
[指輪から手を離し、リビングの中を初めて見やる。 部屋の中では死んだ男の額に唇を落とす男の姿が見えたか。]
…私がダンピールって可能性あるのにね…馬鹿な子たち。
[手元の花を2輪。 リビングの前に置いて、振り返ることなくその場を辞する。]
(91) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 01時頃
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―グロリアの部屋―
………ふふ、枯れない花、なんて皮肉よね。 深い意味なんてないけれど…。
[グロリアの部屋へと戻ってきた女は、 殺してしまったダンピールの少年のために花を落とす。 コートにつけていたコサージュ。]
娘のために作った1点物。 ふふ……ダンピールは愛されて産まれた子たち…って信じたいわね…。
[見ず知らずの親と子の愛を願う。 娘と別れてから今日この時まで彼女のことは1度も見ていない。 けれど、今この瞬間だって彼女のことは愛しているから。]
(92) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 01時頃
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……次の死地を探しに行きましょうか…。
[静かに女は笑うとフードを被り直す。 外の闇はいまだ仄暗い――――。
リビングにある荷物は置いていくことに決めた。 娘のために描いた多数の洋服のデザイン。 大切な人のために自分にもできることに気付いたから。
もう――イラストだけのデザインは必要ない。]
……ふふ…化け物のくせに……。 ちょっとだけ未来に希望を抱くなんて…。 だから…吸血鬼なんて……大嫌い……。
[優しさも怒りも、悔しさも哀しみも――――。 ここにいた全ての者が当たり前に抱いていた心。 それにほんの少し理解して、ほんの少しだけ共感した。]
(93) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 01時頃
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……………。
[指輪に口付けをして。 女は玄関の扉を開いた。 まだ少し降る雨――哀しみが続く中で女は邸宅を後にした。
いつか――――――海に還るために。**]
(94) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 01時頃
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「馬鹿みたいな死に方してる。」
[――確かにそう、聴こえた>>83。 今日初めて聴いた声であるのに、声だけで「まさか」と。]
馬鹿って、 ……そう言ってくれるなよ。 マドカ。
[情けない言葉を零し、声のした方へと、 意識を集中するように。
念じ、呪詛を施した時のように、 「その姿を見せてくれ」と願う。
こちらの姿は見えなくてもいい――。 きっと、情けない顔をしているだろうから。
そして――]
(95) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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[そこに在った。在るように見えた。
男の願望が、……呪詛が、 記憶の中のマドカを見せただけかもしれないが。
こちらを見つめているマドカの姿に、 喜びと、居た堪れなさがないまぜになった表情を向けた。]
(96) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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[受け取ったダガーを腰に携える。 サイラスの血に染まるもう一方の刃をちろと舐め取り]
忘れてなんてやらねぇから覚悟しとけ。
[ぽつりと呟き自嘲的な笑みを浮かべた。 血を口にして苦さを覚えるなんて稀な事。
生きたいと言えば見逃す心算で もう襲わないと言えば納得する心算で そうして言葉をかわし続け、彼が言うのを待っていた。
相棒になら、殺されてやってもいい。 そんな風に思えた相手だったから――。 今度はお前が追いかけられる番だ、とわらう。 いつかの先に、莫迦だと詰ってやろう、と、そう思っていた。]
(97) helmut 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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[「惜しいことした」と無表情に語るのを>>85、 胸中で「あぁ、あぁ……全くだな」と頷きながら聴く。 そして噴き出したのには、少し驚いた。
熱に冒される最中――、 マドカが抵抗していたのが、 今更ながらに脳裏に鮮明に蘇って。
そんな「神」の性悪さに、 それこそ呪詛を唱えてやりたい思いと、 己のしたことをよく理解するには必要かと、 感謝のような思いを抱く。
だからより一層思う。 何故、そんな風に笑ってくれるのかと。
それこそ、 自身にとって都合のいい幻覚を見ているのではないかと。]
(98) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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いらなく、……ねぇよ。
これでも、散々抵抗されて傷付いたんだぜ。
[幻覚でもいい。 一時の夢物語でもいい。]
悲しんでくれたのか……?
俺が、 ダンピールだと分かっても。
[もう一度、 その存在に触れたいと腕を伸ばし――、
叶うのなら、その中に囲い入れようとした。]
(99) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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[シーシャ>>89の頷きを、その言葉を聞いた時に軽く瞬いた。]
あんた、 ……知ってたのか。
[フィリップに対しては単なる疑いを掛けるに過ぎなかったことから。 おそらく力の類では無く、サイラス当人から知れたのだろうと察した。 その結果が、ここにある、彼の「一度目の死」。
――まるで本当に死を求めていた馬鹿じゃないか。 穏やかな顔の死者に対しての言葉は、胸の内にのみ留めて]
お疲れさま。
[シーシャに向けた、簡単な労りの言葉は、自分がフィリップを手に掛けた時に受けたものを、そのまま返す形。]
(100) sakanoka 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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[だから、クラリッサから返ってきた「お疲れ様」>>90には、これまたはたと瞬いて。 けれど幾らかその思いを察して、緩く首を横に振った。 きっと今の自分の顔は、相当に情けないものなのだろう、と察した。
一呼吸して、普段通りの無表情を再び取り繕う。 それから血だまりから膝を上げ、立ち上がった。 大分減ってしまった気配の中で、もう一つ気付いた空気の変化。]
………嵐、大分収まってきてるみたいか。
[この時本当にもうひとつ、気配が減っていたこと>>91に。 未だこの時のサミュエルは、気付かないままだった。**]
(101) sakanoka 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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[持っていたハンカチは手元にない。 紅くぬめる刃を腿のあたりの布地で拭う。 ダガーを鞘に収めるとようやく立ち上がった。 サミュエルの声>>100聞こえれば柘榴色を向けて]
サイラスから聞いた。
[隠す必要もないとさらり告げる。]
――ん。 さすがに、ちぃと、疲れた、かな。 ……、……労い、さんきゅ。
[肉体的な疲れはないが胸に重石を抱えたような気分だった。 気分が沈む。 己の感情に鈍くある男はそんなことさえ自覚できないでいた。]
(102) helmut 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
mituki_ka 2013/12/09(Mon) 01時半頃
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―死後/マドカの声が聞こえる前―
[シーシャの背中に、 擽ったさから複雑な笑みを向けていた頃、サミュエルが、 自身の首に近付いてゆくのが見える>>65。
彼のギターや歌声は、 男の暗い記憶を呼び起こしたが、 それだけ心に響く曲であり、音色であり、歌声だったということ。
その声が「馬鹿」と詰るのには、 低い響きの中に、温かいものを感じて。
この邸であった者も、過去惹かれてしまった者も――。
屍人だと憎もうとしていた者は、 解放してやろうなどと宣った先に居た相手はただ、 「生きていた」のだと。]
(103) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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[そう思えるのも、解放されたのは男の方であって、 今邸に残る者たちを見る目は、穏やかなものだった。
サミュエルが「嫌がらせの一つでも」と言ったのにさえ>>68]
おいおい、何しようってんだぁ?
[余裕で構えており、 己の首近くに膝を突くサミュエルが、 どのような嫌がらせをしてくれるのか、と目を凝らして眺めていた。
不思議な気分だった。
自身だった首にサミュエルの顔が近付き、 その額に唇が触れるのを見たのだ。]
(104) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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…………、 はぁぁぁぁ?
[思わず、自身の額を手で押さえた。
グロリアの部屋でのそれを知らない男にとっては、 「まさか惚れられていたのか」とか 「いやいや、それはないだろう」とか……。
何度も「いや」「でも」を繰り返すこととなる。
そして、シーシャの口からの言は>>76、 少なくとも自身以外に一人は、 サミュエルからの口付けを受けたことを報せた。]
むっつりか。 しかし、さいっこーの嫌がらせだな……。
[無表情とのギャップに、「参った」とカラカラと笑う。]
(105) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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[パーティーの際、 同じくサミュエルから唇を受けていた栗鼠少女が、 何かを問うのを聴いて>>79、「んん?」と首を捻った。
少女は何の答えを待っているのだろう。 味なのか、感触なのか。
何れにしても、おかしな質問に思えた。
それがダンピールと吸血鬼を見分ける為のものということも、 内心同情されているとは露知らずに。]
(106) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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[問われたサミュエルが告げた言葉>>87は、 男がダンピールであったということ。
それを聴いて、 昔友人として心を寄せていた吸血鬼から、 吸血鬼にも、同族とダンピールを判別する術を持つ者が稀にあると、 そう教えてもらったのを思い出した。
「だから殺した」>>89と、言葉短かに告げるシーシャと、 「そう」とだけ返した栗鼠少女>>90。]
そういやぁ、アンタの名前、聴きそびれちまったな……。 いや、マドカが呼んでたような、えぇと……
そう、――クラリッサ。
(107) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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[彼女の勇ましい姿は目にしていなかったから、 小動物のような印象はそのままで。
ダンピールの気配を察することが出来るのは、 同じダンピールだけであるから、 安心させるように「これで終わったんだ」と届かぬ声をかけた。
その直後、シーシャが言うのを聴いて>>97、 じわ、とこみ上げて来るものを、俯き……堪えて、]
わぁってるよ。 仕方ねぇ、待っててやるさ。
「情があるなら待っててくれんだろ」
[そう言っていたのを思い出して>>45、ニッと笑った。**]
(108) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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―死後/マドカの姿を見た後―
[男は他にも気配を探した。 生前であったなら、直ぐに感じることのできた「オナカマ」。
今はそのような能力は持っておらず、 ただ、マドカの時と同様に強く、念じた。
そして、まだ彼がリビングに留まっていたなら、 その姿を見、名を呼んだだろう。**]
(109) ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
ぶんちゃん 2013/12/09(Mon) 04時頃
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……ただの食事くらいなら、ふつーに付き合ってあげたっての。
[振り返った先、サイラスから返ってきたのは少しだけ意外な言葉>>99 きちんと私の言葉が届いて、触れてほしくない場所があるのを聞き入れてくれていたなら、容易くサイラスの飢えを満たす為に身体を預けただろう。
少しばかり気を許しすぎていたのだと、改めて気づかされてわずかな苦笑が浮かんでしまう]
アンタが傷ついたっていうなら、それはこっちも一緒。おあいこってとこじゃない?
[聞き入れてくれない事が、言葉が届かなかった事が。 怒りよりも、胸をわずかに裂く様な痛みが勝る事だったと思い出し、私自身もサイラスに傷つけられていた部分があるのだと知った]
(110) hisetu 2013/12/09(Mon) 19時頃
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昔、連れに言われた。どうでもいい人にされる事に嫌悪は覚えても、傷つけられたとは思わないんだって。 [ダンピールだと判っても悲しんでくれたかと問われ、そんな言葉を返して。
そうして、腕を伸ばす。魂とか呼ばれる存在になっても、まるで生きていた頃の様に伸ばせるのかと、わずかな安堵を感じて。
そうして伸ばした片方の手を握り、うんと爪先を立て、ゆるい癖のついた髪が垂れる額を殴った]
(111) hisetu 2013/12/09(Mon) 19時頃
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アンタは、ダンピールの前にサイラスでしょ!
人見知りとか言っちゃうくせに、自分で店なんて持っちゃって、そんで人に店なんてどうだなんて言っちゃうお節介な奴でしょ。
[連れを重ねた男の言葉。 けれども心をほんの少しくつろげられると思えたのは、そのお節介さがわずかに愛しく思えたから。
そのわずかな愛しさを感じる者の死は、当然──……]
(112) hisetu 2013/12/09(Mon) 19時頃
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関係ないじゃない。 ──……ダンピールでも、その血が私を殺す事になっても。
私にとってはアンタはあの船で会った、サイラスって人なだけ。 その人が死んだら、死んだら……。
短い時間だったかもだけど、悲しむくらいは一緒にいたつもり。
[そう爪先立ちをしたまま告げれば、眉尻が下がってわずかに涙が滲みそうになった。
自分が死んだせいだろうか。 吸血鬼の命を脅かすダンピールの命と、サイラスという人の命を、思考のどこかで切り離してしまう]
(113) hisetu 2013/12/09(Mon) 19時頃
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[死んだのは、ダンピールじゃない。
知り合ってそんなに時間は経たないが、少しばかりの愛しさをくすぐる、そんな男。
そう思い、サイラスの額を突いた拳を下ろし、自分の灰に被さる様な亡骸を抱き締められない代わりにその魂を抱こうと。]
(114) hisetu 2013/12/09(Mon) 19時頃
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[けれどもそれは、伸ばされたサイラスの両腕に囲い込まれた事で出来なくなってしまった。
男の伸びた腕は、二度目の死を彷彿とさせるいまだ鮮やかな記憶に結びつき、わずかにだが身体が強ばった。
それでも腕に囲い込まれ、鼓動もぬくもりも感じられない胸元に自分の顔が触れれば、不思議と身体の力は抜けたのだが]
もの好き、泣き虫。
[静かにこぼして、動かす予定だった両腕をサイラスの背中に回して、その背中をあやす様に撫でた]
(115) hisetu 2013/12/09(Mon) 19時頃
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そう、か。
どいつも、こいつも、正直だっての。
[シーシャ>>102の口からも確かに「サイラスから」と告げられ、推測が当たっていたと知ると共に。 フィリップをグロリアの仇だと言って殺した時も、言い訳は聞こえなかったことを思い出した。 彼のその「正直」は、力あると示す囁きを聞き拾われたからかもしれず。 サイラスのその「正直」は、シーシャだからこそ聞きだせたのかもしれないが。]
こんな「判る」力、無くたって……。
[ふっと、そんなことも口から洩れていた。]
(116) sakanoka 2013/12/09(Mon) 20時半頃
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[それから向けた労りの言葉へのシーシャ>>102の返答。 そこにあったのは疲弊か――他の何か重い心を示すような、言葉の間。 それから受けたのは、それまで抱いていた「取り澄ました良い男」の印象とは異なるもの。]
……ちぃとどころじゃない。 相当参ってるだろ、あんた。
[得体の未だ知れぬ――それでも二度もダンピールを殺そうとし、ひとりは殺した――この男に絆される心算はなかったのだが。 それでもこの時は、眉を小さく寄せて、柘榴色の瞳を少しの間見詰めた。]
(117) sakanoka 2013/12/09(Mon) 20時半頃
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[それからクラリッサに向き直り、小さく口角を上げた。]
俺はもう、大丈夫。
[わざわざそう言ったのは、先程掛けてくれた言葉>>90への礼の気持ちもあって。 その後はまた、何時も通りの無表情に戻した。]
さて。 流石にこれ以上、ダンピールが居るなんてことは無いと――…
(118) sakanoka 2013/12/09(Mon) 21時頃
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………、 ジリヤさん、は。
[此処で漸く、違和感に気付いた。 一度その場を離れ、入口扉の方に歩き出せば、そこにあったのは二輪の花>>91。 先程まであった筈の女の姿はもう見えなかった。]
何処行ったんだ、あのひとは。 こんなもん残すだけ残して。
[まるでふたり分の死者に手向けられたかのような花を見下ろし、身を屈めて、左手で取って。 それからマドカの灰とサイラスの身体の方へと戻っていく。 部屋に置かれた荷物は、無くなることなく未だこの場にあって。 けれど彼女の気配は、本当にもう、感じ取れなくなっていて――**]
…………。
(119) sakanoka 2013/12/09(Mon) 21時頃
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─それから─
[背中を撫でたサイラスの反応はどんなものだっただろうか。 会話を終えて、サイラスが誰かを探す素振りを見せれば>>109、それが誰だか何となく判った]
あの子、あっちのアンタの事見守ってたよ。最期まで、ちゃんと。
[>>70フィリップの様を伝え、どこかにいるかも知れないグロリアの姿を探そうかなと軽口をこぼして、リビングから出る事にした。
私には判らないけれど、フィリップとサイラスにはダンピール同士繋がる何かがあったのだろうと思えて]
(120) hisetu 2013/12/09(Mon) 21時半頃
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正直で、商売人の癖に不器用で、ホント…… だから、俺みたいなのにやられちまうんだ。
[直ぐに見破られそうな嘘をふっかけたサイラスは 本来そういう嘘を吐くような者ではなかったのだろう。 下手な嘘でも吐き通せば先は変わったかもしれないのに。 そう思えばまた苦さが過ぎり表情にもそれが滲む。 サミュエル>>116が複数をさしたあたりで一方は 彼が手に掛けたフィリップの顔が浮かんだ。]
――、あー。 そういう力がサミーにはあったのか。 だから、フィリップの事も迷いなく、仇と言えたんだな。
[ひっかかっていたものがすとんと落ちる。 フィリップがダンピールであったことを確信して サイラスの「オナカマ」が近くに居た事を理解して]
そ、か。 そうだったんだなぁ。
(121) helmut 2013/12/09(Mon) 21時半頃
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[相棒と言ったサイラスから どれだけのものを自分が奪ったかを考える。 仲間を奪い、命を奪い、未来を奪った。 彼の好きな時計との新たな出会いも奪って。 一度目の死を迎えたあの時のやるせなさを思い重ねる。 サイラスの表情は見れぬまま、彼の願いが叶う事を祈った。]
――――……。 「判る」力があればこその、 進展も、安堵も、繋がりも、あるだろ。 「判る」からこその、 苦痛も、不安も、責任も、あるんだろうが、さ。
[サミュエルが漏らした呟きにぽつぽつと言葉を向ける。]
お前さんにその力があったから ――フィリップの事が知れた。 その力があった事に、俺は感謝してる。
[知らぬより知れて良かったと呟いた。]
(122) helmut 2013/12/09(Mon) 21時半頃
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鷹の爪団 マドカは、メモを貼った。
hisetu 2013/12/09(Mon) 21時半頃
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─リビングを出ようとして─
[ふと意識をあちら側へと向けてみれば、何故だか随分と顔を見ていない気がしているクラリッサの声が聞こえた>>58 私を呼ぶ声につい足を止め、クラリッサの挙動を見つめる]
泣いてるとこ、見たくなかったのにな。 私、上手く慰める事は出来ないから。
[触れる事が出来る事は叶わないと理解して、私の身体だった灰の前で膝をつく彼女の背中に寄り添う様に、そっと佇んで。
きっと貴女は気づかないでしょうし、それでいいの。なんて思いながら、その華奢な背中に両腕を回す。
あの時、グロリアが二度目の死を迎えた時、こうしてあげたいという気持ちはあれど、それを行動に移す事が出来なかった]
(123) hisetu 2013/12/09(Mon) 21時半頃
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[サミュエルがシーシャに抱く印象>>117は知れぬが 澄ました顔する余裕がないのは確か。 取り繕う素振りも見せられぬまま、 詰まるものをゆっくりと吐き出すような吐息を漏らした。]
〜〜〜〜っ、かっこわりぃな。
[くしゃりと己の銀を乱暴に掻き]
参るよ。参ってるよ。当然だろ。 莫迦みたいに後悔してるよ。
[商人としての癖で望むものを引き出そうとした。 誤算だったのはサイラスが望んだものが シーシャが予想していたものと違っていた事。 向けられた黒の双眸は居心地の良い闇を思わせる。 柘榴がふっと揺らぎ、表情歪めたのは一瞬。 それを隠すかのように膝を折りしゃがみこんで俯いた。]
(124) helmut 2013/12/09(Mon) 21時半頃
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うん、そうだね。 私も貴女と、そうしてグロリアともう少し話してみたかったよ。 ……そうするには、少し私に素直さが足りなかったけど。
きっと楽しかったんだろうね、貴女達と過ごせたら。
[聞こえる事がないと理解しても呟きを落とし、クラリッサに触れる事が出来た自分の身体だった灰へと涙を流してくれる彼女の言葉に、少しだけ泣きそうに、そうして静かに微笑んで。
最後に小さく、聞こえる筈のない別れの言葉をクラリッサの耳元へと届けた]
(125) hisetu 2013/12/09(Mon) 21時半頃
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マドカは、クラリッサから離れてリビングを出た*
hisetu 2013/12/09(Mon) 21時半頃
露店巡り シーシャは、メモを貼った。
helmut 2013/12/09(Mon) 22時頃
露店巡り シーシャは、メモを貼った。
helmut 2013/12/09(Mon) 22時頃
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― 死後・リビング ―
[未だサイラスの目にフィリップは映っていなかっただろう。 嫌がらせ、と唇を寄せたサミュエル>>68とそれに対するサイラスの反応>>105にはしっかりと笑わせて頂いた]
……はーあ アンタのそれ、正体を見破られる以上の嫌がらせだよ、ほんと
[ひとしきり笑った後、そういえば何故自分は唇だったのだろう、と僅かに頭を捻って]
(126) シノ 2013/12/09(Mon) 22時頃
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[>>89シーシャはサイラスがダンピールだと知っていたらしい。 その事に女は目を瞬かせる。
――だから殺した、と。 唇を噛む彼の様子からは憎んで殺したとは思えなくて。
恐らくはどうしようもなくて殺したのだろう。 酒宴で楽しげに灰を重ねていた男達は、共に在る事は出来なかったのか。]
(127) 蒼生 2013/12/09(Mon) 22時半頃
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[サイラス自身からと聞けば、女はサミュエルと同じ感想を抱く。 そういえば、フィリップが言っていた。 ――聞けば答えるかもしれないと。 あの時の女は誰も信用していなかったので、そんな筈がない、と思っていたが。]
……そっか。
[彼は自分の正体を明かしたのか。 直接は話さなかったけれど、悪い人ではなかったのかもしれない。 その彼の手によって、マドカは失われてしまったのだけれど。]
――シーシャも、お疲れ様。
[瞑目して、女は労いの言葉を紡ぐ。]
(128) 蒼生 2013/12/09(Mon) 22時半頃
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[>>102ちぃと疲れた、とシーシャが零す。
――そう言う人はね、とっても疲れているものだよ。
ゆっくりと休んで欲しいと思うけれど、ここで休息を取れるかというと。 >>117サミュエルが彼に向かって声を掛け、顔を僅かに歪ませたシーシャがしゃがみ込む>>124のを、女は黙って見守っていた。]
――…格好悪くなんてないさ。
[そう、ぽつりと零して唇を噛み締める。
グロリアの命が奪われたと知った時、殺してやる、と荒れる心の儘に叫んだ。 家族を奪った男と同じように、この手で殺してやろうと。
けれど友人たちの敵は目の前の二人の手によって討たれ。 女には結局、何も為せなかった。]
(129) 蒼生 2013/12/09(Mon) 22時半頃
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[泣いてたら殴る、の宣言の通り>>80、小柄な女性が同類の額を殴る様>>111を見つめ、その顛末を見守る。
ふと、長年の疑問の答えが二人の姿から得られた気がする。 何故、吸血鬼にとって人間なんて糧でしかないのに子を成すまで愛してしまうのだろう。 何故、生まれてくる者は自分を殺しにくると知っているのに、安易に産み落としてしまうのだろう]
どちらかがどちらかを殺さなきゃいけないような間柄でも…… 分かりあえちまうんだなァ
俺たち、似てるようで全然違ってて…… そのくせ、全然違うようでよく似てるんだ
…………アンタも
だから俺を産んだの
[母さん]
(130) シノ 2013/12/09(Mon) 22時半頃
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[>>101自分の掛けた言葉にサミュエルが目を瞬かせ、首を振る。 彼の浮かべていた表情が情けないものだとは思わない。 サミュエルもこれまでに色々な事を経験し、…きっとこの場でも何かを得、そして失ったのだろう。
一呼吸すれば、苦味は消えて見慣れた無表情が浮かび。 彼は血溜まりから立ち上がる。]
……本当、だ。
[彼の言葉に窓の方に視線をやれば、風雨は落ち着いてきていた。 海が凪いだら、やがて迎えの船が来るかもしれない。
女がジリヤの不在>>101に気付くのも、もう少し後。]
(131) 蒼生 2013/12/09(Mon) 22時半頃
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[>>118サミュエルの、小さく口角を上げて向けられた言葉。]
…そう。 それなら良かったよ。
[女は応じるように、小さく笑みを口元にだけ浮かべてみせる。 すぐに無表情に戻ったのは少しだけ惜しく思えた。]
うん。 ボクもそう思う。 この中にはダンピールはもういない。
[三人はいないだろう、というのには素直に賛成出来た。 もしもう一人仲間がいるのであれば、それはサイラスを殺したシーシャでは有り得ず。 また、こうして話している暇などない筈で。
リビングに入る前のやり取りから、ジリヤもまた同族だと、確信めいた思いを持っていた。]
(132) 蒼生 2013/12/09(Mon) 22時半頃
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[さすがに鈍いフィリップでも、この場に自分が相応しくないのは分かる。
ふと、よく見えなかった自分の死体でも見に行こうかと踵を返せば、呼ぶ声>>109が聞こえて肩を震わせる。 続くマドカの言葉>>120には頭を抱えて]
……余計な事言わなくていいっての……
[その姿はもうサイラスの目に映っていたのか。 同類の姿に振り返る]
よう、2人っきりの「オナカマ」だってのに俺より女が先なの 妬けるね、ダンナ
[にやりと笑うその仕草には彼をからかう色を含ませて。
……自分はこんなにも言葉少ない性格だったのか。 特に話題も見当たらず、クラリッサに寄り添うマドカの姿を眺めていた*]
(133) シノ 2013/12/09(Mon) 22時半頃
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[クラリッサの労いの声>>128が聞こえた。]
労い、ありがと。 ……キミも、疲れただろ。
[近しいグロリアという存在を失った彼女にそう返す。 奪われる事は心を疲弊させると知る。 しゃがみこみ俯いた後、ぽつと落ちた言葉>>129に ピク、と指先が微か動く。]
――――…ン。
[慰めを受け取るように、一音漏らす。
嵐が去ってゆくのを知らぬまま、 足元まで広がる血色を見詰めていた。]
(134) helmut 2013/12/09(Mon) 23時頃
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|
…え、其処にいるんじゃないのかい?
[>>119てっきり、リビングの扉の所にいるとばかり思っていたが。 確かめる為にか、サミュエルが入口の扉の方へ歩いていく。
―けれど戻った彼が持って来たのは二輪の花>>92だけ。 彼女の荷物は、置かれたままの場所にあって。]
……何処、行っちゃったんだろう。
[女も気配を探ったが、屋敷の中には感じられず、困惑に眉を下げる。
まだ雨風が止んだわけではないのに。 ……風邪を引いたりはしないだろうけど。]
(135) 蒼生 2013/12/09(Mon) 23時頃
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|
[サミュエルの口からジリヤの名が紡がれて 血色を見詰めていた柘榴は瞬く。]
…………。
[ジリヤ。 海に還りたそうにしていた彼女。 死にたがりだと思った相手。 手向けの花を手にする飾り気のない優しさもつ――。
海に還ってしまったのかもしれない、と 思うと同時に、 自ら死を選ぶことはしない、と そんな風にも思えるから不思議で。]
(136) helmut 2013/12/09(Mon) 23時半頃
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|
…ボクは…、
…ん、…そうだね。
[>>134シーシャから君も、と返って来たのに驚いて。大丈夫、と言おうとして、言葉に詰まり。 確かに重くのしかかるものは感じていたが、疲れた、というのとはちょっと違う気がして。 けれど上手い表現が思い浮かばずに、女は同意するだけに留める。
そして視線を落としてぽつりと呟いた。]
――ボクは、また…。
[そこで女は口を閉ざし、拳を握りしめる。 近しい者を奪われる苦しみをまた味わった。 けれど敵を討てたのであれば、時間が経てばゆっくりと薄れていくだろう。 女は経験上、それを知っている。]
(137) 蒼生 2013/12/09(Mon) 23時半頃
|
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……。
[耳に届いた、自分の零した言葉を受け取るような音に女は目を伏せた。
自分の足で立たなければ。 もう、温かく照らしてくれる光はないのだから。
グロリアを失い、自分がどれだけ彼女に寄り掛かって生きていたかという事を知らされた。 こうして生き残ったのならば、自分は生きなければならない。 どうすればいいかは、まだ分からないけれど。]
(138) 蒼生 2013/12/09(Mon) 23時半頃
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[見逃した知己の女吸血鬼の子もまた フィリップやサイラスのように正直に生きて 親から子へと受け継がれた業に苦しんでいるのだろうか。 親殺しの性を、心許した者さえ、愛した者さえ 否でも応でも呪詛を齎すその性質に悩んでいるのだろうか。]
――……っ、
[苦しむ前に終わらせれば良かったと思う反面、 苦しんでも生きていて欲しいとも思う。 知己である彼女は子を望んでいた。 愛ゆえに優しい母でもあれただろうと思う。 彼女が愛した存在に生き抜いて欲しいと思いながらも サイラスの顔を、言葉を、思い出して、悔いる。]
(139) helmut 2013/12/09(Mon) 23時半頃
|
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―в последующие годы―
『おばーちゃーん!荷物届いているよー!』 『はいはい………』 『開けてもいーい?!』 『はいはい………』
[若い娘が祖母宛に届いた包みを粗雑に開封する。 孫の様子を優しい眼で見る老女は椅子にかけ直した。 編み物の途中だったのか、もう1度それを手に取る。 テーブルにはこれから生まれてくるひ孫のセーターのデザインが綺麗なイラストで描かれていた。]
『おばあちゃん、これ私のために用意してくれたの?』 『はいはい……ん…?何のことだい……?』 『だって、これ……ほら……』
[包みから出てきたのは、純白のドレス。]
(140) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 23時半頃
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『……………。』 『え?!おばあちゃん、泣いてるの?!どうしたの?!』 『あなたのために……用意してくれたのかもねぇ……』
[差出人も手紙も何もないそれに老女は涙を流す。 若い女は慌てた様子でハンカチを老女へと手渡した。 どこか遠くを見る祖母を怪訝そう孫は見るが。]
『……?あれ、誰か窓のところいた気がしたけど…?』
[窓の近くまでいくも誰の姿もなく。 不思議そうな顔をして若い娘は窓をしめた。]
(141) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 23時半頃
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[赤いフードを被った女が雪降る道を歩く。 歩く途中でぶつかった男に特に詫びることもせず。 次はどこに行こうかと考えたところで絡まれた。]
………のど、かわいたわね。 貴方、身体で支払ってくださる……?
[娘のために白いドレスを作った手を赤く染める。 生きるための手段は人に残酷ではあり。 死ぬために生きる女は本能のまま血を啜る。]
………残念ね。 元々は人間だったといっても、私は化け物だから。
ごちそうさまでした。
[化け物――――。 口元を赤く濡らした女は娘に過去言われた言葉を思い出す。]
(142) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 23時半頃
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………ふふ、元気でね…。
[もう2度と、会うこともないだろうが――――。 大切な人への思いを口にして。
女は闇へと姿を消した。**]
(143) mituki_ka 2013/12/09(Mon) 23時半頃
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[クラリッサの声の響き>>137に しゃがみこんだまま、男はぐっと拳を握る。]
痛みは時間がたてば薄れる。 ――…けど、薄れるだけで、消えはしない。 ふと思い出して、また痛む。 古傷みたいなもんだよなぁ。
[ぽつり、ぽつりと零れる言葉。 下手な慰めはせず、形ばかりの言葉は其処になかった。]
(144) helmut 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[正直、不器用、とサイラスのことを評する様>>121には、彼への親しみが滲んでいるようにさえ思えた。 それはこの時の苦い顔からも感じられたことで――。 同意からの溜息を零しながら、けれど上手く伝えられる言葉はないままだった。]
………あ、
[小さく声を上げたのは、シーシャが続けた言葉によって、己が秘密を零してしまったことに気付いたから。 その緊張の所為で、力のことにも、フィリップのことにも、直ぐにはうんと頷けなかったのだが]
(145) sakanoka 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[サミュエルが「力」のことを報せた相手は、この場の面々を除けば、あとは永遠に死した者しかいない。 それ以外の他の誰にも言えぬまま抱えていた秘密だったから。 シーシャ>>122がこの時話したように、クラリッサが労わりの言葉掛けてくれたように、その思いを推し量られることも、これまで無かった。]
ああ、色々と、な。
[判ってしまった苦痛も。 判らなければという責任も。 判ったが故の安堵や、そこから進んで得られた繋がりも。 そしてその相手さえも失ってしまうのではという不安も――。 ふっと伏せそうになった黒い目は、感謝の言葉が続いたことで瞬いた。]
そ、っか。 だったら……どう致しましてってとこ、か。
[この時、シーシャのことを信じ切れるだけの強さはなかったが。 彼の言葉そのものは、確かに、心の内に響いていた。]
(146) sakanoka 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[それからのシーシャ>>124の態度から、本当に、疲弊は身体の方では無くて心の方にあるのだと思った。]
ああ、だろうな――。 正直言って、格好悪いわ。
[今度は呆れたように溜息ひとつ零してみせながら。 けれど黒い瞳は、確かにこの時少しだけ、常よりは緩みのある色を見せていた。 そこに一瞬映った柘榴色の揺らぎに気付くも、しゃがんで俯かれてしまえばもう捉えられない。 今度こそ大げさに溜息を零して、その様を見下ろした。]
…………後悔、か。
[そうひとりごちたところで、クラリッサ>>129が零した言葉が聞こえた。 彼女がくちびるを噛み締めた訳を、はっきりと推し量ることはできないでいたが。 少なくとも自分の言葉よりは慰めになっているような気はして。 ほんの少しだけ、眩しげな視線を彼女の元へと向けた。]
(147) sakanoka 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[生への執着や未練が死者を蘇らせ吸血鬼を生む。 その吸血鬼が生むダンピールは―― そんな執着や未練を断ち切る諸刃の剣。 どちらにせよ、傷つくのだと思えば どちらが正解とも言い切れぬだろう。
思いが吸血鬼を生み出した。 思いがダンピールを生み出した。
どちらが善ともどちらが悪とも 論じるだけ不毛なことだと思い、息を吐き出す。]
(148) helmut 2013/12/10(Tue) 00時頃
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―死後・マドカと―
[「ただの食事くらいなら」と言うマドカ>>110に、返す言葉もない。
マドカに歯を立てた時の面影はもうなく、 すっかりとしょぼくれていただろう。
同じ吸血鬼であったなら、あのような無作法は、 ……………多分、しなかった。
言い切れないのは、 吸血鬼の衝動が自身のそれと全く同じかはわからないから。]
おあいこ? いいや、……すまなかった。 女相手に、あれは……
ホントに、……あぁぁぁぁ………。
とにかく、すまなかった!!
(149) ぶんちゃん 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[「傷付いたのは一緒」と語るマドカ。
必死の抵抗を、叫びを思い出しては頭を抱え、 くせ毛をぐしゃぐしゃと乱して頭を下げ、謝罪する。
頭を下げたまま、マドカが言葉を紡ぐのを聴いた>>111。 それから彼女の腕が伸びてくるのが見えて、顔を上げる。
視界にマドカの顔が映る、 先程よりも、近い距離に彼女はあって――、
だから、腕の動きは全く見えていなくて。]
(150) ぶんちゃん 2013/12/10(Tue) 00時頃
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―――い゛っ!!!!
[ゴッと、鈍い音がした。
痛みと、……同時に驚きが走る。 身体を失ってしまったと思ったから、痛みを感じるなんて。
いいや、それ以上に彼女が触れた感触>>111が、 確かにあったから――。]
[「ダンピールの前にサイラスでしょ」>>112。
その言葉に、先ほどの痛みに、 彼女が続けて紡ぐ言葉たちに>>113、
全てに胸が詰まりそうになり、]
(151) ぶんちゃん 2013/12/10(Tue) 00時頃
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―――ッ、 ………マド、カっ!!
[零れ落ちる前に、マドカを腕の中に閉じ込めた。
どうせバレているだろうけれど、 最期の男の意地で、泣き顔だけは見られまいと―――。
背中を撫でられれば、 嗚咽が洩れるのは堪えきれなかっただろう。
だって、嬉しくて涙を零したのは、 サイラス・ブローバーが生まれ落ちてから、
―――初めてのことであったから。**]
(152) ぶんちゃん 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[>>144自分が零した言葉に掛かる、シーシャの言葉を女は噛み締める。]
――そうだね…。
古傷、かぁ。 …そうかもしれない。
[その言葉で、シーシャも誰かを失った事があるのだと分かる。 長い時を生きれば色々ある、と言った相手は誰だったか。 下手に慰められるよりはずっと良かった。]
(153) 蒼生 2013/12/10(Tue) 00時頃
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―死後・フィリップを探して―
[あやされるような手>>115に一頻り甘えた後、 もう一人、会いたいと望む存在を探す。
マドカから死後の彼の様子を聞き>>120、 その思いは更に増した。]
フィリップ……いるんだろ?
[男が名を呼ぶのを聞いて、 気をきかせてくれたのか、 リビングから出て行くマドカの背中を見送る。]
(154) ぶんちゃん 2013/12/10(Tue) 00時頃
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フィーリーップ。
[二度目に呼んだ時、 マドカに向けてなにやら言っているフィリップの姿が見えた>>133。]
よぅ、「オナカマ」さん。 なんだ、妬くくれぇならさっさと姿を現せよ、ガーキ。
[からかってくるフィリップに、 にや、と笑って返した。
この邸に来てすぐ、彼に感じた危うさはもう無い。 彼も、何かから解き放たれたのならいい。
心からそんなことを思うのは、生きてきた道は違えど、 同じ業を背負い、一度きりの生を終えたからだろうか。**]
(155) ぶんちゃん 2013/12/10(Tue) 00時頃
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─もしもの話─
[やがて人の気配は消える。 本来なら華やかな笑いが包む嵐の晩になったかもしれないその邸。
窓の閉め忘れか、あるいは嵐のせいでひび割れたのか。
リビングに、少しだけ嵐の勢いを残す風が吹き。
少女の身体のまま幾許かの時を生きた吸血鬼の灰が、さらりと流される。
もしも。
もしもそこに彼女の灰が残り、彼女を灰にした呪詛を吐いた男の身体があれば。
彼女の灰は、まるで男の身体をいだく様に、さらりと──……]
[風に、吹かれたかもしれない]
(156) hisetu 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[サミュエルが信じきれぬのは当然。 シーシャは誰かの信用を得ようとは思っていなかった。 自信家であるがゆえに己が容易く殺されはしないと思っていたから。 応え>>146聞けば受け取るように頷く。 格好悪いとの言葉>>147にはピクと肩が震えて]
――っとにな。
[伏せたまま苦笑を漏らした。 彼のひとみに宿る緩みに気づかぬまま 溜息の音色を聞く。]
嘘でもそんな事ないとか言えよ。 あー、もう、らしくねぇや。
[がり、と髪を無造作に掻いて、立ち上がる。]
(157) helmut 2013/12/10(Tue) 00時頃
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[女は手を組んで、ジリヤが望む結果を得られるように祈る。
そして。]
――ねぇ、二人とも。
皆を弔ってあげたいんだ。
手伝ってくれるかい?
[女は男達にそう声を掛ける。 彼らが手伝ってくれるなら、女は彼らと協力して死んだ者達を等しく弔った。
そして彼らの灰の一部―サイラスの身体は灰化しなかったので、彼の血を吸ったマドカの灰を―を自分の荷物に忍ばせ。 女はそれを持って島を出た。*]
(158) 蒼生 2013/12/10(Tue) 00時頃
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