人狼議事


194 花籠遊里

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視点: 人


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
ヴェスパタインが無残な姿で発見された。


噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。

非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。


現在の生存者は、ヴェスパタイン、藤之助、トレイル、ニコラス、亀吉、朧、丁助、ヘクター、シーシャ、櫻子の10名


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時頃


天のお告げ (村建て人)

また次の宵が訪れた。
宵闇色の髪を風に揺らして、男は今日も淀んだ空気を纏っている。

変わらない常套句を、壊れたラヂヲのよに聞かせては
今日も今日とて蝶集めに勤しんで。

数が揃えば重厚な扉は、鈍い悲鳴を上げて閉ざされる。

(#0) 2014/09/17(Wed) 02時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 
シーシャ殿。
今宵の藤の花は、美しく咲くかもしれませんよ。
 
 

(0) 2014/09/17(Wed) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[集めた蝶の一匹にだけ
気まぐれな助言を、こそりと耳打ちした。]

(1) 2014/09/17(Wed) 02時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時半頃


墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時半頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時半頃


露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 02時半頃


【人】 露店巡り シーシャ

[おうや、おうや。

鬱屈そうな背格好の花主を視野に入れれば頭の中に流れる常套句。ヒラリと手を振るのみで、特に思う所もないまま館の中を散策しようと––––––した 時。

耳打ちをされたのは、きっと初めて。]

ん、ぉ…おう、花のお勧めなんかをしてくれるサービスでも始めたのかよ?

[冷風を思わせる囁きにやんわりと耳を庇う。
その後、花主はどこ吹く風。
仄暗い灯火にさえも照らされぬ後ろ姿をじとりと見つめて。

胸中を掻き回す底知れない悪寒にだろうか、左頬を照らす明かりに対してだろうか、男は目を細めた。*]

(2) 2014/09/17(Wed) 02時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[また、宵闇がやってくる

蝶が舞い蜜を啜るこの時間。されど昨日までの穏やかな雰囲気からかけ離れた憂鬱な気を纏い、部屋で小さく溜息を吐いていた
思い出すのは昨日のこと。友に見られたというだけで狼狽し、砕けてしまった鏡面

割れたものを拾い上げて繋げても、はて戻るものなのだろうかこれは――……そんな折、人づてに告げられた言葉にああやはりとほろ苦く笑った]

咲いた花はいつか散る。道理ですね
[穏やかな表情、造りそう言付けた者に微笑めば、当てもなく廊下をゆらりと歩み始めた]

(3) 2014/09/17(Wed) 02時半頃

【人】 看板娘 櫻子

── 中庭 ──

[宵に染まる空の下、硝子に阻まれた箱庭の中。
 射干玉の眸と同じ髪と、櫻色のリボンを揺らして
 僕は中庭におりました。
 手には一回り大きな軍手を。
 錆びて欠けたスコップに、差し口の曲がった如雨露。
 そして花の苗と共に、あちらこちらを行ったり来たり。
 額には少し汗をかくほど、ちょこまかと
 動き回っているのでございます。]

 苗、頂けてよかった。

[自然と頬が綻びます。
 贅沢などそれほど沢山とは出来ぬ身です。
 こうして苗を買い与えてくださる事には
 とても感謝しているのです。]

(4) 2014/09/17(Wed) 03時頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕はきっと、昼頃から中庭に居たでしょう。
 あっちにはアイビーゼラニウムを。
 こっちにはサンタビリアを。
 奥にはカーネーションを。
 白、ピンク、オレンジと秋に似つかわしい色合いを添えていきます。
 ある『花』に告げられた事も知らず>>3

 ……貴重なものは、さすがに無理ですよね。

[困り眉で、手前には代わりのコスモスを植えていきます。
 中庭で草花に囲まれて、小さな僕がしゃがんでいると
 宵に紛れても見えるのは、櫻色のリボンだけでしょう**]

(5) 2014/09/17(Wed) 03時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 03時半頃


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 08時頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 10時半頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 11時頃


【人】 座敷守 亀吉

─自室─

[ふらふらと目覚めたのは昼頃。
すっかり匂いの消えてしまった寝具から身を起こし、自室へと戻れば崩れるように布団へ溺れて眠りについたのも昼頃。

それからどれくらいの時間揺蕩っていたことだろう。
夢と現実。曖昧な線引きであったそれが、はらはらと舞い散った花吹雪によって見ないフリ、聞かないフリをしていたにも関わらず、はっきりと隔てられた壁の中。

鍵など無いというのに、鉢の中で揺らぐ金魚を眺めながらその尾びれに指を這わし、遡るは甘い接吻け。]

……何を、夢見てるんだか。

[眉を寄せては掠れた声で囁く。
その顔はぐしゃりと崩れ、唇は曲がっては歪んだもので。
やがては口元隠すように膝に顔を置く。

部屋に設けられた窓辺から覗く月が照らす室内で手を握りしめながら、楼主の言葉>>3など知らない花は僅か欠けた月を上目に見つめては、迫り来る宴に翳り落としながらも廊下へと香りを漂わせた。]

(6) 2014/09/17(Wed) 12時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 12時頃


【人】 許婚 ニコラス

[僕はまた花の館に来ていた。

何故であろうか。
櫻の夢を再び見るため?
そうではない…と思いたい。
昨晩彼に囁いた言葉の数々はあの晩だけの誠。

それよりも僕にはするべきことがある。]

 もっと識りたいなあ…他の花たちのこと。

[夕闇に浮かんでいた赤い髪を思い出し。
何処かで言葉だけでも交わす機会はないものか。

なんて考えながら廓の中へと歩みを進め。]

(7) 2014/09/17(Wed) 12時頃

【人】 看板娘 櫻子

[昨晩より欠けた月が秋の夜空に浮かんでおりました。
 不意に見上げれば、額より頬を伝い落ちる汗が
 ふわふわに仕立てた土の上に、はたりと音を立てて落ちました。
 大きな軍手で、浮かぶ汗を拭います。
 頬が土で汚れてしまいましたが、また後でお顔を洗うことにいたしましょう。

 秋の櫻、橙の隣へと薄紅色を並べて。
 無意識にもふっと、笑みをこぼしていたのでございます。]

(8) 2014/09/17(Wed) 12時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 12時半頃


【人】 営利政府 トレイル


[風に唸る玄関先を背に、厚底を響かせ廊を渡る。
薄明りは昨日と変わり無く、まるであの晩あの宴が真に夢であったかのような錯覚すら覚え、ただ胸に虚空が包み。]

 …――まあ、別に、

[言い噤む口先は果たして何を伝えたかったのか。
冷えた壁に言葉は吸い込まれ、その先は口先に乗せられることはなく。
言い繕う事に苦渋し言い淀む様にも見えただろうか。

虫籠に戻った躰はいつかの中庭、硝子戸の内側に止まり。
隣に月が出で無いことには僅少寂びしさを覚えただろうか。
今や何処かで蝶>>2や花>>3やが御告げを受けているとは梅雨知らず。
ぼんやりと他に何を考えることも無く、庭に咲く花々を見詰め。]

(9) 2014/09/17(Wed) 12時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 ……あ、

[以前手折った朽ち花が新たな花へと変えられているのを見たならば>>5
その色彩には聊か目前さえ覚え、花に囲まれ、まるで上機嫌に揺れる髪飾りにはじとりと視線を押し遣った。]

 …花、か?

[爪先にて少し身丈を伸ばしたならば、庭花に囲まれるその姿を、忙しく動くちいさな、…ちいさな体を漸く視界に捉え。その召し物が特有のものであることに気が付き、思わず聲を上げる。

――そうして脳裏に瞬くには、今宵も開かれる享楽の宴。
此処に来たからには、矢張り己は未だ未だ蜜を欲して居るのだろうと、こくりと咽を鳴らしては黒衣の手を握り、その蝶頭で今宵の餌の目星を付け始める。
それは花か、はたまた――

――其処まで思考を廻らしては、「蜜を吸えるなら誰でも」と。強欲に胸を*高鳴らせた*]

(10) 2014/09/17(Wed) 13時頃

【人】 看板娘 櫻子

[今宵はどんな蝶が、誘われてやってくるのでしょう。
 ベルさまは来てくださるでしょうか。
 昨夜の誠が、もうすでに形を変えていようとも。
 僕はそのお顔を見ればきっと、ベルさまと名を呼んで手を振りお迎えするでしょう。

 暫しの考え事は続きます。
 その間も僕は黙々と、中庭の花壇を秋の色に移し変えていくのでありました。]

(11) 2014/09/17(Wed) 13時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 13時頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 13時頃


【人】 許婚 ニコラス

[それでも。無意識だろうか。
僕の足はこの館に来て初めて花と
会話を交わした場所へと向かっていた。

中庭を囲む回廊。
足を踏み入れ庭を見やれば、
花に囲まれて微笑みを漏らす花の姿>>8があった。]

 やあ、こんばんは櫻子さん。

[やはり櫻の花は輝きを失わず美しかった。]

(12) 2014/09/17(Wed) 13時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 13時頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 13時頃


【人】 看板娘 櫻子

[どちらからか、声がしたように思います。
 それはどちらが先でしたでしょうか>>10>>12
 硝子の向こうに黒と金のニ蝶を見つけ
 僕はそちらの方へと足を向けました。]

 ベルさま、こんばんは。
 あなたさまも…お目にかかるのは初めてではありませんね、こんばんは。

[微笑み絶やさず、僕はお二方に挨拶を告げます。
 そして昨夜、朽ちた花から採っておいた花の種を数粒
 そっとベルさまへとお渡ししました。]

 次にお逢いしたとき、ベルさまにお渡ししようと思っていたのです。
 こんなにすぐに逢えるなんて。

[花の種は『光輝』という意味を持つ夏の花。
 日に向かう姿は夏にありふれた、けれどどれも美しく咲くもののひとつでありましょう。]

(13) 2014/09/17(Wed) 13時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 僕は櫻子と申します。
 昨夜も中庭でお姿を拝見したのですが…

[その時は月明かりの下、映える銀糸と共にでありました。
 あの晩は亀吉さんをお買いになられたのでしょうか?]

 お花が、お好きなのですか?

[『花』ではなく、花のつもりでの言葉です。
 中庭で二度もお見受けしましたので、お花が好きなのでしょうかと
 小首を傾げて訪ねてみたのでございます。]

(14) 2014/09/17(Wed) 14時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 14時半頃


【人】 営利政府 トレイル


 ――…櫻子、サン。

[硝子戸の内にて。付近に歩みを寄せて来た>>14の黒髪と、揺れる髪飾りに視線を向け。
告げられた花の名を鸚鵡返し。
次には彼女から何かを手向けられた細身の>>12へと視線を移せば、仲睦まじく身得る其れに申し分程度に眉を下げては肩から力を抜いた。

そうしてまた問われた言葉には、自分の名を返す事も忘れ、薄口を開き、空気を食す。]

(15) 2014/09/17(Wed) 15時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ――花よりは、月が好きかな。

[含む意味は二つを兼ね。ただ目前の花が庭花のことを問うていることなど、知ってはいるけれど。

何処か居心地悪そうに視線を逸らしたその脳内、泡沫に思い浮かぶ記憶は銀月。夜空に揺蕩うその姿を如何にして捕まえようかと思案を巡らした後の――宴。
ただ窮屈さに心を滲ませれば、無意識に掌を握り込んだだろうか。

そうして再三視線を向けた先は>>12
格好からして自分と同じ、花を求めて翔ぶ蝶だろうか。
自分よりも幾ばくか色素の薄い金色は、夕闇の中にも薄く煌いているようにも、見えた。――其れはまるで、夜空に瞬く星の様に。]

 キミ達は……んん、野暮なことを聞くのは止そうかな。

 俺はトレイル。…トレイル・ペティンガー。
 よろしく、ね。

[ゆらり首元に掛かる髪を揺らし、寄り添う蝶と花に首を傾げては微笑んで魅せた。
そうして細身の蝶が何か素振りを見せたならば――翅同士の握手を求める様に、黒衣のそれを差し出したことだろう。]

(16) 2014/09/17(Wed) 15時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 15時頃


【人】 許婚 ニコラス

[櫻子に声をかけると、同じように声をかけていた人物>>10がいたようだ。
昨晩見かけた美しい蝶だ。年の頃は同じ位であろうか。名を名乗ってもらったので>>16僕はまずその蝶に向き直って挨拶をした。]

 ああ、昨晩は自己紹介をしていませんでしたよね。
 ニコラス・ベルと言います。

[そして柔和な笑みを浮かべると共に握手を求める右手を差し出す。]

 お美しい人ですね。
 よろしくお願いします。

[黒衣を纏った手が快く差し出され、僕はそれを力強く握り囁いた。

大きな瞳と意思のはっきりしてそうな整った顔立ちがまるで役者か何かのようで、僕にはとても器量好しに感じられた。]

(17) 2014/09/17(Wed) 15時頃

【人】 許婚 ニコラス

[その後、櫻子の声に振り返り花の種を手のひらに受け取った。>>13]

 これは、花の種?嬉しいなあ。
 何の花の種か聞いても良い?

[庭いじりなどしたことのない僕には、種だけを見て何の花のものなのか判別をつけることはできなかった。

そんなことよりも、僕は櫻子と昨日と同じように和やかな雰囲気の中で会話を交わすことができるのが嬉しくてにこやかに微笑んだ。]

(18) 2014/09/17(Wed) 15時頃

【人】 座敷守 亀吉

─書斎─

[今夜も月が宵闇を薄ぼんやりと彩っているのだろうか。

昨日のように月見を楽しむのも趣きがあるような星空ではあれど、花が向かったのは年代も種類も疎らな書誌が並んだ部屋。
歩を進める度に埃がふわりと花のように舞う。]
 
‘Tis better to have loved and lost

 than never to have loved at all.

[唇綴るは、広間にて耳にした花の囁き。
鸚鵡のように囀りながら分厚い表紙を捲れば、一枚、一枚と頁を繰り出す。

やがて親しんだ言語で綴られた言葉の葉の意味を知れば]

……嘘吐き。

[小さく小さく囁いては紙面に綴られた文字を辿り、嘆息して。
やがて鉛のように重みを持った身体は意思とは裏腹に花を眠りへと誘い──…]**

(19) 2014/09/17(Wed) 15時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 15時頃


【人】 半の目 丁助

―昨夜の地下―

[彼の中へと白濁を満たし、それでは終わらぬと蝶を下敷く。>>1:280

彼の指の中に漏れた蜜は、腕を捕まえ舐めとろう。
舌先にもし火傷跡を感じることがあれば、其処をつつく感触に少しの執拗さを残しながら。]

 ……申し訳御座いません。
 僕がすべき事で、貴方の手を汚してしまった。

[瞳を細くし、未だ萎えてはいない男根で、出したばかりの白を塗り込めるように腰を動かした。
濡れた音色を響かせて、一度目で学んだ彼のナカを、次は反応の好かった所ばかりを狙って。

悦ばせたい、と。
伝えた言葉の通りに。]

(20) 2014/09/17(Wed) 17時半頃

【人】 半の目 丁助

 嗚呼、ッ……
 気持ちがいい、です。
 ……とても。

[彼を抱き、囁いたのは本心。

花に二度目の波が来る前に、彼は果てるか否か。
白い布地に沈むまで、彼を味わっていることだろう。*]

(21) 2014/09/17(Wed) 17時半頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 18時頃


【人】 半の目 丁助

―翌日―

[自室へと戻り、休んで、次の陽が高くなる頃に目を覚ます。
身なりを整え、昨日に似た緋色の衣に袖を通した。

箪笥の中、白の衣が目に入り、ふと、昨晩を思いだす。
無理な行為をするでもなく、無理な要求を呑まされたでもない夜だった。

あの蝶が、もし再び訪れ、己を再び指名する事があったならば。
たった一夜識った性質が、偽者で無かったならば。
次にはまた、あのような時間を過ごせるだろうか。

其れは、問うには相手は居らず、そもそも声に出す心算も無い思考の一部分。]

(22) 2014/09/17(Wed) 18時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 …じゃあ、僕はもう行くよ。

[いくらか話をした後だったか。
トレイルは櫻子と話をするためにここにいるのかもしれない。だとしたら余り邪魔をするのも悪いと思い、この場を離れることを告げる。
櫻子とは軽く挨拶をしたい程度だったのでもう充分だ。櫻子の微笑みを見れただけで。

櫻子とトレイルに手を振って中庭から館の中へ。
さて何処へ行こうか。
他の花たちはまだ部屋に籠っているのだろうか。]

(23) 2014/09/17(Wed) 19時頃

【人】 看板娘 櫻子

 はい、櫻の子と書いて「おうじ」と読みます。

[傍によると、片方の『蝶』は僕の名前を口にしました>>15
 そのあと直ぐにベルさまへと種を渡していたのですが
 眉尻がお下がりになられたことには、気付くことが出来ませんでした。

 向き直り、問う声に返るのは
 小さく動くだけの唇が放つ声でありました>>16

(24) 2014/09/17(Wed) 19時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 月、ですか……──ふふっ。

[僕は思わず、袖で口許を多います。
 銀花にお誘われになった『蝶』なのでしょう。

 長らく此処に在る身です。
 『花』に魅せられた『蝶』も、幾度となく見てまいりました。
 目の前の彼がそうかは知れませんが
 「花より月が」と答える姿に、微笑ましい笑みが零れたのです。]

 ペティンガーさま。

[名をお聞かせ頂けたなら、その微笑を見上げます。
 『蝶』同士、ご挨拶なさるのならば
 『花』は『花』らしく口を噤んでいることでしょう。]

(25) 2014/09/17(Wed) 19時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[お二方の握手を見守っていれば>>17
 次にはこちらに向いて下さったベルさまの手に
 種を預けることを許されました。

 涙のような雫型、不規則に入った縦縞。]

 はい。
 向日葵の花の種でございます。
 少し前まで、大きな花を咲かせていたのです。

 僕が育てたんですよ?

[少し自慢げに、僕は笑顔でお答えします。
 和やかで、柔らかな『しあわせ』を
 確かに今日も、僕は感じていたのでございます。]

(26) 2014/09/17(Wed) 19時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 はい。
 今宵も佳い『花』と出逢えるとよいですね。

[『蝶』は移ろい行くもの。
 引き留める手も術も、『花』にはないのでございます。

 ベルさまが廓の中へと戻るのをみつめながら>>23
 『花』たる櫻は、微笑みを携え
 恭しく少し頭を下げて見送るのでありました。]

(27) 2014/09/17(Wed) 19時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[夜が耀るころに蝶は黎明の中に消え。
まるで、夢幻のように陽下を知らず、朝日が差す。


翅を削いで、成り代わるは花の知らぬ外世界の住人。


明々とした眩しい世界で、男は今日も、夜の帳を待っていた。]

(28) 2014/09/17(Wed) 19時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

― 花籠遊里 ―

[そしてまた、夜が訪れる。

遊楽街に明りが灯る頃、ふらりと光に誘われる夜蛾。
昼の世界で剥離していた翅を備えて、
今宵も花の引力に辿り着いたのは、昨夜と同じ花籠。

悪い人相に、着崩しただらしない服装。
武骨な耳飾りも、きらりと輝いて妖しい。

門扉を潜ると酔狂な花主は、今日も謳うよう蝶を出迎える。
おうやおうやと奏でる音色は、今日もまた夢の蓋を開いた。*]

(29) 2014/09/17(Wed) 19時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 19時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 19時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

[気も漫ろに館の中を歩いて居れば、綴りは違うが鈴の名を持つ揚羽蝶が館の中を歩いている>>23
櫻子に逢いにきたのだろうか、それとも他の花を見に来たのだろうか

淡藤、吾亦紅、八重桜そして朧月
色とりどり百花繚乱に咲き乱れる花々

明朝にはもう、自分にとって幻になる光景
蝶には笑顔で応対するものであれ、と教わっているものの何故か話しかけられそうになく
それはどこか幸せそうに見えたからだろうか

眩しい夕日を見つめる様にひらり舞う揚羽蝶を眺めていた]

(30) 2014/09/17(Wed) 20時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 20時頃


【人】 墓荒らし ヘクター

[廓を巡る廊下は長い。

男が花籠を訪れるのは決して宵の口ばかりではない。
寧ろ、夜も暮れた頃、ふらりと姿を見せて花を購っていく。

今宵もそんな日常と同じように、
男が楼へ脚を踏み入れたときには既に蝶の気配がちらほら。
逡巡めいて乾いた唇へと指先を添え、
数度擦れば、罅割れてしまいそうな口唇を癒す。

不意と窓に視線を投じれば、秋月に照らされる庭が広がる。
整然と並べられた花は、色とりどり。
何処か、皮肉げなものを察したのは男の気のせいか。

美麗ばかりを並べた末で、季節はずれの櫻色も揺れていた。
狭い狭い、区切られた箱庭の片隅で。]

(31) 2014/09/17(Wed) 20時頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 ―――盛況哉、盛況哉。

 芽吹けば育つ以外を知らず、育てば枯れる必然。
 落果としても、越冬に難……、

[独り言を漏らして、半分だけ瞼を下ろすように嗤う。
脚は止めず、廊下の板張りを細く鳴かせ、歩を刻む。

今日も悪辣な夜蛾が花を求めて、羽ばたいた。]

(32) 2014/09/17(Wed) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

へえ、向日葵かあ。
太陽の花だね。ありがとね。

[太陽か…そういえば昔自分のことを太陽に喩えられたこともあったかと思い出す。誰にでも好意を照り、照らした相手にも好意を照り返させる太陽だと。]

へえ、櫻子さんが?それはすごいなあ。

[藤之助が櫻子は花を育てていると言っていたのを覚えている。
今中庭にいたのもその軍手を見れば分かる通り、花の世話をしていたのだろう。>>26

そこに咲いている花々を見やり、僕は一言。]

綺麗な花たちだね。

[自慢げに笑う櫻子の笑顔もまた可愛らしい。
綺麗な花たちの中でも一等美しい櫻子の笑顔を胸に刻んでから、僕はその場を去ったことだろう。]

(33) 2014/09/17(Wed) 20時頃

【人】 半の目 丁助

[食事などを軽く済ませると、廊下を歩く。

今宵はどのような蝶がやって来るのだろう。

館が客人を招き扉を開く頃合。
廊下から窓の外へと視線をやれば、櫻が蝶と会話している様子が見える。

其方へと向かうべきかそれとも。
思考を伴う歩みはゆるく。]

(34) 2014/09/17(Wed) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

…あ、藤之助さん?こんばんは。

[廊下を歩けばどこからか視線を感じたので、キョロキョロと辺りを見回してみると、艶やかな黒い髪を優雅に結った花の姿を見つけることが出来た。>>30

藤之助といえば昨晩隣の牢で見せていた艶姿を思い出す。が、別に気にすることもないだろうと臆することなく声をかけた。]

今日は朧さんとは一緒じゃないんですか?

[特に他意なくそう尋ねた。]

(35) 2014/09/17(Wed) 20時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[脚を進める先などこの館では余り多くない。
地下に降りる以外は、花の選定に彷徨うばかりだ。

さて、今宵も色めくまでは暫し時間があると見る。
余暇を自覚すれば、喉が煙を求めたが、
生憎喫煙具は持ち合わせていない。
常より紫煙を嗜む手合ではなく、
精々シーシャより、一本、また一本とくすねる程度の愛好。

その女衒の姿は今宵、まだ見ていない。
唇を弄っていた指先で顎を撫で、渋みを飲み干し気を紛らわす。]

(36) 2014/09/17(Wed) 20時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

─ →書斎 ─

[そうして、無意識の内、歩みは昨夜と同じ順路を辿った。
目の前に迫り立つは硬質な木製扉。
花を仕舞う箱にしては聊か墨の匂いが強い。

短い無精髭を掌で掻き、数秒の逡巡を挟んで双眸撓め。

それでも、月明かりに誘われる夜蛾は、
キィと物音を立て、書斎の扉から身を滑り込ませたのだった。]

(37) 2014/09/17(Wed) 20時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 20時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

ああ、ベルさんこんばんは。

[声をかけられ>>35藤之助であってますよ、と微笑み返せば他意なく尋ねられた言葉にビクリと身体を震わせる
気まずさで逢いたくても逢えないなんて。云うのも気が引けてしまい思わず苦笑が浮かぶ]

少しばかり1人で散歩したくて。

[口を衝いて出たのは無難な言葉、でも少し、本の僅か袂で隠した手の指が震えていたろうか]

(38) 2014/09/17(Wed) 20時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 本当は咲いたものをお渡しできればよかったのですけど。

[季節の移ろいに枯れた花を渡すわけにはいきません。
 花は咲き、咲けば散ります。
 散った花を渡すわけには、いかないのでございます。]

 太陽の花、ベルさまみたいでしょう?

[昔の事など僕に知れるはずもありませんでしたが、僕は過去の御方と同じように
 ベルさまを太陽のような方だと喩えました。
 こんなにも朗らかに笑い、美しく、そして情熱的に照らすことができる方なのですから。]

 花は愛でれば、美しく咲くのですよ。

[そう、告げる言葉には他の意味が含まれたように感じられたでしょうか。
 僕は、それを思って口にしたわけではありません。
 ですがどこかに、そんな思いがあったのかも、知れません。

 去り行く背に、僕は微笑んだのでございました。]

(39) 2014/09/17(Wed) 20時半頃

【人】 許婚 ニコラス

ふうん、一人で?
まあそんなこともあるよね。

[藤之助の言葉に何の疑問も持たず納得する。>>38]

じゃあ僕がいたら不味いかな。
お散歩楽しんでね。

[藤之助のふるりと震える手がチラリと見えた。
もしかしたら蝶に怯えてるのかもしれないと、
藤之助の前から立ち去ることにした。]

お喋りしたい気分になったら、またお話ししようねいつか。

[悪気なく再会を約束する言葉を口にして、
ひらりと手を振りその場を立ち去ろうと…]

(40) 2014/09/17(Wed) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

[見やった方向に赤い髪>>34が揺れるのが見えた。]

…あ、丁助さん!?

[昨日は会話を交わすことが出来なかった花の姿に思わず声が跳ねる。

昨晩は流石に隣の牢以外の様子まで気にすることは出来なかったので、丁助というこの花が誰と何をしていたのかよく分からない。

優しそうな笑顔の人だという昨日の印象そのまま、僕は丁助さんと言葉を交わしたくて
声を上げたが果たして彼に聞こえたかどうか。]

(41) 2014/09/17(Wed) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル


[耳に入った彼の名>>17と、柔な声色には警戒する気さえ無く。
叮嚀な挨拶と共に飾られた言葉には、しぱりしぱりと大きく睫毛を揺らし瞬き。
隣で自分達を物静かに見詰めている花>>25は一体どんな気持ちで蝶の交りをその漆黒の瞳に捉えているのか、すこうし気になりはしたけれど。]

 …天然たらし、だなァ。

[重ねられた手の感触が温く残る黒衣で、がりがりと頭を掻く。
然し殊の外強い力には、僅少驚きの色を隠せないけれど。

そうして暫く彼等が言葉を交える>>18のを横目に、淡藤の住まう籠へと一瞥くれ。不躾だと知りながらその襖を開いたならば、ぽちゃりぽちゃりと波に揺られる金の魚のみを視界に捉え、無性に寂寥を感じては静かに籠扉を閉める。
苗に足を付けた花が、何処かへやら逃げれるはずは無いと知ってはいるけれど。羽ばたく先に足付け場がなかった時の不安は、どうしようもないと、ただ顔を伏せては襖の木目を指先になぞった]

(42) 2014/09/17(Wed) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル

 ……ところで、なんで笑ったんだい。

[軈て蝶の翅音が遠く>>23なれば、ゆうるりそちらへと顔を向け、蝶の背を無機質に見詰める。
「追い掛けたら、」なんて。視界の端に映っていた蝶の微笑み>>18が脳裏に張り付いていたならば、そんな言葉も投げて遣りたくはなったけど。
花がその首を垂らし>>27綺麗に蝶を見送っているのを見れば、その言葉はこくりと腹の底に沈んでしまった。

そうして何とか新しく言葉を生み出そうとして、絞り出した言葉は。
先の自分の「月が好き」との言葉に笑みを浮かべた、その理由を問う物だった]

(43) 2014/09/17(Wed) 21時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[またお話ししよう、という言葉に一瞬ひきつる顔>>40割れた破片を掻き集め、笑みを形作れば]

ええ、またいつか。

[上手く笑えていたろうか。ひらりと他の花を求め立ち去ろうとする蝶はどうやら赤い花を見つけたらしい
ならばと彼が飛び去った方向とは反対方向へと歩みを進める

どこか秋風は冷たさを増していて。それは気のせいだったか、どうか]

(44) 2014/09/17(Wed) 21時頃

【人】 半の目 丁助

[ふらり歩いていれば、知らぬ声に名を呼ばれ。
其方を向けば。]

 ――ごきげんよう。
 ええと、貴方は――僕の名をご存知で?

[近付き頭を下げる相手。>>41
蝶たる佇まいに、明るい金糸。

記憶を浚ってみるも、顔を合わせ自分の名を告げた事は無かったと記憶する顔に、言葉を僅か詰まらせてみる。

自分のやってきた反対側。
とうのすけの背だけを見つけ、会話が終わったところだろうか、推測に答えは無い。>>44]

(45) 2014/09/17(Wed) 21時頃

【人】 座敷守 亀吉

……ん、

[ギシリ、とソファの軋む音に揺り起こされるように睫毛を震わせれば、片頬に硬い感触。
それが辞典だと気付けばそっと左右へと視線を泳がせる。

意識が浮上する前、脳裏に浮かんでいた光景は昔の、花籠に束ねられる前の話。
今更どうしてあの夢を見たのか疑問に持ちつつも、断ち切るよう辞典片手に物思いに耽ること寸分。]

(誰かに見られでもしたら、面倒じゃないか)

[そんな魂胆一つで手早くソファから立ち上がることを決めれば、別所から届く物音>>37]

──…誰か、いるんですか?

[尋ねる声は恐々としたもの。
けれどもいつかの約束を思い出せば、頬は綻び目元を和らげ]

…櫻子さん?

[月を背に扉近くの影に声かける。]

(46) 2014/09/17(Wed) 21時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 21時頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 21時頃


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 21時半頃


【人】 許婚 ニコラス

あ、ごめんなさい僕ニコラス・ベルといいます!

[一方的に自分だけが名前を知られてるのも気味が悪かろうと慌てて名乗る。
振り向いたその笑顔>>45はやはり優しそうだ。言葉遣いも綺麗でその印象は増した。
ヘクターから聞いた評価のことは何処かへと置き忘れた。]

その、櫻子さんから名前を聞いて。

[僕は嬉しさで顔を綻ばせながら、振り向いてくれた丁助に近づいた。]

昨日、中庭にいたよね?その時に見かけて。
あんまりにも優しそうな笑顔を浮かべてる人だから、
話して見たかったんです。

[糸のように目を細めて笑いかけた。]

ええと、一目惚れです!

[流石に言い過ぎではないかという言葉を勢いに乗せて言い放って。]

(47) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

―昨晩の地下―

[反転した視界、埋め込まれたままの中が抉られて一寸眉を顰める。
額に汗が滲むものの、誘うように手だけは回そうと…其の手すら掴まれ、傷跡を舐められればただ切なげに触れている箇所を震わせるだけ。

謝るな、と返そうにも口を開ければ鳴いてしまいそうだ。それも、水音が響けば儚く壊れたけれど。]

く、……ッん!

[悦い所から伝わる刺激は頭の中から言葉を削ぎ落とす。蜜が溜まっているような、ボンヤリとした思考。「気持ちいい」という言葉と共に、相手よりも先に、自身の腹へと欲を吐き出した。]

(48) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

………"蝶"の心地はどうだ?
相手を好きなように出来る、心地は。

[後処理も済ませた後、脱ぎ捨てた衣服を手繰り履きながら問い掛けた。その表情は、きっと相手からは見えない。まだシャツの前を寛げたまま、耳打ちの為に相手の肩を抱き、引き寄せて、唇と耳を重ねる。
"これ、やるよ。"
声音は、そう動いただろう。同時に五ミリ程の厚さの紙を、白い着物の袖に隠す。それは後から確認すれば紙の金だと分かるはず。]

それは好きに使え。ただし、端金でもサービスに対するチップでもない。
すぐに使えば煙草にも菓子にもならァ。集めれば……ま、使い道は考えろ。

………4日後だ、それまでは毎日顔を出そう。
お前がそれをどう使うか教えてくれよ。

[それはそれは、酷く長く、遠回しで、身体を張った、遊び。
こんな戯れは、此れで終いの心算、だけれど。

蝶が丁であるのか己が丁であるのか惑った男は、知らず知らず優しく唇に触れていた。

丁を置いて、また次の花へと。
明日が最後だと知らぬ身はふらりと籠を後にする。*]

(49) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[人の気配に誘われ、微かな好奇心を満たすべく箱を開いた男。
その双眸に映るのは銀の色、夜に馴染んで淡く輝く月の色。]

 ―――…花隠れの次は、月隠れねぇ。

[夜も更け、籠の蓋は開いたと言うのに、
こんな人目につかぬ場所で茫と意識を泳がす彼に零す独り言。

寝起きを思わせる彼の面差しは普段の清冽さ以上に、
華胥の国より抜け出した色が濃い。>>46
月光を背負う花精へ、片手で夜を掻き、不正解の所作を向け。]

 花の香に誘われるは蝶の本質よ。
 ……王子様で無くて悪りぃな。

[音階だけは揃えるも、混じる揶揄の色は常調子。
彼の休息の邪魔をした癖、何ら悪びれぬままに大股で距離を稼げば、指先で再度の着席を促した。

地下に降りずとも、この花籠では明確な上下関係が存在する。
それを教えつけるような傲慢な態度で以って。]

(50) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[『蝶』が二つ、話し合う様を見るのは櫻の微笑みでした>>42
 お喋りされているのは、羨ましく思うばかり。
 外という世界を知らず、夜にしか咲かぬ『花』には
 お喋りをするという何気ない刻が、それはそれは
 楽しく、嬉しいものに思えていたからにございます。

 ベルさまと僕とのお話も終えた頃、ペティンガーさまからお声がかかりました。
 「なんで笑ったんだい」>>43
 その問いに、失礼なことをしてしまったと
 少し眉尻を下げるのです。]

 申し訳ありません。
 昨夜ここで、銀花と戯れるあなたさまをお見かけしましたので。

 亀吉さんのことが、お気に召されたのだなって。

[書物に見る、絵画のような光景でした。
 昨夜見た光景を思い返しては、微笑ましく思ったのです。]

(51) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 21時半頃


【人】 半の目 丁助

 いいえ、謝られる事では、決して。
 此方こそ、お先に名乗らせるような事になってしまいましたね、申し訳ございません。

 ええと――ニコラス、サン。
 ……ベルサン?

 おうじより伝えられた通り、僕はちょうすけ、と申します。

[どちらで呼ぶ方が良いのだろうか、二つの呼び方を試し反応を伺う。>>47
此の目の前の蝶は、花篭へと遣って来る蝶の中、雰囲気が異なるようだ、と感じる。

まるで親しい友人と遊んでいるかの如き声。
此の館の爛れた夜とは、ずれがあるような。

昨日、と続けられる蝶の言葉を、そうでしたか、と相槌を打ち聴いていると、意外な単語が飛び出した。]

(52) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

【人】 半の目 丁助

 ……ありがとうございます。
 そのようなお言葉は、はじめて頂きました。

[社交辞令が理由だろうと、驚きを笑みの奥へと押し込める。]

 僕で良ければお話致しましょう。
 見た目だけで、本当は優しくない、なんて。
 幻滅させてしまうかも知れませんけれどね。

(53) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

―館の門前―

[いつも通り館に爪先を向けていた。
緩い、されど鼻唄さえ零れそうな、そんな足取り。

昨晩の花とは久しぶりに"愉しめた"。
巻いた種が土の中で腐るか、芽を出し新たな香を捲くかは己の手腕に掛かっているけれど。

あゝ……しかし、やはり花は良い。

美しい見てくれ宜しく甘い香を撒き散らす者もあれば、一見跳ねっ返りのような異質のような者にも味があるのだから。
それが惑い、或いは狡猾に育つ様の何と愛おしい事か。

密かにほくそ笑んだ矢先、背後から慌てた様子で走って来たのは男の店の女。転びそうな勢いでぶつかってきたそいつを受け止めると、伝えられたのは––––––]

(54) 2014/09/17(Wed) 21時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

…………そう、か…
とりあえず、今日は残ってる奴らは家に帰って大人しくしてろ。
外には……出るな。

["いいな"
真剣な面持ちで念を押して、女の背中をそっと押した。そうすれば少し後ろ髪引かれる様子の女も逃げるように去っていっただろうか。

残された男は馴染みの洋館を見上げる。
短い夢は、どうやら終わりに近いらしい。カランコロン。扉を開く。香るのは甘く美しい香り。

あゝ、やはり花は良い。*]

(55) 2014/09/17(Wed) 22時頃

【人】 看板娘 櫻子

[さわさわと、肌寒さをつれた秋風がそよいでいます>>44
 中庭に植えられた秋も、その身を揺らしていることでしょう。

 眩い色彩とはまた違う、中庭の花たち。
 誰も気付かないでしょう。
 その花々に篭められた意味も。
 寄り添いあう色の意味も。

 或る色ばかりが増えた、そのわけも。

 僕でさえ自覚などしていないのですから。
 きっと誰にも、わからないでしょう。

 胸の裡、呪詛が>>19通り過ぎることも
 いまはまだ、ありません。]

(56) 2014/09/17(Wed) 22時頃

【人】 座敷守 亀吉

[鼻先掠めるは高貴な櫻の香りではなく、宵闇にも映える櫨色の翅>>50を捉えれば口許に描いた三日月を袖口にて隠す。

片手で空気が切られてしまう頃には曖昧に揺れていた輪郭は鮮明になっており、灯りの元現れた姿に双眸眇めて唇開け]

…貴方が誘われたのは花の蜜でなくて墨の香りでは?

[“本の虫とも言うでしょう?と喩えてはズシリと圧力加える書物に指を這わして首傾げる。

けれども躊躇なく此方の距離につま先進められつつ、示された道筋を見やれば、眉間に皺が寄るのはいつも通り。
それでも大人しく腰を据えれば横目でチラリと視線を送り]

翅を休める場所をお間違えでは?

[あくまで口調は柔らかに微笑みかけた。]

(57) 2014/09/17(Wed) 22時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 22時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

[夕空晴れて秋風が吹き、月影が落ちればやがて鈴虫が鳴くのだろう庭を廊下の窓から眺める
そこにはまだ櫻子>>56は居ただろうか
今宵限りでこの場所を去る、その事を誰にも告げられず――友にすら告げられず。

今宵も何処かで蝶は舞い、花に留って蜜を啜るのだろう
明日から1つ、花は無くなれどまた新たに花は追加される
禿の子ももうすぐ水揚げ、自分が面倒をみた子なのに自分には似ず笑顔が可愛く誰にでも好かれるであろう仔を思い浮かべれれば、何処か穏やかな笑みの中に寂寥が混じる

束ねた黒髪が窓の外から吹く秋風に揺られつつ、廊下を歩くは今は独り]

(58) 2014/09/17(Wed) 22時頃

【人】 露店巡り シーシャ

―廊下―

[館に入って早々、一本の煙を立ち上らせる。
煙はか細く、所在無さげに、天井に着く前に消え去った。

この場所で火を付けると、昨晩の花と蝶とのやり取りを思い出す。他の蝶とは日頃からあまり出会いたくない心持ちではあるが、今日は一層、特に男の客でもある豪胆な蝶>>36には会いたくないと強く願う。

足早に進んだ廊下の先に見つけたのは、今朝花主に奨められた藤の色>>44
中庭で戯れる蝶と花。その存在はまだ目に見えていないだろう。
綺麗な色だと、本物の花を見るように内心溜息をつく。しかしその様子は、着物云々以前に何処か薄ら寒そうで]

よ、藤色の。
着物と肌の色は態とお揃いにしてんのかね。

今朝、花主にお前をオススメされたんだがよォ。ありゃ嘘か?
客の前ではいい顔してくれよ。

[楽しみにしてんだから、と昨晩相手が苦手そうだったタバコを一本叩き出して、差し出す。
せめてその顔が変わってくれれば男も救われる気がして。]

(59) 2014/09/17(Wed) 22時頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 22時頃


【人】 看板娘 櫻子

 ……藤之助さん?

[そよぐ秋風に射干玉の糸は幾らか弄ばれ、櫻色のリボンが揺らぎます。
 髪を軍手で押さえるようにしていれば
 窓の向こう、見える人影があったでしょう>>58

 『蝶』の前ではありましたが
 昨日の宵と変わらず、僕は少しだけ声を大きくいたします。]

 とうのすけさーんっ。

[気付いてくださるでしょうか。
 じいっと射干玉を向けては見るのですが
 どこかそのお姿は寂しそうにさえ感じられるのです。]

(60) 2014/09/17(Wed) 22時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

ああ、シーシャさん。

[声をかけられ振り向けば、そこには銀の蝶が居た>>59。無理に笑みを浮かべようとするもどうやら顔色が悪い事を揶揄する所を見れば随分と自分はひどい顔をしているようだ

花主に勧められた、というのはきっと最後に稼がせた後放り出す為だろう
こんな割れ物、買う蝶などいやしまいにと勧めた花主を恨みつつ、勧められた蝶に申し訳なさそうに苦笑しつつ口を拓く]

すみません、少しばかり考え事をしていまして。
…あ、頂きます。

[1本、差しだされた煙草は昨日咥えた苦いモノ
でもいまはその苦みが恋しくて、差しだされるままに受け取り口に咥えた
火をつけて居ないままフィルタを噛めば、渋みと苦みが口の中に広がって。それが何だか昨日までの様々な事を思い出すきっかけとなり、思わず童心に帰った様にくすくす笑ってしまった]

(61) 2014/09/17(Wed) 22時頃

【人】 看板娘 櫻子

[丁度、声をかけた頃にございます。
 時折目にする、小奇麗な『蝶』が藤の花へと話しかけておられました>>59

 わっ!

[僕の呼び声と、『蝶』からのお誘いに
 藤之助さんが戸惑われてはいけないと思い
 僕は咄嗟に、ペティンガーさまの後ろに回り
 この小さな姿を、隠したのでございます。]

(62) 2014/09/17(Wed) 22時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 そっちは飽いちまってる。
 せめて、色めいて月輝と喩えて見せろや。

[彼の仕草は露骨であったが、取り繕うには綻びが大きく。
つい、喉を震わせて彼の態度を茶化した。>>57
媚を売ることもなく、直裁に打ち返してくる言葉を混ぜ返し。

彼が花らしく取り繕わず、眉間に渓谷刻めば、指摘の一瞥。
眼差し同士がぶつかって、刹那触れ合う蝶と花の視線。]

 相も変わらず生真面目が服着て歩いんな。
 ―――…花籠で其れを言うかい?亀吉よ。

[唇を歪めて彼に問う正道。
真実照らす昼は過ぎて、今は欺艶の夜。

素直に腰を落ち着ける彼の膝に腕を伸ばし、重いばかりの蔵書を事も無げに払った。勝手気まま、傍若無人は蝶の本懐。

暴挙めいた振舞いへ新たな文句をつけられる前に、男はごろりとソファに懐く。
当然頭部は彼の膝へ落ち、書物と同じだけ―――あるいはそれ以上に外の世界が詰まった頭蓋を乗せた。]

(63) 2014/09/17(Wed) 22時頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 今宵、そろそろ花を刈る悪くねぇ。が、
 ちと辛気臭いもんを見ちまってな。

 ほとぼり冷めるまで借りるぜ。

[彼の否応を聞かず、長い脚はソファの肘掛に投げ出され、
足首を重ねるように組んで、生欠伸を一つ。]

(64) 2014/09/17(Wed) 22時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 22時頃


ヘクターは、櫻子に話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 22時半頃


【人】 許婚 ニコラス

んーと…

[数巡迷う。>>52
名前で呼んでもらうのがいいか。姓で呼んでもらうのがいいか。
今まではベルの名はあまり自分のものだという気がしていなくて、名前で呼んでもらう方が好きだったけれど。この館では、ベルでいたいかな。]

ベルって呼んで欲しいな。よろしくね、丁助さん。

[にこやかに笑う。だが握手は求めない。]

そう?甘い言葉を囁く人は多いんだと思ってた。

[初めて頂くという言葉には意外に思った。甘いひと時はそれはそれは楽しいのに。
まあ、ヘクターさんのような愉しみ方も見ている分には面白いが。
そういう人の方が多いのだろうか?]

うん、お話ししようか。
ほんとは優しくない?それはそれで面白い、かな。

[幻滅なんて概念は意に介さず微笑んだ。]

(65) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

……?櫻子君?

[ふと呼びかけられた様な気がして優しい櫻の花を探すも、声はすれど姿は見えず>>62、されど薄桃色のリボンが黒衣の蝶の後ろからひらひら花弁の様に見えていました

しがみ付く姿は、もしかしてこちらが声をかけてしまえばお邪魔になってしまうかな?と考えて
気付かぬふりをする事にしたのでした]

(66) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 22時半頃


【人】 半の目 丁助

―昨夜の出来事―

[頑なな唇が溢すまいとする音。
篭るばかりでも確かな色を混ぜる其れは、興奮を高めるに十分だった。>>48>>49
白が弾け、汚し、垂れるまで、交わる快楽に溺れ。]

 ……蝶の立場は、良い、ものかもしれませんね。
 このような感情で居られるならば。

[寄り添い、柔らかく口づけるのは、事後の囀りのその合間。
渡された重みと、言葉の内容に、何が己の懐に入ったのかを知る。

意図を手繰り寄せようとしても、行為後の疲労感に、その先に今至る事は出来そうに無かった。]

 判りました。
 それでは――、四日の後に。

[唇に触れて、約束一つ。
微笑みと共に、頭を垂れた。*]

(67) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 22時半頃


【人】 営利政府 トレイル


 銀花、…嗚呼。

[眉尻を下げることで、その幼気の残る表情を僅に瑜伽ませる花>>51を見下ろしながら、ひとつ、息を吐く。

其の様に譬喩される風貌を持つのは唯一人。
そうして、自分が昨夜、夕闇に笑く月の下、戯に触れた花も一人。

印象強く残る花頭の淡藤は、矢張り銀と比喩されるのだなと脳の隅で独りごちたならば、寸分の差を置かれて追討された言葉には、驚嘆か、はたまた図星か。吐くはずの息を吸い込み咽を引き攣らせ。]

 気に入っ…!そんなんじゃ、

[思わず身体を前に傾けて、はくはくと唇を開閉し。
ただ意味も無く空気を食したならば、咽喉に詰まった言葉をこくりと飲み込んで。
否定し切れなかったその事実には、ただ気まずそうに視線を庭へと向けた。]

(68) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 ――キミこそ、さっきの…ニコラスって人と、
 随分仲睦まじいように見えたけど。

[秋に姿を溶け込ませる風>>56は、赤熱の太陽が当たる頃よりは大分冷たく、肌を冷やし行く。
視界の真中に捉えた花々は、その細い線をゆうらりゆらり、夜に踊らせ。

多種の色が形作るその庭は、真黒な自分にはただ眩しく。思わずに目を細めながら、再度花に問い掛けた。
――その言葉に籠められた水面下の感情は、音色を随分低く、そうして妬ましい様な言の葉の形を作ってしまったけれど。茫然にも似た様子で庭を眺める自分では、気付く筈も無く。]

 花って、蝶と寄り添う合うこと、あるの。

[「一夜」では無く、「永久」に。
唯好奇心から来たその疑問に、花はどう反応を返して来ただろうか]

(69) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 22時半頃


【人】 営利政府 トレイル


[――そうして間も無く花が背後に身を隠して来たのを見た>>62ならば、先の言葉も途中で空気に溶けてしまっただろうか。

どうしたの、なんて問う間も無く、視線の先を眺めに眺め。
やがて一匹の蝶>>59がひらりひらり、夜花に揺蕩うのを見付けたことだろう]

(70) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

【人】 半の目 丁助

―廊下―

 はい、では、ベルサン、宜しくお願い致します。

[好みを告げる蝶に、了承を伝える。>>65]

 甘いお言葉を囁く方も、時には居られますが。
 僕の経験論、になってしまいますが、どちらかと言えば、少数かと。
 厳しい方よりは、良いと思うのですけれどね。

[内緒話です、と付け加えると、人差し指を口元に。
冗談を話すに相応しいにこやかな表情は、彼の好みに合うのだろうか。]

 おや、優しくなくても面白いと評価なさってくれるならば安心できますね。

[楽しげに話す此の蝶は。
己との、気質は少し、似ているのかと考える。]

 立ち話もなんですし、何処かに移動致しましょうか。
 此処なら、応接間辺りが適切でしょうか。

(71) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

トレイルは、ニコラスに話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 22時半頃


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 22時半頃


【人】 露店巡り シーシャ

考え事なァ、昨日の客が悪質だったか?
その気持ちならよォく解るぜ。

[天井に向かってまぁるい煙をぷかりと吐き出した。

何と無く声音にも覇気がない、否、元より静かな藤の花>>67>>66。さして違いも分からないか。
若しかしたら割れた鏡に映っている姿は男の姿かもしれない、だろうし。

タバコを咥えて笑う姿は誰の写し身でも無く空気が藤を象るように揺れた気がした。つられて、眉尻を下げて笑む。
中庭から声>>60>>62が聞こえたのは其の後だろうか。土に紛れた花は黒衣の男の背後に隠れたつもりのようだが、上からは櫻色のリボンが良く見えた。
悪戯な口元にすげ替えると、名を呼ばれた藤の色の腕を有無を言わせない強さで引き寄せて。男にしては華奢、されど男よりは周囲のある腰に手を添えて]

呼び掛けられたんなら応えてやれ。
せっかく可愛らしいのが手ェ振ってくれてんだから。

[窓を覗き込むと無理矢理その手を左右に動かして、その近くにいた男>>68>>69には無表情で煙を吹き付ける真似をした。
蝶は、苦手なのだ。]

(72) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[思い悩むように暫し頭を傾けど、寸分後に顔を顰めてため息一つ。]

──月来光は一夜にしか咲きませんから。

[墨の香りが仄かに漂うその場所で、鼓膜揺らす声の通りに言の葉返し、視線を送り。

重なり合う線の先では>>63ただ眉を寄せて、名を紡がれれば今が月昇る常闇の刻だと嘆息を覚える。]

……怒られるのは私なのですが。

[呆気なく宙を舞い床に伏す書史には一瞥暮れた後顔を強張らせて。
慌ててつま先に力を入れつつ、文句一つ垂れようと口を開いた瞬間、腿にかかる圧に瞬きをした。]

(73) 2014/09/17(Wed) 22時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[状況に理解が追いおらず、頬を強張らせること少し。
客と直接関わりなくとも傍若無人な振る舞いは幾度となく目にしたために、諦念の息を吐き出す。>>64

暢気に欠伸しながら膝に落ち着かせた相手の頭を見下ろし、手持ち無沙汰に無精髭を引っ張ってやろうと指先伸ばしたところで]

辛気臭い?

[不思議そうに言葉を繰り返しては、蝶に視線を送った。]

(74) 2014/09/17(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕がペティンガーさまに隠れてしまう前のことです。
 銀花と喩えましたその『花』のお話に
 なにやら思うところがありましたようでございます。

 続けました言葉に、うろたえる姿までお見せになって>>68
 僕は失礼にも、もう一度微笑んでしまうところでありました。]

 お判りやすい、御方ですね?

[軍手で口を隠し、耐えられぬ笑みを隠しました。
 傲慢で高慢な、けれどとても判りにくい彼の『蝶』とは全然違う御方だと
 庭を泳ぐ視線を確かめながら、思っていたのでございます。]

(75) 2014/09/17(Wed) 23時頃

【人】 看板娘 櫻子

[庭の花々を眺めていらっしゃった
 ペティンガーさまの唇が紡がれた言葉は
 随分とお低く、なにか負の感情を含むもののようにさえ思えました>>69

 ですが、その後続いた声と
 判りやすいと喩えました、先の彼の態度をもって
 僕は曖昧では在りますが
 その意味を薄っすらと、理解したのでございます。]

 ベルさまは昨夜、僕をお買いになられましたから。
 そんな風に見えるのかも、知れません。

[情事交わればこそ、そして甘過ぎるほどの蜜に毒に
 二人して溺れた昨夜があるからこそ
 他者にはそんな風に見えていたのかも知れません。]

(76) 2014/09/17(Wed) 23時頃

亀吉は、トレイルに話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 23時頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 23時頃


亀吉は、シーシャに話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 23時頃


【人】 呉服問屋 藤之助

悪質……まぁ、変わった方ではございましたね。

[男>>72に言葉に苦笑をひとつ。自分の鏡がいとも容易く壊れてしまったのを思い出せばそれを吐息とともに吐き出した

彼の眉尻下げて笑む姿はどこか穏やかな気がして、幾分か気分が向上する。煙草の苦みとその笑顔との対比は何とも不思議な感じを抱かせた

と、どうやら櫻の蜜にどうやら蝶は目ざとく気付いた様子。此方の腰と手を掴み櫻とそれに寄り添う蝶へと手を振らせる仕草に一瞬目を丸くするも]

ふふ、ありがとうございます。

[と、どこか嬉しげに礼を言った
花の周りに蝶がいる。それならば行かない方がいい、話しかけぬ方がいいと常に一歩引いてしまう自分としては、多少強引にでもこうしてくれるのはありがたかった。その声音と嬉しそうな様子は素のものであったろう
同じ蝶へ煙を吹きかける真似事をしたのは縄張りを誇示するようなものだろうか、それともただの戯れか。薫る煙草の煙にうっそり目を細めた]

(77) 2014/09/17(Wed) 23時頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 23時頃


【人】 許婚 ニコラス

ふうん。

[冗談めかして口元に人差し指を当てる丁助の姿には胸が高鳴った。>>71櫻子とはまた違った愛らしい人だと思う。
丁助の言葉を聞いて、もしかしたら自分はこの館では浮いた存在なのかもしれないと思う。
でもヘクターさんが自分のことを気に入ってくれたみたいだったからそんなことは別に気にしない。]

うん、僕、人を嫌いになることって滅多にないよ。

[滅多にどころか、これまでの一生で人を嫌ったことなど一度でもあったろうか。人を恨みたくなる程不幸な出来事に遭ったこともなし。]

応接間?いいよ、いこっか。

[確かに歩いてばかりで些か疲れてきたところだった。有難い丁助の申し出に快く首を縦に振った。]

(78) 2014/09/17(Wed) 23時頃

ニコラスは、丁助に話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 23時頃


【人】 看板娘 櫻子

[「花って、蝶と寄り添う合うこと、あるの。」

 その問いには、はいとお答えするべきなのでしょうか。
 それとも、いいえとお答えするべきなのでしょうか。

 ふっと、脳裏を呪詛が駆け巡っていきました。

 何もお答えすることが出来ず。
 何をお答えしたいのかもわからず。
 答えることから逃げるように、窓辺に視線をそらしたからでしょう。
 その時に、藤之助さんと『蝶』を見つけたのでございます。]

(79) 2014/09/17(Wed) 23時頃

藤之助は、櫻子に話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 23時頃


櫻子は、藤之助さんに見つかってないかと、そろり顔を出しました。

2014/09/17(Wed) 23時頃


シーシャは、藤之助

2014/09/17(Wed) 23時頃


シーシャは、藤之助に話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 23時頃


櫻子は、ヘクターさまのような色の花を射干玉に映しております。

2014/09/17(Wed) 23時頃


藤之助は、シーシャに話の続きを促した。

2014/09/17(Wed) 23時頃


【人】 看板娘 櫻子

[そう、とペティンガーさまの背から顔を出します。
 顔を傾けたような姿勢では、櫻色のリボンがゆらゆらと
 風に揺れていたことでしょう。

 藤之助さんは、白き『蝶』に抱き寄せられ
 手を振らされているようでした>>72

 けれどお嫌そうな表情ではありません>>77

 不思議な光景に困惑しつつも
 大きな軍手をはめた手を、おずおずと振ってみるのでございます。]

 とっ。
 申し訳ありません、御召し物は汚れませんでしたかっ?

[少しして、土で汚れた身体を近づけていたのだと気付きました。
 慌ててペティンガーさまから離れましたが
 お召し物を汚してなど居なかったでしょうか。]

(80) 2014/09/17(Wed) 23時頃

【人】 半の目 丁助

[にこにこと、会話の調子は平穏に。>>78]

 人を嫌いになることが滅多に無い、其れはとても良い事、ですね。

[その言葉は、彼の恵まれている環境下を想像するに容易いもの。
自己の立場を鑑みて、恨む等という事は無いが。
世界の隔たりのような物を、ほんの僅か、感じさせた。]

 良かった、では参りましょうか。
 ……手でも繋いでみましょうか?

[其れほど離れては無い大きな一室へはすぐの距離。
冗談のつもりの言葉を落としつつ。

手入れのなされたソファの並ぶ一室。
ポットと湯飲みは誰でもが手にしやすいよう準備されていた。]

 お茶をお出し致しますが……緑茶は、お口に合いますでしょうか?

[故郷では馴染みのある茶の種類を、異国の蝶へと問いかける。]

(81) 2014/09/17(Wed) 23時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼の答えに夜蛾は笑みを噛み殺した。>>73
昨夜、彼を購ったのは美しい蝶であった。
確かに天球すら明かす一片の月下蝶であった。]

 サボタージュしていたのはお前さんだろう。
 仕方ねぇやな、お前さんの迂闊さを恨みな。

[乗せた頭はずしりと重い。
堕ちた知識の代わりに、生きた体温を教え、
僅かに後頭部を彼の足に押し付ければ、身体の筋を伸ばす。

ほんの少しだけ、瞳を細めて下方より彼を覗き。
細められた双眸は、彼の妙悦な瞳色をさかしまに映して。]

(82) 2014/09/17(Wed) 23時頃

【人】 露店巡り シーシャ

花同士は随分と仲が宜しいなァ。

[傍で鳴る鏡の音>>77。既に割れた物であるなんて、男の知る所ではない。
チラリ、相手の方を向くとどうやら煙草の煙に目を細めている。]

火、やるよ。

[先の苦そうな表情から察するに、きっと煙草を吸える体質ではないのかもしれないが。
黒髪が掛かる顎を男の方に向かせて、口元の煙の切っ先を触れ合わせる。
中庭の二人も、此方を向いていたならその様子が見えていただろう。

掴んだ手は様子見たさに掴んだまま、ニヤニヤと瞳を覗き込んで。]

(83) 2014/09/17(Wed) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

―廊下―
[とある小さな栞を手に取り眺めながら、煙を漂わせる花が一つ。
その姿は悩みを抱えているようにも、ただ単に物思いに耽っているだけのようにも見えただろう。
数歩歩けば自分へと与えられた部屋があるというのに、何故こんな場所に落ち着いているのか。
朧と多少付き合いがある者なら、考え込むときの癖と気がついただろうか。]

(84) 2014/09/17(Wed) 23時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ……面倒事なんざ好いちゃいねぇ。
 俺が欲しいのは甘露ばかりよ。

[鸚鵡返しへ返答する声は、自身が聞いても何処か胡散臭い。
現と乖離する感覚に、幽かな布擦れの音を漏らし、
伸ばした指先で彼の頬に触れ、顔の輪郭を確かめていく。

美しいものも、一夜の夢も、全てを否定したがるように、
濃密に溺れて常夜を舞う夜蛾は今宵も飢えていた。>>74]

 ――――……亀吉よ、

[そうして、彼の指先に視線を置いて漏らす語。
僅かに顎を持ち上げれば、ちくりと彼の指先苛めて掠め。

たっぷりとした一拍を挟み、今宵の贄を瞬きで捕らえ口を開く。]

 無聊を慰める妙案を今、閃いたぜ。

[音もなく円弧に撓む唇は、彼に更なる驚愕を齎して、現実が彼の理解を振り切っていく。]

(85) 2014/09/17(Wed) 23時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 23時半頃


【人】 墓荒らし ヘクター

 ――― 今宵はお前さんを買い上げる。

[宣下した声が、朗と響く。
  光に眩む夜蛾は、銀月に、そっと、留まった。]

(86) 2014/09/17(Wed) 23時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 23時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

ええ。先達の花が後輩の花を指導するのがこの廓のしきたりでして。
昔はよく…朧や櫻子さんにお世話になったものです。
[友の名を出すとき、一瞬声に詰まったがそれを押し込めて蝶の言葉>>83に相槌を打つ
火をやる、と顎をそちらの方へと向かせられ、先端同士で触れあえばやがて穏やかな橙の焔が自分の咥えた煙草に宿る]

あ、ありがとうございま…けほっ

[少しせき込んだ後ふと顔を向ければ瞳があって
思わず素の表情を多く見せたことを恥ずかしく思い視線を逸らそうとする
と、手を掴まれているのに気づいて何処かおろおろした様子となり
さらり、と黒髪が揺れた]

(87) 2014/09/17(Wed) 23時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 23時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/17(Wed) 23時半頃


【人】 許婚 ニコラス

 うん、僕の周りはみんな良い人ばかりだよ。

[人を恨むことなど到底教えてくれそうにない
恵まれた環境に僕は感謝した。

僕に会う人はみんな僕に優しい。
その人が僕ではない他の誰かには優しくなかったのだとしても、そんなことは僕には関係ない。]

 手?うん、つなごっか。

[きっと彼は冗談のつもりだろう。>>81けれどもそれはとても良い案に思えたので、僕は丁助の手を有無を言わせずぱしりと握った。
その手の温度は笑みから伝わる印象通りの暖かさだった。

そうして手を繋いで歩いた距離はいくらもなく、僕は応接室がもう少し遠ければいいのにと思ってしまった。さっきまで疲れを感じていたはずなのに。]

 緑茶?紅茶ならよく飲むのだけれど。
 試しに飲んでみたいな。
 淹れてくれる?

[普段彼がどんな茶を嗜んでいるのか知りたくなって頼んでみた。]

(88) 2014/09/17(Wed) 23時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

―廊下―

[花同士の事を語らせる中、友の名前を呼ぶ前に微かに息が切れた事を耳聡く気が付く。

焔に黒髪黒い眼が赤く照らされれば、おろおろと惑う様子も美しい。もちろん逸らされる事を良しとする訳がない。両手で頬を包み込んで。
表情をより良く見ようと、サラリとした細い糸を耳に掛けてやった。]

……お前は花だ。視線を合わせるくらいの事、手を掴まれたくらいの事、経験があるだろうが。

何を照れる事がある。

[すぅ、と静かに笑みを消して。
"蝶"らしく強引に顔を引き寄せる。
お互いの火を片手の中に奪えば、煙が残る口を漸く色付いてきた唇に重ねてみせるだろう。

藤の後ろから、昨晩、藤の色と番いにされた朧>>84が歩み寄っていることに気が付きながら。]

(89) 2014/09/17(Wed) 23時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 00時頃


【人】 半の目 丁助

[とても、とても、彼は軽やかだ。>>88
まるで悩みなど無いとでも言うかのような素振りに、要因は様々だろうけれど。
その一つが、彼の性格に起因しているように感じる。

冗談だった提案を其の侭鵜呑みに、握る手は優しく。
苦労知らずの質感は、すべすべとしていた。]

 緑茶は初めてなのですね、お口に合えば良いのですけれど。

[辿りついた応接室。
飲み物の準備をするために、握った手を一度だけ両手で包んでから離れた。

茶葉を入れ湯を注いだ急須と二杯の湯のみを盆に載せ、腰掛けるソファの位置は、先に腰掛ける彼の隣に。

急須を傾け、葉の香り。白い湯飲みに映える、淡い緑。
注いだ一つを蝶へと差し出す。]

 熱いので、お気をつけて。

(90) 2014/09/18(Thu) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

[惰性に指摘を受ければ否定は口を突かず、沈黙を守ることにする。

膝下から伝わる体温と短く切り添えられた毛先の感覚に唇は曲がるままであったけれども、合わさった視線を逸らすことはしなかった。>>82]

…嘘ばかり。

[「好いちゃいない」の言葉にはしれっと否を唱える。いつだって花籠を好き放題漁っては毟ってゆく有様を眺めていた花は一笑送り。

口許に添えていた片手が落ちるのと同じく、輪郭を男の指がなぞっていく。

ちくりと指先に触れる痛みに唇歪めど、眼下で弧を描き花弁に翅下ろす蝶を見やれば、その笑みに咽喉が締め付けられるような錯覚を覚え。]

……何か?

[背筋を伝う冷たいものに肩を揺らしながらも、掠れた声で囁き水面を揺らす。]

(91) 2014/09/18(Thu) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

[時計の針が響くこの部屋では、蝶の聲もいとも容易く拾い上げる>>86

驚嘆したように見下ろす瞳は瞬き一つせず蝶の貌を眺めていたけれど、やがて膝上の頬を手のひらで押しどけようと力を籠めて。]

……着替えて参ります。

[淡々とそれ以上の情は滲ませずに告げれば、自室にて身を清めようと。]

(92) 2014/09/18(Thu) 00時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 00時頃


【人】 露店巡り シーシャ

―昨晩の地下・帰り道―

[丁の字が翅を持って飛ぶ兆しを、確かに見た。

彼が踏んだ土から出でるは何色の花か。吐き出された白濁液よりも、優しく口付けた唇よりも一層男は快感に似た痺れを抱く。

四日後、彼から聞ける声は虫の鳴き声。それとも露に濡れた花の嬌声。
未だ精の匂いが張り付いた衣服から煙の元を取り出して、その香りを纏う。
そうして地上へと帰って行った*]

(93) 2014/09/18(Thu) 00時頃

【人】 懐刀 朧

[ふ、と。
意識が思考の海から現に浮かび上がる。
視界の端に見つけたのは一匹の蝶と花の影が合わさる場面だったか。>>89
このまま進めば会う事となろう、しかし此処で蝶の姿に気がつきながらも背を向けるのは無礼にあたる。
そして何よりも、藤之助と顔をあわせ何を喋って良いのか分からなかった。
暫し迷うように視線を泳がせれば目線が合ってしまったかもしれない。
そうなればきっと諦めて一声かけただろう。
そうでなければ、静かに礼を一つしてからつま先を逆方向へと向けただろうか。**]

(94) 2014/09/18(Thu) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[男の手>>89で黒の糸が耳に掛かれば何処かきょとんとした顔が現れたろうか
頬を包み込む手はしなやかなれど何処か熱い。それは煙草を先程まで吸っていたせいか、それとも体温が高いのか、それとも――自分が、冷え切っているからか]

……それは、仰るとおりですが……

[確かに経験はあるし閨を男と共にしたことなど数え切れぬ。唯それは心を押し殺し鏡の様に振舞っていた頃のことで。素の自分が出てしまっている今、照れと戸惑いを隠せずにいた
それが気に入らなかったのか、それとも。
顔を引き寄せる蝶の銀の髪が額に掛かり、その奥の瞳が近くなる

どうなさいました、と告げようとすれば
彼の口から漂う煙ごと、その言葉は呑み込まれて]

……んっ

[肺腑に沁み込む煙は、何処かほろ苦くも酩酊感を齎す。頬に朱は差せど身体に沁み込んだ習性そのままに蝶の舌を己のもので絡めとり、熱を共有しようと角度を変えて吸いつく

背後の友に、きづかぬままに]

(95) 2014/09/18(Thu) 00時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 00時頃


【人】 墓荒らし ヘクター

 人様を嘘吐きと詰れるほど、
 お前さんが素直に生きているなら聞いてやるよ。

[彼には抗う術がない。その癖、彼を摘みあげる。
彼には否が唱えられない。その癖、望まれぬ一夜を求める。

唇から覗く紅い舌を閃かせ、彼の大切な一夜を穢す悪趣味。
身体を開いたことなど幾らもあるだろうが、
心を拓いた夜は、彼にどれだけあっただろうか。>>91]

 ―――…悦かったんだろう?
 花籠で夢でも見たかね、甘い蜜が毒と知らず?

 ハ、―――…思い上がっちゃいけねぇ。

[彼に届けて流し込む毒は苛烈で、悪質な暴と変わる。
喉を一瞬揺らした彼の顔まで見届けて、充足の呼気ひとつ。]

(96) 2014/09/18(Thu) 00時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 00時半頃


【人】 許婚 ニコラス

ありがとうね。

[>>90差し出された湯のみを受け取るが、熱いと聞けば顔を顰めてカップの中の緑と睨めっこ。
そしてふうふうと息で淡い緑を波打たせてから、恐る恐る口を付けた。]

…落ち着く味だね。
菓子と一緒だともっと美味しそう。

[昨日櫻子に食べさせてもらった異国風の菓子を思い浮かべながら感想を述べる。]

僕ね、紅茶を飲む時には
お菓子と一緒に食べるのが好きなんだ。

[と日常の習慣のことを隣に座った赤い花に微笑みながら話す。紅茶を飲むときにももちろん冷ましてから飲む。]

クッキーに、マカロンにザッハトルテ…一番好きなのはマドレーヌを紅茶に浸して食べることかな。
ちょっとはしたないけれど。

[お皿に残ったソースやスープをパンで拭き取って食べるのも好きだよと付け加える。]

(97) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター


 ――…ああ、昨夜の香を確りと流してこいよ。
 
[更に重ねる言葉は、彼に立場を教えた。
己などより、ずっと身に染みて理解しているだろう摂理を。

払う為に掛けられた彼の掌を緩慢に掬い、
掌中を口元に引き寄せ、リップノイズを彼に与える。

そうして教えつけるのだ。
 何もかも、月来光を拓かせた熱と違う。と。>>92

彼の表情を鑑賞して後、身を起こすと、ソファを降りて起立。
何処か押し殺したように、声を紡ぐ銀月を愛でて、瞳を細めた。]

(98) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 
       [*今宵も、奈落へ続く扉が解き放たれる。*]
 

(99) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 00時半頃


【人】 看板娘 櫻子

[お召し物が汚れていらっしゃるようでしたら
 申し訳ございませんと謝って、その土汚れを払いましょう。
 大丈夫でしたら、ほっと胸を撫で下ろすのでございます。

 白き『蝶』と藤の『花』は、どうやら睦まじく
 今宵の品定めであるならこれ以上の邪魔はなりません。
 視線を送ることは控え、代わりに射干玉が宿したのは
 秋の色をした秋櫻の一輪でありました。]

 ペティンガーさま。
 …先程の、ことですけれど。

[僕はゆるりと唇を開きます。
 しかし言葉を紡ぎ終えるまで、顔は俯いておりました。
 眸と同じ射干玉の髪は、表情を隠してくれていたと
 そうであって欲しいと、僕は願っておりました。]

(100) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 半の目 丁助

 確かに。
 お茶自体がすっきりとした味なので、甘味は合いますね。

[ふうふうと冷ますまでしてあげるべきだっただろうか、とは後の祭り。
緑茶が決して蝶の嫌いな味では無かったらしい事に安堵して、自分も湯飲みに口をつける。>>97]

 僕らにはあまり馴染みの無いものですが、それらの名前は聞いたことがあります。
 菓子を紅茶に浸す、そのようなことも出来るものなのですね。

[見知らぬ知識に耳を傾け、笑みを浮かべる。
付け加えられた言葉に、そのお気持ちはわかりますよ、と同意して。]

(101) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 半の目 丁助

 ところで――
 今宵貴方は、どの花を選ばれるのですか?

 僕とばかり過ごしていると、他の花を選ぶ機会を失うかも知れません。

[夜が近付く香りに急かされ、切り出した。
言葉は自らの為でもあり、蝶の為でもある。

蝶はどのような顔をしただろう。
いつもの笑みで、隣の彼を見詰めていた。**]

(102) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 『花』と『蝶』が寄り添えるのは
 籠の中、夜の夢だけに、ございます。

 理由は様々ではありますが
 僕たちは、此処にしか咲けぬ『花』。

 理由は様々でありましょうが
 あなたさまがたは、花々を移ろう『蝶』。

 『特別』などなってはならず。
 『特別』などつくってはならず。

 全て、す べて───……

[どうしてでしょう、言葉が震えてしまうのは。
 きっと秋風が冷たすぎるからで、ございます。]

(103) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
 ……───ゆめ、ものがたりに、 ございます。
 
 

(104) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 00時半頃


【人】 座敷守 亀吉

[躊躇なく突き付けられる現実。
いつしか歯を立てた唇は口端を赤く彩り、双眸の上 眉間の皺を一層険しく刻み付ける。

息を吐く暇もないまま、身に浴びせられる鄙劣な物言いに呼吸が詰まり。>>97

掌に落とされた唇に、ぐしゃりと顔を歪めさせる。>>98]

──ッ! ……っ、

[せめて崩れた面を見られたくまいと顔を逸らすが、意味のないものに過ぎなかっただろう。

軋む家具が奏でる起立の気配を感じれども、共に立ち上がる気にはなれず。
相手の気配が完全に消えてしまうまでその場で俯いていただろう。*]

(105) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 好意を持つことなど許されません。
 悪意を持つことさえ許されません。

 本気になっては、なりません。

 甘い夢も、苦い夢も。
 愛の囁きも、 ……意地、悪な …囁きも

 この籠の中で起こる全て

 夢物語なのでございます。


[酷く声が弱く掠れた部分がありました。
 謂い終わった後、僕は一度だけ眸を伏せました。
 長い睫毛が『蝶』と『花』の代わりに
 その身を寄り添わせたのでございます。]

(106) 2014/09/18(Thu) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 今度お茶するときは、お菓子もあったらいいね。
 もってきてあげようか?

[緑茶とマドレーヌが合うかは知らないが、
軽々と再びのお茶会の約束を。]

 ああ、確かに。それは困っちゃうねえあはは。

[丁助の言葉>>102に声をあげて笑うと、
前髪を搔き上げながら一言。]

 じゃあ、今夜は丁助さんを買うよ。
 いいでしょ?

[花には選択権などないことを知りながら、
あえて尋ねる。

くしゃりと髪を搔き上げた指に互い違いになるように金糸が絡まり、横軸の肌色と縦軸の金色とでまるで一風変わった布を織るかのよう。
指が髪をするんと梳かして離れれば、癖のない滑らかな僕の髪は何事もなかったかのように元通りに。**]

(107) 2014/09/18(Thu) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル


[先の揚羽とは異なる僅な翅音を羽ばたかせながら、歩み寄る白蝶に、何の色も浮かばぬ瞳を向け。軈て窓枠からその顔がはきりと見えたならば、「彼」とは異なる灰青の蝶頭を見届け。

ぷかり。
自分の顔を煙が覆ったならば、ちいさく驚愕に瞳を染めては見開いて、顔を背けてはけほけほと咳を零したのだったか。
其の後其の白蝶に向ける瞳は穏やかな物では無く。
唯小綺麗に貼り付けた笑みの上、視線は真冬の雪の様に。]

 ――キミが花でないことが、いま酷く悔やまれるよ。

[暗に花であったならば、夜宴の裏その口先から教えを遣ったというのにと。言の葉の裏滲ませた色には、白蝶は気付いただろうか。

そうしてゆうるり黒の花>>80へ向き直る途中、黒服の心配をされたならば。動きを止めては自身を見下ろし、暫く動くことを止め。
パチパチ、またたき二つ。
其のあとに、漸く「何もない」と。飾らぬ言葉を投げ。

視界の隅、窓枠の中。煙を授ける白蝶には呆れの息を吐き。
これ以上は野暮だろうと、フイと視線を完全に花へと向ける。]

(108) 2014/09/18(Thu) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ……?
 先の…ああ、花と蝶は寄り添えるかってやつかい。
 
 それが、どうかしたの。

[瞳の中。秋風が絹糸の様に繊細で綺麗な射干玉の髪を揺らしているだろう、其の中で。
自分も少しだけ肌寒さを感じながら、先の明るい様子とは違い、花頭を地へと向けるそのさまに小首を傾げる。
ゆうらゆうら、花頭の飾りは風に踊り。
長い髪はその表情を覗くことを拒んでいる様で、唯焦燥感のみを感じる]

 ――もしかして、聞いちゃダメなことだったかな。

[ふと。花の先、廊下の向こうに見えた影には眉間を歪めてみたけれど。ちいさく犬歯を魅せたならば、今一度ちいさな花を視界に収め。

「ここ、寒いから、中入ろうか」
なんて。 せめてもの余裕を見せようとした言葉は――宵闇の中、その薄い唇から紡がれた言葉の数々>>103->>106に、堰き止められる。]

(109) 2014/09/18(Thu) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル


 …ゆ、…め。

[まるで何か言い聞かせている様だと、ごちた言葉は自身に届かず。
ただ胸中に刺さる痛みを何として吐き出そうかと、眉を下げては、情けなくも震えを帯びる黒衣の手にて口元を抑え。

――嗚呼、宴の夢に溺れていたのは、蜜に翅を奪われたのは、自分だったのだろうか、

困惑か。憤怒か。はたまた、ただの嘲笑じみた自虐か。
何が愉快いわけでもないのに、ゆうるり弧を描く唇はまるで三日月。
宵闇に混ざり行く自分の姿を見下ろしては、その目元に黒衣を移し。]

 はは…、――うん。……解ってた。

[伏せる瞼に合わせる様に、また自分もひとつ。瞬きを。
三日月の口元とは相対して、眉は情けなく泣いて居たけれど、俯く花にも、自分にも、それはきっと分からない。
ただ虚しさを帯びてきりきり悲鳴を押し堪えるこころを服上から抑えたのなら、秋風を肺に送り込んで。]

(110) 2014/09/18(Thu) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ……夢物語は、いつとハッピーエンドな筈なんだけどなァ…。

[ちいさく紡いだ言葉は、誰に言うでも無く、ただ宵闇に融けた。]

 …ね。夢物語、キミは嫌い?

[そうして震えを抑えた聲は、ちいさな花へと。
花頭より垂れる髪を耳に掛け遣り、その手を掬い上げたならば。
「…ちょっと、今夜、俺とずっと話してようよ。」そんな誘い言葉を花に与えた。]

(111) 2014/09/18(Thu) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

─自室─

[自室に戻るや否や、慣れた仕草で纏っていた着物を寛げ手早く白を身に纏う。

衿元を正しながら裾を引き上げる過程が慣れたばかりであるのは、昨日行われた閨での記憶がまだ真新しい為か。

戯れに揺らめく魚を鉢上から指を伸ばすのは何時ものこと。
ぷくぷくと泡を膨らましては割れる絵は常と同じく愛らしい様であるというのに。

硝子に映る自分の顔は血の気の失せたみすぼらしいもの。]

──……ッ、

[まだ生温かい唇の質感が残る手に爪を立てれば食い込ませ、嫌々をするように銀糸を垂らす様は駄々を捏ねる稚児。

自覚しつつも水面にて雫が一滴落ちれば波紋を作り、泡と同時に呆気なく弾けていく。]

(112) 2014/09/18(Thu) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

─好いてなど、夢を見てなど…決して、ない。

[何度も否と呟きながら目尻を擦り付けて濡れた甲を乱雑に拭い取れば、霞む視界にて見える金月。

誘われるまま、ふらふらと窓辺に近づけば、月下蝶の香り>>42を色濃く感じた気がして。

覗かせた場所は中庭。月下の元櫻の傍に佇む蝶の姿を視界に入れる>>106>>111]

……ええ、判っています。判ってる。…わかってた。

[ぶつぶつと一人部屋にて呟く独り言。
血が滲むことなど構わず、爪を立てた掌はそのままに、一度硬く瞼下ろしては息を吐く。

間も無く濡れた睫毛が上がれば窓辺には一瞥も暮れずに背を向けて。
身を裂くような冷たき牢へと*足を踏み入れた*]

(113) 2014/09/18(Thu) 01時頃

藤之助は、亀吉に話の続きを促した。

2014/09/18(Thu) 01時半頃


【人】 看板娘 櫻子

[「聞いちゃダメなことだったかな。」>>109
 そういわれた時、口を噤めばよかったと何度思ったか知れません。
 僕の言葉に、同じく間を置く「夢」の一文字>>110

 傷付いておられるのでしょう。
 とても判りやすい御方です。
 寄り添いたいと願っているのでしょう。
 淡藤揺らす、彼の『花』と。

 だからこそ、紡がなくてはならない言の葉でありました。
 言い聞かせるように、落ちる言葉は
 一体誰を、言い聞かせるためのものだったのでしょうか。]

 ごめん、な  さい。

[謝罪が零れ落ちました。
 俯いた僕には、彼の表情は見えません。
 僕の表情もまた、彼に知られることはないでしょう。]

(114) 2014/09/18(Thu) 01時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 01時半頃


【人】 座敷守 亀吉

─地下牢─

[そして今夜も繰り返されるは享楽の宴。

足を踏み入れた先、木で出来た格子の中に踏み入れれば布団の近くへと歩み寄り。

蝶の姿が見えれば首を傾げてゆぅるりと微笑みかけただろう。

咲いて散る花の如く、翳りある貌で。]**

(115) 2014/09/18(Thu) 01時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 01時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 01時半頃


【人】 看板娘 櫻子

[宵闇に融ける囁き>>111に、まだ顔を上げられず。
 ペティンガーさまの指先が僕の髪を、手を救い上げた頃
 漸く面を上げて、眉を下げた表情で
 なんとか微笑んで見せたのでございます。]

 夢物語は、大好きですよ。

[幸せで終わる、嘘ですから。
 誘いの言葉を受けたなら、少しの間逡巡した後。]

 地下に行かれますか?
 それとも、もう少し静かな場所にでも。

[お話だけなら、何も地下へ向かうことはないでしょう。
 どちらにいかれますかと、微笑みました。]

(116) 2014/09/18(Thu) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[ペティンガーさまはどちらをお望みになられたでしょう。
 どちらにせよ僕は、大きな軍手を外して仕舞い
 『蝶』の掌をとったのです。

 淡藤が睫毛を濡らしていることも>>113
 その手を傷つけていることも、知らぬままに**]

(117) 2014/09/18(Thu) 02時頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 02時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 02時半頃


【人】 営利政府 トレイル


 …良いよ、別に…、…謝らなくて。

[紡がれた負の言葉>>114には、ただ無機質に笑み返し紡ぎ返し。
秋風を肺に誘い先よりかは落ち着いた頭は、ただ星色の蝶と、目前の花の交わりを思い浮かべて。

――夢物語なら良かったと。果たして誰が思うだろうか。

然し花の心中を尋ねる不粋な真似は到底出来ず、漸く上げられた花の表情にはただ三日月を。
わかりやすいのは、どっちだと。そんな文句を綴る事さえ憚られ。]

(118) 2014/09/18(Thu) 02時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 …――地下、かなァ。

[問われた場所には、ぼんやり空に咲く月を見上げて囁いた。
その近くにまた銀月が咲き、あの儚い瞳に薄膜が張っていることなどついには知らず。
ただ刹那の銀月を追う心をままに、低く掠れた声色は、何の色も覗かせずに。

「…ちょっと、気になることがあるんだよね」

其れは正しく、”夢物語”の頁に亀裂を入れることにさえなり得るだろうけれど。ただ空の花籠を想い出しなから、庭花を愛でる花には其の本意を伝えぬ様、曖昧に暈しては追及されぬようにと笑みを硬くし。]

 嗚呼、でも。着替えるのが面倒なら、どこでも。

[――申し訳程度に尾鰭を付けた言葉には、印象誘導をかける様に美麗なそこに苦笑を滲ませ謀ってみたり。
そうして何れとも返事を貰えたならば、土に濡れた軍手を除かせ、自分の手に乗ったちいさな手を引き廊へと足先を乗せ、また同じ場所に花の体を引き上げてみせただろうか。]**

(119) 2014/09/18(Thu) 02時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 02時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 02時半頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 02時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 02時半頃


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 09時半頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 10時半頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 10時半頃


【人】 看板娘 櫻子

 …、はい。

[「謝らなくていい」>>118
 そう謂われてしまえば、僕からはもうなにも紡げませんでした。

 僕は此処にしか咲けぬ『花』であり、『蝶』を惑わす櫻にございます。
 この枝葉に止まる御方を、癒し、満たすことだけが、僕に許されたことなのです。
 甘過ぎる程の夜、昨夜の内は『誠』であっても
 忘れぬと約束した言葉に嘘はなくとも。

 ───夢物語なので、ございます。

 この籠には在るのは『蝶』と『花』。
 『おうじさま』でも『おひめさま』でもないのです。
 それでも偽りの夢物語だからこそ、艶やかに咲き誇ることができるのです。]

(120) 2014/09/18(Thu) 11時頃

【人】 看板娘 櫻子

[哀しげに、判りやすい表情をしていた僕へと
 『蝶』のお誘いが降り注ぎました。
 その言葉に拒否することを、僕たちは出来るはずがないのです。
 ひとひらの秋色が無意識の裡を通りすぎていきました。
 僕はふるりと頭を振り、やわらかな微笑みを浮かべます。]

 顔も洗わなければと思っておりましたから
 面倒だなんて、思いません。
 今宵、選んでいただき…光栄です。

[裡に秘めたる想いを覗くほど、不粋な『花』ではありません。
 今宵の夢物語に選ばれた僕は、それこそ『しあわせ』でありましょう。
 ベルさまとはまた違う、美麗な顔に苦笑が見てとれたなら
 重ねた手に、そっと力を込めるのです。
 黒蝶が導くままに、僕は足を進めたでしょう。]

(121) 2014/09/18(Thu) 11時頃

【人】 看板娘 櫻子

── 地下牢 ──

[手早く身を清め、色を知らぬ着物に袖を通します。
 土で汚れた手も顔もさっぱりとさせたなら、櫻色から真白なリボンへと変えて
 項へと、練り香水を少量施します。
 まだ少し濡れたままの射干玉を結いて、僕は地下牢へと足を向けるのです。

 中庭から廊下に上がるとき、この小さな身体を引き上げてくださった御方です。
 今宵は、優しくして下さいますでしょうか。

 どこかの牢へと辿り着いたのならば、僕はペティンガーさまを見詰め
 緩やかに微笑んでみせるのでした**]

(122) 2014/09/18(Thu) 11時頃

【人】 許婚 ニコラス

じゃあ、手繋いで行こうか。
花主さまのところへ。

[丁助がどのような返答をしたとしても、
僕は笑顔で隣にあるその手を握っただろう。
廊下から応接室へまでの距離では物足りない。

丁助がもしもその手を振りほどかないのであれば、僕は仲良く二人並んで歩き、辿り着いた先花主へと「今宵は此の花を買い付けに参りました」と云うだろうか。]

(123) 2014/09/18(Thu) 11時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 11時半頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 11時半頃


【人】 営利政府 トレイル


[花が着飾る間を待ちながら、足早に花主の方へと向かう。
揺り籠に沈むその姿には又ひとつ、瞼を伏せ。
ちいさく花買いの言葉を唱えたことだろう。――今宵は昨晩の様に、快楽に任せた事を強いるつもりは毛頭無いけれど。

其れから手土産にと――銀月に添えるつもりだったマカロンは、箱の取っ手に片黒衣を結び付け、花を待つ差中銀の住まう花籠へと置いて行く。]

(124) 2014/09/18(Thu) 15時半頃

【人】 営利政府 トレイル

― → 地下牢 ―

[相も変わらず空気は静かに震え、秋風よりも幾許か温く感じられる風が頬を撫で。擽ったさに、手袋の外された手は頬を二三擦る。

地下からでは丸窓から見える月もあるのだろうか。ただ慣れない視界にて、別所の丸渕を見れば、――視界に止まった淡藤>>115には、睫毛が数度揺らぎに揺らぎ。

――されとて地下籠に。自分とは異なる籠へと収められた花を、出す術は知らず。
変わらぬ歩幅で、別所の冷たな牢へと翅を落ち着けた]

 …それ、風邪引かないの。

[暫くの後に姿を見せた射干玉の花は、その頭を僅かに湿らせて>>122切なに咲む。
黒に咲く白の髪飾、そうして躯を包む真白の其れには、矢張り夜に似つかわぬとゆるり眉下げ笑い。
布団の上に落ち着けた腰をズラしながら、並べられた玩具を余所に、また白いタオルを手に取ったならば。
宵闇に微笑む花へと顔を向け、空いた手にてぽんぽんと自分の足の間を叩いた。]

 おいでよ。

[瞼を伏せ、蝶は花へと唄い始める。**]

(125) 2014/09/18(Thu) 15時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 16時頃


【人】 看板娘 櫻子

[僕が地下牢に訪れた時の事にございます。
 丸く切り離された月のような窓辺のひとつに
 淡藤の銀花が、咲こうとしていたことでしょう。
 視線は今宵射止めた『蝶』を捉えます。

 お判りやすい御方のように
 射干玉が揺らぐことなどありません。

 すう、と伏せる視線。
 すとんと、微笑みの落ちた顔。
 僕の足は迷うことなく、今宵の『蝶』を探すのです。]

 長い髪は、乾きにくくていけませんね。

[辿り着いた先、最初に掛けられた声はそのようなものでした>>125
 眉を下げて笑われるお顔には、困ったように申し上げます。
 ペティンガーさまがタオルを手に、僕の居場所を作ってくださり
 「おいでよ」と唄われて、される動作。
 僕は一度二度と瞬きをして射干玉をまあるくさせました。]

(126) 2014/09/18(Thu) 16時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 …──ふふっ、はい。

[柔らかなお布団を叩く手に、黒手袋がなかった事に目を留めながら
 僕は耐え切れずほんの少しだけ、微笑みを零してしまいました。
 勿論、袖にて口許は隠しましたが
 笑った事を隠すつもりなど、僕にはさっぱりとなかったのでございます。

 性欲だけが、心や身体を満たすではありません。
 きっとこの御方は僕に、身体の快楽を求めているのではないのでしょう。

 ならばと僕は空けられた彼の足の狭間へ
 そうっと腰を落ち着ける事にいたしましょう。]

 何をなさるのですか?

[ほんの少しだけ、意地悪がしたくなってしまいました。
 判っていると背を向けて座る事はせず
 判らぬふりで面を向き合わせ
 小首を傾げて、上目遣いに見上げましょう。]

(127) 2014/09/18(Thu) 16時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 17時頃


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 18時頃


【人】 露店巡り シーシャ

[藤の花>>95からその色にそぐわ無い冷たさが掌に伝わる。
冷たい癖に、表情がコロコロ変わる花である。

唇を、音を立てて吸い。煙の熱に肺を焦がしながら絡みつく舌に応えて喉奥を突こうとする。
口の天井を舐め、顔を離せば熱い吐息が互いを紡いだ。

成る程、確かに藤の花は上等らしい。しかし、]

おい!朧の!

[今まさに曲がり角曲がろうとしたところだろうか、気まずそうな面持ちでその場を立ち去ろうとしていたもう一人の花>>94。名前を覚える程には見かけたその背中を気付かない人はいないであろう大きな声で呼び止める。]

ついさっきこの藤の花を買う気が……あー…失せた。
"お前"から指導しとけ。

[失せた、と言う時だけは何処か言いづらそうだったが、藤の腕をガシリと掴んで朧の元まで送るまでは早かった。
失せた理由、そんなのは「素直過ぎて手に余る」の一言に尽きる。捻くれ蝶には捻くれた味でないと胃に響く。
理由を尋ねられたところではぐらかして二人きりにしようという心算は変わらないが。]

(128) 2014/09/18(Thu) 18時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 18時半頃


【人】 看板娘 櫻子

 ───なんて、冗談です。

[僕のちょっとした冗談にどういった反応が返ってきたでしょう。
 どこか満足げに笑う僕は、稚児のようだったかもしれませんし
 『蝶』を惑わす『花』の如く、色香を放っていたかもしれません。

 やがて僕はくるりと背を向けて座りなおし
 しっとりと湿ったままの髪を結った、白をするりと解きます。
 視線は一度、今宵の『蝶』へと向け
 「拭いてくださるのでしょう?」と小首を傾げては笑み
 向き直りては木格子の向こう側、薄暗い闇を見詰めているのでありました。]

(129) 2014/09/18(Thu) 19時頃

【人】 看板娘 櫻子

 …僕は、とてもお喋りが好きで
 お話のしすぎだと、よく叱られることがあるのです。

[緩やかに開いた櫻色の唇は、返事を待つことなく
 ゆっくりと言葉を紡ぎました。
 牢の中には水音や嬌声も響き始める頃合でしょう。
 僕の声が何処まで届き、どれ程紛れるのかは判りませんが
 調べはまるで、独り語散るようなものでありました。

 そう、これは独り言。

 髪を拭き、撫でていただく合間の
 僕の勝手な独り言です。]

(130) 2014/09/18(Thu) 19時頃

【人】 看板娘 櫻子

 『蝶』と『花』が寄り添えるのは、この籠の中だけにございます。

 『花』は根を張り籠に囚われ。
 『蝶』は籠へと誘われ訪れる。

 一夜の夢は嘘でも誠でもなく
 『夢』でしかないのです。

(131) 2014/09/18(Thu) 19時頃

【人】 看板娘 櫻子

 
 
 
 ですが、『蝶』でもなく『花』でもなく

 『人』同士であるならば、…───どうなのでしょう?
 
 
 

(132) 2014/09/18(Thu) 19時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……僕は『外』の事を知りませんから
 詳しくなど、判りませんが。

[僕の独り言は、一度休符を添えました。
 闇夜を見ていたはずの射干玉も、心に蓋をするかのように
 そっと、そうっと閉じるのです。

 駆け回る呪詛を噛み殺しましょう。

 僕は此処に咲く、此処にしか咲けない『花』なのだから。]

(133) 2014/09/18(Thu) 19時頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 19時半頃


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 20時頃


【人】 半の目 丁助

 宜しいのですか?
 甘いものは……おうじが好んでいるようなので、喜びますよ。

[蝶に別の花の名を教えていたという事は仲が良いのだろうと推測し。>>107
次の、蝶の笑いながらの言葉には、一度目を見開き、笑みを作って頷いた。]

 畏まりました。
 お相手、勤めさせていただきます。

 ……ふふ。
 申し訳ありません、このようなお返事を望んだかのような問いに成りましたね。

[彼の指に乱され、しかしさらりと流れる金色。
癖の付かない糸はまるで。

飛ぶ鳥跡を濁さず、そんな諺を思い浮かばせる。]

(134) 2014/09/18(Thu) 20時半頃

【人】 半の目 丁助

[二人暖かな手を繋ぎ、花主様の元へと。

蝶と花主様の会話には、口を挟もうとせず。
大人しく、頭を下げ。
床ばかり見つめる花は、花主様とは視線を合わせまいとするようにも、蝶の目には映ったかもしれない。

夜を直前に、蝶へと向き直り。

身を整えてまいります、と。

次に会う場所を牢に決め。
一旦、自室へと戻ったことだろう。]

(135) 2014/09/18(Thu) 20時半頃

【人】 営利政府 トレイル


[――また、笑われた。
髪と着物の色が相反する花は、二度。其の口元へと笑みを咲かせた。
何を以って笑むのかなんて、首を傾げてはみるけれど。軈ては立て直して――然しされとて、面と向かって腰を下ろされた事>>127に、しぱりしぱりと瞬き二つ。呆け顔晒し。]

 な、にって…、髪…

[逆に何をするのかと、はたとその唇に視線を止まらせ邪な…否、この籠では当然の事を思いはするけれど。
タオルを持った掌を気まずそうに二三揺らすと「…そんなに見ると、キスするよ」なんて。

無論――言葉を最後まで紡ぐこと無く、花は前を向いて>>129しまったけれど。]

(136) 2014/09/18(Thu) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル

 …キミ、そういう面もあるんだね。

[振り向き様に魅せられた笑みは、何とも言えず。
幼稚だと鼻で嗤う者も居るだろうか――然しその奥、笑みの裏。
妖艶に色香を流すその姿が視えたなら。笑う飛ばすことなど出来やしない。
してやられた、とばかりに咽を鳴らし、それでも蝶の誇りを保つ様に減らず口を叩く。
…―其の言葉が花に届いたかは、定かでは無い。

向けられた花頭にタオルを被せたなら、その上からゆうるり撫でる様に水気を吸い込ませ。
花が独りでに唄う詞が鼓膜を柔らかに触れるのを感じ得ながら、その言葉をパズルの様に組み合わせる。

無言。
ただ花が紡ぐ唄声が、嬌声やら響いてるだろう、地下牢の雰囲気を拒絶し。
まるでここだけ隔離されたかの様な錯覚さえ覚える。
花と蝶。
鉢と籠。
囚われる場所さえ違うけれど、囚われた刹那に始まる取り巻く夢想。醒めることを望まれない幻夢。

こくりと。また一つ咽喉が俄かに大きく鳴ったのは。
――互いを人とする唄>>132が耳を擦り抜けた為か。]

(137) 2014/09/18(Thu) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ……考えたこと、無かったな。

[そうだ。此処に来た時から、自分は籠に囚われる人を――花としか思わなかったのだから。
人の仮初め花と蝶。咲く苗床さえ陽の当たる場所であったならば、彼の銀月と――どうして出逢っていただろうか。]

 …外は、そうだね。
 ――イイ所ではあるけれど、ワルイ所でもあるから。
 外に咲くなら、蝶をちゃんと引き留める蔦を持たなきゃ。

[ぼんやり頭を埋める夢想。花の言葉もまた幻夢なのだと心の隅で知りながら。されとて夢は追い続け。射干玉が目蓋に隠されてしまったことなど、その後ろからでは知ることも無く。
花が花として芽吹いた所以を尋ねたくはあったけれど、其の言の葉を紡ぐには躊躇いが残ると、髪を拭う指先にちいさく力を込めながら。

牢の中、ぼんやりとした薄暗さの中、寂寥さえ交えた笑みを蝶は浮かべて。籠に来る前外の景色。ただ綺麗な「恋愛」物語だけでは無いと、譬喩を飾りながら宙に吐いた。]

 籠の外、行って見たいと思うことはあるの。

[どうせ今宵の此れもまた夢の続き。
微温湯に浸かる様な微睡みの中、蝶は花に夢を綴る。]

(138) 2014/09/18(Thu) 21時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 21時頃


看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 21時頃


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 21時頃


【人】 許婚 ニコラス

[そっか櫻子は甘い物が好きなのか。>>134
甘味は落ち着く味だと言っていたのでそれもそうだろう。何をもってきてあげようか。

続いた丁助の笑みを浮かべながらの言葉には、その発想はなかったとばかりに目を丸くした。]

 僕のこと望んだの?

[そういえば客をとれなかった花はどうなるものなのだろうか。
花が純粋な好意で僕を求めてくれるならそれほど嬉しいこともないが、実際には必要があって花は蝶を誘うのであろう。

櫻子も?そうだとは思いたくないが…]

(139) 2014/09/18(Thu) 21時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[地下へ降りる前に寄り道をした。
花主へ目通り願い、今宵の注文は一輪。

 淡藤の銀月。

暮銀色を垂らす髪間から、視線が合えば、呼気ひとつ。
通いは浅いが、今宵も今宵とて、趣味悪さが見え隠れ。
しかし、花主に悪戯を咎められた事は無い。

花は咲くだけ、買われるだけ。
差し伸べた指先は掬う為でなく、夢ごと摘む為。]

(140) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 半の目 丁助

 ……気を悪くなさいましたか?

[肯定も否定も言わず、笑みではぐらかす。
問いの答えは、好きに解釈して構わないと。>>139

若しも彼が一つの疑問を口にする事に成るならば、己は恐らくこう答える。
"花は花、蝶に選ばれなければ揺れる事もありませんよ"、と。]

(141) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 ― 地下牢 ―

[男が腰を預けるのは入り口に程近い牢獄。
牀榻に浅く掛けて、東の空に上った月が己に下るのを待つ。

揺らめくように現れた銀月の顔色は優れない。
夜半と言う事実を除いても、胸に拡がる靄を晴らせぬ為か。
彼に逆らう術などありはしないと知りながら、
緩慢に片手を持ち上げ、彼を誘う。>>115>>126]

(142) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[彼に情人の真似事をさせるよう、痩躯に腕を回し、
すぅと細める人の悪い笑みと双眸。
撓んだ視界に、映る今宵の隣人達。>>125

彼らに見せつける悪趣味は銀月への抱擁と変わる。
殊更芝居がかって大切そうに抱きしめた月。
耳朶にかかるほど傍で囁くは、偽りばかりの甘い色。]

 ――…昨日はさぞかし、大事にされたんだろう?
 お前さんも単純よな、ほら見やれ。

 あの男は、別の花を購った。

[心に流し込む毒は、今日も花を傷付けていく。]

(143) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[吐息で彼の蟀谷を擽れば、一度鼻先寄せて香を確かめ。
誰の香りも落ちてしまった月に充足の呼気をひとつ。
含み笑いを噛む一時は実に性質悪く体温を共有。]

 ……それでも、お前さんは夢を見るかい。
 覚めない胡蝶の夢とは世知辛いねぇ。

 ―――…亀吉よ。
 蝶の遊びだ、付き合いな。

 月下蝶の名を囀るを許そう。

[許可の体裁取るが、其れは強制であった。
知らぬと偽らせぬ、強い瞳が、彼を蝕んでいく。]

(144) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

……ぁ。

[銀の蝶からの口吸い>>128を享受して。顔を離せば互いの口と口との間に銀の橋がかかったろうか。
花房を垂らし、笑もうとすれば――一番、聞きたくなかった名をその銀の蝶が叫ぶ

もしかして、と振り向けば立ち去ろうとしている朧がいて。其の背を見れば何故か胸が痛んだ

指導しておけと此方の腕を掴んで彼の元へ送り届けようとする蝶
買う気が失せる、それはそうだろう。割れた鏡など誰も欲しがりはしない
脳裏に花主からの伝言が鳴り響く

――鏡が割れたならば、他の花を傷つける前に捨てねばならぬ、と

ならば今の自分はその腕掴む蝶も眼前の朧月をも傷つけ膿ませるのだろうか
おやめ下さい、と小さく云うもどうやら対面するまでは離してくれそうになく

面と向かい合わせになったのを確認すれば、銀の蝶はひらりとその場を去ったろうか]

(145) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

墓荒らし ヘクターは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 21時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 21時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 21時半頃


【人】 許婚 ニコラス

ー地下牢ー

[丁助と別れ、昨晩も降りた地下牢へと。
ちらりと黒蝶と櫻の花の姿を認めると、その牢からは離れた房を選び適当な場所に腰掛ける。

今日は昨日よりは幾分か月光が弱く、その分蝋燭の怪しい揺らめく灯りが明るく感じられる。

丁助が来るまでの間、手持ち無沙汰に部屋に備えられている花と蝶が夢を見るための道具の数々を手に取って眺め回してみる。

一見しただけで使い方のなんとなく分かるものや、説明してもらわないとさっぱり分からなさそうものまで多様だ……

露骨な性の形に少し気分の悪くなった僕はそっと道具を元に戻しておいた。

そうしていたところで白に身を包んだ赤い花が夜の帳に降り立っただろうか。]

 彼岸花…

[決して可憐とは言えないのに、
その妖しい佇まいが美しい花を連想した。]

(146) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[悪戯は思惑通りに成功いたしておりました>>136
 呆けたお顔がこちらに向いて、瞬き繰り返されるのを
 思い出しては、笑みを堪えて小さく肩が揺れるのです。
 接吻けなどはいたしませんでした。
 この判りやすい御方も、僕へ唇を重ねる事は無かったのでございます。

 僕の微笑みに返る言葉は減らず口のようでもありました>>137
 それでも僕を傷つける刃ではなく
 やられたと鳴る喉の音は、耳に心地よいものでありました。

 独り、『花』が唄を紡ぐ頃合には
 優しい手は、髪を愛しんでいてくださいます。
 湿り気は髪からタオルへと移り
 唄は『花』から何処まで移るのでしょう。

 他の音を、他の存在を緩やかに拒むように。
 穏やかな声が響いておりました。]

(147) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 看板娘 櫻子

 おかしな御方ですね。

[それは多分に意味を含みます。

 『人』で居られるあなたさまなのに。
 櫻には蔦など在りはしないのに。
 どちらも口には致しません。
 僕はただ、眸を閉じた暗闇の中、どのような色も浮かべぬままに
 『蝶』の応え唄を聴いておりました。

 お互い、表情など見えません。

 寂しさ募る悲しき笑みを浮かべる『蝶』も
 眸を閉じて蓋をした迷子のような『花』も
 聴こえるのは、牢屋に不釣合いな唄と唄。

 『蝶』の綴る『夢』に
 押し黙っているかのようだった唇は、再び動き出したのでございます。]

(148) 2014/09/18(Thu) 21時半頃

【人】 半の目 丁助

―地下牢へと―

[昨晩と同じく、昨晩より以前の支度と同じく、白を纏うは慣れたもの。
箪笥に染み付く花の香りは、濃紅色の蕾の花のもの。

地下へと降り立てば、恐らく先に来ているだろう金色の蝶を探す。
先客の居る牢にはできる限り視線を向けぬようにして。]

 お待たせ致しました。

[乾きたての赤い髪を揺らし、彼の元へと。

彼岸花。
呟きを耳に捕らえると、普段の笑みを更に深くした。]

 宜しくお願いいたします。
 ……ベルサン。

(149) 2014/09/18(Thu) 22時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ─────いいえ。

[それはまるで、拒絶するような声でした。
 叫ぶというほどではありませんでしたが、確かに強く。
 そして確かに、振り払うような調べでありました。]

 他の『花』ならば判りません。
 ですが僕は、この籠から出ればきっと。


 …───枯れ朽ちてしまいますから。


[僕は微笑んで囁きました。
 軋む音は、どこぞの牢の木格子でしょう。]

(150) 2014/09/18(Thu) 22時頃

【人】 看板娘 櫻子

[抱擁見せ付けるような人の悪い笑みが向けられても>>143
 大切そうに、銀月を抱きしめていても。
 僕が返したのは、今のような微笑みでした。

 蝋燭揺らめく薄暗き地下に
 太陽のように輝く金が舞い降りたときも>>146
 僕が向けたのは、微笑みでした。


 僕は望まれるままにしか咲けぬ『花』。


 櫻へととまる『蝶』を
 癒し、慰め、満たすことこそが僕の『しあわせ』。

 望まれなければ成り立たず。
 望まれて初めて花咲くのです。

 『外』の世界になど。]

(151) 2014/09/18(Thu) 22時頃

【人】 看板娘 櫻子



[根を張る『櫻』を、どなたさまが愛してくれると謂うのですか。]
 
 

(152) 2014/09/18(Thu) 22時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[面と向かい合わせになった双方>>145を確認しただろうか。ふい、と視線を逸らした先には何もなく、これからどうするか思案する。

とりあえず花の戯れの間に蝶は不要。くるりと踵を返せば最後にひとつ。]

藤之助、気が向いたら地下に来い。
お色直しに時間掛かって遅刻してもいいからよ。

[選択の余地だけ与えて、蝶は主の元へと。
そしてこれは最後だと、廊下の板を踏みしめる。]

(153) 2014/09/18(Thu) 22時頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 22時頃


【人】 許婚 ニコラス

 よろしくね。

[丁助の笑み>>149にこちらも笑みを返すが、少し硬かったかもしれない。些か緊張しているようだ。
昨晩はそんなことはなかったと思う。櫻子が相手であったからだろう。]

 丁助さんは…身長は6フィートくらい?
 僕より少し低いくらいだよね。

[白を纏った花の背格好を上から下まで眺め回して。
それでも櫻子よりかはよほど大きい。
丁助を手招きして自分の隣に座るように示すと、僕は話し始めた。]

 少し恥ずかしいけれどね。
 僕がこの館に来た理由というのを話すと、
 女になる気持ちを識りたいからなんだ。

 組み伏せられて、悦びを教えられる側の立場を。

[眉を下げて、少しも妖艶なところのない素朴な微笑みを隣の丁助に見せる。
昨日櫻子に見せたような妖しい笑みではなく、少年時代の面影を色濃く想起させるような幼い笑みを。]

(154) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス


 教えてくれる?

(155) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 懐刀 朧

 ……ごきげんよう、蝶様。
 指導、と言われましても。
 藤之助が何か失礼を?


[自分を呼び止めた声に恭しく礼を一つ。
藤之助に限ってそれは無いと頭の隅で考えながらも声かけを。
歩みを進めるよりも早く、蝶が己のもとへと藤の花を運んだか。
蝶に視線を、それから藤之助へと。
遠回しに理由を聞いてみたが、返事は貰えたかどうか。
残された言葉に更に困惑の色を強めると>>153、手にもっていたものを懐へと仕舞い花と向き合うことにしたのだった。]

(156) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[蝶の声を背越しに聞く>>153
気が向けば地下へと誘う声音。少しだけ揺れる瞳でその声の主振りかえれば黒衣に包まれた背がそこにあった

ぺこりとお辞儀し、その気遣いに感謝する
そして友と向き合った後>>156
――二言三言、囁いた]

(157) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 半の目 丁助

[異国の単位は、何時かに読んだ本の知識をおぼろげに、頷き返す。>>154
些か、笑みに地上との差異を感じれば、横に座り軽く蝶に寄り添うように。]

 女の気持ちを――?

[何故、と言葉に滲ませるも、何故、と単語にはしない。
言いたくない事を言わせないようにと、言葉の終わりを曖昧に暈し。]

 恥ずかしい等と言う事は御座いません。
 お教え致しましょう。

[腕を回し、無垢な表情の蝶を抱き寄せよう。

まるでこの場に似つかわしくない声色を奏でる唇に、そっと、甘く、唇で触れて。]

 途中で止めて欲しい、こうして欲しいという事があれば、仰って下さい。

[と、念を押した。]

(158) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[花の綻ぶ微笑が記憶の縁に掛かり、体温求めて月を抱いた。

気付かぬ内に蕾をつけて、知らぬ間に花弁舞わせ、
散花を知らず、四季を巡らせ年輪刻む。

そんな生き方を己は知らない。

自身は紛れもなく外の住人、境界線の向こう側に立つ。
夜な夜な翅を休めるは、飢餓を癒す為。

人の心を食い荒らす夜蛾は、やはり、蝶と似て非なる。
されどまた、―――彼も花とは似て非なる、>>151*]

(159) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[ひらりと空気を揺らす手のひらに躊躇なくつま先を忍ばせる。>>142

間も無くして鼻を掠める男の匂い。
体躯に回る腕の力に頬を引き攣らせども口許の笑みはそのままに鼓膜を揺らす聲に耳を傾ける>>143

囁く色は、背に回る腕の力は、廊で書斎で視線交わした時とは別のもの。
抱かれながらも応えるよう蝶の翅へ伸ばそうとしていた指先は一度空を切り。
誘われるまま、格子の外を見やる。

そこには昨晩閨を共にした月下蝶と、寄り添うように傍にて香を漂わせる櫻の梢>>125>>126

乾いた咽喉は大した音もせずに喉仏を嚥下させ、その様子を双眸眇めて見やり]

…朽ちてしまった花より、瑞々しい櫻の蜜がお好きなのでしょう。

[掠れた声でやっと紡げば、寄り掛かるようにして体重をかけて一笑を送る。]

(160) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[渇きつつある目尻の先に顔を近付けられたとして避ける様子も見せない>>144
されども徐々に花と蝶の温が重なり合うことに眉間を寄せれば、歪む唇。歯を立てぬように引き結んでは視線を逸らす。

やがて幕を上げるだろう悪辣な遊びには先程まで視界に収めた蝶の姿を探すように追って、その片手の黒布が失せていることに気付く>>124]

──はは…。

[震える声は咽喉を揺らして唯々嗤う。
一通り肩を揺らし終えれば、そっと顔を上げて熾烈な瞳に鼻を鳴らす。]

……成り代わりたいのは貴方の方では? 蝶が今更蛹のように葉に成りすまし、隠蔽することに何の得があるのか、私には分かりません。

[からからと花弁揺らし花は心底愉快そうに滲んだ瞳を歪ませる。
されど蝶の願いはこの宴にて絶対。
やがては情人のように胸元へ指先を伸ばし、そっと囁く。]

…お慕い申しております。 …ペティンガー様。

[名を呼ぶ声は小さく直ぐに空気溶け込む。果たして蝶の耳に届いただろうか。]

(161) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

[花主の部屋へと続く廊下は、今日に限って短い。憂鬱そうな灯りの道をくぐり、花主の元へと歩み寄れば。
今日の花は藤だと、しかし無理強いはするなと伝えただろう。
いつもよりも幾分か多い金を渡して。]

で、朱色のアレは今日どちら様が?

[昨日約束を交わした朱の花。
それを買い取ったのはどの蝶だと。
花主が口を割らなければ、「金は払った」と勝手に探しに行くだろう。]

約束破るのは、どうも……昔から嫌いなんだ。
一言入れて–––––––…

[言葉は皆まで続かなかった。
一言だけ。一言だけだと、言い聞かせるのは目の前の男に対してか、それとも己に対してか。

煩わしささえ感じて、金を投げるように寄越す。そうして、当てもなく地下へと降り立つ。*]

(162) 2014/09/18(Thu) 22時半頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 23時頃


【人】 営利政府 トレイル


 ――……

[酷く強く、耳に、脳に浸透した「負の言葉」>>150
思わずぴたりとタオルに掛かる手は動きを止め、また息を吸うことさえ。

――朽ちると、ちいさくちいさく囁かれたその綴。
かの中庭の夏花のように、月光に照らしても生き返ることは無く
…この花も、苗床を喪ったならば、その身を――綺麗な花弁を、ぼろぼろと零してしまうのだろうか。
  其れはまるで、雫を垂らす人の様に。

されとて強い拒絶の裏、伺い見た花の顔は、「いつもの笑み」
雫の気など毛頭見せずに健気に咲く花。夜の櫻。
何処から見ても美しく、軈て散る花。刹那の夢。

ぱちり。ぱちり。
瞬きふたつ。牢に囚われた翅の代わりに狐色の睫が宙を跳ね。
枯れ朽ちるのならば水を遣ろうかと、開く唇は静かにこくりと腹へと下った。

どうせ今宵も、蝶は蜜をば吸う側、花を枯らす元なのだからと。]

(163) 2014/09/18(Thu) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル


 …籠は窮屈で仕方が無いけどね。

[花が何に想いを馳せ、何を抱えるのか。
上を向いては月が煌き、下を向いては土色が咲く。
唯只管それを繰り返す真の花の気持ちなどは到底分かり兼ねるけれど
――夢物語ならば、いつかは王子が迎えに来るのに。なんて。

そうしてゆうるり再度手を動かし始めると、今度は髪先へと締めに上がる。
水分を無くした髪は、先よりかは柔らかに成っただろうか。
片手をタオルから外して見れば、その髪に触れては直に撫で――

――その際視界の隅にて見えた光景、淡藤が毒蛾の翅に抱かれている>>143事を知ったならば。紺瑠璃を大きくさせては揺らしたことだろう。]

 …の、…毒蝶…

[掠れる音色は、震える声は、誰の鼓膜を突ついただろうか。
自分が欲した銀月に、安安と触れる蝶に抱くは嫉妬か、はたまた別の感情か。
その銀月が此方を見た>>160事など、狭まった視界では目にも入らず、ただ乾いて行く脳内と喉を自覚し得ては唇を噛み。]

(164) 2014/09/18(Thu) 23時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ……月は誰にでも優しいから。

[――それはまるで、幼子の対抗心を露わにしたもの。
睨む様にそちらを見詰めたならば、直ぐに逸らしては目前に揺蕩う蝶へと視線を落とし。
その射干玉の毛先から布がするりと抜けたならば、震えを抑えた声色で「出来たよ」と。…花に終わりを告げた。]

 ねえ、キミ達って普段、何してるの。

[そうしてまたも紡がれるは、花の事。
空気を変えるかの様にまた、話題をすり替え。
その布団にごろりと寝転がったのならば、頬杖をついては丸窓を見上げて。また坐る花へと視線を移せば、ぽんぽんと先の通り自分の横を無言で叩く。]

 キミはさあ、さっき中庭を手入れしてたみたいだけど。
 …秋の花、なのかな。綺麗だけど、色彩が眩しかったよ。

[記憶を思い巡らしながら、視線を牢の床へと移し。
脳裏を彩る花々を思い出しながら、再び唄う]

(165) 2014/09/18(Thu) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

[言外に何故?との言葉を聞けば少し頬が染まる。>>158]

 …秘密。

[僕の笑みは恥ずかしげなものになっていたろうか。微笑んで答えた。

回された腕の暖かさについ身体が魅き寄せられる。
金糸雀は唇に触れる温かさにぱちくりと無垢な瞳をぱちくりとさせて。]

 は、はい…。

[口づけが落とされたのだと分かると胸の鼓動が速くなった。]

 じゃあまずは、脱がせてくれませんか?
 自分で脱ぐのは恥ずかしいので。

[昨晩のことを思い出しまずは最初のお強請りを。]

(166) 2014/09/18(Thu) 23時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[存外軽い。>>160

彼を抱いた最初の感想は、そんな他愛無いものだった。
寄り添う彼は玲瓏とした月光が人の形を得たよう。

彼の双眸に映る睦まじい宵仲、花籠では極当たり前の光景。
しかし、揺れた瞳を見逃さず、白衣に包まれた背をあやす掌。]

 枯花を抱かせていると俺の腕の中で言うかね。
 ―――…良いさ、多少の気鬱は加糖よ。

 その顔は嫌いじゃねぇ。

[移り変わる自重を支え、己の膝の上へと招き。
両の体躯は密着を成して、互いの鼓動が布地越しに接近。]

(167) 2014/09/18(Thu) 23時頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 そう見えるかね、お前さんも捻くれたもんよ。

[彼の憂いを肌で知りながら、花の宿命に小さく鼻を鳴らした。もしも、月下に閃く蝶を知らなければ、これほどに傷付き、美しい顔貌を拝む事は終ぞなかっただろう。>>161

乾いた笑い声は、とても愉快に聞こえなかったが、咎める事はなく、そっと首筋に唇を押し当てた。
肌理を楽しみ、皮膚下に走る血管から鮮血を集めて穿つ刻印。]

 ………良い子だ。

[幽閉した衛星は、別の男の名を慕い、情を余所に明け渡す。
そうして幾度も切り売りしてきたのだろう心を抱いて、片手を閃かせると指先に携えるは細い帯。懐より取り出した幅の広い漆黒の一巻。]

 なぁに、やがて、誰も分からなくなろうよ。
 誰の手かも、誰の匂いかも、誰の唇かも。

 ―――解からなくなろうや。

[呪文のように唱えて、拡げた帯は彼の瞼の上へと掛かる。
視界を閉ざす黒は光を遮断し、視覚を奪う本日の趣向。
――――――彼を一層深い夜の闇へと誘うように。]

(168) 2014/09/18(Thu) 23時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[友と別れた後白の着物に袖通し、白梅の香りに身を包めばすっくと立ち上がり]

……。

[鏡台をひと撫ですれば地下へと降り立つだろう
砕け散った鏡でも、一夜の慰めにはなれるだろうと
地下へと降り立てばさて銀の蝶はいたか、どうか
遅くに来たから、もしかしたら他の花を探して移ろい歩いているかもしれないが

そっと、地下の扉を開いた]

(169) 2014/09/18(Thu) 23時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 23時半頃


【人】 半の目 丁助

[秘密、と頬を染める蝶。>>166
己より綻ぶ花に似た彼の纏う愛らしさに、瞳を細め。

薄く重ねただけの行為に動揺する様子がまた、]

 ……可愛らしい。

[悪意なく感じたままに呟き一つ。
強請られるまま、彼の上着に手をかけて、肌を曝け出していく。

白い首筋、悪戯に口付けてみたならば、動揺は更に大きくなるのだろうか。]

(170) 2014/09/18(Thu) 23時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

―回想・廊下―

失礼以前に、客の前に顔色真っ青の花を出す奴があるか。
お前の監督不行き届きだろォ。

[何か失礼でも、と問う朧>>156にはあっけらかんとした様子で文句を垂れる。]

何があったかは興味はねェが、色艶出してからこっちに寄越せ。
……別の艶が欲しけりゃお前も来い、な。

[離れる前に、綺麗に結われた髪のたばのおかげで露わになった額を手の甲で叩く。
お辞儀には気付いて気付かぬ振り。>>157
そうして、男は花主の元へと*]

(171) 2014/09/18(Thu) 23時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2014/09/18(Thu) 23時半頃


呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 00時頃


【人】 露店巡り シーシャ

[地下に降り立った蝶は、彼方此方で始まる夜の空気>>168>>170に身を窶しながら空っぽの牢を探していた。

その中に昨晩口約束を交わした朱色が視界にはいれば、「一言」と念じて、息を、止める。
その時は、視線だけ向けて、何も語る事は無かった。すぅ、と静かに地下の奥へと進む。
そうすれば、いずれどの蝶花とも近くない籠の中を陣取って。

藤の花>>169の訪れを、煙に乗せて待った。]

こっちだ、藤色。

[姿が見えれば、手招き手招き花を誘った。
布団の上に鎮座した姿勢のまま大手を広げて花を迎える。その意図を藤の花が察するかは定かではないが。]

(172) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

[背に回る手のひらの圧は依然として戯れるようなもの。
瞳を覗き込めば鏡のように映る蝶の貌。>>167

揺らぎはそのままに導かれた先に腰を下ろせば、泡沫の夢が薄っすらと浮かび上がる。]

……お嫌なら、添え木でもして下されば良いのです。

[曲がった唇のまま捻くれ者は言葉を紡げば咎める代わりに刻まれる印。
赤い花の形を模した痕に唾液嚥下し、体躯を拘束する枷が音を立てて蝶の元へと落ちていく。]

(173) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 座敷守 亀吉

……ッ、

[耳元掠める聲は背筋に冷たい水滴を一筋垂らす>>168
貌を、指先を視線で追いつつも視界の月が眩むのは一瞬。
閉ざされた世界の中、口角を上げて花は綻ぶ。]

……趣味が悪い。

[恨めしいような言葉投げかけては、知らぬ男の胸元に寄りかかり、結局は小さく唇に歯を立てつつ。]

………触れて下さい、早く。

[周りから聞こえる囁きが満ちる牢の中で、甘ったるい声色を作っては強請った。]

(174) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

[拒絶の声に、一度指先が止まるのが判りました>>163
 切り離されてしまったかのような、僕と彼のいる房の中で
 呼吸を止めた音さえもが、はっきりと耳へ届いたのです。

 幾許か、同じく呼吸を止めました。

 吐き出しそうになる呪詛は、仄紅い焔にくべて燃やしてしまいましょう。
 軋む音など耳を塞ぎましょう、眸を逸らしましょう。
 籠の『外』にて生きるを知らない櫻の『花』は
 人様の涙のように花弁零すこともありません。

 零れ落ちるのは、穏やかな笑み。

 瞬きの音が聞こえるようでもありました。
 唇が動きかける気配がいたしました。
 けれども何も変わることなく
 止めていた呼吸を元に戻したのでございます。]

(175) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

 『外』を知らなければ、狭くなどありませんよ。

[『蝶』が何に翅を休め、何を見詰めるのか。
 上を向いては陽が照らし、下を向いては土色を踏む。
 唯只管それの中に生きる『蝶』の事など到底判りかねるのですが
 ──夢物語ならば、いずれはお姫さまに出会えるのでしょう、なんて。

 再び動き出す指先が毛先へと向かい
 やがてその射干玉が直に触れられる頃に落ちる、責苦。]

 ……───意地の悪い、御方です。

[掠れもせず、震えもしない声が、鼓膜を突いて返したでしょう。
 微笑み絶やすことはなく。
 ただ少しだけ、眉尻が下がってしまったのは
 続いた彼のお言葉と、彼の心中を思ったからにでございます。]

(176) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

 ……はい、そうですね。

[誰にでも優しいというそのお言葉を>>165
 否定などはいたしませんでした。
 露にされた対抗心を、肯きでそっと包んで差し上げたのでございます。

 やがて聞こえました声は、随分と抑えられたものでございました。
 寝転がり窓を見上げ、やがては布団のお隣を示されます。

 変わる話題は、調べの転。

 ならば、悲しく苦しい唄はお仕舞いにいたしましょう。
 此処は夢を見るための牢。
 甘い蜜を差し上げることが、『花(ぼく)』の『しあわせ』。

 招かれるお隣へと転び寝て、櫻香る身をお傍に寄せました。
 擦り寄るは甘く、しかして幼さを残します。]

(177) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 看板娘 櫻子

 『花』によりけりですよ。

 朧さんは美味しいお茶を淹れて下さったりしますし。
 藤之助さんは、琴を爪弾かれたりいたします。

 僕は、中庭を任せて頂いたり。
 『花』のお世話をすることもございます。

[紡ぐ音はそれこそ、この牢獄には似合わぬ程の朗らかさだったでしょう。
 楽しそうに、鈴鳴るような声が優しく響きます。]

 ええ、そろそろ秋になりますから。
 本当は植えたい苗があったのですが
 貴重なものらしく、手には入りませんでした。

 ちょこれいとの匂いがする、秋櫻があるんだそうです。

[花を褒められ『花』は綻びます。
 眩しき色彩、その中の大半を埋める『秋』色。
 植える僕には自覚など、一片も無いのでありました。]

(178) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

 可愛らしい、ですか?
 なんだかこそばゆい言葉だね…

[けれどもかけられた言葉>>170を否定することなく、僕は喜びを露わに染まった頬を緩める。

首筋に落とされた接吻すらこそばゆくて僕はくすくすと笑みを漏らした。]

 ふふっ。なんだか温かい。

[漏らす笑みに曝け出された色素すら薄い胸が揺れた。余分なものの何もついてない胸板は、呼気も吸気も、胸の高鳴りも何も隠し通すことができなかったろう。]

(179) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

[手を招き誘う銀の蝶>>172
どの籠にも近くないその場所で、ゆるりと煙が細くたな引いている]

お待たせして申し訳ありません、シーシャ様。

[大手を広げて迎えたその意図は何だろうか。
悩むも何時もの様に、と笑みを湛えて真向かいに座り、そっと彼の頬と胸へと手を伸ばす
その手は夕刻の冷たさより多少温かかったろうか

そのまま抱きついたり、しな垂れるのも考えたものの、その煙の香に少しばかり心惹かれ、無意識に指が触れようとするは彼の唇]

(180) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 半の目 丁助

 ふふ。
 可愛らしいは、女の喜ぶ言葉、でしょう?

 喜ばせたくて言おうと思った物ではありませんが……
 今は、貴方に相応しい。

[白い肌へと唇を寄せて、小さく舐める。
痕をつけぬよう吸い付くことはしない。

上着を全て剥ぎ取ってしまえば、鼓動響かす胸へも、口付け一つ。]

 温かいと、触れているという実感が強くなりますね。
 ……下も、脱がせて仕舞っても宜しいでしょうか。

[心音は緊張の証か、其れとも。
蝶へと問いつつ、考え巡らせ。

牢の前に気配があれば其方へと視線は向くも。>>172
何も告げられなければ、此方が勝手に手を伸ばすことは、当然のように無い。
あってはならない。]

(181) 2014/09/19(Fri) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[今夜も男は濁る煙の中に居た。
ゆうらゆうら、揺り椅子に揺られては蝶の訪れを待つ。

仲良く手を繋ぐ蝶花が来た時には
下卑た視線をべたべたと貼り付けた。

悪辣な蛾が飛んでくれば
咎めもせず口角を上げるのみ。

覇気のない蝶が弱々しく来れば
濁る煙を吹きかけてわざとらしく謝り。

今宵耳打ちした蝶がやって来ては
可笑しくも昨夜の花の行方を問うものだから。]

(182) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 喜んじゃあいけない?
 丁助さんからの言葉なら結構嬉しいのだけれど。

[それが褒め言葉の意図を持った言葉なら誰に言われても嬉しい癖に、そんなことを口走る。

湿った感触には小さく息を吐いて。「貴方に相応しい」という言葉>>181を堪能して笑む。赤い花の静かな言葉は沁み込むようだ。]

 うん、下もお願い。あんまりまじまじとは…

[それとも見られた方が愉しいだろうかと言葉尻を濁す。]

 ねえ、早く。

[続く言葉をはっきりとはさせず、続きをせがむ金糸雀の啼き声。]

(183) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

おうや、おうや。
あの花がお気に召したのかい?

地下に向かえばわかることだけど、教えてあげるよ。


“キミ以外の誰か”が買っていったとね。


[男は金を机に積み上げたまま、にっこりと嗤っていた。]

(184) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 00時半頃


【人】 墓荒らし ヘクター

[臍を曲げてしまった面持ちと皮肉は悪くない。>>173
幼子のような素直さを、長々と鑑賞していたかったが、今宵の余興に天秤は傾いて、彼の視界を黒で塗り潰す。

閉ざすための漆黒も、彼にとっては夜の色ではなく、
五指を隠す色なのかもしれないが。

捺した鬱血の色が白皙に艶やかに映え。
戯れの口付けは一度に終わらず、二度三度。
軽やかな音を態と混ぜ込み、鋭利になった聴覚すらも刺激。

膝に抱えた腰を探る指は立て圧掛け、
彼の体温に懐きながら、脇腹に繊維の一条が刻まれていく。]

 ―――これは、

[そうして、喜色を孕んだ声が牢に響かせ。
悪質なる低音は、彼に屈折を科す。]

(185) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 彼の指先。

[武骨なばかりの指は、典雅な掌とは違う。
視界を奪っても、触覚に否定させ、意識へ雑を介入させる。
忘れえぬ、真新しい夜の記憶と言う雑を。

体温は白布の袷に進入果たし、胸の尖りを掌底で轢いた。
じとりと染みる温度にも雲泥の差。夜蛾と蝶の差。>>174

更にと、指腹を躍らせ詰る乳嘴。
暗闇の向こう側に彼が何を見るかなど知りもせず、気にもせず。
空の左手は艶声に唆される風を装い、裾内へと潜入。
丸い臀部の柔さを確かめ、尻朶を掴むと、「声を」と命じた。]

 ……ほら、啼けよ。
 鳴いて、泣いて、声も嗄れたら―――許してやらぁ。

[傲慢な声に合わせ、揺ら、と彼の股座に通した逞しい腿が前後。
縋るしか出来ぬ憐れな花を、今宵も悪趣味が染めていく。]

(186) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

[花の身>>180を自分に預けてくれると思いきや、そそと真正面に座って頬へ、胸へと手が充てがわれる。人肌が滑る感触。
飛び込んで来やしないかと期待したのは本の束の間だった為に、これもまた良しと思って苦笑いをすることにする。

歪んだ口元に触れる指先を、強請りの仕草だと決め付けて。
煙草を掌の中で潰すと、代わりのように相手の指先を口に含んだ。
軽やかなリップ音が小さく響く。]

欲しいモンがあるなら口で言え。
お前はどうも……言葉足らずだ。
昨日も、今日も、"お前の"言葉にできないまま落ち込んでたんじゃねェのかよ。

[辛気臭ェったらねェわ。

最後に呟く。それは先程、目当ての花>>181と視線があって思わず逸らした自分に跳ね返ってきて。刹那の失笑。

再び笑みを浮かべた頃には、相手が何事か反論しようとしたとしても、その唇に強引に舌を割り込んで。煙の余韻漂う舌先で相手の舌を誘っただろう。
反論してみろ、とでも言うように、笑ながら。]

(187) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 00時半頃


【人】 半の目 丁助

 喜んで頂けるのでしたら、そうして頂けるとありがたくはありますが。

[くすりと微かに声を出して笑うと、早く、と急かすその先へと。]

 失礼致します。

[脱がし易くなるように、白い布地へ蝶を転がして。

露になる下肢は、少しだけ眺めようか。
けれど恥ずかしそうな様子に、直ぐに軽く握り込む。]

 一度、出してしまいましょうか。

[彼を組み敷けば、花の衣は足元から乱れ始めるも、それは気にせず。

なぞるか、扱くか、先を弄るか。
反応を見ながら指先を遊ばせていくことだろう*]

(188) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 00時半頃


半の目 丁助は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 00時半頃


露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 00時半頃


【人】 呉服問屋 藤之助

[苦笑いを罅割れた鏡面は映す
リップ音が牢の中に響けば其の唇に尚も、指を這わして]

……欲しいモノ、ですか

[銀蝶の言葉に黒の瞳が揺れる。彼の言うとおりだった。言いたい事を全て呑み込み、結局出来るのは鏡の破片で傷つけるだけ
辛気臭いという言葉には此方も苦笑を。何だか自分達は鏡のように似ているな、なんて考えながら

欲しいモノは何かと尋ねる言葉と共に唇拓くは煙の香りと温かな舌
ならばとその熱絡めとり、歯列をなぞった後一度唇離して]

私の言葉をお聞きになりたいのですか?
それは鏡の破片が擦れるくらいに醜悪なものであるかも知れませんのに。
でもそうですね、もし欲しいモノがあるとすれば――

その煙に酔わせて下さいますか?

[そう、告げて再び唇合わせようかと]

(189) 2014/09/19(Fri) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[布団の上へ転がされ衣服を取り払われると、やはりどうしても恥ずかしさを覚え金の睫を伏せる。
けれども視線だけで身体の温度がじわりと上がるようなこの感覚はどこか楽しく。その微笑みは口許に残ったまま。]

 んっ…。

[握り込まれる感覚に眦を眇める。]

 はあ…。

[期待を吐息に滲ませて微笑の絶えない僕の表情は、幾ばくかの幼さを保ったまま艶を帯びつつあったかもしれない。

蝶を組み敷いた花を見上げ、視線で強請る。
悦びを齎してと。]

(190) 2014/09/19(Fri) 01時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 01時頃


【人】 座敷守 亀吉

[目元を覆う布地の感触。眸は開いたままであるというのにいつまでも明らむことのない腕の中で、潜むように息を吐く。

首筋にあたるはちくりとした無精髭の感覚>>185
似ても似つかぬ感覚を与えつつ、黒蝶を思い出させるような触れ合いに鉄錆の唇を引き結び声を噛み砕く。]

──ど、こが。

[直に触れる指先は、昨晩身体を掠めた硬い革手袋とは異なった温かみのある掌。>>186
だというのにそれを黒蝶の翅だと喩える唇に咽を震わせた。

それがその蝶の目的であることに気付かず、まだ殆ど芯のない柔らかな胸先を弾かれれば指先を走る感覚に、息を詰まらせる。

追い打ちをかけるように指先を蠢かし、執拗に与えられる毒には熱を孕んだ息が一つ漏れて。]

──……っ!

[吐息の狭間にまろびでた声に、それが色のあるものだと自覚すれば頬に血が溜まり赤く色付いていく。]

(191) 2014/09/19(Fri) 01時頃

【人】 座敷守 亀吉

ち、ッが…ぅ

[しな垂れるように身を寄せていた胸元を押し退けるように力を添える。

視界が閉ざされたことにより、鼓動鳴らすその音が香る匂いが全て昨晩の記憶を揺らしては、朧気なものへと塗り潰していく、そんな錯覚を視界に覚えれば]

ぃ、や…っ、だ…

[言葉とは裏腹に布擦れの音と共に腰に響く毒牙に打ち震える身体は弱々しく、塗り潰される視界により深く黒を刻みつけた。]

(192) 2014/09/19(Fri) 01時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 01時頃


【人】 露店巡り シーシャ

[自分の笑みが跳ね返ったような苦笑を浮かべる相手。更に苦笑する他どうしろというのか。
生温い唇が離れたのなら、は、と息だけ吐き捨てる。]

擦れた鏡なら自分の姿を見ずに済んで助からァ。

[鏡に映る自身の姿以上に醜いものなどありはしないのだから。]

……………『物好きめ』

[放った言葉は相手へ、花に水を遣る振りをする自身へ。

近づく唇に軽く口付けを落とすと、藤の肩を抱き寄せて布団へと雪崩れ込む。上に跨り、有無を言わせず深い、深い、抉るように唇を交わして。

行為に溺れたいという気持ちだけの為に、性急に事を急ぐ手は白梅香る衣類の隙間に。
細く不健康に白い指で藤の肌を暴き始める。]

(193) 2014/09/19(Fri) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル


[緩やかに尖ったこころを花に肯定、包まれたのならば>>177
その尖りも少しは落ち着いただろうか。

ごろりと横に転がる花から漂うのは、微な櫻の香。
鼻をついたその香に目蓋を休め、その蝶頭に春先の桜を辿らせながら
それでも夜咲く櫻には叶わないだろうと、ちいさく吐息を洩らした。

擦り寄る躯は如何にして受け容れようか。
まるで幼子だと先の自分を棚に上げ、乾いた髪を一撫で。
その髪飾りを指で摘まんだならば、世辞のひとつでも投げただろうか。]

(194) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 琴…嗚呼、ここに初めて来た時、ちいさくその音を聴いた気がする。

[――それに乗る、まるで溶けて消えそうな歌も。

軽やかな琴の音に乗った愁いを帯びた柔らかな聲。
琴の音もまた、夕闇に生えて綺麗なものであったと。

そうしてころころと隣から鳴る鈴の音に、心地良さそうに目尻を緩めては目蓋の裏にて視線を当てる。
宴の間に響く嬌声など弾いてくれそうなその鈴の音。
ころころ。ころころ。
先の悲しい話とは変わった音に、暫し安堵さえ心持に。]

(195) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

【人】 呉服問屋 藤之助

私は鏡――その鏡面に映しだすのは貴方の心も身体も
物好きな鏡に一夜の酔いを与えて下さいませぬか?
望みは、それだけ。

[鏡に向かって、自分自身を揶揄する様な口調でそう告げる銀の蝶>>193その瞳を凪いだ瞳で覗きこめばそこに居たのは何だったろうか

布団になだれ込み、抉る様に探る様に深く何度も口角変えて口付けられればくぐもった声を出す
溺れたいと願う様な性急な手に、それは自分も同じとばかりに暴く男の背に腕を回す

中を傷つけぬための香油すら要らぬとばかりに蝶の耳元で囁くは迅く、と
告げる声音は色を帯び、言葉の後にそっと耳朶を食んだ]

(196) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 おぼろサン、っていうのは分からないなァ…
 お茶、美味しいんだ?
 ならその琴の人と共にすれば、良いひと時を過ごせるんだろうね。

 部屋に飾る花はキミが生けてさ。

[空気に乗せる言葉はただ夢言葉。ふよふよと甘泥な蜜に脚を付け、微温湯にこころをふやけさせる。
――そこまで花を揃えるのは、大変そうではあるけど。
蝶方の聲を思い出すと、咽を鳴らす。

軈て続けられた唄には釣られるようにはにかみ笑い。
蝶はその翅を花頭に当てて、またもや手を滑らせた。]

 チョコレート…?

[そうして手に入らなかったと悔やまれた庭花の事を、なにとか頭に埋まる知識で探しては見るけれど。花のことに疎い自分は到底分かるはずもなく。
「お腹が減りそうだね」――なんて。
そんな浪漫の欠片も無い事を、花へと告げ。

長閑な夜は、緩に過ぎて行く。*]

(197) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

 何処が?
 翅があって、花を買い、朝と共に消える。

 ―――…何処が違うってんだ、同じだろう。
 お前の身体を過ぎていった、万人と皆同じよ。

[反芻する言葉は刃で返した。>>191
彼が苦悶に声を震わせるたび、男の笑みは深くなる。
見知らぬ男の方が体温高いという事実、肌に迫るという現実。
革越しの掌より、余程近いと言う、悲運。

彼の肌を愛でる度、心ごと抉るような言葉を吐く暴挙。
何一つ己と誰かが重ならずとも、素直な彼はきっと思い出す。
夜の向こうに揺らめく、夜蛾でない蝶の影を。

その様に、ちりりと蟀谷が焦げ付き、男は酷く興奮した。]

(198) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 01時半頃


【人】 墓荒らし ヘクター

[熟れた身体を有するのに、彼の心は気高く真情を護ろうとする。
己の甘言から、たった一つ、庇おうとするのは、
花の勤めではなく、月の気紛れでなく、人の心なのだろう。

乾いた唇を舐めて濡らすと、ささやかな抵抗を封じるように、
手首に手を掛け、艶に誘われる侭、牀榻へと押し倒した。>>192
ギシ、と鳴る木製の悲鳴が、静かな牢に零れ落ちる。]

 何が違う。お前さんは花よ、花。
 好きよう買われ、夜を明かせば放られる花よ。

[笑う口元は彼から伺えまい。
彼の頭上に纏めて捕まえた両手に加圧を掛け、
拒絶を―――、耳を塞ぐ事すら許さない。]

(199) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

【人】 墓荒らし ヘクター

[視界を奪い、自由を奪い、金子で購った月。
偽りの優しさと持ち前の毒で彼の心を暴いた後は、
まるで強姦染みた所作に切り替える。]

 勘違いするんじゃねぇぞ、

[怯懦めいた色は、己の鼓膜を喜ばせ、また一時に慰撫を覚る。
泣きそうな声を撒き散らす彼に、熱くなる身体を自覚し、
とうとう、裾を払い、白い足を覗かせると開脚を強い。]


 ―――――お前さんじゃあ、花籠は壊せない。


[視界閉ざす帯ひとつ解けぬ無力を詰り、
男は密やかに咲いた淡月色を、灼けた楔で貫いた。*]

(200) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 01時半頃


【人】 看板娘 櫻子

[転びて身を寄せ、髪を撫でる手に擽ったそうに笑いました>>195
 摘まれる髪飾りの色は白。
 何色にも染まり、しかして何色をも染めてしまう色でございます。
 櫻の香は少しなりとも、彼を癒すことが出来たでしょうか。
 見えた尖りも形を潜め、瞼も休まれているようです。

 僕はそっと、ペティンガーの背中へと手を回しました。
 細い指先は、水面揺らす金の魚と戯れる手ではございませんが

 とん、とん、とん。

 緩やかに、その背を撫でていたのでございます。]

(201) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

【人】 看板娘 櫻子

[僕の唄は、愁いを帯びることもなく。
 今ここにあるのは、宴に響く艶やかな音ばかりでしょうが。
 それでも僕は唄いましょう。
 翅を休めた蝶が、癒し、満たされ眠るまで。]

 我侭な御方ですね?
 お茶にお琴にお花だなんて。

[いいのです、眸を背けて。
 いいのです、何も聞かなくて。
 撫でてくださる手に、僕は緩やかに微笑みました。]

 ええ、ちょこれーと。
 甘いものの中でも一番好きで。

[他愛もなく、記憶にも残らないような、そんな『夢物語』を唄いましょう。
 微温湯のような、甘くて柔らかな声と温度で。
 「食べちゃいけませんよ」───なんて。
 話す頃には眠っていてくれたらと背を撫で続けたのでございます*]

(202) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

【人】 露店巡り シーシャ

[見せる事の出来ない自身の背中が映っていただろう。それは、酷く、醜く。

深く接した所からくぐもった声>>196が漏れれば、もっと出せと舌を相手の舌に塗り込めて催促する。

呼応して背中に回る腕。眉を顰めて瞳に熱を灯す。
下半身へと伸びた手は、前戯も労わりも忘れてまだ慣らしてもいない小さな窄まりへと伸びる。疾くと、耳朶を刺激する感触が伝われば、その通りにズブズブと指を埋め込んだ。
中で二本指をバラバラに動かす。
血が出ても、泣いても、止まる事は無いだろう。
恐らくそれは、鏡に映った自身を見ながらの行為。]

痛かったら、泣いてもいい。

[唇から離れたくちから耳元で囁く声は、相反して優しく響いただろう。]

(203) 2014/09/19(Fri) 01時半頃

看板娘 櫻子は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 02時頃


【人】 露店巡り シーシャ

―牢を出た後―

[行為を済ませた後の倦怠感を引き摺りながら時計を見る。もうすぐ夜の盛りだ。
これを過ぎれば、後は。

考えるよりも先に向かっていたのは自力で見つけた花と蝶>>188>>190の元。

蝶であろう端麗な青年を組敷く様子はまるで]

よォ、邪魔するぜ。"蝶"。

[行為の最中であっただろうか。それとも事後のことであろうか。

どちらにせよ、返事を聞く前に蝶を組み敷く丁に歩み寄り、痛い程の力で顔だけ此方に向かせただろう。]

四日後に答えを聞くと言ったな。
–––––––やめだ。

今、嘘でもいい。
あの金で、いつか男を買うと……言え。

(204) 2014/09/19(Fri) 02時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[それは、花という立場で多くの男を相手にする丁への揶揄であり、同時に、これから地に落ちる己に対しての…ほんの少しの救いであり。

言葉を聞いたのなら、何とも言えない笑みを浮かべて何事も言わぬまま檻を後にするだろう。

組み敷かれた蝶には、心にも思っていない軽い謝罪と数枚の金を放り投げて。*]

(205) 2014/09/19(Fri) 02時頃

露店巡り シーシャは、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 02時頃


【人】 座敷守 亀吉

[どれ程自分を偽ろうと真似事したところで脳裏にこびり付いた月の気配は失せることはない。

虚飾は劔にて散り払われ、呆気なく地に伏していく。
思い描けと名を囀れと望む癖に暴く指は唇は声は似てもにつかない他人のもの。>>198

他人にその影を重ねる虚しさ。
名を呼び請うたところで姿を見られぬ現実。

叩きつけられた言葉はゆっくりと左胸に暗雲を移し、澱ませた。

心は氷水をかぶったように冷ややかなものだというのに。与えられる甘いまやかしに呼吸は熱を帯び始める。>>199

廊の時と同じくして、捉えられた腕と背に走る痛みに咽喉を突っ返させれば、加わる手の圧。そこに優しさなど感じず、己の身に起きるであろう遠くない未来に。]

──…た、…け

ピィン、と。
いつか聞いた雅楽の音と共に張り詰められた琴線が、ぷつりと。
途切れた音を揺すられるまま、聞いた*]

(206) 2014/09/19(Fri) 02時頃

【人】 露店巡り シーシャ

―夜明け近く・館前―

[残り数本になった煙草に火を灯しながら、夢の終わりを告げる鐘の下を潜る。
ふぅ、と吐き出した煙の向こう側にいたのは豪奢で四角い、人を運ぶ箱。その傍らには厳つい背格好をした男がチラホラ。

此れで夢は終いらしい。
蝶は最後まで蝶らしく飛ぶ事は出来ないまま地に落ちる。]

お迎えご苦労さァん。

[あっけらかんとして述べた言葉はまぁるい煙と共に宙に消えた。

車に乗る少し前。
館を見上げる。

蝶は土に還って花になるが、花が蝶になるには如何するか。浮かんだのはそんな疑問。
しかし、彼奴は蒲公英である。綿毛を飛ばしてふわふわと、其処彼処に根差して手当たり次第に種を飛ばす。
–––––願わくば、その黄色の花が此処まで届くよう。*]

(207) 2014/09/19(Fri) 02時頃

【人】 呉服問屋 藤之助

――いいえ。泣きはしませぬよ。

[耳元で優しく響く貴方の声にこそ、泣きそうにはなるけれどと彼の囁く声にそう応える>>203
むしろ壊れる位に溺れさせてほしいと背に回した腕に力を込めた
ふわりと薫る煙草の香り。それがつかの間、何もかも忘れさせて与えられる熱に揺蕩わせてくれるとばかりに

前戯など要らないと、はやくその熱さをと藤の花が花房震わせ冀う
鏡が映すは銀の蝶。その悲哀も奥に隠された優しさも何もかもと]

泣きたいのなら、貴方様こそ泣いて宜しいのですよ。シーシャ様。

[彼にそう告げれば口付け1つ
やがて分け入ってきた灼熱に嬌声洩らし、煙の香りとその熱さに溺れたろう
夜は、更けてゆく――*]

(208) 2014/09/19(Fri) 02時頃

【人】 露店巡り シーシャ

[パタン。
閉まった黒い扉からは、煙すらも燻らない。*]

(209) 2014/09/19(Fri) 02時頃

呉服問屋 藤之助は、メモを貼った。

2014/09/19(Fri) 02時頃


天のお告げ (村建て人)

また今日も、男の狂気孕む声が落ちる。

暁訪れ夜は白み、夢の冷める時刻。
宵闇色の鬱蒼とした髪を垂らしたままに。

蝶の鱗粉ぞろりと舐めては飛び立つ背を見送るのだ。

(#1) 2014/09/19(Fri) 02時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 
 
どうぞ、またイラッシャイ。
 
 

(210) 2014/09/19(Fri) 02時頃

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