254 東京村U
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人
狼
墓
少
霊
全
きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が6人、信仰占師が1人、守護者が1人、人犬が1人、首無騎士が2人いるようだ。
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…うん。そうだよ。 まだ、その街から出られないんだ。おまえだって、そうなんだろう?
あー、あっち。いや、こっちかも? そっちの先はまだ手繰ってないかもしれねえよ? ウケッ、ウケッ、ウケコッ、ウコケ、ウコケ、ウヒャホ、コケコケコケ!
(0) 2016/09/27(Tue) 00時半頃
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[『冷蔵庫』があいていたのはそもそも今日が初めてじゃない。 最初は親にきいてみたけど、朝食を作らない上に朝冷蔵庫を開ける習慣がないのだから、あなたが寝ぼけていたのじゃないの、と言われてしまった。
それから、まるで『存在』を示すかのように時々冷蔵庫が開くようになった。 怖い、と言うよりも不思議で。 だって、仮に幽霊だとして、それは物理的に冷蔵庫を開けられるの? って。
私が住んでいる場所が、そういう部屋だと知ったのは高校になってからだった。 そういったものを全く信じない両親だからこそ、借りられたのだろう、と思うけれども、その血を引いているからか、私も不思議と『それ』を怖いと思ったことはなかった]
(1) 2016/09/27(Tue) 00時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/27(Tue) 00時半頃
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ねえ、誰かいるの?
[ある日聞いてみたけれど、もちろん返事なんて*なかった*]
(2) 2016/09/27(Tue) 00時半頃
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―東村山市・高校―
よっしゃよっしゃ。今日はラッキーかもしれないな。
[なんとかかんとか遅刻せずに登校できた一二三は教室へと歩いていく。 廊下では新宿駅のあたりにいた名物おじさんの話とか、下校中に変なアンケートをしていたカルト宗教みたいな人物がいたとか話しているが、遅刻せずに登校できた一二三にはそうなんだ、程度の興味にしか過ぎず。
一二三は教室のドアを開ける。]
(3) 2016/09/27(Tue) 00時半頃
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― 朝:東中野駅 ―
[幾度か電話の向こうへ頷きを繰り返した後に、新宿不動産の主任へアパートへ向かう旨を伝える。]
ええ、はい。
はい、そうですね。"担当"ですから。 一番長く続いていますし、はい。
[悪いなあ。と言う声にふふっと笑う。幾ばくかの罪悪感めいた声につい笑みが深くなった。上野中下アパート「以外」の"担当"についてのことも含んでいるのだろう。怖い話が苦手な上司は、申し訳なさそうだった。]
(4) 2016/09/27(Tue) 01時頃
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[大丈夫かな。と心配めいた声に、ええ。と柔らかく返す。]
慣れもありますし、希望してやってもいますから お気になさらないでくださいね
[気にしないでという気づかいというより、それは事実に近かった。
「怖いモノ」が、彼女は好きだ。
創作上のホラーも、そうでないものも。 「そうかい?」と聞こえた声は、いくらか疑わしげだった。幽霊嫌いの上司からしてみると、理解が難しいのかもしれない。]
(5) 2016/09/27(Tue) 01時頃
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[その気質を知っているだけに、困り笑いが少しだけ混じる。]
もう主任、いつも言ってますよ
──私、怖いものが好きなんですよ
[だからお気になさらないでくださいね。と、そういった言葉をどうとったのか、いっそう申し訳なさそうな声で、じゃあ、よろしくな。と苦笑の気配を残して、通話はそこで切れた**。]
(6) 2016/09/27(Tue) 01時頃
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おっはようさん! ……って何だよ。人を天然記念物でも見るかのような目で見やがって。オレだってたまには遅刻しないで学校行くの。クソバイトももう辞めてきたし。むしろいいバイト先無いかね?
[クラスメートからの軽口の応酬に応える一二三。 そういえば安い時給の飲食店バイトは先週辞めてきた。 もうそろそろ新しいバイトを探さなくてはいけないな、とも感じつつある。出来れば都心に出られるバイトがいいな、とも。]
(7) 2016/09/27(Tue) 01時頃
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…………ん?
[自分の席に向かう最中、ノートパソコンで動画を見ている集団に目をやる。]
(8) 2016/09/27(Tue) 01時頃
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― 清瀬駅 ―
[東中野駅を、深く潜って大江戸線へ。 肩がくっついているジジイの生暖かい体温が入間には非常に不快だった。 練馬で乗り換えて清瀬へ。 到着とともに電車から出て、ほっと一息ついた。
遅刻をするわけでもなく、早く来すぎるわけでもなく。 いつも通りの時刻に校門をくぐって、たまたま見かけた同じクラスの女子に挨拶をすることで、入間はやっと朝の嫌な喧嘩のことを忘れた。]
(9) 2016/09/27(Tue) 01時頃
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『人気アイドルグループのメンバー・S、自殺未遂はあのアイドルの死が原因か!?』
[大げさな言い回しで流れる動画。芸能レポーターの身振り手振りがまた、仰々しく。]
『昨年マンションの一室で自殺未遂を図ったアイドルグループのメンバー・S。 地方グループからは異例のセンター抜擢、東京の本体グループへの移籍、出したシングルは大ヒットと大躍進を遂げてきた彼女。そんな絶頂の最中突然の自殺未遂。その謎に迫ります。』
(10) 2016/09/27(Tue) 01時頃
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─ 午前:新宿駅南口近く ─
[雑踏を歩くと、夏の盛りも過ぎたというのに未だ暑い。 じわりと汗ばむ額に僅か顔を顰めながら、東蓮寺はオフィスから南に向かって歩く。横断歩道の白が、目に刺さった。]
…はあ。
[本当にこの街は人が多い。 四国の田舎では、ちょっと考えられないほどの多さだ。 どこからこんなに人が沸いてくるのだろう。 そんな考えが、ふと沸いてくることがある。 迷路じみた街角を一つ曲がって、階段を上って降りて道を渡って。 新宿ダンジョンとは誰が名付けたか、いい名前だと思う。 この街はまるで、変化し続ける巨大迷路みたいだ。]
(11) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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[新宿西口にあるオフィスから出て、都営新宿線に向かっている。 今日はこれから賃貸物件の実検に向かうのだ。 やや古いながら駅にも近く、安くて良い物件かも知れない。 上手くすれば借り手もすぐにつくであろう。 頭の中で、部屋探しの顧客の顔と名前を思い浮かべる。 良い物件ならば、木露に連絡をしてみようか──…。
キンキンと鳴る音楽が店先から流れ出している。 客を呼び込む、やたらと明るい声が繰り返し響く。 歩くごとに変わる音の色の中、アコースティックギターの音が耳についた。
どこか、不似合いな音だ。そう思った。 別段新宿に夢を見ているわけじゃない…明るいものだけが似合うと思っているわけでもない。が、音に含まれた”怒り”、が明るい日差しに不協和音を振りまいている。 妙に気にかかって、足が自然とそちらへ向いた。
歩道脇に少女が座り込んでいる>>0:61 アコースティックギターをかき鳴らしているのは、彼女のようだ。 素人の街角ライブ。それなりに良く居る手合いだ。 深く下げられた黒いキャップのつばが、彼女の顔を隠している。 そのまま歩き去ろうとした足が、ふと止まった。]
(12) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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?
[『ヤヘイという男性を探しています』 ダンボール製の立て札に書かれた文面と携帯番号。 ヤヘイといえば、あの狂人か。 それとも他にヤヘイがいるのか。 思わずまじまじと見つめてしまって、気付けば完全に立ち止まっていた。 背からすり抜けていく人を何となく避けながら、しまったと思う。 歌に惹かれたというわけでもないのに。]
っと……、…あれ?
[改めて立ち去ろうと身体を捻りかける。 その瞬間、見えた少女の横顔に覚えがある気がして、東蓮寺の足が再び止まった。*]
(13) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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『いやでもそんな自殺なんかしなくてもいいのにね。 やっぱりあの事務所の彼の報道もあったからなのかね』
『元々は地方グループの目立たない子だったんですよね。 グループのイメージにそぐわないような純朴な子で。』
『男に入れ込んじゃったってヤツだ。まぁ恋愛禁止をうたってるからおおっぴらにも出来ないしね』
『契約違反もあって多額の違約金が発生しているとの噂で。雲隠れしちゃってるモンですから家族にも借金の請求が来てるとか。』
(14) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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― 朝・教室 ―
[いつも遅刻をしてくる転校生である一二三(ひふみ)がHRの前に登校してきた。 どこだかの地方から転校してきた男の子だ。遅刻癖があって、お調子者でときに笑わせてくれるところは嫌いじゃない。そんな彼は影で「ろくでなし」と呼ばれている。1+2+3は6なのに、ひふみときたらろくでなし。遅刻常習犯だし、まあ妥当なあだ名だろう。 生徒の何人もが珍しいものを見る目で彼を見て、いじりにかかる。入間もその一人で――]
うわっ。はあ?時間早くない? ひふみ〜、遅刻の皆勤賞狙ってたんじゃないの? [バイトをやめたんだという彼に、へぇーと相槌をうった。]
(15) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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『家族も大変だねー』
『どうやら家族も居づらくなったせいか既に地元を離れてしまいまして』
『本当アイドルも大変だ』
[大御所と芸能レポーターとのやり取りをクラスメートはクスクス笑いながら眺めている。]
『そんな災難続きの彼女ではありますが実は不吉な出来事が彼女に起きてまして。 彼女が歌番組に出ていたこのVTRをご覧くださ……』
(16) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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『――――――――ブツッ』
(17) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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あっ、悪ィ悪ィ。コケちゃいました。
[一二三は動画を見ていた女子に手を合わせて謝るポーズ。 ノートパソコンにつながれた電源はコンセントから離れていて。]
(18) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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うっせーな皆勤賞なんか狙ってねーし!!
[コンセントを抜いてしまったのを誤魔化すかのように茶化しに(>>15)大声を上げて反論する。]
やーれーばーでーきーるーんーでーすっ!!
[身を投げ出すかのように乱暴な姿勢で自分の席に着く。]
(19) 2016/09/27(Tue) 01時半頃
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[入間のすぐ傍、椅子に座った生徒のノートパソコンで、彼女たちは動画をみていた。 動画はニュースでも報道されていたあるアイドルの自殺未遂、あるいはあるアイドルの死について。]
あぁ、これか。
[暇かよ。 こんなニュースをわざわざピックアップして放送する余裕がある今、この世は平和と呼べるのかもしれない。 自分とは縁遠い出来事である「だれかしらない人の死」に関して、芸能レポーターと大御所がコメントしている。それに、仲間みんなで、なんとはなしにくすくす笑った。]
(20) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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くそったれが……
[微かに聞こえるか聞こえないかの声で呟く。
『この一年』で、『芸能レポーター』と『芸能界』が嫌いな体質にはなっていた。 『彼ら』はすぐに嗅ぎ付ける、触れてほしくない真実に。 靴も脱がず、我が物顔で踏み荒らしていく。 自分達の欲しい情報を得るためには。
『アイドルS』に関する情報は、あの動画で言われていたそのまんまであった。]
(21) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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─ 午前:新宿駅南口前 ─
[横目で一瞥しながら通り過ぎてゆく人混みのなか、ジリヤの前方で細身の洒落たスーツ姿の男性が足を止めた。どうやら、こちらを見ているようだ。キャップのツバの影から、チラチラと男性に視線を投げかける。]
(……なにか、おしえてください。なんでもいいんです。 どうか……どうか……っ)
[間奏に切り替えた。下唇を噛みしめ、無言のまま胸のなかでスーツの彼に祈る。だが願いもむなしく、男性は視線をはずした。立ち去ろうとする気配]
(……だめ……か…)
[視線が地べたのアスファルトに落ちた。思わず演奏する手が止まりそうになる。ちょうどそのときだった]
(22) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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『っと……、…あれ?(>>13)』
[スーツの男性が再び足を止めた。明らかにこちらを見ている。 もしやなにかに気づいたのでは?そう閃いた瞬間、反射的に身体がバネのように跳ね起きた]
し、しってるの?彼、ヤヘイのこと! なにか……なんでもいいから! 友達なの!いま、どこにいるの?
[不安をぶちまけるように矢継早に言葉をなげかけてから、しまった、と口に手をやった]
あ…… ご、ごめん……なさい。 その、つい……
[キャップをとって、頭を下げる。色素の薄い金髪のおさげが、はらりと*肩から落ちた*]
(23) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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疲れた。寝る。
[一二三は自分の席で突っ伏して寝る体勢をとる。 授業は最悪補習さえ受ければなんとかなるだろう。そこが中堅公立高校の良さである。
『姉』は、未だ音信不通である。恋愛禁止の御触れが厳しいあのグループであのようなスキャンダルが出てしまったのは致命傷である。 そうでなくても、センター抜擢のプレッシャーでナイーブになっていることは多かった。緊張の糸がぷつりと切れてしまっても、不思議では無い。]
(24) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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[バンド『解放治療カルテ』の活動開始は七年前の事だった。 発足者はギター、バンド名ヴェスパタイン――本名を立花照明(てるあきと読むのだが、生涯の九割をライトとあだ名されて生きてきている男である)。彼と青年は中学からの付き合いであり、お互いに楽器の趣味を持って、高校では学園祭ライブなどする日々を過ごしていた。 青年、彼、それともう一人、その学園祭ライブに共にあった姿。高校から輪に入った、ボーカル、バンド名シーシャ――四津谷雄一。とんだお喋りのお調子者だが声と歌は確かな男。 時は就活の見えてきた大学二年。 将来に悩みつつも結局は音楽を志したくあった、 そんな似た者仲間三人から始まった、バンドだった。
結成してから数年は鳴かず飛ばずだった。各自あれやこれやとバイトにあけくれつつ、小さなライブハウスで地道に活動を続ける日々だった。展望を憂う事は幾度となく、本当に幾度となくあったが、それでも少しずつ。 ドラムを、キーボードを、順に迎えつつ、少しずつ。 バンドの音楽を聴いてくれる人間は増えていって。
間違いなく、売れ出した、と言えるようになったのは。三年程前からの事だ]
(25) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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ふあーあ。眠いな。寝てていい?
[一二三の意識は少しづつまどろんでいく。 アルバイトももうすぐ、*探さないといけない*]
(26) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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─ 午前:新宿駅南口前 ─
え………っ、いや。知らないけど。
[少女の勢い>>23に、やや身を引いた。 東蓮寺の身なりは、給料の割に整っている。 地に細縞を織り込んだ細身のスーツは、ディティールに凝った作り。そのスーツを纏った足が半歩後ろに下がった。]
ヤヘイって、あの? そこら辺でうろついてた……
[変人でしょ。と、言いかけて流石に思いとどまった。 こう必死に探すということは、妹か何かなのかも知れないし。]
(27) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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[少女の色素の薄い金の髪が、はらりと黒いキャップから零れ落ちる。 特徴的なその髪色が、東蓮寺の記憶を刺激した。 この少女の名前は確か、]
……あれ。雪野瀬、さん…?
[以前───もう半年以上前に、やってきた少女。 格安物件を借りたいのだと言ってきた少女の顔に、東蓮寺は大きく目を*見開いた*]
(28) 2016/09/27(Tue) 02時頃
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あ、そういえば歌番組っつーか、 ミュージックアワーといえばさぁ……
[動画は件の歌番組のVTRを流し始めようとしていて―― ――ぶつん。 不意に動画が止まった。もとい、画面が暗くなった。 女子達は、一斉に「ろくでなし」の顔を見遣った。 ノートパソコンから、コンセントが抜けていた。]
は〜〜〜〜〜? ひふみ〜〜〜? やればできるんならさし直せってー。
[それから、女子数人でろくでなしと囁きあって小さく笑う。 文句をいっているうちに、一二三本人に誤魔化されるやら、仲間のうちの女子一人が気を効かせてコンセントをつなぎなおすやら。 次第、女子たちの興味関心は死んだアイドルの話から、ミュージックアワーに関することへ移ろい、先ほどまでの動画は途中で止められ、キャンディ・ノヴァも出演したミュージックアワーの動画が流れ始めた。]
(29) 2016/09/27(Tue) 02時半頃
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♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん
[日本人離れした顔のあるアイドルの歌い方を、入間はやや小馬鹿にして真似た。 少しは似ていて笑ってくれているのか、はたまた愛想笑いか、周囲の女子から笑い声が聞こえる。
そのなかに、聞き間違いでなければ『くそったれが』という小さな男子の声を聞いた。]
…………?
[一二三がそう呟いたのだろうか? 入間の表情は、一瞬にして真顔になる。 すぐに一二三は居眠りを決めこんだようだった。 「なに?」と女子グループのひとりから訊かれ、入間が言葉を選ぶうちに、先生が教室へと入ってきた。**]
(30) 2016/09/27(Tue) 02時半頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/27(Tue) 02時半頃
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─ 回想:半年よりも前・新宿不動産 ─
[格安の部屋を借りたいのだ、と。 やって来たのは、薄汚れた身なりの少女だった。 新宿不動産の、整えられたガラス張りの入り口に金のプレート。 配されたグリーンといった佇まいに、実に似合わない小さな娘。
たまたま応対した東蓮寺が、そのまま担当になった。 とはいえ少女一人相手にまともな話が出来るはずもなく、つまり対応とは、少女をどうにか追い返すということに他ならなかった。]
東蓮寺です、はじめまして。 うん、雪野瀬さん?そうか。
えーと、物件を借りたいってことなんだけど、ご両親は? もしくは保護者の方とか…君、未成年でしょ。 未成年相手に契約を結ぶことは出来ないから。
…もし行先に困ってるなら、警察って手も…、あー…。
(31) 2016/09/27(Tue) 02時半頃
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[ひょっとしてこれは、家出娘というやつだろうか。 だとすれば、あまり関わりすぎるのも面倒だ。 要は面倒だから、穏便に処理して追い返せと自分が応対を任されたのだろう。 なかなか簡単には納得してくれなさそうな少女の様子に、困ったなと眉を下げた。
その時、救い主が現れた。 客にお茶を持ってきてくれた、その相手は、]
あ、みよ子さん。 …ちょっと、いいですか。
[いいところへ。と、視線と声の調子で鈴里へと呼びかけて。 困っているのだと、動かぬ少女へと向け視線を*投げた*]
(32) 2016/09/27(Tue) 02時半頃
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[そして今、バンドは、 ――メジャーデビューの話が舞い込む程度になっている。
メジャーデビューの可能性。その選択肢。それがここ一年弱の専らの、バンドの、青年の、課題、あるいは議題、だった。自分達のバンドがメジャーを考えるような場所まで来た、その事はメンバー全員が迷いなく喜んだ。結成からの三人は――青年もだ――尚更だった。 けれども。 だからどうするか、というのは、直ちに決まるようなものではなかった。 容易に決められるようなものではなかった。
メジャーに移れば勿論バンドは今以上の知名度を得る。より広く音楽を世に出していく事が出来る。だがそれにあたってはやはり、多かれ少なかれ、「変わる」必要、というものがある事は、否めない。 音楽性の違い、ではないが、この件に関して、今のメンバー間には些か微妙な空気が漂っている。青年は、正直なところ――メジャーデビューには、消極的だった。三人の中ではシーシャは逆に積極的で、ヴェスパタインはどちらともいえずにいる、中立だ。残るドラムは積極的で、キーボードは消極的で―― つまりは完全に、どちらともつかず、になってしまっている故に]
(33) 2016/09/27(Tue) 02時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/27(Tue) 02時半頃
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…… はー。
[もう一度、長い息を吐き出す。それから億劫に立ち上がり、浴室へと向かいかけて、青年はふと、居間の中央にあるテーブルへ視線を向けた。 そのテーブルの上に置かれた物を、見やった]
[其処には今日シーシャに画像を見せ話をした、 オモチャ、が置かれていた。 四つ足で首を少し上げた姿の、熊。それを模した、焦げ茶よりもう一段階黒ずんだような落ち着いた色の、一見寄木細工のような風合いがある、塊。 それは本来は二十面体の形で存在していたものだ]
(34) 2016/09/27(Tue) 02時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/27(Tue) 02時半頃
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[青年がそれを手に入れたのは、三日前の事だった。三日前、青年は池袋を散策していた。池袋は、新宿と並び、青年がよく行く場所の一つだった。その日も、特に目的があるわけでもなく、あちこちをうろついていた。 ゲームセンターを幾つか回り、水族館を――ちなみに年パス持ちだ――覗き、それから、青年はある古書店へと向かった。
その古書店はサンシャイン通りから続く路地裏の一つ、その大分奥の、喧騒から離れたところにあった。店内は狭く、外にも棚を並べている、そして店員はあまり愛想がない、今日び少なくなっている個人経営の古書店だ。 そうした店らしく、本は正しく古い物が多い、そうした物を好む人間にとってはなかなかの品揃いだ。本が好きで古い物などは特に好きである青年は、故に例によって其処を気に入って、しばしば訪れていたのだった。 青年はいつものようにその店に入り、いつものように曖昧な笑みの店員と軽い挨拶を交わし――これも常連になってきた頃からの事である――いつものように、 ではなかった、 いつもとは明確に違う、ものを見た]
(35) 2016/09/27(Tue) 03時頃
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[入って直進、本棚の間を進んだ奥。其処に、大きな籠網の箱が置かれていた。其処には本ではなく、ぬいぐるみやフィギュアの箱や水鉄砲らしきものや――オモチャと呼ばれる類のものが、雑然と放り込まれていた。 なんだろう。オモチャ? 売っているのか、 散漫に考えつつも、青年はその箱に手を伸ばした。気が付けば、手を伸ばしていた。何かとても気になるものがちらついて見えたからだ。箱の奥底、 他のオモチャで完全に埋まっていたところ、 から、青年はそれを引き出した]
[それは、二十面体だった。 水晶玉を思わせる大きさの、何かだった]
(36) 2016/09/27(Tue) 03時頃
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― カフェ・店内 ―
[書店から歩いて1分、新宿駅東口から徒歩で3分。 ビデオレンタルショップのビル内に構える有名チェーン店にて。]
ごめんねぇ。わざわざ来てもらっちゃって。
[出目照子の前には、キャラメルフラペチーノとバナナシフォンケーキが列んでいる。(ちなみに社内規定の変更により、今年度から交際費は支払われなくなった)]
それでね。今日はね。 えーと……うぅんとね……。
[呼びつけておきながら、らしくなく出目照子は歯切れが悪い。 話をどう切り出すか、迷っているようだ。]
(37) 2016/09/27(Tue) 03時半頃
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今日はぁ………………。
今日は……ひとつ、企画を持ってきてるのね。 あたし発案というか、副編との雑談から出たネタなんだけど……。
[一冊の本を取り出し、木露の前に置く。]
……『これ』 執筆……してみない?**
(38) 2016/09/27(Tue) 03時半頃
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……なんだろう、これ。 何か、凄いな。 欲しいかも、
[得体の知れないそれが、やたらに気にかかった。やたらに、気に入ってしまった。何かしら一目で忘れられなくなるような、独特の雰囲気を持った物体だと思った。 これ、売っているんですか。 そうカウンターの中の店員、店主ではない三十絡みの女、に声をかけると、彼女ははっとしたような顔をした。僅かに目を見開いて、唇を震わせすらした、その反応に違和を覚えるが早いか、彼女は答えた。 曰く、古いオモチャの店をやっていた店主の友人がいたが、店を閉めたのでその際にオモチャの一部を譲り受けたのだと。そうして一応売ってみているのだと]
『それ、特に、価値があるんだって。 珍しい物だって言われたって、××さん(店主だ)がね。 安く安くして一万とかいうの。 でもほら、笹本さん常連だし、もしあれなら半額で、』
[打って変わってにこにこと――いつも曖昧な笑みな彼女には珍しい事だった――笑って説明し勧める彼女に、五千円なら、と、思い、青年は購入を即決したのだった]
(39) 2016/09/27(Tue) 03時半頃
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[購入の意思を伝えると、彼女はカウンターから出て店の奥へと向かい、何処からか一枚の紙切れを持ってきた。随分と古いものらしい、黄ばみ灼けた紙だった。 其処には二十面体の絵と、RINFONEという文字、そして二十面体が熊へ鷹へ魚へ変わっていく図解が記されていた。 下部には幾つか文章が書かれていたが、一部が英語な以外は見た事もないような言語が混ざり合っている態で、どうにも判読出来そうにはなかった]
『これね、リンフォンっていう物で。 オモチャ……パズルみたいなやつなの。 描いてあるみたいに、いろんな動物に変形するとかで。 ほら、触ってみて、』
[言われた通りに両手でそれを包むように持ち、撫でまわすと、かちりと音がしてその一部が隆起した。そしてやはり言われた通りにそれを引っ張ってみると、今度は全く別の個所が隆起した。 どうやらこうして動物に変わっていくらしい。 凄い仕掛けだな、と思った。これなら本当に一万でも安いくらいだ。こうして目を付けた自分には、実は鑑定眼でもあるのだろうか。感興と冗談とを裡に浮かべつつ、 その「掘り出し物」を手に、青年は古書店を出たのだった]
(40) 2016/09/27(Tue) 04時頃
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[その後帰って青年は早速それ、リンフォンで遊び始め、 翌日も夢中になって、 深夜についに最初の熊を完成させた。
それから一日置いての、今日、ライブの日だった。
今日は勿論だが、昨日も色々と用事があって忙しい日であり、そのために続きが出来なかったのだ。やりたい気持ちはずっとあったし、こうして見るとやはりすぐにもやりたくなる、が]
ねむい。
[疲労と酔いで溢れる眠気に負け、 青年はなんとかシャワーを浴びて後、 今日のところは眠る事に*した*]
(41) 2016/09/27(Tue) 04時頃
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[『姉』は、どこにでもいるような人だった――――]
(42) 2016/09/27(Tue) 06時半頃
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『あたし、東京に行くことにしたから。』
[池袋で活動するアイドルグループ『IKB32』の地方版、とでもいったらいいのだろうか。『IZM32』のメンバーだった姉は、プロデューサーのたっての願いで、『IKB32』本体に移籍することとなった。]
(43) 2016/09/27(Tue) 06時半頃
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『お母さんの夢を叶える、チャンスだから。それにサクラコの為にも…………』
[『姉』はそう言って、口をつくんだ。
『姉』が歌う曲は、本来『姉』が歌う予定ではなく、藤田サクラコが歌う曲であった。]
(44) 2016/09/27(Tue) 06時半頃
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『――――ドスッ。』
[四年前、新宿区四谷。ビルの屋上から藤田サクラコは飛び降り、その短い生涯の幕を下ろした。
その前にも自殺未遂を図っていたというのは、マスコミの言ではあるが。藤田サクラコがグループの掟破りである恋愛で悩んでいたことが、原因とされている。]
(45) 2016/09/27(Tue) 07時頃
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[一方、『姉』の躍進は著しいものであった。
藤田サクラコの追悼番組で見せた『親友の涙』も功を奏してか、シングルの売上げは久々のダブルミリオンに乗せた。 詞の内容も、藤田サクラコの恋愛を感じさせる内容だったせいか、話題性に関しては事欠かなかった。]
(46) 2016/09/27(Tue) 07時頃
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[その影で、奇妙な噂がインターネットで流れるようになる――――]
(47) 2016/09/27(Tue) 07時頃
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『…………す…………て。』
[『姉』がセンターを務めたその曲を歌番組で披露したところ、藤田サクラコの霊が映ったとそのテレビ局に問い合わせが殺到したのである。]
(48) 2016/09/27(Tue) 07時頃
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『たす…………て…………』
[『姉』が歌っているその後方で、顔面血だらけで立っている女性の姿が映っている、との問い合わせだった。 奇しくも藤田サクラコがビルから飛び降りたときの服装で。
そして、間奏の途中でこう、声が聞こえたのである。]
(49) 2016/09/27(Tue) 07時頃
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『た す け て』
(50) 2016/09/27(Tue) 07時頃
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――――――――!!!
(51) 2016/09/27(Tue) 07時半頃
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―東村山市・高校の教室―
[気づくとそこはいつもと変わらない教室。
一二三の目から一筋の涙が*伝い落ちた*]
(52) 2016/09/27(Tue) 08時頃
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―新宿駅南口―
[明後日面接を受ける会社の下見は終わった。大手の出版社から最近独立したという子会社らしい。ネット上の評判は散々だったが、前職のSEだって仕事の拘束時間は似たようなものだった。 何しろ、年齢的にもあまり仕事を選んではいられない。大学時代にラグビー部だったことと関係があるわけでもないが、体力勝負なら人よりは自信があった]
……まあ、通るかどうかは向こうさん次第だろうけど。
[今日はもうやる事はない。予定もない。駅前をふらついていた頃、駅前の人影>>23>>28に気が付いた]
……あれ。あいつ……どこかで見た事あるな。どこだったか… ああ。今のアパート紹介してもらった不動産屋で顔見た事ある。 気がすんな。
[しばらくその場で足を止めていた**]
(53) 2016/09/27(Tue) 08時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/27(Tue) 09時半頃
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― 新宿・某ビル一階 ―
[翌日、正午頃。青年は新宿にいた。 昨夜はあれから二時頃に眠り、起きた時には九時を回っていた。それから青年は朝食もとらず――元から滅多にとらないたちだ――リンフォンの続きをやっていた。そうして次に現れるという鷹、その片翼の片鱗が見えたところで、ひとまず中断した。 それから青年は家を出た。昨日はライブ、明日はスタジオ練習があるが、今日という日は何もない合間だった。散策ついでに何か食べよう、と思い立って]
[JR新宿駅から程近く、大通りの側にある、大型書店の本店。青年はまず其処に寄り、文庫本を三冊買った。2016年度某賞SFアンソロジー。ディックの新装版。黒い鳥レーベルの「素顔連盟」。 「素顔連盟」は単行本を持っているのだが、青年は気に入ったものなら単行本と文庫を共に揃える、古典など幾種類も出ているようなものは複数コレクションしてしまう、という手合いだ。 青年が小説で特に好むのはSFと幻想と、そしてホラーである。 ホラー文庫「黒い鳥」は気に入りのレーベルの一つであり、好みの作家が多い。近年デビューした「木露 流衣」についても、青年は応援したい気持ちでいた]
(54) 2016/09/27(Tue) 11時半頃
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……
[書店から出た後、青年は同じビルの一階に立ち並ぶ小さな店舗の一つに入った。鉱物の類を扱うその店内で、ゆっくりした足取りで商品を眺め]
(55) 2016/09/27(Tue) 11時半頃
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(感じ悪う〜〜。)
[くそったれが、というクラスメイトの小さな小さな呟き声に対して、入間はそのような感想を抱いた。 ちらりと机に突っ伏して丸まった背を見遣る。 不貞寝か狸寝入りかもしれないなと思った。]
(56) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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― カフェ・店内 ―
ああ、いや、歩いて来れる距離ですし。 それに、あんまり外出ることもないからいい運動になったかなって。
[そびえ立つ白いクリームの山に、黄金のソースが流れている。 クリームソーダを頼みたい気分だったがそんなものはもちろんなく、『ゴールデンメイプルフラペチーノwithキャンディウォルナッツ』というお洒落じみた物体が目の前に置かれていた。 ついでにおすすめされた『カカオニブ入りのシュースティック』を齧りつつクリームの山を睨みながら照子の用件を待った]
(57) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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[件の動画だって、スマホをいじっているうち目に入った噂話のひとつにすぎない。動画だって幾人かのTwitterユーザーにRTされて出回っていたものだ。 それを見ていただけで怒られる所以なんてあるだろうか?]
かとりー、さっきのって声聞こえるってホント? アタシどこだか全然わかんなかったよー。 は?耳とかめちゃくちゃいいし。
あはは!わー、霊感とか言い出しちゃった?きっも。
[耳の良し悪しを揶揄われ、友達の香取里奈を揶揄い返す。 すこし思い込みがつよいところがあるもんね、なんて入間は思う。 その体型でポッチャリを自称するのはちょっと無理がある。]
(58) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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[人が死んでいるから、笑ってしまったのが、フキンシンだっただろうか? だったら怒られるべきは笑わせてきた出演者だろう。 もしかして一二三はIKB32のファンなのだろうか? 転校してきて以来皆に知られていなかっただけで、彼の正体とはキモいタイプのアイドルオタクだったのだろうか。 転校生という物珍しさも相まって、お調子者の彼がちょっと気になっている友達のことも知っているので、もしそうだったら……]
(そうだったら……だったら、うーん、笑えるかも?)
(59) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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[珍しく話を切り出しにくそうにしている照子(>>37)の様子を眺めていたら、じわじわと冷や汗が出てきた。 いつものように執筆の依頼であれば、こんな風に言い澱む必要はないだろう。 嫌な想像が脳裏をよぎる。 縁切り、作家としての戦力外通告をされるのではないかと。 動き出したネガティブな思考は、この状況に似つかわしくない『♪らぶらぶにゃんにゃん、らぶにゃんにゃん』というフレーズのBGMと共にどんどん回転数を上げいく。 前に出した『妄執の誓い』も売れなかったもんなぁとか、ああ俺一発屋で終わるのかなぁとか、とか田舎に帰るから契約できなくなりましたと自分と同じ名前の不動産屋に謝らなきゃなぁとか盛大に思考の空回りをしていると、テーブルの上に一冊の本が乗せられた]
(60) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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[一限目の若い男性教師の英語の授業が始まり、自分なりの気持ちの落ち着けどころも見つかって、一二三の様子に関してを、入間は一度すっかり忘れた。 英語教師の安井の顔は、顎周りと額の広さを除けば、まあまあ嫌いじゃない。 背が高いおかけでスタイルがよく見えるのが良い。 おかげで英語は苦手でも話を聞く気がおきやすかった。]
(61) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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[本とともに照子の口から語られた言葉。それはどうやら執筆依頼であるらしい。 ならば何故言い澱む必要があるのだろうか。書いてくださいと言われれば、二つ返事で受けるのだけれど。 どうやら、執筆する内容に大きな問題があるようだ。そして、それはこのテーブルの上に差し出されたものに関連があるようだ。 目の前に置かれた本の表紙に*目を落とした*]
(62) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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[意識は暫くの間男性教師に向いていた。 だから余計に、気が抜けていて、はっとさせられたのだろう。 一二三がむくりとその体を起こした。 視界に入った動くものに、何の気なしに入間は視線を向けた。 斜め後ろから見る一二三の頬に、涙がつたって見えた。 見てはいけないものを見た気がして、入間は声には出さずに口のなかで「えぇー…」とつぶやく。]
(そ、そんなに?泣くほど?)
[勿論、さっきのことで泣いてるとも限らないが……]
(63) 2016/09/27(Tue) 12時頃
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[午前の授業が終了する。 昼休み、購買で買ったパンやお弁当をそれぞれもって、椅子を引き寄せ合って友達で輪を作る。 輪の真ん中には、三つくっ付けた机。 机には、化粧直し中の友達のコスメグッズ、友達の一人が朝買った音楽雑誌が広げられ、友達のスマホがMVを流しながら置きっぱなしにされていた。 雑誌には、あるインディーズバンドのライブ時の写真と、それに関する記事が載っていた。]
午後はぁ〜、スズキの授業かぁ。だっる……。
[なんとなしに、授業中不意に視界に飛び込んできた同級生の涙で、モヤモヤを引きずっていた入間は、髪の毛の先をいじりながら呟いた。]
アタシ午後いいやぁ。帰ろっかな。 電車すいてるし。
[なんで朝から親の喧嘩を聞かされて、昼まで他人のことでモヤモヤしていなきゃならないのだろう。 学校もつまらないなら、遊びに行く他ないなと考え、入間は午後の授業をサボることに決める。]
(64) 2016/09/27(Tue) 12時半頃
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[そこに置いてあったのは、ふた月ほど前の話題作。さまざまな考察を呼んだ、落ちのない匿名の怪奇譚。 黒地の表紙には、割れた林檎と砕けた鏡。 旬を少しばかり過ぎたその食材の題名を、人差し指でつるりと撫でる。 そこには、こう書かれていた。]
(65) 2016/09/27(Tue) 13時半頃
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『東京村』
(66) 2016/09/27(Tue) 13時半頃
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[……本を伝うピンクのネイルが、濡れたように光を返す。]
うちの作家さんで書ける人を、探してるの。 匿名になっちゃうけど……話題作りに、さ……
……どうかな?
(67) 2016/09/27(Tue) 13時半頃
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―新宿駅南口―
えっ······
[期待に反するそっけない返事(>>27)に、一瞬呆気にとられ、それから萎むように肩を落とした]
そ、そう····· そっか、そうだよね なんか、立ち止まったから、てっきり、その······ なにか知ってるのかなって。
あぁー、やっちゃった······
[最後は独り言のような小声になり、両手で押し潰したキャップを口許に当てる。足を止めたのは他のまったく別のなにかに気をとられたから。自分の早合点だ]
(68) 2016/09/27(Tue) 14時半頃
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うん······いっつも駅で騒いでた、あの変な人。 知り合いっていうか、友達っていうか······ 向こうがどう思ってるか知らないけど。 急にいなくなったから、心配で······ その、ごめん
あ、じゃなくて······ お邪魔して、ご、ごめんなさい
······でした。
[うわずった声で、ばつが悪そうに目を伏せ、ちいさく頭をさげた]
(69) 2016/09/27(Tue) 14時半頃
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えっ、や······ち、ちが······っ
[不意に苗字を呼ばれ(>>28)、反射的に首を振ってしまった。顔が強ばっていくのが自分でもわかる。キャノバファンか、客にとった一人か、組織の人間か······地元函館の人間、それも両親と所縁ある人間なら、それこそ最悪だ。]
······あっ······あれ?
[そのとき、ふっと思い出した。以前もこうして、地元に知らされる心配をしながら、押し問答をしたことがある。さほど前のことではない。細縞が織り込まれた細身のスーツ。目が大きく見開かれたこの顔、この表情]
(70) 2016/09/27(Tue) 15時頃
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─ 回想:半年よりも前・新宿不動産(>>31) ─
親は······死にました。その、事故で······ 家を追い出されて、寝る場所がなくて····· あ、あの、お金なら、 アルバイト、なんでもするから! 月2万ぐらいなら、きっとなんとか······ だから、その、警察だけは、やめてください。
あ、ほら、ここ この部屋、空いてるんだよね? なんとかならないかな? あ······な、なりませんか? おねがいします!おねがいします!
[担当者の東蓮寺が形式的に広げた物件ファイル。そこの載っていた上野の上野中下アパートの間取り図を指差しながら、ジリヤはしつこく食い下がった。
結局物件を紹介してらもらえず、その後、その部屋には他の住人が住むことになる**]
(71) 2016/09/27(Tue) 15時頃
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―新宿駅南口―
あの······違ったら、ごめんだけど、前にどっかで······? 不動産······とか?
[東蓮寺の反応をみてから、小さく頷き、雪野瀬であることを認める。服装の雰囲気はあの頃と変わらず、ただ衣服は清潔で真新しく、顔の血色もいくぶんよくなっているように見えるだろう。
『あれ、ジリヤじゃね?』
行き交う人混みの中から声が聞こえると、慌てて髪を整えてから無造作に黒いキャップをかぶり直した。**]
(72) 2016/09/27(Tue) 16時半頃
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― 清瀬駅 ―
[学生鞄を肩にかけて、清瀬駅から電車に乗った。 白茶けたシートに腰かけた。 電車が発車する。]
………。
[髪の毛の先をなんとなしにいじる。]
……。 …………。
[入間はさっとスマホを手にとって、ラインを一二三に送った。 『さっきウチらなんかした?😓💦』**]
(73) 2016/09/27(Tue) 17時頃
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イルマは、リーに話の続きを促した。
2016/09/27(Tue) 17時頃
イルマは、ドリベルに話の続きを促した。
2016/09/27(Tue) 17時半頃
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[その本(>>65)の表紙には見覚えがあった。 何故ならはその本は家の本棚に収められているから。 その本が発売されてすぐ、界隈では話題になった。 陰謀論ではなく使い古されたものでもない、そんな都市伝説風の怪異譚がまとめられた本は貴重であり、皆飢えていたのである。 内容もさることながら筆者が匿名であることや意味深な表紙も相まって、噂が憶測が飛び交い、その本自体が都市伝説と化したのだった。 木露自身も考察を行い、その騒ぎの環に加わっていたりもする]
(74) 2016/09/27(Tue) 17時半頃
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[そんな本の執筆を依頼されている。 だけれど、いつものように即座に頷くことはできなかった。 まず、匿名であることが引っ掛かる。 取らぬ狸のなんとやらだが、もし本がヒットしたとしても自身の評判に影響を与える事がない。 本がヒットした後に、実は私が書きましたなんて事をしたら興ざめであるし、そんな見苦しい真似は絶対にやりたくない。 文章にも細心の注意を払わなければならないだろう。自分の色を極力出さないように。 個性なんて出そうものなら、即座に特定されて話題作りの計画は破綻する。 それに、他の人間が書いたものの続編というのも問題だ。 全てが前作と比べられる。筆力も構成力も売上も。 はっきりと自分が劣っていると見せつけられてしまえば、その時は――]
(75) 2016/09/27(Tue) 18時頃
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[照子の問いかけに、長い沈黙を返す。 気がつけばカップを伝う水滴を睨みつけていた。 そこには辛気臭い顔が映っている。 それが自分の現状だ。 売れたいならば、売れるものを書かなければならない。 これは一つのきっかけになるのかもしれない。 自分の何かを変えてくれる、そんなきっかけに。 水滴はテーブルへと落ち、揺れる]
……やらせてください。
[絞り出すような声には、まだ*迷いが混じっていたが*]
(76) 2016/09/27(Tue) 18時頃
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みょんこは、イルマから受け取ったアンケート入れた紙袋をオフィスのロッカーに入れた。
2016/09/27(Tue) 20時半頃
みょんこは、リー…ン、リリリリーン!と電話が鳴っているオフィスに顔を出した。
2016/09/27(Tue) 20時半頃
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─ 朝、新宿不動産株式会社オフィス ─ [呼び出されて向かった不動産のオフィスは、電話の音と書類のかさついた音と、PCのキーを打つ音と人の声が入り交ざっている。春あたりの繁忙期に比べればいくらかはマシだが閑古鳥が鳴くということもなくそれなりに忙しい。]
遅くなりまして。 上野中下マンションの担当の鈴里と申します。
[上野中下の契約書のファイルをもって顔を出す。]
──ああ、小津さんでしたか お疲れ様です
[と、パーテンションで仕切った一角にやってきていたのは警察の人間のうち、ひとりは知った顔だった。涼しい顔をした刑事とは対照的に、挨拶をする鈴里の顔は笑っている。]
(77) 2016/09/27(Tue) 20時半頃
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[警察の人間と顔を合わせる機会は、存外に多かった。新宿不動産が手広くやっているのもあるが、曰くつきの物件をすすんで扱っているからという面が影響しているのは否めない。]
身元の確認ですね? 調査書は。ああ、はい。ありがとうございます
こちらがお名前と、緊急時の連絡先で ──はい
[そうして、幾度か繰り返せば慣れも出てくる。やりとりは小一時間もかからず、来客は帰っていった。]
(78) 2016/09/27(Tue) 20時半頃
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*
[刑事たちをオフィスの入っているビルの玄関まで見送った後、書類と荷物を取りに戻る。と、待ち構えていたのか同僚の一人が顔を見せた。]
『みよ子さん、みよ子さんお話し終わった? これから出るのよね? ……どうだった?』
……そうですねえ
[噂好きの同僚のひとりが顔を見せるのに、困ったように眉を下げてみせた。頬に手を添える。同僚とはいえ、あまり話を広めていいものでもない。どうするかと黙っている間に、『自殺?それとも他殺かしら?やだ、怖いわねえ……夜のお仕事してたとかなんでしょ?やっぱりねえ』と、向こうから話が続いた。こちらの様子をちらちらと伺いつつも、よくないわよねえ。と仮定に顔をしかめる彼女の中には、彼女なりのストーリーがすでにあるように見える。 ただ、それならそれで、わざわざ夢を壊さなくていい気もした。笑みを浮かべたまま相槌をいくつか打つ間にも、話は勝手に転がっていく。]
(79) 2016/09/27(Tue) 20時半頃
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[痴情のもつれの怨恨殺害の話から、治安の話題になりかわったあたりで、そういえば。と思い出したように手が叩かれた。半年くらい前に家出した少女が訪ねてきたし、ああいうのもねえ。と大げさに同僚は表情を曇らせた。]
……ありましたねえ
[困ったような笑みは東蓮寺に呼ばれて、オフィスに来ていた雪野瀬という少女から話を聞いたときに浮かべたのと同じものだ。]
(80) 2016/09/27(Tue) 20時半頃
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─ 回想:半年よりも前・新宿不動産(>>31>>71) ─
[テーブルの上には物件のファイルがひらきっぱなしになっている。そのひとつに指をおいている少女の側へお茶がおかれる。鈴里は半ば縋りつかれるように食い下がられてる東蓮寺と彼女を見比べながら、頬に手を当てた。]
そうねえ……。連絡先もだけれど、 未成年となると保証人がいないとどうしてもねえ……
頼れるようなおじさんかおばさんかはいない?
[東蓮寺のどうします?という視線に規定上の話をしながら、少女の対面のソファに座って体を前に倒す。視線の高さを同じにして見やった少女の日本人離れした容貌が目につく。]
うーん、追い出されちゃったのが本当なら、 わたしも助けてあげたいけれど…… お仕事だと、難しい部分もあるのよねえ……
[のべられる手があるなら。とは思えど、仕事のきまりを一社員が飛び越えるわけにもいかない。上野の上野中下アパートが彼女の目に止まったらしいのに、ふーっと眉を寄せて息を吐いた。苦笑が浮かぶ。]
(81) 2016/09/27(Tue) 20時半頃
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ああ、ううん。そうねえ、そこは……
[示された格安物件に言葉を濁す。しばらく間取り図に視線を落とした後、必死さが勝ってみえる少女を、眼鏡の奥から少し間をおいて見つめた。 気づいたのか偶然か視線が合ったタイミングで、目じりの筋肉を下げて笑う。眉は少し寄せられたままだった。]
… 怖いのは、へいき?
[示唆と心配を半々に、呼ばれた不動産屋の女は、 少女にそんなことを尋ねた。]
(82) 2016/09/27(Tue) 20時半頃
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困ってるみたいだし、どうにかと思うけれど、 …… いろいろあったりしたところだから……
[眼鏡の奥で目が閉ざされる。困った顔には、あまり切迫した真実味がないまま、口元が四つ指で隠された。危惧を口にして戸を立てるようなしぐさと裏腹に、その隙間からこぼした言葉は奥の隠し事を匂わせるものだったけれど*。]
(83) 2016/09/27(Tue) 20時半頃
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─ 現在、午前:新宿不動産オフィス ─
[ひっぱりこまれた休憩室で、急須から湯呑みにお茶を注ぐ。机の上には言い訳のタネとしてこの前の社員旅行で、広告部の部長がとった写真が並べられていた。焼き増ししてほしいものがあれば選んでほしいとのことだった。 なおフィルムなのは部長の趣味が写真だからだ。広告用の写真などもときどき彼が自ら撮っていることもある。上手いといえるほど目が肥えているわけでもないが、ブレやピンボケは少ない。]
結局、上から許可が下りなかったんですけどねえ
[せめて紹介だけでもどうかという奏上は、残念ながら家出を疑った上司の手で却下された。上司の一言がなければ、あるいは──今日の刑事たちの調査はもっと難航していたかもしれない。]
一応、名刺と電話番号だけは、 お渡ししたんですけど
[結果として頼りにはならなかった大人の情報を、彼女がどうしているかはわからない。]
(84) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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[『悪いことになってないといいわねぇー』と、その言葉に何度目か、「そうですねえ」と同調よりに繰り返した。『ほんとうもう治安が悪くって、ねえー』と、話が締めくくられる。どちらかといえばそれが彼女の言いたかった不満だったのか、満足したのか、話題がそこで切り替わった。]
『引き止めちゃってごめんなさいねえ。 私は、もうちょっとここで写真の整理してるから』
いえいえ。
『みよ子さんは26番と31番でいいのね?』
はい、それで。 じゃあ出てきますね
[じゃあまたねー。と見送られて、休憩室を出る。 『あら?』と疑問符のついた声が扉から聞こえた。] 『みよ子さんが写ってる写真──』
(85) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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みょんこは、ぱたん。と出入り口の戸を閉めた*
2016/09/27(Tue) 21時頃
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─ 回想:半年よりも前・新宿不動産 ─
事故で?それは……、お気の毒に。
[他に言いようもなく、未だ幼さの残る少女を見遣る。 困りきった様子は、眉下げる様を見るまでもなく容易に見て取れたろう。
警察に連れていき、保護者──もしくは養護施設なりへとバトンを渡す。それが正しい対応だろうと知りながら、必死に訴える少女の様子にそれを躊躇ったのは、]
( … 田舎には、帰りたくない。)
[訴える彼女の姿>>71が、己に被ったが為でもある。]
(86) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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あ、ちょっと待って。 そのファイルは───…
[一応、形式的には持っていった物件ファイル。 適当に持ち出したその中に、鈴里の担当ファイルも紛れていた。 鈴里の担当。即ち───事故物件ファイル>>4]
いや、だからね。そういう問題じゃなく…
[パラパラとめくられたファイルの中に、上野中下アパートの名があった。 バイトでもなんでもする、と。 言い募る少女の様子に、頭を抱えた。]
(87) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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いや、待ってください。 みよ子さん。それは流石に、
[助けを求めたはずの鈴里は、あろうことか部屋を貸しかねない雰囲気>>82だ。流石にそれは不味いだろうと止めたのだが、少女はどう反応したのだったか。
ともあれ結局、雪野瀬に部屋が紹介されることはなく、さりとて警察に連れて行ったというわけでもなく、放り出した形の彼女はその後どうしただろうかと、微かなしこりを東蓮寺の心に残していたのだ───*]
(88) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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─ 新宿駅南口・午前 ─
そう、新宿不動産の東蓮寺です。 …ああ、やっぱりそうだ。まだ東京にいたんだね。 そうか。
無事で良かった ……
[ほっと零れた言葉は、紛れもない本音である。 あれから少女はどうしただろうと、時に触れ思ったものだ。 罪悪感に似たその思いは、以前より格段に清潔で血色の良さそうな彼女の様子により自己本位にも救われる。]
(89) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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───、と…、?
[ふと視線を感じた気がして言葉を切り、頭を巡らせる。 見遣った先には、見覚えのある顔がある>>53 仕事柄…というより昔から、人の顔と名前を覚えるのに自信はある。 それでも思い出すのに少し時間がかかったのは、彼が自分の直接の担当ではなかった為に。]
山岸、さん…? お久しぶりです。奇遇ですね。
[顧客と認識した瞬間、東蓮寺の顔ににこやかな笑みが浮かんだ。 営業用もしくは世間用のそれは、それなりに役に立っている。 以前の顧客に微笑みのまま会釈を送り、]
お買い物ですか?
[口にしながら巡る思考は別のもの。 彼の担当は鈴里だった──つまり、紹介されたのは、かの物件。 事故物件を良しとする人は、大概納得済みであるものだが、中には思ったより酷かったなどというクレームを持ち込む客もある。 さて、それであればと笑顔の裏で思考が巡るのも数瞬のこと。]
(90) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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ああ──…、失礼。 ヤヘイについては、本当に何も知らないんだ。 友達といっても、
[会話の途中だった雪野瀬に向き直って、詫び一つ。 あの狂人に友達なんていたのか、と。 そんな思いは言葉の端に滲んだか。 おっとと抑えながらも、軽く眉根を寄せて、]
一週間くらい前から、かな?姿を見ないね。 いれば随分目立っていたから、噂にもなりそうなものだけど。
…ひょっとしたら、何か"出口"でも見つけたのかも知れないな。
[つい先日聞いた、狂人の戯言>>0を引き出して。 冗談めかした口調で、雪野瀬へ向け肩を*竦めた*]
(91) 2016/09/27(Tue) 21時頃
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みょんこは、トレイルに話の続きを促した。
2016/09/27(Tue) 21時頃
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[ぼんやり、と過ごしていた。]
(92) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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―昼過ぎ・清瀬市の高校―
[嫌な夢を、見た。
うっかり、涙を流してしまうなんて。 手首に消えない傷痕を残した、『姉』だったのか、それとも噂で流れたあのアイドルに恐怖を覚えたのか。
どちらにせよ、情けない話である。誰かに見られていないか、心配なくらいで。]
(93) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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リーは、みょんこみょんこ踊っているダンス部の練習風景を眺めている。チューチュートレイン。
2016/09/27(Tue) 21時半頃
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[――――物思いに耽っている次の瞬間、視界に何か入り込んできた。]
(94) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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ちょっ、ちょっ、なんだいきなり。まさかこれは敵襲か。
[そして、駅で置いてあるようなフリーペーパーが一二三の目の前にぽとり、と落ちた。]
(95) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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『なーに難しい顔してんだよガラでもない!』
[どうやらクラスメートが一二三をからかいにきたらしく。]
うるせーよばーか。オレはお前らと違って何時だって若き青年ウェルテルなの!
[クラスメートに天誅をくわえるため、フリーペーパーを手に取ろうとすると]
(96) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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ん、アルバイト急募……?
[丸めようとしたフリーペーパーに書かれていたのは。 高校生OKの清掃バイトの募集であった。]
(97) 2016/09/27(Tue) 21時半頃
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勤務地は赤坂か。時給は……えっ
[見て驚いた。飲食で働いていた時の倍以上はある。 これはヤバいヤツなんじゃないかと思いつつも連絡先を携帯に記憶させようとする。]
(98) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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よっし、これでOKっと。あれ?
[携帯に連絡先を登録したあとで、LINEのメッセージが届いているのに気がついた。 同じクラスの入間からである。(>>73)]
(99) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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へっ?アイツ何言って……
[そこまで言って気がつく。
もしかして、午前中のできごとを見られてたのかと。]
(100) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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[ローズクオーツ、琥珀、ムーンストーン、水晶、ルーペ石、 並ぶ様々な、鮮やかな小さな鉱物らを眺めていく。この店は、その手のものを好む人間にとっては、多分に魅力的な場所だった。青年も時折訪れては、どれか何かを買っていくのが常だった。 ラピスラズリ、その欠片を見ては、「冬眠者」を描いた幻想小説を思い出し。八面体のヒスイ、それを見て、ふとリンフォンを思い出し]
(101) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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いや、そんなはずは…………
[一二三は平静を保ちつつ、入間には『え?何の話?😷』と返した。]
(102) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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あっ……り……がとう。
[その返答は意外だったのか、間の抜けた声色の返事が溢れる。]
……えーと。
(103) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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リーは、絵文字があからさまにおかしいことには気づいていないようだ**
2016/09/27(Tue) 22時頃
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そこの……出版社さんね。 続編を書いてくれる人を待ってたんだって。
それでね。キルロイちゃん、こういうの好きそうだな、って。 前みたいに…… 楽しんで書いて欲しいな、って。
……相談する順番が逆になってごめんなさい。
(104) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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─ 回想:半年よりも前・新宿不動産(>>81,>>86) ─
ん……
[対面に座った"みよ子さん"と呼ばれた女性からの質問を受けて、ジリヤは押し黙るしかなかった。
親族関係者にも居場所を知られるわけにはいかない。両親の耳にはいれば、すぐにでも連れ戻しにくるだろう。特にあの母は、不気味なほど過保護だ。ジリヤの動向に神経を尖らせ、外出も許可なくさせてはもらえない。
5年前にあった大事故、その怪我がまだ治りきっていないから、お前は養生しないといけない。そう言いきかされてきた。その事故のことは、今でもまったく思い出せない。だが、母の態度は、ジリヤの身体を労わるというよりも人目から避けることに腐心しているようだった]
(あの人は、あたしを嫌ってる。2人が離婚したのも、きっとあたしのせいだ)
(105) 2016/09/27(Tue) 22時頃
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[ふと目があった"みよ子さん"が、眉を寄せたまま眼尻を下げて笑った(>>82)]
怖いんですか? ここ……。
[ごくり、と喉が鳴った。いわくつきの事故物件。愛読しているホラー小説にも、たしかそのことを題材にした話があった。一気に読み切った日のその夜は、トイレにいきたくてもいけず大変な目にあった。
事故物件の4畳半、暗い中で1人きり。その情景を想像するだけでも――]
こ、怖いのは……だめ、です。
……はい。
[喰ってかかった勢いはみるみるとしぼんでゆき、その後は諭されるがまま、しょんぼりと肩を落として、とぼとぼと新宿不動産を後にしたのだった**]
(106) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/27(Tue) 22時半頃
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いや、出目さんが謝ることないでしょ。 要は仕事を引っ張ってくれたわけですし。 感謝してるんですよ、こんな俺にいつも書く機会をくれて。
[その期待に応えられているかはわからないけれど。 そんな言葉は口には出さず、意外そうにしている照子(>>104)へほんの少しだけ苦味の混じった笑みを溢した]
あー、もちろんこういうの好きですよ。 この本も持ってるし。
(107) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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そいじゃ、企画の詳細聞かせてもらいましょうか。
[クリームを付けたシューを口に運びながら、照子が持ってきた企画の内容に耳を傾けた。 楽しんで書く。 売れるものを書く。 言葉にすれば簡単な事がとても難しい事に感じる]
(108) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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─ 新宿・天然石店内 ─
[淡い色の服を着た姿が書店の前を通りすぎ、天然石を商う店の入り口を迷いもない足取りで踏みこえた。
店内を見回す視線は、特定のものを探して左右にふられてから、やがて台の上に並べられた石を順々に眺めて歩きはじめた。]
──あ、すみません
[奥へ向かう途中、ラピスラズリの欠片の前に立っているお客の肩にぶつかりかけて、小さく謝罪の言葉をこぼした>>101。]
(109) 2016/09/27(Tue) 22時半頃
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─ 新宿駅南口・午前 ─
……ああ。どうもっス。ええと、前に鈴里さんにお世話になったとこの…えーと。失礼ですけど誰でしたっけ?
[上野中下アパート…カラスマンションを直接の担当されたというわけでもない相手。顔を覚えていただけでも自分としては上出来だ。>>90]
中学生…いや、高校生のナンパっスか?条例に引っかからんように気を付けてくださいよ。まあ、俺が気にする事でもねえか。
いや、俺は面接の下見っスよ。明後日の、ええと…「株式会社黒い鳥」だったかな。職歴は問わんらしいですし、まあ…俺の志望は編集でなくて営業なんスけど。
(110) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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まあ…評判はあんまし良くねーですけど、きょうび営業でノルマのきつくねーとこなんてないでしょうし。体力ぐらいしか俺も取り柄ねーですし。
ま、早いとこ決めて、こっちの方に引っ越したいもんっスね。
……そういや、鈴里さんはお元気にしてます?よろしく言っといてくださいよ。なかなか愉快なとこ紹介してもらった事ですし。
[別段クレームというわけではない。安いのだから当然理由はある。自分の部屋がどんぴしゃりでなかったというだけで十分だろう]
(111) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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で、二人は……いや、俺は邪魔しちまったかな。
[まさか今どき昼間からあからさまにJKビジネスに関わっているわけでもないだろうし、下種の勘繰りをするつもりもない。ただ、話ついでに気になったというだけだ。]
……そう言や、この辺ってあいつが出るって場所だったか。 ま、俺はtwitterでしか知らねーんスけど……
[緑のパーカーのポケットに無造作に手を突っ込んだままあくびをして空を見上げる。ふと見ると、電柱にカラスが止まっていた。大きめのカラスだ。]
……最近カラスが多いな。 そう言や、カラスって人間の顔ぐらい普通に覚えてるんだっけか……
[NHKの動物番組でそういう事を言っていた気がする。なんでも、大型種は知能だけでいうなら人間の7,8歳児と大して変わらないらしい。そのカラスが、妙にこっちを見ている気がして、手で追い払う真似をした。]
(112) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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ん、
[すぐそばを行く人影。元より非常に狭い店内で、ぎりぎりを過ぎるそれにも、然程注意を引かれはしなかったが]
ああ、いえ。
[声を向けられれば、其方を向いて軽く返す。 そうして、ふと、その声の主に視線を――相手からは前髪越しで見えないものだが――据えた。淡くも一種独特の雰囲気を持つ、その眼鏡の女に、青年は何処かで見覚えがあるような気がして]
(113) 2016/09/27(Tue) 23時頃
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─ 新宿駅南口 ─
[東蓮寺の自己紹介を受けて、記憶がより鮮明になった。胸の前で両手をぽんっ とあわせる]
東蓮寺さん、そうだ、そんな名前だった。 うん、まぁ、なんとか······。
えっ
[驚くのはこれで何度目だろう。まったく期待していなかった言葉(>>89)が耳に入ったとたん、思わず顔を背けてしまった。キャップのツバを目もとまで下げて、ぽつりと呟く]
あ、ありがと。
[ふっ、息をついた。 視線を落とし、弱々しく口角を上げる。]
······そうだったら、よかったんだけど。
[今は赤坂の高級物件に寝泊まりしている。それを知ったら東蓮寺は、どんな顔をするだろう]
(114) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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[出目照子は、クリエイティブな話題を好み、ビジネスの話題を嫌うところがある。 堅苦しい契約やら数字やらの話などは、要点だけ伝えてするりと終わらせてしまうのだ。 あとでメールで送るけど、わからないことはなんでも聞いてね、がいつもの口癖。 太陽が頂点にのぼるよりも早く、雑談を交えながら、件の書籍の話に花を咲かせていた。 ケーキが乗った皿を3つも平らにした、普段通りの出目照子である。]
……ってことで。ほとんどはキルロイちゃん任せなんだなぁ。
予算内なら、書くも調べるも好きにやってくれていいよ! もちろん出目のことも使ってね。 出目はキルロイちゃんの召使いです。なんでも言うこと聞くよぅ。
[話に割り込んで、ぶいいと携帯が振動する。 画面を覗きこみ、露骨に嫌そうに顔をしかめた。]
……名残惜しいけど、そろそろ帰らなきゃだ。
(115) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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─ 新宿・天然石店内 ─
[お祓いのために水晶とかお持ちしましょうか。と上野中下アパートの大家さんにした提案は、鈴里の本気を図りかねたのか天然だとしても下手に刺激することを恐れたのか、またはあちらもオカルトに縋りたい気持ちだったのか受け入れられた。結果、こうして鈴里はここにいる。待ち合わせたわけでもなく、ここの常連というわけでもない。鈴里みよ子がここに来たのは偶然だ。 まったくの偶然だった。]
…あ、
[ただ、その偶々立ち寄った店で、顔を上げた先にいた相手の声に、眼鏡の女は小さく驚いて目を瞠った。 まるで、何か意外な相手をみつけでもしたように>>113。]
(116) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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[視線を据えられているのが、気配でわかった。同時に、こちらが相手を見返しているのも伝わっただろう。 前髪と眼鏡ごしに相手の顔を見た時間は数秒ではあったものの、通りすがり同士が顔を合わせる時間にしては長すぎた。]
…… あ……、ええと 、どうか?
[遅ればせに、手が口元を抑える。一度目の瞬きの後で視線が横へ逸れた。思い当たるものを拾うように瞳孔が斜め左下を丸くなぞってから目の前に戻される。 たっぷり二拍は遅れて、不思議がるように首が傾げられた。]
(117) 2016/09/27(Tue) 23時半頃
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[チャイムの後、ざわざわと教室が騒がしくなる。 お昼休みは弁当を広げるか、売店でお昼を買うか、近くの食堂に乗り込むか、この学校の生徒は大体そんな感じだった。 学食でもあれば良かったのだろうけど、公立だからか敷地が狭いからか、そんなものはない。 売店の品揃えも入学して三ヶ月めにはもう飽きてしまった]
「ヒナ、今日もそれだけ? 午後から体育でしょ? 体力持たないぞー」
[椅子に座って野菜ジュースを飲んでいた私に、友人の一人が声を掛ける。 高校に入ってから出来た友達はそれほど多くはない。 部活にでも入れば、又違ったのだろうけど、特別やりたいこともなかったから入らないまま]
大丈夫、お昼はあんまり入らないし、それに、もう一つあるから。
[バッグから出して見せたのは売店で買っておいたチョコレート。 お腹は膨れないけど、重要なエネルギー源だって知ってる]
(118) 2016/09/28(Wed) 00時頃
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[ふんわりと笑って見せる。体の前で重ねた手の指が細かく二度三度折り曲げられる。わからないはず。覚えてないはず。あるいは、こちらの考え違いかもしれない。とも思った。 けれど、よしんば、思い当たるその相手だったとして──
鈴里みよ子と彼とが、同級生だったのは小学生のころの話だ。
わかるわけがない。
過ぎったのはそんな思考だった。]
… 驚いちゃってごめんなさい、 男の人がいるのって少し珍しいから
[表情の理由を添えて小さく謝罪の言葉をのせる。なんでもなかった風に微笑んでから、視線を石の台に向けた。ただの通りすがりに戻るように。]
(119) 2016/09/28(Wed) 00時頃
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[久しぶりに人と向かい合って趣味の話をした気がする。 文章を書く事以外のそれに付随する話は苦手だった。 だから、照子のその性質は有難く感じている。 それと同時に自分のダメ人間さに呆れてしまうのだが」
まあ、色々と心当たりを当たってみますよ。
[召使いとおどけてみせた照子(>>115)だが、携帯画面に向かって顔をしかめるのを見るとあまり迷惑を掛けるわけにもいかないな、と思う。 編集者には編集者の苦労があるのだろう]
途中まで一緒に行きます? 駅の方で早速調べ物してみようかと思って。
(120) 2016/09/28(Wed) 00時頃
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[見られている。 そう青年が感じたのと、彼女が感じたのは、ほとんど同時の事だっただろう。問いかけてくる、首を傾げるその様を見て、ああ、と、青年はまた同じ声を零し]
……いや。 何処かで、会ったかなと…… いつか会ったかもしれない、なんて気がして。
[半ば不随意に唇が紡いだのは、下手なナンパのような一節だった]
いや。 奇妙な事を言うね、ボクは。
[即座の否定めいて言いつつ、はたと頭に浮かんだのは、駅前でアンケートを配る手合いの人間の姿だった。そういえばこんな姿があったかもしれない。それかもしれない、考えつつも、]
(121) 2016/09/28(Wed) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/28(Wed) 00時頃
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そうだろうね、珍しい、きっと少ない方なんだと思うよ。 こうして爪を塗っているのだってさ。 珍しい筈だよ、それはね。 別に関係はないし、性癖でもないけれど。
[そんな、たわいない返答を挟み]
……キミの名は?
[ふと続けたのは、やはり、 不出来なナンパめく一節だったかもしれない]
(122) 2016/09/28(Wed) 00時頃
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[学校が終わる頃、ようやくお腹の虫が騒ぎ始めた。 部活へと向かうらしい友人達と別れて、私は一人駅へと向かう。
正確には他の帰宅部のみなさまも似たようなものだけど。
閉まるドアの音。窓の外には遠くスカイツリーが浮かぶ。 高校に入った頃はこの景色だってもう少しきらきらして映っていたのに。
いつから灰色になってしまったんだろう。
池袋で山手線に乗り換えると、足は新宿へと向いていた]
(123) 2016/09/28(Wed) 00時半頃
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[ふいに、東蓮寺が人混みのなかの誰かに声をかけた(>>90)。視線が逸れた隙に、呼吸を整え、気持ちを切り替える。東蓮寺が会話に戻ったのは、そのすぐ後のことだった。失礼と詫びる彼(>>91)に、ちいさく首を振った]
そう……どうしたんだろう。 別の駅に出たって話は聞かないし、 警察や駅員さんも知らないっていうし……
"出口"って、あの天井手繰りの?
[ヤヘイがいつも人に絡むときにしていた、両手で綱を引くようなしぐさを肩を竦める東蓮寺に真似て見せる]
……あいつ、なに言ってるのか全然わかんなくって。 松屋に行っても、ガリばっかり食べるし。
でも、ああみえて、けっこうお人よしで…… なんか、嫌いになれなくって。
"出口"、見つけられたなら、それが一番いいんだけど。 ここは……気持ちのいい場所じゃないから。
[人でごった返す南口を一瞥して、ふっと溜息をついた]
(124) 2016/09/28(Wed) 00時半頃
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[東蓮寺に"山岸"と呼ばれた男性が近寄ってくるのを目にして、反射的に頷いて会釈するも、その後につづいた言葉(>>110)を耳にして、会釈したことを後悔した]
……ナ、ナンパ?
(そんなんじゃないよ!バカ!)
[よっぽど声に出して言ってやろうかと思ったが、どうしても喉から声が出ず、Tシャツの裾を握りしめるのがやっとだった]
(125) 2016/09/28(Wed) 00時半頃
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[東蓮寺に"山岸"と呼ばれた男性が近寄ってくるのを目にして、反射的に頷いて会釈するも、その後につづいた言葉(>>110)を耳にして、会釈したことを後悔した]
……ナ、ナンパ?
(そんなんじゃないよ!バカ!)
[よっぽど声に出して言ってやろうかと思ったが、どうしても喉から声が出ず、Tシャツの裾を握りしめるのがやっとだった]
(126) 2016/09/28(Wed) 00時半頃
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あいつって、あの、ヤヘイって人? なにか、知ってたりします? どこにいったのか、とか……
[まだ腹の虫はおさまらないが、手がかりを得るためなら、すこしばかりは我慢もできる。twitterの話題について聞こうとした矢先、欠伸をした"山岸"の動きが止まった。視線は空の方へ注がれている。つられて視線を目で追うと、その先には電柱にとまる大きな鴉がいた。
じっとこちらを睨んでいるような気がして、あわてて目を背ける]
聞いたことあるかも。 一度きらわれたら、しつこく襲ってくるんだっけ? けっこう陰険だよね。
[手で追い払う真似をする"山岸"が、すこし面白かった]
(127) 2016/09/28(Wed) 00時半頃
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……気味が悪いな。
[宙を見てふと呟き、視線を戻した]
さて……そんじゃ、俺はそろそろ行きますか。 んじゃ、東蓮寺さん。鈴里さんにもよろしく言っといてください。
[そう言って、彼らが何か話していれば話題に乗ったかもしれないし、そうでなければそのまま去ったろう。 少女の方がどこかで見た事があるような気もしたが、あいにくと前職のSEの頃は終電間際、失職してからもあまりテレビを見ていない身では彼女の名前には思い至らなかった。]
(128) 2016/09/28(Wed) 00時半頃
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駅で……調べ物?(>>120)
[会計を終えて店を出る。 20歩進んで通りを抜ければ、すぐに東口前のスタジオが見える。
町中のデートも、楽しむ間は一瞬。 普段は長い信号も、こんな時に限って青色だ。
ヤヘイと呼ばれる男は、東口周辺にも姿を見せていた。 出目自身も、声をかけられた事がある。 ふと思い至る。もしかして、木露の調べ物とは。]
……それじゃ、このへんで。 調べ物……わかったら教えて。
今日はありがと、楽しかったよ。 いつかプライベートでも誘ってね。
(129) 2016/09/28(Wed) 00時半頃
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[別れる少し前、ぎゅっとシャツの裾を握りしめる>>126少女の方に注意が向いた。ちらっと聞く限りでは、この駅前周辺に出没していたというヤヘイを探しているのだろうか]
……ガリばっか食ってんのか、あいつ。 …つか、金とか持ってたんだな…
戻ってくんのかね、本当に。
[ちらと視線を戻しても、まだ烏は止まっている。]
らしいな。人間も怖がらねーって聞くし、記憶力もいいとかなんとか…… ま、だからどうってわけでもねーけど。うちのアパートの周り、最近ずっとあいつらだらけだからな。いくらカラスマンションとは言っても、さすがにちょっと気味悪くもなる。 ま、……だからどうってわけでもねーんだけどな。
[ベランダから転落死していた隣人の部屋の前には特によく止まっていたな、とふと思い出した。]
(130) 2016/09/28(Wed) 01時頃
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[磨かれたもの、切り出したままのもの、正面からの向かいあいを避けるように横を見ていた女の横顔が、青年の見目に似合わない低い声に釣られるように向きを変えた。どこかで、とぼやけた回答に、ほんの僅かに細く息を吐きだす>>121。]
ああ。 駅前で、声をかけさせてもらっていたりするから、それかしら うん、きっとそうね …
[うんうん。と頷いてから、むずむずと頬が細かく不規則に動いた。ぱっと手が口元を押さえる。]
(131) 2016/09/28(Wed) 01時頃
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[続けて、耐えられなかったようにくすくすと肩が揺れる。]
ああ、笑っちゃよくないわ。ごめんなさいね でも、わたしから声をかけることはあっても、 そんな風に、逆に声をかけられることってなくて [不意を突かれちゃったの。とそう言ってから、続く笑いを落ちつけるように長い息を吐いた。珍しい男性客は、声を聞かなければ一見女性のようにも見える。けれど、女の人になりたいわけではないらしい>>122。]
そうね。いろんな人とお話しする機会があるけれど、 爪を塗ってる男の人は、珍しいわ
[こんな風に、仕事でなく道で行き会った人と言葉を交わすのもだ。言わずに、黙って口で弧を描く。]
(132) 2016/09/28(Wed) 01時頃
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みょんこは、それから、小さく息をついて、
2016/09/28(Wed) 01時頃
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一通り調べ物が済んで執筆の目途がついたらお誘いしますよ。 たまに人と会って話すというのも、悪くはないし。
[そんな言葉を照子に返し、挨拶をした後別れた。 調べ物の目的は照子(>>129)が想像した通りだ。 新宿駅周辺に出没していた変人、その失踪について。 もちろん、いくつかある心当たりのうちの一つであるが、丁度新宿にいるのだから最初にその件について当たることにした。 ポケットからスマートフォンを取り出してスワイプする。 噂の男が警察に補導される写真。 最後の目撃談となったその場所を、とりあえず*目指してみることにした*]
(133) 2016/09/28(Wed) 01時頃
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……
[とてもとても慣れているとはいえないナンパめいた言葉に、眉を下げた。首を横に傾げる。]
… ナンパ? されてるのかしら?
[疑問形なのは、そう見えないからだ。ううん、といくらかわざとらしくも悩んだような声を出した。]
さすがに、はじめてお話しした男の人に教えちゃうのは そう、そうねえ…… [初対面を強調しながら、頬に手を当てたまま苦笑する。それから、顔をあげて、あくまで困った風に笑って細めた目の奥から青年を見やった。]
(134) 2016/09/28(Wed) 01時頃
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(>>130) カラス……マンション? それって、生ゴミの始末が雑だからとか、そういうことじゃ……。
[鴉に取り囲まれたマンション。ベランダ越しに、大勢の鴉から、あの黒い瞳でじっと睨み続けられる情景に寒気を覚えて、つい憎まれぐちをついてしまった。この失礼な男性も、なにかと苦労しているのかもしれない]
(135) 2016/09/28(Wed) 01時頃
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[少女が>>135、自分の住んでいる物件の話に興味を示したらしい。とは言えその理由について、思い至るわけもない。]
いや……まあ、お世辞にも綺麗なとことは言えねーけどな。 ゴミの出し方はきっちりしてるぞ。俺はペットボトル洗わずに出した時に大家に怒られた事あるぐらいだし。 そこの、えーと。東蓮寺さんのとこの不動産屋で紹介してもらった。
本当は上野の上野中下アパートっていうんだけどな…ま、東京に一人暮らし用の古いアパートなんて山ほどあるし。事故物件も、東京中にはうち以外にも珍しかねーだろうし。 ……カラスが多いんだ。俺が来てすぐもそうだったが…最近は特に多いな。
じーっと、部屋の中見てるような気がするんだ。今にして思えば。
[口に出して、今まであまり気にしていなかったアパートでの日常の光景に、ふと妙な違和感を感じた。 なぜ、うちのアパートにはそんなにカラスが集まってくるのだろう。隣室の住人は、何故立て続けに3人も消えたのだろう。
関係あるのだろうか。そんな思いが頭をかすめた時に、嫌な思考の輪がカチリとはまった気がした**]
(136) 2016/09/28(Wed) 01時半頃
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あー、ペットボトル…… あれ、けっこう怒られるよね。 キャップとか、分別うるさい人いるし。
[たわいもない会話をしながらも、頭上の鴉が気になってしかたなかった。まだこっちを見ているのだろうか?不気味なカラスマンションの情景が頭から離れない。"山岸"が口にしたアパート名を耳にしても、その意味を理解するのにすこし時間がかかった]
上野中下? なんか全然違うね。マンションじゃなくて、アパートだし…… あれ、まって……上野…中…
[ゆっくりと顔を東蓮寺に向ける。あれ、ひょっとして、と困惑の表情を浮かべてから、"山岸"に視線を写し、また再び東蓮寺に向き直る。ごくりと喉が鳴った。事故物件。"山岸"は確かにそういった]
あの……こわいの、平気……なんですか?
[ほんの少し、この男を見直したかもしれない]
(137) 2016/09/28(Wed) 02時頃
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駅前で…… じゃあそれだね、きっと。 確か、そうだ、希望調査……だっけ? 何度か見た事があるような気がする。
キミがそうなら、一度は答えてあげたら良かった。 なんてね。
[浮かべた記憶の欠片に彼女が同意するのを聞けば、靄が渦巻くような思考をその「答え」に定めるようにして、肩を竦めなどしつつ笑い]
そうなんだ。 もっと他にも声かけられてるかと思ったよ、随分さ。
[続く、笑う声に返した言葉は、一種の世辞混じりなものではあった。美人に属する顔立だとは素直に思ったし、青年自身は彼女に悪い印象を感じはしなかった、けれども。一般には声などかけにくいのだろう、独特のオーラめくものを感じるのも、確かだった。 いわんや、ああした「活動」を目立ってしているのならば]
(138) 2016/09/28(Wed) 02時頃
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[会話の途中、行きかうスーツ姿のサラリーマンを目にして、はっと我に返った。東蓮寺も縦縞を織り込んだスーツを着ている。彼も仕事の途中なのではないだろうか?素の自分に戻っての会話に飢えていたのか、つい夢中になって、そんなことに思い至らないなんて。
東蓮寺に手を合わせて、キュッと目をつむった]
ごめんっ……お仕事中、だったよね? あたし、たまにここで弾いてるから、 なにかあったら、また……。
あ、もしよかったら、交換しよ? 携帯の番号と、あとメアド。
[ジーンズの尻ポケットから、ネイビーブルーのスマートフォンを取り出す。"仕事用"とは違う、プライベート用のものだ。ファンメイドの携帯ストラップが垂れ、その先端についた『解放治療カルテ』のロゴがゆらゆらと揺れる]
あと……あの眼鏡のお姉さんにも、よろしく。
あ、そういえば、あの人…… 前に駅前でアンケートしてたけど、あれってなに? ああいう仕事もはじめたの?
未来の希望がどうのって……
(139) 2016/09/28(Wed) 02時頃
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だとしたら、どうする? お茶くらいしてくれるかい? くれないか。
[ははは、と笑い声。マットな黒の爪先を揺らしてみせつつ]
ごもっとも。ごめんごめん。 ではこう代わりに聞こうかな。 何か、お目当てで? ――なんて言うボクはただ眺めているだけなんだ。
[かのボーカルとは異なる色合いの饒舌で紡がれる言葉。 敷き詰められて並ぶ小さな箱を横目に見やり*つつ*]
(140) 2016/09/28(Wed) 02時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/28(Wed) 03時頃
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─ 回想:某日・新宿駅前 ─
[その日は、レコーディングスタジオで新曲『恋するシュガーキャット』の収録を終え、赤坂のマンションへ向かう途中だった。服装がフリルをふんだんにあしらった少女趣味の強い空色のワンピースで、更に下ろした髪にゆるくパーマをあてていたからか、アンケート用紙を手渡してきた女性、"みよ子さん"は、こちらに気づいていないようだった。
人に住所と名前を知られるのが嫌で、この手のアンケートは本来ならば断わりたいのだが……]
はい、もちろん。喜んで。
[まただ。抵抗する意に反して、身体がするりと相手の要望を受け入れてしまう。反射的に浮かぶ笑みがどこからくるものなのか、本人にもわからない。
受け取った用紙に記された、たった1つの設問。ペンを手に取ったジリヤは、その設問をじっとにらみながら、しばらくの間動くことができなかった]
(141) 2016/09/28(Wed) 03時半頃
|
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◆希望調査アンケート
記入者氏名 : 日付: /
項目1 どんな未来をご希望になりますか?
この質問にちゃんと答えられる未来を **
(142) 2016/09/28(Wed) 03時半頃
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─ 新宿・鉱石店 ─
そう、そうだと思うわ。……ああ、よかった さっき、すこしだけどきっとしちゃったのよ。 もしも、わたしだけ覚えていなかったんだったら、失礼してることになっちゃうものね
[胸をなでおろすようにふんわりと笑顔を浮かべてみせる。わからないなら、その方が安心だった。名乗って、もし相手が鈴里みよ子のことを覚えていたなら──きっと別人だと思われた可能性を思うと、特に。]
あら、答えてもらえるなら、 今からでも、ぜひ歓迎だわ
短いものだし
[ふと会話の中で出た言葉に、持ち歩いている鞄のホックへ手を伸べる。冗談めかせた言葉に返すには、ややも本気度が高いすぎる返答だった。声にあるのは、「それがいい・そうしたほうがいい」と、頭から信じ込んでいる人間が発する類の熱だ。または一般的にいえば忌避されるああした「活動」に踏み込んでしまう性質の一端ともいえる>>138。]
(143) 2016/09/28(Wed) 05時頃
|
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[お世辞交じりの言葉に、そうでもないの。と答えながら、A4サイズを収めるファイルが入る余裕のある鞄の口を開く。中には青いファイルが行儀よく並んでいた。]
親しんでもらえるならうれしいのだけど……だいたいは避けられちゃうの。ああして街に立ってるとね、逆に警戒されちゃうみたいで。警戒心をもつっていうか──怖がることって、とてもいいことだと思ってはいるんだけど、声をかけてくれるような人は本当にごく稀になっちゃうの、半分くらいはしかたないってわかってるんだけど、やっぱりちょっと残念な部分もあって。ああして意見を聞くことでわたし達にもできそうなことを探してるんだけれどなかなか…… ああ
[間をつなぐように喋る言葉の途中で、ファイルの中から一枚の紙を引っぱりだした。青年の手元に、薄っぺらい紙が差しだされる。]
ご協力お願いできるかしら?
[笑みを含んだ声とともに軽く首が傾げられた。紙の表面には、意図の読みにくい一項目だけの質問がたわんだ紙の曲面に印字されている。]
(144) 2016/09/28(Wed) 05時頃
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|
[それから、顔を上げた女は目の前で揺らされる男の人にしては珍しい、黒い爪先を目で追ってから、たてられる笑い声にほんのりと笑った。]
お話は、 …… 聞いてみたい気もするけれど。 ごめんなさい。このあと約束があるの。
[顎に悩むように曲げた指があてられる。気をひかれていると示す間のあとに申し訳なさそうに断りが続いた。]
(145) 2016/09/28(Wed) 05時半頃
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ここには魔除けになりそうな水晶をね、 探しに来たのだけれど……
[お茶への断りと視線を少し奥に流すと、透明な水晶の柱石を並べた棚があった。不揃いな大きさの石。そちらを眺めやって、ほうっと息を吐いた。]
…… どれがいいかしらねえ
[選べるだけの品ぞろえを前に、決めかねたように頬に手を当ててそのまま棚の方へ顔を向けたまま、台の間の通路を一歩二歩奥へと足を進めた*。]
(146) 2016/09/28(Wed) 05時半頃
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こわいの?
[少女>>137の問いかけに、少し考え込んだ。知っているのだろうか]
……なんだ、知ってんのか? まあ、死亡事故があったばっかだしな。全部俺の隣室でらしいし、こうも続くとさすがに気味が悪い。
ま、そうは言っても生活費抑えるために一時的に借りてるだけだしな。長居するつもりはねーよ。そうだな、明日の面接が決まったらまた借りる部屋も考え直すか…って感じだな。
[ひとまず余計な事を考えるよりも面接だ、と気持ちを張り直した。**]
(147) 2016/09/28(Wed) 08時頃
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[平然と“山岸”が口にした言葉(>>147)に、大きく目を見開いた]
し、死亡······? え······人が? 続けて?
[血の気の引いた顔を東蓮寺に向ける]
う、うそでしょ? え······ほんとなの?
[東蓮寺が肯定するような反応を示せば、小さな身体をぶるりと震わせる]
あの、メガネの御姉様に、お礼いっといて。 助かりました、ありがとう、って!**
(148) 2016/09/28(Wed) 10時頃
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― 新宿駅構内 ―
[壁に貼り付けられている広告を尻目に、スマートフォンをポケットにしまった。 直前まで通話をしていたのは、大学時代の数少ない友人である秋葉 瑠璃雄(あきば るりお)である。 同じ文芸サークルに所属していたのに大して文章を書かない男ではあったが、趣味が一致していたため仲良くなったのだ。 二人部室の片隅で語り合う姿は、さながら文芸サークルにオカルト研究会が居候しているかのようだった]
[さて、この瑠璃雄はやたら騒がしいのが玉に瑕だが、やたら顔が広い男である。 また、知り合い同士を繋げようとする癖があり、先輩がやっているバンドのライブに連れて行かれたりしたこともあった。 その先輩とは一年生の時分にはすでに四年生だったため大学内での交流は無かったが、時折ライブを覗いては挨拶をする間柄になっている]
(149) 2016/09/28(Wed) 12時頃
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[そういう男であり、特に趣味の分野での知り合いは数多く居る。 これまでも、何度か小説のネタになりそうな話の収集を依頼していた。 今回も同じように、最近流行りの噂話について聞いてくれるように頼んだのだった。 もし、そういったネタを持っている人間がいればツイッターにて情報収集用アカウント(@Kilroy3jyo)へと送られてくる手はずになっている]
友達の友達、か……。
[小さく、笑みとともに言葉を漏らす。 今回の企画にはなんともふさわしい言葉であろうか。 その枕詞で始まる話を聞かなくなって久しい。 匿名文化やSNSの普及により、よりあやふやな顔も知らない存在と気軽に触れ合えるようになった。 友達の友達は役目を終えた。情報化の波に飲まれ殺されたのかと思っていたのだ。 ふと、もう会えないと思っていた旧友に偶然出会ったような、そんな心持ちだった]
(150) 2016/09/28(Wed) 12時頃
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― 午後:新宿駅新南口 ―
[西口を目指していたはずである。 なぜこの板には新南口と書かれているのだろうか。 多少の空腹感を感じるほど時間は経過していた。 通話をしながら集中せずに歩いていたせいであろうか、それとも考え事に耽り惚けていたせいであろうか。 比喩ではなく頭を抱える]
[あまり外に出たくない理由に、この煩雑さがあった。 迷うことを避けるため外に出ない、外に出ないから慣れることがない、慣れることがないから迷ってしまう。 このスパイラルに、田舎者を疎外しようとする都会の闇を感じた。 故郷のシンプルな優しい駅を懐かしく思う。 ラッシュ以外では一本逃すと三十分は待たされる不便さは*棚に上げることにした*]
(151) 2016/09/28(Wed) 12時頃
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―夕方・新宿三丁目駅―
[夕方のラッシュの気配が感じられそうな時刻、一二三は新宿三丁目の駅を降りる。]
(152) 2016/09/28(Wed) 12時頃
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いや、クソ高ぇなこの電車。
[精算機に表示された金額を思い出して、一二三は顔をしかめ。黒のシンプルなサイフとにらめっこする。
中学の時に『姉』に買ってもらったサイフは結局今も使い続けている。ビジネスマンも愛用するブランドだけあって、心許ないのはサイフの中身だけである。
現時点では、『姉』に買ってもらった最後のプレゼントになってしまったが。]
(153) 2016/09/28(Wed) 12時頃
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いや、新宿で面接してくれるのは有り難いけどここ迷宮過ぎでしょ。ワケわかんねー。
[授業後、見つけたバイトの連絡先に電話をして見たところ、本当に人が欲しかったらしく即日の面接が決定した。 しかもこちらに配慮して新宿で面接してくれるらしい。
けれども、あまり都心に出たことの無い一二三にとっては新宿の地下はまさに迷宮そのものであった。]
(154) 2016/09/28(Wed) 12時半頃
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えっ なんかわからないけど新宿駅に出たのなんで
―新宿駅新南口―
[どうやら本気で道に迷ってしまったようだ。バイトの担当者には少し遅れる旨の連絡をいれ、目的地を探す。]
(155) 2016/09/28(Wed) 12時半頃
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すいませーん。ちょっとここに行きたいんですけどどうしたらいいですかー
[独力でたどり着くことは諦めた。なんとなく突然話しかけられてもぶん殴られなさそうな人の良さそうな人に目をつけ(>>151)道を尋ねる*ことにした*]
(156) 2016/09/28(Wed) 12時半頃
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― 昼:西武池袋線電車内 ―
[すぐに返事がかえってきた。>>102 どういう意図の絵文字なのかよくわからなくて、片眉よせた。
『ウチら動画みてたあとなんか怒ってなかった?』
と送信した後、数秒迷ってから
『元気なさそうだったし😩』
という言い回しを選んだ。 泣いてるの見ちゃったとか、自分たちは何も悪いことしていないだろうとか、言いたいことはあるのだが、一度堪える。]
(157) 2016/09/28(Wed) 13時頃
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─ 午前:新宿駅南口 ─
[ブラック企業に呼び戻され、早足でオフィスへと戻る。 東口を外から回って東南口、南口へ。 通りがかりに入口付近を見渡しても、やはりヤヘイと呼ばれた男の姿は見えない。 もっとも……彼は西口付近にも出没するし、仮にここ周辺に居たとして、この程度の探し方で人が見つかるような街でもないのだけれど。]
いっ。
[余所見しながら早歩きなどをするものだから、足をひっかけて派手にこける。鍵盤柄の鞄はげろりと中身を吐き散らし、財布が、社員証が、家の鍵が、手帳がコンクリートの地面を這って逃げてゆく。 視界の隅には、緑のパーカーを着た男(>>0:75)の姿が見えた。]
(158) 2016/09/28(Wed) 13時頃
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[練馬で大江戸線に乗り換えて東中野へ。 電車に揺られてまた三十分が経ち、車掌が駅名を呼ぶ。 次は東中野……と聞こえて少々。電車は止まった。]
(159) 2016/09/28(Wed) 13時半頃
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― 昼:東中野 ―
[入間は電車から降り、大江戸線の改札を出た。 黒く長い帯のようなエスカレーターへ向かい、そこへ立つ。 流されるまま、明るい昼間が待っているはずの地上へ向けて、とろとろとあがっていった。
――着替えて、遊びにいった先で一晩あかして、夜は家に居ないで住むようにしようかな。 その考えに至るのも、習慣になってきている。
駅から出る。 午後の明るい陽射しがややまぶしく、眠たくなりそうだった。]
(160) 2016/09/28(Wed) 13時半頃
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……
[今からでも、その切り出しから始まる言葉。流れるように、空間自体を埋めるかのように紡がれる、止まりのない語りを聞きながら。青年は、その目を――静かに絡み付くような熱の沈むそれを――その手の行く先を――熱とは正反対な青がびっしりと詰まった鞄を――少し黙って見ていた。 熱とは正反対な。深い海。 正反対、否、熱い炎は青くもある、]
ああ。いいよ。
[たわいない散文的な考えを浮かべつつ、差し出された紙を受け取った。見れば其処に記されているのは、一つの設問と事前の礼だけだった。A4というサイズも、項目の後に振られた番号付けも、まるで不要であるような]
(161) 2016/09/28(Wed) 13時半頃
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そっか。残念だな。 またの機会があったら宜しく頼むよ。
[断りには言って笑い、彼女が用事を答えるのに]
魔除け?
[復唱したのは、気を引かれたのは、水晶という目当ての石自体ではなく、それを求める理由だった]
お守りかな。 ……それとも、もしかして、何かオカルトだったり? 幽霊とか、怪奇現象、とかさ。
[歩む姿に、冗談らしく問いかけつつ。 青年は手にした紙を再び見下ろした]
(162) 2016/09/28(Wed) 13時半頃
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[いつもと変わらぬ埃っぽい色の小ぶりなビルやマンション。 色鮮やかなコンビニ。 青や赤のゴシック体の文字だけが並んだキレイさもカワイさもへったくれもない質素な看板。 電信柱たちは細くて黒い管同士で手をつないでいる。 なんの変哲もないこの駅前から家への道もすっかり歩き慣れた。
道端には子連れの人やオバサンオジサン、どこかの制服着た男の子や女の子、自転車をフラフラ漕いでいる老人。 見知った顔なんて一つとしてないが、それも含めての『普通』の景色である。]
(163) 2016/09/28(Wed) 13時半頃
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項目1 どんな未来をご希望になりますか?
[一項目。 どんな未来を。ご希望に。どんな未来を希望するのだろうか。 丁度同じような事を、きっとボクは今考えている]
[逡巡の後、 やや縦長く整った字で書き込んだのは、項目よりも短い文章]
広がり続ける 音楽を
[ただ*それだけ*]
(164) 2016/09/28(Wed) 14時頃
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―少し前・清瀬市高校での話―
[入間からのLINEを受け取ったのはフリーペーパーを手にしてから間もなくであった。]
何だよアイツ。しっかり見てたのかよ。
[あの『動画』を見て苛立っていたのは事実。
けれども、まさか、自分の『姉』が映っていたとは、言えない。今の自分の生活を壊すことにも、なりうるのだから。]
(165) 2016/09/28(Wed) 14時頃
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『オレ、あの手の動画苦手なんだわ。霊感とか強いみたいだし?😝』
[真相には触れずに、少し茶化した返事を送ることにした。
そのあとで、]
『もし気ィ悪くしたらゴメン。今度なんかご馳走しますわ🙏』
[フォローの一言を入れておいた。いよいよ新しいバイトを探すこと、*待ったなしである*]
(166) 2016/09/28(Wed) 14時頃
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[日向ぼっこをしている無機質なアスファルト。 秋の昼間の日光が柔く降り注ぐ灰色の帯。]
(167) 2016/09/28(Wed) 14時半頃
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[駅から少し歩いただけで、入間は、真っ白なタイルの敷かれたマンションの前にたどり着いた。]
(168) 2016/09/28(Wed) 14時半頃
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― 昼:東中野のあるマンション ―
[まだ新しいこのマンションは、オートロックのその玄関からマンション内に入るだけで、使用された床材や壁材などなどからくる臭くもないがいい匂いでもない、作られたばかりのにおいがする。 同様に、作られたばかりのにおいのするエレベーターに乗って、真新しい8のボタンを押した。
揺れも少なくエレベーターは8階まで上る。 白い壁のエレベーターのなかで、入間はスマホを見て軽く唇をとがらせ、髪の毛の先をいじった。 電車の中で声をかけた友達から「今日はパス」と返事がきたのだ。
『マヂか😣😱💦💦』 『ま しょうがない✋🐰 また今度いこ💕』]
(169) 2016/09/28(Wed) 14時半頃
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[エレベーターの白い扉が左右に開いて、柔らかいクリーム色の壁があらわれた。 クリーム色の壁の廊下を歩き、八階の五号室まで。
入間は鞄から鍵を取り出した。 鍵をあけようとするが、鍵は『かかった』。 一瞬にして血の気が引く。]
(170) 2016/09/28(Wed) 14時半頃
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[冷えた体温が、親への不満で急激に温まる。]
(はあ? 閉め忘れてんじゃん)
[腹が立ってくる。不用心にもほどがある。 盛大に不満のため息をもらし、鍵をあけなおして、扉を開いた。]
(ムカつくなー……泥棒はいってきたらどうすんだよ)
(171) 2016/09/28(Wed) 14時半頃
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[しかし、玄関に入って、はたとする。 母親の靴と、父親の靴が揃えておかれていた。 帰ってきていたのだろうか。 はたまた今日は二人とも休みをとったのだろうか? 折角いない時間に帰ってきたのに……と、内心落胆する。 そうと分かればさっさと出かけてしまうのが良いだろう。
靴を揃えて脱ぎ、まだワックスがかかって間もないすべすべの廊下を、紺色の靴下で歩く。 室内の壁は無機質すぎないアイボリーに近い白。 窓が大きいため、室内は明るい。]
(172) 2016/09/28(Wed) 14時半頃
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ん、俺?
[声を掛けられ(>>156)、その相手を見る。 少し睨んでいるように見られたかも知れないが、それはしょうがないものとする。 身長は170前後、高校生辺りだろうか。 制服を着ているのだから学生には違いあるまい。 発された言葉の内容からすると迷子なのだろう。 ならば返す言葉は一つだった]
あー、俺も一つ聞いていいかな……
(173) 2016/09/28(Wed) 15時頃
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西口ってどっち?
(174) 2016/09/28(Wed) 15時頃
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[顔を見合わせて一拍置いた後、大人の余裕というものを見せてやることにした。 ポケットから取り出したのはスマートフォン]
仙台駅ならこんなものに頼る必要もないんだけどなぁ。
[小さく愚痴をこぼしながら、少年の目的地を検索する。 ルートナビを表示させその指示に従えば、目的地まで自動で案内をしてくれるという寸法だ。 入力を終えて、地図により示された方角へと歩き出す]
(175) 2016/09/28(Wed) 15時頃
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それじゃあ行こうか、しょうね……ん゛!?
[思いっきり人とぶつかった]
[踏み出した足とは逆の右足を軸に半回転する。 これもまた外に出たくない理由の一つだ。 人が多すぎる。
いや、今のは明らかに歩きスマホが原因だ。 *歩きスマホ、ダメ、絶対*]
(176) 2016/09/28(Wed) 15時頃
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[格子ガラスのはめ込まれたリビングへ続くドア。 どうやらリビングに両親はいないようだった。 入間はドアを開く。 二人とも部屋に籠っているのかもしれない。
居間には朝同様、明るい陽射しがはいりこみ、広いフローリングの床と、毛足の高い踏み心地のいいラグをてらしている。
出かける前に飲み物を飲んでから――そうと思って入間はキッチンに向かった。]
(177) 2016/09/28(Wed) 15時頃
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[まだほとんど新品のようなキッチンはよく片づけられている。 母親が主に選んだ食器や調理器具。 ぴかぴかのシンク。 大きな冷蔵庫。 木製の食器棚は上等な品で無駄な装飾はないデザイン。 表面にキズの少ないダイニングテーブル。 椅子は、三脚。家族分。]
(178) 2016/09/28(Wed) 15時頃
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[キッチンに居た長く黒い髪を後ろに括った女が]
「おかえり」
[と言った。 口元だけでなく、眼鏡をかけた目を笑わせて、目じりには笑いじわができていた。 エプロンをかけて、布巾で皿をふいていた。]
(179) 2016/09/28(Wed) 15時頃
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[不意に後ろのほうで音がした。 ドアが開いた音。 脱衣所や風呂場へと続くドアが開いたのだと位置でわかる。]
「おかえり、みおん」
[と男の声が言った。 足音がゆっくりと近づく。 足音は、キッチンの方へ向かおうとしているのがわかる。 そちらを見ようとすると、短く刈った髪の毛とそこへまじった白髪が、そして横顔が見えた。 髭を剃ってはいるようだが顎や口元は黒っぽく、そしてそこへ笑みをうかべていた。]
(180) 2016/09/28(Wed) 15時半頃
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[頭が真っ白になり体が動かない。]
(181) 2016/09/28(Wed) 15時半頃
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[ だれ ]
(182) 2016/09/28(Wed) 15時半頃
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[二人の男女がこちらを見ている。 男は回り込むようにキッチンに向かいながら片時も入間から目を離さずにいる。その男には名前を呼ばれていた。馴れ馴れしく娘でも呼ぶような口ぶりだった。どうやら自分はその男に知られているらしいのだが、何故知られているのかが見当がつかない。
「早かったじゃないか」と更に続け「はは」と笑い声をあげているのだが笑い声の癖も声音も聞いたことはなく、細めた目は笑っているはずなのに、その表情が果たして本当に笑顔にあたるのかがわからなかった。
だってその男を知らないのだから。
強張った体の一部がやっと動いてくれたかと思ったが、舌が絡まっているばかりで「ぇあ」という意味不明な言葉を発することが出来ただけだった。早鐘を打っている心臓のせいで息が苦しく手足が動かない。]
(183) 2016/09/28(Wed) 15時半頃
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[女がこちらの声に小さく笑ったのが聞こえた。 僅か首を傾げた女の仕草はほんの一瞬だったのだろうがスローモーションのようで、黒くてつやのない癖毛の前髪がごわごわと揺れてみえた。 笑い声が自分を馬鹿にするせせら笑いで滑稽さゆえのことなのか、何かが面白かったのか、そもそも果たしてそれが笑うという動作だったのか、そこには感情が乗っているのかもわからない。
なぜならその女も知らない人だから。
入間が硬直しているのに対して男女は顔を見合わせるように首を横へ動かす。油を入れた瓶の蓋を捻るさまや、ひとりでに首を動かすマネキンを連想させた。 その目がこちらを見続けている。お互いの顔をみる仕草があったにも関わらず、横目でずっと視線が絡んで離れない。 女が言った「そうたいしたの?」という言葉が、遠くて遠くて聞き取りにくく、それの意味を頭が捉えることが、できなくて、]
(184) 2016/09/28(Wed) 15時半頃
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[逃げないと]
(185) 2016/09/28(Wed) 15時半頃
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[頭のなかがそれで一杯になったとき、ようやく体が動き、靴下がワックスのかかった床にとられて滑り転びそうになりながら、入間は一心不乱に走って逃げた。後ろから男女が追いかけてきている。最も近い位置にあった母親の部屋へ飛び込み、中から鍵を閉めた。]
(186) 2016/09/28(Wed) 15時半頃
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[ だれ? ]
(187) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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[ 誰がアタシの家にいるんだ? ]
(188) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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[ドアの向こう側から「みおんちゃん、どうしたの?」「どうした、みおん、だいじょうぶか?」という声がする。
声は心配という形式を音にのせたようなそれ。 けれど心配をされているという実感は無論わかない。 不気味さだけが押し寄せてくる。]
(189) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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[ドアの向こう側で声が
「ねえ、ママたち何かしたかしら」
と言った。]
(190) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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─ 新宿駅南口・午前>>110 ─
失礼しました。新宿不動産の東蓮寺です。
[雑踏の中、偶然出会った以前の顧客は自分の名前を覚えてはいないようだった。当然だろう。 名を問われるに返すのは、ごく滑らかな営業スマイル>>110 その笑みも、続く言葉にはやや苦笑を帯びて。]
いえ、ナンパといいますか…気になりましてね。 別に彼の知り合いというものでもないんですが。
[片手で示して見せたのは、雪野瀬の置くダンボール製の立て札。ヤヘイの名の記されたそれを示して、山岸へ目を向ける。]
ああ、そうでしたか。 黒い鳥…?黒い鳥……
[どこかで聞いたような。 そんな気持ちで口の中で繰り返したが、さて。 木津との会話で聞いたようなと思い至るのは少し後のことで。]
(191) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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そうですか。 分かりました、鈴里にも伝えておきます。 何かありましたらまた、ご連絡ください。
[引っ越しの際は是非またお話を、と。 念のために山岸へ、自分の名刺を差し出しておき>>111]
[胸の前で両手を合わせる、年相応の反応に続く表情。 視線を下げあられてしまえば、少女の顔は見えなくなる>>114 何ごとか呟いた、その音をかき消すように鳴くのは、]
……カラスですか。
[黒い、鳥だ。>>112]
(192) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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カラスに付き纏われるなんて、ぞっとしませんね。 あれって攻撃してくるんでしょう?頭とか。
[顔をやや顰めて自分の頭を、つんと突き、]
空から来るんじゃ対抗のしようがない。
[世間話の調子で二人へと相槌を打つ。 そうして再び、雪野瀬へと目を向けて、>>124]
そう、天井手繰りの。 暗い場所を探して探して…"出口"が。 いや、ああ……
(193) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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… あれはどこに続くんだろう 。
[ぽつ。と、独語めいた音が落ちる。 どこへ続くのだろう。夢に見る、あの天井の穴の先は。]
(194) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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え、ガリ?
[ほんの一瞬、雑踏の音が消えていたような気がした。 ざわと戻る音の中に、一度肩が震える。 冷や汗めいた変な汗がじわりと首筋に浮かんだ。]
そ……っか。 話してみれば、案外いい人だったのかな。 ごめん、力になれなくて。
[彼女の語るヤヘイは、自分が知る狂人とは別人のようだ。 自分は彼を嫌っていたけど、さりとて目の前の少女の願いを再び無碍にする気にもなれず、申し訳ないと軽く頭を下げた。>>124 気持ちのいい場所じゃない、そんな言葉には曖昧な表情で。]
それでも帰りたくは…ない?
[問うかの音は答えを求める強さではなく、あたかも己自身に向けたかの如くに淡く、小さく。]
(195) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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カラスがあまりにも多いならばお困りでしょう。 弊社としても、出来る限りご入居者様には快適にお過ごし頂けるよう努めますので───
今度一度、確認に伺うかも知れません。 私か鈴里か、両方かで。
[最近特にカラスが多い、と。>>136 今回は幸い苦情ではなかったにせよ、確認をする必要がある。 頭のメモにそれを書き込みながら山岸へと頷く。
上野中下アパート。 その名前に、雪野瀬が反応した。>>137 困惑を浮かべた瞳と視線が交わる。頷き返した。そう、その名はかつて少女が借りたいと食い下がった"あの"物件である。]
(196) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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普通はあまり、喜ばれないからね。
[とはいえ、そこに住んでいる当の本人がいるのだから控えめに。怪談があまり得意ではなさそうな少女の普通の反応>>137に、苦笑の形で眉を下げて見せる。]
ああ、うん。これから客先に。 いや、こちらこそすまなかった。 …けど偶然とはいえ、また君に会えて良かった。 自分勝手だろうけど気になっていたものだから。
[本当に自分勝手だと、少しきまり悪げに苦笑して。 それでも少女がスマホを取り出すのに、自らも咄嗟に仕事用の携帯をスーツのポケットから出しかけて、]
おっと、
[慌てて元に突っ込み直し、プライベート用の黒のスマホを取り出した。少女の手に握られたネイビーブルー。そのストラップの先に揺れているロゴ>>139に少し目が見張られた。]
(197) 2016/09/28(Wed) 16時頃
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あれ、雪野瀬さん。 そのストラップって、解放治療カルテだよね。 ほら、
[自らのスマホをタップすれば、解放治療カルテの曲名が現れる。今は再生しないまま、それを示して見せて]
奇遇。俺も結構このバンドが好きでさ。
[仕事用ではない、素の笑顔をちらりと見せて番号を交換した。 これじゃまるでナンパだったかなと、先に山岸に言われた言葉が一瞬脳裏をよぎるけど。]
(198) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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あー…、鈴里さんのアンケート? ああ、あれは仕事…というか、彼女の趣味というか…
[ただ。続く雪野瀬の問い>>139には、曖昧な音が返った。 以前、東蓮寺も同じアンケートを手にしたことがある。 あれは街角ではなく会社の休憩室のことであったが───]
(199) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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─ 回想:某日・新宿不動産休憩室 ─
そういえば、みよ子さん。
[その日はたまたま、休憩室にいたのは二人だけだった。 鈴里のことを東蓮寺はみよ子さんと呼ぶ。 これは別に特別な親しさを表しているものではなく、単純にそう呼ぶ人間がたまたま周囲に多かったというくらいの、あだ名に近いくらいの感覚である。]
こないだ駅前で、みよ子さんを見かけたんですけど、
[多分間違いはなかっただろう。 青いマジックで書かれた名札を首から下げ、アンケートを配る彼女>>0:22あれと思っては見たものの、丁度彼女が誰かに声をかけているのを見て、そのまま声をかけずに通り過ぎたのだ。]
あれって何かの活動なんですか? なんか署名運動とか。
[そんな趣味があったのかな、と。 世間話のように気軽に振った話題だったが。]
(200) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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………、 ……………、
………、ええ、……はぁ。 ………………、 ………、 ……なるほど。
…………、はぁ、……、 ………、
………………、
……………………、……は?アンケートっすか?
(201) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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[延々とどれくらいだったろう。 それこそ口差し挟めぬ勢いで、彼女が目の前で語ったのは。
滔々と意思だとか願いだとか語られた言葉の大半はもう覚えてはいない。が、あの時何か良く分からないながらも、彼女が情熱といえるほどのエネルギーを傾けてアンケートを配っているらしい。そのことだけは、良く分かった。 その時に、断れずアンケートを書いたことがある。]
(202) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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◆希望調査アンケート
記入者氏名 :東蓮寺 琉衣 日付: /
項目1 どんな未来をご希望になりますか?
田舎に帰らずに済む未来
E4159832
※ アンケートへのご協力 ありがとうございます。 よりよい社会のために、ご意見を反映させてまいります。
***
(203) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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俺、四国の田舎の出身なんっすよ。実家は寺で。 …いや、寺だから寺って苗字なのかは知らないですけど。
んで、長男なんで寺を継げって煩くて。 イマドキないでしょ?そんなの。 しかも禅宗って知ってます? あの、坊主の。すごい修行するやつ。 あれにいけ〜〜って、嫌で嫌で…… 結局嫌すぎて、学校出てすぐこっち来たんですよね。
東京が良くて。 帰りたく、なくて。
[帰れないんじゃない、帰らない。 軽い愚痴めいた告白と共に渡されたアンケートを、彼女はどう見ただろう。]
(204) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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─ 新宿駅南口・午前 ─
……あれは鈴里さんの趣味、なんだと思うよ。
[以前の休憩室での彼女を思い出してしまって、雪野瀬へ返す。 流石に仕事ではないと、それは笑って否定しておき>>139]
分かったよ、鈴里さんにお礼伝えておく。 元気でね。何か分かれば連絡するから。
[ダンボール製の立て札をスマホを握る手で、ひらと示して。 山岸へももう一度会釈を送って、地下鉄へと*歩き始めた*]
(205) 2016/09/28(Wed) 16時半頃
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― 昼:805号 入間家 ―
[見知らぬ男女の声は、しきりにこちらへ話しかけてきている。
「みおん、どうした? ちょっとへんだぞ、いきなり逃げるなんて……」
「ねえ、出てきて話してみて、みおん。 なにかあった?ママたちで力になれるかもしれないから…」
あの両親面をした男と女は一体誰なんだ。泥棒なんだろうか? 入間は声を全部無視して、震える手でどうにかスマホを手から取り落とすことなく学生鞄から取り出した。 膝が、足が、がくがく震えている。スマホへ視線を落とすついでにそれが視界に入った。
電話をかける先は母親。 一度目のコール音。 それを聞く間も「早くでて!」と念じ続ける。 二度目のコール音が鳴り出すか、というタイミングで、ごく近くから携帯のバイブレーション音が聞こえ、入間は音に身を竦めた。]
(206) 2016/09/28(Wed) 17時頃
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[母親の携帯電話はこの部屋のなかにあるようだった。 電話を持っていっていないという事から、さまざまな考えがいっぺんに頭の中をぐちゃぐちゃに掻き回していった。
入間は力の入らない役立たずの手足で、音のしたほうへ這って近づき、ベッドの下で光っているスマホを見つけて、それを引き寄せ、拾い上げる。 混乱していると同時、恐怖心と嫌さで泣きそうだった。
ベッドの下に、もうひとつ、スマホの光を反射しているうすべったいものが落ちていることにも気づいた。 手を伸ばして拾いあげると、それはプラチナ色のカードだった。 電話番号がかかれている。 入間はそれを見るも何の店のカードかはよく分からないまま、カードをポケットにとりあえず仕舞いこんだ。]
(207) 2016/09/28(Wed) 17時頃
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[父親にも電話をかけてみたが通じない。]
なんで出ないの……ばか!
[涙声でそういうも、その声へ声をかけてくるのは、今はドアの向こうの見知らぬ男女だけだ。]
そうだ、けいさつ
[こういう時は110番? いや。最寄りの交番の電話番号もアドレス帳に入っていたはずだ。入間はとりあえず交番に電話をかけた。]
(208) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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もしもしっ、あぁっ、ああ、あの、し、しらない人が! しらないひとが、家のなかにはいってて! 親のふり、す、するんです か、かぎ、しまってなくて、あの はやくきてください! あの人達おかしいの! たすけて!
[電話先で男のひとが「落ち着いて」「住所は」と言った。 入間は混乱しながら、つっかえつっかえ自宅の住所をこたえる。 混乱して古い住所を言ってしまいそうだった。]
(209) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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[祈るようなきもちで警察の到着を待った。 警察の到着は思ったよりもずっと遅くて、入間は警察のやくたたずと心のうちで何度も罵った。
暫しして、玄関の戸が開いた音。待ちわびた。 扉の前にいた二人は、母親の部屋の前を離れていった。 人の声が微かにするが、何をいっているのかまでは分からない。 とにかくこれでどうにか追い返してくれるはずだ。 もう射殺でもなんでもしてくれ。 身分をたしかめて、おかしなやつだって連れて行って一生牢屋から出さないでくれ。 スマホを握りしめている手は、力をいれすぎていて、真っ白になっていた。]
(210) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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[暫くして――ドアのむこうから聞こえたのは
「もう出てきていいよ、大丈夫」
という優しい警察の声ではなかった。
「どうしちゃったの、みおん……。 警察にまでいたずら電話するなんて。 パパもママも怒ってない。 ただみおんが心配なだけ。」
目の前が暗くなる、とはこういう感覚か。 眩暈がした。]
(211) 2016/09/28(Wed) 17時半頃
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トレイルは、イルマは元気にしてるだろうかと思った**
2016/09/28(Wed) 18時頃
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―新宿新南口―
えっ ちょっ お兄さんも迷子ってヤツですか
[新南口で話しかけた男(>>174)の言葉にすっとんきょうな声をあげる。 まずい、これは外れを引いたと云う顔をしかけ所で、スマホを出して操作している。]
(212) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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あっすいません。あんま自分新宿とか来ないんで……
[機械の操作は慣れているのだろう、スマホを操る手つきは早い。
そして、彼が口にした仙台という言葉に反応する。]
(213) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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自分も仙台出身なんスよね。泉区の方なんですけど。
[思わずつられて出身を口にしてしまった。
もう、戻ることは無い場所なのに。新南口の人混みのなかで、敢えて彼に話しかけたのも、同郷由縁の懐かしさからだったのだろうか。]
はい、ありがとうございます。では途中まで一緒に……
[次の瞬間、]
(214) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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ぶっ
[彼が勢いよくぶつかってひっくりがえった。(>>176)
思わず笑いを堪えきれなくなって吹き出す。
なんだろうこの人は。自分よりもかなり年上だとは思うけれど、『かわいい小動物』というイメージが頭に*よぎってしまった*]
(215) 2016/09/28(Wed) 18時頃
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リーは、イルマからのLINEを思い出して3分の1の純情な感情が入り乱れる表情を*している*
2016/09/28(Wed) 18時半頃
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🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 3分 けいさつはやく だれかたすけてください!
🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 3分 こわい
🍀ぃるまぁ🍀 @xXamurirumaXx 4分 あたまおかしい人が家に
(216) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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[Twitterに思わず書いてしまったツイートにも、まだリプライはついていない。 なんで、どういう理屈で警察が追い返せてしまうんだ? 今までここに父も母も住んでいて、父の名前は祐輔、母の名前は祥子。新築だし近所と付き合いがあるわけではなかったけれど。 確かにここで生活していたのに。
父母と名乗る二人は、いまだにぶつぶつ外でいっているが、ついに「じゃあ、話す気になったら出てきてね」「夜、みおんの好きなものを食べよう?一緒に何か食べにいこっか」と言って、ドアの前を離れていくようだった。
今しかない。]
(217) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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[入間はドアに耳をくっ付けて息を殺した。 足音に耳をすます。遠くでリビングのドアが開いた音がきこえる。
心臓がまたばぐばくと音をたてていてうるさい。 怖すぎて酸素も血のめぐりもなにもかも足りていない。]
(218) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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(こわ……1、2の、3ででる、きめた、よし)
[いざ飛び出すとなると勇気がでなくて、自分にルールをつけた。 一度、目を思い切り瞑る。]
(219) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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(いちにのさん!)
[閉じ籠っていた母の部屋のドアのカギを開け、ドアを開いた。 思い切り駆け出したが廊下が滑るのを忘れていた。 また転びかけるも、どうにか堪えて廊下を走る。 後ろでリビングのドアが開く音がするが振り返らない。 玄関に靴下のまま飛び出すと、体を縮めて靴に指を引っ掛けた。 ドアを開け放ち、廊下まで靴下まま飛び出して、全力で走ってエレベーターに飛び込み、「1」のボタンを押して、扉の開閉ボタンの閉の字を歯を食いしばって何度も叩いた。 二人の知らない人間が追いかけてくる前にエレベーターの扉が閉まる。 持っていた靴を床に落とし、足の裏も払わずに足を突っ込む。 7階。6階。5階……階数がかわるたび、「とまるな」と祈った。 祈りが通じたのか、エレベーターは1階までおりる。 1階の扉が開く際に、生唾を飲み込んだが、人影はなかった。
入間はエレベーターから飛び出して、エントランスを出て、真っ白なタイルのそのマンションから思い切り逃げ出した。]
(220) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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― 午後:東中野駅 ―
(肺が痛い〜!!)
[泣き言はいくらでも言いたいが、そんな場合じゃない。 とにかく電車に乗って、この駅を離れるところから。 今日ほど入間はこの家が「駅チカ物件」だったことを感謝したことはない。
駅まで走り続け、改札にスイカを押し付けた。 電車の音がしている。
入間は中央総武線各駅停車の電車の扉が閉まるぎりぎり手前、どうにか体を滑り込ませ、短いスカートからパンツが見えてしまうかどうかなどお構いなしにへたりこんだ。]
(221) 2016/09/28(Wed) 18時半頃
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[息を整え、立ち上がる。]
………、……
[電車内にいる見知らぬ人がこんなにも何を考えているか分からず怖いことなど、今まで一度だって経験したことがない。 ちらちらと電車内のひとに視線をくばるも、何もわからない。 素性の知らない誰かしら。 それ以上になるには、この途方もない数の人の生活人生立場その他諸々を知る他ないのかもしれないし、知ったところで更に嘘か本当かなど、どう分かったらいいのだろう。 なにせあのぽっと沸いて出た謎の偽親が、交番の警察官に「入間澪音の父と母だ」と一時的にも認められるような事があるくらいなのだ。 本当の父と母は大丈夫なんだろうか。 入間は、不意に今朝書いたアンケートを思い起こした。]
(222) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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[そうだ。 そういえば書いた。>>0:55
項目1 どんな未来をご希望になりますか。 『ケンカしないマトモでやさしい親のいる未来!』
ぞっとして、また体が小刻みに震えだす。]
(223) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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ま、まって
[コトダマとかいう迷信だろうか。 勿論、こんな事が起きてほしくて書いたことじゃない。 アンケートを書いたからってこんな変なことが起こるわけもない。 要は自分が記入したのは、ただの愚痴だ。]
(224) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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[冷や汗で背中がつめたい。 青ざめながら入間は、家から持ち出した母親の携帯の通話履歴を見始めた。せめて会社に行っているとか、どこかで仕事をしているとか、無事を確かめたい。 通話履歴の最後にかけた相手は――**]
キルロイ先生…?
……が 外人?
(225) 2016/09/28(Wed) 19時頃
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PPP イルマは、メモを貼った。
2016/09/28(Wed) 19時頃
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[母は出版関係の仕事をしている。 どんな本を作ってるとか、そんな事はよくしらない。 入間はホラーもミステリもその他学術書だろうとエッセイだろうと興味がなかったし、それ以前に読書をしない。 電話をかけるまえ、ばくばくと心臓が大きな音をたてる。 この人だって、家にいた変人たちの知り合いかもしれない。 そう思い始めたら、電話をかける手が止まってしまった。
かわりに自分のスマホを半べそで見た。]
(226) 2016/09/28(Wed) 19時半頃
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[入間が次に連絡をとろうと選んだのは、年上の従兄だ。 ラインに「大変なことがあって」と一言送った。 続けて「家に変な人が入ってきて逃げてきた」と送信。
自分はどうなってしまうんだろう。 友達関係にも怖いことがあったとラインしてみたが、彼女たちに助けて貰えそうな気もしなければ、家に自分の親だと名乗る謎の他人が現れたと言ったところで、みんなが自分の親の顔など知るわけもない。
だからまずは親類に。 それも、東京に居るはずの彼ならば、と考えた。]
(227) 2016/09/28(Wed) 19時半頃
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[従兄からの返事を待つ間、また母の携帯をみる。 そうこうしている間に電車は大久保駅を通り過ぎていた。 次は、新宿……電車内のアナウンスを聞き、新宿で降りたら、このキルロイ先生という人に電話をかけようと決める。 静かに、長く息を吐きだす。 やっぱり無事かどうかが心配だ。 会社や仕事関係のひとにあたってみて、一緒に居るなら直に会って、大丈夫だと安心したい。]
(228) 2016/09/28(Wed) 20時頃
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(いちにのさんっ)
[入間は新宿駅で止まった電車から降りながら、頭の中でそう掛け声をかける。 『キルロイ先生』に電話をかけた。]
(229) 2016/09/28(Wed) 20時頃
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え······?
[一瞬、目の前にいる青年の口が、微かに動いたように見えた(>>194)。その口から紡がれた言葉は、やけにおおきなカラスの羽音に掻き消され、ジリヤの耳に届くことはなかった]
(雰囲気······すこし変わった?)
[青年の言葉に耳を傾ける。続けて聞こえた呟き(>>195)に、ああっ、と息を漏らした。この人も、あるいは何かをもとめて、ここに来てしまったのかもしれない。この“知らない街”に。ヤヘイや、自分のように]
おうちが一番、ってわけには······いかないもの。
[口調を合わせ、誰にともなく呟いた]
(230) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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[また、だ。目の前の彼は平然と優しい言葉(>>197)を口にする。ジリヤには理解できなかった。また君にあえてよかった、なんて。ここにいるのは、みすぼらしいほうのジリヤだというのに]
······ありがと。
[目を伏せ、視線をそらしながらぶっきらぼうに言いはなった。そうすることしかできなかった。東蓮寺が解放治療カルテのストラップに反応を示した(>>198)のは渡りに船だった。自然に会話を続けることができる]
うそ?ほんとに?あ······すごい、ほんとだ。 わぁ、ハコの外で好きっていう人はじめてだよ。 みんな知らない、って人ばっかで。 いいよね、この曲。
あー······ごめん、なんかまたは話しちゃいそう ······つづきはメールで。
(231) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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うん、どうもありがとう。 お仕事、がんばって。
[小さく手を降りながら、人混みに紛れて行く縦縞スーツの背中を見送った(>>205)]
(232) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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― 新宿駅新南口 ―
……うーん、このままだと厳しい……のかな?
[思わぬ立ち話で意外と時間がたってしまった。その後、場所を移すなどして幾分か時間がたった。収穫は未だ、零。この広い駅で情報を集めるのは、相当困難に思える。それでも他に手立てがない。興信所に1歩足を踏み入れたなら、その日のうちにマネージャーからの厳しい折檻がまっているだろう]
やるしかないか……
[歩道脇に敷いた段ボール片に腰をおろし、ペットボトルの水で喉を湿らせてから、再びアコースティックギターの弦を弾いた。すぐ脇にはダンボールでこしらえた礼の立て看板(>>0:62)。ここがだめなら、東口、西口、それでもだめなら山手線沿い。それでもだめなら――]
(誰でもいいから、答えを教えて……っ)
[駅前で懸命に声をあげていたヤヘイの気持ちが、わかった気がした]
(233) 2016/09/28(Wed) 21時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/28(Wed) 21時頃
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─ 回想:新宿不動産株式会社、休憩室 ─
やっぱりほかの人のお手伝いをさせてもらうにも、私の希望を叶えるにもひとりだと難しいこともあるから、仲間になってくれる人がほしくてでもだからって無理にお願いするわけにもいかないでしょう? 無理強いはよくないし、強引に意思をねじまげても意味のあることだとは思っていなくて。でしょう? ──だからああして考えることが似ている人とか、お話を聞いてくれそうな人を探しているの
でも、ただお願いしますっていってもなかなかでしょう? それはわかっているから、お互いに協力ってかたちをとるためにも、その人が何を望んでいるのか知りたいしできることがあるならしてあげたいって思ってるの。みてみぬふりも心が痛むじゃない?
あ、でも不純な動機だけじゃないのよ? ちゃんと必要だと思ってああしているの。よりよい社会をつくるためにまず必要なのは個々が目指すものの自覚だと思うの。もちろん未来に望むってことは、今はできてないってことだから難しいとは思うけれど、明かしてくれれば、ちゃんとわたし達でできる範囲で、お手伝いもするつもりで──
(234) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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あっ……スイマセン。
[身体の向きを前に戻しつつ、視線を合わせないようにして謝罪する。 これで相手が闘争に前向きな方々でなければ厄介事は避けられる]
俺も仕事柄、あんまり外に出ないからなぁ。
[危機管理をした後は何事も無かったかのように、一緒に歩いている少年(>>212)との会話を続けた。 吹き出されたような気もしたが、そこは不問とする]
(235) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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─ 回想:某日・新宿不動産休憩室>>200>>201 ─
[オフィスの休憩室に立て板に水を流したように言葉が満ちていく。最初は戸惑いながらも挟まっていた相槌も、途中からはほぼ息を吐くだけのものになり、最後には一方的な──ともすれば相手を見ているのか、本当に必要としているのかも怪しいある意味では独り言めいたものになっていた。]
どうしても個々人で必要なものって違うでしょう? わたしと同じ考えの人だってほんとうに──ああ
[はた、とそこで思い当たったように眼鏡の奥の目が、改めて──もしくは思い出したように、東蓮寺を見た。]
東蓮寺くんも、協力してくれる?
[思いついたように、ちょっと待っていてね。と年下の後輩へ言いおきこれまた一方的に会話を打ち切って、鈴里は背中を向けた。青いファイルからアンケート用紙を一枚取り出して、バインダーに挟むと、「はい」と差し出した。 書いてくれる。と疑いもしていないように見える、にこにことした笑顔とともに。]
(236) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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***
あら、ほんとうにお寺だったのねえ。 やっぱり苗字に入ってるのも?
[アンケート用紙が渡される。それに視線を落としてから、顔をあげて鈴里は笑った。スイッチが切れたか、または語りつくしたか、アンケートを受けとったからか。東蓮寺の愚痴めいた話に、そうなの。大変ねえ。と、親身半分に頷いた。 相手の話を聞いている間は、圧縮した言葉を降らせるような風情はなりを潜める。]
長男さんだと、やっぱり声かかるでしょうけど 強制はいやよねえ そんなに大変なのだとねえ
今でもなの? あらあら… なかなか血縁って、断るのも難儀だものねえ お疲れさまねえ
(237) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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[ここにいたい。東京がいい。という声に、ふと駅前でよく叫んでいる男の言葉が重なった。出られない街の話。地方から人を吸いこんでは、膨らんでいく都市、東京。]
出たかったり、出たくなかったり、 人って、いろいろねえ
出口も入口も、名前が違うだけかもしれないのに
[ふと、そう独り言のように、声が零される。一瞬だけ、ふっと目が遠くを見た。どこか無個性で、淡い印象がさらに掴みづらいものになる。]
(238) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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そうねえ。
[ただ、それも一瞬のことだった。困ったように息が吐き出されるころには、そこに座っているのは確かに不動産屋の女だった。]
ここにいたいってお伝えしてもだめなら、 何か、あちらが納得するような理由でもあれば いいのかもしれないけれど──
ああ。そうそう飴。 答えてもらった人にお礼としてって思ってたの
[そう言って、仕事用とは別の紙袋から飴玉を出した鈴里は、東蓮寺に食べるかしら?と、フルーツ味のキャンディを差しだした。ぶどう、レモン、いちごとベタに各々の味を示すらしい安っぽい単色小包装には、「硯友社」と団体の名前が印字されていた。]
(239) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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◆ 希望調査アンケートに ご協力 ください
(240) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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─ 回想:某日・新宿駅前 ─
[アンケートにご協力いただけませんか。お時間はいただきません。簡単なものですので。]
あら、いいの? ありがとう
[そんな勧誘がすっと通るようなことは珍しく、駅前でアンケートを配っていた女は申し出に嬉しそうに顔をほころばせた>>141。]
(241) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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[服装の違いからか、以前にあった驚きや不安や怖がるような表情や──必死さのようなものが、なかったからか>>106、以前に不動産屋を訪ねてきた少女の名前が出されることはなかった。]
……。そう。 そうよねえ 「自分」って、難しいものね
[アンケートの用紙を見下ろして、女は小さく微笑み。ありがとう。と感謝の言葉と一緒に、よければ。と「硯友社」の名前が入った飴玉をどうぞ。と手のひらに握らせた。
白い紙が、青いファイルにしまいこまれる**。]
(242) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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おや、同郷か。 と言っても、俺は塩竈だけどね。 実家が神社……っても塩竈神社みたいな大きいとこじゃないけど。
[仙台出身と言われると微妙に頷き難かった。 やや絶妙な表情をしていると、ダンボールに書かれた文字(>>233)が目に飛び込んできた]
ヤヘイ……。
[その名前に目が止まった。 噂の渦中の人物の名前。そして、自らも情報を求めている名前だ。 ダンボールに書かれていた電話番号をメモした。 と、同時にスマートフォンが振動する]
(243) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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─ 正午過ぎ:新宿・鉱石店 ─
[プラスチックを塗り染めたような真っ青なファイルから白い紙をとりだした女は、軽い許諾にぱちんと手を打ってうれしいわ。とごく素直に喜ぶような表情を見せた>>161。 マットな黒い爪をもった青年の──身体同様に、細くはあっても骨ばって男性的な指に、奇妙なアンケートが手渡された。]
(244) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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お守り……そうね、 幽霊なのか、それとも、別の何かなのかはわからないけれど わからないなにか、って、 とってもオカルトかもしれないわねえ [>>162 反復される言葉と問いに返す声は笑っていた。 石には特別な力がある──なんていうのも、そもそもオカルト的だ。いっとき流行ったゲルマニウムなんかも疑似科学の域を出ない。けれど、それを信じる気持ちには言葉で言い表せない隙間がある。気をひかれずにはいられない暗がり、わからないもの。ブラックボックス。]
あなたも、興味があるの?
[オカルトに。と、逆の問い返しをして、 眼鏡の女はふふっと笑った。]
(245) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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わたしね。
あんまりこれも人にいうと引かれちゃうんだけど。 結構好きで、信じてるの
[話しながら、水晶のうちの一つを手に取る。怪談や幽霊話や都市伝説や妖怪の寓話は、昔から好きだった。UMAや、ネット上で語られるロア。特に、体験談風の怪談は、一見人工の明かりにかき消されてしまった怪異譚の息をひそめた息づかいを身近に感じられるようで、どきどきしたものだった。]
(246) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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[思い出すと、少し苦笑が浮かびかけた。 昔のほうが、そういうものを隠さず信じていた。
陰気臭い、教室の隅にいるような、うつむきがちで、おおぶりの眼鏡で顔を隠したぼそぼそとしゃべる子どもだった。 親がカルトに入っていると、そういう噂が立っていて、それがいっそう回りから孤立させていた。
「みょんこ」 というのは当時につけられた名前だ。
「妙な」をもじってつけられた、少しの悪意を含んだあだ名。]
(247) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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[ペンの音が途切れたのを見計らって、青年へと振りむく。薄く白い紙を受け取って、通りすがりの女はにこにこと笑った。]
ありがとう。
……なにか、音楽をやってるのかしら? だから爪を塗っているの?
[紙を丁寧に青いファイルに仕舞ながら、書かれた内容に対してそう尋ねる。あまり音楽には詳しくないけれど、そういう人もいるって聞いたことがあって。と水晶のひとつをもってレジに向かう途中で、女は聞いた。]
(248) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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あれ、入間さんだ。 ごめん、ちょっと仕事の電話だわ。
[画面に表示されたのは『入間翔子さん』。 何度かアンソロジーの執筆依頼を受け、書かせてもらっている。 昨日もまだ正式な決定ではないが、執筆依頼があるかもと電話をもらったところだった。 少年に断りを入れてから、電話(>>229)を取る]
はい、もしもし。
(249) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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キルロイは、イルマに話の続きを促した。
2016/09/28(Wed) 22時頃
キルロイは、みょんこに話の続きを促した。
2016/09/28(Wed) 22時頃
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(お願いっ、日本人で日本人で日本人でおねがいっ)
[周囲の人、電車の音、注意喚起のアナウンス、さまざまな音でうるさい駅構内で、母の携帯電話から聞こえるコール音に耳をすませた。 すぐに『キルロイ先生』は出た。 男のひと。そんなに歳がいっているという感じはしない。]
あ―― あの 急にすみません。
アタシ、入間祥子の娘なんですけど、 母が、そちらにいっていませんか?
(250) 2016/09/28(Wed) 22時頃
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イルマは、キルロイが日本人で内心ほっとした。
2016/09/28(Wed) 22時半頃
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えっ……いや、ここにはいないけれど。
[電話の向こうの声は祥子のものではなかった。 娘と言われれば似ていなくもないか、と思う。 口調に焦りのようなものを感じ取り、逆に問いかける]
……入間さんに、何かあったのかい?
(251) 2016/09/28(Wed) 22時半頃
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……そういえば。
[間奏中、ふと思い立ち手を止めて、スマートフォンの液晶に指を滑らせる。アドレス帳には、見覚えのある 鈴里みよ子 の名前。ツテのひとつとして、あの晩、去り際に受け取った連絡先を登録していたのだった。
仕事が終わる頃合いを見計らって、自分からも礼を言おうか。それとも、急に電話をしたらかえって迷惑だろうか?
あの少し困ったような笑みを浮かべる顔を思い浮かべながら、アドレス帳を閉じると、メイントップに鎮座するLINEアプリのアイコンが目に飛び込んできた。
コメント数56。平日の昼にしては多い。プライベート用携帯といえど、LINEグループは仕事♀ヨ係のみだ。なにかあったのか。その理由は、キャノバメンバーのタイムラインを追うことですぐに分かった。
トップアイドル S の自殺未遂 (>>10)
*
*
(252) 2016/09/28(Wed) 22時半頃
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゚・*まゆゆ ゚・* でも本当にリスカなのかな?ちょっと普通っぽくない?
■□ゆきりん■□ えー、なに?サクラコ系にしたいの? [*ポップな幽霊スタンプ*]
†てるみー† 意外とアッチだったり。自分見ちゃう系の
■□ゆきりん■□ "ドッペルちゃん"?
†てるみー† そー、それ!! [*指を指し示すスタンプ*]
゚・*まゆゆ ゚・* じゃあSぽんリニューアルして帰ってくるの?うけるー♪ [*煌びやかなお姫様スタンプ*]
(253) 2016/09/28(Wed) 22時半頃
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そう、ですか。
[電話先の声は、こんな電話に驚いているようだった。 落胆。すぐ見つかってほしかった。声のトーンが沈む。 それでも「入間祥子」の名前を否定されはしなかった。 入間祥子が知り合いのつもりで話してくれている。そこには安心を得られた。]
……えと
[どうしようか入間は迷った。 家であんなことがあった後だから、知らない人に話していいのかどうか。でも一人で、誰が誰ともわからず、母の知り合いなんて全然しらずに、どう無事を確認したらいいというのだろう。]
な、なんでもいいから知りませんか!? 何処に行く予定だったとか、 普段仕事でどういうところに行くとか!
(254) 2016/09/28(Wed) 22時半頃
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*
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……死ねよ。
[液晶を睨みつけながら、足元のペットボトルを蹴り倒した。頭に血が上りすぎてくらくらする。
S とは知り合いと呼べるような仲ではない。 キャンディ・ノヴァのデヴュー当初、ライブで『IKB32』の前座を務めたとき、不安に耐え切れず、控室の隅で膝をかかえ震えていたジリヤに、優しく声をかけてくれたのが、IKBセンターのSだった。
"観客をぜんぶカボチャかスイカだと思えばいい" そう教えてくれた。
事件がおきた事情を知る由もないが、こんなくだらない笑い話のネタにされていいはずがない]
なにが……ドッペルちゃんだ。 ……バカ。
[ペットボトルの水を頭からかぶった。まだ先は長い。目の前のことに集中すべきだ。頭ではわかってもいても、苛立ちはおさまらない。その後の弾き語りには、一段と熱が籠った]
(255) 2016/09/28(Wed) 22時半頃
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[入間は不安から、結局さらに言葉を続けてしまい]
け、携帯が。 家に置きっぱなしになってて。 それで、 家に知らない人がいて。
(256) 2016/09/28(Wed) 22時半頃
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ジリヤは、イルマに話の続きを促した。
2016/09/28(Wed) 22時半頃
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ちょ、ちょっと待って、落ち着いて。
[娘と名乗ってはいるが、実際に会って話したことはないので確証はない。 ただ、不安と焦りが入り混じった声色は嘘を吐いているとは思えなかった]
仕事だとすれば出版社に居るか、印刷所や書店辺りもありうるか。 後は、他の作家のところとか。 俺の方も心当りにあたってみるから何があったのか……。
[同じアンソロジーに載せていた作家のところかもしれない。 あまり親しいと言うわけでもないがなんとか連絡をとってみよう。 そんな決意をしようとしていた所に、少女の言葉が続く]
(257) 2016/09/28(Wed) 23時頃
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知らない人? 空き巣とか……?君は大丈夫?警察には連絡した?
[どんどんと不穏な内容になっていく。 通話先の少女の身も心配になってきて、質問を連続で投げかけた]
(258) 2016/09/28(Wed) 23時頃
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キルロイは、ジリヤに話の続きを促した。
2016/09/28(Wed) 23時頃
みょんこは、ジリヤと東蓮寺に渡した飴がそういえば手元にないことを遅れて思い出した。
2016/09/28(Wed) 23時頃
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[ほどなくして、尻ポケットの中からバイブレーションの振動を感じた。こんなときに。心の中で舌打ちをひとつすると、ポケットから"仕事用"のスマートフォンを取り出した。色は淡いパステルカラーのピンク。着信画面に映された名前は、先ほどのLINEにあがっていたメンバー "ゆきりん"、秋川ゆき だった。一瞬、ムッとした表情を浮かべてから電話に出る]
……もしもし、ゆきちゃん?なに?
『あのさー、ちょっと言っておきたいことあんだけど…… あんた駅前でたまに歌ってるでしょ?』
うん。そうだけど、それで?
『なにやっててもいいんだけどさ。さすがにグループの新曲はまずいかなって。本郷に目つけられても知らないよ?』
え……え?なに?なんのこと?
『や、だからさ。シュガーキャット。駅前で、らぶらぶにゃんにゃん、してたでしょ?』
え、ちょ、ちょっと……まって、まって。全然わかんないんだけど? キャノバの曲なんて、あたし、やってないよ?
『えー、でもだって――』
(259) 2016/09/28(Wed) 23時頃
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『おととい、見たってさ。まゆゆの友達が。
新宿の南口で、らぶにゃんしてるジリヤ』
(260) 2016/09/28(Wed) 23時頃
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警察のひとには来てもらったんですけど!
[あの役に立たない警察! そう思って、つい声が大きくなる。]
その変なひと、アタシも最初泥棒かなって思って。 そのひとたち、す……すごく普通に台所にいて。
[思い起こすに、気持ちの悪い光景だ。 思わずそわそわと周囲を見回す。]
アタシの名前まで何でか知ってて。 そいつら、自分たちのこと、
――アタシのパパとママだっていうんです。
(261) 2016/09/28(Wed) 23時頃
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わからないなにか。
[冗談を否定するでもない、返事の一部を繰り返す。
――小学校の頃、 青年は、友達は少なくないが目立つ方ではない、大人しくていつも本ばかり読んでいる、似た齢の中では物知りとそやされるような、そんな子供だった。音楽に関しては、興味を持ったのは中学からで、その頃は流行歌も他より知らない位だった、けれど。 本に関して、知識に関しては、その頃から然程趣味は変わっていない。 だから、]
オカルト、好きなんだ?
[疑問形に疑問形で重ねた問いも、当時、いつか、口にしたそれと同じものだった。声の高低ばかりは随分違えど、調子も似て。 『紫鏡の話って、知ってる?』 『――は、いると思う? 幽霊、ってさ』 『この小説、怖くて、面白いんだよ』 そんな色々を、教室の片隅の少女に話していた、 古い記憶は青年の頭にこの瞬間は浮かばずも]
(262) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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あるよ。オカルト……ホラーもだけどさ。 そういうのは、好きで。 昔から好きだし、そう、結構信じてもいるな。
迷信なんかだって、別に、迷信深いわけでもないけれど。 ないつもりだけれども、ただきっと、 全く信じない人からしたら、迷信深いのかもしれない。 比較の話。例を言うならボクは、未だに夜爪を切らないんだ。
[笑う彼女に笑い返す、声色は楽しげに。 水晶を手に取るのを見れば]
そういう意味では、この店なんかは。 オカルトの宝庫、ともいえるかもしれない。
パワーストーンに、おまじないに、呪術、 その他諸々?
[並ぶ鉱石らを見やりつつ、戯れに続けた]
(263) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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そんなの、泥棒でも変じゃないですか!? 意味わかんなくって、怖くて。 怖かったし、ヤバい人たちかとおもって アタシ、母の部屋に隠れて、警察に電話したんです。 変な人がいるから来て!たすけて!って!
隠れてたから、警察がホントに来てたのかわかんないけど…… だれか人が来た音はしてたんです。
警察のひと、帰っちゃったみたいで。 その家に勝手に入ってた人たちに 「どうして警察にいたずら電話なんてしたの」とか そんな風に言われて……
[こんな話、子供の妄言と思われてしまうだろうか。]
(264) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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─ 新宿不動産・午後 ─
[山岸や雪野瀬らと別れたのち、予定通りに九段下の物件を実検し、契約の諸事を大家と交わして帰社したのは昼過ぎだった。 持ち帰った報告を上司に上げて、自席で資料を整えること暫く。
一息入れようとコーヒーを取りに行った休憩室で、オネエサマ方に捕まった。彼女らの前にアルバムが広げられている。 先日の社員旅行で、部長が撮った写真ということだ。>>84]
『それでね、焼き増ししてほしい写真を選んで欲しいんだけど。』
ああ、はい。 じゃあ、ちょっといいですか?
[断ってアルバムを手前に引き寄せる。 この会社では、契約社員とはいえこうした行事にも参加させられるのだ。小ぢんまりと親しみやすい会社とも言える。……建前の平等ばかり見せつけてくれるとも言える。]
(265) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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うん。 こうして言うと照れ臭いけれど、実はそうなんだ。 インディーズだけどね。ベースやってて。
――『解放治療カルテ』 ってバンド。 もし良かったら、ちらっと検索でもしてみてよ。 なんて、宣伝。
[その返答は小声、内緒話めかして]
(266) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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『ただねえ、みよ子さんなんだけど…、』
はい?みよ子さんがどうかしました?
『映ってないのよ、一枚も。 全員で撮った写真もあったはずなのに。』
へえ。写真に写るのが嫌いなんですかね。
『それでね、私見てみたのよ。 今までのアルバムを全部。』
へえ、全部ですか?
[正社員のオネエサマは暇なのか。 瞬間的に浮かんだ感想は、胸に仕舞って。]
(267) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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『そう、全部! そしたら、どこにもみよ子さんいないのよ〜。 どこかにチラッとでも写ってるとか、何もなくてねえ。』
『おかしいわよねえ。』
……へえ?
[全部、どこにも。見切れてもいない。 それは流石に変わっているなと、ただ特にそれが何か異常に繋がるでもなく、アルバムを見終えて焼き増し希望の写真の番号を記して顔を上げれば、暇なオネエサマが不思議と繰り返して首を捻り続けていた。]
(268) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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出口も入口も同じもの…、か。
『え?』
いえ、なんでも。
[ふと思い出すのは、以前アンケートに答えた時に聞いたみよ子の言葉。>>238 いや、言葉ではない。あの時の表情だ。 淡くどこか無個性で掴みどころのない───]
(269) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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写真。本当に嫌いなんですかね。
『そうねえ…。』
[”彼女”ならば写真に写らないのかも知れない。 そんなオカルトめいた妄想を振り払って、現実的な答え一つ。目の前のオネエサマは未だ納得していない声ではあったが、番号と名前を記したメモをアルバムごと彼女へと押しやり]
ではこれで。 よろしくお願いします。
[話を区切る調子で、東蓮寺は休憩室をあとにした。*]
(270) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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―夕方に近い午後:新宿駅― [扉の上の次駅の表示を見ながら、やがて緩やかになる電車の振動を感じていた。 扉が開いて、押されるようにホームへと足をつく]
お腹すいたな。何か食べよっと。
[改札内にしようか、外にしようか、考えていたら足は西口の方へ向いた。 手に持っていたスマホが震えて、lineの新着を伝える。 友人グループのそれに、昨日から踊っていた話題。
「ヤヘイ」がいなくなった、と言う噂を、返信することなくただみていた。 該当人物のことは、何度か駅前でみたことがある。 そうだと知ったのは、何度目かに友人とここを訪れたときだった。 ホッとする、と言うのが最初の感想。
私にとって、「ヤヘイ」は少し怖い存在だったから]
(271) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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ええと、その、キミのパパとママを名乗る人たちは普通に過ごしていたんだね。 お茶を飲んでいたり、家事をしたりとか。
[語られた内容に理解が追いつかなかった。 一つ一つ確認して、話の概要を掴んでいく]
それで、彼らはキミの事を娘だと言うけれど、キミにとっては全く知らない人達だと。 警察は……その様子だと、彼らが対応して追い返したってところか。
[少女の語る話は聞けば聞くほど奇妙なものであった。 すべてを信じるなら、まるで自分たちが書く物語のような事が起きているのかもしれない]
(272) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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ええと、キミは今、家を離れているのかな? その様子じゃ、家には戻れないだろうし……頼れる知り合いとかは居る?
[少女の話が本当なのか嘘なのか現時点では判別出来ない。 どちらかと言えば、信じ難いのが正直なところだ。 語り口は真に迫っているが、彼女がそう思い込んでいることが真実とも限らない]
……少ししたら、会って話が出来ないかな? さっき言った通り、こっちで心当りに当たってみるからその後で。
[それでももっとこの奇妙な話を聞いてみたい思ったのは、ホラー作家としての性なのかもしれない]
(273) 2016/09/28(Wed) 23時半頃
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[新着メッセージは放課後の待ち合わせの話だった]
『今新宿駅で夜まではいるよ。待ち合わせるなら、いつものとこに場所移動するね』
[別段用事があってきたわけではなかったから、そう返事を返した。 家に帰っても両親が戻る時間は遅い。特に母親はここのところ忙しそうで、残業続きだと愚痴っていた。 父親は以前なら8時前には家にいた気がするけれど、最近はとんと遅い。
だから、その時間に合わせるように、塾のない日はこうやって街をぶらぶらしていた。
『ヒナ>新宿いるの? 待っててー!って言ってるそばからママに塾休んでるのばれた! ごめーん』
帰ってきた返信にクスッと笑って又歩き始めた]
(274) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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え……
[頭の中が真っ白になった。おととい、なにをしていたっけ? 確か赤坂のマンションで赤羽の相手を……。連勤が続いてて、ここにはしばらくこれなくて。
そうだ、だからヤヘイのことも人づてに……]
……ごめんだけど、それ、ぜったい見間違いだよ。 おとといは、ずっと……赤坂にいたから。
なんだったら、本郷さんに確認してもらう? 記録とってるはずだから。
[やや強気に出ると、ゆきは口ごもりながら電話を切った]
……あんな曲、ここで歌うわけ……ないじゃん。
[キャップをとり、頭を掻きながら、右の足先でアスファルトをとんとんと踏み鳴らす。趣味の悪い悪戯にしては、ゆきの態度は真剣すぎる。いつものニヤけた態度を感じられなかった。では、まゆみの友達は、一体なにをみたのだろう?
自分のあずかり知らない内に、どこかの誰かが"自分ではない自分"と遭遇する。これではまるで――]
(275) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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― 回想:某日某所 ―
『…うん。そうだよ。 ずっと見てるんだ。耳を立てて。後ろをついてくる。 影のなかから、手繰ってくるんだ。
おっかないんだ。おまえの影。影のなかのおまえ。 ダブってきたら、気をつけて。すぐ後ろまで来てる。 これ、やるよ。もういらない。全部わかったから。 おまえもこれで身を護れ。おまえの影から。
おっかないんだ。もうひとりのおまえ……』
(276) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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はい。帰ったら、オバサンのほうがお皿をふいてました。 オジサンのほうは、お風呂場のほうから出てきたっぽいので、 ちょっとわかんないです……アタシもてんぱってたから。
あの、母とは会ったことありますか? だって、そもそも、見た目がぜんぜん――
[そう思ったときに、黒の長い髪をよく纏めていたことや、体型、眼鏡などのわかりやすい言葉がつかえないことで、ぞっとする。 父もそうだ。白髪交じりの短い髪。ひげはちゃんと剃っていて……]
ち、ちがってたんですよ! すくなくともあんなに癖毛みたいなかんじじゃないし…… 顔だってぜんぜん違ったし……
[今日の気温なんてしらないが、何だか寒気がする。]
(277) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/09/29(Thu) 00時頃
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[なら今日は何か食べて帰ろう、新しい服を買うのもいいかもしれない。 それとも、明るすぎるカラーをかけ直そうか、とか]
あれ、ここって。
[待ち合わせ場所に向けていた足を途中で変えたものだから、普段は通らない道へ着ていたみたいで。 知らないわけではないけれど、前に来たときとはずいぶん変わったように見える風景に辺りを見回した]
懐かしいな……。
[建物が消えたり新しくなったり付近は以前とは変わっていたけれど、その建物は昔来たことがある。今のマンションを決めるときの話だ。 表に出たサインボードに賃貸情報のチラシが貼られていて、テナント名を示すプレートは金色。 それを見上げてから、張られた賃貸情報の一つ一つをみていく。 独り暮らしをしたい、とかもちろん無理だけれど、こういった間取りをみるのは好きだった]
(278) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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塩竃っすかぁ。良いですよねぇ、海。 こっち来てから行ってないです、海。
[同郷の話を聞き、つい口が滑らかになる。 あまり外に出ないという彼は誰かからの電話にスマホを取り出す。]
(279) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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あぁ、どうぞ。自分に気にせず出てください。
[『入間』という姓に首をかしげながらも、何かの偶然だろうと気にする様子はなく。 また誰かにぶつからないかと辺りを気にすることにした。]
(280) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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たぶん、そうだと思います。 遠くてよく聞こえなかったけど……話し声はしてたから。
[警察を追い返してしまったという電話先の相手の言葉を肯定する。]
家に居たら危ないかもって思って、逃げてきました。 いまはとりあえず、新宿に……
[そういうと、相手は会って話ができないかと言ってきた。 正直一人はもう不安で不安でしかたなく]
あ、あの……えと、じゃああとで、 この携帯にまた電話してください! さっき言ってた作家さんへの連絡、よろしくおねがいします。
(281) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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[――――で、現在に至るのだが。]
(282) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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─ 新宿不動産・午後 ─
[席に戻り、木露へのメールを作成した。 今日実検を済ませた物件に、他数件。 彼の提示した条件に合う物件をリストアップ。 添付ファイルを作成してメールに添付する。]
**
(283) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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To.木露 流衣様 Title.ご要望のありました物件につきまして
お世話になっております。 新宿不動産 担当の東蓮寺です。
先日ご要望頂きました賃貸物件につきまして、 ご希望条件に沿う物件がございましたのでご連絡差し上げます。 なお、当物件はまだ弊社HPには上げておりません。
明日までにご連絡がありましたら、 HPに上げず押さえますのでご一報をお願い致します。 物件の一覧については、添付ファイルをご覧下さい。
ご連絡お待ちしております。
新宿不動産 東蓮寺 琉衣
(284) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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あと……その
知り合いは、まだ……返事がきてなくって。 パパにも連絡ついてないし……。
[だから、正直、ひとの声がきけて、話をきいてもらえるのが、ありがたかった。]
(285) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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[ひとつ仕事を済ませたところで、ふと私用端末にLINEの着信を知らせる緑のアイコンが見えることに気が付いた。 何の気なしにスワイプして画面を開いた指が、止まった。 視線が画面に釘付けになる。
「大変なことがあって」>>227
何が、と思う先に言葉が続いている。
「家に変な人が入ってきて逃げてきた」
家に……?泥棒か強盗か。]
(286) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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|
[澪音は、母方の年下の従妹である。 母の妹、すなわち叔母という人が彼女の母で、上京してすぐ連絡を取らないわけにもいかず…というよりは実家の母から叔母に連絡が行ったらしく、無視するわけにもいかず挨拶に出向いたことがある。
従妹といっても、入間家は東京、東蓮寺家は四国であるから直接顔を合わせる機会はそう多くなく、むしろ成長期の澪音などとは殆ど初対面のような、記憶より格段に大きくなった従妹と再会を果たす形となったわけである。
その折に、LINEを交換した。 どちらかといえば、従妹の積極さに押されたという感がある。 時折他愛もないスタンプが交わされる程度だった画面に映る、ごく短いSOS]
(287) 2016/09/29(Thu) 00時頃
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「大丈夫?」 「怪我してない?」「今どこ」
[知らない人……?澪音の悪戯だろうか。 いや、それにしては変だ。 こんな悪戯を自分に仕掛けてくるような子だっただろうか。 違和感。それが、真実味となって不安を加速させる。]
「おじさんたちはいない?」
[仕事で出ているのか、とその時は思った。 だから彼女だけで逃げ出したのだろうと考える。 画面に視線を落とす顔が曇る。 既読がつかないかと、少しの間画面を見つめて*いた*]
(288) 2016/09/29(Thu) 00時頃
|
|
[何やら、不思議な様子である。
話を聞いてみると、 どうやら、『入間さん』本人ではない。 よくわからないけど『入間さん』の子どもで、『入間さん』本人を探している。 『入間さん』の家には不審者が家族のように振る舞っている ]
(289) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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─ 新宿・鉱石店 ─
[あなたも?と尋ねた言葉の答えは、どこか古い記憶と重なる>>262。]
…そう。
[だからか、答えを知っていたように、返す笑顔は半拍遅れた。
『知ってる。20さいまでにわすれないといけないって。でも白い水晶って言葉をおぼえておくと──』 『あのね、あのね。じつはね……あの公園の林のところにいるって。会いにいってみようかなって』 『どれ? 次よませてくれる?』]
(290) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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――――あれ?
(291) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
|
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じゃあ、お仲間さんね。 私も、怖いものが好きよ ホラー小説なんかも。 [くすくすと笑って、夜に爪を切らない。という青年に目を細めた>>263。]
蛇が出ちゃうものね 信じて、おそれて注意深く避けるのはいいことだわ 私も、朝蜘蛛はころさないもの
(292) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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あの、お話中申し訳ないんですけど、
[電話中の青年に一二三は声をかける。]
(293) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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|
そうね。合理的じゃない、奇妙なことって 意外と──そばにあるのかもしれないわ ここにある石だって、どこから来たのかわからないもの
[人間に意味を持たされた石が並ぶ店内で、楽し気な様子に頷きを返す。あまりに当たり前にそこに並んでいるけれど、出自を知れるものは少ない。そう思うと、普段接している風景に含まれる情報は膨大すぎて気が遠くなりそうなほどだ。]
あ、すみません。 ありがとうございます
[と、包み終わった水晶が渡されるのに礼を言って 女はそれを受け取った。]
(294) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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[支払いを済ませてから、潜められた声の宣伝とバンドの名前に少し思い当たる節があるように首を傾げた>>266。]
解放治療カルテ
[繰り返してみるも誰から聞いたのか──東蓮寺がそのバンド目当てにライブに行くのだという話を聞いたこと──までは思い出せずに、言葉を繰り返して、記憶にとどめる。]
……じゃあ、家に帰ったらさっそく 調べてみるわ [宣伝を受け取って、手土産を鞄にしまう。]
(295) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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今話してる人、もしかして、入間澪音って子じゃありません?
[まさかのまさかとは思いつつも、声をかけてみた。]
(296) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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[そうしてそれで──ここにこれ以上いるべき理由はなくなってしまった。 鞄をひとつ持っているだけの手元を幾分長く確認してから、顔を上げる。]
……
[それから、声をかけてきた青年に向けて、付き合ってくれたことに感謝するように小さく頭が下げられた。]
お話ししてくれてありがとう
じゃあ、
[また。とは、紡がれず、代わりに愛想笑いというには印象の薄すぎる笑みを浮かべて、今は鈴里みよ子を名乗っている女は、青年の隣を過ぎて外へと向かった。]
(297) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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打ち合わせで何度か会ったことはあるけれど……。
[以前に会ったときの入間祥子の印象を思い浮かべてみる。 会った回数がそんなに多いわけでもなく、人の顔を憶えるのが得意ではないため、ぼんやりとした印象だ。 それでも、会えば本人かどうか判断することぐらいはできる]
オッケー、それじゃあまた後で。 とりあえず、今夜を過ごせる場所は確保しておいたほうが良いね。
(298) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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―新宿駅南口>>148―
ああ。まー…そうだな。俺が第一発見者だった。 隣の部屋に住んでた奴がな、ベランダから落ちたんだと。
その前に住んでた奴と、その更に前の奴もやっぱり事故だったんだとさ。どういう理由でかは知らねーがな。
…まあ、事故物件に住むような奴なんて元々訳ありの事が多いんだし、なんかあったってそうおかしくはないんだろうがな。 立地のせいでトラックが部屋に突っ込んできやすいとか、そういう理由で事故が起きる物件だってあるらしいし。
まー……普通の、風呂がちゃんとあって、ピッキングされないような鍵がかかって、壁が薄くて隣から一日中アニメの声が漏れてきたりしないような部屋に住めるような奴には想像もつかない世界があるって事なんだろうな。
(299) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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ま、あんたには関係ない話か。 部屋と食うもんだけはな。あんまり安い物選ぶもんじゃねえな、本当。 ……なんだ、眼鏡のって、鈴里さんと知り合いなのか。奇遇だな。会ったらよろしく言っとくさ。機会があるかどうかも分からんがな。
[思いのほか長話をしてしまった。少女に一言告げて、その場を離れる事にした。]
(300) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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― 新宿駅新南口 ―
はい。はい。わかりました。 はい、もちろん。18時ですね。 わかりました。30分前には。
はい、ありがとうございます。
[スマートフォンの通話を切った。
周囲の喧騒が消え、冷え切った肌は空気の温さも湿り気も感じない。頭の中が真っ白で、奥の方から耳鳴りのような音がする。
さきほど聞いた気味の悪い話題(>>260 >>267)も頭から吹っ飛んでしまった。]
(301) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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[通話の相手は、ジルヤの所属する"組織"のトップ。 突然の呼び出し。まず間違いなく"あの話(>>4)"の件だ。 決まり、なのだろう。拒否することは許されない。
話がまとまれば、もう、2度とここには戻れないだろう。 ジーンズで出歩くことも、へたくそなギターを弾いて歌うことも]
(302) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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[数日後、ジリヤは、赤羽(>>4)の"所有物"になる]
(303) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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このまま、さよならなんて……やだよ。
……ヤヘイ。
(304) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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―少し前>>191>>192―
東蓮寺。東蓮寺さんね。 ……悪い、名刺は前の会社名が入った奴しかねーんだ。勘弁してくれ。
[パーカー姿でうろついている人間が名刺を持っているとも思わないだろうけれど。]
そ、黒い鳥。なんだか、ホラー専門のレーベルだとか聞いたけれどな。どっちかって言うと別方向での評判の方が有名かもしれねーが。
まあ…引っ越すにしても、次の仕事が決まってからにはなるだろうけどな。その時はまたよろしく頼むことになるかもしれん。
(305) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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[そんなアドバイスをした後に、通話を切ろうとしたところで隣の少年から声を掛けられる。 通話にその声が入っていたかもしれないが、少年が口にした名前をそのまま聞いてみた]
……キミの名前って、入間澪音ちゃん?
(306) 2016/09/29(Thu) 00時半頃
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