223 豊葦原の花祭
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
てまり、手毬、私の名前。
[与えられた名前を繰り返し、少女はそれを核に存在を確立させる。 一陣の風が、少女を巻き込み舞い上がる。 黒いおかっぱの髪がぞろりと伸びる、ついでに身長もすっと伸び上がり、あやと目線を同じくする。 純白の着物がぶわりと膨らみ、それらを纏めるように赤い袴が足元を覆う。 きらり、色とりどりの蝶が袖に舞った。 最後にひょこり、黄色の三角耳が頭に現れる。]
貴女のいらないもの、私が貰い受けましょう。
[ついと伸ばした指先が、あやの胸元にとんっと触れる。 次の瞬間、黒に紫の煙が渦巻いた玉が伸ばした掌の上に転がる。]
(23) だいち 2015/04/22(Wed) 23時半頃
|
|
代わりに貴女の欲しいもの、あげましょう。
[掌で転がした玉を左手に収め、右手の人差し指をぴんと立てる。 その先に小さな炎が灯るとその指で再度あやの胸元にとんっと触れる。 学校へ行きたい、外で遊びたい、それらを叶えるための灯火を。]
お狐様は、穀物の神。 力を貯めれば殺生を司ることもある。 私は神様じゃないからそこまではできないけれど。
[姿を新たにした少女は口元に笑みを浮かべる。
友達をちょっと手助けするくらいは、できるんだよ。
そう言って小首を傾げれば、三角耳が、ぴこりと揺れた。]
(24) だいち 2015/04/22(Wed) 23時半頃
|
|
[初めて露わにされたあやの顔、正面から見つめて狐の娘は笑う。]
ありがとう、あやちゃん。 私の、友達。
[そっと手を取ればきゅ、と握りしめ。 彼女が願う分だけの幸せが、彼女の上に宿りますように、なんて、誰ともなく祈ってみたりする。]
(55) だいち 2015/04/23(Thu) 23時半頃
|
|
ー宴の終わりー
[すっかりと、散ってしまったうすずみ様を見上げ、娘は少々寂しげな様子。 しかし傍の“友達”を振り返れば、影のない笑みを浮かべて見せる。]
行こう、あやちゃん、貴女の世界へ。 帰ろう、貴女の未来へ。
[娘の言の葉に乗るように、風に巻き上げられた桜の花弁が竜巻を作る。 ふわり、二人の足元が浮き上がったようだった。
離さないで。
至近距離の囁きは、少女の耳に届いたろうか。 娘は最後、巨木を見やり、小さく小さく呟いた。
またね。
私、良い顔してたでしょう?]
(56) だいち 2015/04/23(Thu) 23時半頃
|
|
[私は手毬。 あやの友達。 あやの願いを叶えてあげる、お狐様。 まだまだ未熟で何でもって訳にはいかないけれど、あやの幸せを誰より願ってる。
他の誰に見えなくても、貴女が忘れない限り、いつだって貴女の前に姿を見せてあげる。 見えなくなってもずぅっとずっと、一緒だよ。 あや、貴女が最期の時を迎えるまで…]
ー手毬ENDー
(57) だいち 2015/04/23(Thu) 23時半頃
|
|
ー???ー
[薄桃に沈む紅は、確かに人の形をしているようだった。 それは年の頃二十歳になるかというような、娘の姿をしている。 柔らかい花びらに静かに埋もれる娘は、生きているのか死んでいるのかわからない。
…と、娘の瞼がぴくりと揺れた。 ひらり、舞い落ちる薄桃が一片、娘の鼻先に宿る。 それがこそばゆく感じられたのだろうか、娘の細い眉がきゅうと寄せられると、ゆっくりと眼を開く。]
…ここ…?
[目に飛び込んできた色に、娘は戸惑いの声を漏らす。 娘は確かに、あの家の縁側で眠ったはずだった。 彼の永眠ったあの場所の…
恐る恐るといった調子で体を起こした娘が、困惑したようにあたりを見回す。
と、少し離れた場所にそびえる、一本の巨木に気がついた。]
(84) だいち 2015/04/25(Sat) 23時半頃
|
|
また一片、舞い落ちた薄桃が幼い娘の髪を彩るが、娘自身はそれには気づかず、ただただ無言で目の前の巨木を見つめる。 花びらの舞い落ちる音さえ聞こえそうな、静寂。 しばらくして、ようやく少女は唇を開く。]
…あぁ。
[酷く懐かしい景色だった。 それは幾度繰り返した生の前だったろう。 きっと私は、ここに来たことがある。 立ち上がると、ころりと紅が転がった。 拾い上げたそれは、薄汚れた紅い手毬。]
…てんてんてん。 淡墨様のお祭りで てんてん手毬貰いました。 てんてん手毬は何処でつく 桜のお花の下でつく 下でつく………
(85) だいち 2015/04/25(Sat) 23時半頃
|
|
[ぽんと放り投げた手毬を追いかけるようにして、舞い上がる袖。 袖に縫いこまれた色とりどりの蝶が、きらきらと舞い踊る。 娘は唐突に、手毬を取り落とした。]
あぁ、あぁ。
[袖を抱きしめるようにして、喘ぐ。 転がった手毬は、娘を誘うように巨木へと向かう。 ふらり揺れた足元が、無意識にそれを追いかけた。]
淡墨様、淡墨様!
[思い出した名前を口にして。 花開くのを待つばかりの枝を見上げ、娘は木肌にそっと触れる。]
(86) だいち 2015/04/25(Sat) 23時半頃
|
|
[娘の頬が興奮に赤く染まる。 きっと、きっと、この記憶は間違っていない。 私の、私だけの、大切な…]
来ました、私、約束を、果たしに。 貴方が下さった蝶々、袖に添えて。 だから、言ってください、あの言葉。 今の私の名前は…ーー
ー?END?ー
(87) だいち 2015/04/25(Sat) 23時半頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る