人狼議事


198 かるらさんのうなじ争奪村

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視点: 人


ニコラスは、前につんのめった。わ、わ、わ。

k_karura 2014/10/13(Mon) 14時半頃


ニコラスは、セシルに見られて、戸惑いつつ、やぁと応えた。

k_karura 2014/10/13(Mon) 14時半頃


ニコラスは、陸の香りがして、どきどきしながら腕にチュッと唇落とした**

k_karura 2014/10/13(Mon) 15時頃


【人】 許婚 ニコラス

―夢の終わりに・赤花―

[不誠実だと、思った。
 キスはもう少し神聖なものだと思っていた。
 
 けれど、望んでくれるキスならば――…それこそが、曽井の望むもの。
 唇が触れた時、一緒に……心の傍に居る感覚が、した。]

(18) k_karura 2014/10/13(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……友は、ねだり方が上手だよね。
 約束にキスって、さ。

[普通は言わない。しないだろうに。

 露にされた額を睨む。>>4:+94
 友の肩に手を置いて背伸びをすると、額の中央を唇で触れた。]

 ………やく、そく。
 もぅ15年は、待てないから。

[踵を下ろして重心を前にやる。
 傾いだ唇同士を合わせた。


 自分から。望んで。キスを、求めた。]

(19) k_karura 2014/10/13(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

[夢に――見るのだろうか。見てくれるのだろうか。>>4:+72

 曽井は忘れるけれど。
 小さな悪戯だと赦して欲しい。]


 ………さよなら。


[また、会う日まで。**]

(20) k_karura 2014/10/13(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

―夢の終わりに・白花―

[曽井は校庭に立っていた。
 放置されたままの野球ボールやバット、グローブ。あぁ、ここは小学校だと知れたのは、スピーカーから校歌が流れていたから。

 土埃を被った白球を拾い上げ、振りかぶって投げてみた。ボールは思いもよらぬ方へと跳んでいった。]

 ………下手だなぁ。

[苦笑しグローブを外す。
 ようやく決心がつき、カミちゃんから渡された紙袋をそっと開封した。]

(21) k_karura 2014/10/13(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

[腕を入れて甘い香の元を取り出すと、守り袋に見えた。何故こんなものを?

 ほんのりとした温かみに触れ、紐を緩ませると――


 白い花が在った。
 綺麗に咲いた、椿の花が。]


ど、   して……。


[分からない。分からない。
 ただ分かるのは、勝丸が赤い花を咲かせてあの子にやったということ。恋も記憶も手放したということ。]

(22) k_karura 2014/10/13(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

な、んで僕なのっ

[赤花咲かせた相手は、別の人なのに。白花咲かせる程、夏祭りで言葉を交わして居ないのに。

 叫んで問うても返答はない。
 校庭に落ちた影が伸びていく。]


なん、で、忘れてしまう、の……。
僕に、ぼくに どうして、欲しいの、さ。


……まさる!

(23) k_karura 2014/10/13(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

[いやいやと首を振った。
 手ごと遠ざけた。

 棄てようと、思った。
 けれど、勝丸の想いも、心も捨て去るようで、出来なかった。]

 ………っ
  大事な、もの……なんだ、ろぅ?

[何を望む? 何を――遺す?**]

(24) k_karura 2014/10/13(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

―朝―

[電子音を掻き鳴らす目覚まし時計を黙らせ、シーツを頭から被り直す。

 休みの日なんだから、もう少し寝ていたい。
 微睡んで居ると、横腹に衝撃。]

う゛

「起きろー」「起きて遊べー!」

[甥と姪が乗っかって跳ねているのだ。勘弁してくれ。]

(25) k_karura 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……わかった、わかった!兄ちゃん、起きる……から

[一度身を起こす。朝からロリータ色の強い服を着た甥と姪をベッドから下ろし、再び枕に頭を沈めた。]

「あー、ニコ兄ちゃん、また寝るー」

……寝てないって。大丈夫。

「兄ちゃん、お花に朝ごはん、やってもいい?」

   ん………

(26) k_karura 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[――お花?

 頭を仰け反らせ、甥の方を見る。
 窓辺に置いた鉢に咲くのは小さな白花。]

 ……ねぇ、ここに、水槽がなかったかな。
 赤い金魚が――泳いで   た?

[夢でも見てたんじゃないのかと幼子は笑う。
 そう、夢なのかも知れない。

 胸に、瞼に、額に……手を置く。

 窓の外、シャボン玉が飛んでいた。*]

(27) k_karura 2014/10/13(Mon) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―恋と音楽―

[着替えの為に幼子達を追い出した。
 ベッドの上から何か跳ね落ちた気がしたが、気のせいだった。]

 ………

[何とはなしにリモコンを手に取り、音楽プレイヤーを起動させた。
 トラックは進み。
 伸びていく音の旋律に、曽井の手が止まった。シャツが滑り落ちていく。]

(49) k_karura 2014/10/14(Tue) 15時頃

【人】 許婚 ニコラス

ぁ……

[愛して下さい。僕を見て下さい。
 あなたに恋した僕を。

 ――あぁ、どうして。こんなにも愛しているのに。


 愛を乞う歌曲。]

(50) k_karura 2014/10/14(Tue) 15時頃

【人】 許婚 ニコラス

[どうして胸が苦しくなるのだろう。
 喉が痛むのだろう。
 溢れた涙を手の甲で拭う。
 音に籠められた感情に共鳴でもしたのか。

 ――恋がどんなものか、知ったから。

 知っていると思っていた。知っているつもりでしかなかった。

 愛しい。愛しいあの人。
 逢いたい。振り向いて欲しい。触れて欲しい。傍に――居たい。

 想いが溢れて止まらないのに、肝心の相手の姿が思い出せなかった。

 実らぬ初恋は、曽井にも在ったけれど。その切なさは時と共に消えたのに。>>36>>37

(51) k_karura 2014/10/14(Tue) 15時頃

【人】 許婚 ニコラス


[  ―――恋を、すると良いよ。  


 僕は、誰に、恋をしているのだろう?


 想いばかりが熱を帯びて、思慕の焔に焼かれていく。*]

(52) k_karura 2014/10/14(Tue) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―夏祭り―

[遠くに響く祭り囃子。
 和楽器も良いものだと懐かしい故郷の街を歩く。

 『相賀』だったはずの家は別の表札が掲げられており、隣人曰く、離婚だとか都会に引っ越したとか。

 中学に上がる時分、何の連絡もなしに消えた同級生を思い出した。
 トラウマを植え付けたいじめっ子と、天才だと垣根を作る淡い初恋の相手。

 離れて良かったと思ったのに。
 同時に、寂しくも思っていた。]

(55) k_karura 2014/10/14(Tue) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[参道を歩く。人にぶつかる度にごめんなさいと小さな声で謝る。

 見覚えのある光景。
 見覚えのある屋台。

 そぅ、こんな風にお面を手にとって。]

乗せるのが美味いね……。

[赤い獣の面を買い、頭の後ろにくるように紐を通した。]

(56) k_karura 2014/10/14(Tue) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス

[誰か――誰かを、探していた。

 ふらふらと、特にあてもなく人を探しながら屋台めぐりをしていたが、ラムネを売る屋台を前にしてふと思い出す。

 そういえば、ここで――…]

(57) k_karura 2014/10/14(Tue) 16時半頃

【人】 許婚 ニコラス

っ!

[背中というよりは脚に衝撃。
 振り返ると小さな女の子が居た。
 可愛らしい浴衣姿で、手には金魚の水袋。
 泳ぐ赤に、とくりと鼓動が跳ねた。
 
 そっと身を屈め顔を覗き込む。
 途端。]

「お母さんじゃない〜っ」

[泣き始めた。]

(58) k_karura 2014/10/14(Tue) 16時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ………あ、の。その……ね。
 お母さんと、はぐれちゃった?

[オロオロとしながら頭を撫でる。
 ちょんとリボンが揺れた。]

確か、迷子の……警察の、あったはずだから……

[周囲を見渡す。
 赤いフードと、綿飴を持つ二人。
 すぐに友と玲だと気付いたが、苦笑いが漏れる。


 だって、不思議だろう?
 どうして、友と親しく話せる?

 玲が友との事で悩んでいると、知っている?]

 ……行こっか。

(59) k_karura 2014/10/14(Tue) 16時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[人形のように可愛らしい女の子の手を引いて。
 曽井は警察テントのある方へと歩き出した。**]

(60) k_karura 2014/10/14(Tue) 16時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

k_karura 2014/10/14(Tue) 16時半頃


【人】 許婚 ニコラス

―警察テント―

宜しく、お願いします。

[女の子を届けて、終わりかと思ったら。メモ用紙とボールペンを見て、勧められるまま伊須に座った。]

 ………書き終わりました。はい。

[メモ用紙に指を添え、曽井は甲斐を見た。]

(106) k_karura 2014/10/14(Tue) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……仕事、ここだったんだ。甲斐くん。

[何の仕事をしているのか。
 話したことを思い出す。]

 覚えてる? 前は教えてくれなかったけど、そうだよね、警察だって、言いにくいよね。


[覚えて――?
 自分は何と答えたか、思い出せなかった。*]

(107) k_karura 2014/10/14(Tue) 23時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

k_karura 2014/10/14(Tue) 23時頃


ニコラスは、アランの肩に、ちぅって返したよ!

k_karura 2014/10/14(Tue) 23時半頃


ニコラスは、サミュエルにはぐはぐ。消毒……?

k_karura 2014/10/15(Wed) 00時頃


【人】 許婚 ニコラス

[こんなお祭りの時でも大変だと、思ったが、口にしたのは感謝の意。>>111

……ありがとう。
甲斐くんのようなお仕事をしている人達のお陰で、お祭り、楽しめてるよ。

休憩時間に……ぁ、いや。
イケメンって、はは……困った、な。

[お面を手に取り、顔を覆う。]

いないいない……ばぁ?

(114) k_karura 2014/10/15(Wed) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

―警備テントを後にして―

[数分しか経って居ないのに、見上げた空は暗く、満月が煌々と輝いていた。
 祭り会場のあちこちに提げられた提灯も、闇を払う。]

 ……金魚すくい、あるんだな。

[迷い子が手にしていた水袋には、赤い花のような金魚が泳いでいた。
 赤い獣のお面は、泣き止まぬ女の子にあげてしまった。

 祭の名残代わりに、1度挑戦してみようか。]

(117) k_karura 2014/10/15(Wed) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス


あのー、すみません。


『ごめんねー、ちょっと混んでてねー!』

あぁ……、なら、また来ます。

[残念だが仕方ない。屈んだ腰を伸ばす。水槽の向こう側に居る人と目が合ってしまった。

 瞬き、会釈すると、気恥ずかしくなって身を返した。>>100

(119) k_karura 2014/10/15(Wed) 00時頃

【人】 許婚 ニコラス

[雑踏に身を紛らわせ、曽井は足を速めた。
 あの場に居なければならないとも思ったし、
 早く立ち去るべきだとも思った。


 祭り太鼓の鳴る方へ。
 櫓の方へ……。*]

(123) k_karura 2014/10/15(Wed) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―警察テント―

ここに? この街、に?

[手際良くメモ用事が回収され、メモが書き込まれていく。>>120

もぅ、自分でおいさんとか言わないの。
甲斐くん。

[女の子の相手は楽しい。
 泣き顔が止んだ頃、新たな泣き顔がふたつ。]

(126) k_karura 2014/10/15(Wed) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

きれーって、普通は男に使わないからね……?
甲斐くんはあまり変わらない、なぁ。

いいって、まだ僕たち20代なのに。

こ――…

[恋をしている?
 生徒たちに話すような言葉をかけようとして、胸が詰まった。]

  ……ぷっ

[野球部の? 振り向き見上げ、笑ってしまった。]

(135) k_karura 2014/10/15(Wed) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―櫓―

[櫓が見えた場所、離れたあの方向。
 そこで―――何を、見た? 誰が、居た?

 白い影と、陸と、そして――…


       涙。]


っ!

[掴まれた手。反射的に振り払おうとして、けれど出来なかった。]

(139) k_karura 2014/10/15(Wed) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……逃げた、つもりはなかったんだけど。

[離して欲しい。
 離さないで欲しい。]


 ……そぅ、だよ。
 ニコルだなんて、君しか、呼ばない。

[ぐっと腕に力を籠めた。]

(141) k_karura 2014/10/15(Wed) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

―警察テント―

[椅子から腰を上げ、空いている椅子を引き寄せて2つに並べた。]

 ……えーと、あと、妹さん、たち?
 良かったら此処に座って。ね?

[落とし物だとか。何となく話を聞きながら、勝丸の顔を見た。
 名前、名前。何だっけ。]

(142) k_karura 2014/10/15(Wed) 01時頃

【人】 許婚 ニコラス

[どうもと、首を僅かに傾げ。
 名を問うよりは早い。甲斐の渡したメモ用紙に、名前が書かれるのを待った。

 喉に引っ掛かったよう。
 名前が出てこないのは。

 その顔に、見覚えはあるはずなのに。]

(147) k_karura 2014/10/15(Wed) 01時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―櫓近く―

[振り払おうとした。けれど、出来なかった。
 陸から離してくれれば、楽なのに。>>144

 ……いつだって、陸は 避けてたじゃない。
 もぅ昔のこと、だけど。

[それに。知ってる。
 振り返れぬまま、彼が口籠っているから、曽井は口を開く。>>145

 違う、よね。
 人を間違えてる、よね……。

 陸が、手を掴んでおきたいのは――

[別の、ひと。]

(148) k_karura 2014/10/15(Wed) 01時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―警察テント―

来ていたよ。どうしてか、行かないと――いけないって、思ってね。
……あぁ、はいはい。おいで?

[女の子に袖をくいくいと引っ張られる。
 目線を合わせて膝を曲げ、求められるまま抱き締めてあげた。]

 ……そうか、勝丸。
 うん。お久しぶり。

[娘とかじゃないよ、と少し笑って見せた。]

(153) k_karura 2014/10/15(Wed) 02時頃

【人】 許婚 ニコラス

―櫓の―

な……

[それは思いがけぬ言葉だった。>>151
 一人にしていたと、気付く時が来るなんて、思ってもいなかった。

 強いままの手。痛みを感じても、何も言えない。
 間違ってなど居ないとすら、思ってしまう。
 言葉通りに。]

(154) k_karura 2014/10/15(Wed) 02時頃

【人】 許婚 ニコラス

僕、に?

だって、逢えるかなんて――分からない、でしょう?

[分からないはずだ。けれど。
 夢の中で、確かに祭りで出逢っていた。

 櫓の近く、陸は誰かと――そぅ、誰かと。
 抱き合って。]

 ………っ、嫌い  じゃ

[声に滲む苦味に、曽井は振り返る。]

(155) k_karura 2014/10/15(Wed) 02時頃

【人】 許婚 ニコラス

 陸。

 ……なんてこと、きくの。

[どうして、悲しいのだろう。
 陸が誰と親しくしていても、自分には関係ないのに。
 誰と、抱き合っていても。

 ――なのに。それを嫌だと――思ってしまう。]

 まるで、僕が  君のことを、

(156) k_karura 2014/10/15(Wed) 02時頃

【人】 許婚 ニコラス



 ――好き 


     みたい、じゃ

[――ないか。]

(157) k_karura 2014/10/15(Wed) 02時頃

【人】 許婚 ニコラス

君が、言うから。

天才だって、孤独な、ものだって……


[ずっと、一人だと感じていた。
 そのことを陸の口から明かされる。>>158

 曽井の思っていたことを。]

 ……君は、何年経っても君らしい。
 少しの可能性に賭けて、いつだって……

[きゅと唇を結んだ。]

(161) k_karura 2014/10/15(Wed) 02時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[暖かな腕の中、耳元に落ちる謝罪の言葉。]

 ………ん。
 も、いい。陸が分かって、くれたなら…
 それで、いい。

[寂しかったのだと、腕はそっと陸の背に回る。
 どきどきが止まらない。
 額を肩に当てて俯いていたが、問う言葉にするりと、素直な感情が口から出た。]

(162) k_karura 2014/10/15(Wed) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス

 ………ちがわ、ない。

[視線を交わす。]

   ……好き。

[じわりと胸に広がる想い。
 他の誰でもない、目の前の彼が―――…好き。]

好き、だよ。好き……、好き……んっ、

[指に力を籠め、首を伸ばす。
 掠めた唇は震え、留まらぬ言葉の先を伝えようと。]

(163) k_karura 2014/10/15(Wed) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス

[伏せた瞼の裏。
 甦る記憶は、涙と共に。

 灯籠の灯り。色が濃くなる。
 視線の先、陸の腕の中に居るのは金糸の男。

 他の誰でもない、曽井自身。

 ただの夢、なのだろうか。
 それとも願望なのだろうか。

 今と同じ状況であることに、そうあるべきだとすら錯覚してしまいそうになる。]

(164) k_karura 2014/10/15(Wed) 03時頃

【人】 許婚 ニコラス

―櫓の―

[陸に対して抱いていた孤独感が、和らいでいく。>>165

 僕が? 覚えてない?]

 僕は何も……教えて、なんか。

[先生という立場で、寧ろ気付かなくてはならない方。けれど、子供の頃を振り返り、言葉の裏にあるものに思い到ることはなかった。

 子供心にそのままを受け止めていた。]

(177) k_karura 2014/10/15(Wed) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 目を向ければ周囲に、身近に在ると分かることなのに、案外気付かないものだよね。

 陸も、僕も……僕達、も。

[耳に届く言葉のひとつひとつ、聞き漏らさない様に。
 大丈夫、伝わってるよ。

 指先にその意を込める。]

(178) k_karura 2014/10/15(Wed) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[指の間を通っていく髪にすら、神経が通っているように感じる。>>166
 触れられる喜び。

 髪に、頬に、瞼に降る応えが優しくて、暖かくて。]

……うん。

[そうだよ、好きなんだ。]

 ……うん。

[そうだよ、君の傍に――居るから。居たいから。>>166


  ……う、ん。
  ひとりに、 しないで……。

[言えずに居た、再奥に沈めたままの言葉だった。]

(179) k_karura 2014/10/15(Wed) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス

  ずっと、思って たんだ。
  誰よりも、陸に 寂しさを。


 嫌……なら、陸は、どうするの?


[何か出来るのは、陸だけ。
 望むのはひとつだけ。

 叶えて欲しい。
 好きになって、欲しい。

 僕の恋心は君への想いで花開いていた。だから――]

 ……ん、

[額に落ちる唇。
 これで終わりか、それとも続きをくれる?]

(180) k_karura 2014/10/15(Wed) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 どういう……

[よごすなんて、こと。>>167
 清濁の葛藤までは窺い知れず。

 ただ、鼓膜震わす音に耳が熱くなった。]

 り、く。

[持ち上げられる顎。嘘ではない、よね。期待とときめきと、僅かな不安に瞳が潤む。

 優しい口付け。触れた唇から想いが伝わるようで。満たされていく。]

(181) k_karura 2014/10/15(Wed) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……陸。

[額を合わせたまま唇が離れ。
 離れがたさに躊躇う。

 胸の鼓動はまだ収まりそうにない。]



 僕はまた、君に 恋をしている。


[男同士だけれど、仕方ない。
 はにかみ、陸の様子を伺う。

 瞳に映る金の色が見えて、一層落ち着かない。]

 …………な、んだか 照れる。

(184) k_karura 2014/10/15(Wed) 10時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[朝方胸を焦がした恋慕の情。
 まるで金魚のようにゆらゆらと揺蕩う。]

  陸の心の中に、僕がちゃんと居るって……そんな、風に思えるよ。

[嘘つきだと涙した記憶は、白花と共に渡してしまった。

 僕の心の中にも君が居るから。
 そう伝えたくて。
 ――唇を寄せる。

 啄むよう、試すように軽く触れ。
 そぅと重ね合わせた。]

(186) k_karura 2014/10/15(Wed) 11時頃

【人】 許婚 ニコラス

[陸の表情を伺いながら、頭を2度3度と撫でる。
 記憶の中の陸は、どうしてか――笑おうとして、笑っているようにも見えたから。


 りん、と音が聞こえたのは空耳か。
 ポケットの中、守り袋の内の白花が――香った。]

 ……お祭り、遊びにいこっか?
 僕、金魚すくいがしてみたい。

 それに、懐かしい人達も来てる、し。

[甲斐、勝丸、翔、玲、そして――友。
 陸も彼等に逢いたいのではないかと、名を挙げた。*]

(190) k_karura 2014/10/15(Wed) 11時頃

【人】 許婚 ニコラス

―警備テント―

勝丸には、聴こえない?

[急き立てる物があるとすれば。
 灯籠揺れる向こうから、白花の記憶。>>168

こんにちわ、初めまして。
お兄さんの、ね。小学生の時の――…

[間が開いたのは、呼んで良いのか憚られたから。
 屋台の前の賑わい、ラムネを開封する音、誰かの背を押した――…]

 …――ともだち、だよ。

[勝丸の妹達に自己紹介。]

(198) k_karura 2014/10/15(Wed) 13時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[友達、だったんだ。
 仕事中の甲斐をちらりと見やった。

 否定されないと嬉しいけれど。]

勝丸?
……どうかした?

[テントの外、背に声をかける。>>169>>170*]

(199) k_karura 2014/10/15(Wed) 13時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―櫓の―

[陸の心の中に自分が在る。それは、小学生の頃に望んで、果たされないと思ったことだった。

 恋をして、恋を失って、恋をして、――恋心を、忘れて。

 いつから――…だなんて、分からなくて良い。いつの間にか、ということだから。>>195

っ!

[薄く開いた唇から、入り込むのが何か。気付いた時には遅かった。
 息も身も心も溶かされるような、甘やかな痺れと熱。初めて知った情欲に耐え、眉を寄せた束の間。]

(211) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

[研究対象を前にした時や、実験の結果に興奮した時とも、楽しげな話をしている時とも、どんな記憶の中とも違う、15年経って初めて見る――笑顔。>>196

初めてなら、たくさん回らないと、ね。
知ってる? 屋台にもローカルルールがあるんだって。

例えば――…


? 

(212) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

なぁ、

[に?
 子供の頃の様に繋いだ手。
 一度離れて両頬に。]


 ………っ、 な、あ、

 り、陸っ!

[15年前は、ただ驚きに呆けていた。
 15年経った今では?>>197

 首まで顔を赤くし、肩を竦ませて睨め上げる。

 喜ばないはずはない。
 けれど、それ以上に恥ずかしい。]

(213) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 お、おめでとう……。
 成功だ、よ。

 僕は、とてもとても……嬉しい、から。

[はぐれないようにと繋ぐ手は、子供の頃とは違う。
 指を絡め。雑踏の中で目立たないからとそのままに。

 4匹の金魚が泳ぐ水袋を手首から提げていても、変わらぬままに。>>207*]

(214) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

―後日―

[カーテンから差し込む朝陽の眩しさに目が醒めて、曽井は目を擦りながら横を向いた。]

 おは………ん?

[布団を叩いても平ら。
 不在を知る。]

(215) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[珍しく早起きをしたのか。
 けれど、シーツの皺はひとり分。

 また徹夜か……と、曽井は溜め息をつく。

 暗闇の中で寝るのはまだ怖い。
 ベッドライトの灯りを消して、着替えに取り掛かった。]

(216) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[探し人はすぐに見付かった。
 ソファに横になっている。
 胸元と床には資料らしきプリントが散っており、どうにも作業中のようにしか見えなかった。

 拾い上げてテーブルの上に置いてやる。]

 おはよー?

[鼻を摘まんでも、起きる気配はない。仕方なく毛布を1枚かけてやった。]

(217) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[トーストとベーコンの焼けた芳しき香り。
 濃いめに入れた珈琲の香り。]

朝御飯の支度、出来たよー?

[ソファに腰をかけ、寝ている恋人の顔を覗き込んだ。

 頬に手を添え、身を屈める。
 小さな音を立ててキスをした。]

 おはよう、陸。僕の好きな人。
 そろそろ起きて? 

[返ってくるのは寝息ばかり。
 暫く見下ろしていると、あまりの無防備振りに、じわりと沸き出すのは情欲。]

(218) k_karura 2014/10/15(Wed) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ……知らない。起きない陸の、せいなんだから。

[かけたままの眼鏡を外す。
 くしゃりと握られ、癖のついた前髪を整えると、髪に、額に、瞼に、鼻先にと唇を押し付けた。]

 ……ん、  り、くの、匂い。

[首筋に鼻を押し付け、甘えるようにうなじを甘く噛んだ。片方の手は体のラインをなぞって下へと進む。]

(219) k_karura 2014/10/15(Wed) 23時頃

【人】 許婚 ニコラス


 好き。すーき。スキ。
 大好き。



 ……昨日は、寂しかったんだから、な。 

[いつかの検証ではないけれど。
 好きと繰返し、濡れた唇を押し当てた。*]

(220) k_karura 2014/10/15(Wed) 23時頃

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