人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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【人】 捜査官 ジェフ

[彼が生きているのか、死んでいるのかわからない。
ならば首筋に手を当てればと、
触れようとして違和感を感じた。

彼は、首筋まで防護していたはずなのに、
今は白い肌が露出していた。

嫌な予感がして覗きこむとそこには――2つの穴
まるで吸血鬼に血を吸われたような]

(41) el900m 2012/05/04(Fri) 23時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

 済まない……。
 私は、君を護れなかった。

[ぎゅっと唇を噛む。

屈辱の痕がはっきりと残された、しろいのど。
慰めるようにそっと撫で――。

哀しげに見つめる瞳には、いつしか欲望の色が混じる]

(46) el900m 2012/05/05(Sat) 00時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[激しい喉の渇きを抑えるように喉を掻き毟ると、
血が滲んだような赤い筋がひとつ、ふたつと増えてゆくが
それで収まるはずがない。

風が血の臭気を運んでくる。
その甘く芳しい香りに、くらくらと目眩がする。

ヘクターを倒すまで生き続けると決めた以上、
血を啜ることには抵抗はない。
だが駄目だ。この男だけは――
このような事にならない為に護ったのに。

そうして特別なもののように感じれば感じるほど]


   [彼が欲しくなる]


[情けなさに嗚咽しながら、彼の喉元にむしゃぶりついた]

(52) el900m 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[そうして、喉の渇きが癒えるまで、
彼の血を啜り、溢れて零れた分まで丹念に舌で掬い取る。

漸く顔を上げた時には、目は虚ろで
行儀悪く、唇の周辺は真っ赤だった]

(55) el900m 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[そうして暫く物思いに耽っていたが、
やがて、何かを思いついたように、
ムパムピスの顔に視線を向けると話しかけた]

 ムパムピス。
 出来れば、お前をこのまま安らかに眠らせてやりたい。
 だが、果たしてそれは出来ることなのだろうか。

 私が、お前を見逃したとしても。
 誰かが――お前を眷属にしようとするかもしれない。
 
 ……私はお前を護ると決めた。
 その気持ちは今も変わらない。

 ならば、いっそ、他のものの眷属になって
 どう扱われるかわからないよりも。
 私が……お前の保護者になりたい。

(58) el900m 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 捜査官 ジェフ



[そう告げると、爪で左手を切り裂き]


  [流れだす血を、ムパムピスに注いだ]


 

(59) el900m 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[じっと顔を見詰めて、
彼が目を覚ますのを、静かに見守る。

師が教えてくれた、人を吸血鬼にする方法。
それが本当であればいい、と願った]

(61) el900m 2012/05/05(Sat) 01時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[血をあらかた吸い尽くして、青白くなったムパムピスの肌が、
ゆっくりと血色を帯びてゆく。
そっと噛み付いた首筋に手をやると、
規則正しい脈拍が戻ってきていた。

やがてその瞼が開き、再び彼の優しい眼差しが、
己の視線を捕らえると]

 ……目覚めたか?

[そう声を掛けた。
人としてはなく、
神の摂理から外れたもの、という想いを言外に込めて]

(94) el900m 2012/05/05(Sat) 12時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[口元の血を指摘されれば、
慌てたように服の裾で、ごしごしと擦る]

 この程度、大したことはない。
 それに君はよくやってくれた。

[こちらを気遣うような言葉に、
頭を左右に振って、否定する。
落ち着いて柔らかな声が紡ぐのは、
ハンターとして、これまでも受けてきた
耳に馴染みのある回復の聖句。

だが、もうそれに安らぐことはない。
声の魅力そのものは一欠片も損なわれることはなくとも、
神の慈悲を乞う辞は、今や何の意味もなさない
戯言でしかなかった]

(95) el900m 2012/05/05(Sat) 12時頃

【人】 捜査官 ジェフ

 ムパムピス。
 もう……いい。いいんだ。

[力無く笑い]

 私も君も……。
 もう……。人としての道は歩めないのだから。

 済まない。
 
[それだけをぽつりと零して]

(96) el900m 2012/05/05(Sat) 12時半頃

捜査官 ジェフは、メモを貼った。

el900m 2012/05/05(Sat) 12時半頃


【人】 捜査官 ジェフ

[見つめられていることに気づくと、はっとする。
もしや、人間にしては不自然な鋭い犬歯を見られてしまったのだろうか。
だが、変わらずこちらを気遣う姿を見ると、違う理由なのだろう。

自分の、そして彼自身の異変に気づかぬまま、
己の為に、一生懸命になる姿に胸をしめつけられる。

こんなに優しくて心清らかな人を、
自分と同じ道に引きずり込んでしまった。

その姿を見ていられなくて、詠唱を続けるムパムピスを抱きしめた]

(117) el900m 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 捜査官 ジェフ

 ……本当に。もういいんだ。

[その無垢な魂に真実を告げるのを躊躇ってしまう。
もし、真実を知ることがなければ、彼は元通りに
暮らせるのではないかと錯覚してしまう。

だが――すぐに気づくだろう。耐え難いほどの喉の渇きに。
そして、教会組織に近い彼のことだ。
逃げることも叶わず異端審問に掛けられ、
地獄のような責め苦や恥辱を受けて、
やがて息絶えてしまうのだろう。

それだけはさせたくなかったから、重い口を開く]

(118) el900m 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 捜査官 ジェフ

 死んだのではない。
 我々は生まれ変わったのだ。
 異端の悪魔として――。

[証拠のように、犬歯をみせると]

 君にも同じものがある。
 そして君をそのような姿にしたのは。

   
     ――わたしだ。


 だから君は私を憎んでくれていい……。

[憎むことであるいは生きられるかもしれない。
己がヘクターに対する憎しみで、生きていけるように]

(119) el900m 2012/05/05(Sat) 16時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[ムパムピスが驚いたような顔をした。
心臓がどくりと跳ね上がるのが、抱き寄せた身体から伝わる。

彼の唇から漏れる言葉は、真実を否定するものだった。
嘘だと言ってやれれば、どれだけ彼に安寧をもたらすのだろう。

だが、これは紛れも無い残酷な真実。
ゆるく首を振って、彼の言葉をひとつひとつ否定する]

 瘴気が感じられないのは、気にならないからだ。
 なぜなら君も瘴気を発しているのだからな……。

 それに身体がさほど変わるわけじゃない。
 今まで見てきた悪魔の血も……赤かっただろう?

[諭すようにしながら、彼が少しでも落ち着くように背中を撫でる]

(138) el900m 2012/05/05(Sat) 23時頃

【人】 捜査官 ジェフ

『異端に乗っ取られた――』

[ムパムピスの言葉を考えるように反芻する。
いや乗っ取られたわけではない]

 私にもよくわからないのだ……。

 だがな。
 昔、討伐中に吸血鬼に喰われた仲間がいたんだ。
 そいつは仲間の顔も名前も覚えていてな。
 それでも血の乾きに耐え切れなかったんだろう。
 涙を流しながらかつての仲間を襲ってきたよ。

[話しながら表情が苦悩の色を帯びてくる。
当然の義務として、自分は彼を殺した。
何年たっても彼の泣き顔は深く心に刻みつけられていた]

 だから、恐らく乗っ取られるのではない。
 ただ……。身体中の血が入れ替えられるだけなのだろう。

(139) el900m 2012/05/05(Sat) 23時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[見上げる彼の瞳は僅かに潤んでいて、
どれだけ衝撃を受けたのかはすぐにわかる。
だが、彼にどうやって答えればいいのだろう。

彼にとって、教会が正しいのであれば、この状況は受け入れがたい。
逆に教会が嘘を教えているとなると、彼は壊れてしまいそうだった。
そして恐らく正しい、正しくないという対立軸だけで
語ることは出来ないのだ。

だから結局思ったままを、口にする]

 君が教わったことは……
 それも間違っていないのだと思う。
 その人の人格は残ったとしても、
 人間でなくなったことには変わりがない。

(140) el900m 2012/05/05(Sat) 23時頃

【人】 捜査官 ジェフ

 私だって、今はまだこうしていられても
 最後には人格より……欲望が勝ってしまうんだ。
 君を……君の血を。求めた時のように。

[ムパムピスの身体に取り縋り、浅ましく欲望の限りに
その血を啜った自分は、間違いなく悪魔だ]

(141) el900m 2012/05/05(Sat) 23時頃

【人】 捜査官 ジェフ

 それでも私は……何も変わっていない。
 君を護りたいという願いも……。

[なんて己に都合のいいことを言っているのだろう。
その想いで声が震えている。
ムパムピスの目をまともに見られなくて、目を伏せた]

 だから……。
 いくら憎んでも嫌っても構わないから。
 私に、君が護れるように。
 人でなくなっても……ずっと側にいて欲しい。

(142) el900m 2012/05/05(Sat) 23時頃

【人】 捜査官 ジェフ

 ドナルドが血を啜っている姿は私も見た。
 そして、ドナルドも……何も変わっていなかったのだよな。

[ドナルドがムパムピスに対して
どんな話をして、どんな感情を抱いていたかはわからない。

だが、人間としての短い付き合いや、
彼がヘクターの下僕になってからの最中でも、
本質的に悪いものだという感情を持つことはなかった。

彼の吸血する姿が、先ほどの自分と重なって――。
ああ、なんて哀しい生物なのだろう]

(204) el900m 2012/05/06(Sun) 16時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[それきり黙って、ムパムピスの言葉に耳を傾ける。
きっと彼もたくさんの戦いの舞台を見てきたのだろう。

神の教えに忠実に従えば、情という感情は殺しやすく
多くのハンターは、それで自分の心が壊れるのを
守ってきたが、彼は本気で信じていたのだ。

だから教えを失った彼が痛々しくて――
愛おしいと思う]

(205) el900m 2012/05/06(Sun) 16時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[最後の科白まで聞き終えても、しばらくは目を伏せ黙ったままで。
漸く瞼を開くと、じっと彼の瞳を見つめた]

 ……良かった。
 君に罵られるのならいくらでも耐えられる。
 だが、もし君が再び命を絶ってしまったら……。
 この罪を償うことすら出来ない。

 ……もし君が神に裏切られたと思うのなら、忘れてしまえ。
 私は決して君を裏切らないから。

 この世に存在出来ないなんてことを思う必要もない。
 何故ならば私が君を必要としているのだから……。

 君が血に飢えて苦しむ時は、私も共に苦しもう。
 私が、愛しい我が子にしてやれることは、それだけだ……。

(206) el900m 2012/05/06(Sun) 16時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[そう告げてゆっくりと身体を離すと、
少し離れたところに戦った時のまま落ちていた剣を、
拾い上げて鞘に収める]

 では行こうか。

[すっかりいつもの穏やかな顔に戻って、
再びムパムピスに声を掛けると、
有無を言わさず、彼を両腕で抱きかかえ持ち上げた。

軽く助走をつけると、屋上から跳んで一気に城門の外へ。
そのまま、森の奥深くへと消えてゆく]

(207) el900m 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[首を落とされてもなお復活を遂げる、
恐ろしい生命力の持ち主。

かの無敵の雄を完全に滅ぼす方法が見つかるまで
ここに戻る気はない]




   [願わくば、その時が訪れる瞬間もムパムピスと共に――**]



 

(208) el900m 2012/05/06(Sun) 16時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[吸血鬼が常人離れした能力を持つことは知っていたから、
飛ぶことに何も不安はなかった。

ただ、ムパムピス――
マティアスがびっくりして振り落とされないかだけが心配だった。
彼も心配だったのか、ぎゅっとしがみついてくる身体に
安心と、それから頼られていることへの喜びを感じる。

想像以上の速さで、地面が近づく。
風の心地良い冷たさと、近くにマティアスの鼓動。
この素晴らしい時間が、すぐに終わってしまうのが惜しいと思う]

(249) el900m 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

「…今、気づきました。
ジェフリー様って、堅実派に見えて意外と…
大胆な行動をされますよね。」

[そうぽつりと零れた言葉に、怪訝そうな表情を向けると、
マティアスは笑いながら独り言だという。
その笑顔につられたのか、
今まで見せたことのない笑顔が自然と浮かんだ]

 石橋を渡っているだけでは、
 為せぬことだってある――……。

(250) el900m 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

 ああ、それから、マティアス。
 その呼び方はやめてくれ。
 ジェフでいいといったろう?

 これは、主としての命令だ。
 
[真名を他の誰にも聞かれないように、
耳元に口を寄せて囁いた。
これが初めての。
そして恐らく最後の命令になるだろう**]

(251) el900m 2012/05/06(Sun) 21時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

― 数日後 ―

[ここはガストンの住処であり、
ジェフリーがハンターとしての修練を積んだ場所でもある。
彼は今、何かを探すように机の引き出しや本棚。
果ては本1冊に至るまで、丹念に調べていた]

全く……。
大体がヘクターが復活するかも知れないと危惧していたのなら、
あなたが永遠に封印する方法を、探して実行していれば、
私が奴の討伐に行く必要もなかったのだ。

無論、マティアスと逢えることも無かっただろうから、
悪いことばかりでもないが……。

[そう口にしたことに気づくと、罪悪感を覚える。
信仰心の篤い彼が、そのまま神の恩寵を受けられていたのなら
それこそ喜ばしいことなのだから]

(288) el900m 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[頭を左右に振って、芽生えた物思いを消すと、
再び、探しものをはじめる。

実行はされていなくても、どこかにヘクターを倒す方法があれば、
と僅かな可能性に掛けたのだ]

 ……ん?

[パラパラと頁を捲っていた本から、ひらりと1枚の紙が落ちた。
拾い上げると、間違いなく師の筆跡のようだ。
何気なく目を走らせていくうちに顔色が変わってゆく]

(289) el900m 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

『ジェフリーへ

……俺は、吸血鬼に血を吸われてしまったことがある。

もちろん、俺が、そんじょそこらの吸血鬼に引けをとるはずがない。

といったらわかるだろう。
俺の血を吸った奴の名はヘクター・ロックウェル。
あの最強の吸血鬼様だ。

別に隠す必要もないのかもしれない。
だが……。ほんの少し吸われたというだけでも、
後ろめたいことは事実だ。

だから、こうして手紙という形で告白する。
これは賭けのようなものだ。

――俺はお前にこの告白をみつけて欲しいと思っている

                ガストン・ワイルダー』

(290) el900m 2012/05/06(Sun) 23時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[ややあってくしゃりと手紙を丸めると、ランプの火に翳した。
みるみるうちに手紙は灰になって、後には何も残らない]

 ……くそっ。

[形見のペンダントを、服の中から取り出して握りしめる。

師がそれを告げられなかった理由はなんとなくわかる。
吸血鬼の牙が食い込んだだけで、神の恩寵を失ったと感じたのだ。
信心深いものなら大多数がそう思うだろう。

そうであれば、ますます負けられなかったのに――
握り拳を作ると、机をがつんと叩き]

 ヘクター……。
 どうやらますますお前を倒す理由が出来たな。

[そうひとりごちた。
結局、師の住処ではそれ以上のものは見つからなかった**]

(292) el900m 2012/05/06(Sun) 23時半頃

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