171 聖†ジャキディス学園 Final Stage
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[とても大事な刀《想い》を、託して来たから>>2:444]
≪スバル…先輩……ッ!!≫
(114) よつば 2014/04/19(Sat) 01時頃
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[男は、親友の元を離れ 静かに少年へと近づいて行く。
そして、見下ろすようにその顔を覗き込むと]
(115) よつば 2014/04/19(Sat) 01時頃
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―――――僕の名前は、皇統。
皇を統べると書いて、皇統だ。
――――……お前は“誰”だ?
(116) よつば 2014/04/19(Sat) 01時頃
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ススムは、それじゃあ、おやすみ**
よつば 2014/04/19(Sat) 02時頃
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……ふん。
蒼舟 藍=オスカーか。 ………中々、良い名前だな。
[>>124差し出された手に、自身の手を重ねてから 自身と同じように、背中に負う“剣”に気付いた。
男の目には、確かにその“剣”は 一瞬、緋色に輝いたように見えた。
そして、全てを悟る。
悟った男の口元は、僅かに笑みが浮かぶが 相手に気付かせない内に、ふと消し去って]
(140) よつば 2014/04/19(Sat) 06時頃
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……―――さて、話は聞いているぞ。
原石≪素質有≫として認められし者。 蒼舟 藍=オスカー。
[ご存知の通り。
皇は、十三血流《リネッジ・サーティーン》に名を連ねる名家であり 世界を統べる者として定められた一族でもある。
それ故に《機関》としても信頼は厚いが 同時に、多くの“力”を保持したいという 《機関》の望みを叶えている事もまた、一因。]
(141) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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[皇家有する広い土地と、施設を以てして 世界中から探し出された“素質”を試し、育てる。
アブノーマル・プロダクション ――――謂わば、異能の養成所というわけだ。
そうして此の度、《機関》が目につけたのが
今目の前に居る―――蒼舟 藍=オスカーだった。]
(142) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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―――――お前に命題《ミッション》を与える。
【その名《力》を学園中に認めさせよ】
【難易度:1000】
【制限時間:卒業】
――――この命題の失敗、即ち 祖国への強制帰還を命じるものである――――
(143) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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………どうやらお前は、立派な名を持っているようだが
[>>125親友の様子を、視界の縁に捉えてから 再び転校生に向き直ると、真っ直ぐに見下ろす。]
――――“まだ”だ。
僕のように、その身に合ってはいない。 ………この意味が、分かるか?オスカー
[そう問うて、また、男は眼鏡を押し上げる。]
(144) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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“名”は飾りじゃない。
生まれた時からその名を持つ者も居れば ……自ら、付ける者も居るだろう
[そこで少しだけ間を置いたのは 脳裏に親友と、何故か、オスカーの顔が浮かんだ所為だ。]
どちらがどう、とは云わない。
その名を真に輝かす事が出来るのも そのまま腐らせてしまうのも、――――……己次第だからだ。
(145) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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名を持つ事は、己の“始まり”に過ぎない。
……この先何が起ころうと、 そいつと共に道を進む覚悟はあるか?
≪>>2:434名を大事にしろ≫
名に振り回されるな。 名を統べ、自身の力にしろ。
≪>>2:395統べられる者から、統べる者へ≫
そうして認めさせた者は 必ずや、お前の支えになるだろう。
≪>>2:409独りじゃない≫
―――――それが、お前に与えられた命題。
(146) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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以上。―――――……異論は、認めない。
(147) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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(………嗚呼、)
(お前《剣》が認めた男がどれ程の者か
……――――――僕も、この手で試したくなった。)
[青春と希望に満ち溢れた祝福の風が、 二人の間を鮮やかに通り抜けてゆく中で
男は、まだまだ未熟ではあるが “剣”に認められし少年の可能性を、確かに感じていた。**]
(148) よつば 2014/04/19(Sat) 06時半頃
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― 屋上 ―
[>>189オスカーが屋上を去ろうとする中 >>163貯水タンクの上に在る姿を見止めると 皇統は、毎度のように溜め息を吐き出した。]
………僕達に気付かせない程の気配絶ちか。
あの生活態度さえ改めれば 奴程の者も中々居ないんだがな。
[親友が対立しているが一つ、手を出してみる事にした。]
(194) よつば 2014/04/19(Sat) 21時半頃
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[ ―――――――パチン]
[ ―――――ゴゥッ !! ]
[指を鳴らした衝撃音から辻風が起こり 飛び降りんとする不良を目掛けて 一直線に襲い、煽る。]
(195) よつば 2014/04/19(Sat) 21時半頃
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………奴の所為で弁当を食べる時間が無くなりそうだ。
[弁当を半分以上残したまま蓋をして 屋上から>>200校庭へと向かう姿を目に止める。
いつもならば、深くは追わない。 けれど今は何故か、―――――身体が疼く。]
………出来れば思い出したくなかったな。 僕は、お前のその攻撃が一番苦手だった。
[>>204光の弾丸を撃ち込む親友に呟く。 無様に転び、膝を着く事を余儀なくされる、その弾丸は。]
(205) よつば 2014/04/19(Sat) 22時半頃
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[タン ――――ッ……]
[何の躊躇いも無しに 鮮やかに蹴り出すと、屋上から身を投げる。
―――くる ん
重力による降下を風で弱め、 身体を捻れば、その足が着くのは学園の壁。
―――――――壁を、地面のように走っていく。]
(211) よつば 2014/04/19(Sat) 23時頃
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[――――とん、]
[軽やかに、本当の地面へと降り立った時 校庭に見えるのは>>206弾丸に射抜かれて転ぶ問題児の姿。]
…………まるで昔の自分でも見ているようだな。
次は保健室にでも逃げ込むか?
[ゆっくりと距離を詰めながら “追いかけっこ”を楽しむように、告げる。]
(212) よつば 2014/04/19(Sat) 23時頃
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そうだな、足元が狂うのは誰にでもある。
[>>216同じような言い訳をしたな、と 昔の情景《喧嘩》に思いを馳せて。
その背が校庭を駆け、校内へと入れば 追うように、続いて駆けて行く。]
―――――……僕から逃げられると思うなよ。
[珍しく、廊下を走る男に 教師が驚いたような顔を向けていようが 生徒が声を上げていようか知ったものか。]
(223) よつば 2014/04/19(Sat) 23時半頃
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授業に出ない奴に 教養を問われたくはないな。
[>>224追う背に、一言返して
駆ける途中に手洗い場を見つけると 其処に集まる水を―――掌に集め、纏わせながら]
―――――……
[逃走者の足が地に着く、その一瞬を狙って 水を廊下伝わせ、放った。]
(228) よつば 2014/04/20(Sun) 00時頃
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……ははっ、
―――僕だって、たまには走りたい時もある。
[>>227飛び回る式鬼蟲。聞こえ来る声。 吐息混じりに、そう返して前を見やれば
>>230僅かバランスを崩した逃走者を 親友と二人、挟み込むような形になる。]
(231) よつば 2014/04/20(Sun) 00時半頃
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―――――……さあ、バスキンス
好きな方を選ばせてやろう。
光に射抜かれるか
それとも刀の錆になるか
[距離を詰める足取りは、もう歩みに近い]
(232) よつば 2014/04/20(Sun) 00時半頃
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………ふん。 こういう時だけ後輩面か?
[>>233言う間も、じわりじわりと距離を詰めていく。
>>234親友が手を銃の形に変えた所で 呼応するように、背の剣が抜かれ]
――――……さあ、どう断る。
[刀の背を、その首に宛がわんと]
(235) よつば 2014/04/20(Sun) 01時頃
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授業というのは、遊び《ゲーム》じゃない。
……将来自身が何を為すか、それを考える時間でもある。
[刀の背を、首に宛がったまま。 彼の嫌いそうな説教口調であろうが 否応言わせず聞かせる姿勢で語る。]
―――……お前は将来、ゲーマーにでも成る気か? それならそれで結構な話だが。
[見下ろす眸は眼鏡の奥、僅か細められ。]
(237) よつば 2014/04/20(Sun) 01時半頃
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………それは結構な事だ。
[>>238その将来を、男は知っているような気がした。 刀を動かす事なく、静かに言葉を続ける]
まあ、待て。
授業が意味を成さないとするなら お前が律儀に学園に来ている意味も 半減してしまうだろう――――……そこでだ。
[片手で、学生服を肌蹴させ 肌身離さぬよう首にかけていた“鍵”を ――――ちゃら、と音を鳴らして、見せる。]
(239) よつば 2014/04/20(Sun) 02時頃
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図書委員《ライブラリ》たる僕が管理する “永久閲覧禁書”については、お前も知っているな?
普段は決して開ける事はない。
――――然し、この僕から 禁書の封印を解くこの“鍵”を奪う事が出来たら
……そんな事が万が一にでも出来たなら その中の知識量《チカラ》、お前の好きにして良い。
(240) よつば 2014/04/20(Sun) 02時頃
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……そんな授業《ゲーム》を受けてみる気はないか?
―――――……ロビン=バスキンス
(241) よつば 2014/04/20(Sun) 02時頃
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この僕が、今のお前如きに 大切な鍵を奪われると思うのか?
[>>243警告を飛ばす問題児には 至極、当然と言った口調で返す。]
言っただろう、ゲームだと。
……それに、毎度追う側というのもつまらないのでな。
[>>244そうして逃走者から一転 鍵を狙い来る男に向き直り、構えると同時 ――――昼休み終了のチャイムの音が鳴り響く。]
(253) よつば 2014/04/20(Sun) 03時頃
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………やれ、結局昼は食べ損ないか。
[屋上の弁当は後で取りに行こうと心に決め]
行くぞ、光流。 これでお前に手をかけさせる奴が減る事を祈るばかりだ。
[負傷が治らぬ内のその身体に 毎度、問題児を追い掛けさせるのも酷だろうと。
そうして鍵を仕舞い、僅かに気を緩め >>246背を向けたその瞬間―――軽い衝撃が走る。]
(254) よつば 2014/04/20(Sun) 03時頃
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……一体どんな教養を備えたのか問いたいくらいだな。
[去り際には、問題児を振り返り その不敵な笑みに睨みを一つ。
背を親友に払われながら、教室への道を急ぐ。]
(255) よつば 2014/04/20(Sun) 03時頃
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[不思議な日だと思った。
親友の意思を知っていた事も 剣を背負った少年に会った事も 珍しく廊下を走る気になった事も、 問題児にあんなゲームを仕掛けた事も]
…………今日の帰りは、
[何時ものように真っ直ぐ帰る?
>>180>>1:277>>1:284 いいや、疲れでもしたのだろうか 何か甘いものでも食べに行きたいと*思っていた*]
(256) よつば 2014/04/20(Sun) 03時頃
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