215 【誰歓】エンドローグ
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―台所へ―
[見た目だけは古びた廊下を歩いて少し。 やはり記憶と違わぬ位置にあった台所に、ひょいと足を踏み入れる。]
ああ、なんか、やっぱり懐かしい感じしますね 食べ物がこんなにあるって、変な感じ
[懐かしい、とは言いながらも、以前ここを訪れた時に、瑛美が料理をすることなんてなかった。 それはいわゆるマネージャー役で合宿に参加している部員たちの仕事で、 マネージャーというのも、つまりは選手として脱落して、それでも部に留まった生徒を指していて。
ふと、コーチの指示で彼女たちが作った薄味の料理と、自宅の空っぽの冷蔵庫を思いだした。 目の前の光景とくらべて、あははと笑う。わざとらしく口を開けて。 ここには自分を否定するものもあまりなくて、いつもより随分と気楽なはずなのに、それでも時折心臓を直に掴まれたように胸が痛い。
帰りたい。なんにも楽しくなんかない、ばかげた遊びで人生を浪費しているだけの、それでも良いから日常に帰りたい。]
(11) 2015/02/06(Fri) 01時頃
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ー回想:北仲瑛美が、どうしてここにいるのかー
[北仲瑛美の【これまで】は、すべてひとつの上に培われていた。
その事実に気付くこともなく、それを投げ出してしまった理由とは、ありふれたつまらないものではあったけれど。 そのせいで、空っぽだった。 15年間も生きて、ひとつ諦めただけで、身体の中がすっかり空っぽになってしまった。 諦めた、ではなくて、投げ出した、と言うべきなのかもしれないけれど。]
(12) 2015/02/06(Fri) 01時半頃
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[母は過去、偉大な選手だったという。 彼女は自らの経歴に誇りを持っていたので、 同じ経験をさせてやろうと、期待がその子どもに向くのも自然な話だ。
記憶も怪しい頃からの訓練は確かに効果的ではあったし、才能が全く遺伝しなかったわけでもないようで。 なかなかの成績を収め、競技自体も好きだった。 長い間、好きなだけだった。
それでも、じわじわと理解し始める。 中学に入学して、新体操部がそれなりに名を馳せていたことを理由に、母の送迎で妹と通ったスクールをやめて、部活に入った。 誰よりも力強い目で踊る、あの子と距離を置かなければ、潰れてしまいそうだった。
3年間は充実していたが、中学最後の年に入る頃には、もう決めていた。 努力や根性や気合といった何かだけで、これから先はどうにもならない。 どれだけ構成に忠実に演技をこなしても、古き日の母や妹と、同じ競技をしているように思えないのだ。 輝く才能がなくても、ずっと見てきた世界で、自分の限界をなんとなく察してしまう。 表面的に褒めるなんてしない母の苦笑が耳に刺さる。]
(13) 2015/02/06(Fri) 01時半頃
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[夏。全国の晴れ舞台。最後の大会で、盾を抱いて一礼。 今となっては恥ずかしくてとても言えないけれど、次の代の部長を指名して盾を手渡すなんて、前時代的な儀式もやった。 号泣しながら立ち上がる後輩に、昨年の自分が重なる。
それで終わりで、良いはずだった。 高校は人知れず競技での知り合いがいなさそうな学校を選んだ。 教室にいたたくさんの人たちみたいに、ふつうの楽しい3年を過ごすつもりでいた。
嗚呼、ふつうであることの難しさを説いたのは、どこの誰だったか。]
(14) 2015/02/06(Fri) 01時半頃
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[思った以上に、自分の中にはそれしかなかった。
高校に入学してすぐ、愕然とした。 この場所で何をすれば良いのか、分からない。]
(15) 2015/02/06(Fri) 01時半頃
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[クラスで浮いた存在になるのに、時間はかからなかった。
もう、演技に使う曲を繰り返し聞く必要も、短い休み時間を自主練習に充てる必要もない。 ああ、でも、そのために使っていた時間を、何をして過ごせば良いんだろう。
同級生たちの話は、異語のよう。 思えば、家にはテレビがない。 漫画や小説は禁止されていたし、体重制限を徹底するために、食糧の買い置きも全くなかった。 中学時代の友人は皆同じ部員で、会話も競技のことばかり。 趣味が何もない。人と共有できるものがない。 競い、互いの上を行こうとする、そんな人間関係しか持たずにここまで生きた。
そんな状態では友達などできるはずもなくて、 気付けば、自分の席に前を向いて座っている内に1年が過ぎていた。 それでも、教室の片隅で、からかいや揶揄にも負けないように、いつだって背筋は凛と張っていた。 今度は、『人を馬鹿にしている』と非難された。 それはあながち間違いじゃなかったのかもしれない。 ばかにするなよ。と憤慨して、より一層姿勢を正した。 だから、ずっとひとり。]
(16) 2015/02/06(Fri) 02時頃
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[2年になって、受験を意識する頃合いになってわかったこと。 意外なことに、模試の結果が、なかなかに良かった。 競技に打ち込んでいた頃は、授業についていくのにもやっとだったのに。
救われたような気持ちの一方で、どんどん、これまでの自分の人生の価値が下がって行く。 何も知らないくせに、「やめよかったんじゃないの」なんて言わないでくれ。 そんなもののために、わたしはずっと、他の全部を知らなかった。
『最初っから、やんなきゃ良かったのに』とはっきり言葉にしたのは妹で、『15年、お金と時間ムダにしただけじゃん』とも吐き捨てた。 たったそれだけのことで、辛うじて生きていたこれまでの自分が死んだ。 楽しかったとか、充実していたとか、ちっぽけな感想なんかゴミ箱行きで、結局は無駄なものだったのだと、その考えから逃れられない。 あの子みたいにうまくできなかった、わたしがぜんぶ、ゴミにした。]
(19) 2015/02/06(Fri) 02時頃
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[その翌日、登校しようとすると、視界の中で目前の校門が歪んで、どうしてもそれをくぐれなかった。 単純に、くぐりたくなかったのかもしれない。 どんどん良くない方向に向かっているのは頭でわかっていたけれど、身体が戻ってこなかった。
15年間生きて、白紙に戻って、空っぽだった。 なんだか気力が湧いてこない。]
(20) 2015/02/06(Fri) 02時頃
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[学校に行くのをやめた。ひどく無気力だった。 久々に話した兄が、お下がりと称して漫画やパソコンをくれたので、それを使って時間を潰した。
画面の中に、今の自分と然程変わらぬ年の母を見つけた。 古い映像の中で跳ねる母に、それでも妹と同じものを見る。 そんな時間の使い方をしている自分に嫌気がさして、素性も知らぬ相手とのやり取りにのめり込むのはすぐのこと。
面白い話も何もなくても、性別と年齢だけで持て囃される気分は悪くなかった。 「かわいい」って、言われたことがなかった。いつも何かと競っていた。戦っていた。 甘ったるい言葉に乗せられ、煽てられて、顔を晒す。 べとべととした欲望や中傷も、画面越しなら痛くもない。 馬鹿なことをしている自覚はあったが、気づいた時にはもうブレーキは効かなくなっていた。
簡単に崩れ落ちるお城でも、少しは空っぽな自分をごまかせる気がして。 安く自分を切り売りして、ふと冷静になる。 知り合いにバレたらどうしよう。ああ、死んでしまいたい。 無為な1日を終え、夜が訪れるのが怖い。
北仲瑛美が目を覚ましたのは、そんな夜を迎えた直後だった。]
(21) 2015/02/06(Fri) 02時半頃
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[この場所で思うのは、やっぱり空っぽは空っぽのまんまだってこと。 誤魔化したつもりになっても、やっぱり何の意味もなかったのだ。
そして、ここでもきっと、空っぽが埋まることはない。 それは、直感のような何か。
時折、何も困ることはないこの空間なのに、どうしようもなく不安になるのはどうしてだろう。 不安定だな、と頭の片隅、辛うじて冷静な部分が考える。 自分がどうしたいのかも分からないまま、誤魔化すように笑うしかなかった。
ああ、本当に。ここは一体何なのだろう。**]
(22) 2015/02/06(Fri) 03時頃
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なにすればいいですか
[しんみりとしかけた気持ちを拭うように、台所に軽い一歩を踏み込む。 使い勝手の悪そうな設備も昔見たものに違いなくて、流しを覗き込んだり、コンロを触ってみたりと落ち着かない。]
みなさん、食べるんですかね 人のこと言えないけど、図太いなあ ……あ、わたし、お米なら研げますよ
[米を見つけて、申告。 我ながらいつになく饒舌で、とりとめのない話を続ける。]
なんか、でも、親切ですよね ごはんには困らないし、気温もちょうど良いし わたしたちに甘いなあ、ここは
(32) 2015/02/06(Fri) 16時半頃
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……さっきは遮られちゃったし、自分でもビビりすぎて頭が変になっちゃってるんじゃないか、とも思うんですけど、 実際、どう思います?ここ、現実なんでしょうか 本当に、あの合宿所にいるんでしょうか わたし、
[徐々に声を潜めて、再度疑問を取り上げながら、最後は半分冗談を言うように、笑って言った。]
ここにいるひとみんな含めて、わたしの妄想だったらどうしようって、割と本気で心配してるんですよ
(33) 2015/02/06(Fri) 16時半頃
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ひとくせもふたくせも
[ここに来て会った人を順々に思い返す。 あなたに勝てる人はいなさそうです、ピエロさん。
そうは言わなかったけれど、確かに個性的な面々かもしれない。 制服のひとびとに関しては、瑛美には"普通"に見えていたのだけれど。]
……なにか言いました?
[聞き取れなかった言葉>>35には、首を傾げる。 なんでもない、と言われれば、すとんと納得してしまった単純さ。]
(43) 2015/02/06(Fri) 23時頃
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[渡されたボウルを抱えて、米をそこにあける。 量の感覚はないが、そのくらいなら炊き始める前になんとかできるだろう。 ザクザクと手首を使って米を研ぐ。 作業を進めながら、質問>>37に、]
わたしは好き嫌いはないですけどーーあの子に聞いておけば良かったですね
[カレーをリクエストした少女のことを思い出して、そんな呟きをこぼす。 彼のいう"証明"には、少し考えて漸く理解が追いついた。 ああ!とすっきりしたのも束の間で、その言葉の指すところを理解して、抗議の声をあげる。]
たっ……確かに本も手品も知らないですけど、料理に入ってる野菜の形くらい…………
[ならやってみろ、と言われると、ほとほと困ってしまうのだけれど。 話を逸らすように、そういえば、と続けて口を開く。]
(44) 2015/02/06(Fri) 23時頃
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なんか、ありましたよね 意識だけ連れてかれる、みたいな話 気持ちを持ってかれると、命まで取られるぞ、とかいう ああいうの、今なら信じれそうですもん 皆さん、実在してるにしたって、この空間が現実感なさすぎで
[どこで聞いたんだったか、信憑性もない都市伝説だけれど。]
あの、ところでお米、どこまで研げば良いんでしょう
(45) 2015/02/06(Fri) 23時頃
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だって、窓も割れないんですもんね 現実って思うほうがムリっていうか
[結局のところ、考えても結論は出ないような話なのかもしれない。 んー、と諦めきれず考えていたけれど、指示>>49を聞き逃すまいと、ピンと背を張る。]
お釜? え、ちょっと待って、寸動鍋ってなに、大きいやつですか これ?このた……な?
[探す場所が合っているか、それを問おうとしたあたりでフェードアウト。 数秒固まって、まっすぐにその目を見つめてしまった。数度、瞬きを繰り返す。
あ、ヤバイ。そう思って、その後にすうと視線を逸らしたことの方が、間違いだったかもしれない。 ああ、きまずい。そう思いながらも開いた口は、どうにもぎこちなく動いた。]
ほらあ、やっぱり、忘れてたんじゃないですか
[あああ、へたくそ。もうちょっと何かなかったのか。 硬い動きで棚の前で固まったまま、泳ぐ視線とは裏腹に、口角を釣り上げた。**]
(59) 2015/02/07(Sat) 01時頃
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あ、え、ま、まって……
[じわり、と彼の目を濡らしたもの>>73>>74に気が付いて、 探し物も投げ捨てて思わず飛び上がった。
人を泣かせたことがないとは言わないが、 寧ろ長いこと、泣かせ、泣きながら意見をぶつける日常を送って来たのだが、 これは予想していなかった。
どうしよう、という気持ちを込めて、ネイさんと千秋を交互に見上げる。]
ご、ごめんなさい! ちが、ちがうんです、そういうつもりじゃなくて……あっでも、それはちょっと、きびしいですって めっちゃニンジンじゃないですか タマネギ……タマネギ、ふふ
[慌てて要領を得ない弁解を口にしながらも、場違いに少し笑みがこぼれた。今度は自然と。 焦ってまた赤くなった頬と緩む口元を押さえて、笑いの混じった声でまた「すみません」と呟いた。]
(81) 2015/02/07(Sat) 15時半頃
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[ツボに入ったのか、ふつふつと湧き上がって止まらない笑いを堪えている中で、 千秋>>85の言葉は半分聞き流しているような状況だったのだけれど、
突然の宣言と、そのままに動いた道化師>>88に、ばっと顔を上げて。]
え、あの、ちょっと わたしが呼びに行く方が絶対良い……
[料理スキル的には、恐らく。 背中にそう声をかけたが、その背中は遠ざかっていった>>88だろうか。
ほとほと困った顔で、千秋を振り返る。 さっきまでの騒動なんて、スッポ抜けた風に。]
えー……どうしましょう わたし、ひとっ走り呼び戻してきた方が良いですか
(89) 2015/02/07(Sat) 21時頃
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とりあえず、ってーー
[野菜が切られて、米が研がれて、あとはそれから? バラバラの食材たちに、"とりあえず"という言葉はどうにもチグハグに思える。]
どうするんですか、これ ーーあ、ええと、お鍋
[さっき指示された棚を開く。 それっぽい鍋を引っ張り出しながら、あとも、もう指示に従うばかりのつもりで。]
(91) 2015/02/07(Sat) 22時頃
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一応、ってそんな だって、えーと、何人分?
[そういえば、これってここにいる全員分なのだろうか。それなら大した量だ。 煮え切らない答え>>95に、ううんと首を傾げる。]
大変じゃないですか? なんか、説明さえあれば、手伝えないわけじゃないとは思うんですけど……たぶん
[すぐに引きとめれば良かったけれど、今から行くんじゃ余計な手間かなとも思う。 ひとまず、と手に持った鍋をかかげる。]
で、このお鍋どうしたらいいんでしたっけ
(96) 2015/02/07(Sat) 23時半頃
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しょい過ぎですって、ほら
[コンロ、コンロか。 もたもたと手を動かし、手元に視線を落としながら、口を開く。]
なんか、別に、説明とか、無理にしなくたって、 誰も、どういうことなのよとか、思ってないですし、たぶん それより、カレー、うんとおいしく作ってください それから、それでも話してくれるなら、ちゃんと聞きますから
[偉そうだなあ、わたし。呆れて笑ってしまいそうだ。 その実、今になって、自分の後ろ暗いことを思い出して、怖気付いただけなのだけど。 人に、何かを言える立場じゃないのだ、わたし。
自分の何が悪かったのか、よく考えてみなさい、とコーチがよく言ったのを思い出す。 あり過ぎて、キリがありません、先生。
そんな問答を自分の中で広げて、現実世界では悟られぬようにと手を動かした。**]
(109) 2015/02/08(Sun) 08時頃
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……共通点、
[確かに、彼を顔を合わせてすぐに自分が言ったことだ。思い出す。 静かに震えたその声>>110に、ぎゅうと心臓が絞られるようだった。 反射的に責めた。嘘だと気付いてしまった。
けれど、そんな、悲しい声をあげさせてまで解明するべきことだったのか。
それを考えるたびに、視界がチカチカと瞬く。 気付かないままでいた方が、良かったんじゃないか、って。]
わたし、今更ですけど、思うんです ここを利用したとか、来たことがあるとか、そんなちっぽけなことじゃなくて、 なんか、もっと根っこのところに、何かがあったんじゃないかって
(123) 2015/02/08(Sun) 21時半頃
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……だから、別に、合宿所使ってたとか、使ってなかったとか、はっきりさせなくてもいいのかなって ――あのね、さっきも少し言った話、本当に、いるらしいですよ 急に意識を失って、また急に目を覚ましたり、……帰ってこなかったり 目を覚ました人が言うんですって、「帰りたいと思ったから、帰って来れたんだ」って そういう、不思議なことが、現実に起こってるんだって
[本当に本当だって確証はないですけど、と小さい声で付け足したのは、 その情報源が、胡散臭いネットの片隅だったからだ。 そういった場所で得た知識を振りかざすことが如何に恥ずかしいか、くらいは弁えている。]
そう考えると、ここに来たことがあるか、なんて、ちっぽけなことで、 選別のひとつの条件、とかそんなもんで、 今更白黒つけなくてもいいかなー、なんて思いません?
[暗に、言わなくて良い、と。 手元に視線を落としたまま、早口気味にそう言って、一旦息を吸う。]
(124) 2015/02/08(Sun) 21時半頃
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――ああ、楽しい話がしたいなあ わたし、なんか、どうでも良かったんですよ 死んでもいいかなーとか、どんどん、死んだ方がマシかなーって、沈んでいって
……そういう話になるかもしれないですよ 重い空気も吹き飛ばせるくらい、カレーはおいしくしとかないと
[会話を重ねていれば、直に良い香りが漂う頃だろうか。 呼びに行く、と言ったネイさんの帰りが遅いことに、薄々疑問を覚え始める。]
(125) 2015/02/08(Sun) 22時頃
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家か、病院かもしれないけど 時間の経ち方とかも、同じかわからないですし
[もうそうだとしたら、気付いていて欲しいなあ、と場違いにも思った。 引きこもりがちとは言え、食事も摂らず、お手洗いに立つ様子もなければ、気付いてくれると思いたいのだけれど。
もっとも、そういう話だと決まったわけでもない、と言おうとしたところで、 先手を打たれ>>126黙りこむ。その後続いた言葉に、赤面して。]
や、あれは、ただ、試しておきたくて なんか、定番じゃないですか 窓割るとか、扉蹴破るとか、ほら
[そんな理由で無茶をさせてしまったよなあと、ネイさんのことを思いつつ。]
ううん、でも、帰りたかったのかなあ、ずっと ここ、優しいけれど、怖くて なんにもないから
(132) 2015/02/08(Sun) 22時半頃
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[言葉にしてみたら、少しすとんと落ちるものがあったように思う。 怖い、という言葉は、それなりにこの気持ちに当てはまっているような気がして。]
ムリして、って
[そろそろだろうか。食器棚から、人数分のお皿を取り出す。 クスクスと笑う。]
関西の人に聞かれたら、怒られますね 言葉って、自己紹介なのに 寂しいですよ、それは
[なんてことは無い風に言ったけれど、最後の言葉は本心。 さみしい人だ。自分本体が、いろんなものに覆い隠されてしまっていて。
大振りのスプーンを探し出す。 人数分に少し足りなくて、取っ手のデザインがバラバラになってしまった。 チグハグな自分たちと同じようなものかもしれない。]
(133) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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[そして、]
それは、
[ここから帰りたくなくなるくらいにおいしいやつ。 そんな言葉に、思わず笑って、それなのになんだか泣き出しそうだった。]
それは、困っちゃいますね 縁起でもないなあ
[ああ、楽しいのだ。 何気ない会話だとか、当たり前のように、生身の人間とこうして何かをしていることが。 いつぶりなんだろう。ずっと、競技を挟んでしか人と向き合うこともなくて。 でも、あの頃は良かった。楽しかった。それなのに、全部投げ出しちゃって、斜に構えて。]
(135) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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……縁起でもないなあ、 もう充分、なっちゃってますよ、困るなあ
[縁起でもない「もしも」を持ちだしたのは自分なのに。 目頭が熱い。
でも、いくら楽しくても、楽しいことを見つけても、もう取り返しなんてつかないのだ。 自分のしたことは消えない。どう足掻いたって、もう消せるものでもないし。 これからずっと、ばかな青い自分を背負っていくしかないのだ。 元いた世界に帰れたとして、向き合い続けるしかないのだ。 それが恐ろしくて、毎日を終えるのが怖くて、逃げ出したかったのだ。
……ああ、でも。それでも良いかなあ、こんなに楽しいなら。 色んな人と、色んな話がしたいなあ。 こんなに空っぽな場所でも楽しいんだもんなあ。 わたし、帰りたいのか。……帰りたいなあ。
ヤバイな、と思ったときには、鼻をツンと抜けるものがあって、 部長は泣き虫、と笑われたことを思い出す。仕方ないじゃないか、止められないんだもの。]
(136) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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[じわり、と滲み出した涙を、ごしごしと服の裾で拭って。 口をへの字に曲げて歯を食いしばりながら、 もし、視線を感じたなら、しどろもどろに弁解する。]
やだ、ごめんなさい、すみません、なんでもなくて ああ、もう、なんでだろう、すみません
[何か決壊したように、涙が溢れる。 メイクなんて知らないし、遠慮なく目元を擦ってやった。 さっきと立場が真逆じゃないか、とは思った。 やだな、カッコ悪いじゃん。年上なのに。先輩なのに。]
(137) 2015/02/08(Sun) 23時頃
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ちが、ちがうんです
[ぶんぶんと首を横に振りながら、うまく説明も出来ずにただ否定の言葉を繰り返していた。]
ほんと、すみません、ちがうんです やだ、とまんなくて
[すんすんと鼻をすすった。]
ごめんなさい、なんでもないんです ただ、なんか、ああ たのしくて、うん、たのしいんです、なのに、なんか、泣けてきて
[誰か来たら、気まずいよなあと考えるくらいの余裕はうまれていて、 いよいよ、この発作的な感情をおさめることに専念する。]
(148) 2015/02/09(Mon) 00時頃
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