43 朱隠し
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 12時半頃
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― 一平太の家 ―
俺が、もっと一平太と話をしたい、それだけだ。 何も気を遣うことは無い。
[もてなしもできない>>0、という言葉を聞いて、男は軽く笑っていた]
(19) 2011/02/16(Wed) 13時頃
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俺の暮らす家の辺りにはな、冬が無いんだ。 このように寒いものなのだな、人の子の家は。
[囲炉裏の炎が部屋に温もりを伝えていく。 一平太に見せられた杖を、興味深げに覗き込んだ>>5>>6]
[一平太が語る>>8のを、男はただ静かに聴いていた。]
難儀なものだな、人の子は。
[アヤカシである男は、ぽつりと感想を漏らした]
(20) 2011/02/16(Wed) 13時頃
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[長い髪に隠れていた黄色の眸を見詰めると、 辛そうな表情へと右手を伸ばした。 頬を、下瞼を撫ぜるようにそっと、 淡い風だけがそこに触れる]
――己の眸は、嫌いか?
[赤褐色を揺らし、問いかける]
(22) 2011/02/16(Wed) 13時頃
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俺との別れは――… 永劫の時の刹那だろう。
[願いを口にする一平太>>9に、寂しげに笑う]
お前の望みが人の里から逃げる事であれば、 おれは、手伝って、やりたい。
(24) 2011/02/16(Wed) 13時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 13時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 15時半頃
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[その後も様々な話をしたか、 一平太と共に一夜を過ごしただろう]
[その時は、夜も遅い頃だったか、それとも。 凛と、アヤカシの気配がふるえる]
[里との境界が開いた事、同士の一人の気配が薄まるのを感じれば、 "神隠し" か、と覚る]
(69) 2011/02/16(Wed) 19時頃
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お前しか、居ないのだろう? 一平太だけ、他の誰にもない。
俺は、その眸――… 好きだ。
[常に見える側、そして囲炉裏の火にちかりと光る隠れていた黄色の眸を、じ、と見詰める。 視線は真直ぐに。 まるで、射抜きたいとでも謂うように]
ああ、俺は ここに居る。
[鋭さを緩めて微笑むと、 もう一度だけ、頬を撫で、手を離す]
(72) 2011/02/16(Wed) 19時半頃
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[一平太の笑みに、眸を細める]
一平太を必ずあちら側に連れて行くと。 他のアヤカシたちの事もある、約束は、俺だけでは出来ないが……きっと、大丈夫だろう。
さ、そろそろ休もうか。 また明日も、祭に行くのだろう? ……一緒に。
[更け行く夜の気配の中、小さく首を傾げ、問うた]
(74) 2011/02/16(Wed) 20時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 20時半頃
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― 祭り会場 ―
[隣を歩く一平太に不思議そうな視線を向けた]
……恨む?何故だ?
勝手に連れて行くものが居る。 ならば勝手に連れ帰るものが居ても、恨む筈は無いだろう?
……ああ。今日も人が多い。 はぐれない様にしなければな。
[人の波を眺め、手でも繋げれば良かったのだが、と冗談を謂って笑う]
(76) 2011/02/16(Wed) 21時頃
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――… ああ。
[覗き込んできたいたずら坊主の頭を、撫で…… ようと、して。 その手が、すり抜けた]
はは、そうだった。
[困り顔で笑って、少し、距離を置く]
(78) 2011/02/16(Wed) 21時半頃
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そう、だな。 すまない。思わず、な。
[微笑みを見れば、撫でるはずだった右手が男の髪を掻く。 隠された寂しさに気付かないまま、視線を祭に向ける]
何処へ行こうか。 ああ、そうだ。飴師の、定吉の所に寄ろうか。 いつも店を出しているから今日も居るだろう。 俺の正体も知っているし、丁度良い。
それとも、何処か、行きたい所は在るか?
(80) 2011/02/16(Wed) 22時頃
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俺が? そうだなあ……
[穏やかな笑顔に、首を捻り、考えて]
歩きながら決めるか。 俺は、一平太と過ごせるのならばどこでも構わないからな。
[にこり、笑うと歩き出す]
(82) 2011/02/16(Wed) 22時半頃
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華月斎は、一平太がはぐれない速度で、それでも器用に人の合間を縫っていく
2011/02/16(Wed) 22時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/16(Wed) 23時頃
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なあ、一平太。 あのこども、どう思う?
[面の屋台の前で、 母親に買って欲しいとせがむ幼いこどもの姿が見えた。 あの子が持っているから欲しい、と 泣いて、強請る。 そのうち、諭されたか、しょんぼりと母親に手を引かれて行った]
……アヤカシならば、こう謂うか。 "それほど欲しいのなら奪えば良い"、と。
けれどな、俺は。
(83) 2011/02/16(Wed) 23時頃
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[こどもを眺め、止まっていた歩みを再び進める。 人気の少ない場所まで来れば、ふう、と小さな溜め息を吐いた]
――… 羨ましい と、思うんだ。
あのこどもは、欲しいものがわかり、強請る事ができて。 俺は……
俺の欲しいものは、手に入らないから。
(84) 2011/02/16(Wed) 23時頃
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[そこは、昨日、話をしていた場所だった。 昨日と同じように、縁台の同じ場所に腰掛けて 隣に座るようにと一平太に勧める]
俺はな、人の子のようなアヤカシだ。
アヤカシでありながら、人と同じ時を生きる。 そして俺の考え方は、人の子に近いらしい。 俺のようなアヤカシは、他には居ない。
よく謂われるんだ。 アヤカシらしくない、と。
だから俺は…… "どちらか"に成りたいと、ずっと願っていた。 半端な自分、ただ1人。孤独だ、と感じていたから。
だから、一平太、お前の話を聞いたとき、 ああ、自分に似ているな、と。 思ったよ。
(87) 2011/02/16(Wed) 23時頃
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[隣の一平太の、隠れていない眼を見詰める]
けれど、お前には、逃げる路があった。 アヤカシに成る、その路が。
俺の欲しいものを、手に入れる可能性が。
羨ましい と、思ったよ。
(88) 2011/02/16(Wed) 23時半頃
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――… なあ、一平太。
俺は、お前の逃げる道を、作るから。
少しの間で良い。 きっと永い時を生きる、瞬くような間だけ。
[手を伸ばす。 隠れた黄色をなぞるように、前髪の上に、そっと風だけが触れて]
(89) 2011/02/16(Wed) 23時半頃
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――… 俺の寂しさを、埋める相手になってはくれないか?
(90) 2011/02/16(Wed) 23時半頃
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[切なげに、赤褐色の眸が揺れた。 静かに、瞼を閉じて。 次に開いたときには、僅かに苦い表情でも、笑って]
この寂しさを満たすため。 アヤカシらしく、強引に攫ってしまおうかと、思わなかったといえば、嘘だ。
けれど、な。 お前の望みを叶えたいとも思ったし、 ああ、お前には良い人だと思われていたいと、打算も認めよう。 これは、人らしさだろうか。
[小さく、首を傾げた]
(91) 2011/02/16(Wed) 23時半頃
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いい の、か?
[ぱちりと、瞬く]
ああ。俺が謂った、謂ったのだが。 その……何だ。
[戸惑い、首の後ろ辺りを掻く]
――… ありがとう。 嬉しい、とても。
[眉尻を下げて浮かべた笑みは、今までのどんな表情よりも……]
(95) 2011/02/17(Thu) 00時頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 00時頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 00時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 00時半頃
手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2011/02/17(Thu) 00時半頃
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