313 【完全RP村】朝焼けの穹に、さあ一杯。
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[肉を食い千切るための鋭い牙を 柔らかい、ぶよぶよとした、 夕陽の光を取り込んだ触手に深く食い込ませる。 粘性を伴った、苦く生臭い体液が 牙を突き刺した場所から泉のように溢れ出し、 口を伝って喉元の白い毛を汚した。
昂った感情をそのまま巻き散らすのは酷く気分が良い。 今感じている己の感情こそが絶対の正義であり この怒りと衝動を妨げるものは 何をもってしても排除してやりたくなった。]
(3) 2022/08/13(Sat) 11時半頃
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[黄玉の瞳の中で、瞳孔は、満ちた月の如く開ききり 総毛立った尾が、誰の目にもはっきりと 狐が興奮していることを伝えていた。 命の水の脈動が、牙を通して伝わってきて そのことがさらに狐を昂らせる。 だから、気づかなかった。
たった一つの触手に気を取られている間に、 幾本もの触手達に取り囲まれていたことに。]
(4) 2022/08/13(Sat) 11時半頃
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[花開くつぼみを逆再生するように 触手達が収縮し、噛みつかれた一本もろとも 狐を体内へと取り込んでいく。 狐が異常に気付いたのは、 口の中に取り込まれてからだった。]
ごボ、……ッ!
[悲鳴を上げようとした喉から、 空気が泡と成って立ち上る。 透明な消化液の中では、 悲鳴を出すこともできなかった。]*
(5) 2022/08/13(Sat) 12時頃
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──inバッカルコーン──
[悲鳴を上げたのは失敗だった。 貴重な酸素が泡と成って逃げていく。 薄れゆく意識と共に、 頭に昇っていた血がすゥと引いていった。
まとまりのない思考が泡のように、 消えては浮かび、浮かんでは消える。]
(57) 2022/08/14(Sun) 00時頃
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──お許しください。 戦いを己が勤めとしている貴方に もとより勝てるなどとは思っていませんでした。 けれど、勝てる勝てないではなく、 やらねばならなかったのです。 ソルフリッツィ様の理性が失われつつあるならば この命と引き換えてでも貴方をお止めしたいと、 力も無いくせ傲慢な私は願ったのです。
味方同士で傷つけあう姿など 弱い私には見ることができませんでした。 誰かが傷つく姿に、己の無力さに胸を悼めるよりも 自分の体を傷つけてしまう方がずっと楽ですから。 その結果の誰かの胸が悼んだとしても 己の心が楽になる方を選んだのです。
誰が傷ついても待つしかできない 無力な己を受け入れられずに、 怯懦と虚栄心故に起こした愚行でした。
(58) 2022/08/14(Sun) 00時頃
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その結果がこれです。 臆病な私は、自分自身を奮い立てるため 古の本能に頼りました。 瞋恚のほむらは己の心を焼くばかりだから 身を明け渡してはいけない。 耳に聞いただけの知識に、全くその通りだと、 想像だけで悟った気になっていました。 いざ自分がその場に置かれれば、 安易な本能に己の智慧を明け渡し、 まんまと炎に吞まれてしまったのです。 元来感情の起伏に乏しい私は 多少なりとも己の瞋恚のほむらを 抑え込めるだろうという慢心がありました。 いや、無いものとさえ思い上がっていました。 それ故に、僅かな火種があっという間に燃え広がっても 消す術を持たなかったのです。 お許しください。あれほど慈悲心を気取っておきながら 今や、味方同士で傷つけあうことよりも このような怪物を己が胸の内に飼っている自分が 恐ろしくて仕方がありません。
(60) 2022/08/14(Sun) 00時頃
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実のところを言うと、 少しばかり安堵しています。 ここで果ててしまえば、 己の醜悪さと向き合わずに済みますから。
(61) 2022/08/14(Sun) 00時半頃
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[その時、体液に侵され、 ほとんど聞こえていない耳が 迫りくる飛行体>>13に向かってぴくりと動いた。]*
(62) 2022/08/14(Sun) 00時半頃
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[お守り>>13が届いたのは、 ツェン>>@13とヤツデ>>44>>45によって クリオネが切り結ばれた後か。 地に落ちた生物は、まだ自分が切られたことにも気づかず 幾本かの触手をびくびくと痙攣されている。 断面からどろりと流れ出す体液に交じって ぼろ雑巾のようになった狐が吐き出された。]
…………。
[狐はすっかり濡れそぼっていた。 ふわふわの毛が貼りついている分、 厚みがいつもの半分程度しかない。 尻尾で顔を覆い、くるりと丸い格好のまま 気絶している。
もしも顔と手を隠す尻尾を解きほぐしてみれば、 その両の手には、しっかりとお守りが 握られていただろう。]*
(74) 2022/08/14(Sun) 00時半頃
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──気絶中──
[とうに現地生物は息絶え、倒す敵のいないはずの場で 金物の打ち合う音が激しく響く。 相殺された風の輪>>86が千切れ、 辺りの地面へと突き刺さる。 跳ね上げられた砂がぴしぴしと狐に当たっても 丸まったまま微動だにしない。 狐の体の下から、じわ、とクリオネの体液が広がり 地面を黒く染めていく。
だが、その朗々とした声で名前を呼ばれれば>>87 ぴくりと耳が動いた。 それでもまだ体を動かすことは叶わなかった。 濡れたせいか、霧の名残か、 頭が鉛のように重たくて仕方がない。 明朗なヤツデの声でさえ、 未だ水の中にいるかのようにくぐもって聞こえた。]
(104) 2022/08/14(Sun) 13時半頃
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[聡明なヤツデが距離を置いた後 ソルフリッツィの手が、狐へと触れた>>88。 鋼鉄の感触が、貼りついた毛越しに伝わってくる。 すぐにその手は離れ、甲高い風切り音>>87の後に 二人の戦士が肉薄した。>>87>>88。
その音に叩かれたかのように狐の尻尾がはた、と解かれ 激しく咳き込みながら、萎えた手で半身を起こした。]
ゲホ、ゲホ、……ぐ、
[飲んでいた消化液がびちゃびちゃと地面に落ちる。 お守りごと地面を掴むと爪の間に土が入り込んだ。]*
(105) 2022/08/14(Sun) 13時半頃
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[まだ二本の足で立つことはできず 霞んだ視野のまま、辺りを見渡す。
辺りは惨憺たる有様だった。 クリオネの首と数え切れぬほどの躯が落ち、 立ち上る湯気と共に、あたりに死臭を振りまいていた。 ツェンも負傷してしまったのか (まさか空腹のせいとは思わない) ぐったりとした様子で倒れている。>>@14 不穏な空気故か、バーからはモイ>>64と ソランジュ>>@21がこちらに向かってくるのが見える。 が、まだ遠いか。
ヤツデが構える錫杖は、打ち合ったばかりなのだろう>>87 耳鳴りのような共振が、細く空気を揺らしていた。 金物の軋りの消えぬひまに、向かい合う相手は。]
(106) 2022/08/14(Sun) 17時頃
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ヶ、ほ…… ソルフリッツィ、様?
[兎人もまた、戦闘態勢のままだった。 低く構えたままの体制で、聞こえるのは呟きだろうか。 だが、いまだ視力が戻りきらないのか、 彼の頭上が奇妙に歪んで見えた──いや。 視力は、すでに戻っている。 ソルフリッツィの頭上は、実際に歪んでいた。>>92
地平線に、名残惜しむような夕陽が残っていた。 月がぽっかりと色づいて、反対に空は色を奪われ、 光を映す闇が、するすると敷かれていく。
その昏闇の中に、白く一つの光が迸った。 自然を全く排除した、毒々しい人工の光。 ピシリ、パシリ、と玻璃にヒビの入るような音が 時を追うごとにさらに強く、鼓を鳴らす。 うす月の雲をどよませ、新しい星雲を燃やし 覗く銀河に向けて、篝を巻き上げ渦巻いた。]
(107) 2022/08/14(Sun) 17時頃
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[表れては千切れる稲妻に 夜風は轟き、死臭は乱れ、濡れた毛を靡かせる。 死体にぬるまった空気に晒されてなお ひやりと背筋が冷えた。]
駄目です──げホ、
[しわがれた声に、喉を灼かれたのだと気づく。 肌を腐蝕と土に削らせながら 夜風と稲妻のぞめきの中で 狐はひとつの命を燃やし、声なき声で叫んだ。]
お止めください、ソルフリッツィ様──!
[握りしめたお守りから、光が滲み、溶けた。]*
(108) 2022/08/14(Sun) 17時頃
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[──やがて。 冷たい月明かりを宿す武器が ゆっくりと下げられた。>>113 ゆらりと破壊との境界が閉じて 逢魔が時は過ぎ、静かな宵口の気配が戻ってくる。 どこかで、夜告鳥が鳴いていた。
軽い跳躍音と共に、兎人が距離を詰める。 猛る闘気こそなりを潜めても、未だ残響を残している。 やがて、まともに動かぬ体へと手を伸ばされれば 汚れてしまいます、と声をかけようとしたが 空咳しか出なかった。
泥と体液にまみれた体を抱き寄せられ 狐は案じるように兎人を見つめた。 その赤い目と視線が交錯することは無く。]
(126) 2022/08/14(Sun) 22時半頃
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ソルフリッツィ様……
[かすれる声で囁くのと、 ヤツデが錫杖をかき消すのとは同時だったか。>>119 言葉が無くとも、赤い目が閉じられ 穏やかに顔が摺り寄せられれば、 狐は安堵の溜息をついた。]
お疲れ様でございました。 ……帰りましょう。
[故郷を失ったラントの青年。 彼が降り立てなくなる星は、母星だけで十分だ。]
(128) 2022/08/14(Sun) 22時半頃
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[──そろそろ、店内の光の輪は、 十分に熟している頃だろう。]*
(129) 2022/08/14(Sun) 22時半頃
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──まだまだ続くよハプニング──
[兎人の暴走が収まった後、 ヤツデに話しかけられ>>130、狐は「はい」と答えた ──が、試しに足に力を入れてみて すぐに「いいえ」と言い直した。 ましてや密着したソルフリッツィ様を支えて歩くのは さすがに無理。]
(136) 2022/08/14(Sun) 22時半頃
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[やがてソランジュとモイが、薬も兼ねた食料を届けてくれた。 >>@21>>64。]
モイ様、ソランジュさん……ありがとうございます。 ……ツェン様にも召し上がっていただきましょうか。
[暴れる兵器>>@24へと喫食を促した。 その頃には、察しの良いモイが 既に闘牛士のように寄せ餌を試みていたか。>>133 あのキョンシー、ほかのどの客よりも 一番ボリュームあるメニュー食ってたのに。]
(137) 2022/08/14(Sun) 22時半頃
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ソルフリッツィ様。食べられますか?
[こちらはこちらで、薬入りのウエハースを 茫洋としている兎人の口元に近づけてみただろう。]*
(139) 2022/08/14(Sun) 22時半頃
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[クリオネの体液に濡れた毛を ソルフリッツィに舐められて>>135 狐はしばし動作を止めて沈黙した。]
……ありがとうございます。 不味かったでしょう。
[やがて動き出すと、 モイからウエハースを受け取り>>146 兎人へと与えたか。 クリオネの体液の不味さは身に染みて分かっている。 口直しにはぴったりだろう。 多少薬の味が感じられても クリオネの方がクソ不味いから余裕だと思う。]
(150) 2022/08/14(Sun) 23時半頃
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はい。
[ヤツデの言葉>>144に頷いて 自身の分もウエハースを受け取った。 なんと、あんなに食料に溢れた機関車に居ながら、 この星に降り立って以来初めて口に入れるものな気がする。 クリオネの体液はノーカン。
別にマスターの過労死対策が至らないわけではない、 きちんと食事と休息を促されていた、 だが愚かな狐はそれを怠った。 過労死の本当の敵は上層部ではなく 休むべき時に働き続ける社員だということわざが どこかの星にあっただろう、狐がまさにそれだ。]*
(151) 2022/08/14(Sun) 23時半頃
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──祝☆初食レポ──
[ウエハースを齧ると、さく、と軽い音がした。 爽やかな苦味と酸味を持つマーマレードのおかげで 薬由来の苦味や酸味が目立たない。 狐は静かに香ばしい香りを嗅いでいた。 死臭に慣れた鼻に、その香りはいかにも美味かった。 じっくりと咀嚼して飲み込むと、小さく呟いた。]
……蜂蜜が使われていますね。 おいしい、です。
[その言葉は、もはやしわがれてはいなかった。 しばらく喉に手を当てて、思慮深く考え込んだ後、]
誰かがとってきてくれたのですか?
[そう、ソランジュに尋ねたか。 他ならぬ彼が採取者だと悟れば、 穏やかな笑みで礼を伝えただろう。]
(156) 2022/08/14(Sun) 23時半頃
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[その遠くの方で、モイが>>152 ウエハースをキョンシーに投げまくっていた。 対応が完全に熊から逃げる時のそれ。]*
(157) 2022/08/14(Sun) 23時半頃
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[その後も、仕事のできる同僚が 暴れるツェンを拘束したり>>@36、 そこにモイが間髪入れず籠の中身を突っ込んだり、 先程までの緊迫した空気が嘘のように 穏やかな空気が流れていた。 狐は静かに目を伏せると、]
……ふ、ふっ。
[小さく息を吐いた。]
(160) 2022/08/15(Mon) 00時頃
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[やがてクリームサンドを完食した ソルフリッツィ>>159に、 ヤツデが狐を送るよう促した。>>161]
……ご迷惑をおかけします。
[立ち上がった兎人から差し出された手を掴み 起き上がろうとしたものの、立ち上がることができない。 おそらくは、万病を癒す蜂蜜でも 安堵のせいで抜けた腰は直せないのだろう。 奮闘することしばし、足と背中とに腕が回され 抱き上げられた。 生涯触りたくない様々なるゾルにまみれた狐は 言葉も無く体を強張らせたが、 やがて観念したように体軸のぶれぬ首に腕を回したか。 この体勢は、下手な遠慮をして身を離せば 抱き上げた方に負担がかかる。
そうして、一足先にその場を後にしただろう。]*
(172) 2022/08/15(Mon) 00時半頃
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──おまけ・クリオネバーベキュー?──
[ジェルマンが厳正なる解析の元>>186、 クリオネの外側は食用にもできそうだと告げると、 狐はプロ精神でしばらく考え込んでいたが]
……申し訳ありません。 私にはあれを料理することはとても……
[言いにくそうに断った。 なんならゼリー系もしばらくは作りたくない、 色々思い出してしまうから。 きっとクリオネは他の店員や マスターが美味しく料理してくれる。]*
(189) 2022/08/15(Mon) 01時頃
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──兎人との帰路──
[兎人と二人で帰る折。 狐はしばらくの間思慮深く沈黙していた。 聞きたいことはたくさんあった。 労いたいこともたくさんあった。 謝りたいこともたくさんあった。 けれどそれらを口にするのは憚られた。]
……このお守りに、随分助けていただきました。
[狐はソルフリッツィの背中に腕を回したまま 掌の中の二つのお守りを見据えた。 ヒビが入ったり、投げつけられたり、 紐を引きちぎられたり、投げつけられたり。 散々な扱いをされたお守りは 対の二つともが同じようにぼろぼろだ。 だが、役目を果たしたお守りは、 壊れる前よりも愛おしく感じた。]
(200) 2022/08/15(Mon) 02時頃
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確か、随分とたくさんのご利益をうたっていたと、 そうおっしゃっていましたね。
[健康やら金運やら恋愛やら子孫繁栄やら出世やら。 ずらずらと並べられる多種多様な文句>>110を聞けば それだけで欲望の多様さと果ての無さに眩暈がする。 一つを叶えれば次が気になり、 何かを得れば失うのが怖くなる。 狐は、果て無き煩悩を叶えるよりも、 欲深い心を見つめて 煩悩から離れることを望んでいた。
だが今、空のような胸の内に 一つの執着が灯るのを、 狐は静かに見つめていた。]
(201) 2022/08/15(Mon) 02時頃
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[目を閉じて思いを馳せる。 あの星に降り立った日に。>>8:3 ほんの一時もあれば端から端まで歩ききれる、 たった一本の神木に支えられた、小さな星。 広い空に梢を伸ばし、宇宙の音を受け取るぞめき。 さぁと吹いた風の、青臭い清涼さも。 その星で青年が、お守りに込めた願いへと。]
お礼参りに行きたいです。 今度行きませんか。一緒に。
[そう、青年の時間を望んだだろう。]**
(202) 2022/08/15(Mon) 02時頃
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