223 豊葦原の花祭
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高く鳴いた鴉が寝床へと戻り、薄暗い広場には桜色のぼんぼりが無数に揺れる。
柔い光に照らされた花霞は、いっそう艶めいて花弁をはらはらと零した。
堀の無い南側に組まれた櫓の上で、ふいに始まった楽隊たちの演奏に歓声が起こる。
昇り始めた下弓張りの月。
と、誘われるように、広場中央の巨木の芽が――鮮やかな桃色を帯びて、膨らみ始めた。
月が昇り切った頃には、花が一斉に開くだろう。
微かな桜の香と、どこか懐かしい笛と太鼓の音色を合図に、一夜限りの花祭りの夜は始まったのだった。
(#0) 2015/04/18(Sat) 01時半頃
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