78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[北極星は銀色の瞳を伏せ。 腕を左右へと開くと、すぅ、と息を吸った。]
―――…《 》
[静かに、透明な声で言葉が紡がれる。
その瞬間。]
[ キィイイ…――― ]
[高い音が響き、北極星から眩い金色の光が溢れ出す。 光はやがて夢色へと変って行き、辺りを優しく包み込んだ。]
(208) 2012/01/29(Sun) 05時頃
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[暖かく柔らかな光は、少年の願いのままに。 時間が巻き戻るように、パズルが完成していく。 数分と経たぬうちに、崩れ落ちた瓦礫の山と散りばめられた書物は何事も無かったかのように元の場所へと戻された。
全てが元に戻れば夢色の光は治まり。 今は金色の淡い光が北極星の周りに留まるのみ。
ゆっくりと開かれる銀色の瞳は少年を見据える。 その時、少年はどんなリアクションを取っていただろう。]
…さて、これで満足かい?
[北極星は疲れたと言わんばかりに宙へと浮かび、足を組んで尋ねたのだった。**]
(209) 2012/01/29(Sun) 05時頃
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[そうして、セイクリッド・レティーシャが封じられていた近くのベンチにまで戻る。閑散としており、並んだベンチに人は居なかった。もちろん、あの女頭領の姿もない。 爆発の後は残っているが、破損された器物は少ない様子で、自動販売機も無事だった。]
…水は駄目なんだっけ?
[訊ねる。マントの下から硬貨を一枚取り出すと、ひゅっ、ぱしん。親指で弾き空中で受け止める。
ベンチに座ると氷塊があった場所に視線を向けながら話し出した。]
(210) 2012/01/29(Sun) 05時頃
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《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の伝説
焔は煌く 星は瞬く
世界に危機が堕ちる時 聖なる焔をきらめかせ 聖火の勇者が禍を灼く
この世界に住まう者よ安心するが良い 彼女在る限りは安息もまた揺るがない
あゝ英雄よ 此処に在れ
(211) 2012/01/29(Sun) 05時頃
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[一般的な伝説の一編を呟いた。 これからどうするか、それが一番の問題でもある。]
…朝になれば、ゾンビが居なくなるんならまだ良いが その保証もないな あいつらをどうにかしない限りは、俺たちはここから出られない
――― 武器に、 なりそうなものでも探すか? この公園で
[何とかしなければならないのなら――と、緩く辺りを見回して。]
(212) 2012/01/29(Sun) 05時頃
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ヴェスパタインは、レティーシャ達に、話の*続きを促した*
2012/01/29(Sun) 05時頃
ヤニクは、カトリーナに、よろしく。と、会釈した**
2012/01/29(Sun) 05時半頃
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― イェル=ゥラ自治区/図書館 ―
[期待なんかしてなかったんだ。 できるもんならやってみろって、そう思ってはいたけど。
そしたら……]
なん ……… だって ……… ?
[>>209信じられないようなことが、起こった。
動画の逆再生みたいに、瓦礫が積み上がっていく。 まるで始めっからなんにもなかったかのように、元通りの図書館に戻っていった。
嘘だろって、言いたかった。 けど、目の前のこれは、手品だとかなんとか、そんなもんじゃなかった。 俺には特別な感覚なんてないけど、「肌で感じる」ってやつだ。 これは、みんなにわかってもらえると思う。]
(213) 2012/01/29(Sun) 12時半頃
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す……っげえ…… 俺が言ってた中で、一番の無茶苦茶だよ……?
って。 お前が壊したんなら、直して当たり前なんだけど。
[うっかり褒めちぎりそうだった。 危ない。]
…… けど、お前が普通じゃないってのは、わかった。 お前は…… あの、堕ちてきた北極星《シメオン》、なんだな。
なあ、もう一つ、南極星《セレスト》も堕ちてなかったか。 でかい音、あっちこっちでもしてるし… 一体、何が起こってるんだよ!
(214) 2012/01/29(Sun) 12時半頃
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……!
[本日何度目かの爆発音。 それはやはり天からで、それが聞こえたのは丁度ギルドに到着し、彼らの事情を説明し終えた頃だっただろうか]
っ。
[窓へ駆け寄り空を見上げると、月が不自然に欠けていた]
…ったく…なんなのよ、ホント! ……あぁ、もう! ヤニク、その二人のことはよろしく!
[今日はもうさっさと寝てしまうつもりだったが、こうも異常な出来事が立て続けに起きては、じっとしていられないのがペラジーの性格だった。 苛立たしげにヤニクへそう残し、重い大剣を背負ってるとは思えないほどの速度で街の外れまで一気に走り出る。 そうして人目がなくなったところで]
(215) 2012/01/29(Sun) 12時半頃
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ピューィ!
[指笛を鳴らす。 と、遥か上空から大きな羽音が聞こえたかと思うと、大人数人は乗せて飛べそうな巨鳥がペラジーめがけて滑空してくる]
よ…っと!
[ペラジーはその足めがけて跳躍し掴まると、そのまま巨鳥の背へとよじ登った]
久しぶり、エスト。 いきなりだけど、里までお願い。超特急!
[ペラジーは鳥をエストと呼び、親しげに声をかける。 巨鳥はそれに答えるように一声鳴くと、言われたとおり、超特急で、夜空をまるで流星のように駆けて行った。 向かうは、幻想ノ刃の隠れ里…アルマ・テルム]
(216) 2012/01/29(Sun) 12時半頃
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もう卵は諦めた。 今から帰っても、もう安いのは残ってないし。
[……ぬちゃり。]
見て見ぬふりできるほど、俺は人間腐ってないし。
[……ぬちゃり。]
なんだよ、さっきから変な音が………
(217) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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っうわあああああああ!!??
[振り向いたら、そこには。 ゾンビとしか言いようのない、「腐った」人間が近づいてきていた。
慌てて飛び退って、シメオンとかいう少年の手を取る。]
は、話はあいつらから逃げながらで!? なんなんだよこれえええ!!
[近づいたらヤバイ。 そんな気しかしなくて、手を引っ張って逃げようと走りだした。
けど、門の方からはゾンビが迫ってきてる。 どこへ逃げたらいいんだ!**]
(218) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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いい子ね、そうよいい調子。 なるべく急いでねエスト。 私も手伝うから…!
[幻想ノ刃《パンタシア》は稀少種族である。 どのくらい稀少かというと、実物を見たことのあるものは極めて少なく、その存在自体ある種の伝説視するものすら居るほどだ。 そして、そのパンタシアの娘たるペラジーを乗せて夜空を駆けるこの巨鳥も、今や隠れ里、アルマ・テルム以外では確認が難しいほどの稀少種だった。 ペラジーはその巨大な友人の背に手をつき、意識を集中させる]
……ミュートロギアの名において、汝に力を与えん…。
(219) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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降臨《アドヴェント》!!
[ペラジーの体がうっすらと白い光に包まれ、その白い光は徐々に巨鳥をも包み込む。 地上からは、白い流星が空を駆けているかのように見えるだろうか? この光はペラジーの力の証。 その力の一部が働いている証。 彼女の幻想ノ刃として他者に与える力は…《断ち斬る》力。 その力の一部を使い、彼女はエストの、『疲労を断ち斬った』のだ]
さ、コレで怖いものなし! 超特急、超特急よ、エスト!!
[白き流星は、ひたすら速く、空を駆ける]
(220) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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[名乗る(>>193)のを聞けば、ひとつ頷く。]
ケヴィン。それから――
[カトリーナ、と名乗ったのはどちらが先だったか。 彼女のほうが早ければ、もう道中を任せても平気そうかと様子を伺った。 どちらにせよ挨拶はとても簡潔なもの。きっと身の上の話になればあらためて話すことにもなろうから、深く気に留めることもなかった。]
(221) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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……。
[礼(>>204)を言われても、言葉発することなく。 無言を肯定、受容とする男は、胸元の龍が口を閉ざしてしまえば生死の区別もつかぬではないかというほど口が重い。 次に口を開くのは、宿で部屋を取った後だろう。 おそらく部屋を取るのも、ヤニク・ペラジーと紹介された少年少女とのやり取りも、カトリーナに任せたままだ。 爆音に天を見るも、砕けた月に眉を顰めるばかり。 ざわあと龍気がさざめいて、忌しく月をすがめ見た。]
(222) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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……それが飛べたなら、話は変わったか。
[部屋を無事取れたならば、身を休めつつヤニクの来訪を待つだろう。 はじめに口にしたのはそんな言葉だった。天空昇る手段など持たなければ、駆けた巨鳥を羨んだのだ。 あまりに慌ただしく駆け出るペラジーに押されて、それから再び宙《そら》を見上げるのは忘れていたが。 もしも見上げていたならば、欠けた月、このざわめくような違和感の理由《意味》に気づけたのだろうか。
遠く落ちた双子星の所業も、目覚めた勇者の意味すら、まだ知らぬ**]
(223) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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―幻想ノ刃隠れ里 アルマ・テルム―
はぁ…はぁ…はぁ…。
[息ひとつ乱さぬ巨鳥と、それとは対照的に随分疲弊した様子の少女が里へついたのは、マスア・ナを出てから僅か79(0..100)x1分後のことだった。 常識では考えられないほどの速度で移動してきたことがわかる。 普段あまり使わない幻想ノ刃としての力を、人の身で使い続けたせいか、身体が重い。 ペラジーはエストの背から崩れるように降りると、彼を労うかのように、その翼をぽんぽんと二度たたいた]
ありがとう、エスト…。
[鬱蒼と木々の生い茂るの森の奥…そこに張られた結界のさらに奥に、その里はある。 里のものはペラジーに気がつくと、笑顔で声をかけてくる]
ただいま、みんな。 でも今は挨拶してる時間も惜しいんだ。 ばあちゃん…長老は家?
(224) 2012/01/29(Sun) 13時頃
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― イェル=ゥラ自治区 / 『英雄の聖苑』 ―
レジスタンス…レジスタンス『雫ノ華』、ね。 やっぱり、聞き覚えは無い。無いわ。 それだけならあなた達の妄想って線を先に疑うのだけど……
[ゾンビ。砕けた月。それらは目の当たりにしている現実で。]
更に。更に言えば……その自販機も。
[あまり良くない眼で、睨むように自動販売機を観察した。]
――どれも知らないパッケージね。メーカーも。 ご当地飲料……って感じもしないし。
……悪いけど、本当に悪いんだけど。おごってくれるかしら。 ケータイも財布も無いのよ。
[あったとして、使えたとも最早思えないのだが。 弾かれた硬貨>>210を確かめる気にもなれない。]
(225) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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――……、
[『振ってぷるるんゼリー(くらげ味)』とラベルされた缶を 時折口に運びながら、《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の伝説が 呟かれる>>211のを聞いていた。]
それ。 こっちの――『この世界』の人たちは、みんな知ってるの? わからない……ますますわからないわね。 どうして私がその『勇者』とやらなのか。
[仮面の女―― 『雫ノ華』の頭領は、確かに自分を見て『勇者』と言った。>>37]
自慢じゃないけど。自慢にもならないけど。 体育はサボりなしで評価2よ。
[そういう問題でも無いのかも知れないが、やはり実感は持てない。]
(226) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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武器……武器ね。 公園にショットガンやロケットランチャーが落ちてるとも思えないけど、 棒切れだけでも持っておく方がマシかしらね。
[言いながら、まるで持った剣でも振るかのように、 一度だけ腕を翻す。 何気なくしたその動作だけは、妙に身体に馴染む気がした。]
[されど、今、《聖火の勇者-ホーリーブレイズ-》の手に剣は無い。]
[金炎爆ぜる幻想ノ刃《パンタシア》―― かつての『相棒』の行方も今は知れず。]
(227) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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[聖苑の中心付近まで、しばらく黙って歩き]
……空が光って、星が落ちて…勇者が目覚めて、月が砕けて異変が起こり始めた。何が起きているのかと問われれば…最終戦争<<アルマゲドン>>と言われても驚けないね。時が、来てしまった…と。僕らの未知なる力も目覚めたりしないかな。
[胸の高鳴る鼓動は抑えきれず。自動販売機からはお茶を入手した]
あ、勇者っていうのは貴女のことだよセイカさん。貴女は勇者が封印されてた氷の中から出てきたんだ。…名前覚えてるし、記憶喪失ではなさそうだよね。
(228) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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仕方ないね。
[はい、とおしゃれな小銭入れから硬貨を一枚出してセイカに渡す。ワンコインで買えるようだ。パッケージを見れば、中身の予想は大体できるか]
(229) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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―アルマ・テルム 長老の家―
ばあちゃん! …痛っ!?
[幻想的な雰囲気の漂う里の中心。 そこの扉を開け放つや否や叫んだペラジーの額目掛け、お玉が飛んでくる。 普段ならいざ知らず、疲弊している上に慌てていたペラジーにそれをよけることが出来るはずもなく、お玉が直撃した衝撃に仰け反り、額がうっすらと赤くなる]
ッ…なにすんのよ、たった一人の孫娘にぃ! …えぇ? 長老って呼べって? だって…あぁ、もう、はいはい、『長老』! これでいい? …って、それどころじゃないんだってば! 外が大変なことになってるのよ!! 月は崩れるし、何か大きな光が二つ空から落ちるし、ネオ・イルーナには大きな穴が出来てるし…それに、様子がおかしい人も出てきてるみたい。 つまり…私が何をしに戻ってきたかっていうと…。
(230) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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[ペラジーは、ここに来るまでの間、空から目にした光景を思い出しながら語る。 そして、パン、と両の手を合わせると祖母に頭を下げ]
お願い! ばあちゃ…長老の書斎に入れてほしいの! どうしても気になることがあって…。
[孫娘のその言葉を聞いた長老は、驚きの色を浮かべる。 勉強嫌いの彼女が、まさか自分からこんなことを言ってくるとは思ってもいなかったのだろう。 以前不純な目的で書斎に忍び込んでからは使用を硬く禁じられていたのだが、どうやら今度は真剣だということが伝わったらしい。 長老は柔らかく微笑むと、書斎の鍵をペラジーへ渡した]
…ありがとう、ばあちゃん!
[ペラジーは笑みを浮かべ、感謝の意を表すように祖母に抱きつくと、書斎へと駆け出して行った]
(231) 2012/01/29(Sun) 13時半頃
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武器か……
封印されてる伝説の武器とか、秘密の種族に伝わるものとか、ないのかなあ。そういうのがあるなら、目覚める頃だよね。
[世界の危機ならばそのくらいあってもおかしくはないと、希望的観測をした**]
(232) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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[白コートにどうも焦げたような緑マフラーといった妙な 出で立ちの割に、小銭入れだけはおしゃれだった。>>229 良平からもらった小銭は、妙なジュース>>226に変わる。]
――……味がしない。味がしないわ。
[好奇心に負けてつい選んでしまった飲料はハズレだったようだ。]
空に星……そっちは私、見てないのだけれど。 要するに、こっちの世界の常識に照らし合わせても、異常事態なのね?
[確認するように呟き、少しだけ俯き気味に、]
ねえ、もしも。もしもよ。 私が本当にその勇者だか何だかだったとして。
(233) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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――……私が、これ、何とかしなきゃいけないのかしらね?
[尋ねる声には、不安が滲んでいた。]
……って言っても。言ってもね。 何とかできる気なんて全くしないんだけど。 それ以前に、元いた場所に帰りたいし。
[不安を振り払うように、首を振った。]
――あ、そうだ。ごめん、まだ言ってなかったけど。 りょうちゃんと、こーちゃん。だっけ? 二人とも……ありがとう。ありがとうね。 私だけだったらもっと怖かったと思うから……そこはお礼しとく。
[満面の、とはいかないが、二人に向けてようやく笑みを見せた。]
(234) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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―書斎―
…うわー、懐かしい! この絵本も書斎にしまってあったんだー…わぁー…。
[書斎に入ってしばらく。 ペラジーは目的の本を探すと中に見つけた懐かしの絵本に眼を落としていた。 眼をキラキラと輝かせ本に夢中になる姿はまさに子供のようであったが、やがてはっとして、絵本をもとあった場所に戻す]
いけないいけない、こんなことしてる場合じゃなかった…! えーっと…えーっと……。 …………あ、あった!
……『ウルヴェレア』。
[ずっと気になっていたこと。 それは、あの女統領の口にした言葉だった]
(235) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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『ウルヴェレア』と『アルメヴィア』 天空爆ぜ別たれし光は地に落ち 地穿ちし者 月の民にまみえし時 英雄は目覚め 革命の使徒と再会を果たす 天使と悪魔が踊りし地で 龍と鳥は天を駆け 古の絆によって結ばれし者たちが暗躍する 幸運受けし者は天に願い 天の呼聞きし者は天に応える 地上に在りし幸と凶は無限を描き 刃によって天は裂かれ 刃によって地は成される
運命《サダメ》をうけし戦士たちよ 汝らと共に『再生の破戒』があらんことを
(236) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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[それはある書物の記載。 コレが予言なのか伝承なのか、はたまたただの作り話なのかはわからない。 彼の言葉に関する記述は他にも多く存在するかもしれないし、これが唯一のものかもしれない。 ただひとつ確かなのは、仮面の女の言った『ウルヴェレア』と関係する事象がもうひとつ…『アルメヴィア』という事象が存在するということだ]
…なるほど、ね。
[記述に眼を通し終わったペラジーは、二度三度、その記述の書かれたページを行き来し、笑みを浮かべてパタン、と本を閉じた]
(237) 2012/01/29(Sun) 14時頃
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