238 聖痕の空〜Knockin' on heaven's door〜
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[ その瞬間、日本は光に包まれた ]
(177) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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[何も持たぬ空の身体。
今、一口その器に注がれるは友への想い。
男の背から翼が生えているように視えるのであれば
それは彼を守り 傷を癒さんとする想いの翼《フレンドリィ・エア》
それは突然に、唐突に、この世界に降り立った。]
(178) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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真なる始まりの天使《トゥルーピュアエンジェル》
降 臨
(179) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 00時頃
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なん……だと……
[結界外部にまであふれる光。 それはまさに聖なる輝きだった。
例えるならば、かつて救世主《メシア》が「光あれ」と願ったあの時のような。]
(180) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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[力の余波を受けたのか。
周囲の破壊された大地までも修復していくようだった。 壊れた屋上の一部も再生していくその力――]
(181) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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……真なる始まりの天使《トゥルーピュアエンジェル》
ふふ、はははは!
[そして、彼は日本刀を構えなおして彼に向き直る。 そうだ、これでこそ天使。 これでこそ神威=アンジェ・ロイス。]
(182) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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な、ぁッ
[天使の口から最初に出たのは、そんな情けない声。]
何だ、これ 一体どうなってンだよ………!!
[男は自身の身体を見回し、狼狽える。 力の使い方を知らぬまま翼を生やしたら、こうなるのは明らか。 ただ男が放つ光をものともしない銃だけが、その手に携えられていて]
(183) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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[――光が溢れた。
眩い、ずっとその背に見てきた光だ。]
(184) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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……カムイ。
[光の中、海神-ワダツミ-がゆっくりと弧を描き、高度を下げていく。]
ボクはな。 その翼を、ずっと視てたんだ。ずっと。
オマエは落ちこぼれなんじゃない。
[長い年月の間に一ノ白の方が変わってしまったのだ。
光の羽根が降り注ぐ。 触れた者の傷を癒していく。 限界まで傷ついて戦い続けて来た式鬼紙使いの傷もまた癒える。]
(185) 2015/09/19(Sat) 00時頃
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………ずっと?
[>>185一瞬、友へと振り返る。]
違う、俺の方なんだ。
[男《神威》が生まれたのは あの時、この友に声をかけられてから。
だとしたら、落ちこぼれであった筈の男を救いあげたのは]
(186) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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ずっと、君の背《翼》を見てたのは俺の方なンだよ。
[――――紛れもなく、 この幸々戸理岐という救世主《メシア》なのだ**]
(187) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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ボクからだと言った筈だ。
[降臨した天使へと向けられる日本刀>>182。 それに向けて薄紙が一枚、強化され刃物のように投げつけられる。]
ボクは、まだ戦えるぞ。
[続けざまに更に3枚を投じて。 水球を操られ遠距離攻撃は不可能と悟った式鬼紙使いは、鉄扇のように開いて持った紙片を手に屋上へと飛び降りる。]
(188) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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オマエのお蔭でな。
[狼狽える天使の友人>>183に振り返らずに言って、笑う。]
(189) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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心配するな。 お前は何にも、悪くねえ。
俺が保証する。
[それじゃ、駄目か? 銃口は未だ女を捕らえて。しかし瞳は、アレの面影を残す少女>>173を優しげに見つめていただろう。 戦闘中のよそ見などもっての外。それでも、今目の前で起こる事より優先すべきは、自分にとっては幼い少女で。]
だから泣くな。 俺が何とかしてやるって、言った。
(190) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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[この黒銃は土御門の作ったものだ。 つまり、そんな銃が大人しく弾を吐く役目をこなし続けている訳は無く、]
麗亞、 火は好きか?
[30cm程もある重く黒い拳銃は幾つかのギミックと共に形を変え、 重量はそのまま。 しかし、些か装飾や質量の増した拳銃へと変貌する。 普段片手では扱えぬ程のそれではあるが、今は幸運なことに、片方しか無いわけで。
装弾された弾も同じく大きく、より威力の増したそれを両手で構えると]
…――ブラック・パーガトリィ≪黒き煉獄≫
[火球を纏うのは先と同じ。 しかし今度の炎は紅ではなく、
男と同じ黒い炎。 反動の大きい一撃を放つと殆ど同時、籠城を決め込む女の元へ踏み込んだ。]
(191) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 00時半頃
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お取込み中の所悪いのだが。
俺の事も忘れないで貰えるかな?
[まあ、忘れてはいないのだろうけれど。 いつの間にか想いの翼《フレンドリィ・エア》の余波で機械の翼も再生を果たしていた。
それは白羽を守護するように彼の背後にやってきていて。 灰色の羽根と合わせてさしずめ四枚羽根の天使と言う様子だったのだ。
まあ、忘れられてはいないようで。 薄紙がこちらへと飛んでくる>>188 それを炎で迎撃したのだった。]
(192) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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その面倒な壁、綺麗に剥がしてやろうじゃねえか!
[例え炎が弾かれたとしても、次に打ち込む衝撃が至近距離からであるのなら? 飛び込む先は女の目の前。 黒と紅の炎を纏う男は、その空間を燃やし尽くそうとせんと。]
捕獲はナシだ。 お前は俺が、灰にしてやる。
[初撃の炎が晴れると同時、打ち込み燃やしたのはそれより威力が強い物。]
(193) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2015/09/19(Sat) 00時半頃
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聖なる火は好きですね。
[余裕を持って答える。 が、変形する銃を見、僅かに眉間に皺を寄せ]
――――――――、チッ
[こぼされたのは、舌打ち。]
(194) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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―――――デュアル・ガードナー
[バリイィィィンッ]
[張り巡らされる、2重の障壁。 一枚目は、炎に砕かれる。
もう一枚は]
(195) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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[ガ ――――キィンッ]
(196) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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[張り巡らされる、もう一枚の装飾の施された盾。 それを、内側から支える。]
あら、怖い、怖い。
[かつ、と。 可視の盾の裏側より当てる、掌。]
(197) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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懺悔ならば聞きましょう。
[その声と共に、盾の中心から光の剣が三黒を刺し殺さんと生え出でる。]
ブライト……プリズンッ!!
[そして、剣から身を灼かんとする光が溢れる。]
(198) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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…………ばかだなあ。
[その言葉>>187に一瞬視界が滲んだ。 自由の天使がずっと見ていてくれる程の価値があっただなんて。]
……。 忘れるわけないだろ。
お前はボクが殺す。
[堪えるように、大須賀>>192を睨む目に力を込める。 薄紙の刃を焼く、炎は相性が悪いが。]
(199) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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三黒の程じゃねぇな!
[左右にに一枚ずつ紙片を投げ、さっと姿勢を低くする。 その頭上を、背後の海神-ワダツミ-が大須賀を狙って放った一本の水の錐が通過し。]
ばらけろ。
[左右に投げた紙片が倍、倍に分裂し刃物の型に変わり向きを変え、水の錐と共に3方向からの同時攻撃を仕掛ける。**]
(200) 2015/09/19(Sat) 00時半頃
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――ッ
[自分が以前破壊獣を使って仕掛けたオールレンジ攻撃に近い。 正面からは錐。 両サイドからは刃物、それを捌き切れれば反撃のチャンスではあるのだが。]
(201) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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[出した答えは単純だった。
炎で刃を次々と焼き払い。 水の錐は受けずに回避する。
尤も、機械の羽根が邪魔をしてか、刃の斬撃を一部受けてしまうのだけれど。 ――戦闘に支障は無し**]
(202) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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てめぇに聞かせる懺悔はねえ!!
[生憎、そんな物は全て隠して生きてきた。 この先明らかにする事も、誰かに聞かせる予定も無し。償っても償いきれないのなら、いっそ話し離さぬ方がマシであろう。
一枚目の盾は砕けた。>>195 しかし次は? 弾かれた至近距離の爆発は男の身を焼く事は無く、燃え盛る空気の中で肺を焼かれる事もない。 散り乱れる炎渦の中の男は、女と同じ悪魔の笑みを浮かべて。]
ばぁか、 俺が近接戦出来ねえとでも思ったか。
[三度目の攻撃は、盾でも光の剣でも無い。 地面を狙った火球の爆発は男を上へと押し上げて、
身を捻り、 盾の、女の頭上へ黒いコートが舞う。
残念な不発に終わった光の剣を眼下に見据え、無防備な頭を狙い撃たんと、4発目を放った。]
(203) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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[>>190ふにゃ、と一瞬、情けない表情で。 けれども。]
!!!!! だ、め!!!!!
[>>198漏れる光に、ワイヤーを放ち。 その盾を、剣を。少しでも男から逸らそうと、足掻く。]
(204) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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[>>203手を出す迄もない様子に、安堵しつつ。 けれど、決定打がないのから、変わらぬ事。
ならば、と。 せめて、囮になるよう。前へ脚を踏み出し、空いた正面へと滑り込む。]
(205) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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[光の剣が放たれた刹那、ワイヤ>>204に引かれた剣の位置が僅かずれた隙を狙い、男は高く跳躍する。 コートの裾を掠めた剣は不発に終わり、その後は――>>203]
(206) 2015/09/19(Sat) 01時頃
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