56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[林檎畑を何とか超え、後から来た兵士たちに娘の片付けを手伝うように頼む。 初めは何故命令されなければならないのか、と言いたげな表情を見せたが、男の胸にある紋章を見て表情が変わった。]
じゃ、よろしく。
[鼻歌を歌うように軽く、娘が指差した方向へ向かった。]
(143) okomekome 2011/07/07(Thu) 00時頃
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『 親書 親愛なる貴国へ 敬愛と平和の念を籠めて
リヒテンベルグ第一公子 ベネディクト・リヒテンベルグより謹啓申し上げる。 親愛為るソフィア・エカテリンブルグ・ビリジアーナ女王陛下に於かれては御健勝で在られる事喜ばしく、今後に及ばれる貴陛下の穏健と発展を願う物とする。
―此度の親書は、先日貴国より親愛為る女王陛下の名の許に送られた親書に基づく返書として其の内を充たされる物となります。 尚、この親書は我等が敬愛為る大公陛下の許、私、ベネディクト・リヒテンベルグ。並びに、我が姉リヒテンベルグ第一公女 オスカレティア・リヒテンベルグ二名の連名に拠る物だと予め御理解頂きたい。
(144) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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…扨て、親愛為る女王陛下が即位を為される以前より、我が国と貴国の意志の摩擦は悲しく、罅入る友好は痛々しく、共に同じ理想を掲げ歩み寄る事を神の意思に阻まれ叶わない事嘆かわしい昨今に置ける貴国との関係の中で届けられた親書。
愚昧な者は惑い、本来は友好を繋ぐ物として扱われ然る慈悲深き伝わる言の葉、其れを以て更なる異なる正義の境界線を広げん物と見做す物多く、誠恥ずかしながら斯様為る愚者に耳踊らされる私とて、遠大為る思慮を兼ねる筈の女王陛下が御心が掴めずさりとて困惑の最中に在りながらも、我等平穏と安寧の日々を領民一丸と為り望む者として、以下の通りを畏まりつつもさせて頂く――
(145) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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1.彼我両国が保護する、或いは囚えし者達全ての相互解放。
2.かの砦へ駐留される貴国軍への完全撤退。
3.かの砦一帯の領地を 彼我両国が共に掲げる永世中立領地と為す事。
4.以上が為されし時、ロスレーベン紡績繊維の輸額を現額半に落価する。
5.更に以上が為されし時、ノルドハイム鉱業鉱石の輸額に四分の一の落価を要請する。 』
(146) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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[ 以降には連々と、宮廷に於ける言葉を交えつつも、上記の条件の詳細が記されている。 …各条件を要約すると、こういう事になる。
1.貴国が軍の者とされる者達を確かに数名保護させて頂いている。 然し之までにも両国共に少数とは言えない保護、或いは止む無く囚えた者が居ると思われる。 円滑な合議の為にも此処で一度、お互いに彼等兵士達を互いに全て郷里へ帰すべきではないか?
2.女王陛下も御存じの通り、かの砦は遡る事ノルドハイム公国よりの領地。 我等が領地でもある其の場所に許可なく陣取り開戦の意思無しは受け入れ難い。 良識ある判断に基き、即時撤退を要請する。
(147) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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3.然しかの砦は貴国も又領地と主張する場所である事も確か。故にこその空白地帯。 そこで我が国は彼の地を貴国と我が国を結ぶ友好の証足る国境。完全な和平中立地帯と定める事を提案する。 彼の地にて中立調印を。武官の随行に制限は加えない物とするが、我が国は調印の際に随行させる武官は尤も信頼する一名のみを伴う物とする。
尚この調印は国家元首足る大公陛下ではなく、ベネディクト、オスカレティア両名により行わせて頂く。 之は年召す大公よりも女王陛下に年近く、より永くの約定を鑑みる事の出来ると言う配慮である。
(148) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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4.以上までが為せた暁には、兼ねてより貴国より要請されていたロスレーベン紡績繊維の輸額を半額にまで調整する物とする。 之は飽くまで友好の証としての調整なので、兼ねてより貴国が求める三分の一までの輸額調整より高額である事は容赦して頂きたい。
5.更に加え、此処までを受け入れられた場合、我が国からもノルドハイム鉱業鉱石の輸額を四分の一にまで調整する事を要請する。 之も飽くまで友好の証としての要請なので、兼ねてより貴国に求める三分の一までの輸額調整よりは安額である事は理解して頂きたい。
(149) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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――最後に、親愛為る女王陛下へ捧げるこの親書、並びに其れに対する親愛為る女王陛下の御英断こそが、之よりの両国の和平の明暗を内外全ての民に知らしめる物であると御理解頂きたい。 即ち我が国の責めて物の歩み寄りの意志をどう扱うか、全てを貴国に託す物と解釈して頂き構わない物とする。 どうか貴国が真実開戦の意思無く、和平の手を取りて下さる事を切に願う物として謹啓締め括らせて頂きたい。
――ベネディクト・リヒテンベルグ ――オスカレティア・リヒテンベルグ 』
(150) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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[その日、緑国に届けられた親書を携えた使者を窓辺から見守っていた。
戦争は開かれるか、避けられるか。 二つに一つ、緑国の明確な意思を示させる様に突き付けた内容。
…姉さまと二人で、飽くまで開戦を主張する諸侯達を捻じ伏せた。 内外問わず、これで僕達は開戦派に……嘗て別たれた二つの国を一つに戻すべきと主張する統一派にも、益々命の危険に晒される事になるだろうけど――
――振り返り、姉さまと、そして彼と眼を合わせて]
(151) 十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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オスカーは、イアンむぎゅー
みう 2011/07/07(Thu) 00時頃
イアンは、オスカーむぎゅうー
よつば 2011/07/07(Thu) 00時頃
ベネットは、ハゲェリー……
十六夜 2011/07/07(Thu) 00時頃
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[茂みの奥から音を立てて立ち上がった男に思わず後ずさった]
お、おわあああああっ!? メディ馬鹿、お前何やって……っ、
[問い詰める前にメディは語りだし、鼻血を拭くことも忘れてぽかんと聞き入る。 その勢いにただただ圧倒されて]
そ、そうか。思い出したのか。 それは前世の話か。 何か突然のことで俺は理解が追い付いていない、が!
[言われるがまま、素直にこくこくと頷いていたが。 メディが語り終えればはっと顔色を変えた]
(152) camellia 2011/07/07(Thu) 00時頃
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ベネット……? ベネットも、あの砦に? 何だよそれ。なんつー偶然だよ……。
[わなわなと震えながらメディの肩を掴み、ムパムピスにしたのと同じように前後に揺さぶろうとした]
お前、緑の騎士団のキモノの参謀、覚えてるか。
俺見たんだよ、国費留学生の手続きで王都に行ったとき。 王城で遠目にちらっと顔が見えて……。
参謀、あの人が今―――うちの女王様やってんだ!
(153) camellia 2011/07/07(Thu) 00時頃
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― 憩いの広場 ― [花売りの娘が指した方へと走れば、噴水のある広場へと着いた。 そこに居たのは二人だけだったか、それとも他に人がいたかはわからないが。
首を傾げる。]
あんた、さっき追いかけられてた人? 何話してるんだ?
[のんびりとした足取りで、ポケットに手を突っ込んだまま近づく。]
(154) okomekome 2011/07/07(Thu) 00時頃
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あばばばばばばばばば。
[前後に揺さぶられ、がくがくした。>>152]
い、いや、全部じゃない。 でも、この国はもともと一つだった、ってことだけ、はっきり。 ……参謀?ううん。俺、下っ端だったから顔あわせてもいなさそうだ… ベネットは、ちょっとした有名人だったから…
[と、そこで肩を落とし]
……でも、“昔”を思い出したからって、どうにもなんないよな。 ベネットや参謀が過去を覚えているかはわからないし。 肝心なのは“今”。今のベネットや女王陛下は…戦、回避してくれっかな。
[しょんぼり。]
その為だったら、俺、もう一回大人しく捕まってもいいけど…
(155) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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―― 廃砦 ――
『女王陛下、そちらより先は危険です』
構いません。…石造りのしっかりしたものですね。 汚れているだけで、崩れる恐れは無いでしょう。 いくつかのレンガが抜けているため、矢や弾を全て止めるとはいかないでしょうが。
[言いながら、特にためらいもせず砦の中を歩む。共をするのは軍の元帥と、女王護衛のエリート集団、クローバーナイツ]
……ここが頂上ですね。
[丘を一望する場所へ登っていた]
(156) marimo 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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え、お。だ、誰………、
[と、現れた誰かに言いかけて、その顔を見て動きを止めて>>154]
え、っと………うん。 明日の天気について、かなあ。 別に、追われてはいないぜー。ただの旅の歴史家だし。
[自分の頭も、結構混乱している。うまく説明できる自信がなく、空を指差しながら誤魔化した]
(157) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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[この場にあってもまだドレス姿なのは何の主張なのか、この女王らしからぬ非合理さではあったが]
――わたしが命じたも同義の議決です。わたしが最前線にいかずして筋が通りますか。
[そんな願いにより実現した、女王親征であった]
…動きはここまでありませんでしたね。 まだ居れば、私の命を狙う一派が動くかと思いましたが、なかなか釣りが上手くなりません。 それとも粛清しきってしまったでしょうか。
[ぼそりと怖い事を呟きながら、草原を眺める。――返礼のやたらと長い親書が、一度本国を経由してから、この砦に届けられるその時は、もうすぐ――**]
(158) marimo 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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ど、どうしたの、ベネディクト…!
[いきなりイアンを抱き寄せて、その身体で自分とイアンを抱きしめる弟に面食らって。 何だかこうして3人でいると、何だかどう表現していいのかわからない感覚に陥って。
身体に流れる血が、何かを教えてくれている様な。 頭ではなくて、心だとか、精神だとか、そういうものが何かを感じている様な。]
よろしくおねがいしますわ、イアン。
[隣に佇む彼に、そう声をかけた。]
(159) みう 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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ベネットが有名人? あいつ一体何やってたんだ。
[過去にいたというメディ、ベネット。その姿を思い出そうと、夢の記憶に想いを馳せようと瞼を薄く伏せる。 けれど、メディの言葉を聞いて、はっと顔を上げた]
肝心なのは、"今"―――。
[繰り返し、呟いて。]
(160) camellia 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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[目を開けて、メディをじっと見つめた]
そうだ……な。 俺はずっと悲しかった。 一つだった頃のこと、何でみんな覚えてないんだって。
[時折、一閃の矢に貫かれた心臓が酷く痛む。 けれど今の自分は"セディー"で、"セドリック"ではない―――この生き方を選び取ったのは他でもない、「自分」] でも覚えていないから、俺たちは先に進まなきゃいけないんだな。 今の「俺たち」が、どうにかしなきゃいけないんだ。
(161) camellia 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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[突然うおおおおお!と雄叫びを上げ、腕を天に突き上げた]
あーもう、何のために大学まで来たんだって話だな!
分かったメディ、取り敢えずお前牢に戻れ。 俺が司法に掛け合って何とか……、
[―――と、不意に。 掛けられた男の声に振り返って]
なんだおま、 ………っ!?
[その顔を見て、思い切り硬直した。 鼻血で汚れた口許がぱくぱくと動く。]
(162) camellia 2011/07/07(Thu) 00時半頃
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[ぽん、とセディーの肩を叩く。 彼にだけ聞こえるように小声で>>161]
……いや、自分だけが覚えてて、皆が忘れてるってのは悲しい。 それが、良い記憶であるなら尚更だ。…辛かったな。
昔のお前は、あまり飯食ってなくて、俺を心配させてたけど。 今のお前は、揚げパンとかしっかり食ってるみたいで、安心だ。
[にこりと笑った。]
(163) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 01時頃
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[動きを止めた男>>157にへらっと笑って。]
そか。 旅してるなら天気は重要だな。 天気の話でそんなに盛り上がったんだ。
[フードで大人しくしていたアルクが、にゃぁ と鳴く。 天気が良いのは良いよな昼寝できるもんな、と猫に話しかけそのまま視線を戻すと。
振り返った男の顔>>162を見て、思わず一歩下がりかけた。]
おま……顔に何か付いてるってレベルじゃないな。 興奮しすぎだろ。
[鼻血の理由を勘違いした。]
(164) okomekome 2011/07/07(Thu) 01時頃
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[頭を抱えていたムパムピスが意を決したかヤケクソか、とにかく追うのに従ってセディーの後についてメディを追った。 そこで、何やら熱弁するメディと、それに応えるセドリック。 またまた身なりの良さそうな猫を連れた男が居た。]
ぜぇ、はっ…セディー、まずは鼻血ふいt…
[5人―――邂逅した瞬間、何ともいえぬ眩暈に襲われた。
廻る 廻る
そんな表現が似合いそうな、視界の回転。 白昼夢が見せるのは、騎士団副団長、衛生兵、弓兵、従軍神父、そして厩舎 地に伏せ、血に染まるムパムピスの姿。
手を伸ばす。掴む。今度こそ―――届いた。もう死なせない。 そこで、夢から覚め、目を瞬く]
(165) hinaki 2011/07/07(Thu) 01時頃
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…あれ?
[掴んだムパムピスの臙脂の袖と、自分の手を見比べて、それからぱっと驚いたように離して]
ほら、顔見せて。 …あんた、誰?
[再びセドリックの鼻血をハンカチで拭きながら、猫を連れた青年へと問いかけるのだった。 拒まれなければ、猫に手を伸ばしたかもしれない。**]
(166) hinaki 2011/07/07(Thu) 01時頃
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[先程の白昼夢に、戸惑いながらも、ひとまずそれはおいておくことにした。 興奮気味のメディを見て、ひとまず元気そうだと思いほっとする]
メディ先輩、まずは、無事でよかった。
[セドリックの鼻血を拭きながら、そう告げて微笑んだ**]
(167) hinaki 2011/07/07(Thu) 01時頃
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[確かにメディの言う通り、夢の中で、食事を摂らないことを「団長」に怒られていたことを思い出す]
何だそれ、ご先祖様の食べない癖ってそんなに有名で……、
[メディを振り返り怪訝そうな顔をする。 ―――そのとき、ふっと。 メディの姿に重なるように"白い何か"がちらついたような気がして]
……?
[瞬いた時にはそれは消えていて。 そこで男の声>>162に振り返ったから、一瞬視た「何か」は忘れてしまったけれど。]
(168) camellia 2011/07/07(Thu) 01時頃
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あ、すっかりセディーと話し込んじまった。 ムパさん、ごめん、待たせたな。捕まえるんなら、俺は抵抗しない。 何か、迷惑かけっぱなしですまない。
[ひらひらとムパムピスに手を振りつつ。]
………んー。 うん。そう。盛り上がりまくてな。 鼻血は、俺と会う前から出してたぞこいつ。
[まじまじと、ヤニクの顔を見つめながら。>>164]
(169) mikanseijin 2011/07/07(Thu) 01時頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
okomekome 2011/07/07(Thu) 01時頃
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おお、今俺は酷く興奮して……、
……って、違うぞー!? ほんっとに魂から失礼な奴だなお前は!!
[間違いない。明らかにこの男で間違いない。 何度も繰り返し視た、"今際の際"の夢にいた男。
しかし昔の関係者に会っても、何も覚えていない相手に突然"昔"のことを語るべきではない。それは経験として知っていたから、口を噤む]
(170) camellia 2011/07/07(Thu) 01時頃
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[ムパムピスとフィリスが追い付いた>>165のは丁度その時だったか]
お、フィリス……、ん?
[ムパムピスの袖を握り立ち止まるフィリスに首を傾げる。 数秒の後、彼女ははっと袖を離したようだが]
フィリスどうした、って、わ。 拭いてくれるのはありがたいけど、引っ張るなー!
[わたわたしながら鼻血を拭かれる。 フィリスの手元を見ながら、意識はずっと傍らの男に。]
(171) camellia 2011/07/07(Thu) 01時半頃
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ッうわ、!
[突然に手を引っ張られたと思えば>>137 公女ごと、不格好に抱きしめられて。 それでも嫌な気ひとつしないのは ]
…んだよ、…急に。
[信じてみるのも、良いかって ]
[そう、 約束、 して ]
[―――― ずっと]
(172) よつば 2011/07/07(Thu) 01時半頃
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