78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[新川県御嶽市――その地が存在する世界。 帝舎斉花の起源≪ √ ≫とされる世界。それは――]
["この世界"にあった、無数の選択≪ √ ≫から枝分かれした、 もしかしたら存在したかもしれないこの世界の形という 廃棄《LOST》された可能性-パラレル-の一つ。]
[選ばれなかったが故に、本来は実体を持たなかったはずのもの。]
(117) 2012/02/15(Wed) 23時半頃
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[しかし、千年の昔。この世界は一度危機に陥った。]
[『一等恒星クラリッサ』――それを退けるためにこの世界-ホシ-が 必要としたのは、異世界の因子>>1:873だった。]
[そして、無数の異世界-パラレル-から選ばれたのが、 "勇者"という最も都合の良い"想像"を、修正され得ない "法則">>3:472とさえ為せる程に練り上げて所持していた 帝舎斉花という少女である。]
[滅びに抗おうとする星-セカイ-が斉花-セイカ-を現界させ、 彼女が観測されたと同時に"新川県御嶽市"は "元々実体としてあったもの"として定義し直された。 それが、"鶏と卵">>5:157の真相であり……]
(118) 2012/02/15(Wed) 23時半頃
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[「世界を救うために選ばれた」斉花には、結果として 救済者《エピカルディス》>>8:71>>8:187の力が付与された。]
[その力の本質は――運命の未観測たる空白に付け込んだ、 "創造"のごり押しであり、]
(119) 2012/02/15(Wed) 23時半頃
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――神殺弓 / シン・マリア(※1)
[※1: 夢見がちだった少女(当時14歳)の妄想の産物。 血塗れ聖女の祝福-ノロイ-込められし矢は神をも穿つ。]
(120) 2012/02/15(Wed) 23時半頃
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――……、 バカね……奇襲って言うのは、こうするのよ。
[放たれた一矢が紅京の地に立つ死女神に向かう。]
[それは、ただの"想像"から得られた"創造"であり、 斉花であれば体力など残らずとも具象化できる一撃。 無論、《勇者》程の構成はされていないため、その一発のみで 弓は霧散してしまうのだが、]
(121) 2012/02/15(Wed) 23時半頃
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――ネタは。まだまだあるわ。
[糖分と、妄想の貯蓄は十分だ。]
(122) 2012/02/15(Wed) 23時半頃
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レティーシャは、ジュース一本分程度は援護する気があるようだ。
2012/02/15(Wed) 23時半頃
オスカーは、その糖分がきっと、報酬《夢》を育てた一因だと思った。
2012/02/15(Wed) 23時半頃
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消えてなんか、ない。 ――、か。
[紅京を離れる直前にオスカーが言ったこと>>99をふと呟いた。]
そーね。 それも、希望になるなら―…
おにいちゃん、だって。 慕われてるじゃない、アンタ。
[くす、と笑う。 自分だって、端から消えたと決め付けているわけではない。]
ママ…アイツ、きっと還ってくる…よね。
[髪飾りの《ミッドナイト・ブルー》に触れる。 エルの先導と、星の芽《テュケイロン》が鳴動に従ってゆくが、 すぐに昏闇に行く手を阻まれ、そのたびに金色の光が奔る。]
(123) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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―――背後《そこ》か!!
[死角から滑り込む様に閃くのは、白銀ノ軌跡≪キリヒラクチカラ≫。 身を捩じり、閃く斬撃を避けるが。 禍ノ匣《BOX》が織り成す、禍ノ翼《クライムオブハーロゥ》。
そのひとひらが、断ち斬られる]
(124) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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遅いぞ! がら空きだ!!
[軌跡を描き切り降ろされる白銀は、 胸元に微かな間隙を開く。それを見逃す死女神ではない。 意識を一転させ、刹那に破壊を叩き込もうとした刹那>>115]
[ ゴ ッ !! ]
――な、に!?
[黒焔《ダークブレイズ》が高らかに柱と突き立ち、死女神を呑み込む。 まさか真正面からでは無く、奇襲を行うとは、性質的に想定していなかった。
希望《気合》の焔に焙られ、距離を置く死女神の顔に、黒焔の穢れが混じ入る]
(125) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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≪L.O.S.T≫の双対――失われし≪H.O.P.E≫!!!
私の子にすら――加護を与えるか!!
[≪H.O.P.E≫――。 既に言葉を交わす時期を逸した今、それが何か、死女神から語られる事はないが。 恐らく、唯一の使い手。帝舎斉花の智識を彼女に代わり。 諸君等へ、公開する事にしよう]
(126) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[≪H.O.P.E≫。失われし神々の技術。
『Holyness.Origin.Promise.Explode』。 訳して、『神境至る世界の約束』と呼ばれる其れは。
通常、この世界に存在するイノチが保有する星命《テュケー》の絶対量。 決して多くないその上限保有量には限りがある。
然し、星命《テュケー》とは、願いであり、祈り。 他者に託す事の出来る、"希望"と言う名のそれは、 時として驚く程の、収束力《ヒトツニナルオモイ》を生み出す事がある]
(127) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[しかし、収束力《ヒトツニナルオモイ》を生み出す事は実質的不可能。
真実の意味で、"心をひとつ"にしなければならないと言う事は、 異なる魂。異なる根幹《ソンザイ》であるイノチの希望-オモイ-を束ねる。 それは、希望と言う葡萄酒を注ぐ、聖杯《ウツワ》が存在しないと言う事。
故にこそ、失われし神々の技術。 その再現は、≪L.O.S.T≫以上に理論的な不可能要素が存在した]
(128) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[――しかし、ただひとつ。 この大宇宙《そら》で、ただ唯一無二の例外が存在する。
『救済者《エピカルディス》』 救済の銘持つその"概念"とは。 この世界の総ての生命と星命を束ね、総てを創造する、生の女神。
死女神、≪安ら静謐なる死の具現-アトロポス-≫と対なす女神。
彼女の加護を得た存在こそが、それを扱うを赦される]
(129) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[――"創造"の権能は、総ての星命《キボウ》をひとつに束ねる。
それは、誰にも真似する事の出来ない、概念の力。 それは、他ならない、"勇者"の力。
そう。勇者の力とは、そもそも。 この世の危機の為現界した>>118斉花へ、付与された、 救済者《エピカルディス》の創造の祝福であり。
ひとつの想いを円環させ、どこまでも高める≪L.O.S.T≫。 それと対なす唯一の神聖機構定義>>3:233。 数多の想いを収束させ、遥かへと高める≪H.O.P.E≫。
その力は、数多の運用が可能であり――]
(130) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[ ――――― ゴ ッ !!!!!!!>>121 ]
っき……貴、様……!!?
[オスカーの、完全なる戦闘範囲からの物ではない。 死女神の意識外から放たれた。 防御の方策など、完全に存在しえない、真実の"奇襲"。
血濡れの矢が、死女神を穿つ――!!]
(131) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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そこか! ≪総慈愛恋たる生命の具現- クローソー -≫!!
(132) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[――救済者《エピカルディス》がまたの名。
それはこの星を破壊すると決めた瞬間から探していたが。 数億年の間、その存在を様と知れなかった女神。
今はその姿見せねども。 必ず、この星《セカイ》を護る為動くだろうと確信していた。 運命≪ラキシス≫、そして死女神と三柱を為す、生女神。
何を想い、斉花へ力を与えたのかは知れぬども。
今、女神の天敵とも呼べる神聖なる救済者《エピカルディス》は。 その力を、"勇者"に宿し、死女神の絶対的な壁と立ちはだかっているのだ]
(133) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[――余談ではあるが。
自身をけして、『優しく無い』、"勇者"ではない、"魔女"だと。 そう自認する斉花に、救済者《エピカルディス》の加護が与えられたのは。
果たして、如何なる銀河の皮肉だろうか。
その本当の理由は、 文字通りに、神聖解読不可侵《カミノミゾシル》]
(134) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/16(Thu) 00時頃
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これが私の≪H.O.P.E≫――
……宿題の答えは、これで良い?
["宿題">>3:233を出した半悪魔の彼を想いながら、 その瞳を宿すオスカーの姿を視線で追う。]
はい、ジュース一本分。もう大丈夫ね?
(135) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[必要な分も頭脳労働も終えたとばかりに、その場に座り込む。]
本当に、本当に…身体の方、は、疲れてるから。 最後の…戦いにまで、は、いけないけれど……
[紡ぐ言葉も、息が切れて途絶え途絶え。]
私が、信じて、誰かに何かを託すのなんて、稀…稀なんだから。 良い報せを、期待して待ってるわ。
……というか、終わったら迎えに来て。
[帰り道>>91はもう、消えていた。]
(136) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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この場になって私の邪魔を――!!
[禍の翼は三対を残し半数が散る。 創造《妄想》の力とは、総てを零に還す力と対極。 勝敗を決めるのは、常に、権能の物量]
その創造《妄想》――総て零に還《否定》してやろう!!
[二人を相手取り、肉薄は不可能。 ならば、と零に還す波動を拳に集束、一息のままに、遠くから眺める風情の斉花へと射出しようとするが、それも妨げられるだろう]
(137) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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≪H.O.P.E≫? こいつは、そんな名前なんだな。
まあ、名前なんてどうでもいい。
――お前をぶっ飛ばす力が、湧いてきてんだから それだけで十分だ!!!
[燃え上がる星命《テュケー》。 一人じゃない、そう叫べるだけの、集う想い。]
(138) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[ ――――― ゴ ッ !!!!!!!>>121 ]
…… ひゅー。 さっすが。
[物理的にも想い《力》が集った。 心強いなんてもんじゃないな。
見えるかよ、世界。 あれが、お前が呼び出した勇者《成果》(セイカ)だよ。]
(139) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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オスカーは、ちなみに、口笛は吹けない。
2012/02/16(Thu) 00時頃
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― 希望の星十字囚われし虚空落園 ―
[純白の福音が高らかに音色を上げる>>114。 それは、神体座す神座。 星命の星十字をその手元に置く、死女神待つ間への道を繋げる]
――………。
[しかし、物言わぬ死女神は反応なく。 大鎌《ファルチェ》が切り開く道への妨げは、何一つない]
(140) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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[吹き荒れる風は、黒焔《ダーク・ブレイズ》の焔を大きくさせ、なお死女神へと吹き付け、身体の自由を奪い、重い枷となったか。
ふと、感じた力《H.O.P.E》に懐かしさを憶えながら。]
(141) 2012/02/16(Thu) 00時頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/16(Thu) 00時半頃
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― 栄華滅びし都《紅京》 ―
[吹き荒れる風>>141。 太陽に連なる、生命の息吹の雄叫びの様なそれは、死女神の身体に、余りある生命の奔流となり、重い枷となる。
斉花へと放たれる波動の妨げが無くとも、死女神に不自由与える風の楔が、狙いを大きく逸らさせる]
(142) 2012/02/16(Thu) 00時半頃
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死女神《母さん》。 よそ見なんかしてる暇、あるかよ?
[>>137視線がそれたなら。]
……いこう。 おにいちゃん。 良平。 光一。
[地を蹴り、浮かぶ彼女へ、跳びかかる。 ライトニングや、エリクシエルの力さえ、この身に集う。 1000年の時を越えて、僕らの絆は紡がれる――]
(143) 2012/02/16(Thu) 00時半頃
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僕らはまだまだ、やることがあるんでね。
――― 前座《分身》のあんたは、此処までだ!!!
[ペラジーと動きを合わせるようにして、希望≪H.O.P.E≫を込めた 拳の一撃を、放つ ――――!!!!]
(144) 2012/02/16(Thu) 00時半頃
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お、ラッキー。案外当たるモンね?
[意外な有効打となった初太刀>>124に笑みを浮かべる。 しかし、横薙ぎに薙いだ直後の隙をつかれかけ>>125る。 が、こんな大振りの攻撃、隙が生まれるは必然。それくらいは予想済みだ。 振り切った大剣を片手で支えつつ、もう一方の手は大剣の柄から離し、腰の短剣を引き抜いて防御を試みようとする。 けれど、それはいらぬ心配だったようだ]
それ奇襲っていう?
[もはや始まりの鐘は鳴ってしまったというのに、『奇襲』という言葉に苦笑する>>115。 始まってしまえばそれは奇襲ではないのではないかと思いながらも、彼の一撃にあわせるように、ヴェラの足を払うべく体勢を低くして蹴りを放つ。 もしこちらの蹴りがかわされても、セイカ《勇者》の一撃>>121がヴェラを襲った]
(145) 2012/02/16(Thu) 00時半頃
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なんだ、頭脳労働希望っていう割にはいいもの持ってるじゃない?
[思わぬ援護射撃に、セイカへ笑みを向ける。 まだネタの尽きる様子のない彼女に、満足気に頷いた。 そしてヴェラが逆襲の一手をセイカへと放てば、すかさず大剣を盾にするように構え、間にわって入った]
…そうは簡単にいかないってば。 何のために私が居ると思ってるのよ?
[刃は、不適に笑う]
(146) 2012/02/16(Thu) 00時半頃
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