158 雪の夜に
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お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 02時半頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 02時半頃
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うるせえよ。 ……セレスト、黙らせてくれ。
[ハナの大声をききながら、誰もきかないでくれと、祈る。 もう、残りの腕も使いきってしまったのだから、口を塞ぐこともかなわない。]
(87) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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[ハナの腕が、金色の毛並みに覆われている。 見覚えのある色だった。]
手、早く隠せよ。 違うんだろ。
[震える声で、そう頼む。 なんとか、隠さなければ。 余計なことをしなければよかった。 空回りばかりだ、と、わが身を呪う。 後悔しても、しても、したりない。]
(88) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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[隠さなければならないのは、自分の手も、また同じだ。 手のひらや指だけでなく、手の甲からも血が溢れているという事は、貫通している箇所があるのかもしれない。] はは。
[笑ってしまった。 鼻を、すする。]
なんだよ。どうにもできねえのかな。
[涙声になってしまった。 人狼をかばう、という事にそもそも無理があったとは、思いたくはなかった。 ハナの泣き声は、止まらない。]
(89) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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― 診療所へ ―
[雪道を急ぎ足で、ソフィアと共に戻る。 急いでいるのは薄着の所為もあるものの、怪我人の事を 心配しているだろうから、というのもあった。]
――っ
[途中で、はっと顔を上げ、それから反射的に髪を掻いた。 同行する娘が不思議そうな顔でこちらを見ている。 立ち止まり、顔を顰めた。]
あー……いや。
[こちらが言い淀んでいる間にも、彼女は歩を進めようと促す。 その時、恐らく雑貨屋の状況確認に行くつもりなのだろう、 自警団らしき数人の集団が遠目に見えた。]
……そうだな、急ぐか。
(90) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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[セレストが、謝った。 ヒューの頬がこわばる。]
――……
[次の瞬間、だれか、とセレストが大声をあげていた。 唖然として、その顔を見上げる。 腕が、ハナの胴から外れた。 雪のなかに、真っ赤に染まっている手を、力無くたらした。]
(91) 2013/12/27(Fri) 02時半頃
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あ、……あぁ……
[言葉を失って、意味を成さない掠れ声が、口から漏れていた。 失意。ハナに逃げろとは、言えなかった。 ヒューには、逃げたハナが人を襲わないとは思えなかった。]
……ごめんな。
[呆けたように、ハナに、謝った。 子供は、嘘では、納得してくれなかった。]
許してくれとは、いえねえな。
(92) 2013/12/27(Fri) 03時頃
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[やがて悲鳴も、助けを求める声も、明瞭になる。>>84>>86 横のソフィアに強い声を向けた。]
……先に診療所行ってろ!
[怪我人がいる、という叫びに沿った形の指示を飛ばして、 旅人は声のする方に走って行く。 雪道の滑りすら、姿勢ひとつで推進力に変えてしまえば、 吐く息の白さを置き去りに、足は飛ぶように速い。]
(93) 2013/12/27(Fri) 03時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 03時頃
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[そうして行き着いた先の光景に、小さく息を呑んで、 それから]
……、――――
[唇引き結んで近付く。**]
(94) 2013/12/27(Fri) 03時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 03時頃
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[目の前で、怪我をした男が力を失う。 その表情が失意に満ちていくのを見ながら女はハナを押さえて獣のように唸り声を上げ続けていた。 まだ失われていない、けれども確かに今失った。 目の前の友人は、男は、獣の手を持つ小さな少女を庇おうとしていたのだ。ずっと、庇っていたのだ。辻褄の合わなくなっていく嘘をつき続けてでも。諦めずに。
打ち砕いたのは女だった。 諦めなければなんとかなると、ヒューに笑って告げた女自身がヒューの望みを壊してしまった。
俯いて、押さえるハナの銀毛の獣の手を見つめる。 唸り声は止まない。 ハナの、獣の腕がなければ女の方がよほど獣らしかった。]
(95) 2013/12/27(Fri) 21時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 21時半頃
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[やがて人の近付いてくる気配、>>94 その人影を見上げて歯を食いしばりながら 唸っていた唇が解かれた。]
…ヤニク、 ヒューが怪我をした。 医者に診せないと。
[掠れた声だ。 息継ぎの間に零れる唸りの方がよほど大きい。]
…血が出てるんだ。 早く連れていかなきゃ。 医者に…。
[自分が押さえつけている、 少女の腕のことは口にはしなかった。]
(96) 2013/12/27(Fri) 22時頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/27(Fri) 22時頃
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[セレストがあらん限りの声を上げました。 広場から、診療所の中から。なんだなんだと人が徐々に集まってきます。 その中にはよく見知った顔もいくつも、いくつも。]
あ、あ、あ!
[ふたたび、少女は歯の根を鳴らしました。
人狼だ 人狼だ。 人狼だ!
ひとびとの声が、視線が、戸惑いが、恐怖が、悪意が突き刺さります。 ハナの中でいくつもの景色が弾けて消えました。
やがて母親の呪いと朽ちた首つり台がからだにとけて。
『ころされる!』]
あ、あ、ああああアアア!!
(97) 2013/12/27(Fri) 22時頃
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るうううぅううう ァァアアアア!
(98) 2013/12/27(Fri) 22時頃
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[ついには、牙をむき出しにして、暴れだしたのです。]
(99) 2013/12/27(Fri) 22時頃
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おい! 大丈夫か……っ、
[最初に視界に飛び込んだのは目立つ色――赤だ。 そして大人が二人がかりで子供を押さえ付けているようにも。
だが良く見れば、ヒューは力なく項垂れており、 獣のように唸るセレストが捕えている子供の姿は。]
――危ないぞ、離れろ!!
(100) 2013/12/27(Fri) 22時頃
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[銀色の幼い獣。 恐怖のなかにあっても、綺麗だと感じた。
大気は凍てつき、夜空には冴え冴えと月が浮かんでいた。 雪原に溶け込むような色の、狼。
夢か現実か、そこで、わからなくなった。 美しいと、圧倒されていた。
朝凪亭で、ハナを見つけた時は驚いた。 子供の一年での変化は大きい。 ハナは今よりも小さかった。]
(101) 2013/12/27(Fri) 22時半頃
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[あの狼を、悪者だと考えようとしていた。 ……最初のうちは。 ヒューにはそれができなかった。 考えるうちに、虚しくなってしまった。
ただの子供を相手に、そいつが悪者だと考えていくほど、 まるで「その子供は生きていてはいけない」というような結論になっていった。 それに、納得ができなかった。]
(102) 2013/12/27(Fri) 22時半頃
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[人々が、集まってくる。 人狼、人狼、人狼。 悪意の視線が、声が、向けられる。 向けられるのは女にではなくハナにだ。 ハナが叫んだ、牙が見える。人間にはない牙が。]
―――…嫌だ。
[首を振って呟いたのは牙に対してではなく、>>100聞こえてきた声に対してだった。 だって、ここで手を離してしまったら、 子供を逃がしてしまったら、]
だって今離したら… また誰か、襲うんだろ…?
[次にその牙に、爪に、襲われるのは誰だ。 目の前のヒューかもしれない。港にいる仲間かも。 かちかちと、歯の根が噛み合わないのは女もだった。 子供が1人で逃げていってしまわないように、ハナの腕にしがみつく。]
(103) 2013/12/27(Fri) 22時半頃
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[その時、女が向かっていたのは自警団だ。
自分の自己満足な願いごとに、 彼の穏やかな時を奪う権利などない
終わりにしてしまえばいい、 人狼が捕まって処刑されれば全ては収束する。
狩りをしばらくは止めて貰う様に伝え、 それから自分が人狼だと名乗り出てしまえばいい。 教会の司祭はもういないのだから、 人と狼の見分けがつくものなどいないだろう]
(104) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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[セレストが、聞いた事もないような唸り声をあげ、ハナの腕を押さえつけている。 セレストやハナの大声を聞きつけて、人が集まってきていた。 ――人狼だ。人狼だ。 人狼だ!]
やめろよ
[手が痛む。 外れそうな指や、貫かれた手のひらが、悲鳴をあげている。 唇が戦慄く。]
こいつ、悪くねえんだよ、 やめてやれ……
[それは、いろんな者の怒声にかき消された。 獣の叫び声が聞こえた。 ハナは、牙を剥き出しにしていた。]
(105) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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[けれど、事態は単純ではなかった。 声の無い襲撃者の正体を女はたった今知った。
遠巻きの人々、 暴れる少女のうなり声と、 それを押さえ付ける人影と]
……、
[ゆっくりと近づきながら、 女の紅い口唇は音もなく何かを囁いて]
(106) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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[少女が身を捩るたびに、足元の雪は汚れていきました。 大人二人の力には敵わないのか、体勢が悪いのか、組付かれた男の姿を、荒れ狂うかいなを止める腕を引き離すことが出来ません。 狂乱の中少女の瞳に宿っているのはどこまでも――怯えでした。
やがて武器を持った男たちが示し合わせ、ゆっくりと場を包囲していきます。 少女に逃げ場はどこにも、ありませんでした。]
(107) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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それに、 あの子には、聞こえない、のでしょうね……。
[声音は酷く悲しげで、ただゆるく頭を振る]
(108) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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って、ここでジリ貧してりゃ二進も三進も……っ
[流石に手は離さない女の反応に、顔を顰めた。
自警団の人間も聞きつけて来たようだ。 男達が武器を手に輪を作っている。]
くそ! ――貸せッ!!
[舌打ちをひとつ。 野次馬だか自警団だか、邪魔者を押しのけて、 悲鳴と共に暴れる子供に腕を広げた。]
(109) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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[ヤニクの叫んだ内容は、尤もだった。 セレストは、唸り声をあげながら、子供の手を離さない。 このままでは、セレストが危ないと分かって、怯えたようにかぶりを振った。 雪に接して冷え切った足で立ち上がろうとして、よろける。 どろどろと血は手から流れ出ていて、雪を汚していく。]
セレスト
[縋るように、血に染まっている手を、セレストの服に伸ばした。 首を横にふる。もうやめてくれと、言いたげに。]
(110) 2013/12/27(Fri) 23時半頃
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[やがて周囲の人間が、ハナに組み付き、押さえ込もうとし、 武器を持った男達まで現れた。
ハナの逃げ場は、どんどん奪われていく。 怯えた目のちいさな人狼は、ゆっくりと包囲されていく。]
(111) 2013/12/27(Fri) 23時半頃
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[あの青年はこのことを知っていて、 そして必死に留めようとしたのだろう、 雪はまた紅く染まっていた。
自分は確かに、無力な何も出来ない存在だった。
人間にも人狼にも、 心を寄せて寄せて切れずに。 そして、どちらにもなれなかった。
どうすればよかったのか。 ――あの時、どうすればよかったのか]
(112) 2013/12/27(Fri) 23時半頃
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うぅ……、
[ハナの腕にしがみついたまま、 女は近付いてくる群衆をも威嚇するように唸った。 敵と味方の区別がついていないのは女もかもしれなかった。 女の離さない腕が、子供の逃げ場をなくしていく。 小さな人狼を、追い詰めていく。]
――…うぅぅ……
[>>110縋るように服を引くヒューの手に呻きが零れる。 唸りは、涙交じりの声に変っていた。 男は、少女は悪くないという。 じゃあ、誰が本当は悪いのだろう。]
うぅ…、
[力なく頭垂れて、少女にしがみついていた力が抜ける。]
(113) 2013/12/27(Fri) 23時半頃
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[友達、と呼んだ男が両腕を拡げます。 しがみついていた女の力が抜けたころ。 進路を奪われた自警団の面々も怯え怯え、武器を振りかざしていました。 大きく、怯えに濡れた眼が開かれました。
打突音。
悲鳴が高く、辺りに響き渡りました。]
(114) 2013/12/28(Sat) 00時頃
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――……っ、
[目の前の光景を瞳に写すだけの女が、 びくりと弾かれた様に顔をあげたのは、 >>109 青年の声と少女へと伸ばされた腕を見て]
(115) 2013/12/28(Sat) 00時頃
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[セレストの威嚇するかのような唸り声が、涙混じりの呻へ変わった。セレストの手から、力が抜けて、少女の腕が自由になった。 安堵にか、一度だけ、ゆっくりと意識して震える息を吐き出した。 その後の呼吸は、短く、不揃い。 それは多分痛みから。 または、両手が使えなくなる事への怯えから。]
ごめんな。
[ホレーショーの病室の前でしたように、再度セレストに謝った。]
(116) 2013/12/28(Sat) 00時頃
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