306 【誰歓5発言RP】かたりかたるるかたりべの
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
|
……あァ言い忘れてた。 誘拐されて殺された子供は、大層な好き嫌いがあるワガママ娘だったって話だ。 色の濃い野菜だとか、生臭い魚だとか、苦い珍味だとか……。 そういうのを見ると、泣き叫んで駄々を捏ねて家族を大いに困らせたんだと。
だから、そう。そういうことだ。 そのワガママ娘の遺骨が眠っている祝い皿に、 穫れたての鯛の活け造りが乗っかっていたから、大惨事。
祝いの席に並んだ資産家の家族、そしてご来賓一同の頭の中に、 けたたましい泣き声が響き出したんだ。
うるさい! やめさせろ! そう皆は叫ぶが、 これは生きてる人間の泣き声ではなく、皿に込められた怨念の仕業なもんで。 止める術はだーれも知るわけがない。
頭の中の泣き声はだんだん大きくなり、とうとう気が触れた来賓の1人が、 酒瓶を持って暴れ出し、殴る蹴るぶつかる首を絞めるの大騒ぎ。 更にもう1人、もう1人と暴れ出す者は増え、宴の席は跡形も無く壊され尽くした。
(63) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
|
祝い皿の泣き声はしばらくしてようやく止んだんだが、 あらゆるものが壊された宴会の席に、その皿だけが唯一無傷で残っていたんだと。
結局、何人か死者も出てしまったらしい。 泣き声を聞き続けた奴らは生き延びても脳に後遺症が残ったとか。 その一件によって資産家の家は不気味がられ、 たちまち社会的評価も地位も何もかもが堕ちてしまったという話だ。
……その後、皿がどうなったかは誰も知らない。
知らないが、そうだな。 目に見えて豪華な装飾のある皿を手に入れてしまったのなら、 それには子供の嫌いそうなものを乗せないように気をつけてくれよ。 卵焼きとか、甘辛い肉団子ならセーフだったって噂もあるぜ。
(64) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
|
そんでよ、そのワガママ娘の怨念は、 誘拐された時からずっと、家族の元に帰りたい帰りたいって哭いているんだ。 あいつを迎え入れてくれるあったかい家族と巡り会えれば、 皿の呪いが解ける日が来るのかもしれねぇな……。
まァ、これは俺の勝手な推測だがね。
あと、子供の喜びそうな料理を作るあったかい家庭的な女の子は俺も大歓迎なんで。 ここにそういう子がいたら、付き合いを前提にまず友達関係から……
あ? 怪談が終わったら引っ込め? はいはい、わーかったよ。
[冗談めかすように薄く笑って、蝋燭の火に息を吹きかけた。**]
(65) 2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
山師 グスタフは、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 18時半頃
|
[ぽたぽたと、雨に降られたように髪から滴を垂らし、 着物を濡らした男が ひと り やってきた。
盆提灯の迎えや、送りの灯火ではない揺らめき。 夏虫の如く、蝋燭に誘われたように身を置きながら ここが奇ッ怪な噺をかたりゆく集いと理解したならば、]
(66) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
……扨、語れることなど、そう多くも無いが。
(67) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
かつて人間は九十九年で物を捨てていた。 … 百年経た器物は化ける ≠ゥらだ。
捨てられた多くのものたちが あと一年で命を得られたものを、と恨みを抱き 妖怪に変じた存在を付喪神と呼ぶ …とされる。
(68) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
話は変わるが、桜染めを知っているか?
あれには必ず花咲く前の桜の枝を使う。 咲いた後のものでは茶に染まり、散った後では 更に渋く、濃い茶へと染まってしまうからだ。
つまり桜の花の色は元々白く、 葩の色は幹や枝のなかに秘められている。 実際は定かではないが、そう囁かれることもある。
桜の樹の下には屍体が埋まるという一説は、 その手法が元になったと知る者もいるだろう。
(69) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
───ある刀工が、護身用の懐刀を遺して死んだ。
それは、自分がこの世に置いて逝く娘の為に 病身をおして打った最期の一振りだ。
娘は親戚に引き取られたが、扱いは惨たらしく 手酷い虐待は、娘の生命を脅かすことになった。
結果…… 親戚は鏖し。身寄りのない弱者に群がる輩たちも、 それが屈強な相手だろうと懐刀は娘を護ってきた。 父親の形見でありながら、多くの血を吸うそれを 軈て娘は恐れ川へ捨て、それきり刀は流された。
婚約者に曰く付きの刀を知られたくなかった。 漸く得られる幸福を前に、最早不要だったとも。
(70) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
……話が飛んで悪いが。
最初に出した付喪神の話だ。九十九年経て あと一年で得られた筈の命を放棄されて、 人を恨むというのは、少し妙だと思わないか?
百年経たないうちに人を恨むことが出来るなら、 道具には元々宿っているものが " 居る " 。
(71) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
道具は、使うものによって変わるものだ。 つまり付喪神は使用者によって神性が変化して 妖怪のように人間に牙を剥く 八百万の神だ。
神を棄てた罰当たりな噺…じゃあない。 桜の葩を染める赤は、どこから来たかって噺だ。
使用者によって変わるなら、刀の吸った多くの血は 本来、娘の中に秘められていた衝動ということだ。
(72) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
懐刀を手放しても、娘は殺しをやめられなかった。
棄てたことで漸くやめられると思ったのに、 婚約者を、その家族を、偶々目があった人を 娘は大した意味も持たずに、次々と手にかけた。 これまでは懐刀の所為に出来ていた衝動に狂って、 とうとう月夜に自分自身を殺めるに至った。
刀が護っていたのは娘の身体ではない。 それを手放したのだから、自業自得だろうにな。 最期には、『戻ってきて欲しい』と願いながら、 身を裂いて、刀を捨てた川に身を投じたという。
(73) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
朧月が幽かに照らした桜の花は白く、散って 川を血で染め流れる身体に群がる花筏となった。 翌年は見事に色づいた花を爛漫と咲かせたとか。
……実に勝手なものだろう。 自分で捨てておきながら、戻ってきて欲しいとは。
だが、道具とは使われるものであるし、 神は人間の願いを聞き入れることもある。 投じられたきりだった懐刀は、娘の代わりに、 川から陸の上へ戻り、桜の樹の下に転がった。
捨てられる前と違って護るためではなく、 人間を恨む存在として、今もどこかにあるという。
(74) 2020/08/23(Sun) 20時頃
|
|
[百どころか九十九年にも満たない噺に一つを足す。
だから物を捨てるなら、戻ってこれないように 手厚く供養するか、完膚なきまでに壊すことをすすめよう。 そのように締めくくって、燭台に指をかけた。
眺めた火先はふっつりと煙へ変じ、一筋をのぼらせる。]**
(75) 2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
懐刀 朧は、メモを貼った。
2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
これはねえ、ある国の話らしいわ。
昔々あるところに、帝が大事にしていた琵琶がなくなったの。これは非常に珍しく、優れた伝来品で、たいへん貴重なものだったの。当然、帝は嘆き悲しんだわ。
帝はこう思ったの。
「大事な私の琵琶は誰かが盗んだに違いない。しかし、自慢のために人前で出したりしたら、盗んだとバレてしまう。ならば盗人は琵琶を私物にするのではなく、破壊したのだ。私のことをよく思わないものが壊したに違いない」
ある晩、楽器の上手な臣下の一人が、その盗まれた琵琶の音を聞いたらしいわ。
最初は嘘だと思ったけど、よくよく聞いてみても盗まれた琵琶の音に間違いない。臣下は御殿を出て音を辿っていくと、都の入り口まで来るの。
音はその門の上から聞こえてくる。誰かが琵琶を弾いていたの。
臣下は「よもや鬼が弾いているのでは」と言った。途端、音はピタリと止まったわ。しかし、しばらくしてまた音は鳴り始める。
臣下は言った。
「貴方が誰か知りませんが、琵琶がなくなって帝が大変嘆き悲しんでおります」
(76) 2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
|
すると、門の上から何かが降りてくる。見るとそれは盗まれた琵琶。
臣下は持ち帰ってその旨を帝に伝えると、みんな臣下をほめたたえたそうよ。
それからというもの、その琵琶は生きているような感じになったの。 下手な人が弾いても怒ってぜんぜん鳴らないらしいのよ。
ある時、火事になっても、この琵琶は誰にも触れられてないのに、ひとりでに庭にぽつんと置いてあったり。
不思議なこともあるものね、と語り継がれたらしいわ。
アタシ、この話大好き。東洋の怪談らしいわ。
(77) 2020/08/23(Sun) 20時半頃
|
|
え?あたしも怪談を? そうだなあ、では聞いた話を。
樹海の中に入ったら二度と出られないと言われてるのは、 一説によると、宴に誘われるせいだ...とか。
樹海の中で道に迷ったんですってね、ええ。ええ。 歩いても歩いても、今登ってるんだか下ってるんだか。 そのうち日も暮れてきて、あたりは 綺麗な黄昏色からどんどんどんどん くらあくなっていくんですよ。 ガサガサ!と音がしたかと思えば 獣の唸り声まで聞こえる気がする 恐ろしくて恐ろしくて疲れ切った体をなんとか動かして ひたすら歩くんですね。もうだめか、と思った時、 くらあい中になんとぽつんと明かりが見えてきた
(78) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
最後の力をなんとか振り絞って 明かりのぽうっとする方へ向かえば 何やら賑やかな祭囃子も聞こえてくるようで どうやら野外で宴をしているようなんですね。 こんな森の深くで?とは不思議と思わなかったそうですよ もしそこで引き返さなかったら、 気づかないうちに自分も宴の一員になるそうですね 夜のうちずっと呑み明かして やがて朝が来て明かりが差してきたな、と思ったら ここでやっと気づくんだそうですよ。
(79) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
―――そこにいるのが もう死んでいる人たちだと
(80) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
必死になんとか気を保って 地面に散らばる白骨をばきばき踏み抜き、 運よく命からがら逃げてきて あとあとになって調べて見たら そこはどうやら山津波で集落が埋もれた場所らしくてねぇ 亡くなったそこの住民が まだ祭の宴をやっているんだそうですよ 迷い人達を巻き込んで
樹海へ行って帰ってこない人は、 今もまだ宴を続けているのかもしれません 死人になっても
(81) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
そんな話を友人から聞いて確かめに来た とか言ってる人がいましたね。
[ふむ。これはきっと怪談話の終わりに蝋燭を消すのだな。 と気づき、 蝋燭を口元に近づけては、ははっと笑う吐息で蝋燭の明かりを消す。**]
(82) 2020/08/23(Sun) 21時半頃
|
|
……僕の番、良いですか。
ええと……怪談、語るんですよね。 あまり面白い話では無いと思うんですが…… ああいえ、怪談に面白いも何も、 ありません……でしたね。
[仄暗い蝋燭の光は、白い少年の顔を更に白くする、 ……そんな様にも、見えたことだろう。]
僕、この間まで入院していたんです。 身体、弱くて。よく体調を崩すんです。 ここは山奥で、静養に良さそうですよね…… ああいえ。すみません。……続けます。
(83) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
まあ、何度も何度も入院していれば ある程度の怪奇現象などに出会うことも、 それなりに、あって。
病院って、そういう場所ではないですか。 まあ僕は大概、気分の悪さでそれどころでは 無いのですけれども。 本当にあったのかどうかも、わかりませんし。
今回僕は、2人部屋の病室に居ました。 僕は窓際のベッド。廊下側のベッドには そう歳が変わらない、女の子が居るようでした。
僕の方にお見舞いに来る人は居なかったけれど、 彼女のベッドはいつも賑やかで、…… それこそ、夜遅くであっても話し声がして。 カーテン一枚隔てたさきを、羨ましくも 妬ましくも思ったものです。
(84) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
ところでこの頃、僕はずっと熱が続いていて ひどく夢見が悪かったのです。 毎夜、毎夜。決まって真っ直ぐな、 何もない道を歩いている夢を見ていました。 はい。道です。 山道のようにも、路地のようにも、 道以外何もない場所のようにも、思えました。
ひたすらにずっと、まっすぐ、まっすぐ。 前にも、振り向いても、何も無いのですけれど。 ただ、なんとなく、歩かなければならない、と。 ずっと、それだけが頭にあって……
(85) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
それで、いつも。隣のベッドからの声で 目が覚めるんです。目覚ましかというくらいに。 ……話しかけられた訳でも、起こされた訳でも 僕はなかったのですけれど。
それ程、耳につく声だった、とでも言いますか。 ええ、……うるさかった。そういうことです。
毎夜毎夜そんな夢を見て、熱も下がらなくて、 魘されて気分は悪くなるばかりで。 そこに、その彼女の騒がしい声ですよ。
碌に彼女と話したこと、無かったんです。僕。 それでもある日、どうにも我慢ならなくて。 言ってしまったんですよ。
(86) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
『 いつもうるさいな、静かにしろ! 』
…… と。 そう。
(87) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
途端、静かになったんです。 さっきまであんなにうるさかったのに。
僕がこう声を上げたのは、夜中の事で。 一度目を覚ましたところで、どことなく 夢見心地ではあったのですけれど。
その時は、安堵でいっぱいだったんです。 これでゆっくり眠れる、って。
―――― もう、邪魔されないで済む、って。
(88) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
夢の中の僕は、ようやく長い道の終わりに 辿り着こうとしていました。 終わりが、見えていたんです。うろ覚えですが…… 光のあふれる扉が、目の前に見えていました。
扉の前に立って。 押そうと思ったら、引き戸だったんです。 横にゆっくりとずらして。進もうとしたら、 段差が、あるようだったんですよ。少し。
それを、乗り越えようとしたんです。 向こうから涼やかな風が吹いていました。
(89) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
がしゃん、 と 背後より音がしました。 何かが落ちた音でしょうか。わかりませんが。 ゆっくりと、後ろを振り向いて、 ――――
そこで、僕は目を覚ましたんです。
僕は、病室の窓枠に片足を乗せて、 今にもそこから飛び降りようとしていました。
(90) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
……ええ。呼ばれてでも、いたんでしょうか。 もう少しだったのに、と。 そんな声が耳元で 響いたような気がしました。
カーテンの向こうには、何も、誰も居ませんでした。 ただ、地面に落ちた花瓶の破片が散らばっていて。
僕が来る前に女の子が入院していたらしい、とは その後に看護師さんから伺いましたが。 退院できなかったらしい、とも。
……守ってくれていたのでしょうね、きっと。
(91) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
|
酷いことを言ったのに、守ってくれていた、と。 気が付いたところで、遅いのですが。 僕はこうして復調し、退院しました。
ここでそれを語ることで、彼女に助けられたと。 そのお礼の一つには、なるんでしょうか。 ……わかりません、けれど。
けれどもう、あんな夢は見たくありません。 まあ、見る夢を選べるわけなど、ないのですが……
(92) 2020/08/23(Sun) 22時頃
|
1
2
3
4
5
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る