3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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用務員 バーナバスは、理事長の孫 グロリアに瞬く……。後ずさる姿に腕を掴もうと…。
2010/02/28(Sun) 20時半頃
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>>977
忘れて ない……。
[わからないけど……
そう言わなくてはいけない気がした。]
(981) 2010/02/28(Sun) 20時半頃
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いや、違う。
俺だ。
[目の前で涙をこぼす女性に……。 恐ろしがられても、近寄って、
血塗れた手で、その身を引き寄せ………。]
(988) 2010/02/28(Sun) 21時頃
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欲しい。
血が………。
[それは、誰かの代わりでもいいと……]
(991) 2010/02/28(Sun) 21時頃
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>>994
[暴れるグロリアをどうにか落ち着かせたかったが……。
腕は振り払われる……。]
――……あ
[その悲しみが感染したかのように、押し寄せる虚無感……。]
(1001) 2010/02/28(Sun) 21時頃
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>>1008 [向けられる、眸から涙が落ちて、 でも、それを、拭う資格はないようだった。
青い暗い眸。]
――……
[そして、逃げてしまう。 逃げてしまう。
逃げてしまった。]
――……
[やはり茫然と。 ただ、無力さに。
目を伏せて。
帽子を目深に被りなおした。]
(1013) 2010/02/28(Sun) 21時頃
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[そして、ぽつりと残された血だまりの中……。 ただ、俯いて……。]
楽しいか? ケイト
[血の匂いが咽びかえる空間で。]
(1020) 2010/02/28(Sun) 21時半頃
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― 北棟一階廊下 ―
>>1019
[われに返る。 そこに男の声は響くだろうか。
グロリアが走り抜けていったのをその男は見たかもしれない。]
(1028) 2010/02/28(Sun) 21時半頃
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用務員 バーナバスは、無様な自分の様を見ている。本当にかっこわりぃ
2010/02/28(Sun) 21時半頃
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>>1035
[響いた声に、覚えがあって、ああ、といった。]
ヘクターか。 こっちは何もない。
むしろ、さっき先生がどこかに行った。
探してほしい。
[ケイトは自分から興味がなくなったらしい。 そして、手や顔の血が乾いてきたのを感じて、
トイレに向かう。]
(1038) 2010/02/28(Sun) 22時頃
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― 北棟1Fトイレ ―
[蛇口をひねる。 でるのはやっぱり黒い水だったかもしれない。
だけど、構わずそれで手を洗う、顔を洗う、髪も洗う、首も洗えるところにばしゃばしゃとかけていく。
血がなるべく落ちるように…。]
は……
[そして、びちゃびちゃになったあと、また帽子を被った。 鏡に映った姿には、真っ黒かと思ったけど、 血はとれて、普通に洗い流せた顔があった。
目が熱かった。]
(1051) 2010/02/28(Sun) 22時頃
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― 北棟一階 ―
[トイレで顔や手を洗って出てくる。 完璧ではないが、さっきよりはだいぶマシになっているだろう。]
は……
[目の前に広がる酷い血みどろ空間。 もう、慣れてもきているのが恐ろしい。]
――…… >>1066 [そのとき、誰かがこっちに向かってくるか。]
(1080) 2010/02/28(Sun) 22時半頃
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>>1081
[トイレから出た瞬間、鋭い声で警戒される。]
あ? ああセシルか。
[俺だといわんばかりに手をあげるが…ほかにも誰かいるのだろうか?]
(1087) 2010/02/28(Sun) 22時半頃
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>>1098
そうか。
[ひとりだ、といわれると、ほっと息をついた。 先ほどケイトと遊ばされたあとだ。
あの冷気に晒されたあとだけに、酷く疲れていた。
もちろん、グロリアとのこともだが……。]
やけにすっきりした顔をしてるな。 ………
[その後の沈黙は、同じ憑きものとして、わかる意味合い……。 そして、ふっと苦笑い。]
(1102) 2010/02/28(Sun) 23時頃
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>>1107
なんだ?優しいな……。
[要るか?の言葉に、また苦笑い。]
――……今、おっさん弱ってるからなぁ。 冗談に聴こえないぞ。
嫌なら逃げとけ。
[そう言いながらも、目は渇きを訴えていた。]
でないと、知らんぞ。
(1112) 2010/02/28(Sun) 23時頃
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用務員 バーナバスは、奏者 セシルの髪に手を伸ばした。
2010/02/28(Sun) 23時頃
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>>1117
そっか。
[そして、その茶色の髪を一房つまみ、弄んでから……。]
――……献血はいらねぇや。
[そのあと、その頭をぐりぐり撫でて、髪の毛をぐしゃぐしゃにする。]
まぁ、心配すんな。おっさん悶々とするのは嫌いじゃねぇし……。
[セシルの頭を結構酷い状態にして手を放した。]
(1127) 2010/02/28(Sun) 23時頃
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―北棟1FWC付近 >>1135―
[そして、ぷんすか怒りながら去っていく姿を見て、また苦笑い。 同じ衝動を持つ者だけに、とてもとても、頼りたかったのは、あったのだが……。]
――……バカだからなぁ。
[それでもやっぱり追いかけたい気持ちも抑えて、 自分の腕を見て、青い血管が浮き出たところに歯をたてた。]
[ぷつり、と破れた場所から丸く噴き出る、赤。
それをぺろりと舐めながら、また俯いて……。]
(1147) 2010/02/28(Sun) 23時半頃
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ありがとうな。
[それは苛立つ人に一言。]
(1150) 2010/02/28(Sun) 23時半頃
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用務員 バーナバスは、腕の傷を押し広げ、流れる血をただ、飲んでいる。
2010/02/28(Sun) 23時半頃
用務員 バーナバスは、自分の血をだいぶ吸ってから、北棟二階に上っていく。
2010/03/01(Mon) 00時頃
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― 北棟階段・1-2階踊り場 ―
[階段を上ると、不穏な空気が広がっている。 それは、言わずもがな、ケイトのショーだった。
さっきのことを思い出す。 血の匂いもまた思い出してしまう。]
(1174) 2010/03/01(Mon) 00時頃
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[ちょうどあがって来たとき、 その様子に目を開く。]
――………ッ
[ちょうど階段を転がるセシルに駆け寄った。]
(1200) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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ああ
[いたのは、スティーブン、セシル、フィリップ、オスカー……。
>>1198セシルの檄にははっとした顔をする。]
――……ちっ
[だけど、そのまま一人で逃げられるわけがなかった。]
ケイト……
(1207) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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>>1205
ああ、わかってるよ。
[セシルから怒鳴られ、咄嗟に判断し、その身体を逆に引っつかんだ。]
まんま、お前もだ。
[まずは一人とばかりにセシルを抱えて、階段を逆行しようとする。]
(1212) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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[セシルは暴れただろうか。 ケイトが攻撃してこなければ、そのまま階下に連れていくつもりで……]
オスカーに、フィリップも待っとけ……。
[それらはみんな、大事な………
生徒で。]
(1217) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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>>1219
すまねぇな。まずは、お前らを護るのが、仕事なんだよ。
[案の定暴れるセシルの身体をしっかり抱きかかえて、階下に下りた。]
おおーいっ誰かいないかっ!?
[そして、渡り廊下南棟に向かって叫ぶ。]
(1223) 2010/03/01(Mon) 00時半頃
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くっそ、誰もいねぇか?」
[いれば、セシルを託して戻ろうと思っていたのだが。]
(1232) 2010/03/01(Mon) 01時頃
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>>1231
んなこと、わあってら……。
[さっき、自分も血濡れだったのだから。]
――……と
消えたか?
[ふと、階上の雰囲気が変わる。]
(1238) 2010/03/01(Mon) 01時頃
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用務員 バーナバスは、セシルを抱きかかえたまま、階上を見上げる。
2010/03/01(Mon) 01時頃
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>>1240
あ、ああ
[血の匂い]
[それには確かに喉をコクリと鳴らすが……]
[はぁっと辛そうな声をあげたあと、セシルを下ろす。]
(1251) 2010/03/01(Mon) 01時頃
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