3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[中に埋まっているのは、スケッチブック一杯に描かれたモノクロームのクロッキーやデッサン、スケッチの数々。 真っ黒なコンテ。グレーと黒、白のパステルで彩られた紙面。 黒と白だけの乱舞は、未完成の習作だろうと人は言う。 けれど、この幾分乱暴なクロッキーが自分の表現]
[デッサン力が優れているわけじゃない。 ただ、心がほとばしるまま、ほとばしるものを。 それは、街角の何気ない風景。出合った人。そして自然]
(28) 2010/02/25(Thu) 01時半頃
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音楽教師 セシルがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(音楽教師 セシルは村を出ました)
保健体育教師 ジェレミーがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(保健体育教師 ジェレミーは村を出ました)
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[――腕は組んだまま、一定以上の距離を保つは常通り。 にやりと笑うピッパには怪訝そうな表情を浮かべた。]
(29) 2010/02/25(Thu) 01時半頃
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自分のなんだ・・・へぇ〜
[意外そうに目を丸くしたが]
ああ・・・そう、そうね・・・。
[セシルに言われて目線を教室の中で自分を待っている人影に移す。]
こういうことはさっさとすませなくちゃねぇ じゃあ
[そういってヘラリと笑ってセシルに手を振る。 その実、意を決したように背筋を伸ばしてドアに手を伸ばすのがセシルには見えただろうか。]
(30) 2010/02/25(Thu) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/02/25(Thu) 01時半頃
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―― 補習室 ――
……疲れた。休憩。
[しばらく最新のスケッチブックを眺めていた癖に、そんな勝手なことを決めた。卒業がかかっているというのに、焦っている様子はあまりない]
[スケッチブックは鞄の中にぱさりと落とす。 そうして、く、と両手を伸ばして大きく伸びをした]
[目の前にあるのは、真っ白な代数のプリントの裏面]
[くるり]
[鉛筆を、回した]
(31) 2010/02/25(Thu) 01時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/02/25(Thu) 02時頃
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[しゃ] [しゃ]
[薄いザラ紙の上に、鉛筆の走る音。 画用紙ほど書き味は良くないが、手慰みにはちょうどいい]
[哀れ、代数教員の作成したプリントは、その裏面に補習室の窓から見える『伝説の木』を背負っていく]
[この4年、もしかしたら一番枚数を描いたかもしれない木だ。 何気ない、けれど、どこか寂しさのにじむタッチが走る**]
(32) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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―2F廊下―
……?
[愈々怪訝そうな表情は深くなる。 何ゆえそんな意外そうな顔をされるのだと。]
…よくわからんが行って来い。
[何とはなしにドアに手をかけるまで見ていたが 妙に背筋が伸びているのが印象に残った。 疑問は思いながらも背を向け、廊下を歩いていく。]
(33) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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[ドアを開けると3-Bの教室に入っていった。 窓を背にした背の高いやせた男に声をかける]
サイモン…呼び出したのに、待たせてゴメン… 用件は、その…これ、返したいんだ。
[差し出したのはサイモンのネクタイ]
意味わかってくれる…よね
[ずっと無言でこちらを見ているサイモンの顔を見上げた]
(34) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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[荷物はまだ机の下に。職員室に個人のロッカーは割り当てられていたが、使用状況は芳しくない。 少ない荷物、鞄の中身は教科書と、指導要項の書かれた冊子。100枚綴りのノートが数冊。 机の上には筆記用具がビーカーを筆立て代わりに置かれている。
準備室の鍵を閉めて廊下へと出る。職員室へ行く用事と、見回りだった]
用事がないのなら早く、帰りなさい。
[見かけた生徒へと声をかける。窓から見えるグラウンドには、まだ生徒の姿があっただろうか]
(35) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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――3-A 教室前――
[教室を出て洗面所に向かおうとすれば、3-B教室の前には見覚えのある男女の姿。二人とも少女とは違い、校内では割と有名な人物だが]
おや、珍しい組み合わせだ。
[ピッパとセシル、二人にはあまり接点が無さそうに思えたので思わず感想を漏らしてしまう。同じ有名人でも、いささかタイプが異なり、ピッパに関しては嫌う向きもあるようだ]
(――やりたいことやってて、良いと思うけどね)
[するりとタイを抜くピッパの白い指先は、同性の少女から見ても美しい。こんなところで何を――と一瞬思ったが、一部女子の間で気に入った男子とネクタイを交換することが流行だと聞いたことがある]
――まぁ、邪魔しちゃ悪いしねぇ。
[ぽつりと呟き、頑張ってね――とピッパに向かってひらひらと手を振って洗面所に向かった]
(36) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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[ふと、何かが聞こえた気がして、室内を見回す。 中指は思わず、眉間を押さえた。
コンタクトにしてしばらく経つのに、未だに眼鏡のズレを直す癖がなおらない。]
…何か、言ったか? [答えが返ることは無かった。]
(37) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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[クスクス]
[クスクス]
鬼さん こちら
[クスクス]
(@5) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/02/25(Thu) 02時頃
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[フフフ] [クスクス]
あたしと あーそーぼ。
[アハハハ]
(@6) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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―南棟・3階―
あ…お掃除?お邪魔しちゃ悪いわね。 それじゃあ、しっかりよろしくね。
[掃除当番らしい生徒達に、一声かけて扉へ向かう。 切れかけた蛍光灯がちらちらと、少しばかり目にわずらわしい]
『先生、メトロノーム、つけっぱなし?』
あ、ええっと…ご、ごめんなさい。 お掃除のついでにしまっておいて、ね?
[上の空、苦笑は自身に向けられた。 廊下への扉を開けば、いつものざわめきに重なるように室内で再び開かれる窓の音。逃げ場を求めた突風が、扉へと吹き抜けて――…]
え?きゃ…
[手にしていた譜面は廊下一面に散らばった、溜息を一つ]
(38) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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バシッ
[いきなり大きな音がすると 目の前が黄色く点滅した。 なにが起こったのか理解する前に頬が熱くなる]
…サイモン
[目の前に憤怒で顔を赤くしている男の顔が見えた]
…ごめんなさい。
[馬鹿にするのも…たいがいにしてくれ 大体そっちから…罵倒されているのがわかるが痛さに眩暈がした]
ごめん… 酷いのは私だって…解ってるのごめんなさい サイモンは今まで付き合ったことないタイプだったし 本当に好きだって思ってたの・・・でも
[自分の言葉に目の前のサイモンの顔が醜く歪んでいくのが見えた]
(39) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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[廊下を歩きながら振り返る]
……誰です。
[聞こえた声の主と思われる人影は見えず]
まだ疲れる時間でもないのですが。 生徒の悪戯か。
[首を捻り、又階段のほうへと足を踏み出した]
(40) 2010/02/25(Thu) 02時頃
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え?
[風に紛れた囁きが、耳をくすぐっていった。 譜面を拾い上げる手をとめて、しばし]
……気のせい、かしら。
[それは卒業式で奏でられる曲目。 拾われるのを邪魔するように、風は悪戯に紙片を舞い上がらせた]
(41) 2010/02/25(Thu) 02時半頃
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―2階階段―
[キャロライナがこちらを見ていたこと、 手を振る様だけは視界の端に収め 階段へと差し掛かる]
…ん
[教師――スティーブンの姿を見止め、 会釈をしかけて]
…っ…?
[また、笑い声。あたりを伺うように 薄紫の双眸を左右に動かした。]
…、……――
(42) 2010/02/25(Thu) 02時半頃
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でも…違った。 それが判ったのに気づかない振りして付き合うのは・・・
[サイモンへネクタイを差し出す。がピシリと弾き落とされた。]
ごめん…
[ネクタイを拾おうとして跪くと思いっきりその手を踏まれる。そんなもんなんかどうでもいいんだっ!そういって振り返りもせずサイモンが教室を飛び出していった]
つぅ…
[思いっきり踏まれた手を片手で握り締め 飛び出していったサイモンの背を見送った]
これで、また あたしが浮気して男から殴られたって噂でも飛ぶんだろうな
[深い溜息をついた]
(43) 2010/02/25(Thu) 02時半頃
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[階段に着いたところで、>>42生徒の一人とすれ違う]
セシル・シェリー、帰宅するのなら、気をつけて帰りなさい。 ……?
[聞こえた笑い声。セシルの様子に自分だけに聞こえるのではないとわかり、一つため息をついた]
さて、あんな声の生徒はいましたか……。 声はするが姿は見えず。おかしなことです。
(44) 2010/02/25(Thu) 02時半頃
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ありがとう。 ……先生、普段はこんなじゃないのよ?
[風に遊ばれる姿を見かねた1年生が手を貸してくれた、のだけれど。 余りな姿に求められてもいない言い訳を一つ、添えて]
これで全部そろったかし……
[見ずともわかる1枚足りない。 外に飛んでいったのでなければ、と下り階段を睨むように見据えた]
(45) 2010/02/25(Thu) 02時半頃
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―2F階段付近―
…、ああ。……はい。
[まだ帰るつもりはないのだが、 教師の手前そんな適当な返事しながら。]
……先生こそ、…帰らないんです? いつ見ても居る気がする。
……――ああ、ひょっとして変な声が聴こえ ッ…っと
[駆けてきた生徒――サイモンとぶつかる。 何なのだ、と薄紫は睨みつけるが、 サイモンはただただ恐ろしく険しい表情で行ってしまう。 手すりに凭れ掛かりながら眉を寄せた。]
……なんなんだ。
(46) 2010/02/25(Thu) 02時半頃
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――南棟 2F・洗面所――
[春も近いというのにまだ水は冷たい。顔を洗えば、午睡で弛緩した意識が覚醒するのを感じる。 気持ちの良さにしばらく流水を顔に当てていたが、ふいに笑い声が聞こえて]
(トイレで携帯ですか。……何だかねぇ)
[水を止め、少し呆れた様子で振り返って見るが、洗面所には少女以外に人の姿はない。個室にも使用している形跡はなく]
――……? ……誰かいるの?
[問えども答える声はない]
(47) 2010/02/25(Thu) 02時半頃
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―2F階段付近― [やってきたサイモンの様子に眉を寄せた]
廊下は走るものではありませんよ。 ……行ってしまいましたか。
[こちらの声も届かなかったのか、振り返る様子は無かった]
セシル・シェリー、教師という職業は、こう見えても忙しいのです。 まだ、帰る訳には行きませんからね。 あなたにも、声が聞こえましたか。
聞き覚えは、ありますか?
[手摺へ凭れる様子に足を止める]
(48) 2010/02/25(Thu) 03時頃
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―2F階段付近―
[サイモンを見送る表情は、不機嫌そうに。]
――…そう か。
…卒業式前の準備とか? ……。
[聞き覚えがあるか、と尋ねられ セシルはゆっくり首を横に振った。 笑い声は耳の奥に残って離れない。]
変な、悪戯みたいだ。
[手摺に靠れたまま、自分の耳に触れた。 絶対、とまでは行かないが音感はそれなりによいはずなのに。]
(49) 2010/02/25(Thu) 03時頃
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卒業式の準備であれば、あのように慌てていかなくてもよいでしょう。 急いでいたの、でしょうね。
[呆れたように首を振る]
――私も、悪戯だと思いますよ。 姿が見えないのが少しばかり気にかかりますけどね。
大丈夫ですか?
[耳を気にする様子を見て、それから階段の下を覗く]
具合が悪ければ、早く帰るのを勧めておきますが。 保健室もまだ開いてるでしょうから、そちらへ向かうのもいいでしょう。 何にしても、卒業式前に体調を崩すことのないように。 折角の卒業式に、出られなくなったとあれば大変ですから。
[表情は変わらず。笑みを湛えるわけでもなく、ただ少し、心配そうに眉を下げた]
(50) 2010/02/25(Thu) 03時頃
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