309 【誰歓】【飛び入り歓迎】学園の七不思議3
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[届いた評価はきっとこんな感じ]
ウエダ評価 ・全体のバランス 9点 ・デザイン 1点 ・精密さ 16点 ・独自性 19点 ・ウエダの好み 15点
奥様評価 末小吉[[omikuji]]
(202) choco 2021/01/06(Wed) 23時半頃
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— 元音楽室 —
[アイリスは隙間時間に、元音楽室を訪ねていた。出し物のための楽器を探そうと思っていたのだ。>>0:207 しかし、やはり以前の音楽室そのままとはいかないようで、『あちら側』で探した時のように、17もの楽器を見付けることはできず。
でも、どうにかこうにか、部屋の隅にぽつんと取り残されているギターを発見して。]
そう、これこれ!これが欲しかったんだよーっ。
[と喜んで手に取った。 アイリスが唯一、まともに弾ける楽器だった。趣味程度のレベルではあるけれど。
誰かが、宿でのレクリエーションにでも使えるように、と残しておいてくれたのかもしれない。 けれど、ここで探し物を見付けるのは二度目なので]
…もしかして、チトフくん? なんて、そんなわけないかな。 でも、もしそうだったら、ありがとうねっ。
[と、笑いながら手を振って部屋を後にしたのだった。]
(203) choco 2021/01/06(Wed) 23時半頃
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— 懇親会:出し物 —
[夕食を終えてしばらく後。 懇親会が始まれば、他のみんなの出し物は盛況だっただろうか。 ヨアヒム先生の歌と踊りはばっちり撮影して。 アイリスも周りが落ち着いたのを見計らい、舞台となっている場所に椅子を運び]
じゃ、次あたしーっ。一曲歌います! お喋りしてても全然いいので、 ゆったり聴いてくださ〜い。
[と軽く挨拶してから、ギターを抱えて椅子に座る。 リラックスした姿勢で一音二音、調子を確かめてから、アイリスはゆるゆるとギターを爪弾き始めた。]
(204) choco 2021/01/06(Wed) 23時半頃
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[奏でる曲は、有名な青春映画、少年たちが死体を探しに行く物語の主題歌である。 アイリスのパパはこの映画が大好きで、ギターを教わった時、一緒にこの歌も仕込まれたのだ。 映画の方も見せられたけれど、アイリスはまだ幼くて、途中で眠ってしまい、結末は知らなかった。
曲自体は、なかなかロマンチックな歌詞で、
――恐れはしない。泣きはしない。君がいてくれるなら。 だからダーリン、そばにいて――
そんな感じの歌だ。
昔の歌だから、みんなが知らない可能性もあるけれど。 アイリスは即興で何でも弾けるほどの実力はないので、仕方ない、もし場が白けたら、笑ってごまかせばいいや。と気楽に構えていた。]
(205) choco 2021/01/06(Wed) 23時半頃
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[アイリスの歌は、華やかに歌い上げるような歌唱ではなく、聞き手に話しかけるような、時に囁きかけるような歌声で。 所々かすれたり、鼻にかかったりする声は、失敗ではなく味というものなのです。
最後の音のあと、しばらく余韻を残して。 アイリスは伏せた目を上げると、ゆるく微笑み]
終わりっ。ありがとうございましたぁ〜
[と、談笑の邪魔をしない程度に軽く挨拶をして、席を立った。 もし熱心に聴いてくれた観客がいて、その人と目が合うなら]
せんきゅー!愛してるっ!
[なんて、百万人のファンを前にしたアーティストのように、堂々とした態度で投げキッスを贈り、舞台を下りただろう。]**
(206) choco 2021/01/06(Wed) 23時半頃
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[映画の結末は知らない。
大人になって、それぞれ別の道を行き、 今は遠く振り返るだけの、少年時代の友情について。
アイリスは知る気になれなかった。 離れてしまったものに、何を思うかなんて。
だけどなんとなく、今なら。 あの主人公がどんなことを考えていたのか、 考えながら見てみるのも、いいかもしれないな。 そんな風に思った。]
(224) choco 2021/01/07(Thu) 00時半頃
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[アイリスも、高校を卒業したら、 みんなとは別の道を歩むのだろう。
だけど冬になって、ふと振り返り、 心の中に、今日の日の雪花が咲いたなら。
風の噂の届く距離まで。また、帰ってこようかな。]**
(225) choco 2021/01/07(Thu) 01時頃
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