73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 02時頃
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―礼拝堂―
[雲に隠れた月。薄闇の中手を伸ばし。 聖卓に届いたときに、雲は晴れ。]
…ああ、本当に時間が止まったみたいに。
いえ、ここはいつでも、そうでしたね。
(26) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 02時半頃
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― 中庭 ―
…………うん
[ここで口にすれば届く……保証なんてないし、 先ほどロバートの暴かれる苦しさを聞いたばかりなのに 言えないでいる願いを暴こうとする。 カルヴィンに視線を向けられず フィリップは提案にうなづいた。]
……じゃあ、いっせいの、せ、かな?
[動機があがる。 無意識にカルヴィンの手を強く握って。]
(27) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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わかった
[無意識に握った手の力を強くして、すぅ、と息を吸い込んだ]
いくよ?
いっせーの、せ!
(28) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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[左手に視線を落とす]
私が本気で、誰かの為にするなど……
ありましたっけ?
[首を傾げた。 清浄な場所で思い出すのは、自室の光景]
私に縋るようでしたのに。 本当に甘えたかったのはサイラスくんだったのですね。
[唇にそっと指先を伸ばした]
金稼ぎの為に抱かれた身を、サイラスくんに捧げて。 モリスくん。本当にあなたって子は…
(29) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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サイラス以外の人を、好きになれますように
[3回、星に願うように唱えた。 口にして初めて、気づいたことは
叶いますように、そう祈ったこと。本当に、叶って欲しかった。自分勝手だけれど、理由なんてわからないこの…想いが、なくなればいい。友達として、純粋に笑いあう関係に戻りたいと]
(30) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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― 中庭 ― [カルヴィンの声にうなづく。 フィリップ自身の願いは 手を握ったときから定まっていて]
……ずっと、カルヴィンと一緒にいられますように…… 繋いだこの手を離さないでいられますように。
[息を吸い込んで、そう願う言葉をしっかりと紡ぐ。 それと同時に、カルヴィンはなんと言うのか、耳を済ませ]
(31) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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とても、汚くて――… 綺麗ですよ―……
あなたが望む限り、味方ですよ。
望む、限りね…
[嗤った]
…・・・ああ。でも、薔薇の為にわたしの身を捧げるのは如何なものでしょうね。 抗うと、決めたのですから。
[ははは。 声はキャロルのように響いた**]
(32) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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カルヴィンは、フィリップの願いに瞬いて
2011/12/31(Sat) 02時半頃
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…………
[不思議な願い、だと思った。 逆に、どうにもならないほど、好きなんだな、とも。 その願いが叶えばいいのか、叶わないほうがいいのか フィリップにもよくわからなくて。
隣で同じブランケットにつつまる姿。 そっとその頭を撫でる。 叶うにせよ、叶わないにせよ 泣いたり痛んだりしなければいいな、と]
(33) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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― 回想・廊下 ―
[俺が鳥に辟易してたっていうのに、クライトンは気が利かない。ここは命令するまでもなく追い払う場面だろう。不満で口を少し尖らせて、フィリップの後ろに隠れたように見える姿を睨みつけた。 だけど、こんな世界にあって正気だときっぱり正気だと答えられるクライトンの回答の方は俺の気に入った]
――そうか。お前が件の「薔薇」だとかの 支配を受けていないっていうなら、歓迎だよ。 感情的にぶつかるのも元々あったお前の 資質ってことなんだから。 きっとお前は、そいつのことが前から好きだったんだろう。 道は厳しいだろうけど。幸せにな。 [問題は薔薇、もといこの閉鎖空間で齎される環境や精神状態で無理に引き出された「正気」ではないのかということだ。男の精気を吸うために、他の男を好きにさせるという薔薇の噂が引っかかるけど。 ケチをつけて嫉妬していると思われるのも困る。祝福しておいた。自分を自ら公平に観測することはできない。どこまで正気かなんか尋ねること自体、俺も正気の沙汰じゃあないな]
(34) 2011/12/31(Sat) 02時半頃
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ここから出られても、俺も変わるつもりはない。 自分の意思と関係ないもののために捨てられるほど、 俺の守るものは小さくない。
[自分の意思や欲など、取るに足らないのだ。ホプキンス家の名誉、矜持、家名の前では。俺はクライトンの回答を聞き、少し安心して彼らに背を向けた。
彼らの自信がクライトンが言うように本当に正気の元に行われていること。薔薇の影響に彼らが、俺が負けないように、俺は神に祈った]
そうだよ。調べてみる価値はある。 図書館か……生徒会室なら、何かあるかもしれない
[幸か不幸か偶然にもこの時の俺は、このホリデイに元会長と元副会長の両方が揃っていたことを知らなかった。俺はあてもない記録を探すため、あてもなく*歩き始めた*]
(35) 2011/12/31(Sat) 03時頃
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あ、りがと
[本当はごめん、と言いたかった。理由はわからないけれど。でもありがとう、も沢山あったからなんとか口にして、収まりきれなかったごめん、とか諸々が涙となって少しだけ溢れた。
痛かった。けれどそれは悪くない痛みで 一人ではないことの証拠みたいだから、大事にしたいと願った]
(36) 2011/12/31(Sat) 03時頃
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カルヴィンは、撫でるその手にすがるようにして
2011/12/31(Sat) 03時頃
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[泣いたり、痛んだりしなければいいと思ったそばから カルヴィンの深い色の瞳から雫が毀れて。
感謝の言葉にゆるく首を振りながら抱きしめた。 肩で鮮やかなほうも心配そうにいていたが、 フィリップはカルヴィンが苦しげな表情はしていない そのことを頼りにただ無言で抱きしめた。]
……もどろっか……さむい…し。
[薔薇に届くといいね、と言うべきなのか、そうじゃないのか。 自分の願いは叶って欲しいけれど カルヴィンの願いには結論が出せなくて ただ、寒い場所から離れようと]
(37) 2011/12/31(Sat) 03時頃
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[抱きしめられれば涙は余計とまらなくなって 戻ろう、という声にはただうなずいて必死に落ち着こうと呼吸を整える。元々そんなに涙もろいつもりはないのだけれど]
なんでか、フィリップの前だと 泣いちゃうな、恥ずかしいんだけど、な
[またひとつ、雫をこぼしながら笑ってみせた]
ん、また冷えちゃうもんね 何処、いこっか
(38) 2011/12/31(Sat) 03時頃
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そっか……カルヴィンが泣き虫、 ってわけではないんだね
[願い事が叶えばいいのかどうかもわからないし 自分の前では泣いてしまう、ということが いいかどうか……ただ、 泣きながらも笑ってくれたことを信じて 握った手を離すことは、したくはない。できない。 そんな心の惑いを隠すように 自分を棚に上げて笑って口にする。]
風邪引いたら、校医もいないしね。 止まったままなら、体調、気をつけなくちゃ、だ。
[そう言って、薔薇に背を向けて廊下に戻る。 ……部屋には当然誰もいないものと思い込んだまま]
(39) 2011/12/31(Sat) 03時半頃
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違う、し。泣き虫なんかじゃ、ないし
[そんなに子供じゃない、と主張して フィリップの笑顔にほっとして、ぐいっと袖で涙をぬぐった。目元が擦れて泣いたことがあからさまだったけれど、鏡でも見なければ気づくことはなく]
また、部屋もどろっか
[結局何もわからなかったけれど、紙媒体はロバートが調べると言っていたし、それ以外にするべきことは思い浮かばなかった。サイラスが戻っていたら、どうしよう、と今は思っていたけれど]
(40) 2011/12/31(Sat) 03時半頃
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[”うん、うん”と、カルヴィンの主張は笑ったまま聞く。 ここで、また可愛いといったらいろいろ主張するのかな、と 心はだいぶ落ち着いて、ブランケットの下で カルヴィンの手を引いて屋内に戻った。]
あのさ……カルヴィン…………いいや、なんでも、ない
[ひとつ、心に引っかかることがあって 廊下でたずね様か迷うけど こすった目元が見えれば、言いかけてやめる。
それに、たどり着いたカルヴィンの部屋、 戸をなんのけなしに開けたとき、 物音が聞こえて*人見知り全開に硬直した*]
(41) 2011/12/31(Sat) 04時頃
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ん、何?
[問いかけても続きは紡がれず、あとで問い詰めてやろうと考えながら開けた扉の先には気配があって]
――…あ、サイラス帰ってるのか?
[平静を装って声をかける。フィリップとは違う意味で*固まって*]
(42) 2011/12/31(Sat) 04時頃
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……
[セシルの声を聞きながら、脳裏にフィリップやカルヴィンの声が僅かに風とともに響く]
…僕は…君達を不幸にしたい訳じゃ、ない… 願わくば……
[小さく呟く。 そっと眼を閉じると、セシルに向かい]
終わらせたいなら、やってみな。 それが君の望みなら 君がその胸裏を叶えたいと願うなら。
それを望む君と、もし望まない誰かがいたら。 君はどうする?
(43) 2011/12/31(Sat) 09時頃
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君は…僕の望みは叶えてくれそうにないね。 なら、僕も君に用はないし、何も教えることもないかな。
でも薔薇を傷付けることだけは許さないよ そんなことをしても何も終わらないし。
ただその綺麗な音だけ、くれていたら、それで。
[にこりと微笑むけれど気配はひやりと冷たい。 もどかしいやりとりはそこで切り上げ。 一瞬強まった香りとともに静かに部屋から辞して*]
(44) 2011/12/31(Sat) 09時頃
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──回想・医務室──
折っちゃったの?
[ノートを取りにきたときのエリアスの反応を思い出して、あれはそういうことだったのかと一人納得した。]
……それくらいならだいじょうぶじゃないかな?
[特にそれで体調崩したということはなさそうだったし、と思い出して。]
……ヴェス?
[話す最中、くらり、と。黙り込んだヴェスに気がつく。揺すってみるけれど起きる様子はなくて。]
……こんなふうに、眠るんだね。
[その髪を撫でた。連れて行く人は薔薇が選んでいるわけではないのかな、とも。]
(45) 2011/12/31(Sat) 09時半頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/31(Sat) 10時半頃
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モリスが!?
[しばらくの後、サイラスが訪れて、その腕に抱えられた相手に動揺した。]
じゃあ、エリーは……
[運ぶのを手伝って、結局傷つけっぱなしだったその顔を見る。モリスが眠ったということは、この歪んだ空間もとけるのだろうか。けれどまったくそんな気がしなくて。思わず呟いた。不安で胸が苦しい。]
……それは、モリスと?
[モリスをベッドに横たえたとき、はだけたサイラスのシャツと、そこに記された赤に気づく。特に驚きはしなかったのは、この空気に自らもまた影響されているゆえか。 そして、その唇がヴェスパタインに落ちるのを黙って見ていた。]
……サイラスは誰が好きなのか知らないし、俺が言えた義理でもないけど。 ……好きじゃない人との過去は辛くなるよ。
[それだけ言い残して、医務室を出る。今何が起こっているのか知りたいと思って。**]
(46) 2011/12/31(Sat) 10時半頃
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― 自室 ―
サイラ、ス
[部屋に響く何かを刻む音は大抵幸せを意味していたけれど、何かが違くてそっと声をかけた。此方を向いてくれただろうか、その顔には、どんな表情が浮かんでいただろう]
え…っと
[もしまだ肌蹴たままだったとしても、繋いだままの手が気になってそちらを見てしまったから、すぐには気づけなかっただろう、その紅に]
(47) 2011/12/31(Sat) 15時半頃
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― カルヴィンとサイラスの部屋 ― [部屋に入れば薔薇ではなく玉葱の匂い。 日常がかえってきたような。 鮮やかな方は 食事の気配に首を上げた。
が、フィリップはカルヴィンの声で その物音が部屋の主の片方……サイラスであることを知る。
手を離すべきか、離さないべきか・ そも、このまま部屋に入っていいのかどうか。 願い事を聞いていなければ離していただろう。 逃げ出したい気持ちを抑えつつ 結局フィリップ自身がそうしたいこと、 握りっぱなしを選んで、カルヴィンの後ろから部屋をのぞいた。 そこには、医務室であった手を怪我していた金糸の姿があった]
(48) 2011/12/31(Sat) 16時頃
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フィリップは、場違いな気がして、まごまごしている。
2011/12/31(Sat) 16時頃
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[手が離されないのならば、困ったようにフィリップの顔を見上げるけれど、フィリップのもの、そう言ったのは自分だから手を離そうとはせずに。けれど少しだけサイラスから見えないように動かしてしまったのは、まだやっぱり どうしようもない気持ちがあったからだろう]
卵、買ってきたの? 俺も食べたいな。フィリップも一緒に、いい?
[この部屋で最後に会った時、サイラスが眠っていた時のことは知らないものとして、何事もなかったように*話しかける*]
(49) 2011/12/31(Sat) 16時半頃
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カルヴィンは、フィリップのまごついた様には気づかずに*
2011/12/31(Sat) 16時半頃
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おかえり、カルヴィン。
うん、さっき卵足りないって言ってたなぁ、って。
[いつもとさして変わらぬ日常の光景は、この状況下では一種異様かもしれず。]
フィリップさんも、一緒にどう? あんまし、上手じゃ無いけどさ。
[だらしなく着崩したシャツから、紅い痕が覗く。 兄に刻まれ、幾人にも愛でられたその痕は、芽吹いた蔦の新芽のように細い蔓を広げ始めていた。]
(50) 2011/12/31(Sat) 18時半頃
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[つないだ手が離れることはなかったが、 カルヴィンが動かす先が死角になることに気づくと なお更フィリップはどうすればいいのか混乱する。]
……お、おじゃま、します……
[何の異質もない筈の会話が二人の間で取り交わされる。 部屋の主達に受けいえれられれば、否と言う理由もなく。 ただ、前に見たときと違い着崩れた服。 その間に咲いた赤。実物を見たのは初めてで すぐにそれが何かわからなかったが ゆっくり理解すれば、慌てて目を逸らした。]
……怪我……大丈夫なの?
[包帯を巻いていた手はどうだったか 確認しようにも、また見てしまいそうで 視線を向けられず尋ねた。]
(51) 2011/12/31(Sat) 18時半頃
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フィリップは、顔が赤くなりそうで手の甲で冷やしながら。
2011/12/31(Sat) 18時半頃
フィリップは、カルヴィンの様子も伺いつつ。
2011/12/31(Sat) 18時半頃
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うん、もう平気。痛く無いし。
[包帯外した手を振って見せる。 鮮やかな赤覗かせていた傷口は、暗く淀んだ暗紅色の瘡蓋に変わっていた。]
卵はカルヴィンがやってよ。 俺がやると何度やってもうまくトロトロにならないからさ。
[色味の薄いフライパンの中身をかき混ぜて、目にも鮮やかなケチャップを加える。 赤く赤く染まって行くフライパンの内は、まるで薔薇の呪いに染まり行く寮内のよう。]
(52) 2011/12/31(Sat) 18時半頃
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[視界の端、動くものに気づきそちらを見る。 包帯を巻く程の傷が、既にああなっている。 一晩……以上の時間経過を見せている。]
そう……なら、いいんだけど、さ。
[サイラスの言葉にカルヴィンが頷き立ち上がる。 そうして離れた手をフィリップは開いたり、握ったり。]
……えっと、サイラス、だっけ 服……なおしたら?
[既にカルヴィンは気づいてしまっただろうか? わからないけれど、気づいていないなら わざわざ見る必要もないだろう。 傷を見るときまた見えたそれ。 傷に変わって鮮やかな赤見せるそれを 遠まわしに指摘するように口にする。]
(53) 2011/12/31(Sat) 18時半頃
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―べネット達の部屋―
knock knock.
あの、べネットくん?お話があるのですが……
[何度扉を叩いても。返事がなかった。 失礼しますと断りを入れ、中に入った。 広い三人部屋はがらんどう]
まさか、まさか!
[乱暴に扉を閉めた。向かう先は医務室]
(54) 2011/12/31(Sat) 19時頃
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―廊下―
ああ、セレストくん。今、医務室から出てきました……?
[誰が、居るのかと尋ね、眠りについた人達の名を知る]
ヴェスパタインくんも……ですか。
彼と…図書室に調べものをしていたはずのべネットくんに、話を聞こうと思っていたのですが…
[眉間を抑え、首を振った。 訝しい点はある。モリスは溺れたからだろう。ではサイラスは? 他は? あの質問をしたオスカーまでもが、同じ理由とは思えず]
セレストくん。あなたは………まだ、平気なのですね。 この薔薇の香りを、どう………思っていますか?
[眼鏡を押し上げ、問いた]
(55) 2011/12/31(Sat) 19時頃
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