287 ―シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア2―
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[あふれ出る血液の匂いに男は花を想起する。
いや、とぐずる女の右手も気にせずに 左手の血を舐め取り、簡単な処置を施すだけ施して 脂汗を浮かべた女の額を、撫でる。
泣いて何を嫌がっているのかもわからぬ女の その涙を、血塗れた手で拭い 血を零す唇を、静かに己の唇で塞いだ。
絡めて、飲み込んで、指どおりのいい髪を梳いた。 汗の滲む背を柔く抱きしめた。 その華奢な体を。
唇を離す。
唾液と血液のまざりものが薄く糸を引き 月明を受けて薄く光ると ――あっけなく途切れる。]
(161) さねきち 2018/11/10(Sat) 20時頃
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[それをつなぎなおすことも 離れる熱を燃やしなおすことも、
男はしないまま、 女の唇をもう一度だけ撫でると 切り離した指を拾い上げた。]
あいしてる、ロイエ。
[体を寄せて、脂汗にじむ頬に頬を寄せ、 柔らかな髪に鼻先をいれるようにして耳打ちをひとつ。 夢の世界にも届くように。滲むように、愛を告げて
男は部屋を去る。 血の匂いが濃い女の部屋を去る。]
(162) さねきち 2018/11/10(Sat) 20時頃
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[それから数日、男は女の前に姿を表さなかった。*]
(163) さねきち 2018/11/10(Sat) 20時頃
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―― いつかある夜に ――
[生きているものは、ジェレミひとり。 そういう印象を受けた>>154]
センキュ
[おはいり、と部屋の主から許可が下りたので その優しい声に招かれるまま>>155 男はその部屋に入り込む。 ジェレミからの「おはよう」は先送りにされたので 小さく首を傾げる。 それから、積まれた品物へと視線を滑らせた。
いくつも並べられた古く、値打ち物らしい調度品は けれど、あっけなく売りに出されているあたり ジェレミにとっては大したものではないらしい。 そう感じた。]
(164) さねきち 2018/11/10(Sat) 20時頃
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こんなに売るんだ いくらになるんだろうね 運ぶの、たいへんそう
[苦笑して、招かれるままカウチソファに座った男は ローテーブルに置かれたチェス盤に目を止める。
2000年前にチェスがあったかどうかを男は知らないが そうでなくとも、随分と古いチェス盤だと思った。]
これは、……
[いくつか、水の瓶と酒の瓶が並べられ グラスが星のように光っている。 どういう意図があるのかも知らない男は、]
(165) さねきち 2018/11/10(Sat) 20時頃
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なあに? 酒盛りでもするの? 駒取られるたび呑むチェスなんか、あったなあ
基本くらいならできるけど
……教えようか?
[俺はできない、と笑うジェレミに微笑み返しながら その笑みに何があるのかを見つめる。
「彼女」の気配が見えないその部屋の中 死体が寝台の上にあろうとなかろうと 男はすこし、居心地悪そうに、姿勢を直し*]
(166) さねきち 2018/11/10(Sat) 20時頃
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渡し船 ユージンは、メモを貼った。
さねきち 2018/11/10(Sat) 20時半頃
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―― いつかある夜の ――
えぇ、もう一回はゴメン被るね そんな事になったら、 俺は自分のお小遣いをジーンに渡すよ
[よろしく頼むよ、と言われたので、 一回だけのつもりだけど? と少し不満げに返し それからにこりと笑った。 アルバイト代がこたつに消えるのはちょっと笑えるが 何度もこの品を運ぶくらいなら、そっちの方がいい。
手近な山を崩して、ソファに座っていても視線が合う そういう腰掛け椅子を出してきたジェレミは 男の誘いを、断ってみせる。>>168]
(173) さねきち 2018/11/10(Sat) 21時頃
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……確かに? 俺が起きてるって証明は、中々難しそうだもんね それに、酔えば――まあ――夢と変わらないだろう
[なるほど、と、その傲慢さを 否定するでもなく微笑んでうけとめた。>>168]
へえ?
[次いだ言葉に、男は瞬きを2、3度。 それから、続きを促すように唇を微笑みの形にして黙る。 >>169]
なるほどね ・・・ あんたが出すこれは、もう死んでいると 声も思い出せず 墓場に埋められるべきものだと
(174) さねきち 2018/11/10(Sat) 21時頃
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[「換金」予定のものとして振り分けられたものと まだ部屋に留まることを許されるもの それらを交互に一瞥し、 男は納得したように頷いた。
深く考えれば、それはかなしいことなのだろう。 昨日覚えていたはずの「それ」の用途を 思い出を 次目覚めた時には忘れてしまう それは、かなしいことだ。
けれどジェレミはそれをかなしそうにしないから 男は淡々と、その考えを受け取った。 あなたの考えるそれは、理解が及ぶよ、と。 以前と違い、「あなた」を「あんた」と呼ぶ不遜さで。]
(175) さねきち 2018/11/10(Sat) 21時頃
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……… 随分と唐突に答えをいうんだね? こういうものって、しみじみするものだと思ってた
[たとえば、酒を交わしながらしみじみと そういう話をするのかと思ってたよ、なんて添えてから 男は示された答えに、耳を傾ける。>>170
退屈はしていない。 それを「宿題」が出された直後に聞いていたなら 苦い気持ちで聞いたのだろう。
けれど、悟ってしまったから。 男の心はまだ凪いでいる。 たんたんと、たんたんと、 目の前の「かみさま」じみた吸血鬼を見ている。]
(176) さねきち 2018/11/10(Sat) 21時頃
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――ふうん、 みんなのおかげで、思いだせるから……退屈しない?
[相槌を打つ。 「つもりだったよ」という言葉尻にかすか、首を傾げたが 言葉の綾かと受け流した。
それから、――「答え合せをしようじゃないか」と そういわんばかりのジェレミの様子に ゆるりと目を細めた。
たった100年生きたくらいの若造の問いが 何故発されたのかを考えたのか、この吸血鬼は。 それを少しだけ、おかしく思いながら 俺もまたこの人の治める領域の中なのだろうと そんな事を、考えた。]
(177) さねきち 2018/11/10(Sat) 21時頃
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……俺の答えを聞く前に?
ああ、いいよ、聞かせて 2000年くらいの間が埋められるんならね
[――罪の告白を聞くのと良く似ているのに これはもっと違う、何かだ、と 頭の片隅で本能が囁いている。 もっと剣呑で心がざわめくような何か。
捕食される寸前の感覚が、 こんな感じなのかなあ、と思いながら 男はジェレミの喉を見た*]
(178) さねきち 2018/11/10(Sat) 21時頃
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―― いつかある夜の ―― [注がれた炭酸水の、弾ける泡沫を 男はぼんやりと見守っている。>>180]
なにか?
[明言しないんだ? と笑って、 たとえ話に持ち出されたそれらを見つめる。
さあ、ジェレミの言う「それ」に 男の理解が及んでいるかはわからないが おそらく使う「言葉」の問題であって 本質は変わらないのだろう、と結論付けた。]
そうだね、時間じゃない
[テーブルクロスのあちら側とこちら側にあったのは ただただ、時間だけではないだろう。 生きるとはそう単純なことではないのだから。]
(202) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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[聡明な人は好きだ、と言われても 男は嬉しそうにすることはない。
何せ目が醒めてしまっているので。>>181 笑む口元に光る牙を、見逃すこともできないまま 男は、紡がれる「回答」に耳をすませている。>>182]
[それから――
彼が突然、キリシマのような>>183事をいうから、 男は不思議そうに瞬いて、 その言葉を噛み砕くような「説明」を、>>184>>185 ああ、という吐息とともに、吐き出した。
きっと、それを「あの時」 宿題を出されたときに聞いていたなら、 ショックに頭を打ちつけるくらいは、 しただろうな、と思う。
思うのだけれど――]
(203) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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[「もう人間じゃないのに」
そう、相手がいうから、 男はぽつりと言葉を返す 返そうとして
――その時に理解してしまったのだ。>>2:45]
(204) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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………… そう、あの時、俺があんたを見ていたのは きっと「あんた」ではなく、 悩む「俺」自身だった
人間のかたちをして、 人間には許されざる罪を重ねる「あんた」に 俺は、未来の俺を見た。
[まるでこれではこちらが罪の告白をしているよう。 思考を暴く牙を 男はほんのりと苦さを伴った眼差しで見た。 けれど微笑みが崩れることは、ない。]
(205) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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[心の裡がひどく痛む。 刺された、と理解する。 けれど、これで負けました、ごめんなさい、なんて 引き下がるには―― あえて危なそうなところを「踏んでいく」 「親譲り」の勝気さが、それを邪魔するもので、 男は微笑んだまま、きちんとジェレミの目を見る。]
教えてあげよっか、ジェレミ。 でも、俺の長い話も聞きなよ。 何せ2000年だ。 俺の言葉が理解できるともわかんないでしょ
[嘯く。]
(206) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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俺はね、自分の世界を夢だと認識してたんだ 人間として死んだ「ユージーン・ラウノ」の夢の中。
どうしてだと思う 脆弱な良心が 殺人は罪という人間の規範に耐えかねたからだ 吸血鬼になることが、嫌だったからだ
だけどね、夢を見ていたって どうしたって自分の心はごまかせないや 吸血鬼である自分はごまかせない
バイトをしにバーにいけば 顔なじみの客が結婚しただの死んだだの 「人間たち」のそういう話を聞いてしまうし
銀のアクセサリに触れれば、簡単に火傷する
(207) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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「吸血鬼であること」を気にしないあんたに問いかけ うらやみ、そうもなりたいと一瞬思ったりもして
でも、あんたの傍らにいる「彼女」らの姿に 絶対あんたみたいになっちゃ駄目、とも思う。
だからね、ここは紛れもなく現実なんだろうね 生きているだけで「痛い」のだから。 痛みを伴うのが、現実であるならば。
[それは、認めよう、と言い、]
でもね、あんたの見てる「現実」と同一かというと 多分、違うんだと思うよ ううん、ちょっと言葉が違うかな
[あのね、と男は首を傾げる。]
(208) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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あんたの見てる現実に、俺の居場所がない。 かな。
[適切な言葉を選ぶとすれば、それだろう。 炭酸水を飲み、唇をしめらせて]
あんたは、 俺に「おはよう」を言って欲しいと言ったね それってさ。
優しくて、丸くって、何の棘もなくて あんたがみんなを そういう目で見つめられる世界に、いて欲しいって そういっているように見えたんだよね。 あんたを認めてほしいと。
何か違うかな。
(209) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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でもさ、俺、 俺目線で―― ――あんたが、みんなに優しくしてるのは知ってる それが無駄だとか、退屈そうとか、 そういいたいわけじゃなくてね? 皆のよすがなのは知っているよ。そうじゃなく――
何か別の「退屈」でも紛らわすように、 人間を侍らせて殺して、また次を見つけて そういうことをしてるあんたと 同じ現実が見られるとは、思ってない。
だからさっき「おはよう」って言ったけど、ごめんね 俺はただただ俺の現実に帰ってきただけだから。 あんたの愛の中に、いきられない。
(210) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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あんたが捨ててしまったものばかり持ってるから 多分、あんたと同じ現実にはいられないと思う。
[たとえば、その組んだたなごころのうち 指の内側に、何を隠しているのかなんて、男は知らないが
安全圏から爆弾だけを投げ込んでくるなら この心に燃えるものなど存在しない。
温度がないなら あけわたさないなら、 吸血鬼のかみさまは、 やっぱり、吸血鬼のかみさまでしかなくて]
俺ね、あんたに聞いてみたいこと、あるんだ。 いいかな?
(212) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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[――
他ならぬその頭蓋に 銀の弾丸を叩き込める、 ヴァンパイアハンターであれば そうであれば、熱いものをわかちあえたのか。]
可愛らしい。好ましい。ありがとう、聞こえてはいる。 でもね…… あんたに情は向けられないんだ、まだ。>>182 俺、あんたの愛、いらないみたいだから。 憎んでくれるなら、喜んで受け取るけど。
(214) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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後学のために教えてくれないかな
みんなが死んで、その顔を何年覚えてられるか とか 最後に「誰かを放したくない」と思ったのはいつか とか
この家具と、侍らせられた「彼女」たちと、吸血鬼と 何が違うのか とか
愛しいとほんとうに思えるひとは誰、とか。 最後にひとを憎んだのは、いつ、とか。
[男の手が酒の瓶をとり、ジェレミのグラスに注ぐ。
それから、己のグラスにも。 星のように煌くグラスに、たゆたう、酒精。]
(216) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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退屈じゃない、楽しむだけの心があるなら ちょっとくらい溺れてみせたら 振り回されてみたらいいって思ってるんだけど そんなところにいないでさ
[それができないなら、 やっぱりあんたは、ただの神様なんだね、と 男は試すように、吸血鬼を見つめていた。*]
(217) さねきち 2018/11/10(Sat) 22時半頃
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[スケキヨはネットで見たんだよ。 イヌガミファミリーなんでしょ、などと どうでもいい相槌をしながら、 男は救出されたサイモンの様子を伺う。>>222
血を塗れば起きるんじゃね? とは 安易にも安易過ぎる思考だったが 果たして95秒後、その結果は表れた。]
(226) さねきち 2018/11/10(Sat) 23時半頃
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敵襲? おいおい、60年前にトリップしてる?
[男は怪訝な顔をしてサイモンをみつめた。 なんだかとても、興奮しているようだ。>>223 こんな宗教家昔いたな、と男は懐かしげな顔をし 冷静に対処するキリシマに感心した。]
(227) さねきち 2018/11/10(Sat) 23時半頃
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お、おっけー。 いいんじゃないかな。 どうせ、この部屋においといても 気絶するだけだろうし! まかせてよー。
[冗談半分本気半分で呟かれたそれに 男は笑って頷いて 暴れるサイモンを抱えて、ホールへ向かったのだった。]
(228) さねきち 2018/11/10(Sat) 23時半頃
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[サイモンの炬燵inチャレンジ! サイモンが落ち着いたのは8分後*だったそうな*]
(229) さねきち 2018/11/10(Sat) 23時半頃
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―― ある夜に ――
……何がおかしい
[男は尋ねる。 まだ、たかだか100しか生きていない男は その笑みに含まれる何かを探る。>>230
けれど2000年の隔たりは遠く 全てを理解するには、男の生はあまりにもちっぽけで 今しがた告げられた「おはよう」を 怪訝に見るしかできない>>233]
――――……
[それは、あんたが生きていないから?]
(250) さねきち 2018/11/11(Sun) 01時頃
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