人狼議事


199 Halloween † rose

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視点: 人


【人】 徒弟 グレッグ

[閉じた瞼は最愛の金色を隠したまま。
何度呼んでも、眠りから彼を呼び戻せはしない。

彼の最期の際。
どこか懐かしい声と錆びたはずの鈴音が聞こえた
                 …気がした。
澄んだ鈴音は誰かに彼が昇る事を伝え遠くへ響く。


命が喪われゆく小さな身体に雨が降る。
温かな涙の雨。いつまでも。いつまでも。


ミーが居てくれて。ミーに会えて。
俺は幸せだったよ。ありがとう。
……ありがとう。*]

(219) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

―最期の日―

[くたびれたリボンに結わえた錆びた鈴と
陽に焼けた古いカボチャの形のバケツを置いた机で
老人は最期の日まで仕事を続けた。

年寄りがひとりで営む小さな店を頼ってくれる
街の人々に支えられて。



その日は、春の風が花の香を運ぶ晴れた日だった。]

(222) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[老いた指先で鈴に触れ、少し揺すってみると、
いつかのように澄んだ音が鳴った気がして。
懐かしむように細めた目は、そのまま閉ざされる。]


『やっと、会いにいけるよ。随分長く待たせたね。』


[正午を知らせる時計塔が打つ鐘の音を聞きながら
眠るように、キミの傍へ。**]

(223) onecat69 2014/11/02(Sun) 23時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

―天の三叉路―

[――……光が見える。

現から持ちだした錆びた鈴ひとつを握り締めて
暗闇を貫く長い階段を登った先の光に目が眩んだ。

本当の天と地上の丁度真ん中、
三方に開かれた路の起点となる光の世界。

そこで待つキミに会えたら。
きっと真っ直ぐに駆けて行って抱き締める。]

(237) onecat69 2014/11/03(Mon) 01時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[光の中。

安寧と温もりを約束された天国への扉は開かれている。
かつて魔に触れた魂の一点の染みは
昏い夜の住人たちの世への切符にもなろう。]

 ミー。一緒に行かないかい?
 また出会って、また恋したい。ミーに。

[ミーの手を取りグレッグが見つめるのは、
心臓の音で刻む日々が待つ現世へ続くスロープだった。]

(238) onecat69 2014/11/03(Mon) 01時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[“あの頃”と同じように強く手を繋いで、
ふたり揃って光の中へと歩み出す。

次の世、如何なる姿形で出会おうとも、
高鳴る鼓動が教えてくれるに違いない。
魂に打たれた楔で繋がる唯一の存在を。]

 探すよ。必ず、探しだす。
 約束だ。

[新たな約束を刻んだ魂は行く。

  いつしか 辺りは闇に 呑まれ
     繋いでいた手は解けた粒子となり 輪郭を失う
 温もりの記憶だけを 遺して

こうして、ふたちの命の物語には幕が引かれ…――

     ――…新たな生命が はじまる       *]

(254) onecat69 2014/11/03(Mon) 02時頃

【人】 徒弟 グレッグ

―遠い未来―

 Trick or Treat!
 キャンディ、クッキー、チョコレート!

[黒いマントを翻して、少年は高らかに声を上げた。

今夜は街中が甘い匂いに包まれるハロウィンの日。
やっと友達との巡回を認められて意気揚々はしゃぐ
6歳になったばかりの子供たちの一軍も街を行進する。]

(320) onecat69 2014/11/03(Mon) 22時頃

【人】 徒弟 グレッグ

[中でもひときわ元気良く菓子を集めていくのは
黒猫のぬいぐるみを抱いた悪魔の少年。

その手には、陽に焼けて古ぼけたカボチャのバケツ。
これは、生前の祖父がかわいがった弟子が、
最期まで大切にしていた形見の品だと聞いている。

幼い少年にその意味こそ半分も解らなかったが、
結わえられたリボンと鈴の錆具合が格好良くて
毎年使わせてもらっている。]

 Trick or Treat!
 ジェリービーンズ、キャラメル、パイ…
 さもなくば、悪戯だ!

[成果は上々。
今年も、バケツの中は甘いお菓子でいっぱいになる。]

(321) onecat69 2014/11/03(Mon) 22時頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

onecat69 2014/11/03(Mon) 23時半頃


【人】 徒弟 グレッグ

 Happy Halloween!チビ猫!

[駆け寄ってきた年下の少年に両腕を広げて見せる。
どうだい、悪魔だ!怖いだろ?
ってな感じに。

獲得した菓子はあとで仲間内で分ける事になっているが、
空っぽのバケツを哀れんで少年は自分のバケツを探る。
クッキーとチョコレートは自分で食べるために避け、
掲げられたバケツに放り込んでやったのは
蜥蜴の形のグミひとつ。]

 ―……おまえ、一緒にいくか?
 一緒のほうが、絶対楽しい!

[満面の笑みには満面の笑みを返して。
少年は、小さな黒猫の小さな手を握る。]

(342) onecat69 2014/11/04(Tue) 00時半頃

【人】 徒弟 グレッグ

[握った手は、はじまりのしるし。

繋いだ手から感じた温もりが小さな胸に染み入り
一緒に街を駆ける始終ずっと心が踊っていたんだと、
あれは初恋だったんだと、
恋を打ち明ける言葉としてキミに伝えるのは
もっとずっと未来の話。

ふたり並んで駆け出したハロウィンの街に
どうしてか懐かしい鐘の音が、響いた。**]

(343) onecat69 2014/11/04(Tue) 00時半頃

徒弟 グレッグは、メモを貼った。

onecat69 2014/11/04(Tue) 01時頃


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