18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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[ガストンに勇気付けられるように、前へ出る。 何かを探そうと、必死に記憶を探って。 そしてテッドの指に巻かれたハンカチを見た瞬間――]
こちらこそ。ありがとう。
[思い出したことは、すぐに掻き消えた。 それでもこの言葉だけは、伝えることが出来ただろう]
(385) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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墓守 ヨーランダは、若者 テッドに差し出された手をじっと見つめた後、一瞬だけ、そっと握っただろうか。
2010/07/03(Sat) 03時頃
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[何故、自分はこの少年に触れようと思ったのか。 今までは手を差し出されても、巧妙に逃げていたはずなのに]
……っ。
[また、頭が痛む。そう、彼の名前は何だっただろう。 くらりとするそこを抑えながら、邪魔にならないよう端に退こう としたところに、ガストンの声が耳に届いて]
…………!?
[しかしその意図を察するより早く、手を引かれた。 ガストンは気になったが、振り払う事はせずにただ着いていく。 タバサはどうしていただろうか]
(394) 2010/07/03(Sat) 03時頃
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[森の木が通り過ぎる速度に、目を瞬かせる。 飛んでいるような浮遊感と彼の言葉。 魔法使い―― その事実はすとんと胸に落ちてきた]
……そうだったの。
[ふいに甦る。彼の話した言葉や笑顔が。 そしてサンドイッチを食べた時、浮かび上がった光も。 あれは、そういう力によるものだったのだろう]
(お父さんとお母さんに、会えたんだ…)
[聞かなくても分かる。彼の表情を見れば。 そしてその母親が誰であるかも、予想はすぐについたから。 何も言わずに、手に力を込めただろう]
(403) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
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……その、口調。
[処刑されてもいい。そう言う彼に反論しようとして、止まる。 ああ、もしかして。彼の母親があの人なら、父親は。 教会からの帰り、ふたり並んで歩く姿を思い浮かべたか]
……え、あ、……ありがと、う。……うん。
[>>405驚き固まってから、慌てたようにこくこくと頷いた。 ふいに瞳が潤んできたのを、手のひらで拭って誤魔化す]
もう、行くんでしょう?
[そっと、優しく、彼の背を押しただろう。 幼さの消えた彼の表情と言葉に、小さく微笑みを浮かべて]
またね。
[さようなら、ではなく、またね、と。 それを最後に、記憶は欠片になって散るのだろうか]
(409) 2010/07/03(Sat) 04時頃
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―森―
[テッドの姿が見えなくなってから、 しばらくはその場から動けずにじっとしていただろう。 傍に舞う、彼の相棒だという鳥に、ふと目を遣って]
……覚えてる、から。
[ゆっくりと手を伸ばす。 鳥が指に止まり、そして肩まで上ってくると、また微笑んで。 一瞬だけ、自分達の置かれた状況を忘れていた]
―― 帰らなきゃ。
[集会所に戻れば、また、残酷な現実が待っている。 それでも自分はこの森から逃げ出すことは出来ないし、しない。 覚悟を決めるように、まだ温もりを感じる手を握った。 暗闇の中を鳥に導かれ歩いていると、ガストンに出会うだろう**]
(412) 2010/07/03(Sat) 04時半頃
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