47 Gambit on board
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全
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―少し前・皇帝の寝室―
然様か。
[淡々と、近衛兵の言葉に頷く。 身分卑しからぬ第1師団の兵であるからか、師団長の影響か、彼らの獣人への態度にはかねてより含むものが見て取れたが。
たとえ皇帝を訪ねたのが第6師団長でなかったとしても、目通りは適わなかっただろう]
…では、引き下がるとしよう。
[老皇帝との別れなら、三年前に済ませたとも言える。 コリーン皇女を送り出す婚儀のセレモニーに、出席した日が顔を合わせた最後。交わした短い言葉を思い返しながら、扉の前を辞した。
皇帝付きの看護師が部屋を飛び出したのは、その場を去った後のことだった]
(304) 2011/03/21(Mon) 00時半頃
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会計士 ディーンがいたような気がしたが、気のせいだったようだ……(会計士 ディーンは村を出ました)
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―――……。
[足早に皇帝の下へ向かう皇子へと、最敬礼が送られ、 そしてその足はその場に佇み、その背を見送っていた]
(305) 2011/03/21(Mon) 00時半頃
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[テーブルに置き去られたらしい、円筒形の着火器。 使い込まれた真鍮の表面を光が鈍く反射した。
宮廷の茶話室で喫煙する可能性がある者と考えて、 帝国の高官か、建国祭に招かれた客人か、 あるいは第11師団長か。
割合珍しい型であり、確か似た形の物を使っていたと、 記憶を辿れば手を伸ばして、拾い上げる。 目を瞬くゲイル>>302に返答を向けながら]
いや……気の張る思いだと、それだけだ。
[帝都に居慣れない事も、皇統の方々に拝謁する事も、 その先をも含めて。そして、軽く肩を竦めて冗談めかした]
検査で血を採ると言うのはそれ程恐ろしい事なのだろうか。
(306) 2011/03/21(Mon) 00時半頃
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[グレイブの言葉に、一つ、二つとうなずく。 己の鼻の敏感さを差し引いても その臭い……酒量ならば、常の人なら 足取りも怪しいものと思ったのと、]
……飲むだけではなく、浴びたほうが、いい
[そうすればだいぶ抜けるだろうと 腕組む姿に一つ、提案を口にする。 言葉少ないが、相手がグレイブなのもあり、 普段や、他者よりは多いか……ただ 模擬戦の話になれば緩く首を振った]
……私の技は、ご存知であろう。
[下手打てば味方も巻き込む能力 多対一で、必殺を意識した槍法。 ……どちらも模擬戦には不向き。 戦線を共にしたグレイブなら知っているだろうと]
(307) 2011/03/21(Mon) 00時半頃
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―廊下―
[足早に皇帝の元へ向かう第二皇子>>@45とすれ違った。 端に退いて最敬礼し、長い髪と響く靴音が遠ざかるまでを待つ]
……
[―慌しい、声。複数の]
陛下の夢見た世界を。
[呟く。やはり駆けていく第一皇子に会えば同じように最敬礼で見送った]
(308) 2011/03/21(Mon) 00時半頃
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―廊下― …どうしたものかね。
[真顔で考え込みながら、その片手には泥団子。もとい饅頭。 副官に謹んで献上してやると決めたは良いが さっさと部屋に戻ろうにもその肝心の相手は模擬を任せた為に、本日は暫く戻らない。ならば問題は、その渡すに至るまでの持ち運び手段だ。
…元より一服の休憩にコーヒーが欲しかっただけなのだから 一先ず其れを手に入れぬには部屋に帰れる筈もないが。
土産を持って何処かへ向かったミケの姿が見えなくなってから、漸く歩みを再開する。 茶話室、食堂…何れが近いかと思考を巡らす内、ざわつく廊下に再び足を止めた。 すれ違いざまに軽く会釈はすれど、慌てた様子でそのまま通り過ぎる看護師の群れ。]
――…、他国にも、筒抜けなのだろうな。
[今しがた、交わした内容をぽつと呟く。僅かに眼を伏せた。 何が起こりつつあるのかなど、容易に知れる。]
(309) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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― 広場 ―
[そして、ヘクターが去ったあと、チャールズとはしばし空でも眺めていただろうか。 そして、ふと……。]
じいさん、 もう駄目っぽいらしいですわ。
[そう呟く。]
(310) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/03/21(Mon) 01時頃
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―皇帝寝室― [足早に、しかし走ることはなく向かった父の元。 すでに兄も到着していただろうか。 今まさに、息を引き取ろうとしている父の、薄らと開かれた双眸を見つめる]
………”父上”。
[手を取るでもなく、傍らに立ちつくしてぽつりと零す]
(@47) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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祖父曰く、 その時計は共和国時代から存在し 300年以上も止まったまま しかし歴史が動くそのときには 針もまた僅かに、されど逆周りに、動くという …………。 螺子回しの先で、側面をこつこつと叩き。 長針が『“12”の“1”と“2”の間』から動いていないことを、確かに。確実に。確認すると。 任務完了、とばかりに頷き、踵を返そうとした。
(311) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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[会話を始める二人。内容に聞き耳をたてる気もなく、失礼します、とその場を去る。 しかし、その行く先の向こうから、看護師が走り来るのを見れば、尋常ではないとすぐ足は止まった。
彼らに連れられ、場を辞する皇子の姿が意味するものとは。]
――まさか、陛下……?
(312) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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イアンは、耳が騒がしくなり始めた廊下の音を拾う。
2011/03/21(Mon) 01時頃
艇長 イワノフは、メモを貼った。
2011/03/21(Mon) 01時頃
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―皇帝寝室―
…は、ぁ、
[駆けてきた為に、息が少しあがった。第二皇子より僅かばかり先に到着したが]
……父上。 ええ、ここにおります。私も、ヴェスパタインも。
[弱々しく持ち上げられた父の手を、両手で包んだ]
(@48) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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そうですか。
[>>@46紡がれる言葉は、帝都に帰る度に皇子から聞けたものと寸分違わない。 理想に過ぎずとも、その想いには先ほどヴェスパタインの前で見せたように、表情が極僅かに緩んだ。]
……陛下が。
[慌ただしく入ってくる看護婦の声に、そちらに目を向けた時には、 いつものような表情に戻っていたけれど。]
ええ、わかりました。 気を、確かに。
[どこか寂しげな声に送るのは、抑揚なく、けれど気遣うような内容の言葉。 駆けていく皇子の姿に最敬礼をして、見送った。]
(313) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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[>>0:306 テオドールの言葉に、頷く]
そうだな、…重い責務だ。あまりにも重い。 だから私たちは、15人いるのだろう。
[採血の事を聞けば、くすりと笑って]
人によるな。ランドルフ殿下は、逃げ回ってばかりおられるけど。 余りかえってくる機会もないなら、よかったらテオドール殿も受けて行くと良い。 病院には私から口添えておくよ。
(314) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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―廊下― [しばしとどまった後、足は皇子の後を追うように同じ方向へ向かう。]
――…陛下、 あなたの真なる胸の裡は。
[和平に希望を見出したのか、 あるいはそれは妥協であったのか、 もうその言葉を聞ける者はいないのだろう]
(315) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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[目を伏せる仕草を見て取れば、何処か案じるような色を見せていただろう。持ち場を気にかける言葉には同意するように頷いてみせた。第一皇子の居場所を聞くと]
そうですか。 到着してから、まだご挨拶出来ていないもので…… 有難う御座います。
[礼を言ってから、失礼、と告げてナユタと別れた。茶話室へと向かって廊下を歩き始め――その途中で、駆ける看護師達が近くを通った。そして、駆けていく第一皇子の姿を遠目に見た。 その足が向かう方向にあるのは――]
……陛下が……?
[一たび立ち止まり、そうぽつりと口にした]
(316) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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「――――――。」
[皇帝が最期に呟いたのは、何であったか。 恐らく、聞いたのは二人の皇子だけだったであろう。 やがて、眠るように皇帝は息を引き取った。
ノルデン帝国の建国記念日。 ノルデン帝国第11代皇帝、ブルーノ・A・ノルディックは波乱に満ちたその生涯を終えた**]
(@49) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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[手を握る兄。 同じようにすることはせず。しかし一歩歩み寄り]
……案ずることはない。 安らかに逝かれよ。
[託す者。託されるもの。 それは親子であり、後継者候補であり]
(@50) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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浴びるだと?
[言葉少ないイアンの提案に、ぽかんとして彼を見た。 まさかそれほどとは、と腕を組んだまま唸って数刻前を思い出す]
た、確かに…言われて見れば調子づいていたかもしれん…。
[マスターに強い酒をと言った後に空にしたグラスの数を数えかけてやめた。 男が酒に強いのは事実だが、今酔いを感じていないのは帰還当日で気が張っているからなのかもしれない…]
はは、それもそうだ。 貴殿の技はここで披露するには勿体無いからな。
[豪快に笑って広場を見やる。 勿体無いと言ったのは別に何を比喩した訳でもなく、単純にすごいなと思っているから。 男のように剣の扱いに優れたものなど他にも多いのだから]
(317) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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へクターは、何があった?と廊下を振り返った。
2011/03/21(Mon) 01時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2011/03/21(Mon) 01時頃
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[多分、その冗談>>306も。 かつて、とある戦場を一人生き延び、 瀕死の態を医療兵に救われた子供の面影が残るから、
少し重い。]
時間があれば考えておく。
[健診への誘い>>314にはそう答え]
……これがマイコフ師団長の忘れ物かどうか、 届けて尋ねてみるか。
[呟いて、茶話室を出ようと歩を向けた所で、
ぴたりと立ち止まる]
(318) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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かち。
(319) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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[ノルデン帝国第11代皇帝、ブルーノ・A・ノルディックの亡骸の傍ら。
暫しの黙祷の後、二人の皇子は視線を交わす。
その瞳に、己の往く道を見据えて**]
(@51) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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お会い、できるといいですね。
[ズリエル>>316と分かれてすぐ。 急に起こる城内のざわめき。 慌しく駆ける文官らしき姿に道を開ける。]
………。
[祭りの喧騒とは違うそれに表情を双眸は憂うように伏せられ。]
少し飛んでおいで、アンジェラ。 暫くは外には出られないから。
[ピィと一声鳴き、鷹は開いた窓の外へと飛び立っていった。]
(320) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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― 広場 ―
[そして、11師団の飛空艇がドッグに帰還していく。 その賑やかだった空は、抜けて静かな青に戻っていく。
人々の歓声も落ち着いたか。]
(321) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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…ハッセ師団長。 ここにこうしていても仕方がない。 きっと、じきに声がかかる。
[どこか冷静にも思える声で、ヨーランダに言葉をかける。 そうしてくるりと背を向けて。
探すのは、向かうのは。 どこか、人の居なさそうな場所。 青年の回りには、人についてこられるのを拒むような冷たい空気が纏わりついていた。]
(322) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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―寝室前―
[目蓋を伏せ、踵を合わせ、 第2師団長はその扉の傍らに在った。
問いかけの言葉も、届かぬまま]
(323) 2011/03/21(Mon) 01時頃
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