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>>354 ペラジー ふん、違いないな。 だがまぁ、悪いもんじゃないぞ? お前さんと同じ様な事を言う連中が何人か来たがな。 好きなだけ持っていけと言ったら、逆に遠慮して手つけずだよ。
[左手を、頬にあてられたペラジーの手に重ねて止める。 促す様にも、拒む様にも思えて]
良いモンだ。 お前さんも飲むと良い。
[そう言って自分も口にする。大きく息をついた]
こんな時に空き巣もなにも無かろうよ。 捨てておいても仕方がない。
今この村に残ったのが俺一人ならな……。 とびきり良い奴を除いて、全部燃やしてみたいもんだ。 ガキの頃から、火遊びは好きだった。
(355) 2010/07/06(Tue) 05時半頃
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[ペラジーの視線の先、窓を目で追う。 苦笑いして、追い払う様に手を振った。 放っておけ、と言わんばかりに。]
皆やりたい事をやれば良い。 ……まあ、何でもやっていいわけじゃあなかろうがな。
(356) 2010/07/06(Tue) 05時半頃
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[壁に凭れ、その場にそっと腰を降ろす。 水筒を抱いたまま空を見上げた。
傾き始めた陽を眺め、俯いて。 二人の会話を聞き続けている。]
(357) 2010/07/06(Tue) 05時半頃
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そのお陰で全部私のモノ、かぁ。 私の番が来るまで飲んでいられそう。
笑いながらさよならとか言える性格じゃないから。 ごめんネ。
[重なるマスターの手に更に自分の手を重ねて微苦笑か微笑か解らないような表情を浮かべ謝った]
火を見るとドキドキしたり、落ち着いたり……ふしぎだよね。 酒を燃やすのはもったいないから止めて欲しいけど 今なら空いた家を燃やしても文句言われないかも。
っ……ぁ。 キク……ね。
[ヒトならば何か理由があってそうしているのだろうし、自分がそうさせている原因なのかもしれないと何となく思う。来るなら来るだろうし、出直すならそうするだろうとマスターの仕草に小さくうなずく。
杯を傾ければ喉を焼く感触に思わず目を細め何処か苦しげな声が漏れる]
うんそうだね。後先の心配ないから殺す犯す事に抵抗ないってヒトも出来てきそうだから用心はしとかないと。
(358) 2010/07/06(Tue) 05時半頃
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[気付けば涙が滲んで居た。 拭うことも忘れそっと立ち上がる。
"呪い"という言葉が内から溢れ、 握った水筒にひたひたと零れ落ちた。
ごめんなさい。 音の無い唇が紡いで静かにその場を後にする。]
― →大通り ―
(359) 2010/07/06(Tue) 05時半頃
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>>358 ペラジー はっは、まぁ、そうだな。 酔ったまま死ぬのが良いか悪いか分からんが。
俺は…なるべく素面で居たいモンだ。 身体が動かんのか、酔っぱらって起き上がれんのか、分からんしな?
だろう? 勿体ないんだが、もしも俺一人なら、そう言う馬鹿な事をやってみても良いと思ってな。 まあ、実際意味もないし、俺が死んでも酒は残るからな。 いつか…誰かに飲まれるまで、ずっとな。
[謝るペラジーに首を小さく振った]
言ったろう。 やりたいようにやれば良い。 泣いてくれると言うんなら止めはせんし、笑ってくれると言うのなら咎めもせんよ。
お前さんが……そうさな。 惜しむ。 それで十分だ。 死んだ後の事なんぞ気にしても仕方がないが……墓に入るよりは、ここでふんぞり返って死ぬ方が良いな。 墓石は、この老体が担ぐには重そうだ。
(360) 2010/07/06(Tue) 06時頃
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[酒を飲む表情をじっと見る。忘れない様に焼き付けておくのか…]
そう、思う事は責めんがね。 やるとなればそうもいかん。 考えても見ろ。 どうせ死ぬにしても、人に強制されて死ぬんじゃあ、話が違う。 まあ…本来なら、生きててもらいたいもんだが、残念な事にそうは言っていられん。 せめて、お前さんや、個々の連中が少しでも良い最期を迎えられるよう、信じても居ない神に祈っておこう。
(361) 2010/07/06(Tue) 06時頃
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[ペラジーの頭の上に手を置いて、くしゃくしゃと撫でる。]
俺達皆、不幸の極みだ。 どうせ不幸なんだから、それを売りにしたってもう誰も振り向かん。
だからせめて、運命なり、さだめなりに思い切り舌を出して、満足して逝きたいんでな。
お前さんにもそうしろとは言わんが…ここに残ってよかったと、思えると良いな。
[ぽんぽんと叩いて、もう一口酒を飲んだ**]
(362) 2010/07/06(Tue) 06時頃
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― 大通り ―
[暫く歩いたろうか。 人気の無い通りは周囲を気にしないで済む分 今の状態では有り難かった。]
…
[建物の壁に凭れかかる。 水筒の紐が筒に辺り、小さな音が鳴った。]
(363) 2010/07/06(Tue) 06時頃
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酔いでごまかさずに、最後の瞬間まで死を認識していたいなんて剛毅だね。
お酒は私達で味わうから心配しなくていいけど
[何かしたい事がないのかと問いかけたけれど、既に影響の出ている体でそれを問うのも酷かと思い問いを胸に仕舞う。 どんな態度でいようと好きにして構わないと言葉が返れば安心した安堵したように暗く笑った。]
(364) 2010/07/06(Tue) 06時頃
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[酒場の主と会話をしていた彼女は 主の言葉に何を思ったのだろうか。
思案するけれど女には届ききらず。 両手に握った水筒に視線を落とす。]
(365) 2010/07/06(Tue) 06時頃
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ある意味此処がマスターの墓標かな。 分かりやすくていいよね。
どうせ直ぐに墓なんて空きがなくなってしまうんだから 開いてるウチに入るのも良いかとは思うけど。
……っ。 ああ、もう。
[彼と同じように自分に刻むように見つめ返す。 くしゃりと頭を撫ぜられれば、感情の昂ぶりが原因か目尻に雫がたまり悪態と共に目尻を拭う]
うん。まぁ……。サイモンみたいにぶち殺されて人生おわるより、残りを面白く生きるよ。
ありがとう。
[その後は言葉数少なく杯を交わし合い、ボトルが空いた所で別れのあいさつを向け酒場を後にする。 これが最後かもしれない――窓から見えるマスターに手をふれば寂しさが胸をよぎるけれど、それに囚われないように吐息を漏らし歩き始めた]
→ 大通り
(366) 2010/07/06(Tue) 06時頃
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― 大通り ―
……殆どの人は行っちゃったのかな。
[大通りは更に人気が減り、自警団の姿すら見えなくなっていた。 ゴーストタウンを思わせるまでになった通りに溜息を漏らしながら歩き続ければ建物に凭れ掛る人影――ピッパが視界に入る。]
ピッパ?
[声をかけては見るが、ソフィアやコリーンを見た時と同じような原因不明の違和感に戸惑いながら足を止め、少し距離を置いて彼女を見詰めた。]
(367) 2010/07/06(Tue) 06時半頃
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― 大通り ―
ペラジー。
[声に顔を上げ、ぎこちなく笑った。 若干の距離。ぱち、と瞬いて見つめる。 されどその距離は今、女にとっても助かるものだった。]
もうすぐ、みたい……だね。
[何がとは言わなかった。 ふら、ふら、と水筒の紐が揺れている。]
(368) 2010/07/06(Tue) 06時半頃
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>>368
ああ……。 微妙に違う。 ピッパはピリって感じなんだ。
[彼女のぎこちない笑みをは違い返される微笑は柔らかなものだったが、意味を量りかねる呟きが付け足された。 足を止めたのも僅かな間の事で、遠慮なく歩みを進めお互いの距離を縮めてゆく。]
おわかれ。すませたの?
[先ほどの人影を思い出し 揺れる水筒を見詰めて簡素に問う。]
(369) 2010/07/06(Tue) 06時半頃
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……うん。
[女は微笑のまま、嘘を付いた。 その権利が自分にはもう、無いと思っている。 "また"と発した言葉のまま、 彼と交わる事は無いかもしれない。]
ピリ? ……何の事?
[呟きが耳に届けば、首を傾ぐ。 縮まる距離には後ろめたさを覚えたが、 離れ、傷つけてしまう事も怖かった。]
(370) 2010/07/06(Tue) 06時半頃
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そっか。 こうやって何度別れが続くんだろうね。 何度置いて行かれるんだろうね。
死ぬのも嫌。 置いて行かれるのも嫌。 ホント地獄だね。
[微笑を浮かべるピッパ。 素直に疑いも持たず彼女の嘘を信じる。 そのまま彼女の隣で同じように建物の外壁に背を預けて精神的な消耗が滲み見える笑みを浮かべた。]
(371) 2010/07/06(Tue) 07時頃
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今までそんな事はなかったんだけれど 見てると、不思議な感じがするヒトが居るの。 ピッパで3人目。 最初は不快感だったりするけど……側に居続けたら変化したりするみたい。 多幸感とか……そんな感じかな。
ピッパは項にピリピリくる感じ。 どんな風にかわるのかな。
[酷く言語化に苦労している様子で、こんな表現でいいのかと自分でも首を傾げながら解説をした。]
(372) 2010/07/06(Tue) 07時頃
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ん――。
[微笑は柔らかな物へ変質した。 彼女が零す言の葉に同じものを思っていたから。 ただ、一つ違うとすれば]
次は私の―――、
[『傍に居る貴女かもしれない』 自然とそんな風に紡ごうとした自身に気付き 強引に、ねじ伏せては、]
……番かもしれないしね。
[緩やかに頷いた。]
(373) 2010/07/06(Tue) 07時頃
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……そう。 幸せ、……。
[そんな風に言われるなんて思っても見なかったから。 "呪い"を恐れ距離を取られるのも仕方無いと思ったから。
何処か冷静さよりも、興味が沸いたのかも知れず]
……どう、なるのかな
[そんな言葉と共に、微か震える指が す、と彼女の頬へ伸びる。]
(374) 2010/07/06(Tue) 07時頃
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次は誰なんだろうね。 ピッパかも、私かもしれない。
死は皆に訪れる。 けれど、最後は嫌だね。寂しすぎる。
[言葉をねじ伏せた際の違和感に首を傾げるけれど改めて問うことはしなかった。 指が伸びれば、手の甲に自身の手を重ねて頬に導く。 柔らかな温もりを彼女に分け与えた。]
どうなるのかな。 ピッパも私に幸せな気持ちをくれるのかな。
[狭くとじた世界に囚われていない外の者特有の無頓着さか、くすりと何処か楽しげに笑う。]
(375) 2010/07/06(Tue) 07時頃
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― 自室 ― ……ぷぇくしゅっ!
[ぼやけた夢の世界から現実へ引き起こすのは自分のくしゃみ。 鼻と目をこすりながら体を起こし、大きく伸びをして]
……髪乾かして毛布被らねーとマズかったかなぁ
[空腹を覚えて食事を摂りに階段を降る]
(376) 2010/07/06(Tue) 07時半頃
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大丈夫。 その前に私の所においで。 ……絶対に独りには、させないから。
[吐き出した言葉は綺麗事だったけれど。 "呪い"が結果的に彼女の孤独を、 他者の孤独を除けるのなら本望かもしれなかった。 ただ、言葉通り間に合う保証なんて何処にも無い。]
ん―――。 貴女にとって幸せなら。 ……其れが一番いいとおもうから。
[ピッパ"も"、と零した事には言及しなかった。 愉しげに笑う様子に、自身が少しでも支えになれるのなら 苦しまずに済むのなら、それだけでも、良い。]
(377) 2010/07/06(Tue) 07時半頃
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― 自宅 ― [しっかり食事を作る気になれず、あるものを口に運ぶだけで済ませようと保存食等を確保した時、父の食器が動いていないことに気づいた。 兄の食器は片付いている]
…父さん?
……イヤだよ?イヤだよ!?
[ものすごくイヤな予感がし、食べ物をテーブルに放り出すと父の部屋へ飛び込む。 自室にも、店舗にも倉庫にも、その他の場所にもいなかった]
子供じゃねーんだから、ちゃんと帰って来い馬鹿親父!
[空腹も忘れ、扉に体当たりして家の外へまろび出て、全速力で駆け出した]
(378) 2010/07/06(Tue) 07時半頃
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[父の友達はもうほとんど村を出てしまった。 それでも一軒一軒回って、残っている人間にも声をかけて]
うちの馬鹿親父しらねぇ!?
[その剣幕に誰もが驚き、戸惑いながら。 内の一人から夜にも墓地にいたことを知り、礼もそこそこに走る。 悪態をつく余裕も力もない]
(379) 2010/07/06(Tue) 07時半頃
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本当? まるで……まるで私の守護天使みたい。
[まるで自分は死なないとでもいう風の言葉。 不思議そうに小首を傾げる姿は無知から来るものか。]
ありがとう。守護天使様。 私も何かお返ししないとね。
[不思議な安堵感からココロを押し付けていた死の影が少し遠のいたようで、彼女の肩に頭を預けて頭を預け無邪気に笑った。]
(380) 2010/07/06(Tue) 07時半頃
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ばぁか。 何、言ってんの。
[守護天使などと大袈裟な事を言う頭を 緩く抱きながらそっと撫ぜた。 『ごめんね――』と意志を篭めて、優しく、優しく。 彼女には見えぬ位置にある表情からは笑みが消え]
……じゃあ。 お返し、は、さ。
私の御願い一つ、聞いて呉れる?
[ね?と、声色は何処までも、優しい。]
(381) 2010/07/06(Tue) 07時半頃
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― 墓地 ― [村に残った人間は数多くないが、全ての死体の墓をギリアン一人では賄えないのだろう、数人の人間がスコップ片手に自ら近しいものの墓を掘る様子があちこちに伺えた]
……
[それらを目の端に入れながら母の墓へまっすぐ突っ切るうち、その目の前に項垂れた背中を目に入れて足が思わず止まる]
父、さん
[走り続けて乾いた喉、乾いた声、弾む息。 緩慢な動きで父に近づき揺すろうとしたのが、力の加減を誤り突き倒してしまった。 全く抵抗も見せずぐらりと人形のように倒れた父の傍に、思わず膝が力を失う]
(382) 2010/07/06(Tue) 07時半頃
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[もそもそと四つん這いで倒れた父に寄り添い、その上身を抱き起こす。 力を失った壮年の男の体は、力仕事にある程度慣れた身にも十分重かった]
冷たい
[ぽつり、とそれだけが口を突いて出た。 泣くでなく、父の生死をしっかり確かめるでなく、呆然とその体を抱きしめたまま座り込んでいた*]
(383) 2010/07/06(Tue) 08時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/07/06(Tue) 08時頃
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―小さな教会― >>311
い、いや、いいんだべ。 っでいうが、おで、片目しがみえねぇし、そ、そんなに気にしなぐでいいだ。 あ、そうでなぐで、みっともなぐないだ。
[実際、見下ろすコリーンの表情がそんなによくよく見えているわけでもなかったが、雰囲気と仕草で、自分が悪いことをしているわけではないと悟った。]
……っでいうが……
わわわわ、だべ。
(384) 2010/07/06(Tue) 08時頃
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