254 東京村U
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『私はこの二つの幻影を、 如何に恐怖に充ちた眼で、眺めましたろう。
如何に憎悪に燃えた心で、眺めましたろう。
殊に、妻の眼が第二の私の顔を、 甘えるように見ているのを知った時には――
ああ、一切が恐しい夢でございます。
芥川龍之介 「二つの手紙」』
(327) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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[それ(>>324)は、無機質な笑顔を浮かべるジリヤだった]
(328) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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……ああ。鈴里さんか。
[不動産に直接向かう前、目当ての顔を見つけて少々ほっとする。辺りを気にしつつ、走り寄った。といっても服や手の負傷は隠せないが。]
なんか、昨日うちのアパートに来てたそうで。 俺もそん時に会えたらよかったんスけどね。
……これからどっかお出かけっスか?
(329) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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[『ともだちのともだち』から寄せられた噂話。 今日はどれもドッペルゲンガーにまつわるものばかりだった。 昨日、聞いたばかりの話もある]
雪野瀬……にせものの自分……ドッペルゲンガー。
[新宿で出会った少女の顔が思い浮かぶ。 やはり、朝に襲い掛かってきた『アイドル』に似てはいないだろうか]
(330) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 00時頃
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……は、
[胸元を掴むように押さえる。心臓がうるさい程に鳴っていた。悪夢。突拍子もない悪夢。だが、奇妙に、現実感を伴った夢でもあった。足首に未だ掴まれた感触が残っている気さえして]
はあ、………ははは。 何なんだよ、もう、
[笑うくらいしか出来ずに、笑う、声は掠れていた]
(331) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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[呼びかけた山岸は、どことなくほっとした表情を見せた。それに少し不思議げに首をかしぐ。視線は、手にある傷を見てとってから、顔に戻った>>329。]
ええ、…自殺、ということでしたし うちからご紹介させていただいた方でしたから。
[昨日出向いた話に頷いて返す。最終的に許可を出すのは貸主である大家だが、条件に合わないとなれば紹介しないという選択もある。曖昧に微笑んでから、話をつづけた。]
……。また、といっていいのか…… うちで管理しているマンションで、 ちょっと問題がおきてしまって。 それで、そちらにこれからと思っていたんですけど
… 山岸さんの方こそ、大丈夫ですか? 手、お怪我なさってますけれど…
[つと視線が手に向く。みれば、服も何かに攻撃されたようにほつれている。]
(332) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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とりあえず、一旦家に帰ることにします。
(333) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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― 午後・某スタジオ→新宿駅 ―
[人が行き交う歩道の先に、新宿駅が見える。 もう2度と来ることはないだろうと思った、その場所が。
昨日、ここで必死になっていたことさえ、 とても昔の出来事のように感じる。
耳にあて続けていたスマートフォンをとうとうポーチの中にしまう。 繋がらない。本郷はもちろん、輝美にも、ゆにも、まゆみにも]
……居場所
なくなっちゃった。
[口角を引きつらせて震えている自分は、笑っているのか、それとも泣いているのか、自分でも、もうよくわからなかった]
(334) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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[澪音と連絡をとった携帯に着信がはいった(>>320) 着信画面を確認し、おそるおそる応答を押す]
……もしもし? あの、もうちょっとで新宿……です。
(335) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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イルマは、リーに、お礼のLINEを送った。 『ありがと😢✨ 疲れた顔してたからさ、今日はゴメン😣💦』
2016/10/03(Mon) 00時頃
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―副都心線―
[入間は確かに心配ではあったが、このまま制服のままうろついている訳にもいかず。学校も何とかしなければいけないし、今夜もアルバイト先と休憩室の契約に同席しなくてはならなかった。 木露先生と、出目さんには入間を託しつつ。入間には何かあったら連絡をよこすようLINEを送る。]
(336) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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そうっスか……別のマンションで。 どうも、こういうのって多いんスかね。 それとも鈴里さん、そういう担当で? だとしたら貧乏くじっスねえ……
[とは言え、目の前の女性の心情が推し量れるわけでもない。 事件が続けて起こっているという割に、それを特段気にしているようには見えなかった。]
俺の方は…ちっとカラスにやられまして。 つってもアパートから外に出てる時にっスけど。 ひとまず、アパートに戻るにしても傷の手当てしてからになるかなと。……まあ、血は止まってるんスけどね。
[ひとまず今までの状況について簡単に説明する。べランドの通風孔の事については伏せておいたのだが。]
(337) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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リーは、イルマ
2016/10/03(Mon) 00時頃
リーは、イルマのLINEに照れた。
2016/10/03(Mon) 00時頃
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ああ、君も気をつけてな。
[一旦帰るという一二三に対して、振り返ってそう言った]
(338) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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リーは、ゴロウゴロウ家に帰ってしたい。
2016/10/03(Mon) 00時頃
リーは、キルロイ先生に殴られた場所が痛い。格闘経験あるだろあの人。
2016/10/03(Mon) 00時頃
リーは、ドリベルのベースは渋いと隣の人が読んでる雑誌をチラ見した。
2016/10/03(Mon) 00時頃
リーは、ドリベルのベーステクニックに興味を示している。バンドやろうぜ!
2016/10/03(Mon) 00時頃
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[コール音をききながら、少し待つ。 午前中かけた電話の女が出た。>>335]
……雪野瀬さん?
[と、名前を呼びながら、どこかで聞いたような名前だよなあ、と、寝不足と疲れでぼんやりした頭で思う。]
入間です。 アタシも駅には着きました。 どのへんで待ってたらいいですか? まだ改札です。
(339) 2016/10/03(Mon) 00時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2016/10/03(Mon) 00時半頃
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[澪音の声が聞こえる。 震える手を押さえながら、唇をかんで思案する。 いま、なにをすればいい?]
あの……なら、東口のアルタ前広場で…… あたし、金髪で……あと、空色のワンピです。
(340) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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ふぅ。これで二人か。 年下相手だと、気を張るなあ。
[深く息を吐いて、荷物を手に取った。 厳密には今は木露も年下ではあるが、同年代だからいいのだ。誕生日が数ヶ月違うだけで、確か学年は一緒だったはず。]
それじゃ、行こっか。
あ。そうだ。 せめてこれくらいは払わせて。本当にこれだけは。
[財布から1万円を木露のポケットにねじ込み、そのまま入口まで逃げる。]
支払いはよろしく〜〜〜!!
(341) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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そうですねえ。たびたびはありますけど、 ここまで間をおかずには、あまり
[そうさらりと答えてから、担当で?という質問にくすりと笑った。]
押し付けられたわけでもありませんから。 でも、ありがとうございます
[間接的な「担当」への肯定を返す。一見した限りでは、山岸がみてとったとおり、不安や恐怖といったものを鈴里が覚えている様子は見えない。]
(342) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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[言葉上の心配に軽い感謝を述べて、簡単な経緯の説明に、きょとん。と眼鏡の奥で目を瞬いた。]
カラスに? ……巣の近くでも通られたとかです?
[あら。まあ。と、頬に手を当てて山岸の顔を見る。それから、少し眉を寄せた。]
そういえば、あそこのアパートの近くは 妙に、カラスが多いですものね 寄せる何かでも、あるんでしょうか 被害があるのだとしたら、 何か対処を考えないといけないかしら……
(343) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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あ、ちょっ……。 気にしなくても良いのにな。
[そう呟いてから、デメテルを小走りで追いかける。 ホテル代を精算し、代々木へと共に向かった]
(344) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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― 昼:代々木 203号木露宅 ―
[恐る恐る部屋の中に踏み込む。 斧を持った男の姿は影も形も*無くなっていた*]
(345) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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[アルタ前まで、もうすぐの距離にまで来た。 ジリヤは、すがるように、らくがきだらけの本を胸に抱きしめた]
(346) 2016/10/03(Mon) 00時半頃
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