78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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[ す ぅ い ]
(297) 2012/02/06(Mon) 02時半頃
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[天高く舞った龍は、太陽すらも横切り、翳りをもたらした。 ほんのわずかの時間であったが、この世に初めて訪れた夜であった。
その闇に龍はいたく驚いたが、同時にあたたかなやすらぎを覚えた。 夜の静けさを、ついに知った。
黒く硬く頑丈な、陽光の熱すら通さぬ鱗に覆われたこの龍族が、後に昏闇飛龍《ドンケルドラッケ》と呼ばれ、闇と影の守り神として称えられた、忘れられし古の龍族である。]
(298) 2012/02/06(Mon) 02時半頃
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[彼らは宵闇を求め、そして天空に大きな建造物をうちたてた。 動力は龍の星命《テュケー》。奇跡を起こしうる力が、空に夜《月》を作り出した。
それから、ずっと。 つい、先日まで。 そこに太陽と月は浮かんでいた。
誰にも語られることのなかった、創世の真実*]
(299) 2012/02/06(Mon) 02時半頃
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[行かなきゃ。 そう言った南極星《セレスト》を見て、どこにだろうと首を傾げる。 それは下から声をかけてきた男性>>289の声と同時。
そして、彼が何か言葉を続けようとしたのを耳にして、]
えっ、ナニ?なんなのよ?
[続きを促すように声を向けるが、下りようとはしなかった。]
北極星《シメオン》の光…
[南極星《セレスト》の言葉に思ったのは、六極の泉から見た金の十字架。 そのときの絶望を思い出し、深くため息をついた。]
それなら、きっと…アタシわかるわ。 大体、だけど…近くまで行けばアンタわかるでしょ。
[知っていれば教えて欲しいとの言葉に返したのは、 一人では行かせないと暗に込めた返事。]
(300) 2012/02/06(Mon) 02時半頃
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――ドゥ・シアーラ 港――
[さて、如何様に歩いた後であったか、覚えのある港にたどり着く。 近く少年の姿を見れば、物言わぬまま足音だけ立てて、歩み寄った。]
(301) 2012/02/06(Mon) 02時半頃
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壊《コロ》せるか、か。 さあ、それはわからないな。
でも、星ひとつを無くすのはきっとすごくエネルギーのいることだと思う。 特にアンタは、たくさんの星命《イノチ》を吸って… そこに貯めてるんでしょ?
だったら、余計に。
[唐突とも思える南極星《セレスト》の問い>>280に、 実際やろうとするかどうかは別にして答える。]
それに―……
[ふと思ったことを言いかけて、首を振る。]
(302) 2012/02/06(Mon) 03時頃
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[そして、改めて、]
もし、アンタが星命《イノチ》を必要とするなら、 少しならアタシが分けてあげられる。
[世界の観測者《ホロゥ・スコルプス》の記憶に記した星命《イノチ》を 詠み、与えることは―きっとできるから。]
だから、願いを無くすようなことは、言わないで。
[あの時金の十字架が現れた場所―砂漠のオアシス《EDEN》へと、 南極星《セレスト》の手を握って飛び続けた。**]
(303) 2012/02/06(Mon) 03時頃
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…… ケヴィン?
[>>301見間違えない、長身。]
あの波で、流されたん、だよね。 ……無事そう、で。よかった。
[俺はといえば、随分な格好だけど。 切り傷、やけど、トドメにびしょ濡れ。 もうこの制服は捨てたほうがいいかも。 びんぼーがくせいなのに。
笑いかけたつもりだけど、普通にできたかどうか。]
(304) 2012/02/06(Mon) 03時頃
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『おチビこそ無事でよかったぜェ! ……にしちゃあ、ぼろぼろだけどよ。その――あのよ』
[はじめに声をかけたのはナシートだった。が、言葉はすぐに濁る。 白燕尾のことが引っかかったのだろう。]
そいつは?
[オスカーの手元、青い姿。 橙色の似た小人が、おそらくまだ肩にいたはずだ。 近い姿を見て、話題をすり替えた。]
(305) 2012/02/06(Mon) 03時頃
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ん?
[何か言いかけた、みたい。 すぐに話しは、ちびっこにうつったけど。]
おちてきた。 …… 波をね、第二波を、とめててくれたんだ。
………… 光一が… やった、波。 言ったっけ。 さっき襲ってきた、良平の、幼なじみでね。 ………… おんなじように、おかしくなってた。
[言葉が、つっかえつっかえになる。]
もう、 襲ってくることは、ないだろうけど。
(306) 2012/02/06(Mon) 03時頃
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落ちてきた……?
[自分の場合は、落ちていた、だったが。 つまりオスカーもこれが何であるかははっきりと知るわけではなさそうだった。]
『波を止めたァ? さっきのあの大津波をかよォ? その食いでのなさそうなチビが? ……そういやァ、こいつもさっき』
[大地は白燕尾を襲った。あれが、この小さな存在の中に内包されている、巨大な力だとするなら。 荒波を抑えるくらいのことは簡単なのかもしれない。]
――その、良平に、会ったよ。
[もう、襲ってくることはない。 それをこちらから口にすることはなかったが、オスカーの言葉の同等の部分で、ゆっくりと頷いた。]
(307) 2012/02/06(Mon) 03時半頃
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色違い… なんだろ、集めたらなにか、おこりそうだね。
[ケヴィンの方に、橙。 強い力を持ったちびっこが集まって…… いや、いのちは、操れないんだっけ。]
良平に…?
[ハッとして顔を上げたけど、見えた 頷きは。]
じゃあ…… 良平「も」、 きえたの?
[聞こえた声が、つながりが、俺にそうなんだって教えてくるんだ。 それを、見届けたんだろうか。
ただでさえ情けないだろう顔が、もっと歪んでしまう。]
(308) 2012/02/06(Mon) 03時半頃
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[歪む顔が見える。 消えたというのを、偽善じみたエゴで否定する心算はない。 ここには本来、アリィの目的だけでなく、それを伝えに来たのだから。]
良平「も」――?
[言葉を素直に受け止めるなら、光一、という友人「も」消えたことになる。 同じ末路を辿る、友人というのはそうまで悲劇的《トラジェティー》なものだったろうか。]
塵のように……崩れて、解けて。 本来ならほんの一瞬でもお前に会わせてやらなければならないと思っていたんだが。 すまない。
[頭を下げるのは二度目だ。 少年の前で、長躯が折れ曲がる。]
(309) 2012/02/06(Mon) 04時頃
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…… 光一、も、ね。 くずれ て、…… 消えて、
[青いちびっこを抱きしめている手に、力がこもる。 苦しいと抗議があったら、がんばって、緩めるんだけど。]
なんで、謝るの?
[自分が光一を「消し」てしまったみたいに、ケヴィンが良平を、 したのかな。]
なにが…… なにが、いけなかったのかな、って。 考えてたんだ。…… まだ、わからないんだけど。 わからないから、…なんにも、悪くなくて、そういうものだったのかな、って。
…… あわせてくれようって、…ありがと、な。
(310) 2012/02/06(Mon) 04時頃
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へん、でさ… 諦めようって、思ったのに。 もっと、何かできたんじゃないかって……
あめ《なみだ》が、 とまらなくて……
[カトリーナの姿を見れば、暖かかった手を思い出して。 俺は、涙だけで水分が全部、でていっちゃいそうだった。]
(311) 2012/02/06(Mon) 04時頃
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俺はあいつを止められなかった。
[もしも、あの双剣が振り下ろされて、大鋸刃を少しでも弱めたなら、結果は違ったのか。 攻撃を繰り出す良平の、その全てを受け止めるままのほうが、よかったのか。 問答はもう意味をなさない。]
『……。』
[あちらの最大限の攻撃に、こちらの最大限の攻撃をもって応えた。 戦いにおいては最大の礼節だと思っていた。 それをどこか悔いているのは、何故なのか。男の中でも整理がついていない。
なにが、いけなかったのか。]
……俺にも、わからんよ。
[空を見上げた。 雨が降っていた。]
(312) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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ケヴィンは、カトリーナの様子をそっと見やった**
2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それは平和な日常の日々 ―
オスカーまた陸上部か?
[部活の時間中に、教室の窓から外を見下ろす。 ”素晴らしいスポット”だと言っていた場所に彼が居るのが見えた。]
(313) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それは何気ない日常の日々 ―
遠くから見るだけで、よく飽きないもんだよね。 実は陸上部に好きな子でもいたりして。
[窓枠に寄りかかりながら、光一の隣で呟いた]
(314) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それはありふれた日常の日々 ―
あっ、いつもいってる ”ピッパちゃん” でもムネだけじゃね? それ以外の事は聞いてねーし
[窓の下を見ながらも、片手に持ったパックジュースのストローをくわえる。ずずず。 見学の体勢だ。]
(315) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それはありがちな日常の日々 ―
胸“だけ”か…… 女子が聞いたら怒りそうだ。
[チョコクッキーをぱりぱりと齧りながら、同じく見守っている]
…体操服は、少し膨らんでるくらいのが丁度いいと思うんだ。
(316) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それは見慣れていた日常の日々 ―
言ったのは俺らじゃねーから知ーらね
むしろなくてもいい ステータスステータス
[ずずずず パックが空になり、ゴミ箱へとシュートする。 綺麗に入ると、ヨッシャと笑みを浮かべた。そこへ。
「秦野くーん、桐島くーん、まだのこってんのー?」 「ばいばーいっ」
クラスメートの女生徒から声がかかった。]
おー!またなーっ
よっし。 俺らもそろそろ帰ろっか、りょーちゃん
(317) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それは戻らない日常の日々 ―
あっはっは、その辺の好みもあうよね僕ら。 大きければいいってわけじゃなくて…
[手についたクッキーくずを払い、体を起こす。 と、女生徒に声をかけられて]
あ、ばいばい、また明日ー。 うん、帰ろう、こうちゃん。
[鞄を肩にかけて立ち上がり]
(318) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それはもう戻せない日常の日々 ―
[あるある、と笑いながら頷いていたが。 挨拶をして、良平が鞄をかけ立ち上がるのを見て、 自分も鞄を持ち上げた。 最後に窓の下を見ると、オスカーも既にバイトに向かったようだ。]
あ、好きな奴さ、 今度オスカーから聞き出そうぜ 居たらの話・・・ ははっ
[そんな話を楽しげにしながら、教室を出る。 何の変哲もない、学生たちの軽い会話。
*もう、叶う事はなかった話*]
(319) 2012/02/06(Mon) 04時半頃
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― それはサヨナラした日常の日々 ―
いるのかな?いなかったら、胸ばかり見てないで 人の方も見ろって言おっか。
僕らも逆に聞き返されそうだね。 残念ながら、いないけどねー。
[楽しげに笑って、夕焼けに包まれた教室を後にする。 部活動の声が遠くから響いていた。
*近くて遠い、日常の話*]
(320) 2012/02/06(Mon) 05時頃
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ははっ――――! こんだけ消耗させりゃ、上出来だろ、
―――――――…っ!!
[虚空を―――、大地を――――。
全てを穿つその力が男を貫いた。 破戒の力と悪魔の波動がぶつかり静寂が訪れる。
男の顔からは笑みが消えない。 煙草をくわえて火をつければ、1度煙を吐き出す。 貫かれた腹からは赤い色が溢れ出していた。
くわえた煙草を右手でつかみ、女の顔にある傷に向けた。]
(321) 2012/02/06(Mon) 05時頃
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オレの負けだな。 潔く消えさせてもらおうかな。
[煙草を指で弾くと、宙に昇り、ゆっくりと堕ちる。]
(322) 2012/02/06(Mon) 05時頃
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[煙草が地面に墜落する――――。]
(323) 2012/02/06(Mon) 05時頃
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[墜落と同時、炎の陣が男を包む。 風が吹き眼前の女の髪が揺れ、足元の炎は激しさを増していく。 ゆっくりと女の方を見やる。 深い夜の青が炎を映していた。
その瞳が紫空の色を宿したその時――――。
男の背後、大きな漆黒の翼がその姿を伸ばした。 炎の渦の中、漆黒の羽根が舞い散る。]
(324) 2012/02/06(Mon) 05時半頃
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エル、なんで戻ってきたんだ………。 運命は書き換えられなかった、そういうことか?
[男の背後には漆黒の翼を揺らす、魔皇となる素質を持つ者の従者《インペリアル・クラウン・サーヴァント》の姿があった。 小さな声で1つ鳴くと、別空間へと繋がる――――道があった。]
……………、は。 はは……どうやら、さよならじゃなく、またねになるらしい。 何回やるんだろうなオレたち。
[女に向かってそう笑った後、炎を残して掻き消えた。]
(325) 2012/02/06(Mon) 05時半頃
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―???― [どこか違う場所、それがどこかを判断するだけの力はもはや残っていなかった。]
――――――。
[その場に倒れ込み、そのまま動くことはできず。**]
(326) 2012/02/06(Mon) 05時半頃
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