78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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慈心峻拒《ラブ・リチャーソ》!!
[弓を引く手を離すと、空気を劈いて矢が一直線に巨人《アンノウン》へ向かっていく。 赤い光の尾を引いて飛ぶその矢は、ターゲットのわき腹へ突き刺さった。 矢に乗せた力は害をなす意思を阻害するもの。 直接傷つけるような手段を、持っていないのだ。]
当たった…よかった。
[弓を構えていた手を下ろし、指にはめた虹の石のリングにキスをした。 けれど、問題は…駆動中枢を止めただけで、倒してはいない…ということだった。**]
(297) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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―暫く前―
[>>98 >>141ケヴィンも同じことを考えていたらしい しかしその言いぐさはどうやら自分よりも確信に近いらしかった]
ああ、やはり奥様だったんですね?
[>>101妻だ、とカトリーナを紹介されたが、対して驚きはしなかった マスア・ナのギルドへ案内する道すがらでも、なんとなくそんな気はしていた 只、違っていた場合の事を考えて、あえて聞かずにはいたのだが。 しかしオスカー>>108 はそうでもないようだ]
何をそんなに驚いているんだ?
[大業に驚きすがるようにこちらを見るオスカーに俺は首をかしげた 寡黙な夫婦ではあるが、互いが互いを気遣う良い夫婦のように見受けられた]
(298) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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図書館?アイツがか? 北極星<<シメオン>>が落ちて、ゾンビと戦った? どういう事だ…?
[オスカーの返答>>111 に頭の中は疑問符で一杯だ。 只でさえペラジーと図書館がイコールで結びつかないのに 北極星だのゾンビだのと言われるとますます頭が混乱してしまう それに南極星<<セレスト>>がいうシメオンが北極星<<シメオン>>の事であるなら もう、北極星<<シメオン>>は居ないはずだ。 落ちた、とは、すなわちそう言う事なのだろうか? ともあれ、今晩だけで色々な事が起こりすぎている これがウルヴェレアと何かしらの関わりがあるのなら―― いや、もうウルヴェレアはもう起きてしまったとオスカーは言っていた。 だとするならば、破滅と再生が、現在進行形の形で行われているのだろうか ぐるぐると回る頭を現実に引き戻したのは同じくオスカーの言葉だった]
(299) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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「使う」…? という事は、ペラジーの「能力」の事を君は知っているのか。
[自分を鍛えてほしいと、そして時間もあまりない様子のオスカーに 自分の能力が役立つだろうか、そう考える 多少の手引をすることも叶うだろうし 何より彼が幻想ノ刃<<パンタシア>>の能力について知っているというのなら 俺も自分の事について隠しだてすることも無いのだ
ナジがせっつく「匣」については俺も気になっていた ウルヴェレアという言葉は知っていても、その内容については 覚えていない事がほとんどだ、オスカーからの情報を待つと 切れ切れに放たれる言葉>>177――様子が、おかしい]
どうした?!
[駆け寄ろうとしたオスカーの側に現われたのは]
(300) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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ヴェラ…か!
[オスカーの頭を撫で、抱きすくめる女統領はどうやら、オスカーと知り合いらしかった その素顔を見るのは初めてだが、身体のラインにフィットしたスーツと その声色には聞き覚えがあった。]
招待状を送った覚えはまだ無いが。
[以前に言われた『銀色の「武踏会」』と揶揄された出会いについて こと、冷静に応えた]
[また、ケヴィンと話が食い違ってはいるが、少なくともヴェラの方はケヴィンをしているらしい ヴェラの顔見知りが一堂に会するこの妙な空間は、何なのだろうか この奇妙の空気を打ち破ったのは、予想だにしていなかった第三者>>230―― オスカーに絡むその男は酒気を帯びた匂いを発しておらずとも 酔っていることは明らかで、ヴェラで無くとも訝しく思うだろう しかもその言葉とは裏腹に、自棄酒の様な飲み方。 足元の2匹の犬が、どこかシュールだ]
(301) 2012/02/04(Sat) 05時半頃
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その状態で言っても無駄だろうが、酒は楽しく飲むものだ
[呆れた様子でそう男に言い放つ 見かねたのだろうかヴェラが酒瓶の中身を全部開けてしまうのを見るとご愁傷さまだ、という思い半分・報いだという思い半分 酒を飲むのは、俺も好きだ。良く飲む方でもあると思う。 しかし――]
もったいない飲み方だな…
[男にとも、ヴェラにともとれる言い方で呟く。 ヴェラに酒を横取りされた事がよほどショックだったのか 男の口から暴言が溢れる]
趙飛雲…ヤクザ者…
[耳に残ったのはその2つのキーワード。 趙飛雲――どこかで聞いた名だ]
(302) 2012/02/04(Sat) 06時頃
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[どこで聞いた名であったか―― 名前の雰囲気からすると、恐らくは東方の出身だろうが 東方の地にはあまり、知り合いという知り合いがいない 知っているとするならば、賞金首という事になるのだろうか。 まだ良く顔を見ていないが、男が発する獣の気配は 明らかにこの男が只者ではない事を示していた。
なおも続く飲み比べ大会に、参加することはせず 改めて男の顔を少し遠くから覗き込んだ 先程からこの男の気配だけに集中されていた気が一気に晴らされる]
お前…もしかして――
[ここでようやく顔と名前が合致した。 「凶運」趙飛雲――かなり大物の賞金首の名だ もっとも刹那聞こえた海鳴りによってその思考は阻まれた 異変を告げたのは獣が先か、龍が先だったか 迫りくる大波から逃れるには高所へと移動するほか無いが 目前で爆ぜた柘榴<<パイナップル>>が巻き起こした激しい爆風が 足元を攫い、視界を遮る]
(303) 2012/02/04(Sat) 11時半頃
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おい、大丈夫か?! 掴まれ!!
[半ば無理やりにオスカーの腕を取り、駆ける 女性を助けるべきだったかもしれないが 近場にいるオスカーの手を取るだけで精一杯だ あちらにはケヴィンがいる、無事だと良いのだが――]
(304) 2012/02/04(Sat) 11時半頃
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降臨<<アドヴェント>>!
[うっすらと赤い光が自身とオスカーを包む これも幻想ノ刃<<パンタシア>>の能力の一つ。 <<刈り取る>>力を赤の光に宿したのだ 人の姿のままではその効力も乏しく、大波の「威力」を僅かに刈り取る程度―― 流される事は無いだろうが、水中に身を置いている事に変わりは無い 今は早く波が引く事を願うばかり**]
(305) 2012/02/04(Sat) 11時半頃
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― 少し前・イェル=ゥラ自治区 ―
――…運命すら覆す様…
[監督者《エピスコポス》の呟いた言葉。>>207 高い建物の上に膝を着き、下を覗き込むように眺めている。]
…メラヴィリョーゾ《素晴しい》
[自分の行った”強化”など、取るに足らない光景だった。 踏み潰された異形は、ただでさえ哀れな姿を更に憐れに晒している。 其れでも呻く事しかできぬ我が兄弟《フラテッリ》。 嗚呼それもまた、素晴らしい…。
アンノウンの行く先、異形を蹴散らす姿が見える。 ん?あれは。]
(306) 2012/02/04(Sat) 13時頃
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桃乐茜――…? 矢張り、ただの人間ではなかったか
[其の光は神々しさを放ち、不快な色《ヒカリ》に眉を顰めた。>>209]
桃乐茜の持つ言霊《オセッキョウ》は、 あの刻嗤いの悪霊《デモナ・クロノス》にすら、 武器を仕舞わせたのだからな…
[よく考えればおかしいのだ。>>2:478 あの場で彼が鎌を引く理由が、どうしても理解出来ない。 (魂を狩らぬ理由も理解出来ないが) 本当にやつが『イイコ』だったからか? けれどもし。フィリップを理解できないと思っていたものが実は、 桃乐茜の言霊の仕業だったとしたら。]
(307) 2012/02/04(Sat) 13時頃
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すこし、 ……厄介だな
[ぽつり、呟く。 半辺天《オトメ》の言霊《イイブン》は、時として全てを凌駕する。 尤も自分には効力は無かったし、色々と条件も在るようだった。]
――…
[さて、と言った所に、頭に響く声が在る。>>270]
……
[瞬くと、遠く港町の方向を見つめた。 半身が何を遣っているかなど、勿論知っている。]
――… 我が君の、心のままに
[少し考え、口元には笑みが深まった。 高い高い建物の上、下の奴らを見下ろしてもう一度、哂うと、――― この場所から、姿を消す。]
(308) 2012/02/04(Sat) 13時頃
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っ! 近い!!その顔怖い!!
[>>265嫌がらせ、の否定はいいけど、近い!! 思わず犬から手を離して、後ろにひっくり返った。 ああ犬がいっちゃう。
あんなやつでも、大事にしてるのかなって思うのは、犬たちがなついてたから。]
…… さいご?
[>>268言葉が、なんか。 へんなかんじが、した。 どこかへ行くとか、そんな単純な意味じゃないような……]
戦うって…… なにと、だよ。 お前、ずっと曖昧なことしか言ってない。
具体的に言われなきゃ、わからないんだよ!!
(309) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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[叫んだ、とき。 遠い音が、どんどんこっちへ迫ってる…… これは、海?]
津波…!? っわ!!
[>>283ナシートの叫びに驚き、立ち上がろうとした横から>>271突き飛ばされる。 よろけた後ろから、爆発音。爆風。 バランスがとれない、背中が熱い…!!
>>304よろけた俺の腕を、誰かが握る。]
やにく……?
[叩きつけるような大波が、港を襲う。 俺達も飲み込まれたけど、>>305ヤニクがなにかした、らしい。 つないでる手から、あったかいものが伝わってくる。 波が直撃しているはずなのに、まだまともにものが考えられているのは、それのおかげのようだ。]
(310) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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[下手に動かなければ、一応、大丈夫なのか。 大波の衝撃は、緩和されているとはいえ大きくて、とにかく夢中でヤニクにしがみついてた。
衝撃は直撃よりマシとはいえ、息はまともにできなくて。 早く過ぎろ、って強く思っていたせいか、 呼吸できなくてしんじゃうってことは、なかったらしい。]
ぷは……
[波がどこへいったのかと思うほど、消えていて。 しがみついたまま、思いっきり咳き込んだ。
俺一人だったら、引く波に攫われて今頃海の底だったろう。 そう思うと、ゾッとする。]
(311) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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ヤニク、ありがと…。 っケヴィン、は…… カトリーナも… どこにっ…!
[見回したけど、すぐに見える位置には、あいつらはいなかった。 波に攫われてしまったんだろうか。 ぐしょ濡れの制服も鞄も重かったけど、それどころじゃない。]
あいつら……流されて…!? っげほ… こんな急な津波… そう、だ。 聞こえたんだ。
いまのは、 南極星《セレスト》の嘆き《声》…!!
[あいつの涙が、真っ赤だったあの雫が呼んだ津波なんだろうか。 振り向いた街は、津波の傷痕が深く刻まれてた。 何人が流された?何人が傷ついた?]
(312) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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― ドゥ・シアーラ海上 ―
ハハッ、知ってはいたが―― 思った以上に面白い事に為っているじゃないか
[第六匣《セレスト》と半身が引き起こした津波への哂い声が、まずその場に堕ちた。>>267 そうして次に、闇が為る。肩にかかった長い闇色の三つ編みを片手で払い、背中へと流した。]
少なくとも、これであの港街は終わりだな…
[楽しげに言って、片手を口に当て、片目を眇め、街の方を見る。 悲鳴は、嘆きは、海の波に浚われ響き、消える。消えてゆく。
見れば解る事をわざわざ言葉にしたのは、第六匣《セレスト》に聞かせるためだろう。物見遊山のように波に飲まれる街を遠目に見る。
この段階で、共振を意図的に起こす心算はないようだった。 波はやがて消え、たゆたうモノの姿が見える。]
[海には浮かんでいる。屋根、看板、扉、衣服、靴、木片、痛々しいほどに垣間見える生活の跡。無事だった者はどれくらい居ただろう。]
(313) 2012/02/04(Sat) 13時半頃
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ヴェスパタインは、海の様子に*視線を向ける*
2012/02/04(Sat) 14時頃
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こんなの、悲しすぎるだろ……!!
…… なあ。
[大事なものだけポケットへ突っ込んで、鞄は放り出す。 ブーツのお陰で、べしょぬれでも、足を動かすのに支障はない。 上着はもう仕方ないとして。
それから、声の聞こえた海を見た。
>>267>>313 人影の浮いている、海を。]
(314) 2012/02/04(Sat) 14時頃
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――― おまえらの、仕業か?
[声はきっと、あいつらに届く。**]
(315) 2012/02/04(Sat) 14時頃
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>>125 西…なに? …そう…かな。 まぁ、もともと普通の人よりは動けるほうだしね…。
[パンタシアは、その特性ゆえか、身体能力が基本的には高いのだ。 もちろんそれなりの鍛錬は積んだが、そこまで特別なことをしたわけではない。 息を整えながら、男の声にこたえる。 と、ふいに、鋭い風が周囲に吹き荒れはじめ>>126]
っ!!
[その異変に気づいたペラジーは、真っ先にセイカの元へと駆け寄ると、彼女をひょいと抱きかかえ、瓦礫の影へと身を滑り込ませた]
な…アイツらの新しい嫌がらせかなんか!? 何なのよコレ…! おーい、オニイサン! そっちは大丈夫!?
[瓦礫の陰に隠れたまま声をかけるが、返答はない。 裏を覗き込もうと少し顔を出そうとした瞬間、鋭い風が、一筋の赤をペラジーの頬へと刻んだ]
(316) 2012/02/04(Sat) 14時半頃
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く…無理か…。
[念には念を入れ、セイカを瓦礫の壁の中心辺りまで進ませようとした、そのとき。 ころころと、何かがこちらへ転がってくる…ソレが何か気がつくと、ペラジーは表情をゆがめた]
ちっ…!!
[まるでアボカドのようなそれは、妙に金属質な音を響かせ転がってくる。 瞬時にそれの危険を察知したペラジーはセイカを外套ですっぽり覆うように抱き込み、身を丸めた。 五つのソレらが爆ぜたのは、その直後だっただろう]
(317) 2012/02/04(Sat) 14時半頃
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ペラジーは、8(0..100)x1のダメージを受けた!
2012/02/04(Sat) 14時半頃
ペラジーは、40(0..100)x1のダメージを受けた!
2012/02/04(Sat) 14時半頃
ペラジーは、58(0..100)x1のダメージを受けた!
2012/02/04(Sat) 14時半頃
ペラジーは、89(0..100)x1のダメージを受けた!
2012/02/04(Sat) 14時半頃
ペラジーは、51(0..100)x1のダメージを受けた!
2012/02/04(Sat) 14時半頃
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あ…ぐ……。
[外套で身を包み、その上、いかに人間に比べ身体能力が高く、頑丈な幻想ノ刃<パンタシア>とはいえ、コレだけの爆発を受ければ無傷ですむはずもない。 意識こそ失っていないものの、外套がぼろぼろに損傷するほどの爆発を受けたのだ。 手榴弾自身や、その爆風で飛ばされた瓦礫の破片で傷つけられた背が、ひどく痛む]
…無事…?
[それでも、セイカが無事かを確認すると、小さく笑みを浮かべ、壁に肩を預けるようにしてもたれかかる]
…った、く…なんで…あんなモンが…あるんだか。
[自称料理人の男の持ち物とは夢にも思わず、苦痛に表情をゆがめながらも苦笑を浮かべた。 先ほどコウに向けて何事か叫んでいた女性の仕業か、辺りに静寂が戻ったのはその直後だっただろうか>>190]
(318) 2012/02/04(Sat) 14時半頃
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― ドゥ・シアーラ海上 ―
そうだね、もうお終いだ。 あーあ、カワイソカワイソ。 全部君のせいだねー?
[勿論、自分が引き起こしたのはわかっているが、南極星《セレスト》を責める為にわざと、半身に同調しながら言う。流れてくる、瓦礫と化した生活の跡。
そして――その中には屍体と化した生き物たちの姿もあった。皓《シロ》に傷を負わされたせいで、逃げ遅れた者たちの姿が。その責を平然と、第六の匣に押し付ける。
遠く離れていても、オスカーの声は届いた。>>315 しかしそれに返す言葉はない。 ただ、褻世羅怪良気良(けせらけらけら)笑う声だけを響かせた**]
(319) 2012/02/04(Sat) 15時頃
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キリシマは、やがて皓《シロ》の姿は消えていくか。**
2012/02/04(Sat) 15時頃
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[痛みで意識が朦朧とする。 背中の発する痛みだけが妙にリアルで…いっそ意識を失えたほうが楽だっただろう。 嫌な汗がにじみ出る。 だと言うのに、そこにかぶせて再びの来訪者の影に、舌打ちを漏らした>>210]
…小人の次は…巨人? ったぁく…ホント、勘弁してよね…。
[巨人が拳を振り上げる。 …目の前の少女を、守らなければ。 少なくとも彼女は、あの『記述』の関係者なのだから。 …いや、それ以前に…彼女は、「セイカ」なのだ。「レティーシャ」ではない。
少なくとも、今はまだ。 ならば、『ただの高校生』であり、こういうとき、対抗できる力を有する自分が守るべき対象だ。 だが…]
…は…ぁ…セイカ、ごめん。 ちょーっと今動けそうにないわ…逃げなさい、ダッシュで。 体育2でも、死ぬ気で走れば何とかなるかもよ…。
(320) 2012/02/04(Sat) 15時頃
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[そういって、セイカに逃げるよう促した。 と、そのときだっただろうか? 姿を消した悪魔の青年が戻ってきたのは>>231]
…なにが『すぐ戻ってくる』、よ…確かに早かったけどさ…ソレでも…『遅い』わよ、フィル。
[壁にもたれて座ったまま、弱々しく笑みを浮かべる。 …でも、コレで何とかこの場は切り抜けられるはず…少なくとも、セイカが走って逃げるよりは、未来に糸がつながる公算が高くなった。 どういう状況かと尋ねられれば、少しだけうーん、と唸って]
…そうね、その辺をカマイタチが吹き荒れて、ソレが収まったと思ったら巨人のお客さんが来た…そんなところ?
[かなりザックりではあるが、およそ間違っては居ない]
そう? あんな大きなご馳走譲ってくれるとは嬉しいけど…ぐ…ぅ……。 ちょーっと…今、動けない事情があってさ。 …悔しいけど、譲ってあげなくもないわよ?
[ペラジーの、向かって正面に居る彼からは、ペラジーが背に大きな怪我を負っているのは見えなかっただろう]
(321) 2012/02/04(Sat) 15時頃
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[そして、セイカに出される宿題>>233。 座ったまま、ふ、と小さく笑って]
よかったじゃない、ご所望の頭脳労働が出来て。
[からかうような口調でそういいながら、ずきりと痛む背に眉根を寄せる。 それにしても…ツいていない。 カマイタチを避けるために瓦礫の影に隠れ、その為にそこから抜け出すことかなわぬ状況下で、手榴弾などと言う滅多にお目にかからないような代物が五つも転がってきたのだ。 勿論、そのいずれもが、一人の男…その内に棲むものの仕業とは、知る由もない。 そんなことを考えていると、微かに羽音が聞こえ、視線を上げると>>272]
…なに、アレ…お迎えってヤツ?
[御伽噺でしか聞いたことのないような容姿のソレを見て、思わず苦笑いがこぼれた]
(322) 2012/02/04(Sat) 15時頃
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鳳凰…?
[オスカーの言葉に、女の猫目が大きくなる。 アリィの焔が、その焔だというのだろうか。
当の鳳凰は、未だ反応せぬまま。
そして、現れた女の姿に背を撫でる手を止め、立ち上がり数歩後ろへと引いた。]
(323) 2012/02/04(Sat) 15時半頃
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[自分達と顔見知りであるかのような様子 >>194 に、彼女も首を傾げた。 少なくとも、カトリーナの知り合いではない様に思う。
ナジをケヴィンの中に封印した人物の名は何度か聞いた事はあったが、どうやらその人物でも無いらしい。 アリィの知り合いだろうか。
少なくとも、アリィが起きていれば、その気配を感じる事はあっただろう。
近くで見つめ合う風のケヴィンと女を、静かに見守っている。]
(324) 2012/02/04(Sat) 16時頃
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[フィルが巨人の拳をはじく。 が、どうも分が悪いらしい。 と、純白の翼の女性がフィルへ向けて手をかざすと、フィルの身体を光が包み込んだ。 …どうやら、障壁の一種のようだ。 遠目ではあるが、どうも二人には面識があるように見える]
…天使と…悪魔、ね……。
[脳裏をよぎる例の記述。 …しかし、痛みのせいでうまく考えがまとまらない。 フィルと天使の女性はしばらくなにやら言い合っていたが、結果、あの巨人を止めることには成功したようだ]
ふ、ぅ…。 …とりあえず、窮地は脱した…かしらね…。 …たく…なんて一日よ、今日は……。
[呟いて、そばに居たであろうセイカに苦笑を向けた]
(325) 2012/02/04(Sat) 16時頃
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術、ですか…。 どうでしょう、これは私達の一族に伝わる力ですから。 努力で手に入るのかしら、うーん…
[オスカーの言葉に首傾げ、小さく唸りながら考えていると、酒の匂いが鼻をついた。 現れた男の姿 >>230 に、面食らっている。 ちら、と四対の目に視線が向く。
元々酒は飲まない、飲み比べが始まっても少し離れて見守るまま。]
…
[ おでぶったと言われても、小さく息を吐いただけ。 事実だから仕方ない。
けれど、直後ケヴィンから感じられた気配に、少し慌てた。]
(326) 2012/02/04(Sat) 16時頃
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