25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 01時頃
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―本邸―
鵠殿も? …明之進、やはり危うく感じられますか。
[鈴の音は先触れのよう。椿の間はもうすぐそこ]
高嶺様より言葉をお預かりしましたが、それ以外では私の方は急ぎの用とも言えないので。 何かあるのでしたら、お先に。
[ここで待つというように、扉より少し手前で足を止めた]
(10) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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―本邸・椿の間前―
明之進!
[止めた足の先、扉が開いて。 出てきた姿に反射的に名を呼び近寄った。
ただそこに昨夜の舞と同じ熱を感じ、腕を掴むには至らない]
(28) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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―椿の間前―
[先に、と言いながら動いてしまい。 はたとなると鵠の方に顔を向け、申し訳ないと頭を下げた。 明之進に向き直って、過去と似た友を見る]
うん。僕だ。 昨日はありがとう。
[その為ばかりに舞ったのではないと思うけれど。 助かったのも確かだから、まず切欠にそれを告げた]
(40) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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―椿の間前―
うん、助かった。 凄い舞だったね。
[本当はそんな言葉では到底表せない程の衝撃を受けたけれど。 微笑む友に同じような顔を向けて]
え?ああ。 僕の方は明之進と話が出来たらと思って探しに来ただけだから。 離れても大丈夫そうなら、それでも。
[俯く友に、むしろ場所を変えた方がいいのではないかとすら思う。 室内にいるという刷衛を窺おうとするが、声も音も届いてこない]
明之進が忙しいなら、また後でも。
[用を言い付かったりしているのなら、邪魔も出来ない]
(60) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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―椿の間前―
と、でも先にこれだけ。
「高嶺が気に掛けていた」
そう伝えるよう言われたんだ。
[高嶺様は分る?と少し首を傾け]
それから、華月殿も気にしてた。 元より気配りの細やかな方だけど。
[通り一遍ではない何かを感じたというように伝える]
(63) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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―椿の間前―
[舞に触れても多くを話そうとしない友。 どこまでも過去と、学院に戻ってきた時と重なる。 どこに行こうかと視線を動かす。
またと言い出した姿は、あまりに儚げで。 それこそ捨て犬になってしまったかのように心細げで。 それを癒せるような言葉を自分は今も思いつけなくて。 みなまで言わせず伝言を口にしてしまった]
それだけ皆様、明之進を見ているということだよ。
[僅かな羨望を、この時ばかりはひた隠しにして。 高嶺とは誰かを教えようとして、困った]
ええと。すらりとされてて、髪を一つに結わえてらして…。
[言葉で表すのは特に苦手だった]
(74) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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…ああ。 霞月夜、様と似ている。 元は花で今は花主となられた方。
[髪を結っていなかった時の事を思い出し。 連想されたもう一人の姿に、ふと、声が一段落ちる]
ごめん。分り難いね。
[すぐに元の調子を取り戻し、すまないと首の後ろを掻いた]
(76) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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―椿の間前―
[触れてきた友の指はヒヤリと冷たい。 驚いて、ぎゅうと握り返すような形になった]
そういうのも、あったかもしれないけど。
[俯かれてしまったので力を抜いた。 それでも放しはせずに、片掌、高めの体温を伝えようと。 だからその震えも伝わって来た]
…うん。髪を下ろしているとね。 だから、お見かけしたら明之進から感謝を。
[伝えて、とは言うまでもなかったかもしれない。 友の声も低まった理由は当然分らず。共々振り払うように息を吐いた]
(86) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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少し冷えてるね。 外の方が温かいかな。
[震え止まるまでは手を握ったまま。 鵠がまだ移動していないのならそちらも窺いつつ尋ねた**]
(87) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 03時半頃
門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―本邸・椿の間前―
[離された手はそのままに。>>@12 構わないと言ったけれど、再び繋がれることはなく。 彼我の間に横たわる見えぬ川を示すかのよう。 けれど彼も我も気がつくのは容易ならず。 拗ねたような物言いは過去と今を曖昧にした]
「……身体が冷えているようなら 日の下に出て温まるも悪くはない」
[りん、と響く鈴の音。黙をもっても存在を示す。>>108 敵わないと今でも思う。けれど今はそれでもとも思う。 嘗ての夜光も月へ同じ思いを抱いてたか。 常とは何処か異なる花祭の中、増えてゆく変化の兆。 友が鵠と話す間は口開かず佇んだ]
(259) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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[人の業、とは何であろう。 己が思い出すのは川辺の宿の堕ちた花。
基と模倣は教え、自ら生むは教えなかった人。 戯れに句を詠み、体系立てては詠わなかった人。 気高き月は慕う者も多かったのだと笑い。 けれど月も白いばかりとは限らぬと哂った。
学院に来て、花より高みに昇り詰めた人の名を聞く。 霞の月の夜の君。千切れた花が昔語りに告げた名を。 光失った蛍が真実を知っていたか否かは知らぬ。 夜光となるを目指した芽は、深くその名を刻んだ。
花になろうと。 蛍が在るを見せ付けようと。そう思って。
けれど世界の水は甘いばかりでなく。 苦水の中、未だ夜に光放つには至らず。 焦りと悩みは影を射す]
(260) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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門下生 一平太は、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
門下生 一平太は、懐刀 朧に話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―庭・椿の間前―
[誘われるまま室を抜けて庭に降りる。 虚ろな黒に笑みを浮かべる友へと首を振る。 心の内には今しがた、露と消えた白椿。 潰れた姿を目にしたと思った次にはそこに無く]
舞うことも禁じられず?
[黒檀が瞬き首を傾げる。 一年と少し前、そうしたことは知らなかった]
新しい主を得たのだと。 外つ国まで望まれるほどだと聞いたのに。
[顔を覆う友の姿に感じたのは孤独か闇か。 気が触れたというよりは今にも消えてしまいそうで。 黒髪の、乱れについと指が伸びた]
(264) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―庭・本邸椿の間前―
[宥めるように、柔らかく梳くように撫でる。 俯いた友の唇は見えず。彼の如何な記憶を掘り起こしたのか]
僕は、前の主という方も。 明之進を手放したくはなかったのだと聞いたんだよ。 でも花にはそういうこともありうるのだと。
明は、それほどの花だ、と。
[口外無用と教えた人はどんなつもりだったのだろう。話す気になった本人ならば良いだろうと、昔の呼び名と共に口を滑らせる。 胸の奥に感じた痛みを押し殺し、友が消えるを恐れて更に手を伸ばした。 叶うならその頭、引き寄せようと身を寄せる]
(267) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時頃
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―庭・本邸椿の間前―
[頭を引き寄せ撫でられる。 川辺の宿よりもっと前、覚えていない記憶の一片]
……あ。
[記憶の手が失われたのと同じように。 友の姿を見失って。黒檀が見開かれた]
(285) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―庭―
[触れたと思ったのは幻か。 確かに話して、その髪の感触までは覚えているのに]
明…。
[見失った姿を捜し、ふらり庭を歩き出す]
(289) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―庭・本邸近く―
[あるいは椿の間に戻ったのに気がつき損なったかと。 歩く途中で邸の方を振り返る]
明之進?
[窓の一つに人姿見つけ、すぐにゆるりと首を振る。 この距離からでは判別つかねど、年恰好が違っていた]
(298) 2010/08/05(Thu) 22時頃
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―庭―
[見えたと思った人影もすいと消え。 天を見上げて周囲が暗くなっていたのを知る。
手に笛があれば違ったかもしれない。 あの音ならばあるいは届いたのであろうか。 それも今は遅く]
宴が始まってしまう。
[彼も花。我も花。 ならば向かう先は同じ、の、はず…。
肩を落として庭を去る]
「その価値は誰が決めたの?」
[厳しい色の黒紅が、胸の奥に焼き付いていた]
(319) 2010/08/05(Thu) 22時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 22時半頃
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―大広間―
[普段は薄く引くのみの紅を銀朱でくっきりと。 落花「夜光」の好んだ色。 選んだのは「人の業」という言葉が耳に残っていたからか]
天満月様。イアン殿。
[大広間の扉を潜ると、見えた姿に頭を下げた]
今夜はイアン殿が先ず立たれますか。
(331) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 23時半頃
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―大広間―
はい。この紅も使わなければ寂しいかと。 そういうイアン殿も。
[微笑み返せば、真似ただけでもない色が少しばかり乗るだろうか。 台上の花が目隠しをしていない事に気がつき、黒檀を瞬く]
準備は万端ですか。 それでは今度はしかと拝見させていただきます。
(334) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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―大広間―
わ、わわ。
[身長ならば天満月より更に低い。 咄嗟のことに驚きながら、されるまま]
天満月様。 髪が崩れます、ので。
[ようよう言う間にパサリと一房落ちて来る]
(336) 2010/08/05(Thu) 23時半頃
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―大広間―
法泉様…
[イアンが手を振るのを見て、入口の方を見た。 ロビンの姿に何かを思うところまで至らず、更に手が伸びてきて]
イアン、殿っ!
[緩めに結んでいた紐が抜け落ちた。 濡羽色が腰近くまでサァと流れる]
ああ、もう。
[こうなると簡単には戻せない。溜息をついた]
(347) 2010/08/06(Fri) 00時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/06(Fri) 00時頃
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―大広間―
[友からの視線に気がつく余裕もなく。 髪下ろすのは舞の種類によってしなくもない事だったが]
…私は、月のようにはなれません。
[イアンに向けて苦笑しかけた顔が強張った。 話題に上がる当人が既に広間に来ているとも知らないまま、険の混じった声を返す。なりません、とも聞こえるか。 髪流してのその顔は、一層落花にも似て]
(359) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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―大広間―
…天満月様がそう仰るのなら。 今宵はこのままで居りましょう。
[髪が僅かに引かれ、険を引くとゆるりと微笑む。 遊ばれる髪はその指先に任せたまま。増えている影の多いことに気がつくと、指の邪魔をしないようにしつつ軽く頭を下げた]
(361) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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―大広間―
…はい。霞月夜様。 昨夜は貴重なる経験を積ませて頂きました。
[唇を僅かに引き結び、ギリギリ微笑消さない顔で雛鳥を連れた花主へと答えた]
(365) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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―大広間―
いえ。大丈夫です。
[イアンの驚きと謝罪に小さく首を振る。 髪を手に取られていると大きな動きはしようがない]
天満月様におまかせしますから。
[三つ編みは流石に始めてだ。 どうなるのだかと緊張しつつも平時に近い声でイアンに言った]
(370) 2010/08/06(Fri) 00時半頃
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門下生 一平太は、記者 イアンに向け小さくごめんと呟き、舞台に戻ってゆくのを見送った。
2010/08/06(Fri) 00時半頃
門下生 一平太は、人の集まってきた様子に友の姿求めて視線を巡らせる。
2010/08/06(Fri) 01時頃
門下生 一平太は、始末屋 ズリエルの近くにその姿を見つけ。安堵と困惑を浮かべると視線を戻した。
2010/08/06(Fri) 01時頃
門下生 一平太は、記者 イアンの話を聞きながら、その動きをただ呆然と見ている。
2010/08/06(Fri) 01時頃
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[髪が後ろへと引っ張られる。 未だその手に残っていたのか、それとも衣装にでも絡んだか]
天満月、様。
[引かれるまま、イアンと邦夜の間を遮るような位置へ。 触れるまでは近づかない、曖昧な距離]
(405) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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大丈夫ですか。
[引かれる髪の根元近くに手を添えて。 名を呼び返されると邦夜へと問いかけた。
こんな中、一見冷静であるかのよう。 本当はちっとも冷静ではないのだが。 内容について行き損ない、思考が麻痺しているだけで]
(421) 2010/08/06(Fri) 01時半頃
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落ち着かれましたか。良かった。
[邦夜にコクンと頷いて]
全員抹殺。排除。
[ようやく頭の中で単語が動き出す。 恐怖を煽る言葉に小さく背を震わせる。 明之進は該当しないのだという。それは良かった。 だがしかし。自分は。親の事も覚えていない自分は。
己が身を護る手段を、持っていない]
(443) 2010/08/06(Fri) 02時頃
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…あ。
[イアンが舞台を降りるのを視線ですら追わずに震えていると、そっと肩が引き寄せられた]
天満月様。 …寒い、です。
[自分の感じている恐怖をどう表現すればと迷い。 背筋の凍る感覚を、そのまま口にした]
(458) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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[血の匂い。 法泉より言われ、初めて気分も良くないと自覚する]
呑まれぬよう、心をしかと持ち。
[鸚鵡返しに声にして、自分に重ね言い聞かせようとする。 ゆるりと巡らせる視線は、同じく名を呼ばれた友の姿を探す。 けれど黒紅は、こちらから逸らされていて。 黒檀もゆっくりと伏せられた]
(465) 2010/08/06(Fri) 02時半頃
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