人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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【人】 負傷兵 ヒュー

── 南の城塔 屋上 ──

[ヘクターが金髪の剣士を喰らい、ドナルドもまた修道士の血を啜って、討伐隊は潰えた。
 もう剣戟の音はしない。
 だから、ヒューは石床の上に仰のいたまま、少し休んだ。

 血霧の紗幕で軽減されたとはいえ、浄化の光を浴びた身はひどく苛まれる。
 血の糧をもって補えばよいのだろうが、まだ…、と動かぬ指先に力を込める。

 ヘクターは、「地下聖堂に行く」と告げて去った。
 おそらく、それは──クラリッサを甦らせるため。]

(19) enju 2012/05/04(Fri) 22時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[クラリッサが戻れば、休んでなどおれぬ。
 大広間も小ホールも、多分、その他の居室もひどい有様だ。]


 ( だが、もし姫が還らぬのであれば ── )


[このまま、共に滅びよう、と思っていた。]

(20) enju 2012/05/04(Fri) 22時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[「大丈夫か…?」と気遣う声がかけられる。
 闇を通した思念ではなく、空気の揺らぎを伴うそれは、どこか温度を感じさせて心地よい。]
 
 
   ああ、存外 丈夫に、 できてる。

    親に感謝しよう。

(28) enju 2012/05/04(Fri) 23時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[ドナルドが掌の近くに置いたそれに触れる。
 鼓動にも似たその温もり。]

  姫の──、

[どうしてこれを、と問いかけて思い出した。
 「アヴァロン伯の遺品」があったという討伐隊の会話。]

  …おれに?


[おまえが渡せば、あるいは供えればいい、姫とは知己なのだろう──と言おうと思ったが、これはドナルドの優しさなのだろうと──死ぬなよという励ましなのだろうと理解して、ことりと頷いた。]

  確かに、お預かりする。

(36) enju 2012/05/04(Fri) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 
先代はおそらく──姫を迎えに行った。


おまえは──どうする?

(38) enju 2012/05/04(Fri) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

先代は、姫を甦らせると言っていた。

[そのために血が必要で、そのために自分たちは命を落としたのではないかと──その確認は省いた。]

だから──
姫が戻ったら、これはおれから姫に渡す。

ただ、おまえのしてくれたこと、おまえの言葉は忘れない。

  …ありがとう。

(44) enju 2012/05/04(Fri) 23時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[ドナルドの反応に、この男は知らなかったのだと察する。]

  おまえは償いのために、自ら望んで姫に血を捧げたのかと思っていたが…そうではなかったのか。


  ひとつだけ、聞きたい。


    姫を幸せにしたいと──思うか。
 

(54) enju 2012/05/05(Sat) 00時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[自ら望んで血を捧げたのでもなく、
 目的があってかつての仲間の命を奪ったのでもないのなら、
 ドナルドの行動は、"血の親"への献身だったのだろうと思う。

 もしドナルドが、自分は利用されただけなのだと、裏切られたのだと考えたなら──その絶望の深さは傾倒の強さの裏返しだろう。

 けれど──、]

(131) enju 2012/05/05(Sat) 19時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 
  忠義の宣誓は、一方的な義務ではない。

[口にした言葉はもう届く距離ではないと知りつつ、呟く。]

(133) enju 2012/05/05(Sat) 19時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 
  それを受けた君主もまた、臣下に至誠を尽くすという覚悟をもって求めるものだ。

[騎士に叙勲してくれたクラリッサにも、血と命を召し上げたヘクターにも、その自負があったと思う。]

(135) enju 2012/05/05(Sat) 19時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 
  自らの血を、命を分け与える行為──あだに思うまい。
 

[ドナルドに託された紅玉の髪飾りを包む指先に力がこもる。

 自分も──殉死を考えている場合ではなかろう。
 ヘクターの呼びかけをもってしてもクラリッサが戻らなければ、自分はなおいっそう努めねばならぬ。
 それが忠義をまっとうする道であると思い直す。]


  やはり、おまえには礼を言っておく──兄弟。

(137) enju 2012/05/05(Sat) 19時頃

負傷兵 ヒューは、メモを貼った。

enju 2012/05/05(Sat) 19時頃


【人】 負傷兵 ヒュー

[生きると決めた以上、いつまでも倒れてはいられないだろうと身体を起こす。
 クラリッサの復活にどれほどの時間がかかるかはわからぬ。
 それでも、]


  ──支度をせねば。

[手をついてゆっくりと立ち上がり、塔の端へ向かった。]

(177) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[浄化の光に晒された身体は、外観は崩れ落ちていないまでも燻り宿る痛みに苛まれ、ヒューの動きは関節の錆びた人形のようにぎこちない。

 ドナルドが螺旋階段を降りていったのは知っているが、そのルートはとらず、南北の塔の狭間に身を投げた。]

(178) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

── 中庭 ──

[城館の端からまっすぐに落ちればそこは壁に囲まれた中庭。
 自分が人としての命を終えた場所だ。

 手始めに「弔い戦」の印であった額の布をほどき、その余の装備・着衣も外して、身ひとつで井戸の清水を汲み上げ、頭から浴びた。

 水気を含んで色濃くなった髪は頭蓋の整った形をあらわにして、耳の後ろから肩へとつながる肉の稜線を際立たせる。
 小柄ながら鍛錬をかかさぬ体躯の薄い皮膚の下でしなやかな筋肉の動きが作る起伏を、冷たい水が流れ伝った。]

(179) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[血と汚泥を拭い去った後で、しばし思案し──闇の血で象ったフランベルジュを手にとると、その形を解いて編み直す。

 身体を包む深紅の衣。
 髪の色とも馴染んで具合がいい。]

(180) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[仕上げのように首もとのホックをかけて、左右へと振った視線が、ふと、北の塔の基部に留まる。


 扉が薄く開いていた。


 吸い寄せられるように、中へと入る。]

(181) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

── 北の塔 1階 ──

[湖に向かって開けた窓の前に小さな机があり、筆記具が置かれている。
 学習室というより、詩作にでもふけるのか似合いそうな部屋だった。
 壁にはリュートと、その他に名前を知らない楽器がかかっている。

 それらを見上げることに気をとられているうちに、何気なく後ろに回した手が机の上の玻璃のベルに当たり、転がす。
 慌てて振り返り押さえたが、それは思いのほか澄んだ高い音を奏でた。]

(182) enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃

負傷兵 ヒューは、メモを貼った。

enju 2012/05/06(Sun) 11時半頃


【人】 負傷兵 ヒュー

[玻璃の鈴より柔かに透き通る声で名を呼ばれる。

 振り向けば、空虚だった城の灰色の石壁の前に、
 一番、会いたかった人がいる。]


  姫――

[手を伸ばしかけ、畏れ多くて止めた。
 もっと見つめていたいのに、視界が滲んだ。]

(184) enju 2012/05/06(Sun) 12時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

 
  …お待ちしておりました。


[こみあげてくるものを言葉にすることができない。
 
 ぎこちなく、クラリッサの前に膝をつくと拳を握りしめる。
 俯いたまま、嗚咽を堪えた。]

(185) enju 2012/05/06(Sun) 12時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[艶やかな唇に乗せられる謝罪、その優しさは変わることなく。
 慈雨のように沁み入る。

 見守るしか、待つことしかできなかったクラリッサの辛さこそ如何ばかりかと思うのに、幼子のごとく頭を抱き寄せられれば、物心つかぬうちに他界した母に慰められているようで、郷里と父をあるいは姉妹を失った時にもこれほど泣きはしなかったものを、熱い涙は堰を切って溢れた。]

(188) enju 2012/05/06(Sun) 14時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

  
……、
姫がお隠れになっている間に、さまざまなことがありました。

おれも、姫の意に染まぬだろうことをしました。
それでも今、


  こうして、再び姫にお目にかかれたことが 嬉しくて たまりません。

(189) enju 2012/05/06(Sun) 14時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[膝を交える距離。
 千々に乱れる思いに揺さぶられるも、歯を食いしばり顔を上げる。
 拳で両眼をぬぐうと、膝行で一歩退き、息を整えた。]


  姫が仰られたとおり──おれは多くの血を流し、奪い、
  一度は騎士の自負すら捨て、
  人としての倫も外れました。


  けれど、あなたへの忠節は変わらず、ここにあります。

 [胸へ掌を添える。]

(190) enju 2012/05/06(Sun) 14時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

姫――…、
おれはこれまで、真にあなたを知らずにいました。

あなたがどれほど深い闇にひとりでいたのかを。
どれほど孤独であったのかに気づけないまま、あなたを護っていると自負していました。


どうか、この先は、その闇の中でも伴することをお許しください。
あなたの傍らにあり続けることを。

(191) enju 2012/05/06(Sun) 14時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[会いたかったと、ありがとうと、心に言葉の重なる歓び。
 涙のあとに刻まれた笑みは、傍らに、頼りに、の望みを託されて勇気に昇華される。]


  もったいないお言葉、 ありがとうございます…!


  我が心はクラリッサ姫に、
  我が身命は先代に捧げ、血盟騎士としての誓いを全うする所存。


[差し伸べられたたおやかな手を押し頂き、わずかな震えの後、静かに唇を落とす。]

(201) enju 2012/05/06(Sun) 15時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[そのまま白い手首をとらえたのは、騎士としては礼を失する行いである。
 深紅の双眸を仰ぎ見みる姿勢のまま、ヒューは続けた。]


  まことに僭越ながら…
  姫にお願いがございます。
 

(202) enju 2012/05/06(Sun) 15時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー


 おれが 新しい命を生きる最初の糧に──、


   姫の血を いただきたい。


[踵を揃えて立ち上がれば、背の高さは逆転する。
 凛とした琥珀が長い睫毛を見下ろした。]

(203) enju 2012/05/06(Sun) 15時半頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[クラリッサの眉をひそめさせた心の動きを、誓いの言葉のままにあろうとする実直な年若い騎士は察していない。
 ヘクターの愛のように、一であり全である形もあるものを。

 まだ器も経験も足りぬようであった。]

(221) enju 2012/05/06(Sun) 18時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[自分の掌におさめた白い指がわずかに強ばった瞬間には罪悪感を覚え、続く言葉に愁眉がひらく。
 許すではなく、捧げると告げられた声に焦がれるほどの信頼を感じて。]


  感謝 いたします。

[かしこまった礼をしたヒューは、しばし、そのまま固まる。

 ヘクターはヒューの血を吸わず、その術も教えていなかった。
 模範といっては先ほど金髪の剣士が襲われたのを目撃したくらいだったが、吸血鬼というよりは人狼に喰われたようなあれをクラリッサに試すことはまかり間違ってもできない。

 血を飲むのだ、口を使えばいい、それはわかっているのだが──]


  ……は、

[喉が引き攣るのは、血への渇望ではない、きっと。]

(222) enju 2012/05/06(Sun) 18時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[不慣れな騎士を導くように、クラリッサが自ら亜麻色を流して細い首筋を晒してくれる。
 祈るように閉じられた瞼が決断を促した。]

  失礼をば──、



[声が震えるのがわかった。
 指先を伸ばし、クラリッサの顎に触れて、わずかに顔を仰のかせる。
 
 殺した息にも揺れる睫毛。
 その距離。

 あとは引き寄せられるようにゆっくりと唇を寄せれば、短い赤毛が白い肌に被った。]

(223) enju 2012/05/06(Sun) 18時頃

【人】 負傷兵 ヒュー

[ぷつりと、牙が柔らかい抵抗を穿つ。
 滴ったのはほんのわずか、紅玉の髪飾りほどの血。

 唇に含んだ雫は甘く軽く綿菓子のような味がした。
 昔日の優しい思い出にも似て。]

(224) enju 2012/05/06(Sun) 18時頃

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